JP2003079371A - ヒト血管内皮増殖因子3 - Google Patents
ヒト血管内皮増殖因子3Info
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Abstract
するアミノ酸配列相同性に基づいて、新規な血管内皮増
殖因子として推定的に同定された。本発明の1つの局面
によれば、 新規な成熟ポリペプチド、ならびに生物学
的に活性な、そして診断的または治療的に有用な、その
フラグメント、アナログ、および誘導体が提供される。
本発明のポリペプチドは、ヒト起源のポリペプチドであ
る。 【解決手段】 単離されたポリヌクレオチドであって: (a)特定の配列のポリペプチドをコードするポリヌク
レオチド;(b)(a)のポリヌクレオチドにハイブリ
ダイズし得、かつこれに対して少なくとも70%同一で
あるポリヌクレオチド;および(c)(a)または
(b)のポリヌクレオチドのポリヌクレオチドフラグメ
ント、からなる群より選択されるメンバーを含む、ポリ
ヌクレオチド。
Description
ポリヌクレオチド、そのようなポリヌクレオチドにより
コードされるポリペプチド、そのようなポリヌクレオチ
ドおよびポリペプチドの使用、ならびにそのようなポリ
ヌクレオチドおよびポリペプチドの産生に関する。本発
明のポリペプチドは、血管内皮増殖因子ファミリーのメ
ンバーとして同定された。より詳細には、本発明のポリ
ペプチドは血管内皮増殖因子3であり、時折、本明細書
中以下で「VEGF3」という。本発明はまた、そのよ
うなポリペプチドの作用を阻害することに関する。 【0002】 【従来の技術】新たな血管の形成、すなわち脈管形成
は、胚の発生、それに続く成長、および組織修復のため
に必須である。しかし、脈管形成は、新生物(例えば、
腫瘍および神経膠腫)のような特定の病的状態に必須な
部分である。そして異常な脈管形成は、炎症、慢性関節
リウマチ、乾癬、および糖尿病性網膜症のような他の疾
患に関連する(Folkman,J.およびKlags
brun,M.,Science 235:442−4
47,(1987))。 【0003】酸性および塩基性の両方の線維芽細胞増殖
因子分子は、内皮細胞および他の細胞タイプについての
マイトジェンである。アンギオトロピン(angiot
ropin)およびアンギオゲニンは脈管形成を誘導し
得るが、これらの機能は不明である(Folkman,
J.,1993,Cancer Medicine15
3−170頁,Lea and Febiger Pr
ess)。血管内皮細胞に対して高度に選択的なマイト
ジェンは、血管内皮増殖因子、すなわちVEGFであり
(Ferrara,N.ら、Endocr.Rev.1
3:19−32,(1992))、血管透過因子(VP
F)としても知られる。血管内皮増殖因子は、その標的
細胞特異性が血管内皮細胞に制限されているようであ
る、分泌される脈管形成マイトジェンである。 【0004】マウスVEGF遺伝子は、特徴付けられ、
そして胚形成におけるその発現パターンが解析された。
VEGFの持続的な発現が、有窓内皮に隣接する上皮細
胞において(例えば、脈絡叢および腎糸球体において)
観察された。このデータは、内皮細胞の増殖および分化
の多機能性レギュレーターとしてのVEGFの役割に一
致する(Breier,G.ら、Developmen
t,114:521−532(1992))。 【0005】VEGFは、間葉細胞についてのマイトジ
ェンである血小板由来増殖因子(PDGF)のα鎖およ
びβ鎖、ならびに内皮細胞マイトジェンである胎盤増殖
因子(PLGF)に構造的に関連する。これらの3つの
タンパク質は、同一のファミリーに属し、そして保存さ
れたモチーフを共有する。ジスルフィド結合の形成に寄
与する8つのシステイン残基は、これらのタンパク質に
おいて厳密に保存される。オルタナティブスプライシン
グされたmRNAが、VEGF、PLGF、およびPD
GFのいずれについても同定されており、そしてこれら
の異なるスプライシング産物は、生物学的活性およびレ
セプター結合特異性が異なる。VEGFおよびPDGF
は、ホモ二量体またはヘテロ二量体として機能し、そし
てレセプターに結合する。このレセプターは、レセプタ
ーの二量体化の後に内因性のチロシンキナーゼ活性を顕
す。 【0006】VEGFは、オルタナティブスプライシン
グによる、121、165、189、および206アミ
ノ酸の4つの異なる形態を有する。VEGF121およ
びVEGF165は、可溶性でありそして脈管形成を促
進し得る。一方、VEGF189およびVEGF306
は、細胞表面中のヘパリン含有プロテオグリカンに結合
される。VEGFの時期的および空間的な発現は、血管
の生理学的増殖に相関していた(Gajdusek,
C.M.,およびCarbon,S.J.,Cell
Physiol.,139:570−579,(198
9);McNeil,P.L.,Muthukrish
nan,L.,Warder,E.,D’Amore,
P.A.,J.Cell.Biol.,109:811
−822,(1989))。その高親和性結合部位は、
組織切片において内皮細胞上のみに位置付けられる(J
akeman,L.B.ら、Clin.Invest.
89:244−253,(1989))。この因子は下
垂体細胞およびいくつかの腫瘍細胞株から単離され得、
そしてある種のヒト神経膠腫と関係している(Plat
e,K.H.Nature 359:845−848,
(1992))。興味深いことに、VEGF121また
はVEGF165の発現は、チャイニーズハムスター卵
巣細胞に、ヌードマウス中で腫瘍を形成する能力を与え
る(Ferrara,N.ら、J.Clin.Inve
st.91:160−170,(1993))。抗VE
GFモノクローナル抗体によるVEGF機能の阻害は、
免疫欠損マウスにおける腫瘍増殖を阻害することが示さ
れた(Kim,K.J.,Nature 362:84
1−844,(1993))。さらに、VEGFレセプ
ターのドミナントネガティブ変異体が、マウスにおける
膠芽腫増殖を阻害することが示された。 【0007】血管透過因子はまた、傷害の停止後でさえ
も血漿タンパク質に対する持続的な微小血管の高透過性
(microvascular hyperperme
ability)(これは、正常な創傷治癒の特徴的な
特性である)を担うことが見出されている。これは、V
PFが、創傷治癒における重要な因子であることを示唆
する。Brown,L.F.ら、J.Exp.Me
d.,176:1375−9(1992)。 【0008】VEGFの発現は、血管新生した組織(例
えば、肺、心臓、胎盤、および固形腫瘍)において高
く、そして時間的および空間的の両方で脈管形成に相関
する。VEGFはまた、インビボで脈管形成を誘導する
ことが示されている。脈管形成は正常組織、特に血管組
織の修復に必須であるので、VEGFは血管組織修復を
促進させることにおける使用が提案されてきた(例え
ば、アテローム性動脈硬化症において)。 【0009】Chenらに1991年12月17日に発
行された米国特許第5,073,492号は、適切な環
境において内皮細胞の増殖を相乗的に増強するための方
法を開示する。この方法は、環境にVEGF、エフェク
ター、および血清由来因子を添加する工程を包含する。
また、血管内皮細胞増殖因子CサブユニットDNAが、
ポリメラーゼ連鎖反応技術により調製された。このDN
Aは、ヘテロ二量体またはホモ二量体のいずれとしても
存在し得るタンパク質をコードする。このタンパク質
は、哺乳動物血管内皮細胞マイトジェンであり、そし
て、1992年9月30日に公開された欧州特許出願第
92302750.2号に開示されるように、それ自体
が血管の発達および修復の促進のために有用である。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】本発明のポリペプチド
は、ヒトVEGFに対するアミノ酸配列相同性に基づい
て、新規な血管内皮増殖因子として推定的に同定され
た。 【0011】本発明の1つの局面によれば、新規な成熟
ポリペプチド、ならびに生物学的に活性な、そして診断
的または治療的に有用な、そのフラグメント、アナロ
グ、および誘導体が提供される。本発明のポリペプチド
は、ヒト起源のポリペプチドである。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明によると、以下の
項目1〜20が提供され、上記目的が達成される。(項
目1.)単離されたポリヌクレオチドであって: (a)配列番号2に示すポリペプチドをコードするポリ
ヌクレオチド; (b)(a)のポリヌクレオチドにハイブリダイズし
得、かつこれに対して少なくとも70%同一であるポリ
ヌクレオチド;および (c)(a)または(b)のポリヌクレオチドのポリヌ
クレオチドフラグメント、からなる群より選択されるメ
ンバーを含む、ポリヌクレオチド。 【0013】(項目2.)前記ポリヌクレオチドがDN
Aである、項目1に記載のポリヌクレオチド。 【0014】(項目3.)配列番号2に示すポリペプチ
ドをコードする、項目2に記載のポリヌクレオチド。 【0015】(項目4.)配列番号2に示すポリペプチ
ドをコードする、項目2に記載のポリヌクレオチド。 【0016】(項目5.)配列番号2に示すポリペプチ
ドをコードする、項目2に記載のポリヌクレオチド。 【0017】(項目6.)単離されたポリヌクレオチド
であって: (a)寄託したクローンに含まれるDNAによってコー
ドされる成熟ポリペプチドをコードするポリヌクレオチ
ド; (b)寄託したクローンに含まれるDNAによって発現
されるポリペプチドをコードするポリヌクレオチド; (c)(a)または(b)のポリヌクレオチドにハイブ
リダイズし得、かつこれに対して少なくとも70%同一
であるポリヌクレオチド;および (d)(a)、(b)、または(c)のポリヌクレオチ
ドのポリヌクレオチドフラグメント、からなる群より選
択されるメンバーを含む、ポリヌクレオチド。 【0018】(項目7.)項目2に記載のDNAを含
む、ベクター。 【0019】(項目8.)項目7に記載のベクターで遺
伝子操作された宿主細胞。 【0020】(項目9.)ポリペプチドを産生するため
のプロセスであって、項目8に記載の宿主細胞から前記
DNAによりコードされる前記ポリペプチドを発現させ
る工程を包含する、プロセス。 【0021】(項目10.)ポリペプチドを発現し得る
細胞を作製するためのプロセスであって、項目7に記載
のベクターで該細胞を形質転換またはトランスフェクト
する工程を包含する、プロセス。 【0022】(項目11.)ポリペプチドであって、
(i)配列番号2の推定アミノ酸配列を有するポリペプ
チド、ならびにそのフラグメント、アナログ、および誘
導体;(ii)配列番号2のアミノ酸1〜アミノ酸22
1を含むポリペプチド;および(iii)受託したクロ
ーンのcDNAによりコードされるポリペプチド、なら
びに該ポリペプチドのフラグメント、アナログ、および
誘導体、からなる群より選択される、ポリペプチド。 【0023】(項目12.)項目11に記載のポリペプ
チドに対するアゴニストとして有効な化合物。 【0024】(項目13.)項目11に記載のポリペプ
チドに対するアンタゴニストとして有効な化合物。 【0025】(項目14.)PGSG−1を必要とする
患者の処置方法であって、該患者に項目11に記載のポ
