JP2003077592A - ヒンジコネクタ - Google Patents

ヒンジコネクタ

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JP2003077592A
JP2003077592A JP2001261336A JP2001261336A JP2003077592A JP 2003077592 A JP2003077592 A JP 2003077592A JP 2001261336 A JP2001261336 A JP 2001261336A JP 2001261336 A JP2001261336 A JP 2001261336A JP 2003077592 A JP2003077592 A JP 2003077592A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品数が少なく、組立作業が容易で、断線を防
止したヒンジコネクタを提供する。 【解決手段】プラグ側コネクタ10は、ガイド片11c
を備えたボディ11と、ガイド片11cの一側面の中心
位置に配置された弾接片12bを有する信号用コンタク
ト12と、ガイド片11cの他側面に弾接片12bと同
心円上に配置された弾接片13bを有する接地極用コン
タクト13とを備える。レセプタクル側コネクタ20
は、ガイド片11cを間にして回転軸方向に並べて配置
されるガイド片21d,21eを備えたボディ21と、
ガイド片21eのガイド片11cとの対向面の中心位置
に配置され弾接片12bと弾接する接触片22bを有す
る信号用コンタクト22と、ガイド片21eのガイド片
11cとの対向面に接触片22bと同心に配置され弾接
片13bと弾接する接触片23bを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒンジ部を介して
回動自在に連結された2つの筐体内にそれぞれ収納され
た回路基板の間を電気的に接続するヒンジコネクタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機として、液晶画面をカ
ラー化、大画面化したり携帯性を向上させるために、図
15に示すような折り畳み式の筐体1,2を有するもの
が提供されている。筐体1,2はそれぞれ前ケース1
a,2aと後ケース1b,2bとで構成される。前ケー
ス1a,2aの一端側の両側部には、それぞれ、ヒンジ
部3a,3bが設けられており、これらのヒンジ部3
a,3bを軸にして前ケース1a,2aが相互に回転す
ることによって、2つの筐体1,2は開閉自在となって
いる。また図16に示すように、前ケース1a,2aの
一端側の略中央には、後ケース1b,2b側が開放され
た断面半円形の半円部4a,5aが設けられ、後ケース
1b,2bには前ケース1a,2aと結合した状態で半
円部4a,5aとともに円筒部4,5を形成する断面半
円形の半円部4b,5bが設けられている。
【0003】このような折り畳み式の携帯電話機では、
液晶ディスプレイ51を内蔵した一方の筐体1にアンテ
ナ52や受話部(スピーカ)53を配置し、もう一方の
筐体2にダイヤルボタンなどの操作部54や送話部(マ
イク)55を配置したタイプが主流になっている。筐体
1には液晶ディスプレイ51や受話部53などの部品を
実装した回路基板(図示せず)が収納され、筐体2には
操作部54や送話部55などの部品を実装した回路基板
(図示せず)が収納されており、両回路基板の間で電気
信号を伝えるために、両回路基板の間をフレキシブル基
板57を介して電気的に接続し、フレキシブル基板57
の中間部を1回巻回した状態で上述した円筒部4,5内
に収納してある。
【0004】また、筐体2には外部インタフェースとし
て、例えば自動車内での電源供給や車載アンテナとの接
続用のコネクタ56が設けられているので、両回路基板
にはアンテナ信号用の受け側(レセプタクル側)の同軸
コネクタが実装され、両端に接続側(プラグ側)の同軸
コネクタが接続された同軸ケーブル58をフレキシブル
基板57の巻回部内に通すようにしてヒンジ部3内に配
置し、同軸ケーブルの両端に設けた同軸コネクタを両回
路基板に実装された同軸コネクタに接続していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、別々の
筐体1,2にそれぞれ収納された回路基板の間を電気的
に接続するために、従来は両回路基板にフレキシブル基
板57を接続し、フレキシブル基板57の中間部を1回
巻回した状態で円筒部4,5内に収納し、さらに同軸ケ
ーブル58をフレキシブル基板57の巻回部内に通し、
同軸ケーブル58の両側に設けた同軸コネクタを両回路
基板に実装した同軸コネクタに接続していたため、同軸
コネクタを回路基板及び同軸ケーブル58の両方に設け
る必要があり、部品点数が増加してコストアップになる
という問題があった。また、同軸ケーブル58の両端に
同軸コネクタを接続し、さらに同軸ケーブル58をフレ
キシブル基板57に巻回部内に通す必要があり、取付作
業が煩わしいという問題もあった。また、同軸ケーブル
は曲げにくいため、断線や折損事故が起きやすいという
問題もあった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、部品点数が少なく、
組立作業性が良好で、断線事故を防止したヒンジコネク
タを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、ヒンジ部を介して回動自在に
連結された2つの筐体を具備する電気機器に用いられ、
各筐体の内部にそれぞれ収納された回路基板の間で高周
