JP2003079241A - 緑化用マット - Google Patents

緑化用マット

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JP2003079241A
JP2003079241A JP2001275883A JP2001275883A JP2003079241A JP 2003079241 A JP2003079241 A JP 2003079241A JP 2001275883 A JP2001275883 A JP 2001275883A JP 2001275883 A JP2001275883 A JP 2001275883A JP 2003079241 A JP2003079241 A JP 2003079241A
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Japan
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greening
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soil
fiber
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JP2001275883A
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English (en)
Inventor
Hideaki Sumiya
秀昭 角谷
Hitoshi Torikai
仁 鳥飼
Masahiro Tani
正博 谷
Hirobumi Sakaguchi
博文 坂口
Sumio Togami
澄雄 戸上
Takashi Ohara
貴志 大原
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TOOSHIN KK
Wakayama Prefecture
Original Assignee
TOOSHIN KK
Wakayama Prefecture
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Abstract

(57)【要約】 【課題】緑化工事に用いる繊維製のシート材を用いた緑
化用マットに関し、客土材の流出がなく、適度な吸水性
や排水性が得られる繊維製の素材を提供すること。 【解決手段】本発明の緑化用マットは、表面層11と、
裏面層12と、中間空隙層13とからなり、前記中間空
隙層13は、表面層11と裏面層12とを連結する多数
の繊維群14によって形成された三次元構造の繊維シー
ト1によって、植栽用の客土を保持するように構成され
ている。前記繊維シート1によって構成した袋体に植栽
用の客土を充填保持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緑化工事に用いる
繊維製のシート材を用いた緑化用マットに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年においては、河川や都市部における
緑は減少の一途を辿っている。例えば、河川において
は、以前はごく普通に見られた動植物が見られなくなる
など、身近な自然と触れ合う機会が減少しつつある。ま
た、都市部においては、土地利用の高度化によって緑地
の減少、消費エネルギーの増大に伴う廃熱量の増加等に
よって、ヒートアイランドとよばれる現象が発生してい
る。そのために、河川の護岸の効果的な緑化工事や、都
市部におけるビルの屋上の緑化等が期待されているが、
これらの緑化を確実に行うことは種々の点で困難な面が
多かった。このような緑化工事に用いられるものとし
て、緑化のために客土を保持するために繊維製の袋体が
用いられることがあった。繊維製の袋体に客土を充填し
て、充填済みの袋体を多数敷きつめて、河川の護岸の緑
化や、法面の緑化に利用することが行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな従来の繊維製の袋体に客土を充填したものは、繊維
の目を緻密にすると吸水性や排水性が悪化するので植栽
には不適なものとなり、目を粗くすると吸水性や排水性
は良くなるが、客土が流出しやすくなるという問題があ
った。特に客土のシルト成分が袋の表面から滲み出て徐
々に流出するという問題があった。また、排水性が悪い
と根腐れが起こったり、吸水性や保水性が悪いと枯死が
発生したりするという問題があった。
【0004】そこで、本発明は、客土の流出がなく、適
度な吸水性や排水性が得られる繊維製の素材を提供する
ことを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる請求項1
の緑化用マットは、表面層と、裏面層と、中間空隙層と
からなり、前記中間空隙層は、表面層と裏面層とを連結
する多数の繊維群によって形成された三次元構造の繊維
シートによって、植栽用の客土材を保持するように構成
されている。
【0006】請求項2の緑化用マットは、前記構成の繊
維シートによって構成した袋体に、植栽用の客土材を充
填保持した。請求項3の緑化用マットは、請求項2に記
載の袋体の少なくとも植栽面となる天面は、他の面より
目の粗い繊維シートで構成した。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる緑化用マ
ットを、その実施の形態を示した図面に基づいて詳細に
説明する。
【0008】1は本発明に用いる袋体の素材としての繊
維シートの構造を示したものであり、表面層11と、裏
面層12と、中間空隙層13とかなり、前記中間空隙層
13においては、繊維群14によって表面層11と裏面
層12とが連結されている。
【0009】前記繊維シート1は、例えば二重ビロード
組織を備えた三次元立体織物、もしくはハニカム状等の
組織を備えた三次元立体編物によって構成されたもので
あり、優れた吸水性、排水性、保水性、通水性、通気
性、客土保持性を備えている。これは、表面層11に滴
下した水滴は表面を流れることなく、容易に内部に吸収
されるので、優れた吸水性と通水性が得られると思われ
る。また、吸水された水は、中間空隙層13の繊維群1
4の近傍に保持されるので優れた保水性が得られると思
われる。また、同様にして、一方の層に接触している水
分は中間空隙層に一旦移動した後に排水されるので、目
詰まり等が発生しにくく優れた排水性が得られると思わ
れる。また、表面層と裏面層の何れかの通気性が悪化し
ても、中間空隙層を介して通気ルートが確保されるの
で、優れた通気性が得られると思われる。例えば、表面
