JPH0140991Y2 - - Google Patents

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JPH0140991Y2
JPH0140991Y2 JP3489284U JP3489284U JPH0140991Y2 JP H0140991 Y2 JPH0140991 Y2 JP H0140991Y2 JP 3489284 U JP3489284 U JP 3489284U JP 3489284 U JP3489284 U JP 3489284U JP H0140991 Y2 JPH0140991 Y2 JP H0140991Y2
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casing
gas
waste gas
corrosion
resistant
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は石炭燃焼ガスなど腐食性成分を含んだ
高温廃ガスを急冷する腐食性高温廃ガスの急冷装
置に関するものである。
〔従来技術〕
火力発電所のボイラや、化学工場、金属精錬工
場などの各種燃焼炉で石炭を燃焼させると、この
燃焼装置から排出される廃ガス中には、二酸化硫
黄や三酸化硫黄など人体に有害な硫黄酸化物が含
有されているので、近年公害防止の見地からこれ
ら廃ガス中の硫黄酸化物を除去することが行なわ
れており、この種の廃ガス処理装置の上流側には
高温廃ガスを急冷する急冷装置が設けられる。
この種の急冷装置としては、ケーシング内を通
過する高温ガスに冷却媒体を噴射して冷却する構
造のものが従来一般に用いられているが、前述し
たように廃ガス中には硫黄酸化物が含まれてお
り、これが110℃付近において液滴化して装置内
部を腐食させるので、装置の構造および材質には
特別な配慮を払う必要がある。また、180°前後の
高温廃ガスの冷却境界部では、この温度に対する
耐熱性を必要とし、さらに廃ガスを液滴化させな
い手段を必要とするとともに、60℃前後の冷却媒
体による腐食に対する耐食性を備えていなければ
ならない。
ところが、従来においては、腐食のおそれのあ
る箇所に耐食性を有する高級金属や耐酸、耐食性
れんがなどを使用して硫黄酸化物や冷却媒体によ
る腐食を防止していたので、装置全体がきわめて
高価な構造となり、経済的に不利であつた。
〔考案の概要〕
本考案は以上のような点に鑑みなされたもの
で、腐食性高温廃ガスが通過するケーシング内で
前記廃ガスに対し冷却媒体を噴射する手段の上流
側部分に、耐熱耐食性を有する樹脂材で形成して
なる筒状保護板を設け、この保護板の外面とケー
シング内面との間にガス断熱層を形成するととも
に、このガス断熱層に面するケーシング内面に耐
食ライニング材を貼着させて設け、かつ前記保護
板の内面に断面三角形状をなす突条を突設するこ
とにより、高価で特殊な材料、構造を用いること
なく硫黄酸化物や冷却媒体による腐食を防止し得
るとともに、前記保護板内面の断面三角形状の突
条によつて、保護板のクラツク発生を防止して耐
用性を向上させ得る腐食性高温廃ガスの冷却装置
を提供するものである。以下、本考案の実施例を
図面に基いて詳細に説明する。
〔実施例〕
図は本考案に係る腐食性高温廃ガスの急冷装置
の一実施例を示す要部の縦断面図である。図にお
いて、符号1で示すものは鋼板により円筒状に形
成されたケーシングであつて、その上端部に設け
たガス入口と燃焼装置の一例として示す石炭焚ボ
イラ(図示せず)との間はダクトによつて接続さ
れており、ケーシング1内へは150〜180℃の腐食
性高温廃ガスが導かれている。ケーシング1の下
部には、エア源と冷却液槽との間を管体で接続さ
れたスプレノズル2が外壁を貫通して挿入されて
おり、このスプレノズル2先端の噴出孔からは、
ClイオンやFイオン等を含んだ耐食性を有する60
℃前後の冷却媒体が矢印A方向に向うガスと対向
する方向に噴出されている。さらにケーシング1
の下部に設けたガス出口と図示しない廃ガス脱硫
処理装置との間はダクトによつて接続されてお
り、冷却媒体で冷却されたガスが脱硫処理のため
に排出されている。こうすることにより、ケーシ
ング1の内部は、図に符号Bで示すガス部と、符
号Cで示す冷却部と、これらの間の冷却境界部D
との3領域に概ね区分されている。
そして、ケーシング1の内部には、例えばカー
ボン繊維を混入することにより補強された耐熱樹
脂板からなる円筒状の保護板3が、上端を冷却境
界部Dの上端付近に位置させ、また下端をスプレ
ノズル2のやゝ上方に位置させてボルト4でケー
シング1に固定されている。この保護板3の内周
面には、断面三角形状で円周方向へ延びる中空の
突条5,6が、上下に平行して冷却境界部D内に
突設されており、これらの突条5,6は円周方向
へ複数個に分割されている。また上下の突条5,
6は、これと同構成で直交方向へ延びる複数個の
突条7で連結されている。そして、円筒状の保護
板3の外周径をケーシング1の内周径よりも小径
に形成することによりケーシング1と保護板3と
の間には、筒状の空間部であるガス断熱層8が形
成されており、このガス断熱層8に面するケーシ
ング1の内周面には、ゴム等で形成された耐食性
を有する円筒状のライニング材9が貼着されてい
る。なお、このライニング材9は、ガス断熱層8
との対応部だけでなくその下方まで延在して貼着
されている。さらにケーシング1は、冷却境界部
Dの上方において保温材10で被覆されている。