波信号を伝えるために用いられるヒンジコネクタであっ
て、一方の回路基板に実装されたプラグ側コネクタと、
他方の回路基板に実装されたレセプタクル側コネクタと
で構成され、プラグ側コネクタは、平面形状が円弧状に
形成された板状の第1のガイド部を有する合成樹脂製の
第1のボディと、第1のガイド部における中心軸方向の
一側面の中心位置に配置され一側面から外側に向かって
弾性付勢された第1の弾接部を有し、一方の回路基板に
電気的に接続された導電性の第1の信号用コンタクト
と、第1のガイド部における中心軸方向の他側面に第1
の弾接部を中心とする円周上に第1の弾接部を取り囲む
ように配置され他側面から外側に向かって弾性付勢され
た第2の弾接部を有し、一方の回路基板に電気的に接続
された導電性の第1の接地極用コンタクトとを備え、レ
セプタクル側コネクタは、平面形状がそれぞれ円弧状に
形成され、第1のガイド部が挿入される隙間を介して第
1のガイド部と同心に対向配置された第2及び第3のガ
イド部を有する合成樹脂製の第2のボディと、第2のガ
イド部における第1のガイド部との対向面の中心位置に
配置されて第1の弾接部に弾接する第1の被弾接部を有
し、他方の回路基板に電気的に接続された導電性の第2
の信号用コンタクトと、第3のガイド部における第1の
ガイド部との対向面に第3のガイド部の中心位置を中心
とする円周上に配置されて第2の弾接部に弾接する第2
の被弾接部を有し、他方の回路基板に電気的に接続され
た導電性の第2の接地極用コンタクトとを備え、プラグ
側コネクタの第1のガイド部の中心位置と、レセプタク
ル側コネクタの第2及び第3のガイド部の中心位置とを
2つの筐体の回動軸方向に並べて配置し、プラグ側コネ
クタの第1及び第2の弾接部をレセプタクル側コネクタ
の第1及び第2の被弾接部に弾接させた状態で各回路基
板を対応する筐体の内部にそれぞれ配置したことを特徴
とする。
【0008】上述のように、一方の回路基板に実装され
たプラグ側コネクタと、他方の回路基板に実装されたレ
セプタクル側コネクタとでヒンジコネクタを構成してい
るので、両回路基板の間を同軸ケーブルで接続する場合
に比べて部品数が少なくなり、また同軸ケーブルが不要
になるので、同軸ケーブルの引き回し作業がなくなり、
組立作業の作業性が向上し、断線などの事故を無くすこ
とができる。さらに、第1及び第2の信号用コンタクト
に設けた第1の弾接部及び第1の被弾接部と、第1及び
第2の接地極用コンタクトに設けた第2の弾接部及び第
2の弾接部とは同心円状に隣接して配置されているので
高周波特性に優れ、アンテナ信号などの高周波信号の伝
達にも用いることができる。また更に、第1及び第2の
信号用コンタクトに設けた第1の弾接部と第1の被弾接
部、第1及び第2の接地極用コンタクトに設けた第2の
弾接部と第2の弾接部はそれぞれ弾接しているだけなの
で、容易に着脱することができ、両回路基板の組立作業
や分解作業を容易に行うことができる。
【0009】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、第1のボディにおける第1のガイド部の連結部位
の外形寸法を第1のガイド部の外径よりも小さい寸法と
し、第2及び第3のガイド部の間にできる隙間の円周方
向の寸法を、第1のガイド部の回転角度範囲が少なくと
も180度以上となるような寸法に設定したことを特徴
とし、請求項1の発明の作用に加え、プラグ側コネクタ
とレセプタクル側コネクタとの回転角度範囲を180度
以上とすることができ、且つ、第2及び第3のガイド部
の間の隙間に第1のガイド部を180度以上の方向から
差し込むことができるから、プラグ側コネクタとレセプ
タクル側コネクタとの着脱作業を容易に行うことができ
る。
【0010】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、第2の弾接部における第2の被弾接部との
対向面に、第2の被弾接部側に向かって突出する複数の
突起を、回転角度範囲の略中央位置から略対称な位置で
あって、回転角度範囲において常に第2の被弾接部と弾
接する位置に設けたことを特徴とし、請求項1又は2の
発明の作用に加えて、第2の弾接部と第2の被弾接部と
が複数の突起で弾接することになり、1箇所のみで弾接
する場合に比べて電気的接触の信頼性が向上する。さら
に、複数の突起は回転角度範囲の略中央位置から略対称
な位置であって、回転角度範囲において常に第2の被弾
接部と弾接する位置に設けられているので、回転角度範
囲内では第2の弾接部と第2の被弾接部とが常に複数の
箇所で弾接することになり、電気的接触の信頼性が向上
する。
【0011】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて、突起の形状を長円形状とし、突起の長手方向が円
周方向に沿うように設けたことを特徴とし、請求項3の
発明の作用に加え、突起による被弾接部の摩耗を少なく
でき、耐摩耗性が向上する。
【0012】請求項5の発明では、請求項1の発明にお
いて、第1の接地極用コンタクトの外側を囲むように、
第1のガイド部の中心位置を中心とする円環状の保護枠
を第1のボディと一体に設けたことを特徴とし、請求項
1の発明の作用に加えて、保護枠によって第1の接地極
用コンタクトや第1の信号用コンタクトに外力が加わる
のを防止でき、運搬時や組立時や組立後に第1の接地極
用コンタクトや第1の信号用コンタクトが変形するのを
防止できる。
【0013】請求項6の発明では、請求項1の発明にお
いて、第2のガイド部の外形寸法を第3のガイド部の外
形寸法よりも小さくし、第3のガイド部における第2の
ガイド部の投影部分に第3のガイド部を貫通する貫通孔
