JP2003079661A5 - - Google Patents

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【発明の名称】使い捨ておむつの製造方法
【特許請求の範囲】
【請求項1】肌当接面と着衣当接面とを有し、横方向へ並行して延びる前端縁と後端縁および前記横方向と交差して縦方向へ並行して延びる一対の側縁によって外形が画成され、前記縦方向には股下域を中心に前記前端縁側に前胴周り域が形成されるとともに前記後端縁側に後胴周り域が形成されており、前記着衣当接面における前記前後胴周り域いずれかには前記側縁それぞれの近傍に前記横方向へ伸展可能に畳まれたテープファスナが取り付けられている使い捨ておむつの製造工程に、下記工程が含まれることを特徴とする前記使い捨ておむつの製造方法:
a.前記おむつの着衣当接面が裏面シートによって形成され、前記裏面シートが一対の前記側縁を有し、かかる裏面シートの複数が互いの前記側縁どうしでつながることにより形成された前記横方向において連続している第1ウエブを前記横方向へ連続的に供給する工程。
b.前記横方向へ延びるテープ片がそのテープ片の長さ方向に両端部と前記両端部間に介在する中間部とを有し、前記両端部において前記テープ片がZ字型および逆Z字型のいずれかに畳まれていて、前記Z字型と逆Z字型の頂部に位置する前記テープ片の下面には第1粘着剤が塗布され、前記Z字型と逆Z字型の底部に位置する前記テープ片の下面には第2粘着剤が塗布されてなるテープファスナ用部材を前記工程aの第1ウエブに向かって供給し、前記第1ウエブにおいて前記側縁どうしでつながる互いに隣り合った前記裏面シートそれぞれの前記前胴周り域および後胴周り域いずれかの前記着衣当接面に、前記側縁をまたいで前記テープファスナ用部材を前記第2粘着剤によって接合する工程。
c.前記第1ウエブを前記テープファスナ用部材とともに前記側縁に沿って切断する工程。
【請求項2】前記工程aにおける前記第1ウエブは、前記肌当接面を形成する表面シートとなるべき前記横方向において連続している第2ウエブと、これら第1,第2ウエブの間に介在して、これら第1,第2ウエブの供給方向において間欠的に配置されている吸液性コアと重なり合った状態で供給される請求項1記載の製造方法。
【請求項3】前記第1ウエブが開放型使い捨ておむつの着衣当接面を形成するものである請求項1または2記載の製造方法。
【請求項4】前記第1ウエブがパンツ型使い捨ておむつの着衣当接面を形成する裏面シートとなるべきものであって、前記第1ウエブにおいて前記裏面シートの前胴周り域となるべき部位と後胴周り域となるべき部位とが直接的および間接的いずれかの態様で重なるように前記第1ウエブがその縦方向の寸法を二等分する線に沿って折曲された後に、前記おむつの側縁となるべき部位に沿う所要幅の範囲において前記直接的および間接的いずれかの態様で接合され、しかる後に前記テープファスナ用部材が前記所要幅の範囲をまたいでその範囲の両側で前記第2粘着剤によって前記第1ウエブに接合される請求項1または2記載の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】
実開平5−39531号公報にはパンツ型の着用物品が開示されている。この着用物品の後胴周り域の着衣当接面には、前胴周り域と重なり合って接合している後胴周り域の側縁近傍に、胴周り方向へ伸展できるようにZ字型または逆Z字型に畳まれた止着用テープが取り付けられている。Z字型の頂部に位置する部分の止着用テープは、その下面に粘着剤が塗布されている。この止着用テープを伸展して着用物品の適宜の部位に止着することにより、着用物品の胴周りの寸法を縮めたり、汚れた着用物品を丸めたりすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報に記載の発明は、止着用テープを有するパンツ型の着用物品の構造を提供するもので、この種着用物品の製造方法を提供するものではない。着用物品の連続的な製造工程において、止着用テープを一つずつ着用物品に取り付けることは勿論可能であるが、この発明では、その連続的な製造工程において、止着用テープを効率よく着用物品である使い捨ておむつに取り付けることを課題にしている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題解決のために、この発明が対象とし特徴とするところは、肌当接面と着衣当接面とを有し、横方向へ並行して延びる前端縁と後端縁および前記横方向と交差して縦方向へ並行して延びる一対の側縁によって外形が画成され、前記縦方向には股下域を中心に前記前端縁側に前胴周り域が形成されるとともに前記後端縁側に後胴周り域が形成されており、前記着衣当接面における前記前後胴周り域いずれかには前記側縁それぞれの近傍に前記横方向へ伸展可能に畳まれたテープファスナが取り付けられている使い捨ておむつの製造工程に、下記工程が含まれる前記使い捨ておむつの製造方法にある。