以上のように構成された急冷装置において、ボ
イラから排出された硫黄酸化物を含む150〜180℃
の高温廃ガスは、ダクトを通つてガス入口からケ
ーシング1内へ導かれたのち、矢印A方向へ流れ
るが、スプレノズル2の噴出孔からは60℃程度の
冷却媒体がガスの流れ方向に対向して噴出されて
いるので、ガスはこの冷却媒体で冷却され、ケー
シング1下部のガス出口から排出されて脱硫処理
装置へ導かれる。この場合、ケーシング1が保温
材10で覆われているので、ガスの温度が110℃
以下になつて液滴化するというようなことがない
上に、耐熱樹脂板からなる保護板3が設けられて
いるので、廃ガス中の硫黄酸化物などの腐食性成
分や、冷却媒体によつておかされることがない。
また、保護板3は熱衝撃や摩耗に対してもきわめ
て強く悪条件にも充分耐え得る特性を有してい
る。さらに、保護板3は、150〜180℃の高温によ
り熱膨張するが、突条5,6,7を設けたことに
より、この熱膨張による保護板3のひずみが吸収
されるので、保護板3にクラツクが発生すること
がない。そして、万一保護板3から腐食性のある
冷却媒体が洩れた場合でも、そこには耐食性のラ
イニング材9が貼着されているので、ケーシング
1が腐食することがない。なお、ライニング材9
は、その耐食限界が100℃程度であつたとしても、
ガス断熱層8が形成されていて表面を保護してい
るので、ライニングとしての耐食性を充分に発揮
する。
以上のように高温廃ガスを冷却して昇温した冷
却媒体は、保護板3とライニング材9の内周面に
沿つて流下層を形成しながらケーシング1の下方
へ導かれる。
なお、本実施例においては、突条5,6,7を
中空状に形成して内部に何も充填しない例を示し
たが、弾力性を有する材質の充填物を充填しても
よい。
〔考案の効果〕 以上の説明により明らかなように本考案に係る
腐食性高温廃ガスの急冷装置によれば、腐食性高
温廃ガスが通過するケーシング内で廃ガスに対し
冷却媒体を噴射する手段の上流側部分に、耐熱耐
食性を有する樹脂材により筒状に形成されてなる
保護板を設け、その外面とケーシング内面との間
にガス断熱層を形成するとともに、このガス断熱
層に面するケーシング内面に耐食性ライニング材
を貼着し、かつ保護板内面に断面三角形状をなす
突条を設けるようにしたので、従来のように高価
な金属材やれんが等の特殊な材料を用いることな
くきわめて簡単で安価な構成によつて耐食性およ
び耐熱性に優れた急冷装置を得ることができ、経
済性の面で有利であるばかりでなく、保護板内面
に突設される断面三角形状の突条によつて、この
保護板が高温廃ガスで熱膨張してもそのひずみを
吸収し得ることから、保護板でのクラツクの発生
を防ぎ、装置全体の耐用性を向上させ得るという
実用上種々優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
図は本考案に係る腐食性高温廃ガスの急冷装置
の一実施例を示す縦断面図である。 1……ケーシング、3……保護板、5,6,7
……突条、8……ガス断熱層、9……ライニング
材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 腐食性高温廃ガスが通過するケーシング内で前
    記廃ガスに対し冷却媒体を噴射する手段の上流側
    部分に、耐熱耐食性を有する樹脂材により筒状に
    形成されてなる保護板を設け、この保護板の外面
    と前記ケーシング内面との間にガス断熱層を形成
    するとともに、このガス断熱層に面するケーシン
    グ内面に耐食性を有するライニング材を貼着し、
    かつ前記保護板の内面に断面三角形状をなす突条
    を設けたことを特徴とする腐食性高温廃ガスの急
    冷装置。
JP3489284U 1984-03-13 1984-03-13 腐食性高温廃ガスの急冷装置 Granted JPS60148840U (ja)

Priority Applications (1)

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JP3489284U JPS60148840U (ja) 1984-03-13 1984-03-13 腐食性高温廃ガスの急冷装置

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JP3489284U JPS60148840U (ja) 1984-03-13 1984-03-13 腐食性高温廃ガスの急冷装置

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JPS60148840U JPS60148840U (ja) 1985-10-03
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ID=30538684

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JP3489284U Granted JPS60148840U (ja) 1984-03-13 1984-03-13 腐食性高温廃ガスの急冷装置

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JPS60148840U (ja) 1985-10-03

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