を設けたことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加
え、第3のガイド部を貫通する貫通孔が無い場合は、イ
ンサート成形時に第2のガイド部と第3のガイド部との
間の隙間を作成するためにスライドコアを用いる必要が
あり、金型の構造が複雑になったり、離型時にスライド
コアが第1及び第2の被弾接部の表面を摺動するために
第1及び第2の被弾接部の表面が摩耗するという問題が
あるが、第3のガイド部における第2のガイド部の投影
部分に第3のガイド部を貫通する貫通孔を設けているの
で、この貫通孔を通して金型の一部を挿入することによ
り、スライドコアを用いることなくインサート成形を行
うことができ、また金型の抜き方向を第1及び第2の被
弾接部の表面と略直交する方向に設定することができる
ので、離型時に金型で第1及び第2の被弾接部の表面が
摩耗するのを防止できる。また更に、インサート成形時
に第1及び第2の被弾接部の表面と略直交する方向から
金型で押さえることが出来るので、第1及び第2の被弾
接部の表面と金型との間に隙間ができにくく、成型バリ
の発生を抑制することができる。
【0014】請求項7の発明では、請求項1の発明にお
いて、第2のボディは、第2及び第3のガイド部の一端
を連結したコ字状部と、コ字状部における第2のガイド
部側の端部から連続一体に延設されて他端部が回路基板
に取り付けられる連結部とを有し、第2の接地極用コン
タクトは連結部とコ字状部との連結部位から略直角に折
曲されて第2の被弾接部が第3のガイド部に配置される
とともに、第2の信号用コンタクトは連結部とコ字状部
との連結部位から斜めに折曲されて第1の被弾接部が第
2のガイド部に配置されたことを特徴とし、請求項1の
発明の作用に加え、第2の接地極用コンタクトは連結部
とコ字状部との連結部位から略直角に折曲されて第2の
被弾接部が第3のガイド部に配置されるとともに、第2
の信号用コンタクトは連結部とコ字状部との連結部位か
ら斜めに折曲されて第1の被弾接部が第2のガイド部に
配置されているので、上記連結部位から第2の被弾接部
までの第2の接地極用コンタクトの距離と、上記連結部
位から第1の被弾接部までの第2の接地極用コンタクト
の距離とを異ならせることができ、したがって第2の信
号用コンタクトと第2の接地極用コンタクトとを同一の
フープ材に抜き加工及び曲げ加工を施して製作する場合
にも、抜き代を確保するために第1の被弾接部又は第2
の被弾接部の寸法が小さくなることはなく、第1又は第
2の弾接部との接触面積を確保できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1乃至図
14を参照して説明する。
【0016】本実施形態のヒンジコネクタAは、従来例
で説明したような折り畳み式の筐体1,2を有する携帯
電話機に用いられる。筐体1,2は従来例で説明した携
帯電話機と同様の構成を有しており、図15に示すよう
に前ケース1a,2aと後ケース1b,2bとでそれぞ
れ構成され、前ケース1a,2aの一端側の両側部に設
けたヒンジ部3を軸にして互いに回動することにより、
開閉自在に連結されている。また、前ケース1a,2a
の一端側の略中央には、後ケース1b,2b側が開放さ
れた断面半円形の半円部4a,5aが設けられ、後ケー
ス1b,2bには前ケース1a,2aと結合した状態で
半円部4a,5aとともに円筒部4,5を形成する断面
半円形の半円部4b,5bが設けられている。
【0017】一方の筐体1には液晶ディスプレイや受話
部やアンテナが配置され、液晶ディスプレイや他の回路
部品を実装した回路基板6が収納されている。他方の筐
体1にはダイヤルボタンなどの操作部や送話部が配置さ
れ、操作部や送話部を実装した回路基板7が収納されて
いる。
【0018】2つの回路基板6,7はそれぞれ別々の筐
体1,2に収納されているので、両回路基板6,7の間
で電気信号を伝えるために、両回路基板6,7の間をフ
レキシブル基板57を介して電気的に接続し、このフレ
キシブル基板57の中間部を1回巻回した状態で上述し
た円筒部4,5内に収納してある。ここで、筐体1,2
の開閉時には、開閉動作に伴ってフレキシブル基板57
を屈曲させる力が加わるが、フレキシブル基板57は中
間部が巻回されており、寸法的に余裕があるので、フレ
キシブル基板57に過大な力が加わって破損することは
ない。
【0019】また、本実施形態では両回路基板6,7の
間でアンテナ信号を伝えるためのヒンジコネクタAを設
けてある。ヒンジコネクタAは、筐体2側の回路基板7
に実装されたプラグ側コネクタ10と、筐体1側の回路
基板6に実装されたレセプタクル側コネクタ20とで構
成される。
【0020】プラグ側コネクタ10は、図4乃至図6に
示すように、合成樹脂製のボディ11(第1のボディ)
に、第1の信号用コンタクト(以下、信号用コンタクト
と略す)12と第1の接地極用コンタクト(以下、接地
極用コンタクトと略す)13とをインサート成形して形
成される。
【0021】ボディ11は、回路基板7に取り付けられ
る矩形板状の取付片11aと、取付片11aの中央部か
ら立設された短冊状の連結部11bと、連結部11bの
長手方向一端側から連続一体に形成され、先端部の平面
形状が略円環状に形成されたガイド片11c(第1のガ
イド部)とで構成される。ガイド片11cは、回路基板
7の表面と平行な方向に対して回路基板7側に約30度
傾斜した状態で突出しており、ガイド片11cの中央部
には丸孔と角孔とが連続したような形状の開口孔14が
貫設されている。また、取付片11aにおける回路基板
7との対向面には、回路基板7に設けた嵌合孔(図示せ