リペプチドの治療有効量を投与する工程を包含する、方
法。 【0026】(項目15.)前記治療有効量のポリペプ
チドが、該ポリペプチドをコードするDNAを前記患者
に提供し、そして該ポリペプチドをインビボで発現させ
ることによって投与される、項目14に記載の方法。 【0027】(項目16.)VEGF3を必要とする患
者の処置方法であって、該患者に項目12に記載の化合
物の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。 【0028】(項目17.)VEGF3を阻害する必要
がある患者の処置方法であって、該患者に項目13に記
載のアンタゴニストの治療有効量を投与する工程を包含
する、方法。 【0029】(項目18.)項目11に記載のポリペプ
チドの発現に関連する疾患または疾患に対する感受性を
診断するためのプロセスであって:該ポリペプチドをコ
ードする核酸配列における変異を決定する工程を包含す
る、プロセス。 【0030】(項目19.)診断プロセスであって:宿
主由来のサンプル中の項目11に記載のポリペプチドの
存在について分析する工程を包含する、プロセス。 【0031】(項目20.)項目11に記載のポリペプ
チドに対するレセプターに結合し、そして該レセプター
を活性化または阻害する化合物を同定するための方法で
あって:その表面上に該ポリペプチドに対するレセプタ
ーを発現している細胞を、該レセプターへの結合を可能
にする条件下で、スクリーニングされるべき化合物と接
触させる工程であって、該レセプターが、該レセプター
への化合物の結合に応答して検出可能なシグナルを提供
し得る第2の成分と結合している、工程;および該化合
物と該レセプターとの相互作用によって生じるシグナル
の存在または非存在を検出することによって、該化合物
が該レセプターに結合し、そして該レセプターを活性化
または阻害するかどうかを決定する工程、を包含する、
方法。 【0032】 【発明の実施の形態】本発明の別の局面によれば、本発
明のポリペプチドをコードする単離された核酸分子が提
供される。この核酸分子は、mRNA、DNA、cDN
A、ゲノムDNA、ならびに生物学的に活性な、そして
診断的または治療的に有用な、そのフラグメント、アナ
ログ、および誘導体を含む。 【0033】本発明のなお別の局面によれば、組換え技
術により、そのようなポリペプチドを産生するためのプ
ロセスが提供される。このプロセスは、本発明のポリペ
プチドをコードする核酸配列を含む、組換え原核生物宿
主細胞および/または組換え真核生物宿主細胞を、この
タンパク質の発現およびその後のこのタンパク質の回収
を促進する条件下で培養する工程を包含する。 【0034】本発明のなおさらなる局面によれば、治療
的目的のため(例えば、脈管形成の刺激のため、創傷治
癒の刺激のため、および血管組織の修復の促進のため)
に、そのようなポリペプチド、またはそのようなポリペ
プチドをコードするポリヌクレオチドを利用するための
プロセスが提供される。 【0035】本発明のなお別の局面によれば、そのよう
なポリペプチドに対する抗体が提供される。 【0036】本発明のなお別の局面によれば、そのよう
なポリペプチドに対するアンタゴニストが提供され、こ
れは、例えば、腫瘍の増殖を阻害するため、糖尿病性網
膜症、炎症、慢性関節リウマチ、および乾癬の処置のた
めに、そのようなポリペプチドの作用を阻害するために
使用され得る。 【0037】本発明の別の局面によれば、本発明の核酸
配列に特異的にハイブリダイズするに十分な長さの核酸
分子を含む、核酸プローブが提供される。 【0038】本発明の別の局面によれば、本発明の核酸
配列およびそのような核酸配列にコードされるタンパク
質における変異に関する疾患または疾患に対する感受性
を診断する方法が提供される。 【0039】本発明のなおさらなる局面によれば、科学
的研究、DNAの合成、およびDNAベクターの製造に
関連するインビトロの目的のために、そのようなポリペ
プチド、またはそのようなポリペプチドをコードするポ
リヌクレオチドを利用するプロセスが提供される。 【0040】本発明のこれらおよび他の局面は、本明細
書中の教示から当業者に明らかであるべきである。 【0041】以下の図面は、本発明の実施態様の例示で
あり、そして請求の範囲により包含される本発明の範囲
を限定することを意味しない。 【0042】本発明の1つの局面によれば、図1(配列
番号2)の推定のアミノ酸配列を有する成熟ポリペプチ
ド、または1995年5月26日にATCC受託番号 と
して寄託されたクローンのcDNAにコードされる成熟
ポリペプチドをコードする単離された核酸分子(ポリヌ
クレオチド)が提供される。本発明のポリペプチドをコ
ードするポリヌクレオチドは、初期のヒト胚(8〜9
週)破骨細胞腫、成人心臓、またはいくつかの乳癌細胞
株から得られ得る。本発明のポリヌクレオチドは、ヒト
結腸組織に由来するcDNAライブラリー中に発見され
た。これは、VEGF/PDGFファミリーに構造的に
関連する。VEGF3は、221アミノ酸残基のタンパ
ク質をコードするオープンリーディングフレームを含
む。このタンパク質は、ヒト血管内皮増殖因子に対して
最大のアミノ酸配列相同性(36.199%の同一性、
および66.063%の類似性)を示す。 【0043】8つすべてのシステインが、本発明のポリ
ペプチド内すべてで保存され、そしてPDGF/VEG
Fファミリーの特徴であるPXCVXXXRCXGCC
Nが、VEGF3において保存される(図2を参照のこ
と)ことは特に重要である。 【0044】本発明のVEGF3ポリペプチドは、全長
ポリペプチドならびに任意のリーダー配列および全長ポ
リペプチドの活性フラグメントをコードするポリヌクレ
オチド配列を含むことが意図される。活性フラグメント
は、配列番号2および図1に示す全長アミノ酸配列の2
21アミノ酸の全てよりも少ないアミノ酸を有するが、
図1において保存されることが示される8つのシステイ
ン残基をなお含み、そしてそのようなフラグメントはV
EGF3活性をなお含む、全長アミノ酸配列の任意の部
分を含むことを意図する。 【0045】本発明のポリヌクレオチドは、RNAの形
態またはDNAの形態(このDNAは、cDNA、ゲノ
ムDNA、および合成DNAを包含する)であり得る。
DNAは二本鎖または一本鎖であり得、そして一本鎖で
ある場合は、コード鎖または非コード(アンチセンス)
鎖であり得る。成熟ポリペプチドをコードするコード配
列は、図1(配列番号1)に示すコード配列または寄託
したクローンのコード配列と同一であり得るか、あるい
はそのコード配列が、遺伝コードの重複性または縮重の
結果として、図1(配列番号1)のDNAまたは寄託し
たcDNAと同じ成熟ポリペプチドをコードする、異な
るコード配列であり得る。 【0046】図1(配列番号2)の成熟ポリペプチドま
たは寄託したcDNAによりコードされる成熟ポリペプ
チドをコードするポリヌクレオチドは以下を包含し得
る:成熟ポリペプチドのコード配列のみ;成熟ポリペプ
チドのコード配列(および随意のさらなるコード配
列)、および非コード配列(例えば、イントロンまたは
成熟ポリペプチドのコード配列の5’および/または
3’の非コード配列)。 【0047】従って、用語「ポリペプチドをコードする
ポリヌクレオチド」は、ポリペプチドのコード配列のみ
を含むポリヌクレオチド、ならびにさらなるコード配列
および/または非コード配列を含むポリヌクレオチドを
包含する。 【0048】本発明はさらに、図1(配列番号2)の推
定のアミノ酸配列を有するポリペプチドまたは寄託した
クローンのcDNAによりコードされるポリペプチド
の、フラグメント、アナログ、および誘導体をコードす
る本明細書中上記のポリヌクレオチドの改変体に関す
る。ポリヌクレオチドの改変体は、このポリヌクレオチ
ドの天然に存在する対立遺伝子改変体またはこのポリヌ
クレオチドの天然に存在しない改変体であり得る。 【0049】従って、本発明は、図1(配列番号2)に
示すものと同じ成熟ポリペプチドまたは寄託したクロー
ンのcDNAによりコードされる同じ成熟ポリペプチド
をコードするポリヌクレオチド、ならびにそのようなポ
リヌクレオチドの改変体を包含する。この改変体は、図
1(配列番号2)のポリペプチドまたは寄託したクロー
ンのcDNAによりコードされるポリペプチドのフラグ
メント、誘導体、またはアナログをコードする。そのよ
うなヌクレオチド改変体は、欠失改変体、置換改変体、
および付加または挿入改変体を包含する。 【0050】本明細書中上記で示したように、このポリ
ヌクレオチドは、図1(配列番号1)に示すコード配列
または寄託したクローンのコード配列の天然に存在する
対立遺伝子改変体であるコード配列を有し得る。当該分
野で公知なように、対立遺伝子改変体は、1以上のヌク
レオチドの置換、欠失、または付加を有し得るポリヌク
レオチド配列の別の形態であり、これはコードされるポ
リペプチドの機能を実質的に変化させない。 【0051】本発明のポリヌクレオチドはまた、本発明
のポリペプチドの精製を可能にするマーカー配列にイン
フレームで融合されたコード配列を有し得る。マーカー
配列は、細菌宿主の場合にマーカーに融合された成熟ポ
リペプチドの精製を提供する、pQE−9ベクターによ
り供給されるヘキサヒスチジンタグであり得る。また
は、例えばマーカー配列は、哺乳動物宿主(例えば、C
OS−7細胞)が使用される場合は、ヘマグルチニン
(HA)タグであり得る。HAタグはインフルエンザヘ
マグルチニンタンパク質に由来するエピトープと一致す
る(Wilson,I.ら、Cell,37:767
(1984))。 【0052】用語「遺伝子」は、ポリペプチド鎖の産生
に関与するDNAのセグメントを意味する;これは、コ
ード領域に先行する領域および後に続く領域(リーダー
およびトレイラー)、ならびに個々のコードセグメント
(エキソン)の間の介在する配列(イントロン)を含
む。 【0053】本発明の全長遺伝子のフラグメントは、全
長cDNAを単離するため、およびこの遺伝子に対する
高い配列類似性または同様の生物学的活性を有する他の
cDNAを単離するための、cDNAライブラリーにつ
いてのハイブリダイゼーションプローブとして使用され
得る。このタイプのプローブは、好ましくは少なくとも
30塩基を有し、そして、例えば、50以上の塩基を含
み得る。このプローブをまた、全長転写物に対応するc
DNAクローン、およびゲノムクローン、または調節領
域およびプロモーター領域、エキソンおよびイントロン
を含む完全な遺伝子を含むクローンを同定するために使
用し得る。スクリーニングの例は、オリゴヌクレオチド
プローブを合成するために公知のDNA配列を使用し
て、遺伝子のコード領域を単離する工程を包含する。本
発明の遺伝子の配列に相補的な配列を有する標識したオ
リゴヌクレオチドを使用して、ヒトのcDNA、ゲノム
DNA、またはmRNAのライブラリーをスクリーニン
グし、このライブラリーのどのメンバーにこのプローブ
がハイブリダイズするかを決定する。 【0054】本発明はさらに、配列間に少なくとも70
%、好ましくは少なくとも90%、そしてより好ましく
は少なくとも95%の同一性が存在する場合、本明細書
中上記の配列にハイブリダイズするポリヌクレオチドに
関する。本発明は特に、本明細書中上記のポリヌクレオ
チドにストリンジェントな条件下でハイブリダイズする
ポリヌクレオチドに関する。本明細書中で用いられる用
