JP2003080252A - 電解水製造装置 - Google Patents

電解水製造装置

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JP2003080252A
JP2003080252A JP2001271787A JP2001271787A JP2003080252A JP 2003080252 A JP2003080252 A JP 2003080252A JP 2001271787 A JP2001271787 A JP 2001271787A JP 2001271787 A JP2001271787 A JP 2001271787A JP 2003080252 A JP2003080252 A JP 2003080252A
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liquid
tank
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liquid tank
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JP2001271787A
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Osamu Akiyama
修 秋山
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量のブランク水を用いて短時間にフローセ
ル内に導入し、ブランクレベルの測定を行い、校正する
ことができる電解水製造装置を提供する。 【解決手段】 電解水は、電解槽11のそれぞれの電解
水取出口からサンプリングされ、第1液槽61に取込ま
れ、しごきポンプ73、74によって第2液槽67に送
液される。そして混合攪拌されて吸引チューブ68で吸
引され、しごきポンプ75を介して測定部30のフロー
セル31に送液され測定される。一方、校正時には、三
方切換弁85cを切換えて、ブランク水81bが準備さ
れた軟水タンク81aから、しごきポンプ75によって
吸引チューブ68aを介してブランク水81bをフロー
セル31に送液し、ブランク値を測定し校正を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、医療や食品産業、
農業などの分野で用いられる電解水製造装置に係わり、
特に、その生成された強酸性水に含まれる次亜塩素酸の
濃度をモニタする電解水製造装置に関する。 【0002】 【従来の技術】電解水製造装置は、含塩素水を電気分解
することによって、陽極側に強酸性水を、陰極側に強ア
ルカリ水をそれぞれ生成するものである。水が塩素を含
んでいるとき、陽極側で発生する強酸性水には、殺菌能
力を有する次亜塩素酸が含まれる。特に、水に塩化ナト
リウムや塩化カリウム等を加えて電気分解を行なった時
に、陽極側で発生する強酸性水は、次亜塩素酸を数10
ppm含み、低pH(2.5〜3.0)、高ORP(酸
化還元電位を表すORPが+1100mV程度)を示
し、強力な殺菌効果を持つことが知られている。そこで
生成された強酸性水は、医療の分野では、病院での手指
消毒、院内感染を起こすMRSAの殺菌などに効果ある
ものとして用いられ、食品産業では厨房機器の消毒、殺
菌、水産加工業での魚の殺菌、O−157の殺菌などに
用いられている。また、農業の分野では、塩化カリウム
を添加した水を電気分解して得た強酸性水をハウス栽培
(メロン、野菜、梨、花など)の病原菌の消毒、稲もみ
の殺菌などに用い、これにより農薬の使用量を少なくし
環境に優しい農業を目指す動きがある。 【0003】図2に従来の電解水製造装置を示す。電解
水製造装置は、電解水生成部10と測定部30とその測
定部30に測定用の混合液を送るための混合部60とか
ら構成される。電解水生成部10は電解槽11を備えて
おり、この電解槽11には、バルブ16を通じて塩化ナ
トリウムを約20ミリモル添加された水道水が導入され
る。隔膜15を挟んで配置される陽極12と陰極13と
の間に直流電圧源14が接続される。陽極12側に生じ
た強酸性水は、強酸性水取出口17から取り出され、陰
極13側に生じた強アルカリ水は、強アルカリ水取出口