ず)と嵌合する嵌合突起11d,11dが突設されてい
る。
【0022】信号用コンタクト12は弾性を有する板金
に曲げ加工を施して形成され、ボディ11の連結部11
b内に埋設される細長の連結片12aと、連結片12a
の長手方向一端部から連続一体に延設されて先端部がガ
イド片11cに設けた開口孔14内に突出する弾接片1
2bと、連結片12aの長手方向他端部から連続一体に
延設され回路基板7に設けた端子部(図示せず)に半田
付けされる半田付け片12cとで構成される。また、弾
接片12bの先端には略円形の弾接部12d(第1の弾
接部)が設けられており、この弾接部12dはガイド片
11cの中心位置に配置されている。
【0023】一方、接地極用コンタクト13は弾性を有
する板金に曲げ加工を施して形成され、ボディ11の連
結部11b内に埋設される細長の連結片13aと、連結
片13aの長手方向一端部から連続一体に延設されてガ
イド片11cに設けた開口孔14内に突出する弾接片1
3bと、連結片13aの長手方向他端部から連続一体に
延設され回路基板7に設けた端子部(図示せず)に半田
付けされる半田付け片13cとで構成される。ここに、
弾接片13bは先端部が折り返されて、平面形状が略U
字状に形成されており、その先端部はボディ11のガイ
ド片11cに埋設固定されている。また弾接片13bの
中間部には略4分の3円の円弧部13d(第2の弾接
部)が形成されており、この円弧部13dはガイド片1
1cの中心位置を中心とする円周上に配置されている。
すなわち、接地極用コンタクト13の弾接片13bは、
信号用コンタクト12の弾接片12bの周りを取り囲む
ようにして配置されている。
【0024】ここで、図7に示すように、信号用コンタ
クト12と接地極用コンタクト13とは、同一のフープ
材60を打ち抜いて、ボディ11をインサート成形した
後、曲げ加工を施すことにより形成され、繋ぎ部61を
切断することにより1つ1つに分離される。なお、信号
用コンタクト12の弾接片12bに設けた弾接部12d
と、接地極用コンタクト13の弾接片13bに設けた円
弧部13dとは、図6に示すようにそれぞれ反対方向に
向かって突出しており、ガイド片11cの表面から外側
に突出している。また、両コンタクト12,13の弾接
片12b,13bはガイド片11cに貫設した開口孔1
4内に配置されており、弾接片12b,13bの周りに
は保護枠としてのガイド片11cの円環部分が配置され
ているので、この円環部分で弾接片12b,13bの先
端に力が加わるのを防止でき、運搬時や組立時や組立後
に両コンタクト12,13の弾接片12b,13bが変
形するのを防止できる。尚、図中の11eはインサート
成形時に金型のピンでコンタクト12,13を両側から
押さえることによってできた穴であり、金型のピンでコ
ンタクト12,13を両側から押さえることにより、コ
ンタクト12,13の位置ずれを防止できる。
【0025】一方、レセプタクル側コネクタ20は、図
8乃至図14に示すように、合成樹脂製のボディ21
(第2のボディ)に第2の信号用コンタクト(以下、信
号用コンタクトと略す)22と第2の接地極用コンタク
ト(以下、接地極用コンタクトと略す)23とをインサ
ート成形して構成される。
【0026】ボディ21は、回路基板6に取り付けられ
る矩形板状の取付片21aと、取付片21aの中央部か
ら立設された短冊状の連結部21bと、連結部21bの
長手方向一端側から連続一体に形成され、先端部の平面
形状が略円弧状に形成されたガイド部21c(コ字状
部)とで構成される。ガイド部21cは、回路基板6の
表面と平行な方向に対して回路基板6側に約30度傾斜
した状態で突出しており、ガイド部21cの先端部には
ガイド片11cが挿入される凹所24が設けられ、断面
コ字状に形成されている。ガイド部21cは凹所24の
両側に、平面形状が長方形と円形とが連続したような形
状に形成されたガイド片21d(第2のガイド部)と、
平面形状が略円板状に形成されたガイド片21e(第3
のガイド部)とを有し、円板状のガイド片21eの中心
位置にガイド片21d先端の円形部分を配置している。
また、取付片21aにおける回路基板6との対向面に
は、回路基板6に設けた嵌合孔(図示せず)と嵌合する
嵌合突起21f,21fが突設されている。
【0027】信号用コンタクト22は板金に曲げ加工を
施して形成され、ボディ21の連結部21b内に埋設さ
れる細長で中間部が連結部21bに沿って屈曲した連結
片22aと、連結片22aの長手方向一端部から連続一
体に延設され、ガイド片21dにおける凹所24側の面
の中心位置に先端が配置された接触片22bと、連結片
22aの長手方向他端部から連続一体に延設され回路基
板6に設けた端子部(図示せず)に半田付けされる断面
L字状の半田付け片22cとで構成される。また、接触
片22bの先端には略円形の接触部22d(第1の被弾
接部)が設けられており、この接触部22dはガイド片
21dの中心位置に配置される。
【0028】一方、接地極用コンタクト23は板金に曲
げ加工を施して形成され、ボディ21の連結部21b内
に埋設される細長で中間部が連結部21bに沿って屈曲
した連結片23aと、連結片23aの長手方向一端部か
ら連続一体に延設され、ガイド片21eにおける凹所2
4側の面にガイド片21eと同心円状に配置される接触
片23bと、連結片23aの長手方向他端部から連続一
体に延設され回路基板7に設けた端子部(図示せず)に
半田付けされる断面略L字状の半田付け片23cとで構
成される。接触片23bは略U字状に折り返され、その
先端部はボディ21の連結部21bに埋設されている。
また接触片23bの中間部には略4分の3円の円弧部2
3d(第2の被弾接部)が形成されており、この円弧部