語「ストリンジェントな条件」は、配列間に少なくとも
95%、および好ましくは少なくとも97%の同一性が
存在する場合にのみハイブリダイゼーションが生じるこ
とを意味する。好ましい実施態様において本明細書中上
記のポリヌクレオチドにハイブリダイズするポリヌクレ
オチドは、図1(配列番号1)のcDNAまたは寄託し
たcDNAによりコードされる成熟ポリペプチドと実質
的に同じ生物学的機能または活性のいずれかを保持する
ポリペプチドをコードする。 【0055】あるいは、ポリヌクレオチドは、少なくと
も20塩基、好ましくは30塩基、そしてより好ましく
は少なくとも50塩基を有し得、これは本発明のポリヌ
クレオチドにハイブリダイズし、そしてこれは本明細書
中上記のように、それらに対する同一性を有し、そして
これは活性を保持していてもいなくてもよい。例えば、
そのようなポリヌクレオチドを、配列番号1のポリヌク
レオチドについてのプローブとして、例えばこのポリヌ
クレオチドの回収のために、または診断プローブとし
て、またはPCRプライマーとして使用し得る。 【0056】従って、本発明は、配列番号2のポリペプ
チドをコードするポリヌクレオチドに対して少なくとも
70%の同一性、好ましくは少なくとも90%、そして
より好ましくは少なくとも95%の同一性を有するポリ
ヌクレオチド、ならびにそれらのフラグメント(このフ
ラグメントは少なくとも30塩基、そして好ましくは少
なくとも50塩基を有する)、そしてそのようなポリヌ
クレオチドコードされるポリペプチドに関する。 【0057】本明細書中でいう寄託物は、特許手続き上
の微生物の寄託の国際的承認に関するブダペスト条約の
約定の下に維持される。これらの寄託物は、単に当業者
への便宜のために提供されるのみであり、そして米国特
許法第112条の下で寄託が必要とされることを認めた
わけではない。寄託物に含まれるポリヌクレオチドの配
列、ならびにそれによりコードされるポリペプチドのア
ミノ酸配列は、本明細書中に参考として援用されてお
り、そして本明細書中の配列の記載とのいかなる矛盾も
抑えている。寄託物を製造し、使用し、または販売する
ためには実施許諾が必要とされ得、そしてそのような実
施許諾はこれによって与えられるわけではない。 【0058】本発明はさらに、図1(配列番号2)の推
定のアミノ酸配列を有するか、または寄託したcDNA
によりコードされるアミノ酸配列を有するポリペプチ
ド、ならびにそのようなポリペプチドのフラグメント、
アナログ、および誘導体に関する。 【0059】用語「フラグメント」、「誘導体」、およ
び「アナログ」は、図1(配列番号2)のポリペプチド
または寄託したcDNAにコードされるポリペプチドを
いう場合は、図1(配列番号2)に示すVEGFタンパ
ク質の保存されたモチーフ、および本質的に同じ生物学
的な機能または活性を保持するポリペプチドを意味す
る。 【0060】本発明のポリペプチドは、組換えポリペプ
チド、天然のポリペプチド、または合成ポリペプチドで
あり得、好ましくは組換えポリペプチドであり得る。 【0061】図1(配列番号2)のポリペプチドまたは
寄託したcDNAによりコードされるポリペプチドのフ
ラグメント、誘導体、またはアナログは、(i)そこで
1以上のアミノ酸残基が保存または非保存アミノ酸残基
(好ましくは保存アミノ酸残基)で置換され、そしてそ
のような置換されるアミノ酸残基がこの遺伝コードによ
りコードされるアミノ酸残基であり得るかあり得ないも
の、または(ii)そこで1以上のアミノ酸残基が置換
基を含有するもの、または(iii)そこで成熟ポリペ
プチドがポリペプチドの半減期を増加させる化合物(例
えば、ポリエチレングリコール)のような別の化合物に
融合されているもの、または(iv)そこでさらなるア
ミノ酸が成熟ポリペプチドに融合されているもの、また
は(v)そこで配列番号2に示すより少ないアミノ酸残
基を含み、そして保存されたモチーフを保持し、そして
なお依然としてVEGFファミリーのポリペプチドの特
徴的な活性を保持しているものであり得る。そのような
フラグメント、誘導体、およびアナログは、本明細書中
の教示から、当業者の範囲内にあると考えられる。 【0062】本発明のポリペプチドおよびポリヌクレオ
チドは、好ましくは単離された形態で提供され、そして
好ましくは均質に精製される。 【0063】用語「単離された」は、物質がその本来の
環境(例えば、それが天然に存在する場合は、天然の環
境)から取り出されていることを意味する。例えば、生
きている動物の中に存在する天然に存在するポリヌクレ
オチドまたはポリペプチドは、単離されているわけでは
なく、しかし天然の系において共存する物質の幾らかま
たは全部と分離されている同一のポリヌクレオチドまた
はポリペプチドは、単離されている。そのようなポリヌ
クレオチドはベクターの一部であり得、および/または
そのようなポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、組
成物の一部であり得るが、それにもかかわらずそのよう
なベクターまたは組成物はその天然の環境の一部ではな
い、という点で単離されている。 【0064】本発明のポリペプチドは、配列番号2のポ
リペプチド(特に成熟ポリペプチド)、ならびに配列番
号2のポリペプチドに対して少なくとも70%の類似性
(好ましくは少なくとも70%の同一性)を有するポリ
ペプチド、そしてより好ましくは配列番号2のポリペプ
チドに対して少なくとも90%の類似性(より好ましく
は少なくとも90%の同一性)を有するポリペプチド、
そしてさらにより好ましくは配列番号2のポリペプチド
に対して少なくとも95%の類似性(さらにより好まし
くは少なくとも95%の同一性)を有するポリペプチド
を含み、そのようなポリペプチドの部分もまた含む(こ
のポリペプチドのそのような部分は、一般に、少なくと
も30アミノ酸、そしてより好ましくは少なくとも50
アミノ酸を含む)。 【0065】当該分野に公知であるように、2つのポリ
ペプチドの間の「類似性」は、1つのポリペプチドのア
ミノ酸配列およびその保存されたアミノ酸置換を第2の
ポリペプチドの配列に対して比較することによって決定
される。 【0066】本発明のポリペプチドのフラグメントまた
は部分を、ペプチド合成により対応する全長ポリペプチ
ドを産生するために使用し得る;従って、このフラグメ
ントは、全長ポリペプチドを産生するための中間体とし
て使用し得る。本発明のポリヌクレオチドのフラグメン
トまたは部分を、本発明の全長ポリヌクレオチドを合成
するために使用し得る。 【0067】本発明はまた、本発明のポリヌクレオチド
を含むベクター、本発明のベクターを用いて遺伝子操作
される宿主細胞、および組換え技術による本発明のポリ
ペプチドの産生に関する。 【0068】宿主細胞は、本発明のベクター(これは、
例えば、クローニングベクターまたは発現ベクターであ
り得る)を用いて遺伝子操作(形質導入されるか、また
は形質転換されるか、またはトランスフェクトされる)
される。ベクターは、例えば、プラスミド、ウイルス粒
子、ファージなどの形態であり得る。操作された宿主細
胞は、プロモーターを活性化し、形質転換体を選択し、
または本発明のVEGF3遺伝子を増幅するために適切
に改変した従来の栄養培地において培養され得る。培養
条件(例えば、温度、pHなど)は、発現のために選択
される宿主細胞に以前使用された条件であり、そして当
業者には明らかである。 【0069】本発明のポリヌクレオチドは、組換え技術
によりポリペプチドを産生するために用いられ得る。従
って、例えば、ポリヌクレオチドは、ポリペプチドを発
現するための種々の発現ベクターの任意の1つに含まれ
得る。そのようなベクターは、染色体DNA配列、非染
色体DNA配列、および合成DNA配列を包含する。そ
のようなベクターは、例えば、SV40の誘導体;細菌
性プラスミド;ファージDNA;バキュロウイルス;酵
母プラスミド;プラスミドおよびファージDNAの組み
合わせに由来するベクター、ワクシニア、アデノウイル
ス、鶏痘ウイルス、および仮性狂犬病のようなウイルス
DNAを包含する。しかし、宿主中で複製可能で、そし
て存続可能である限り、他の任意のベクターも使用され
得る。 【0070】適切なDNA配列は、種々の手順によりベ
クター中に挿入され得る。一般に、DNA配列は当該分
野で公知の手順により適切な制限エンドヌクレアーゼ部
位に挿入される。そのような手順および他の手順は、当
業者の範囲内であると考えられる。 【0071】発現ベクター中のDNA配列は、適切な発
現制御配列(プロモーター)に作動的に連結され、mR
NAの合成を指示する。そのようなプロモーターの代表
的な例としては、以下が挙げられる:LTRまたはSV
40プロモーター、E.coli lacまたはtr
p、λファージPLプロモーター、および原核生物細胞
または真核生物細胞あるいはそれらのウイルス内で遺伝
子の発現を制御することが公知である他のプロモータ
ー。発現ベクターはまた、翻訳開始のためのリボソーム
結合部位および転写ターミネーターを含有する。ベクタ
ーはまた、発現を増幅するための適切な配列を含有し得
る。 【0072】さらに、発現ベクターは、好ましくは、形
質転換された宿主細胞の選択のための表現型形質(例え
ば、真核生物細胞培養物についてはジヒドロ葉酸レダク
ターゼまたはネオマイシン耐性、またはE.coliに
おけるテトラサイクリン耐性またはアンピシリン耐性)
を提供する1つ以上の選択マーカー遺伝子を含有する。 【0073】本明細書中上記のような適切なDNA配列
ならびに適切なプロモーター配列または制御配列を含有
するベクターは、適切な宿主を形質転換して宿主にタン
パク質を発現させるために用いられ得る。 【0074】適切な宿主の代表的な例としては、以下が
挙げられ得る:細菌細胞(例えば、E.coli、St
reptomyces、Salmonella typ
himurium);真菌細胞(例えば酵母);昆虫細
胞(例えば、Drosophila S2およびSf9
Spodoptera);動物細胞(例えば、CH
O、COS、またはBowes黒色腫);アデノウイル
ス;植物細胞など。適切な宿主の選択は、本明細書の教
示により当業者の範囲内であると考えられる。 【0075】さらに詳細には、本発明はまた、上記で広
範に記載した1つ以上の配列を含む組換え構築物を包含
する。構築物は、ベクター(例えば、プラスミドベクタ
ーまたはウイルスベクター)を包含し、このベクターの
中には本発明の配列が正方向または逆方向に挿入されて
いる。この実施態様の好ましい局面によれば、構築物は
さらに、配列に作動可能に連結された調節配列(例え
ば、プロモーターを包含する)を含む。多数の適切なベ
クターおよびプロモーターが当業者には公知であり、そ
して購入可能である。以下のベクターが例として提供さ
れる。細菌性:pQE70、pQE60、pQE−9
(Qiagen)、pBS、pD10、phagesc
ript、psiX174、pBluescript
SK、pBSKS、pNH8A、pNH16a、pNH
18A、pNH46A(Stratagene);pt
rc99a、pKK223−3、pKK233−3、p
DR540、pRIT5(Pharmacia)。真核
生物性:pWLNEO、pSV2CAT、pOG44、
pXT1、pSG(Stratagene);pSVK
3、pBPV、pMSG、pSVL(Pharmaci
