JP2003080116A - 吹込用ノズル - Google Patents

吹込用ノズル

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JP2003080116A
JP2003080116A JP2001280263A JP2001280263A JP2003080116A JP 2003080116 A JP2003080116 A JP 2003080116A JP 2001280263 A JP2001280263 A JP 2001280263A JP 2001280263 A JP2001280263 A JP 2001280263A JP 2003080116 A JP2003080116 A JP 2003080116A
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JP
Japan
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nozzle
blowing
flue
exhaust gas
side tube
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JP2001280263A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Nishizawa
秀幸 西澤
Takaaki Shinoda
高明 篠田
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Takuma Co Ltd
Original Assignee
Takuma Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ごみ焼却設備からの排ガスの流通路内に薬剤
等を吹き込むための吹込用ノズルの表面における水滴や
硫酸の発生を防止し、これによってノズル表面での薬剤
等の固着およびノズル腐食の問題を回避する。 【解決手段】 ノズル本体2を、薬剤およびこの薬剤を
輸送するための空気が流通される内側管3と、この内側
管3の少なくとも煙道10内に配される部分を間隙をも
って包含する外側管4とからなる二重管構造として、内
側管3と外側管4との間に空気層5を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ焼却設備また
は灰溶融炉設備から排出される排ガスの流通路内に流体
および/または粉体を吹き込むための吹込用ノズルに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばごみ焼却設備から排出され
る排ガスを処理する方法として、煙道内および集塵装置
内で排ガス中の酸性ガスを消石灰等の薬剤と反応させ、
反応生成物を煤塵と一緒に捕集・回収するという方式の
ものがある。この方式の排ガス処理方法においては、図
4(a)に示されるように、図示省略される集塵装置の
手前の煙道50に吹込用ノズル51を装着し、この吹込
用ノズル51から煙道50内へ向けて薬剤(消石灰等)
を吹き込むようにされている。この吹込用ノズル51
は、図4(b)に示されるような単管構造であって、筒
状のノズル本体52に、供給管60に接続するためのフ
ランジ53と、煙道50に突設された差込み口61に取
着するためのフランジ54とが固着されて構成されてい
る。この吹込用ノズル51において、ノズル本体52内
部には、薬剤を煙道50に向けて輸送し、かつその薬剤
を煙道50内に吹き込むための空気が流通されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の吹込用ノズル51では、ノズル本体52に流通され
る空気の冷却作用によってノズル本体52が排ガス温度
よりも低い温度になり、この排ガス温度よりも低い温度
となったノズル本体52が煙道50内において排ガスと
直接触れ合うことから、ノズル本体52の外表面に接す
る排ガスが冷却されて排ガス中の水分が凝結し、ノズル
本体52外表面に水滴が付着する現象、いわゆる結露現
象が生じてしまう。そして、この結露現象が原因でノズ
ル本体52外表面に薬剤やダストが固着するという問題
点がある。また、ノズル本体52周辺の排ガス温度が硫
酸露点に達して排ガス中の酸性ガス成分の一部が硫酸と
なり、この硫酸によってノズル本体52が腐食されると
いう問題点もある。
【0004】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、吹込用ノズル表面における水滴や
硫酸の発生を防止し、これによってノズル表面での薬剤
等の固着およびノズル腐食の問題を回避できる吹込用ノ
ズルを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前記目
的を達成するために、本発明による吹込用ノズルは、ご
み焼却設備または灰溶融炉設備から排出される排ガスの
流通路内に突入されるノズル本体を有し、このノズル本
体から流体および/または粉体を吹き込むように構成さ
れる吹込用ノズルであって、前記ノズル本体は、前記流
体および/または粉体が流通される内側管と、この内側
管の少なくとも前記流通路内に配される部分を所定の空
隙を隔てて包含する外側管とを備えて構成され、前記内
側管と前記外側管との間に空気層が形成されてなること
を特徴とするものである。
【0006】本発明によれば、流体および/または粉体
が流通されることによって排ガス温度に比し低温とされ
る内側管と、排ガスに直接接触される外側管とが前記空
気層によって断熱されるので、ノズル本体周辺の排ガス
が冷却されるのを防ぐことができる。したがって、ノズ
ル本体外表面における水滴や硫酸の発生を防止でき、こ
れによってノズル外表面での薬剤等の固着およびノズル
腐食の問題を回避できる。
【0007】本発明において、前記流通路の外側と前記
空気層とを連通する孔が設けられるのが好ましい。この
ようにすれば、前記空気層に対して空気が出入り自在と
されるので、前記空気層の熱膨張によるノズル本体の損
傷、破裂を未然に防ぐことができるという効果を奏す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明による吹込用ノズル
の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明す
る。なお、本実施形態は、ごみ焼却設備からの排ガスを
乾式にて脱酸処理する際における中和用薬剤を煙道内に
吹き込むために用いられる吹込用ノズルに本発明が適用
された例である。
【0009】図1には、本発明の一実施形態に係る吹込
用ノズルの煙道における組付状態図が示されている。ま