18から取り出され、これらは殺菌、洗浄などの本来の
用途に用いられる。さらに、これらの取出口17、18
には、測定用の分岐が設けられ、それぞれバルブ21、
22を通じて測定のために強酸性水の一部と強アルカリ
水の一部が取り出される。 【0004】このようにサンプリングされる強酸性水と
強アルカリ水は、混合部60の第1液槽61の液槽6
2、63の各々に導かれた後、第2液槽67に導かれて
混合される。第1、第2の2つの液槽61、67はとも
に大気開放型の液槽であり、酸性水に対する耐性から、
たとえば塩化ビニール系の材料で構成される。第1液槽
61はそれぞれ独立した液槽62、63を有する2槽式
であり、各液槽62、63は大きな面積の大気開放(上
面)を有する。液槽62、63の各々には導入口と排出
口とが備えられ、導入口から導入された強酸性水と強ア
ルカリ水はこれらの各液槽62、63に一旦貯えられ
る。 【0005】電解槽11において生成される強酸性水は
塩素ガスと酸素ガスとを含み、強アルカリ水は水素ガス
を含んでおり、ともに多量の気体を含んだ気液混合体と
なっている。これらの液中の気泡は、その大きさが最大
直径10mmにも達するものから1mm以下のものまで
さまざまである。このような強酸性水と強アルカリ水
は、電解槽11から水道水などの原水に近い圧力で導き
出されてくるが、上面に広面積大気開放を持つ液槽6
2、63に、各々導入され一旦貯水されて大気圧に戻さ
れるため、直径が2mm〜10mm程度の大きな気泡は
ただちに崩壊し、気泡中に閉じ込められていた気体は周
囲の大気中に放散される。そこで、吸引チューブ64、
65を液槽62、63の各々に差し込んでそれらの上澄
み液を吸引すれば、大きな気泡の除去された強酸性水お
よび強アルカリ水を取り出すことができる。この吸引チ
ューブ64、65は塩化ビニール系チューブやフッ素樹
脂チューブなどからなり、独立したしごきポンプ73、
74を用いることによって、それぞれ所定の流量で強酸
性水と強アルカリ水とを吸引し、第2液槽67に導くこ
とができる。 【0006】第2液槽67は第1液槽61と同様に上面
が開放された大気開放型の液槽となっている。そして、
この第2液槽67にはフィルタ69を備えた塩化ビニー
ル系あるいはフッ素樹脂などの吸引チューブ68の先端
が差し込まれている。この吸引チューブ68内の液体
は、しごきポンプ75によって所定の流量で吸引され
る。こうして吸引された混合液は、所定の流量で光学的
な測定部30のフローセル31に送られる。この第2液
槽67には、攪拌用のモータ72により回転する攪拌子
71が設けられ、これによって、導入された強酸性水と
強アルカリ水とが強制的に攪拌・混合され、強酸性水と
強アルカリ水とが十分に混合される。この攪拌子71
は、モータ72の回転軸の先端に平板状のプロペラを取
付けたものなどが用いられ、吸引チューブ64、65の
先端と、吸引チューブ68の先端との中間に配置され
る。 【0007】第1液槽61から吸引される強酸性水およ
び強アルカリ水にはそれぞれ口径1mm以下の細かい気
泡が多数混在しているが、吸引チューブ64、65の通
過中に結合を繰り返して口径1〜2mm前後の気泡に成
長する。混合液にはこれらの気泡が含まれているが、第
2液槽67に導入されることによって、気泡は大気中に
放散させられる。吸引チューブ68によって、このよう
に混合液が吸引されるので、比較的小さな気泡の除去さ
れた状態の混合液を測定部30に送ることができる。吸
引チューブ68の先端に細かいメッシュのフィルタ69
が取付けられているため、気泡や析出塩類等を吸引チュ
ーブ68内に吸引することがない。即ち、第2液槽67
の混合液中に残っていた直径1〜2mmほどの気泡は、
フィルタ69を突き抜けることができずに大気中に放散
させられてしまう。このフィルタ69としては、たとえ
ばフッ素樹脂やナイロンなどの樹脂や、木綿布などの布
類、あるいは、ろ紙などの紙類などが用いられる。 【0008】測定部30は、混合液が送られる石英ガラ
スなどからなるフローセル31と、これを挟むように配
置された光源32と、フォトセル36と、フォトセル3
7とを備える。光源32は、たとえばキセノンフラッシ
ュランプや重水素ランプなどが用いられる。この光はフ
ローセル31を透過し、石英板などのビームスプリッタ