a)。しかし、それらが宿主中で複製可能で、そして存
続可能である限り、他の任意のプラスミドまたはベクタ
ーも使用され得る。 【0076】プロモーター領域は、CAT(クロラムフ
ェニコールトランスフェラーゼ)ベクターまたは選択マ
ーカーを有する他のベクターを使用して、任意の所望の
遺伝子から選択され得る。2つの適切なベクターは、p
KK232−8およびpCM7である。特によく知られ
た細菌性プロモーターは、lacI、lacZ、T3、
T7、gpt、λPR、PLおよびtrpを包含する。
真核生物性プロモーターは、CMV即時型、HSVチミ
ジンキナーゼ、初期SV40および後期SV40、レト
ロウイルス由来のLTR、およびマウスI型メタロチオ
ネインを包含する。適切なベクターおよびプロモーター
の選択は、十分に当業者のレベル内である。 【0077】さらなる実施態様では、本発明は上記の構
築物を含有する宿主細胞に関する。宿主細胞は、高等真
核生物細胞(例えば、哺乳動物細胞)または下等真核生
物細胞(例えば、酵母細胞)であり得るか、または宿主
細胞は原核生物細胞(例えば、細菌細胞)であり得る。
宿主細胞内への構築物の導入は、リン酸カルシウムトラ
ンスフェクション、DEAE−デキストラン媒介トラン
スフェクション、またはエレクトロポレーションにより
達成され得る(Davis,L.,Dibner,
M.,Battey,I.,Basic Method
s in Molecular Biology,(1
986))。 【0078】宿主細胞中の構築物は、組換え配列により
コードされる遺伝子産物を産生するために、従来の方法
において使用され得る。あるいは、本発明のポリペプチ
ドは、従来のペプチド合成機により合成的に産生され得
る。 【0079】成熟タンパク質は、哺乳動物細胞、酵母、
細菌、または他の細胞中で、適切なプロモーターの制御
下で発現され得る。無細胞翻訳系もまた、そのようなタ
ンパク質を産生するために、本発明のDNA構築物に由
来するRNAを使用して用いられ得る。原核生物宿主お
よび真核生物宿主で使用される適切なクローニングベク
ターおよび発現ベクターは、Sambrookら,Mo
lecular Cloning:A Laborat
ory Manual,第2版,Cold Sprin
g Harbor,N.Y.,(1989)(この開示
は、本明細書中に参考として援用される)に記載され
る。 【0080】本発明のポリペプチドをコードするDNA
の高等真核生物による転写は、ベクター内にエンハンサ
ー配列を挿入することにより増大する。エンハンサーは
DNAのシス作用性エレメントであり、通常は約10〜
約300bpであり、これはプロモーターに作用してそ
の転写を増大させる。例としては、複製起点(bp10
0〜270)の後期側のSV40エンハンサー、サイト
メガロウイルスの早期プロモーターエンハンサー、複製
起点の後期側のポリオーマエンハンサー、およびアデノ
ウイルスエンハンサーが挙げられる。 【0081】一般に、組換え発現ベクターは、複製起点
および宿主細胞の形質転換を可能とする選択マーカー
(例えば、E.coliのアンピシリン耐性遺伝子およ
びS.cerevisiaeのTRP1遺伝子)および
下流の構造配列の転写を指示する高発現遺伝子由来プロ
モーターを含有する。そのようなプロモーターは、特に
解糖酵素(例えば、3−ホスホグリセリン酸キナーゼ
(PGK))、α因子、酸性ホスファターゼ、または熱
ショックタンパク質などをコードするオペロンに由来し
得る。異種構造配列は、翻訳開始配列および翻訳終結配
列、および好ましくは翻訳されたタンパク質の細胞周辺
腔または細胞外培地への分泌を指示し得るリーダー配列
と適切な相内で組立てられる。随意に、異種配列は、所
望の特徴を与えるN末端同定ペプチド(例えば、発現さ
れた組換え産物の安定化または簡略化された精製)を含
む融合タンパク質をコードし得る。 【0082】細菌での使用に有用な発現ベクターは、所
望のタンパク質をコードする構造DNA配列を、適切な
翻訳開始シグナルおよび翻訳終結シグナルと共に、機能
的なプロモーターで作動可能な読みとり相で挿入するこ
とにより構築される。ベクターは、ベクターの維持を確
実にし、そして所望により宿主内での増幅を提供するた
めに1つ以上の表現型選択マーカー、および複製起点を
含有する。形質転換のために適切な原核生物宿主は、
E.coli、Bacillus subtilis、
Salmonella typhimurium、およ
びPseudomonas属、Streptomyce
s属、およびStaphylococcus属内の種々
の種を包含するが、他の種もまた選択対象に用いられ得
る。 【0083】代表的な、しかし限定しない例として、細
菌での使用に有用な発現ベクターは、周知のクローニン
グベクターpBR322(ATCC 37017)の遺
伝的エレメントを含む市販のプラスミドに由来する選択
マーカーおよび細菌性の複製起点を含有し得る。そのよ
うな市販のベクターは、例えば、pKK223−3(P
harmacia Fine Chemicals,U
ppsala,Sweden)およびGEM1(Pro
mega Biotec,Madison,WI,US
A)を包含する。これらのpBR322「骨格」部分
は、適切なプロモーターおよび発現されるべき構造配列
と組み合わされる。 【0084】適切な宿主系統の形質転換および適切な細
胞密度への宿主系統の増殖に続いて、選択されたプロモ
ーターは適切な手段(例えば、温度シフトまたは化学的
誘導)により誘導され、そして細胞はさらなる期間培養
される。 【0085】細胞は、代表的には遠心分離により回収さ
れ、物理的手段または化学的手段により破砕され、そし
て得られた粗抽出物はさらなる精製のために保持され
る。 【0086】タンパク質の発現において用いられる微生
物細胞は、凍結融解サイクル、超音波処理、機械的破
砕、または細胞溶解剤の使用を包含する任意の便利な方
法により破砕され得、そのような方法は、当業者に周知
である。 【0087】種々の哺乳動物細胞の培養系もまた、組換
えタンパク質を発現するために用いられ得る。哺乳動物
発現系の例は、Gluzman,Cell,23:17
5(1981)に記載されたサル腎臓線維芽細胞のCO
S−7株、および適合性のベクターを発現し得る他の細
胞株(例えば、C127、3T3、CHO、HeLa、
およびBHK細胞株)を包含する。哺乳動物発現ベクタ
ーは、複製起点、適切なプロモーターおよびエンハンサ
ーを含み、そして任意の必要なリボソーム結合部位、ポ
リアデニル化部位、スプライスドナー部位およびスプラ
イスアクセプター部位、転写終結配列、および5’フラ
ンキング非転写配列をも含む。SV40スプライスに由
来するDNA配列およびポリアデニル化部位は、必要な
非転写遺伝エレメントを提供するために使用され得る。 【0088】ポリペプチドは、以下の方法により組換え
細胞培養物から回収および精製され得る。これらの方法
は、硫安沈澱またはエタノール沈澱、酸抽出、陰イオン
または陽イオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロ
ースクロマトグラフィー、疎水的相互作用クロマトグラ
フィー、アフィニティークロマトグラフィー、ヒドロキ
シルアパタイトクロマトグラフィー、およびレクチンク
ロマトグラフィーを包含する。必要に応じて、タンパク
質の再折りたたみ(refolding)工程が、成熟
タンパク質を完全な配置とするために使用され得る。最
終的に、高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)
が、最終的な精製工程に用いられ得る。 【0089】本発明のポリペプチドは、天然の精製され
た産物または化学合成手順の産物であり得るか、または
原核生物宿主または真核生物宿主(例えば、培養中の細
菌、酵母、高等植物、昆虫、および哺乳動物細胞)から
組換え技術により産生され得る。組換え産生手順に用い
られる宿主により、本発明のポリペプチドは、グリコシ
ル化され得るか、またはグリコシル化され得ない。本発
明のポリペプチドはまた、最初のメチオニンアミノ酸残
基を含み得る。 【0090】VEGF3ポリペプチドを、脈管形成を促
進し、例えば、冠状動脈バイパス外科手術が行われる移
植組織の増殖を刺激するために使用し得る。VEGF3
をまた、創傷治癒を刺激するため、特に、損傷を受けた
組織、または新しい毛細管の脈管形成が所望される場所
で血管再生させるために使用し得る。VEGF3を、皮
膚の潰瘍(褥瘡を含む)、静脈の潰瘍、および糖尿病性
潰瘍のような全層創傷を処置するために使用し得る。さ
らに、VEGF3を、皮膚移植片または皮弁が全層熱傷
および全層損傷を修復するために使用される、このよう
な熱傷および損傷を処置するために使用し得る。VEG
F3をまた、例えば、外傷による裂傷および外科手術に
関連する切断の修復のために、形成外科における使用の
ために使用し得る。 【0091】これらと同じようにして、VEGF3を、
損傷を受けた骨、歯周組織、または靭帯組織の増殖を誘
導するために使用し得る。VEGF3をまた、疾患およ
び外傷によって損傷を受けた歯の支持組織(セメント質
および歯周靭帯を含む)を再生するために使用し得る。 【0092】脈管形成は創傷を清潔かつ非感染に保つの
に重要であるので、VEGF3を、外科手術に関連し
て、および切断の修復後に使用し得る。VEGF3をま
た、感染の危険性が高い腹部創傷の処置のために使用し
得る。 【0093】VEGF3を、血管移植手術において内皮
形成(endothelialization)を促進
するために使用し得る。移植された材料または合成した
材料のいずれかを用いる血管移植片の場合、VEGF3
を移植片の表面または連結部に適用して血管内皮細胞の
増殖を促進し得る。VEGF3を、心筋梗塞の結果とし
ての心筋組織の損傷を修復するためにまた使用し得る。
VEGF3をまた、虚血後の心血管系を修復するために
使用し得る。VEGF3をまた、冠状動脈疾患、ならび
に末梢および中枢神経系の血管疾患の結果として損傷を
受けた血管組織を処置するために使用し得る。 【0094】VEGF3をまた、身体内に移植されるべ
き人工の補てつ物または天然の器官を被覆して移植材料
の拒絶反応を最少にし、そして移植された材料の血管新
生を刺激するために使用し得る。 【0095】VEGF3をまた、例えば、アテローム性
動脈硬化症の間に必要とされる、および血管組織が損傷
を受けるバルーン血管形成の後に必要とされる、血管組
織の修復のために使用し得る。 【0096】VEGF3核酸配列およびVEGF3ポリ
ペプチドをまた、科学的研究、DNAの合成、およびD
NAベクターの製造に関連するインビトロの目的のた
め、およびヒトの疾患を治療するための診断薬および治
療薬の産生のために使用し得る。例えば、VEGF3
を、血管内皮細胞のインビトロでの培養のために使用し
得、ここで、VEGF3は10pg/ml〜10ng/
mlの濃度で条件的培地に添加される。 【0097】本発明は、VEGF3レセプターの同定の
ための方法を提供する。このレセプターをコードする遺
伝子は、当業者に公知の多くの方法(例えば、リガンド
パンニングおよびFACSソーティング(Coliga
nら、Current Protocols in I
mmun.,1(2),第5章、(1991)))によ
って同定され得る。好ましくは、発現クローニングを使