た、図2には、本実施形態の吹込用ノズルの構造説明図
(a)、(a)におけるA−A視断面図(b)および
(a)におけるB部の拡大要部断面図(c)がそれぞれ
示されている。
【0010】本実施形態では、図1に示されるように、
図示省略されるごみ焼却設備から排出される排ガス(以
下、単に「排ガス」という。)を集塵装置(図示省略)へ
と導く煙道(本発明における流通路に相当する。)10
の直線状に延びる部位に差込み口11が設けられてお
り、この差込み口11に吹込用ノズル1がボルト締結に
よって取り付けられている。ここで、この吹込用ノズル
1は、吹込み方向が排ガス通方向にできるだけ沿うよう
に所定角度傾けられて煙道10内に突入されている。ま
た、この吹込用ノズル1には空気によって輸送される消
石灰等の薬剤を導くための供給管12が接続されてお
り、この吹込用ノズル1からその薬剤を煙道10内に吹
き込むようにされている。そして、吹込用ノズル1から
煙道10内に吹き込まれた薬剤は、煙道10内および集
塵装置内で排ガス中の酸性ガス成分との中和反応に供せ
られ、この反応によって生じた反応生成物は、煤塵と共
に集塵装置で捕集・回収される。
【0011】本実施形態の吹込用ノズル1は、図2に示
されるように、二重管構造とされるノズル本体2を備え
て構成されており、このノズル本体2は、薬剤およびこ
の薬剤を輸送するための空気が流通される内側管3と、
この内側管3よりやや短くてこの内側管3に対し所定の
空隙を隔てて包含する外側管4とからなり、内側管3お
よび外側管4の先端同士は、両者間の間隙を塞ぐような
輪状板材8が溶接接合されることで固定されている。こ
の吹込用ノズル1では、内側管3、外側管4、輪状板材
8および後述する取付フランジ6で区画形成される空間
によって、空気層5が形成されている。
【0012】図2に示される本実施形態の吹込用ノズル
1においては、ノズル本体2の先端が図1に示されるよ
うに煙道10内の所定位置にまで突入された状態で、こ
のノズル本体2を煙道10の差込み口11に固定するた
めに、その差込み口11のフランジ部11aと係合取着
される取付フランジ6が外側管4の基端および内側管3
の外周面に溶接接合されている。また、前記空気層5と
連通する空気抜き孔6aが取付フランジ6に穿設されて
おり、前記空気層5に対して空気を出入り自在とするこ
とで、前記空気層5の熱膨張によるノズル本体2の損
傷、破裂を未然に防ぐようにされている。また、図1に
示されるように、空気によって輸送される薬剤を導く供
給管12と接続するために、この供給管12の接続部と
係合取着される接続フランジ7が内側管3の基端に溶接
接合されている。
【0013】このように構成される本実施形態の吹込用
ノズル1によれば、薬剤を輸送するための空気が流通さ
れることによって排ガス温度に比し低温とされる内側管
3と、排ガスに直接接触される外側管4とが空気層5に
よって断熱されるので、ノズル本体2の外表面周辺の排
ガスが冷却されるのを防ぐことができる。したがって、
ノズル本体2外表面における水滴や硫酸の発生を防止で
き、これによってノズル本体2の外表面に薬剤、ダスト
等が固着したり、ノズル本体2が腐食されたりするとい
った不具合を回避することができる。
【0014】図1に示す本実施形態においては、吹込用
ノズル1を煙道10の直線状に延びる部位に所定角度傾
けて装着する例を示したが、他の装着例としては、図3
に示されるように吹込用ノズル1を煙道10のコーナ部
10aにその吹込み方向を排ガス通方向と一致させて装
着する例が挙げられる。
【0015】本実施形態においては、吹込用ノズル1を
煙道10に装着し、この吹込用ノズル1から煙道10内
に薬剤を吹き込むようにされた例を示したが、これに限
られず、吹込用ノズル1を排ガス処理装置の壁面等に装
着して、その排ガス処理装置における排ガスの流通路に
中和用溶液または薬剤を吹き込むようにされた実施の形
態であっても、本実施形態と同様の作用効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る吹込用ノズ
ルの煙道における組付状態図である。
【図2】図2は、(a)が本実施形態の吹込用ノズルの
構造説明図、(b)が(a)におけるA−A視断面図、
(c)が(a)におけるB部の拡大要部断面図である。
【図3】図3は、吹込用ノズルの煙道コーナ部における
組付状態図である。
【図4】図4は、従来の吹込用ノズルを説明するための
図であって、(a)が煙道における吹込用ノズルの組付
状態図、(b)が吹込用ノズルの構造説明図である。
【符号の説明】
1 吹込用ノズル 2 ノズル本体 3 内側管 4 外側管 5 空気層 6a 空気抜き孔 10 煙道
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K070 DA01 DA12 DA72 4D002 AA02 AC04 AC10 BA03 BA14 CA01 CA11 CA20 DA05 DA12 DA35 HA10 4F033 AA00 BA02 BA05 DA01 EA01 LA00 NA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ごみ焼却設備または灰溶融炉設備から排
    出される排ガスの流通路内に突入されるノズル本体を有
    し、このノズル本体から流体および/または粉体を吹き
    込むように構成される吹込用ノズルであって、 前記ノズル本体は、前記流体および/または粉体が流通
    される内側管と、この内側管の少なくとも前記流通路内
    に配される部分を所定の空隙を隔てて包含する外側管と
    を備えて構成され、前記内側管と前記外側管との間に空
    気層が形成されてなることを特徴とする吹込用ノズル。
  2. 【請求項2】 前記流通路の外側と前記空気層とを連通
    する孔が設けられる請求項1に記載の吹込用ノズル。
JP2001280263A 2001-09-14 2001-09-14 吹込用ノズル Withdrawn JP2003080116A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010162438A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Ube Ind Ltd 固形物捕集装置および固形物捕集方法
CN111853828A (zh) * 2019-04-25 2020-10-30 川崎重工业株式会社 排气导出喷嘴

Cited By (2)

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Effective date: 20081202