23dはガイド片21eの中心位置を中心とする円周上
に配置されている。すなわち、接地極用コンタクト23
の接触片23bは、信号用コンタクト22の接触片22
bの周りを取り囲むようにして配置されている。
【0029】図12に示すように、信号用コンタクト2
2と接地極用コンタクト23とは、同一のフープ材62
を打ち抜いて、曲げ加工を施した後、ボディ21をイン
サート成形して形成され、繋ぎ部63を切断することに
より1つ1つに分離される。ここで、図11中に点線で
示すように接触片22bの中間部を略直角に屈曲した場
合、連結片22aとの連結部位から先端部までの接触片
22bの長さが長くなって、図12中に点線で示すよう
に接触片22bの先端部の位置が接地極用コンタクト2
3の円弧部23d付近にくるため、抜き代を確保するた
めには接触片22bの先端に設けた接触部22dの径を
小さくするか、又は、円弧部23dの幅寸法を小さくす
る必要がある。そこで、本実施形態では接地極用コンタ
クト23は、ボディ21における連結部21aとガイド
部21cとの連結部位から略直角に折曲して円弧部23
dをガイド片21eに配置するように形成し、信号用コ
ンタクト22は、ボディ21における連結部21aとガ
イド部21cとの連結部位から斜めに折曲して接触部2
2dをガイド片21dの中心位置に配置するようにして
いるので、連結片22aとの連結部位から先端部までの
接触片22b(信号用コンタクト22)の長さが、連結
片23aとの連結部位から先端部までの接触片23b
(接地極用コンタクト23)の長さに比べて短くなり、
接触部22dの位置が円弧部23dから十分遠ざかるの
で、接触部22dの径や円弧部23dの幅寸法を小さく
する必要が無く、電気的接続の信頼性が向上する。尚、
図中の21gはインサート成形時に金型のピンでコンタ
クト22,23を両側から押さえることによってできた
穴であり、金型のピンでコンタクト22,23を両側か
ら押さえることにより、コンタクト22,23の位置ず
れを防止できる。
【0030】また、図9に示すように、ガイド片21d
の外径寸法はガイド片21eの外径寸法よりも小さい寸
法に形成してあり、ガイド片21eにおけるガイド片2
1dの投影部位にはガイド片21eを貫通する開口孔2
5を設けている。この開口孔25がない場合は凹所24
を形成するために、インサート成形時に図8(a)中の
下方からスライドコア(図示せず)を挿入する必要があ
るが、スライドコアを用いた場合は離型時にスライドコ
アが接触部22dや円弧部23dの表面と接触して、接
触部22dや円弧部23dが摩耗する虞があり、またス
ライドコアを用いることによって金型の形状が複雑にな
るという問題もある。そこで本実施形態では、凹所24
を挟んでガイド片21dと対向するガイド片21eの部
位に金型の一部を挿入するための開口孔25を形成して
おり、図8(a)中の左右両側から両コンタクト22,
23を金型で挟み、開口孔25に対応する部位に金型の
一部(図8(a)中のB)を挿入することによって、凹
所24を形成することができる。また、スライドコアを
用いる必要がないので、金型の形状を簡単にでき、且
つ、離型時には接触部22dや円弧部23dの表面と略
直交する方向に金型が移動するので、接触部22dや円
弧部23dの表面と金型とが摺れて接触部22dや円弧
部23dの表面が摩耗するのを防止でき、さらに接触部
22dや円弧部23dの表面と略直交する方向から金型
で押さえているので、接触部22dや円弧部23dの表
面と金型との間に隙間ができにくく、成型バリの発生を
抑制できる。
【0031】本実施形態のヒンジコネクタAは上述のよ
うな構造を有しており、プラグ側コネクタ10が実装さ
れた回路基板7と、レセプタクル側コネクタ20が実装
された回路基板6とを結合する際は、プラグ側コネクタ
10のガイド片11cを、レセプタクル側コネクタ20
の両ガイド片21d,21eの間の凹所24内に挿入す
ると、プラグ側コネクタ10の信号用コンタクト12及
び接地極用コンタクト13にそれぞれ設けた弾接部12
d及び円弧部13dが、レセプタクル側コネクタ20の
信号用コンタクト22及び接地極用コンタクト23にそ
れぞれ設けた接触部22d及び円弧部23dと弾接し、
両回路基板6,7の間でアンテナ信号が伝達される。そ
して、プラグ側コネクタ10は筐体2に設けた円筒部5
内に配置されるとともに、レセプタクル側コネクタ20
は筐体1に設けた円筒部4内に配置されており、レセプ
タクル側コネクタ20のガイド部21cは円筒部4,5
の連結部位を通して円筒部4内に挿入されている。この
時、プラグ側コネクタ10の弾接部12dとレセプタク
ル側コネクタ20の接触部22dとは筐体1,2の回動
中心に配置され、プラグ側コネクタ10の円弧部13d
とレセプタクル側コネクタ20の円弧部23dとは筐体
1,2の回動中心を中心とする同一円周上に配置され
る。而して、筐体1,2の開閉動作に伴って、筐体1,
2がヒンジ部3を中心として相対的に回動すると、プラ
グ側コネクタ10のガイド片11cとレセプタクル側コ
ネクタ20のガイド片21d,21eとが相対的に回動
し、弾接部12d及び円弧部13bが、それぞれ接触部
22d及び円弧部23d上を摺動するので、筐体1,2
の回動範囲内で両コネクタ10,20間の電気的接続が
維持される。
【0032】このように、プラグ側コネクタ10の両コ
ンタクト12,13に設けた弾接部12d及び円弧部1
3dは、それぞれ、レセプタクル側コネクタ20の両コ
ンタクト22,23に設けた接触部22d及び円弧部2
3dと弾接しており、半田接続や溶接接合ではないた
め、容易に取り外すことができる。また更に、ガイド片