層11の糸と、裏面層12の糸を異なるものとすること
によって、種々の組織、特性、色の繊維シートを得るこ
とが可能である。
【0010】図2は、前記構成の繊維シート1によって
構成した袋体21と、該袋体21に充填された客土材2
2とから構成された緑化用マット2の一部断面斜視図を
示したものである。なお、客土材とは、土壌だけでな
く、ロックウール、ピートモス、バーク堆肥等の土壌改
良材を混ぜたものでも、土壌改良材だけでもよい。ま
た、客土材には、植物の種子、苗、根の切り片、肥料等
を混入してもよい。図2において、袋体21の天面21
1の編目もしくは織目は、側面212・底面213の目
より粗くするとよい。側面212・裏面213は植栽の
根がはみ出してくることを防止することや、客土材の流
出を防ぐ必要があるので、緻密な目の繊維が好ましい
が、天面211は発芽した植物が成長するための隙間が
必要であるので、植物の茎や軸の径が生育可能な目の大
きさ、もしくは生育によって目を押し広げることが可能
な構造とすることが好ましい。
【0011】図3は、上記構成の緑化用マット2をビル
の屋上の緑化に用いた場合の設置状態の側面断面図であ
る。図3において、ビルの屋上のスラブ3の上には既存
の防水層31と保護モルタル層32とが形成されてい
る。その上に、ポリエチレン繊維によって形成した排水
層41と、天然ヤシ繊維によって形成した保水層42と
を設け、さらにその上に本発明にかかる緑化用マット2
を複数敷きつめた。
【0012】前記ポリエチレン繊維によって形成した排
水層41は、厚さを約20mm程度とし、緑化用マット2か
ら排水された水が周囲へ排水されやすいように設けてあ
る。また、天然ヤシ繊維によって形成した保水層42
は、底面の乾燥を防止するために天然ヤシ繊維の隙間に
水分が保持されることによって、適度な保水性を得てい
る。
【0013】緑化用マット2は、例えば、高さが約70mm
で、縦500mm×横500mm程度の袋体に、客土材を充填した
ものである。前記客土材22には予め植生用にティフト
ン芝の断片23が混入されている。このような、方形の
緑化用マット2を、ビル屋上の面積に応じて必要な枚数
を敷きつめる。
【0014】以上のように敷きつめた緑化用マット2に
よれば、繊維シートが優れた吸水性を備えているので、
雨水を確実に内部に取り込んで保持するので、晴天が続
いても内部に保持した水分によって、植生を涵養するこ
とができる。
【0015】なお、図2、3に示したように袋体を構成
せずに、図4に示したように、広げた繊維シート41で
構成した凹部に客土材42を投入して保持し、その客土
材42に植栽してもよい。また、前記緑化用マット2
は、ビルの屋上緑化に限らず、河川の護岸の緑化等に利
用することもできる。
【0016】
【発明の効果】請求項1の緑化用マットは、三次元構造
の繊維シートによって、植栽用の客土材が保持されてい
るので、適切な吸水性と排水性が得られ、植栽に最適な
ものとなる。請求項2の緑化用マットは、客土材は、三
次元構造の繊維シートによって構成された袋体に充填さ
れて保持されているので、適切な吸水性と排水性が得ら
れるとともに、客土材を確実に保持できるとともに、施
工が容易になるので、緑化工事に最適なものとなる。請
求項3の緑化用マットは、袋体の少なくとも植栽面とな
る天面は、他の面より目の粗い繊維シートで構成されて
いるので、天面に植栽しやすく、生育もしやすい。従っ
て、緑化工事に最適なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる緑化用マットに用いる繊維シー
トの断面図である。
【図2】本発明にかかる緑化用マットの実施形態の斜視
図である。
【図3】前記緑化用マットを用いた施工例の断面図であ
る。
【図4】前記緑化用マットの別の実施例の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 繊維シート 11 表面層 12 裏面層 13 中間空隙層 14 繊維群 21 袋体 22 客土材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥飼 仁 和歌山県和歌山市小倉60番地 和歌山県工 業技術センター内 (72)発明者 谷 正博 和歌山県和歌山市小倉60番地 和歌山県工 業技術センター内 (72)発明者 坂口 博文 和歌山県那賀郡岩出町船戸150 株式会社 トーシン内 (72)発明者 戸上 澄雄 和歌山県那賀郡岩出町船戸150 株式会社 トーシン内 (72)発明者 大原 貴志 和歌山県那賀郡岩出町船戸150 株式会社 トーシン内 Fターム(参考) 2B022 AB04 BA02 BA04 BA14 BA15 BA16 BB05 2D018 DA06 2D044 DA13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面層と、裏面層と、中間空隙層とからな
    り、前記中間空隙層は、表面層と裏面層とを連結する多
    数の繊維群によって形成された三次元構造の繊維シート
    によって、植栽用の客土材が保持されていることを特徴
    とする緑化用マット。
  2. 【請求項2】客土材は、表面層と、裏面層と、中間空隙
    層とからなり、前記中間空隙層は、表面層と裏面層とを
    連結する多数の繊維群によって形成された三次元構造の
    繊維シートによって構成された袋体に充填されて保持さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の緑化用マッ
    ト。
  3. 【請求項3】袋体の少なくとも植栽面となる天面は、他
    の面より目の粗い繊維シートで構成されていることを特
    徴とする請求項2に記載の緑化用マット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011135902A (ja) * 2011-04-15 2011-07-14 Mitsukawa Kk 植栽の形成方法
CN108656645A (zh) * 2018-08-14 2018-10-16 北京邦固得建筑材料技术有限公司 生态水泥布

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011135902A (ja) * 2011-04-15 2011-07-14 Mitsukawa Kk 植栽の形成方法
CN108656645A (zh) * 2018-08-14 2018-10-16 北京邦固得建筑材料技术有限公司 生态水泥布
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