33で2分割されてフォトセル36、37に導かれる。
フォトセル36、37には、光学フィルタ34、35が
取付けられ、一方の光学フィルタ34は、主透過波長2
92nmの干渉フィルタからなり、他方の光学フィルタ
35は400nm以上の長波長域の光を通すバンドパス
フィルタ(あるいはシャープカットフィルタ)などが用
いられる。フォトセル36、37はたとえばSiフォト
セル等からなり、検出信号(電気信号)がそれぞれ測光
電気回路(図示しない)に送られ吸光度への変換が行わ
れ、さらに2つの吸光度の差を求める演算および次亜塩
素酸濃度への変換のための演算処理が行なわれる。すな
わち、波長292nmの光に対する吸光度と、400n
m以上の長波長の光に対する吸光度との差が求められ
る。この吸光度差は、混合比に対応する補正ファクター
を乗算することによって、次亜塩素酸濃度に変換された
後、表示装置などでその濃度が表示される。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】従来の電解水製造装置
は以上のように構成されているが、測定部30のブラン
クレベルの校正を必要とする。このブランクレベルの校
正を行なうために、電解槽11の電解を停止し、水道原
水又は軟水器通過後の軟水をバルブ16から電解槽11
に導入し、一定以上の時間後に電解水生成部10の電解
槽11、混合部60の第1液槽61及び第2液槽67内
部の流路系が、完全にブランク水に置換された後、第1
液槽61からブランク水をサンプリングし、ブランク補
正を行なっていた。しかし、強酸性水取出口17、強ア
ルカリ水取出口18から電解槽11で生成した強酸性水
や強アルカリ水を、一旦、外部に設けられた酸性水タン
クとアルカリ水タンクに貯めて使用される方法が多くな
ってきた。そのため、外部に設けられたタンク内に軟水
が入ってしまい、電解水が薄められてしまうという問題
があった。これに対しそれぞれのタンクの入口部に切換
コックを設けて行なう方法もあるが、実際上は操作性が
非常に悪く、しかも、電解槽11―第1液槽61―第2
液槽67の流路系をすべてブランク水に置換するのには
時間を要し、大量のブランク水を必要とするという問題
がある。 【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、少量のブランク水を用いて短時間に測
定部30のフローセル31内にブランク水を導入し、ブ
ランクレベルの測定を行い、測定値を校正することがで
きる電解水製造装置を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の電解水製造装置は、2つの電極を備えそれ
ぞれの電極に正・負の電圧を加えることにより含塩素水
を電気分解することのできる電解槽と、両方の電極側か
らそれぞれ導かれた水が各々分離された各槽に導入され
る第1液槽と、その各槽の水をそれぞれ独立に送液する
第1、第2の送液手段と、それら送液された水が貯蔵さ
れ、強制攪拌することによりこれらを混合する第2液槽
と、その第2液槽の混合液を所定の流量で送液する第3
の送液手段と、その第3の送液手段で送液された混合液
について、波長260nm〜330nmの範囲で光の吸
収強度を測定する測定手段とを備えた電解水製造装置に
おいて、前記第2液槽と前記第3の送液手段との間に三
方切換弁または三方切換コックを設け、指定されたタイ
ミングで別途用意された水道原水又は軟水器を通過した
軟水のブランク水を前記第3の送液手段で前記測定手段
に送液し、ブランク補正するものである。 【0012】本発明の電解水製造装置は上記のように構
成されており、第2液槽と測定部のフローセルに接続さ
れた第3の送液手段(吸引チューブとしごきポンプ)と
の間に、三方切換弁又は三方切換コックを設け、1ない
し2週間程度に1回の指定されたタイミングで、水道原
水又は軟水器を通過した軟水のブランク水を、別途用意
された軟水タンク等から第3の送液手段で測定部に送液
し、ブランク補正するものである。そのため、測定部の
フローセルに近い流路系に三方切換弁又は三方切換コッ
クを設け、それを経由してブランク水を吸引するので、
少量のブランク水で短時間にフローセルに導入すること
ができ、ブランクレベルの測定を容易にすることができ
る。 【0013】 【発明の実施の形態】本発明の電解水製造装置の一実施