11cの連結部位に幅寸法はガイド片11cの外径より
も小さく、またガイド片21d,21eの間の隙間は円
周方向において180度以上の角度範囲で開口している
ので、両コネクタ10,20の回動角度範囲を180度
以上とすることができ、また両ガイド片21d,21e
の間にガイド片11cを180度以上の方向から差し込
むことができるから、プラグ側コネクタとレセプタクル
側コネクタとの着脱作業を容易に行うことができる。
尚、ガイド片11cの連結部位に幅寸法や、ガイド片2
1d,21eの間の隙間の円周方向における開口範囲は
ボディ11,21の強度などによって決定され、これら
の値などで両コネクタ10,20の回転角度範囲の上限
値が決定される。
【0033】また、プラグ側コネクタ10の接地極用コ
ンタクト13の弾接片13bには、プラグ側コネクタ1
0の回転角度範囲の中央位置を挟んで等角度の位置(本
実施形態では例えば45°の振り分け位置)に、接触片
23b側に突出する長円状の突起13e,13eを設け
てあり、レセプタクル側コネクタ20側の接地極用コン
タクト23の接触片23bと2点で接触しているので、
弾接片13bと接触片23bとが1点で接触している場
合に比べて電気的接続の信頼性が向上する。また、上述
のように突起13e,13eは、プラグ側コネクタ10
の回転角度範囲の中央位置を挟んで約45°の振り分け
位置に配置されているので、筐体1,2が約180°回
転する場合でも全ての回転角度範囲で2つの突起13
e,13eが接触片23bと接触することになり、携帯
電話機の場合に想定される使用位置(すなわち筐体1,
2を完全に開いた状態か完全に閉じた状態)でも2つの
突起13e,13eが接触片23bと接触しているか
ら、電気的接続の信頼性が向上する。また、突起13e
の形状を長円形状とし、突起13eの長手方向が円周方
向に沿うように配置されているので、摺動時の耐摩耗性
が向上するという利点もある。
【0034】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、ヒン
ジ部を介して回動自在に連結された2つの筐体を具備す
る電気機器に用いられ、各筐体の内部にそれぞれ収納さ
れた回路基板の間で高周波信号を伝えるために用いられ
るヒンジコネクタであって、一方の回路基板に実装され
たプラグ側コネクタと、他方の回路基板に実装されたレ
セプタクル側コネクタとで構成され、プラグ側コネクタ
は、平面形状が円弧状に形成された板状の第1のガイド
部を有する合成樹脂製の第1のボディと、第1のガイド
部における中心軸方向の一側面の中心位置に配置され一
側面から外側に向かって弾性付勢された第1の弾接部を
有し、一方の回路基板に電気的に接続された導電性の第
1の信号用コンタクトと、第1のガイド部における中心
軸方向の他側面に第1の弾接部を中心とする円周上に第
1の弾接部を取り囲むように配置され他側面から外側に
向かって弾性付勢された第2の弾接部を有し、一方の回
路基板に電気的に接続された導電性の第1の接地極用コ
ンタクトとを備え、レセプタクル側コネクタは、平面形
状がそれぞれ円弧状に形成され、第1のガイド部が挿入
される隙間を介して第1のガイド部と同心に対向配置さ
れた第2及び第3のガイド部を有する合成樹脂製の第2
のボディと、第2のガイド部における第1のガイド部と
の対向面の中心位置に配置されて第1の弾接部に弾接す
る第1の被弾接部を有し、他方の回路基板に電気的に接
続された導電性の第2の信号用コンタクトと、第3のガ
イド部における第1のガイド部との対向面に第3のガイ
ド部の中心位置を中心とする円周上に配置されて第2の
弾接部に弾接する第2の被弾接部を有し、他方の回路基
板に電気的に接続された導電性の第2の接地極用コンタ
クトとを備え、プラグ側コネクタの第1のガイド部の中
心位置と、レセプタクル側コネクタの第2及び第3のガ
イド部の中心位置とを2つの筐体の回動軸方向に並べて
配置し、プラグ側コネクタの第1及び第2の弾接部をレ
セプタクル側コネクタの第1及び第2の被弾接部に弾接
させた状態で各回路基板を対応する筐体の内部にそれぞ
れ配置したことを特徴とする。
【0035】このように、一方の回路基板に実装された
プラグ側コネクタと、他方の回路基板に実装されたレセ
プタクル側コネクタとでヒンジコネクタを構成している
ので、両回路基板の間を同軸ケーブルで接続する場合に
比べて部品数が少なくなり、また同軸ケーブルが不要に
なるので、同軸ケーブルの引き回し作業がなくなり、組
立作業の作業性が向上し、断線などの事故を無くすこと
ができるという効果がある。さらに、第1及び第2の信
号用コンタクトに設けた第1の弾接部及び第1の被弾接
部と、第1及び第2の接地極用コンタクトに設けた第2
の弾接部及び第2の弾接部とは同心円状に隣接して配置
されているので高周波特性に優れ、アンテナ信号などの
高周波信号の伝達にも用いることができるという効果も
ある。また更に、第1及び第2の信号用コンタクトに設
けた第1の弾接部と第1の被弾接部、第1及び第2の接
地極用コンタクトに設けた第2の弾接部と第2の弾接部
はそれぞれ弾接しているだけなので、容易に着脱するこ
とができ、両回路基板の組立作業や分解作業を容易に行
えるという効果もある。
【0036】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、第1のボディにおける第1のガイド部の連結部位の
外形寸法を第1のガイド部の外径よりも小さい寸法と
し、第2及び第3のガイド部の間にできる隙間の円周方
向の寸法を、第1のガイド部の回転角度範囲が少なくと
も180度以上となるような寸法に設定したことを特徴
とし、請求項1の発明の効果に加え、プラグ側コネクタ