a.前記おむつの着衣当接面が裏面シートによって形成され、前記裏面シートが一対の前記側縁を有し、かかる裏面シートの複数が互いの前記側縁どうしでつながることにより形成された前記横方向において連続している第1ウエブを前記横方向へ連続的に供給する工程。
b.前記横方向へ延びるテープ片がそのテープ片の長さ方向に両端部と前記両端部間に介在する中間部とを有し、前記両端部において前記テープ片がZ字型および逆Z字型のいずれかに畳まれていて、前記Z字型と逆Z字型の頂部に位置する前記テープ片の下面には第1粘着剤が塗布され、前記Z字型と逆Z字型の底部に位置する前記テープ片の下面には第2粘着剤が塗布されてなるテープファスナ用部材を前記工程aの第1ウエブに向かって供給し、前記第1ウエブにおいて前記側縁どうしでつながる互いに隣り合った前記裏面シートそれぞれの前記前胴周り域および後胴周り域いずれかの前記着衣当接面に、前記側縁をまたいで前記テープファスナ用部材を前記第2粘着剤によって接合する工程。
c.前記第1ウエブを前記テープファスナ用部材とともに前記側縁に沿って切断する工程。
【0005】
この発明には、下記の実施態様がある。
(1)前記工程aにおける前記第1ウエブは、前記肌当接面を形成する表面シートとなるべき前記横方向において連続している第2ウエブと、これら第1,第2ウエブの間に介在してこれら第1,第2ウエブの供給方向において間欠的に配置されている吸液性コアと重なり合った状態で供給される。
(2)前記第1ウエブが開放型使い捨ておむつの着衣当接面を形成するものである。
(3)前記第1ウエブがパンツ型使い捨ておむつの着衣当接面を形成する裏面シートとなるべきものであって、前記第1ウエブにおいて前記裏面シートの前胴周り域となるべき部位と後胴周り域となるべき部位とが直接的および間接的いずれかの態様で重なるように前記第1ウエブがその縦方向の寸法を二等分する線に沿って折曲された後に、前記おむつの側縁となるべき部位に沿う所要幅の範囲において前記直接的および間接的いずれかの態様で接合され、しかる後に前記テープファスナ用部材が前記所要幅の範囲をまたいでその範囲の両側で前記第2粘着剤によって前記第1ウエブに接合される。
【0006】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照して、この発明に係る使い捨ておむつの製造方法の詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0007】
図1,2は、この発明に係る方法によって製造された使い捨ておむつ1の部分破断平面図と、同図のII−II線切断面を示す図である。おむつ1は、着用者の肌に対する当接面を形成する透液性表面シート2と、着用者の着衣に対する当接面を形成する不透液性裏面シート3と、これら両シート2,3間に介在する吸液性コア4とを有し、このおむつ1が図1では裏面シート3が上となり、表面シート2が下となるように示されている。おむつ1は、幅方向へ互いに並行して延びる前端縁11と後端縁12と、幅方向に直行する縦方向へ互いに並行して延びる一対の側縁13とによって外形が画成され、その縦方向には股下域8を中心に前端縁11の側に前胴周り域6が形成され、後端縁12の側に後胴周り域7が形成され、股下域8において側縁13が湾曲している。表裏面シート2,3は、コア4の周縁から延出して重なり合いホットメルト接着剤(図示せず)を介して互いに接合し、前部フラップ16、後部フラップ17、側部フラップ18を形成している。前部フラップ16と後部フラップ17とでは、胴周り弾性部材19が表裏面シート2,3の少なくとも一方の内面に伸長状態で接合している。側部フラップ18では、脚周り弾性部材21が側縁13の湾曲した部位に沿って伸長され、表裏面シート2,3の少なくとも一方の内面に接合している。後胴周り域7における裏面シート3には、側縁13それぞれの近傍にテープファスナ30が取り付けられている。テープファスナ30は、側縁13を越えておむつ1の外方へ伸展し得るように畳まれている。