例を図1を参照しながら説明する。図1は本発明の電解
水製造装置のブロック模式図を示す。本電解水製造装置
は、軟水と塩水を混合して供給する原水供給部80と、
原水を強酸性水と強アルカリ水に電気分解する電解水生
成部10と、両電解水をサンプリングして貯水する個別
の液槽62、63を有する第1液槽61と、個別の液槽
62、63からサンプリング液を送液するしごきポンプ
73、74からなる第1、第2送液手段と、送液された
電解水をモータ72で回転する攪拌子71によって攪拌
し両液を混合する第2液槽67と、ブランク水81bを
貯水した軟水タンク81aと、第2液槽67の混合液の
吸引チューブ68からなる送液路と軟水タンク81aの
ブランク水81bの取水路とを切換える三方切換弁85
cと、その三方切換弁85cから吸引チューブ68aを
介して送液するしごきポンプ75からなる第3送液手段
と、その送液された混合液の吸光度を測定し次亜塩素酸
濃度をモニタする測定部30とから構成される。 【0014】本電解水製造装置は、次亜塩素酸濃度を測
定するための酸性水とアルカリ水の混合液を貯めた第2
液槽67からの吸引チューブ68の吸引流路に、三方切
換弁85cを設け、これを自動または手動で切換えて、
指定されたタイミングで別途用意された軟水タンク81
aのブランク水81bをしごきポンプ75で吸引し、測
定部30に導くことによりブランクレベルの校正を行な
うものである。 【0015】本電解水製造装置に供給される原水が各部
を通過して次亜塩素酸濃度が測定されるまでのプロセス
を、各部の機能と動作を併用して以下に説明する。原水
供給部80は、軟水器81からの軟水と塩水タンク82
から送液ポンプ83で送液された塩水とをミキサ84で
混合し、塩化ナトリウムを約20ミリモル添加された原
水を電解槽11に供給するものである。電解水生成部1
0は、原水供給部からバルブ16を介して原水が供給さ
れ、電解槽11に隔膜15と陽極12、陰極13を設
け、直流電圧源14から直流電圧が印加されて、含塩素
水を電気分解し陽極12側に強酸性水と陰極13側に強
アルカリ水を生成するものである。強酸性水取出口17
は、外部に設けられた酸性水タンク(図示せず)に酸性
水を供給するための取水口であり、強アルカリ水取出口
18は、同じく外部に設けられたアルカリ水タンク(図
示せず)にアルカリ水を供給するための取水口である。 【0016】混合部60の第1液槽61は、それぞれ独
立した液槽62、63を有する2槽式であり、各液槽6
2、63は上面が大きな面積の大気開放型である。液槽
62、63の各々には導入口と排出口とが備えられ、導
入口から導入された強酸性水と強アルカリ水はこれらの
各液槽62、63に一旦貯えられる。電解槽11におい
て生成される強酸性水は塩素ガスと酸素ガスとを含み、
強アルカリ水は水素ガスを含んでおり、ともに多量の気
体を含んだ気液混合体となっている。これらの液中の気
泡は、その大きさが最大直径10mmにも達するものか
ら1mm以下のものまでさまざまである。このような強
酸性水と強アルカリ水は、電解槽11から水道水などの
原水に近い圧力で導き出されてくるが、上面に広面積大
気開放を持つ液槽62、63に、各々導入され一旦貯水
されて大気圧に戻されるため、直径が2mm〜10mm
程度の大きな気泡はただちに崩壊し、気泡中に閉じ込め
られていた気体は周囲の大気中に放散される。第1、第
2の送液手段は、混合部60の吸引チューブ64、65
と、独立したしごきポンプ73、74とから構成され
る。吸引チューブ64、65は塩化ビニール系チューブ
やフッ素樹脂チューブなどからなり、独立したしごきポ
ンプ73、74を用いることによって、それぞれ所定の
流量で強酸性水と強アルカリ水とを吸引し、第2液槽6
7に導くことができる。 【0017】第2液槽67は、第1及び第2送液手段
と、三方切換弁85cとの間に配置され、しごきポンプ
73、74によって送液された電解水を、攪拌し両液を
混合する液槽である。この第2液槽67は、第1液槽6
1と同様に上面が開放された大気開放型の液槽で、第1
液槽61から吸引される強酸性水および強アルカリ水に
はそれぞれ口径1mm以下の細かい気泡が多数混在して
いるが、吸引チューブ64、65の通過中に結合を繰り
返して口径1〜2mm前後の気泡に成長する。混合液に