とレセプタクル側コネクタとの回転角度範囲を180度
以上とすることができ、且つ、第2及び第3のガイド部
の間の隙間に第1のガイド部を180度以上の方向から
差し込むことができるから、プラグ側コネクタとレセプ
タクル側コネクタとの着脱作業を容易に行えるという効
果がある。
【0037】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、第2の弾接部における第2の被弾接部との対
向面に、第2の被弾接部側に向かって突出する複数の突
起を、回転角度範囲の略中央位置から略対称な位置であ
って、回転角度範囲において常に第2の被弾接部と弾接
する位置に設けたことを特徴とし、請求項1又は2の発
明の効果に加えて、第2の弾接部と第2の被弾接部とが
複数の突起で弾接することになり、1箇所のみで弾接す
る場合に比べて電気的接触の信頼性が向上するという効
果がある。さらに、複数の突起は回転角度範囲の略中央
位置から略対称な位置であって、回転角度範囲において
常に第2の被弾接部と弾接する位置に設けられているの
で、回転角度範囲内では第2の弾接部と第2の被弾接部
とが常に複数の箇所で弾接することになり、電気的接触
の信頼性が向上するという効果がある。
【0038】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、突起の形状を長円形状とし、突起の長手方向が円周
方向に沿うように設けたことを特徴とし、請求項3の発
明の効果に加え、突起による被弾接部の摩耗を少なくで
き、耐摩耗性が向上するという効果がある。
【0039】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、第1の接地極用コンタクトの外側を囲むように、第
1のガイド部の中心位置を中心とする円環状の保護枠を
第1のボディと一体に設けたことを特徴とし、請求項1
の発明の効果に加えて、保護枠によって第1の接地極用
コンタクトや第1の信号用コンタクトに外力が加わるの
を防止でき、運搬時や組立時や組立後に第1の接地極用
コンタクトや第1の信号用コンタクトが変形するのを防
止できるという効果がある。
【0040】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、第2のガイド部の外形寸法を第3のガイド部の外形
寸法よりも小さくし、第3のガイド部における第2のガ
イド部の投影部分に第3のガイド部を貫通する貫通孔を
設けたことを特徴とし、請求項1の発明の効果に加え、
第3のガイド部を貫通する貫通孔が無い場合は、インサ
ート成形時に第2のガイド部と第3のガイド部との間の
隙間を作成するためにスライドコアを用いる必要があ
り、金型の構造が複雑になったり、離型時にスライドコ
アが第1及び第2の被弾接部の表面を摺動するために第
1及び第2の被弾接部の表面が摩耗するという問題があ
るが、第3のガイド部における第2のガイド部の投影部
分に第3のガイド部を貫通する貫通孔を設けているの
で、この貫通孔を通して金型の一部を挿入することによ
り、スライドコアを用いることなくインサート成形を行
うことができ、また金型の抜き方向を第1及び第2の被
弾接部の表面と略直交する方向に設定することができる
ので、離型時に金型で第1及び第2の被弾接部の表面が
摩耗するのを防止できるという効果がある。また更に、
インサート成形時に第1及び第2の被弾接部の表面と略
直交する方向から金型で押さえることが出来るので、第
1及び第2の被弾接部の表面と金型との間に隙間ができ
にくく、成型バリの発生を抑制できるという効果があ
る。
【0041】請求項7の発明は、請求項1の発明におい
て、第2のボディは、第2及び第3のガイド部の一端を
連結したコ字状部と、コ字状部における第2のガイド部
側の端部から連続一体に延設されて他端部が回路基板に
取り付けられる連結部とを有し、第2の接地極用コンタ
クトは連結部とコ字状部との連結部位から略直角に折曲
されて第2の被弾接部が第3のガイド部に配置されると
ともに、第2の信号用コンタクトは連結部とコ字状部と
の連結部位から斜めに折曲されて第1の被弾接部が第2
のガイド部に配置されたことを特徴とし、請求項1の発
明の効果に加え、第2の接地極用コンタクトは連結部と
コ字状部との連結部位から略直角に折曲されて第2の被
弾接部が第3のガイド部に配置されるとともに、第2の
信号用コンタクトは連結部とコ字状部との連結部位から
斜めに折曲されて第1の被弾接部が第2のガイド部に配
置されているので、上記連結部位から第2の被弾接部ま
での第2の接地極用コンタクトの距離と、上記連結部位
から第1の被弾接部までの第2の接地極用コンタクトの
距離とを異ならせることができ、したがって第2の信号
用コンタクトと第2の接地極用コンタクトとを同一のフ
ープ材に抜き加工及び曲げ加工を施して製作する場合に
も、抜き代を確保するために第1の被弾接部又は第2の
被弾接部の寸法が小さくなることはなく、第1又は第2
の弾接部との接触面積を確保できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のヒンジコネクタを携帯電話機に取
り付けた状態を示し、後カバーを外した状態を後側から
見た図である。
【図2】同上の一部省略せる断面図である。
【図3】同上の一部省略せる側面図である。
【図4】同上のプラグ側のコネクタを示す側面図であ
る。
【図5】同上の正面図である。
【図6】同上の前面側から見た断面図である。
【図7】同上の製造工程を説明する説明図である。
【図8】同上のレセプタクル側のコネクタを示し、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図9】同上の一部省略せる左側面図である。