【0008】
図2から明らかなように、テープファスナ30は、頂部テープ31と、底部テープ32と、これら両テープ31,32間に位置する中間部テープ33とを有する。頂部テープ31は、おむつ1の内方に位置する内端部36と、外方に位置する外端部37と、中間部38とを有し、これら各部36〜38の下面には第1粘着剤39が塗布されている。底部テープ32は、内端部41と、外端部42と、中間部43とを有し、これら各部41〜43の下面には第2粘着剤44が塗布されている。中間部テープ33は、内端部46と、外端部47と、中間部48とを有し、これらの下面に第3粘着剤49が塗布されている。頂部テープ31は、内端部36が底部テープ32の上面32aに対して容易に剥離するように仮止めされ、中間部テープ33において上方へ折り重ねられている内端部46に対しては剥離することがないように接合している。頂部テープ31の外端部37は、底部テープ32と中間部テープ33よりもおむつ1の外方へ向かって長く延びており、その延びた先端部分における第1粘着剤39はフィルムの小片51で覆われている。頂部テープ31の中間部38は、中間部テープ33の上面33aに容易に剥離するように仮止めされている。底部テープ32は、ほぼ全長が裏面シート3の外面(図の上面)に剥離することがないように接合している。ただし、底部テープ32の外端部42は、上方ヘ折曲されて中間部テープ33の外端部47における第3粘着剤49に剥離することがないように接合している。中間部テープ33は、折曲されて頂部シート31と接合している内端部46と、底部シート32の外端部42と接合している外端部47とを除く中間部48が底部シート32の上面32aに対して容易に剥離するように仮止めされている。かように形成されている頂部テープ31と中間部テープ33と底部テープ32とは一連のものとなってZ字型に畳まれた状態にあり、頂部テープ31の外端部37をフィルムの小片51とともに摘持して矢印Pで示されるおむつ1の外方へ向かって引張ると、容易に剥離するように仮止めされていた各部位が剥がれてテープファスナ30が仮想線の如く長く延びる。第1粘着剤39を底部テープ32や中間部テープ33から剥離容易にしたり、第3粘着剤49を底部テープ32から剥離容易にしたりするには、例えばそれらのテープ32,33にシリコーンオイル等の離型剤を塗布しておけばよい。
【0009】
図3,4は、テープファスナ30の使用態様を示す図面である。図3では、おむつ1が着用状態にあって、後胴周り域7から長く延びたテープファスナ30が前胴周り域6に剥離可能に止められている。図4では、使用済みのおむつ1が丸められ、テープファスナ30によってその丸められた状態に維持されている。テープファスナ30は、このようにおむつ1を着用するときにも、おむつ1を丸めて廃棄するときにも止着用のテープとして使用することができる。
【0010】
図5は、図1のおむつ1を連続的に製造する工程の一部を示す図面である。図の下方に示された一連の工程(1)〜(3)において、左方へ向かう方向が機械方向MDであって、工程(1)では、おむつ1の表面シート2となるべきものが連続した状態にある透液性ウエブ62を下にし、裏面シート3となるべきものが連続した状態にある不透液性ウエブ63を上にし、これら両ウエブ62,63間にコア4を機械方向MDへ所要の間隔をあけて間欠的に配置してなるおむつ連続体65が機械方向MDへ供給される。両ウエブ62,63は、コア4の外側において重なり合いホットメルト接着剤(図示せず)を介して互いに接合している。おむつ連続体65は、機械方向MDに直交する交差方向CDの寸法がおむつ1の縦方向の寸法と同じであり、図において交差方向CDへ延びる仮想線Aは、おむつ1の側縁13に相当する部位に位置している。これら両ウエブ62,63では、複数の表面シート2が互いの側縁13においてつながり、複数の裏面シート3が互いの側縁13においてつながっている状態にある。隣り合う仮想線AとAとの中間にはコア4が位置し、重なり合う両ウエブ62,63が仮想線A上のほぼ中央において丸く切り取られ、開孔66が形成されている。
【0011】