はこれらの気泡が含まれているが、第2液槽67に導入
されることによって、気泡は大気中に放散させられる。
そして、第2液槽67には攪拌用のモータ72により回
転する攪拌子71が設けられ、これによって、導入され
た強酸性水と強アルカリ水とが強制的に攪拌・混合され
る。この攪拌子71は、モータ72の回転軸の先端に平
板状のプロペラを取付けたものなどが用いられ、吸引チ
ューブ64、65の先端と、吸引チューブ68の先端と
の中間に配置される。そして、第2液槽67にはフィル
タ69を備えた塩化ビニール系あるいはフッ素樹脂など
の吸引チューブ68の先端が差し込まれている。フィル
タ69は、吸引チューブ68の先端に取付けられた細か
いメッシュ状のもので、例えば、フッ素樹脂やナイロン
などの樹脂や、木綿布などの布類、あるいは、ろ紙など
の紙類などが用いられる。そのため、気泡や析出塩類等
を吸引チューブ68a内に吸引することがない。すなわ
ち、第2液槽67の混合液中に残っていた直径1〜2m
mほどの気泡は、フィルタ69を突き抜けることができ
ずに大気中に放散させられてしまう。この吸引チューブ
68から混合液は、三方切換弁85cを介し、第3送液
手段であるしごきポンプ75によって所定の流量で吸引
される。こうして吸引された混合液は、所定の流量で光
学的な測定部30のフローセル31に送られる。 【0018】三方切換弁85cは、第2液槽67の混合
液の吸引チューブ68からなる送液路と、軟水タンク8
1aのブランク水81bの取水路とを切換えるものであ
る。常時は、第2液槽67の混合液がしごきポンプ75
によってフローセル31に導入され、次亜塩素酸濃度が
測定され、定期的に又は必要に応じて三方切換弁85c
が切換えられて、軟水タンク81aのブランク水81b
がしごきポンプ75によってフローセル31に導入さ
れ、ブランク測定が行なわれる。そして、ブランク水8
1bとして水道原水、又は、軟水が用いられる。 【0019】ブランク測定のタイミングとして、1〜2
週間に1回程度の測定でよく、医療用で運転時間が短い
場合は、塩水タンクの塩の追加投入時に同時に行なうの
がよい。また、その手段として電解水生成部10の内部
に切換用スイッチ(図示せず)と手動の三方切換弁85
cを設け、まず、ポリ容器などの軟水タンク81aにブ
ランク水81bを用意し、手動の三方切換弁85cを
“校正”(図示せず)側に倒し、軟水サンプリングチュ
ーブを軟水タンク81aに入れ、吸引チューブ68aと
しごきポンプ75により、ブランク水81bをフローセ
ル31に吸引できる状態にセットする。そして、前記の
切換用スイッチを“ON”にして、ブランクレベルの校
正を開始する。実際にブランクレベルの校正を行なうの
は、フローセル31内が充分ブランク水81bに置換さ
れてからとなり、例えば、約10分後となる。この切換
用スイッチは跳ね返り形のスイッチであり、操作後は元
に戻るようになっている。そして、校正完了後は、ブザ
ーが鳴り、使用者に知らせる。その後、軟水タンク81
aを取り除き、手動の三方切換弁85cを“測定”(図
示せず)側に戻し、通常の次亜塩素濃度測定を行なう。 【0020】軟水タンク81aは、プラスチック製の容
器で、ブランク水81bを準備して貯めておき、上部か
ら吸引チューブを挿入してブランク水81bを吸引する
ことができる取水口が設けられたもので、装置に常設し
ておいてもよい。 【0021】第3の送液手段は、フィルタ69を備えた
塩化ビニール系あるいはフッ素樹脂などの吸引チューブ
68aの先端が、第2液槽67aに差し込まれ、この吸
引チューブ68a内の液体を、しごきポンプ75によっ
て所定の流量で吸引し、その吸引した混合液を、所定の
流量で光学的な測定部30のフローセル31に送るもの
である。 【0022】測定部30は、従来のものと同じで、混合
液が送られる石英ガラスなどからなるフローセル31
と、これを挟むように配置された、光源32と、ビーム
スプリッタ33と、光学フィルタ34を前面に設けたフ
ォトセル36と、光学フィルタ35を前面に設けたフォ
トセル37とを備える。光源32は、たとえばキセノン
フラッシュランプや重水素ランプなどが用いられる。こ
の光はフローセル31を透過し、石英板などのビームス
プリッタ33で一部を反射し、残りを透過して、フォト
セル36、37に導かれる。フォトセル36、37に