用し、ここで、ポリアデニル化されたRNAをVEGF
3に応答する細胞から調製し、そしてこのRNAから作
製したcDNAライブラリーをプールに分割し、そして
COS細胞またはVEGF3に応答しない他の細胞をト
ランスフェクトするために使用する。ガラススライド上
で増殖するトランスフェクトされた細胞を、標識したV
EGF3に曝す。VEGF3を、部位特異的タンパク質
キナーゼについての認識部位のヨウ素化または封入を含
む、種々の手段によって標識し得る。固定およびインキ
ュベーションに続いて、スライドをオートラジオグラフ
ィー分析に供する。陽性のプールを同定し、そしてサブ
プールを調製し、そして反復サブプール化および再スク
リーニングプロセスを用いて再度トランスフェクトし、
最終的に推定のレセプターをコードする単一のクローン
を生じる。 【0098】レセプター同定のための別のアプローチと
して、標識したVEGF3は、細胞膜と光学的親和的に
結合され得るか、またはレセプター分子を発現する抽出
調製物であり得る。架橋した材料をPAGEによって分
離し、そしてX線フィルムに曝す。次いで、VEGF3
を含有する標識した複合体を取り出し、ペプチドフラグ
メントに分解し、そしてタンパク質微量配列決定に供す
る。微量配列決定から得られたアミノ酸配列を使用し
て、縮重オリゴヌクレオチドプローブの対を設計し、c
DNAライブラリーをスクリーニングして推定のレセプ
ターをコードする遺伝子を同定する。 【0099】本発明はまた、VEGF3のアゴニストま
たはアンタゴニストである化合物を同定するための化合
物のスクリーニング方法に関する。そのような方法の1
例は、コマイトジェンCon Aの存在下でヒト内皮細
胞の増殖を顕著に刺激するVEGF3の能力を利用す
る。内皮細胞を得、そしてCon−A(Calbioc
hem,La Jolla,CA)を補充した反応混合
物中で96ウェル平底培養プレート(Costar,C
ambridge,MA)で培養する。Con−A、本
発明のポリペプチド、およびスクリーニングされるべき
化合物を添加する。37℃でのインキュベーションの
後、[3H]を取り込むに十分な時間、1μCiの
3[H]チミジン(5Ci/mmol;1Ci=37B
Gq;NEN)を培養物に適用し、そしてグラスファイ
バーフィルター(Cambridge Technol
ogy,Watertown,MA)上に回収する。3
連の培養物の平均の3[H]チミジン取り込み(cp
m)を、液体シンチレーションカウンター(Beckm
an Instruments,Irvine,CA)
を使用して決定する。化合物を除去するコントロールア
ッセイと比較して有意な[3H]チミジン取り込みは、
内皮細胞増殖の刺激を示す。 【0100】アンタゴニストについてアッセイするため
に、上記のアッセイを行ない、そして化合物がVEGF
3の存在下での3[H]チミジン取り込みを阻害する能
力は、この化合物がVEGF3に対するアンタゴニスト
であることを示す。あるいは、VEGF3アンタゴニス
トと、競合阻害アッセイに適切な条件下で、VEGF3
および潜在的なアンタゴニストを、膜に結合したVEG
F3レセプターまたは組換えレセプターとを組合せるこ
とによって検出し得る。VEGF3を、例えば、放射能
によって標識し得、その結果、レセプターに結合したV
EGF3分子の数が潜在的なアンタゴニストの有効性を
決定し得る。 【0101】あるいは、VEGF3とレセプターとの相
互作用の後の公知のセカンドメッセンジャーシステムの
応答を、この化合物の存在下または非存在下で測定し、
そして比較する。そのようなセカンドメッセンジャーシ
ステムは、cAMPグアニル酸シクラーゼ、イオンチャ
ンネル、またはホスホイノシチド加水分解を包含する
が、これらに限定されない。別の方法において、VEG
F3レセプターを発現する哺乳動物細胞または膜調製物
を、この化合物の存在下で、標識したVEGF3と共に
インキュベートする。次いで、この相互作用を増強また
はブロックする、この化合物の能力を測定し得る。 【0102】潜在的なVEGF3のアンタゴニストは、
抗体、またはある場合にはオリゴヌクレオチドを含み、
これはこのポリペプチドに結合し、そしてVEGF3の
機能を有効に消去させる。あるいは、潜在的なアンタゴ
ニストは、VEGF3レセプターに結合する、密接に関
連するタンパク質であり得るが、しかし、それらはこの
ポリペプチドの不活性な形態であり、それによりVEG
F3の作用を妨げる。これらのアンタゴニストの例は、
VEGF3ポリペプチドのネガティブドミナント変異体
を包含し、例えば、VEGF3のヘテロ二量体形態の一
方の鎖は優性であり得、そして生物学的活性を保持しな
いように変異し得る。ネガティブドミナント変異体の例
は、二量体VEGF3の短縮版を包含する。これは別の
二量体と相互作用して、野生型VEGF3を形成し得る
が、しかし得られるホモ二量体は不活性であり、特徴的
なVEGF活性を示すことができない。 【0103】別の潜在的なVEGF3アンタゴニスト
は、アンチセンス技術を使用して調製されるアンチセン
ス構築物である。アンチセンス技術を、3重らせんの形
成またはアンチセンスDNAまたはRNAを介して遺伝
子発現を制御するために使用し得る。これらの方法は両
方ともDNAまたはRNAへのポリヌクレオチドの結合
に基づく。例えば、このポリヌクレオチド配列の5’コ
ード部分は、本発明の成熟ポリペプチドをコードし、約
10〜40塩基対の長さのアンチセンスRNAオリゴヌ
クレオチドを設計するために使用される。DNAオリゴ
ヌクレオチドは、遺伝子の転写に関与する領域に相補的
であるように設計され(三重らせん−Leeら、Nuc
l.Acids Res.,6:3073(197
9);Cooneyら、Science,241:45
6(1988);およびDervanら、Scienc
e,251:1360(1991)を参照のこと)、そ
れにより、VEGF3の転写および産生を妨げる。アン
チセンスRNAオリゴヌクレオチドは、インビボでmR
NAにハイブリダイズし、そしてmRNA分子のVEG
F3ポリペプチドへの翻訳をブロックする(アンチセン
ス−Okano,J.Neurochem.,56:5
60(1991);遺伝子発現のアンチセンスインヒビ
ターとしてのオリゴデオキシヌクレオチド、CRC P
ress, Boca Raton,FL(198
8))。上記のオリゴヌクレオチドはまた、細胞に送達
され得、その結果、アンチセンスRNAまたはDNAが
インビボで発現してVEGF3の産生を阻害し得る。 【0104】潜在的なVEGF3アンタゴニストはま
た、ポリペプチドの活性部位に結合し、そしてこの部位
を占め、それにより基質が触媒部位に接近できないよう
にし、その結果、正常な生物学的活性が妨げられる、低
分子を含む。低分子の例は、低分子ペプチドまたはペプ
チド様分子を包含するが、これらに限定されない。 【0105】アンタゴニストは、脈管形成および新血管
形成が腫瘍増殖に必須な段階であるので、腫瘍を処置す
るために使用され得る。VEGF3をコードするmRN
Aは、少なくとも2種の乳癌細胞株において中程度のレ
ベルで発現されることが見出される。このことは、悪性
の表現型におけるVEGF3ポリペプチドの役割を示
す。神経膠腫はまた、本発明のアンタゴニストで処置さ
れ得る新生物の1つのタイプである。 【0106】アンタゴニストはまた、血管透過性の増大
により引き起こされる炎症を処置するために使用され得
る。これらの疾患に加えて、アンタゴニストはまた、糖
尿病性網膜症、慢性関節リウマチ、および乾癬を処置す
るために使用され得る。 【0107】アンタゴニストを、薬学的に受容可能なキ
ャリア(例えば、本明細書以下に記載するような)を有
する組成物中で使用し得る。 【0108】VEGF3ポリペプチド、ならびにアゴニ
ストおよびアンタゴニストは、適切な薬学的キャリアと
組み合わせて使用され得る。そのような組成物は、治療
的有効量のポリペプチドまたはアゴニストもしくはアン
タゴニスト、および薬学的に受容可能なキャリアまたは
賦形剤を含む。そのようなキャリアは、生理食塩水、緩
衝化生理食塩水、デキストロース、水、グリセロール、
エタノール、およびそれらの組合せを包含するが、これ
らに限定されない。処方物は、投与の様式に合わせるべ
きである。 【0109】本発明はまた、1つ以上の本発明の薬学的
組成物の成分で充填した1つ以上の容器を備えた薬学的
パックまたはキットを提供する。そのような容器には、
薬剤または生物学的製品の製造、使用、または販売を統
制する政府機関によって指定される形式の通知を伴い
得、この通知は、ヒトへの投与のための製造、使用、ま
たは販売の機関による認可を表す。さらに、薬学的組成
物は、他の治療用化合物と組み合わせて使用され得る。 【0110】薬学的組成物は、局所、静脈内、腹腔内、
筋肉内、腫瘍内、皮下、鼻腔内、または皮内経路のよう
な便利な方法で投与され得る。薬学的組成物は、特定の
適応症を処置および/または予防するのに有効な量で投
与される。一般に、薬学的組成物は、少なくとも約10
μg/kg体重の量で投与され、そしてほとんどの場合
はこれらは一日あたり約8mg/kg体重を超えない量
で投与される。ほとんどの場合、投薬は、投与経路、症
状などを考慮して、1日あたり約10μg/kg体重〜
約1mg/kg体重である。 【0111】VEGF3ポリペプチド、およびポリペプ
チドであるアゴニストまたはアンタゴニストはまた、イ
ンビボでのそのようなポリペプチドの発現により本発明
に従って用いられ得、これはしばしば、「遺伝子治療」
といわれる。 【0112】従って、例えば、骨髄細胞のような細胞
は、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド(DN
AまたはRNA)を用いてエクソビボで操作され得、次
いで、操作された細胞はポリペプチドで処置されるべき
患者に提供される。そのような方法は当該分野で周知で
ある。例えば、細胞は、本発明のポリペプチドをコード
するRNAを含有するレトロウイルス粒子の使用によ
り、当該分野で公知の手順によって操作され得る。 【0113】同様に、細胞は、インビボでのポリペプチ
ドの発現のために、例えば、当該分野で公知の手順によ
りインビボで操作され得る。当該分野で公知のように、
本発明のポリペプチドをコードするRNAを含有するレ
トロウイルス粒子を産生するためのプロデューサー細胞
は、インビボで細胞を操作するため、およびインビボで
のポリペプチドの発現のために患者に投与され得る。そ
のような方法により本発明のポリペプチドを投与するた
めのこれらの方法および他の方法は、本発明の教示によ
り当業者には明らかであるはずである。例えば、細胞を
操作するための発現ビヒクルは、レトロウイルス粒子以
外のもの(例えば、アデノウイルス)であり得る。これ
は、適切な送達ビヒクルと組み合わせた後、インビボで
細胞を操作するために使用され得る。 【0114】本明細書中上記で述べたレトロウイルスプ
ラスミドベクターが誘導され得るレトロウイルスは、モ
ロニーマウス白血病ウイルス、脾壊死ウイルス、レトロ
ウイルス(例えば、ラウス肉腫ウイルス、ハーベイ肉腫
ウイルス、ニワトリ白血病ウイルス、テナガザル白血病
ウイルス、ヒト免疫不全症ウイルス)、アデノウイル
ス、骨髄増殖性肉腫ウイルス、および乳癌ウイルスを包
含するが、これらに限定されない。1つの実施態様にお
いて、レトロウイルスプラスミドベクターは、モロニー