工程(2)では、図の上方に示された一連の工程(a)〜(d)からテープファスナ用部材67が供給され、そのテープファスナ用部材67が機械方向MDへ進むおむつ連続体65に対して、仮想線Aをまたぐようにして取り付けられる。
【0012】
工程(3)では、おむつ連続体65がテープファスナ用部材67とともに仮想線Aに沿って切断されて、図1に示された個別のおむつ1が得られる。おむつ連続体65における開孔66の縁は、おむつ1における股下域8の湾曲した側縁13となる。
【0013】
図5の上方に示された一連の工程(a)〜(d)では、テープファスナ用部材67が作られる。工程(a)では、テープファスナ用部材67となるべきものの連続体367が図の右方から左方へ向かって供給される。工程(b)では、連続体367がその幅方向へ切断されて、個別のテープファスナ用部材67が得られる。工程(c)では、工程(b)で得られたテープファスナ用部材67が90°回転して、部材67が機械方向MDへ長く延びるようになる。工程(d)では、回転後のテープファスナ用部材67がおむつ連続体65に供給される。なお、連続体367は、図示例と異なり機械方向MDではなくて、交差方向CDから供給されてもよく、そのときにそれを切断して得られる個別のテープファスナ用部材67もまた交差方向CDからおむつ連続体65に供給される。
【0014】
図6は、図5に示されたテープファスナ用部材67を含むおむつ連続体65のVI−VI線に沿う切断面を示す図である。テープファスナ用部材67は、仮想線Aに関して対称をなすもので、部材67の左方部分は図示が省略されている。かかるテープファスナ用部材67は、仮想線Aをまたいで機械方向MDへ延びる第1テープ131と、仮想線Aの両側において不透液性ウエブ63に第2粘着剤44を介して接合している底部テープ32と、同じく仮想線Aの両側において第3粘着剤49を介して底部テープ32の上面32aに仮止めされている中間部テープ33とを有し、第1テープ131が粘着剤139を介して中間部テープ33の上面に仮止めされ、その粘着剤139が仮想線Aの近傍でプラスチックフィルムの小片151で被覆されている。これらのおむつ連続体65とテープファスナ用部材67とは、仮想線Aに沿って切断されると図1に示された個別のおむつ1と、それに取り付けられたテープファスナ30とになり、透液性ウエブ62と不透液性ウエブ63とが表面シート2と裏面シート3とになる。テープファスナ用部材67における第1テープ131と粘着剤139と小片151とは、仮想線Aに沿って二分されると図2のテープファスナ30の頂部テープ31と第1粘着剤39と、小片51とになる。テープファスナ用部材67の底部テープ32と第2粘着剤44とは、おむつ1の底部テープ32と第2粘着剤44とになり、中間部テープ33と第3粘着剤49とは、おむつ1の中間部テープ33と第3粘着剤49とになる。図6において一つのテープファスナ用部材67から得られる二つのテープファスナ30は、仮想線A−Aの右側に位置するものがZ字型に畳まれた状態にあり、左側に位置するものが逆Z字型に畳まれた状態にある。
【0015】
かようにして個別のおむつ1を連続的に製造する方法では、おむつ連続体65を切断するときにテープファスナ用部材67をも同時に切断するので、テープファスナ30を個別に用意して、これをおむつ1に1つずつ取り付ける場合に比べると、テープファスナ30に使用するテープ基材の切断工程を1つ減らすことが可能になる。
【0016】
図7は、この発明の実施態様の一例を示す図6と同様の図面である。このおむつ連続体65に使用されるテープファスナ用部材67は、頂部テープ31と、底部テープ32と、これら両テープ部31,32の中間に位置する第2テープ133とからなり、第2テープ133が仮想線Aを越えて延びている。テープファスナ用部材67は、おむつ連続体65とともに仮想線Aに沿って切断されると、図6におけるテープファスナ用部材67と同様に、仮想線Aの両側にテープファスナ30を形成する。このテープファスナ用部材67における頂部テープ31とその下面に塗布された第1粘着剤39とは、図2におけるテープファスナ30の頂部テープ31とその下面に塗布された第1粘着剤39と同じように作用する。テープファスナ用部材67における底部テープ32とその下面に塗布された第2粘着剤44もまた図2のそれらと同じように作用する。