は、光学フィルタ34、35が取付けられ、一方の光学
フィルタ34は、主透過波長292nmの干渉フィルタ
からなり、他方の光学フィルタ35は400nm以上の
長波長域の光を通すバンドパスフィルタ(あるいはシャ
ープカットフィルタ)などが用いられる。フォトセル3
6、37はたとえばSiフォトセル等からなり、検出信
号(電気信号)がそれぞれ電気回路(図示しない)に送
られ吸光度への変換が行われ、さらに2つの吸光度の差
を求める演算および次亜塩素酸濃度への変換のための演
算処理が行なわれる。すなわち、2波長測定法により、
波長292nmの光に対する吸光度と、400nm以上
の長波長の光に対する吸光度との差が求められる。この
吸光度差は、混合比に対応する補正ファクターとなり、
乗算することによって、次亜塩素酸濃度に変換された
後、表示装置などでその濃度が表示される。 【0023】 【発明の効果】本発明の電解水製造装置は上記のように
構成されており、別途用意された軟水タンク等に、水道
原水又は軟水のブランク水を準備し、第2液槽と測定部
の前処理に設置されたしごきポンプとの流路間に、三方
切換弁又は三方切換コックを設け、上記軟水タンクから
ブランク水を吸引チューブで吸引し、しごきポンプによ
って測定部に送液し、ブランク補正を行なうため、測定
部のフローセルに近い流路のタンクからブランク水を吸
引することができ、少量のブランク水で短時間にフロー
セルに導入でき、ブランクレベルの測定を容易にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の電解水製造装置の一実施例を示す図
である。 【図2】 従来の電解水製造装置を示す図である。 【符号の説明】 10…電解水生成部 11…電解槽 12…陽極 13…陰極 14…直流電圧源 15…隔膜 16、21、22…バルブ 17…強酸性水取出口 18…強アルカリ取出口 30…測定部 31…フローセル 32…光源 33…ビームスプリッタ 34、35…光学フィルタ 36、37…フォトセル 60、60a…混合部 61…第1液槽 62、63…液槽 64、65、68、68a…吸引チューブ 67…第2液槽 69…フィルタ 71…攪拌子 72…モータ 73、74、75…しごきポンプ 80…原水供給部 81…軟水器 81a…軟水タンク 81b…ブランク水 82…塩水タンク 83…送液ポンプ 84…ミキサ 85c…三方切換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G057 AA01 AB01 AB03 AB06 AC01 AD03 AD17 BA05 BB02 2G059 AA01 BB04 DD05 DD12 EE01 FF04 GG10 HH02 HH03 HH06 JJ02 JJ03 JJ22 KK01 KK03 MM01 MM03 MM14 MM15 NN01 PP04 4D061 DA03 DB07 DB09 EA02 EB04 EB12 EB37 EB38 ED13 GA20 GB20

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】2つの電極を備えそれぞれの電極に正・負
    の電圧を加えることにより含塩素水を電気分解すること
    のできる電解槽と、両方の電極側からそれぞれ導かれた
    水が各々分離された各槽に導入される第1液槽と、その
    各槽の水をそれぞれ送液する第1、第2の送液手段と、
    それら送液された水が貯蔵され、これらを混合する第2
    液槽と、その第2液槽の混合液を所定の流量で送液する
    第3の送液手段と、その第3の送液手段で送液された混
    合液について、波長260nm〜330nmの範囲で光
    の吸収強度を測定する測定手段とを備えた電解水製造装
    置において、前記第2液槽と前記第3の送液手段との間
    に三方切換弁または三方切換コックを設け、指定された
    タイミングで別途用意された水道原水又は軟水器を通過
    した軟水のブランク水を前記第3の送液手段で前記測定
    手段に送液し、ブランク補正することを特徴とする電解
    水製造装置。
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