マウス白血病ウイルスに由来する。 【0115】ベクターは1つ以上のプロモーターを含
む。使用され得る適切なプロモーターは、レトロウイル
スLTR;SV40プロモーター、およびヒトサイトメ
ガロウイルス(CMV)プロモーター(Miller
ら、Biotechniques, 第7巻、第9号,
980−990(1989)に記載される)、または他
の任意のプロモーター(例えば、真核生物細胞性プロモ
ーターのような細胞プロモーター(ヒストン、pol
III、およびβ−アクチンのプロモーターを包含する
が、これらに限定されない))を包含するが、これらに
限定されない。使用され得る他のウイルスプロモーター
は、アデノウイルスプロモーター、チミジンキナーゼ
(TK)プロモーター、およびB19パルボウイルスプ
ロモーターを包含するが、これらに限定されない。適切
なプロモーターの選択は、本明細書中に含まれる教示か
ら、当業者に明らかである。 【0116】本発明のポリペプチドをコードする核酸配
列は、適切なプロモーターの制御下にある。使用され得
る適切なプロモーターは、アデノウイルス主要後期プロ
モーターのようなアデノウイルスプロモーター;または
サイトメガロウイルス(CMV)プロモーターのような
異種プロモーター;RSウイルス(RSV)プロモータ
ー;MMTプロモーター、メタロチオネインプロモータ
ーのような誘導性プロモーター;熱ショックプロモータ
ー;アルブミンプロモーター;ApoAIプロモータ
ー;ヒトグロビンプロモーター;単純ヘルペスチミジン
キナーゼプロモーターのようなウイルスチミジンキナー
ゼプロモーター;レトロウイルスLTR(本明細書上記
の改変したレトロウイルスLTRを含む);β−アクチ
ンプロモーター;およびヒト成長ホルモンプロモーター
を包含するが、これらに限定されない。プロモーターは
また、ポリペプチドをコードする遺伝子を制御する天然
のプロモーターであり得る。 【0117】レトロウイルスプラスミドベクターは、パ
ッケージング細胞株を形質導入してプロデューサー細胞
株を形成するために使用される。トランスフェクトされ
得るパッケージング細胞の例は、PE501、PA31
7、ψ−2、ψ−AM、PA12、T19−14X、V
T−19−17−H2、ψCRE、ψCRIP、GP+
E−86、GP+envAm12、およびDAN細胞株
(その全体が本明細書中で参考として援用される、Mi
ller,Human Gene Therapy,第
1巻、5−14頁(1990)に記載される)を包含す
るが、これらに限定されない。ベクターは、当該分野で
公知の任意の手段を介してパッケージング細胞を形質導
入し得る。そのような手段は、エレクトロポレーショ
ン、リポソームの使用、およびCaPO4沈澱を包含す
るが、これらに限定されない。別のものでは、レトロウ
イルスプラスミドベクターは、リポソーム中にカプセル
化され得るか、または脂質に結合され得、次いで宿主に
投与され得る。 【0118】プロデューサー細胞株は、ポリペプチドを
コードする核酸配列を含む感染性レトロウイルスベクタ
ー粒子を産生する。次いで、そのようなレトロウイルス
ベクター粒子が、インビトロまたはインビボのいずれか
で、真核生物細胞を形質導入するために使用され得る。
形質導入された真核生物細胞は、ポリペプチドをコード
する核酸配列を発現する。形質導入され得る真核生物細
胞は、胚性幹細胞、胚性癌細胞、ならびに造血幹細胞、
肝細胞、線維芽細胞、筋芽細胞、ケラチノサイト、内皮
細胞、および気管支上皮細胞を包含するが、これらに限
定されない。 【0119】本発明はまた、VEGF3核酸配列中の変
異の存在と関連する疾患または疾患に対する感受性を検
出するための診断アッセイの一部としてのVEGF3遺
伝子の使用に関する。 【0120】VEGF3遺伝子に変異を有する個体は、
種々の技術によりDNAレベルで検出され得る。診断の
ための核酸は、患者の細胞(例えば、血液、尿、唾液、
組織生検、および剖検材料)から得られ得る。ゲノムD
NAは、検出のために直接使用され得るか、または分析
の前にPCR(Saikiら、Nature,324:
163−166(1986))を使用して酵素的に増幅
され得る。RNAまたはcDNAもまた、同じ目的のた
めに使用され得る。例として、VEGF3をコードする
核酸に相補的なPCRプライマーが、VEGF3変異を
同定および分析するために使用され得る。例えば、欠失
および挿入が、正常な遺伝子型との比較における増幅産
物のサイズの変化によって検出され得る。点変異が、増
幅されたDNAを放射標識されたVEGF3 RNA、
あるいは放射標識されたVEGF3アンチセンスDNA
配列とハイブリダイズすることによって同定され得る。
完全にマッチした配列は、RNase A消化により、
または融解温度の違いにより、ミスマッチな二重鎖から
区別され得る。 【0121】DNA配列の差異に基づく遺伝的試験は、
変性剤を用いるかまたは用いない、ゲル中でのDNAフ
ラグメントの電気泳動移動度の変化の検出によって達成
され得る。小さな配列の欠失および挿入は、高分解能ゲ
ル電気泳動によって可視化され得る。異なる配列のDN
Aフラグメントは、異なるDNAフラグメントの移動度
がそれらの特異的融解温度または部分的融解温度に従っ
てゲル中で異なる位置に遅れる、変性ホルムアミド勾配
ゲル上で識別され得る(例えば、Myersら、Sci
ence,230:1242(1985)を参照のこ
と)。 【0122】特定の位置での配列の変化はまた、RNa
seプロテクション、およびS1プロテクションのよう
なヌクレアーゼプロテクションアッセイ、または化学的
切断法(例えば、Cottonら、PNAS,USA,
85:4397−4401(1985))によって示さ
れ得る。 【0123】従って、特定のDNA配列の検出は、ハイ
ブリダイゼーション、RNaseプロテクション、化学
的切断、直接的DNA配列決定、または制限酵素の使用
(例えば、制限酵素断片長多型(RFLP))、および
ゲノムDNAのサザンブロットのような方法によって達
成され得る。 【0124】より伝統的なゲル電気泳動およびDNA配
列決定に加えて、変異はインサイチュ分析によってもま
た検出され得る。 【0125】本発明はまた、正常なコントロールの組織
サンプルと比較したVEGF3タンパク質の過剰発現
が、疾患(例えば、異常な細胞分化)の存在または疾患
に対する感受性を検出し得るので、種々の組織における
VEGF3タンパク質のレベルの変化を検出するための
診断アッセイに関する。宿主由来のサンプル中のVEG
F3タンパク質のレベルを検出するために使用されるア
ッセイは、当業者に周知であり、そして、ラジオイムノ
アッセイ、競合結合アッセイ、ウエスタンブロット分
析、ELISAアッセイ、および「サンドイッチ」アッ
セイを包含する。ELISAアッセイ(Coligan
ら、Current Protocolsin Imm
unology,1(2),第6章、(1991))
は、最初に、VEGF3抗原に特異的な抗体、好ましく
はモノクローナル抗体、を調製する工程を包含する。さ
らに、レポーター抗体が、モノクローナル抗体に対して
調製される。レポーター抗体に、放射能、蛍光、または
本実施例では、西洋ワサビペルオキシダーゼ酵素のよう
な検出可能な試薬が結合される。サンプルを宿主から取
り出し、そしてサンプル中のタンパク質を結合する固体
支持体(例えば、ポリスチレンディッシュ)上でインキ
ュベートする。次いで、ディッシュ上の任意の遊離のタ
ンパク質結合部位を、ウシ血清アルブミンのような非特
異的タンパク質と共にインキュベートすることによって
覆う。次に、モノクローナル抗体をディッシュ内でイン
キュベートし、その間にモノクローナル抗体がポリスチ
レンディッシュに結合した任意のVEGF3タンパク質
に結合する。全ての結合していないモノクローナル抗体
を、緩衝液で洗浄して除去する。西洋ワサビペルオキシ
ダーゼに結合させたレポーター抗体をディッシュ内に入
れ、VEGF3に結合した任意のモノクローナル抗体へ
レポーター抗体を結合させる。次いで、結合していない
レポーター抗体を洗浄して除去する。次いで、ペルオキ
シダーゼ基質をディッシュに添加し、そして標準曲線と
比較した場合、所定の時間内の発色の量が、患者のサン
プルの所定の容量内に存在するVEGF3タンパク質の
量の測定値である。 【0126】競合アッセイが使用され得、ここではVE
GF3に特異的な抗体が固体支持体に結合される。次い
で本発明のポリペプチドを、例えば、放射能によって標
識し、そして宿主由来のサンプルを固体支持体に通過さ
せ、そして例えば、液体シンチレーションクロマトグラ
フィーによって検出される標識の量を、サンプル中のV
EGF3の量に相関付け得る。 【0127】「サンドイッチ」アッセイは、ELISA
アッセイに類似する。「サンドイッチ」アッセイにおい
て、VEGF3を固体支持体に通過させ、そして固体支
持体に結合した抗体に結合させる。次いで、第2の抗体
をVEGF3に結合させる。次いで、標識されかつ第2
の抗体に対して特異的な第3の抗体を固体支持体に通過
させ、そして第2の抗体に結合させ、次いで量を定量し
得る。 【0128】本発明の配列はまた、染色体の同定に有益
であり得る。配列は、個々のヒト染色体の特定の位置を
特異的に標的化し、そしてその位置でハイブリダイズし
得る。さらに、現在は染色体上の特定の部位を同定する
必要がある。現在、染色体位置のマーキングに利用可能
な実際の配列データ(反復多型)に基づいた染色体マー
キング試薬はほとんどない。本発明による染色体へのD
NAのマッピングは、これらの配列と疾患に関する遺伝
子とを相関させることにおける重要な第1段階である。 【0129】簡略に述べれば、配列は、cDNAからP
CRプライマー(好ましくは15〜25bp)を調製す
ることにより染色体にマッピングされ得る。cDNAの
コンピューター解析が、ゲノムDNA内で1より多いエ
キソンにまたがらず、従って増幅プロセスを複雑にする
プライマーを迅速に選択するために使用される。次い
で、これらのプライマーは、個々のヒト染色体を含有す
る体細胞ハイブリッドのPCRスクリーニングに使用さ
れる。このプライマーに対応するヒト遺伝子を含有する
ハイブリッドのみが増幅フラグメントを生じる。 【0130】体細胞ハイブリッドのPCRマッピング
は、特定の染色体に特定のDNAを割り当てるための迅
速な手順である。本発明を同じオリゴヌクレオチドプラ
イマーと共に使用して、類似の方法において特定の染色
体由来のフラグメントのパネルまたは大きなゲノムクロ
ーンのプールを用いて下部位置決め(sublocal
ization)が達成され得る。その染色体にマッピ
ングするために同様に使用され得る他のマッピングスト
ラテジーは、インサイチュハイブリダイゼーション、フ
ローサイトメトリーで選別した標識した染色体でのプレ
スクリーニング、および染色体特異的cDNAライブラ
リーを構築するためのハイブリダイゼーションによる前
選択を包含する。 【0131】中期染色体展開物へのcDNAクローンの
蛍光インサイチュハイブリダイゼーション(FISH)
は、1工程で正確な染色体位置を提供するために使用さ
れ得る。この技術は、50または60塩基という短いc
DNAで使用され得る;この技術の総説としては、Ve
rmaら,Human Chromosomes:aM
anual of Basic Technique
s.PergamonPress,New York