第2テープ133とその下面に塗布された粘着剤149とは、図2の中間部テープ33と第3粘着剤49と同様に作用するが、第2テープ133が底部テープ32の外端部42を越えて仮想線Aにまで延びる部分147は、図2のテープファスナ30の部分47よりも長く、不透液性ウエブ63に剥離することがないように接合している。かような第2テープ133が使用されたおむつ1では、そのおむつ1のテープファスナ30が、頂部テープ31の外端部37を摘持されて矢印Pが示す図の左方へ引張られると、頂部テープ31、底部テープ32、第2テープ133が図2のテープファスナ30と同様に伸展する。ただし、第2テープ133の部分147は、第2ウエブ63である裏面シート3に接合したままで動くことがない。このテープファスナ30では、部分147が広い面積にわたって裏面シート3に接合しているから、それが矢印P方向ではなくておむつ1の内方である矢印Q方向へ引張られたときに、底部テープ32を裏面シート3から剥離させようとする力がその底部テープ32に作用することを確実に防ぐことができる。
【0017】
図8は、この発明に係る方法によって製造されたパンツ型使い捨ておむつ201の部分破断斜視図である。おむつ201は、透液性表面シート202と、不透液性裏面シート203と、これら両シート202,203間に介在する吸液性コア204とからなり、前胴周り域206と、後胴周り域207と、股下域208とを有する。前後胴周り域206と207とは、それぞれの側縁213に沿う部分で重なり合い、おむつ201の上下方向へ間欠的に並ぶ部位210において互いに接合し、胴周り開口271と脚周り開口272とを形成し、それぞれの開口271,272の周縁部には胴周り弾性部材219と脚周り弾性部材221とが伸長状態で取り付けられている。後胴周り域207の側縁213それぞれの近傍には、テープファスナ230が取り付けられている。
【0018】
図9は、図8のIX−IX線切断面を示す図面である。おむつ201は、前後胴周り域206,207が互いの側縁213の近傍において合掌状に重なり合い、部位210において表面シート202と裏面シート203とが互いに接合している。テープファスナ230は、図2のテープファスナ30と同一のものであって、テープファスナ30の各部位に相当する部位は、テープファスナ30の参照符号に200を加えて示されている。テープファスナ230は、頂部テープ231の外端部237を摘んで、仮想線で示されるように、後胴周り域207の側縁213を越えて矢印P方向へ、前胴周り域206へ届くように延ばすことが可能である。
【0019】
図10は、おむつ201におけるテープファスナ230の使用態様を示す図面である。図10のおむつ201では、胴周り方向のだぶつきを少なくするためにテープファスナ230を使ってタックをとるように前胴周り域206が後胴周り方向へ引き寄せられている。このテープファスナ230は、図5のテープファスナ30と同様に使用後のおむつを丸めるために使用することもできる。
【0020】
図11は、テープファスナ230を有するおむつ201の連続的な製造工程の一部を示す図面である。工程(1)では、パンツ型おむつ201とすべきおむつ連続体265が機械方向MDである図の右方から左方へ向かって供給される。連続体265は、図5の連続体65と同じように作られているものであるが、図11では、透液性ウエブ262が上となり、不透液性ウエブ263が下となり、両ウエブ262,263間にコア204が介在している。工程(2)では、機械方向MDに対する交差方向CDにおける連続体265の寸法を二等分する中心線Cに沿って、透液性ウエブ262が内側となるようにして連続体265が折り重ねられる。工程(3)では、隣り合うコア204と204との中央において交差方向CDヘ延びる仮想線Aの両側に、重ねられている連続体265がその仮想線Aに沿って間欠的に一体化するように、接合部位210が形成される。工程(4)では、接合部位210をまたいで機械方向MDへ延びるようにテープファスナ用部材267が供給され、接合部位210の両側において不透液性ウエブ263に接合される。工程(5)では、連続体265をテープファスナ用部材267とともに仮想線Aに沿って切断し、個別のパンツ型おむつ201を得る。
【0021】