【図10】同上の下面図である。
【図11】同上の一部破断せる断面図である。
【図12】同上の製造工程を説明する説明図である。
【図13】同上を示し、図11中のC−C断面図であ
る。
【図14】同上を示し、図12中のD−D断面図であ
る。
【図15】同上を用いる携帯電話機の外観斜視図であ
る。
【図16】従来の携帯電話機の要部分解斜視図である。
【符号の説明】
10 プラグ側コネクタ 11,21 ボディ 11c ガイド片 12,22 信号用コンタクト 12b,13b 弾接片 13,23 接地極用コンタクト 20 レセプタクル側コネクタ 21d,21e ガイド片 22b,23b 接触片

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒンジ部を介して回動自在に連結された2
    つの筐体を具備する電気機器に用いられ、各筐体の内部
    にそれぞれ収納された回路基板の間で高周波信号を伝え
    るために用いられるヒンジコネクタであって、 一方の回路基板に実装されたプラグ側コネクタと、他方
    の回路基板に実装されたレセプタクル側コネクタとで構
    成され、 プラグ側コネクタは、平面形状が円弧状に形成された板
    状の第1のガイド部を有する合成樹脂製の第1のボディ
    と、第1のガイド部における中心軸方向の一側面の中心
    位置に配置され前記一側面から外側に向かって弾性付勢
    された第1の弾接部を有し、前記一方の回路基板に電気
    的に接続された導電性の第1の信号用コンタクトと、第
    1のガイド部における中心軸方向の他側面に前記第1の
    弾接部を中心とする円周上に前記第1の弾接部を取り囲
    むように配置され前記他側面から外側に向かって弾性付
    勢された第2の弾接部を有し、前記一方の回路基板に電
    気的に接続された導電性の第1の接地極用コンタクトと
    を備え、 レセプタクル側コネクタは、平面形状がそれぞれ円弧状
    に形成され、前記第1のガイド部が挿入される隙間を介
    して前記第1のガイド部と同心に対向配置された第2及
    び第3のガイド部を有する合成樹脂製の第2のボディ
    と、第2のガイド部における第1のガイド部との対向面
    の中心位置に配置されて前記第1の弾接部に弾接する第
    1の被弾接部を有し、前記他方の回路基板に電気的に接
    続された導電性の第2の信号用コンタクトと、第3のガ
    イド部における第1のガイド部との対向面に第3のガイ
    ド部の中心位置を中心とする円周上に配置されて前記第
    2の弾接部に弾接する第2の被弾接部を有し、前記他方
    の回路基板に電気的に接続された導電性の第2の接地極
    用コンタクトとを備え、 プラグ側コネクタの第1のガイド部の中心位置と、レセ
    プタクル側コネクタの第2及び第3のガイド部の中心位
    置とを前記2つの筐体の回動軸方向に並べて配置し、プ
    ラグ側コネクタの第1及び第2の弾接部をレセプタクル
    側コネクタの第1及び第2の被弾接部に弾接させた状態
    で各回路基板を対応する筐体の内部にそれぞれ配置した
    ことを特徴とするヒンジコネクタ。
  2. 【請求項2】前記第1のボディにおける前記第1のガイ
    ド部の連結部位の外形寸法を前記第1のガイド部の外径
    よりも小さい寸法とし、前記第2及び第3のガイド部の
    間にできる隙間の円周方向の寸法を、前記第1のガイド
    部の回転角度範囲が少なくとも180度以上となるよう
    な寸法に設定したことを特徴とする請求項1記載のヒン
    ジコネクタ。
  3. 【請求項3】前記第2の弾接部における前記第2の被弾
    接部との対向面に、前記第2の被弾接部側に向かって突
    出する複数の突起を、回転角度範囲の略中央位置から略
    対称な位置であって、回転角度範囲において常に前記第
    2の被弾接部と弾接する位置に設けたことを特徴とする
    請求項1又は2記載のヒンジコネクタ。
  4. 【請求項4】前記突起の形状を長円形状とし、前記突起
    の長手方向が円周方向に沿うように設けたことを特徴と
    する請求項3記載にヒンジコネクタ。
  5. 【請求項5】前記第1の接地極用コンタクトの外側を囲
    むように、前記第1のガイド部の中心位置を中心とする
    円環状の保護枠を第1のボディと一体に設けたことを特
    徴とする請求項1記載のヒンジコネクタ。
  6. 【請求項6】前記第2のガイド部の外形寸法を前記第3
    のガイド部の外形寸法よりも小さくし、前記第3のガイ
    ド部における前記第2のガイド部の投影部分に前記第3
    のガイド部を貫通する貫通孔を設けたことを特徴とする
    請求項1記載のヒンジコネクタ。
  7. 【請求項7】前記第2のボディは、前記第2及び第3の
    ガイド部の一端を連結したコ字状部と、コ字状部におけ
    る第2のガイド部側の端部から連続一体に延設されて他
    端部が回路基板に取り付けられる連結部とを有し、前記
    第2の接地極用コンタクトは連結部とコ字状部との連結
    部位から略直角に折曲されて第2の被弾接部が第3のガ
    イド部に配置されるとともに、前記第2の信号用コンタ
    クトは連結部とコ字状部との連結部位から斜めに折曲さ
    れて第1の被弾接部が第2のガイド部に配置されたこと
    を特徴とする請求項1記載のヒンジコネクタ。
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