(1988)を参照のこと。 【0132】一旦配列が正確な染色体位置にマッピング
されると、配列の染色体上での物理的な位置を遺伝的地
図のデータと相関させ得る。(そのようなデータは、例
えば、V.McKusick,Mendelian I
nheritance inManに見出される(Jo
hns Hopkins UniversityWel
ch Medical Libraryからオンライン
で入手可能である))。次いで、同一の染色体領域にマ
ッピングされた遺伝子と疾患との関係が、連鎖解析(物
理的に隣接した遺伝子の同時遺伝)により同定される。 【0133】次に、罹患個体と非罹患個体との間のcD
NAまたはゲノム配列の差異を決定する必要がある。変
異がいくつかまたはすべての罹患個体に観察されるが正
常な個体には観察されない場合、この変異は疾患の原因
となる因子であると考えられる。 【0134】物理的マッピング技術および遺伝的マッピ
ング技術の現在の解像度では、疾患に関連する染色体領
域に正確に位置決めされたcDNAは、50と500と
の間の潜在的な原因となる遺伝子の1つであり得る。
(これは、1メガ塩基のマッピング解像度で、そして2
0kbあたり1遺伝子と仮定する。)このポリペプチ
ド、それらのフラグメントまたは他の誘導体、またはそ
れらのアナログ、あるいはそれらを発現する細胞は、そ
れらに対する抗体を産生させるための免疫原として使用
され得る。これらの抗体は、例えば、ポリクローナル抗
体またはモノクローナル抗体であり得る。本発明はま
た、キメラ抗体、単鎖抗体、およびヒト化抗体、ならび
にFabフラグメント、またはFab発現ライブラリー
の産物を包含する。当該分野で公知の種々の手順が、そ
のような抗体およびフラグメントの産生のために使用さ
れ得る。 【0135】本発明の配列に対応するポリペプチドに対
して生成される抗体は、動物へのポリペプチドの直接注
射により、または動物へのポリペプチドの投与により得
られ得る。この動物は、好ましくはヒトでない。次い
で、このようにして得られた抗体は、ポリペプチド自体
を結合する。このようにして、ポリペプチドのフラグメ
ントのみをコードする配列でさえも、天然のポリペプチ
ド全体を結合する抗体を生成するために使用され得る。
次いで、そのような抗体は、そのポリペプチドを発現す
る組織からポリペプチドを単離するために使用され得
る。モノクローナル抗体の調製のために、細胞株の連続
培養により産生される抗体を提供する任意の技術が使用
され得る。例としては、ハイブリドーマ技術(Kohl
erおよびMilstein,1975,Natur
e,256:495−497)、トリオーマ(trio
ma)技術、ヒトB細胞ハイブリドーマ技術(Kozb
orら,1983,Immunology Today
4:72)、およびヒトモノクローナル抗体を産生す
るためのEBVハイブリドーマ技術(Coleら,19
85,Monoclonal Antibodies
and Cancer Therapy,Alan
R.Liss,Inc.,77−96頁)が挙げられ
る。 【0136】単鎖抗体の産生について記載された技術
(米国特許第4,946,778号)を、本発明の免疫
原性ポリペプチド産物に対する単鎖抗体を産生するため
に適合させ得る。また、トランスジェニックマウスを、
本発明の免疫原性ポリペプチド産物に対するヒト化抗体
を発現させるために使用し得る。 【0137】本発明を以下の実施例を参照にしてさらに
記載する;しかし、本発明はそのような実施例に限定さ
れないことを理解されたい。全ての部または量は、他に
明記しない限り重量基準である。 【0138】以下の実施例の理解を容易にするために、
現れる頻度の高い所定の方法および/または用語を記載
する。 【0139】「プラスミド」は、大文字および/または
数字の前および/または後の小文字のpにより示され
る。本明細書中の出発プラスミドは、市販であるかまた
は制限無く公的に入手可能であるかのいずれかであり、
または公開された手順に従って入手可能なプラスミドか
ら構築され得る。さらに、記載されるプラスミドと等価
のプラスミドが当該分野で公知であり、そして当業者に
は明らかである。 【0140】DNAの「消化」は、DNA中の所定の配
列でのみ作用する制限酵素でDNAを触媒反応的に切断
することをいう。本明細書中で使用される種々の制限酵
素は、市販されており、そしてそれらの反応条件、補因
子、および他の必要条件は当業者に公知のものが使用さ
れた。分析目的には、代表的には1μgのプラスミドま
たはDNAフラグメントが約2単位の酵素とともに約2
0μlの緩衝溶液中で使用される。プラスミド構築のた
めのDNAフラグメントを単離する目的には、代表的に
は5〜50μgのDNAが20〜250単位の酵素で、
より大きな容量中で消化される。特定の制限酵素のため
の適切な緩衝液および基質量は、製造者により特定され
る。37℃にての約1時間のインキュベーション時間が
通常使用されるが、しかしこれは供給者の説明書に従っ
て変動させ得る。消化後、反応物をポリアクリルアミド
ゲルで直接電気泳動して所望のフラグメントを単離す
る。 【0141】切断されたフラグメントのサイズ分離は、
Goeddel,D.ら,Nucleic Acids
Res.,8:4057(1980)により記載され
た8%ポリアクリルアミドゲルを使用して行われる。 【0142】「オリゴヌクレオチド」は、1本鎖ポリデ
オキシヌクレオチドまたは2つの相補的なポリデオキシ
ヌクレオチド鎖のいずれかをいい、これらは化学的に合
成され得る。そのような合成オリゴヌクレオチドは、
5’リン酸を有さず、従ってキナーゼの存在下でリン酸
とATPとを添加しなければ別のオリゴヌクレオチドに
連結しない。合成オリゴヌクレオチドは、脱リン酸化さ
れていないフラグメントに連結する。 【0143】「連結」は、2つの2本鎖核酸フラグメン
トの間でリン酸ジエステル結合を形成するプロセスをい
う(Maniatis,T.ら、前出、146頁)。他
に提供されていなければ、連結は公知の緩衝液および条
件で、ほぼ等モル量の連結されるべきDNAフラグメン
ト0.5μgあたり10単位のT4 DNAリガーゼ
(「リガーゼ」)を用いて達成され得る。 【0144】他に記載しない限り、形質転換はGrah
am,F.およびVan derEb,A.,Viro
logy,52:456−457(1973)の方法に
記載のように実施した。 【0145】 【実施例】実施例1 バキュロウイルス発現系を用いるVEGF3のクローニ
ングおよび発現 VEGF3タンパク質をコードする寄託したクローンに
含まれるDNAを、遺伝子の5’配列および3’配列に
対応するPCRオリゴヌクレオチドプライマーを用いて
増幅した:5’プライマーは、配列5’GCATGGA
TCCCAGCCTGATGCCCCTGGCC(配列
番号4)を有し、そしてBamHI制限酵素部位、およ
びVEGF3の5’配列に相補的なヌクレオチド配列
(ヌクレオチド150−166)を含む。 【0146】3’プライマーは、配列5’GCATTC
TAGACCCTGCTGAGTCTGAAAAGC
3’(配列番号5)を有し、そして制限酵素XbaIの
切断部位、およびVEGF3の3’配列に相補的なヌク
レオチドを含む。 【0147】増幅された配列を、市販のキット(「Ge
neclean」,BIO 101,Inc.,La
Jolla,CA.)を用いて、1%アガロースゲルか
ら単離した。次いで、フラグメントをエンドヌクレアー
ゼBamHIおよびXbaIで消化し、次いで再び1%
アガロースゲル上で精製した。このフラグメントを、リ
ーダーペプチド配列を有するA2GPバキュロウイルス
移入ベクター(PHarmingen)にBamHIお
よびXbaI部位で連結した。この連結によって、VE
GF3 cDNAをバキュロウイルスgp67遺伝子の
シグナル配列とともにインフレームでクローン化し、そ
してベクター中のシグナル配列の3’末端に配置した。
これをpA2GP−VEGF3と称する。 【0148】発現のためにpRG1ベクターにgp67
遺伝子のシグナル配列とともにVEGF3をクローン化
するために、シグナル配列およびいくつかの上流の配列
を有するVEGF3を、XhoIおよびXbaI制限酵
素により、VEGF3 cDNAの上流に位置するXh
o制限エンドヌクレアーゼ部位、およびXbaI制限エ
ンドヌクレアーゼ部位で、pA2GP−VEGF3プラ
スミドから切り出した。このフラグメントを1%アガロ
ースゲル上で残りのベクターから分離し、そして「Ge
neclean」キットを使用して精製した。このフラ
グメントを、F2と称した。 【0149】A2GPベクター(pVL941ベクター
の変異体)をバキュロウイルス発現系を用いるVEGF
3タンパク質の発現のために用いる(総説については、
Summers,M.D.およびSmith,G.E.
1987,A manualof methods f
or baculovirus vectorsand
insect cell culture proc
edures,Texas Agricultural
Experimental Station Bul
letin No.1555を参照のこと)。この発現
ベクターは、Autographa californ
ica核多角体病ウイルス(AcMNPV)の強力なポ
リヘドリンプロモーター、それに続く制限エンドヌクレ
アーゼBamHI、SmaI、XbaI、BglII、
およびAsp718の認識部位を含む。制限エンドヌク
レアーゼXhoIについての部位は、BamHI部位の
上流に位置する。XhoIとBamHIとの間の配列
は、pAcGp67Aベクター中のその配列と同じであ
る。シミアンウイルス(SV)40のポリアデニル化部
位を、効率的なポリアデニル化のために用いる。組換え
ウイルスを容易に選択するために、E.coli由来の
β−ガラクトシダーゼ遺伝子をポリヘドリン遺伝子のポ
リアデニル化シグナルが続くポリヘドリンプロモーター
と同方向に挿入する。ポリヘドリン配列を、同時トラン
スフェクトした野生型ウイルスDNAの細胞媒介性相同
組換えのためにウイルス配列により両端で隣接させる。
多くの他のバキュロウイルスベクターが、A2GPの代
わりに用いられ得る。例えば、pRG1、pAc37
3、pVL941、およびpAcIM1(Lucko
w,V.A.およびSummers,M.D.、Vir
ology,170:31−39)。 【0150】プラスミドを制限酵素XboIおよびXb
aIで消化し、次いで当該分野で公知の手順により仔ウ
シ腸ホスファターゼを用いて脱リン酸化した。次いで、
市販のキット(「Geneclean」BIO 101
Inc.La Jolla, CA)を使用して、D
NAを1%アガロースゲルより単離した。このベクター
DNAをV2と称する。 【0151】フラグメントF2および脱リン酸化プラス
ミドV2を、T4 DNAリガーゼを用いて連結した。
次いで、E.coli HB101細胞を形質転換し、
そして酵素BamHIおよびXbaIを用いて、VEG
F3遺伝子を有するプラスミド(pBac gp67−
VEGF3)を含む細菌を同定した。クローン化フラグ
メントの配列を、DNA配列決定により確認した。 【0152】5μgのプラスミドpBac A2GP−
VEGF3を、リポフェクション法(Felgnerら
Proc.Natl.Acad.Sci.USA,8
4:7413−7417(1987))を用いて、1.