図12は、図11のXII−XII線切断面を示す図面である。おむつ連続体265では、仮想線Aの両側においておむつ201の前胴周り域206を形成することとなる透液性ウエブ262と不透液性ウエブ263および後胴周り域207を形成することとなる透液性ウエブ262と不透液性ウエブ263とが接合部位210において溶融一体化している。テープファスナ用部材267は、図5に示されたテープファスナ用部材67と同じものであって、頂部に位置する第1テープ131が仮想線Aの両側に形成された接合部210をまたいでいる。かかるテープファスナ用部材267を仮想線Aに沿って切断すれば、図10に示されたテープファスナ230が得られる。
【0022】
図13は、図11とは異なる工程からなるパンツ型使い捨ておむつの201の製造方法を示す図面である。図13では、工程(3)においてテープファスナ用部材267が仮想線Aをまたぐようにしておむつ連続体265に供給され、不透液性ウエブ263に接合される。しかる後に、工程(4)において、仮想線Aの両側に接合部位210が形成される。透液性ウエブ262や不透液性ウエブ263がポリエチレンやポリプロピレン等の比較的軟化温度の低い熱可塑性材料からなるもので、テープファスナ用部材267がポリエステル等の比較的軟化温度の高い熱可塑性材料からなるものである場合には、接合部位210を形成するためにテープファスナ用部材267の上から透液性ウエブ262と不透液性ウエブ263とを加熱し、溶着させて、図12と同様な構造を有するパンツ型おむつ201を得ることが可能である。
【0023】
この発明において、図11,13の工程で使用するテープファスナ用部材267は、図12のものに代えて、図6に示されたものを使用することもできる。また、図11の工程において、透液性ウエブ262を介して不透液性ウエブ263どうしを間接的に接合することに代え、接合部210において透液性ウエブ262を介在させることなく、不透液性ウエブ263どうしを直接的に接合してもよい。この発明で使用する透液性ウエブ62,262および不透液性ウエブ63,263は、熱可塑性合成樹脂を50重量%以上含み、熱溶着可能なシート材料であることが好ましい。この発明は、図示例のおむつ1,201において、後胴周り域7,207に取り付けられているテープファスナ30,230を、前胴周り域6,206に取り付けるような態様で実施することも可能である。
【0024】
【発明の効果】
この発明に係る使い捨ておむつの製造方法によれば、おむつの連続体を切断するときに、テープファスナにするためのテープファスナ用部材をも同時に切断して個別の使い捨ておむつを得ることができるから、使い捨ておむつ製造のためにテープファスナを用意する手間が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】使い捨ておむつの部分破断平面図。
【図2】図1のII−II線切断面を示す図。
【図3】テープファスナの使用態様を示す図。
【図4】テープファスナの使用態様の他の一例を示す図。
【図5】使い捨ておむつの製造工程の一部分を示す図。
【図6】図5のVI−VI線切断面を示す図。
【図7】テープファスナ用部材の一例を示す図6と同様な図。
【図8】パンツ型使い捨ておむつの部分破断斜視図。
【図9】図8のIX−IX線切断面を示す図。
【図10】テープファスナの使用態様を示すパンツ型使い捨ておむつの斜視図。
【図11】パンツ型使い捨ておむつの製造工程の一部を示す図。
【図12】図11のXII−XII線切断面を示す図。
【図13】パンツ型使い捨ておむつの製造工程の一部を示す図11と同様な図面。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 コア
6 前胴周り域
7 後胴周り域
8 股下域
11 前端縁
12 後端縁
13 側縁
30 テープファスナ
39 第1粘着剤
44 第2粘着剤
62 第2ウエブ(透液性ウエブ)
63 第1ウエブ(不透液性ウエブ)
67 テープ片(テープファスナ用部材)
201 使い捨ておむつ
202 表面シート
203 裏面シート
204 コア
206 前胴周り域
207 後胴周り域
208 股下域
211 前端縁
212 後端縁
213 側縁
230 テープファスナ
262 第2ウエブ(透液性ウエブ)
263 第1ウエブ(不透液性ウエブ)
267 テープ片(テープファスナ用部材)
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