0gの市販の線状化したバキュロウイルス(「Bacu
loGoldTM baculovirus DN
A」,Pharmingen,San Diego,C
A.)とともに同時トランスフェクトした。 【0153】1μgのBaculoGoldTMウイル
スDNAおよび5μgのプラスミドpBac A2GP
−VEGF3を、50μlの無血清Grace培地(L
ife Technologies Inc.,Gai
thersburg,MD)を含むマイクロタイタープ
レートの無菌ウェル中で混合した。その後、10μlリ
ポフェクチンおよび90μlのGrace培地を添加
し、混合し、そして室温にて15分間インキュベートし
た。次いで、そのトランスフェクション混合物を、血清
を有さないGrace培地1mlを有する35mm組織
培養プレート内に播種されたSf9昆虫細胞(ATCC
CRL 1711)に滴下して加えた。プレートを、
新たに加えられた溶液を混合するために、前後に振盪し
た。次いでプレートを、27℃で5時間インキュベート
した。5時間後、トランスフェクション溶液をプレート
から除去し、そして10%ウシ胎児血清を補充した1m
lのGrace昆虫培地を添加した。プレートをインキ
ュベーターに戻し、そして27℃で4日間培養を続け
た。 【0154】4日後、上清を回収し、そしてSumme
rsおよびSmith(前出)による記載と同様にプラ
ークアッセイを行った。改変法としては、「Blue
Gal」(Life Technologies In
c.,Gaithersburg)と共にアガロースゲ
ルを用いた。これは、青く染色されたプラークの容易な
単離を可能とする。(「プラークアッセイ」の詳細な記
述はまた、LifeTechnologies In
c.、Gaithersburgにより配布される昆虫
細胞培養およびバキュロウイルス学の使用者ガイド(9
〜10頁)においても見い出され得る)。 【0155】連続希釈の4日後、ウイルスを細胞に添加
し、青く染色されたプラークをエッペンドルフピペット
のチップで拾った。次いで、組換えウイルスを含む寒天
を、200μlのGrace培地を含むエッペンドルフ
チューブに再懸濁した。寒天を、短時間の遠心分離によ
り除去し、そして組換えバキュロウイルスを含む上清を
使用して、35mmディッシュに播種されたSf9細胞
に感染させた。4日後、これらの培養ディッシュの上清
を回収し、次いで4℃で保存した。 【0156】Sf9細胞を、10%熱失活化FBSを補
充したGrace培地中で増殖させた。細胞を、感染多
重度(MOI)1で組換えバキュロウイルスV−A2G
P−VEGF3で感染させた。6時間後、培地を除去
し、そしてメチオニンおよびシステインを除いたSF9
00 II培地(Life Technologies
Inc.,Gaithersburg)に置き換えた。
42時間後、5μCiの35S−メチオニンおよび5μ
Ciの35Sシステイン(Amersham)を添加し
た。細胞を、さらに16時間インキュベートし、その後
細胞を遠心分離により回収し、そして標識されたタンパ
ク質をSDS−PAGEおよびオートラジオグラフィー
により可視化した。 【0157】培地およびSf9細胞の細胞質由来のタン
パク質を、還元条件下または非還元条件下でSDS−P
AGEによって分析した。培地を、50mM MES
(pH5.8)に対して透析した。透析の後に沈澱を
得、そして100mMクエン酸Na(pH5.0)中に
再懸濁した。再懸濁した沈澱を、SDS−PAGEによ
って再度分析し、そしてクマシーブリリアントブルーで
染色した。 【0158】培地の上清をまた、50mM MES(p
H5.8)中で1:10に希釈し、そして1ml/分の
流速でSP−650Mカラム(1.0×6.6cm、T
oyopearl)に適用した。タンパク質を、20
0、300、および500mMNaClでの段階勾配で
溶出した。VEGF3を、500mMでの溶出を用いて
得た。溶出物を還元剤β−メルカプトエタノールの存在
下または非存在下で、SDS−PAGEで分析し、そし
てクマシーブリリアントブルーで染色した。 【0159】実施例2 遺伝子治療を介する発現 線維芽細胞を、被験体から皮膚生検によって得る。得ら
れる組織を組織培養培地中に置き、そして小片に分け
る。組織の小塊を、組織培養フラスコの湿った表面上に
置き、各フラスコ中におよそ10片を置く。フラスコの
上下を逆さにし、密閉し、そして室温に一晩放置する。
室温で24時間後、フラスコを反転させ、そして組織塊
をフラスコの底に付着したままにし、そして新鮮な培地
(例えば、10% FBS、ペニシリン、およびストレ
プトマイシンを有するHamのF12培地)を添加す
る。次いで、これを37℃でおよそ1週間インキュベー
トする。この時点で新鮮な培地を添加し、その後数日ご
とに取り替える。さらに2週間の培養後、線維芽細胞の
単層が出現する。単層をトリプシン処理し、そしてより
大きなフラスコに大きく(scale)する。 【0160】モロニーマウス肉腫ウイルスの長い末端反
復に隣接するpMV−7(Kirschmeier,
P.T.ら、DNA,7: 219−25(198
8))をEcoRIおよびHindIIIを用いて消化
し、続いて仔ウシ腸ホスファターゼで処理する。直鎖状
ベクターをアガロースゲル上で分別し、そしてガラスビ
ーズを用いて精製する。 【0161】本発明のポリペプチドをコードするcDN
Aを、それぞれ5’末端配列および3’末端配列に対応
するPRCプライマーを用いて増幅する。5’プライマ
ーはEcoRI部位を含み、そして3’プライマーはH
indIII部位を含む。等量のモロニーマウス肉腫ウ
イルス直鎖状骨格、ならびに増幅されたEcoRIおよ
びHindIIIフラグメントを、T4 DNAリガー
ゼの存在下で一緒に加える。得られた混合物を、2つの
フラグメントの連結に適切な条件下で維持する。連結混
合物を使用して、細菌HB101を形質転換し、次い
で、これを、適切に挿入された目的の遺伝子をベクター
が有することを確認する目的のために、カナマイシン含
有寒天上にプレーティングする。 【0162】アンホトロピックpA317またはGP+
am12パッケージング細胞を、10%仔ウシ血清(C
S)、ペニシリン、およびストレプトマイシンを有する
Dulbecco改変Eagle培地(DMEM)にお
ける組織培養物中で、コンフルエントな密度になるまで
増殖させる。次いで、遺伝子を含むMSVベクターを培
地に添加し、そしてパッケージング細胞をベクターで形
質導入する。この時点でパッケージング細胞は、遺伝子
を含有する感染性ウイルス粒子を産生する(この時点で
パッケージング細胞は、プロデューサー細胞と呼ばれ
る)。 【0163】新鮮な培地を、形質導入したプロデューサ
ー細胞に添加し、その後、コンフルエントなプロデュー
サー細胞の10cmプレートから培地を回収する。感染
性ウイルス粒子を含む使用済みの培地を、ミリポア(m
illipore)フィルターを通して濾過して、剥離
したプロデューサー細胞を除去し、次いでこの培地を用
いて線維芽細胞を感染させる。培地を、線維芽細胞のサ
ブコンフルエントなプレートから除去し、そして直ちに
プロデューサー細胞からの培地に置き換える。この培地
を除去し、そして新鮮な培地と置き換える。ウイルスの
力価が高い場合、事実上全ての線維芽細胞が感染され、
そして選択は必要ではない。力価が非常に低い場合、選
択マーカー(例えば、neo、またはhis)を有する
レトロウイルスベクターを使用することが必要である。 【0164】次いで、操作された線維芽細胞は、単独
で、またはcytodex 3マイクロキャリアービー
ズ上でコンフルエントになるまで増殖させた後のいずれ
かで、宿主に注入する。この時点で、線維芽細胞は、タ
ンパク質産物を産生する。 【0165】実施例3 VEGF3の細菌発現および精製 VEGF3をコードする寄託したクローンのDNAを、
プロセシングされたVEGF3タンパク質(シグナルペ
プチド配列を除く)の5’配列に対応するPCRオリゴ
ヌクレオチドプライマーおよびVEGF3遺伝子に対し
て3’側のベクター配列を使用して、最初に増幅する。
VEGF3に対応するさらなるヌクレオチドを5’配列
および3’配列にそれぞれ加えた。5’オリゴヌクレオ
チドプライマーは、配列5’GACTGCATGCAC
CAGAGGAAAGTGGTGTC(配列番号6)を
有し、SphI制限酵素部位、それに続くプロセシング
されたタンパク質コドンの推定の末端アミノ酸から始ま
るVEGF3コード配列を含む。3’配列5’GACT
AGATCTCCTTCGCAGCTTCCGGCAC
3’(配列番号7)は、VEGF3DNA挿入物の3’
側に位置するBglI部位に相補的な配列を含む。制限
酵素部位は、細菌発現ベクターpQE−70(Qiag
en,Inc.9259 Eton Avenue,C
hatsworth,CA,91311)上の制限酵素
部位に一致する。pQE−70は、抗生物質耐性(Am
pr)、細菌の複製起点(ori)、IPTG−調節可
能プロモーターオペレーター(P/O)、リボソーム結
合部位(RBS)、6−Hisタグ、および制限酵素部
位をコードする。次いでpQE−9をSphIおよびB
glIIで消化した。増幅した配列を、pQE−70に
連結し、そしてヒスチジンタグおよびRBSをコードす
る配列とインフレームで挿入した。次いで、連結混合物
を使用して、Sambrook,J.ら、Molecu
lar Cloning:A Laboratory
Manual,Cold SpringLaborat
ory Press,(1989)に記載の手順に従っ
て、E.coli株M15/rep4(Qiagen,
Inc.)を形質転換した。M15/rep4は、プラ
スミドpREP4の複数のコピーを含んでおり、これは
lacIリプレッサーを発現し、そしてまたカナマイシ
ン耐性(Kanr)に寄与する。形質転換体を、LBプ
レートで増殖するそれらの能力によって同定し、そして
アンピシリン/カナマイシン耐性コロニーを選択した。
プラスミドDNAを単離し、そして制限分析によって確
認した。所望の構築物を含むクローンを、Amp(10
0μg/ml)およびKan(25μg/ml)の両方
を補充したLB培地中の液体培養物中で、一晩(O/
N)増殖させた。O/N培養物を使用して、1:100
〜1:250の比で、大きな培養物を接種する。細胞を
0.4と0.6との間の光学密度600(O.D.
600)まで増殖させた。次いで、IPTG(「イソプ
ロピル−B−D−チオガラクトピラノシド」)を1mM
の最終濃度まで添加した。IPTGは、lacIリプレ
ッサーを不活化することにより、P/Oの開放(cle
ar)を誘導して、遺伝子発現の増加を導く。細胞を、
さらに3〜4時間、増殖させた。次いで、細胞を遠心分
離によって回収した。細胞ペレットを、カオトロピック
剤の6MグアニジンHCl中で可溶化した。澄明化後、
可溶化したVEGF3を、6−Hisタグを含むタンパ
ク質による強い結合を可能にする条件下で、ニッケルキ
レートカラムのクロマトグラフィーによってこの溶液か
ら精製した(Hochuli,E.ら、J.Chrom
atography 411:177−184(198
4))。VEGF3を、6MグアニジンHCl(pH
5.0)中でカラムから溶出し、そして再生の目的のた
めに、3MグアニジンHCl、100mMリン酸ナトリ
ウム、10mMグルタチオン(還元型)、および2mM
グルタチオン(酸化型)に調整した。この溶液中での1
2時間のインキュベートション後、タンパク質を10m
Mリン酸ナトリウムに対して透析した。 【0166】本発明の多くの改変および変形が、上記の
教示を考慮すれば可能であり、従って、添付の請求の範
囲の範囲内で本発明は特に記載した以外の方法で実施さ
れ得る。 【0167】 【表1A】 【0168】 【表1B】【0169】 【表1C】 【0170】 【発明の効果】本発明は、上述した構成であるので、前
述した課題が達成される。
発明のポリペプチドの対応する推定のアミノ酸配列を示
す。アミノ酸についての標準的な1文字略号を使用す
る。配列決定を、373自動化DNAシーケンサー(A
pplied Biosystems,Inc.)を使
用して行なった。配列決定の精度は、97%より大きい
ことが予測される。 【図1B】図1Bは、本発明のcDNA配列、および本
発明のポリペプチドの対応する推定のアミノ酸配列を示
す。アミノ酸についての標準的な1文字略号を使用す
る。配列決定を、373自動化DNAシーケンサー(A
pplied Biosystems,Inc.)を使
用して行なった。配列決定の精度は、97%より大きい
ことが予測される。 【図2】図2は、本発明のポリペプチドとヒトVEGF
との間のアミノ酸配列相同性の実例である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 単離されたポリヌクレオチドであって: (a)図1A〜図1Bに示すポリペプチドをコードする
ポリヌクレオチド; (b)(a)のポリヌクレオチドにハイブリダイズし
得、かつこれに対して少なくとも70%同一であるポリ
ヌクレオチド;および (c)(a)または(b)のポリヌクレオチドのポリヌ
クレオチドフラグメント、からなる群より選択されるメ
ンバーを含む、ポリヌクレオチド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002166355A JP2003079371A (ja) | 2002-06-06 | 2002-06-06 | ヒト血管内皮増殖因子3 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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---|---|---|---|
JP50037897A Division JP2001509001A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | ヒト血管内皮増殖因子3 |
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---|---|---|---|
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