JP2003077575A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2003077575A
JP2003077575A JP2002025192A JP2002025192A JP2003077575A JP 2003077575 A JP2003077575 A JP 2003077575A JP 2002025192 A JP2002025192 A JP 2002025192A JP 2002025192 A JP2002025192 A JP 2002025192A JP 2003077575 A JP2003077575 A JP 2003077575A
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Japan
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lance
cavity
terminal fitting
connector
wall
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JP2002025192A
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English (en)
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Kenji Tsuji
健司 辻
Hideto Nakamura
英人 中村
Ryotaro Ishikawa
亮太郎 石川
Osamu Kawase
治 川瀬
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Priority to EP07016474.4A priority patent/EP1863134B1/en
Priority to US10/175,235 priority patent/US6769934B2/en
Priority to EP07016475A priority patent/EP1863135B1/en
Priority to DE60237175T priority patent/DE60237175D1/de
Priority to DE60224240T priority patent/DE60224240T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタの小型化を図る。 【解決手段】 ハウジング20には、後方から端子金具
10を挿入可能なキャビティ21が上下2段に設けら
れ、各キャビティ21の下面側にはランス28が設けら
れている。ランス28は、上下のキャビティ21を仕切
る仕切り壁22や、ハウジング20の底壁23を切欠す
ることで形成され、前後両端部が支持される両持ち梁状
のアーム部29を備えている。アーム部29の上面に
は、端子金具10の被係止部15に係止可能な係止部3
0がキャビティ21内に突出して設けられている。端子
金具10をキャビティ21内に挿入すると、係止部30
が端子金具10により押圧されることでアーム部29が
前後両端の連結部分を支点として略弓形に撓み変形され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランスを備えたコ
ネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、端子金具の抜け止めを図るための
ランスを備えたコネクタとして特開平6−325814
号公報に記載されたものが知られている。このものは、
図11に示すように、コネクタハウジング1内に後方か
ら端子金具2を挿入可能なキャビティ3が設けられると
ともに、キャビティ3の上面からは、挿入される端子金
具2に押圧されることで一旦上方の撓み許容空間4へ弾
性変形され、端子金具2が正規深さまで挿入されると復
帰して端子金具2に弾性的に係止されるランス5が設け
られている。このランス5は、前方へ突出する片持ち状
のアーム部6を有するとともに、アーム部6の内面にキ
ャビティ3内に突出して端子金具2に係止される係止部
7を備え、さらにアーム部6の先端から解除操作用の突
部8を前方へ突出させた構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したコ
ネクタを小型化するよう要請があった場合には、例えば
ランス5のアーム部6の厚み寸法を小さくすることが考
えられる。しかしながら、アーム部6は片持ち状である
ため、必要な強度を得るには所定の厚み寸法を確保しな
ければならない。従って、アーム部6の薄肉化によって
コネクタの小型化を図るには限界があった。本発明は上
記のような事情に基づいて完成されたものであって、コ
ネクタの小型化を図ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジン
グには、端子金具を挿入可能なキャビティと、キャビテ
ィの内側面に設けられるとともに挿入される端子金具に
対して弾性的に係止可能なランスとが設けられているコ
ネクタにおいて、前記ランスは、両端部が支持された両
持ち状に形成されている構成としたところに特徴を有す
る。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記ランスが前記コネクタハウジングの外壁
または隣り合う前記キャビティとの仕切り壁を兼用して
いるところに特徴を有する。請求項3の発明は、請求項
1または請求項2に記載のものにおいて、前記ランスに
は、外部から解除治具にて操作可能な操作凹部が設けら
れているところに特徴を有する。
【0006】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3のいずれかに記載のものにおいて、前記ランスにおけ
る前記端子金具の挿入方向の前側の端部が二股状に形成
され、かつこの二股部が前記キャビティの前壁に支持さ
れているところに特徴を有する。請求項5の発明は、請
求項4に記載のものにおいて、前記二股部の間の溝によ
り、外部から解除治具にて操作可能な操作凹部が形成さ
れているところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>キャビティ
内に端子金具を挿入すると、端子金具に押圧されること
でランスが一旦弾性変形され、端子金具が正規深さまで
挿入されると、ランスが弾性復帰して端子金具に対して
弾性的に係止される。ランスを両持ち状としたから、従
来の片持ち状のものと比べると、厚みを薄くしても強度
を高く保つことができ、もってランスの強度を損なうこ
となくコネクタの小型化を図ることができる。
【0008】<請求項2の発明>ランスが外壁または仕
切り壁を兼用するようにしたから、コネクタの一層の小
型化に寄与できる。しかも、ランスが両持ち状であるか
ら、キャビティ内に挿入される端子金具をしっかりと支
持できる。それに加えて、従来の片持ち状のランスが外
壁または仕切り壁を兼用するものでは、ランスの自由端
側が切り離されている分だけ端子金具が露出してしまう
のと比較して、両持ち状のランスでは、端子金具の露出
領域を小さくすることができ、保護の点で有利である。 <請求項3の発明>外部から解除治具によって操作凹部
を押圧操作することで、ランスを強制的に撓み変形させ
て端子金具との係止状態を解除することができる。操作
凹部は、ランスを凹ませることで設けてあるから、例え
ばランスから突出する形態で操作部分を設けた場合と比
較して、コネクタの小型化に寄与できる。
【0009】<請求項4の発明>ランスの前端側を二股
状としたことで、前端側の剛性を小さくすることができ
る。ランスの前端側は、端子金具の抜け止め強度につい
てはさほど貢献せず、その一方で撓み変形しやすくなる
のであるから、端子金具の保持力を確保しつつ、端子金
具の挿入時の抵抗を小さく抑えることができる。また、
ランスの二股部をキャビティの前壁で支持したから、例
えばキャビティの側壁で支持したものと比べると、同じ
スペース内でのランスの全長を稼ぐことができ、その
分、ランスを設計する際の自由度を増すことができる。 <請求項5の発明>解除治具によりランスを強制的に撓
み変形させて端子金具との係止状態を解除することに機
能する操作凹部を、二股部の間の溝を利用して形成した
から、さらに簡単な構造が実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1ないし
図10によって説明する。この実施形態に示すコネクタ
は、コネクタハウジング20(以下、単にハウジング2
0という)と、その内部に収容される端子金具10と、
端子金具10を抜け止めするリテーナ40とを備えてい
る。なお、以下ではハウジング20に対する端子金具1
0の挿入方向を前方とし、上下方向の記載は図3及び図
6を除く各図を基準とする。
【0011】端子金具10は、図5に示すように、金属
板をプレス加工することで所定の形状に成形されてお
り、前側から順に相手雄端子に導通接続可能な本体部1
1と、電線(図示せず)を圧接接続可能な圧接部12
と、電線をかしめ付けて保持可能なバレル部13とを備
えている。本体部11は、図4に示すように、全体が前
後に開口する箱形とされていて、前後に延出する基壁1
1aの両側縁から立ち上がる一対の側壁11bの突出端
から突設した一対の突片11c,11dを屈曲して上下
に重ね合わせることで形成されている。両突片11c,
11dのうち外側の突片11cは、図5に示すように、
中央部分が所定長さにわたって切欠されることでランス
28を逃がすための逃がし部14が形成されており、こ
の逃がし部14の前面がランス28が係止可能な被係止
部15とされている。また内側の突片11dの後部を部
分的に下方へ突出させることでスタビライザ16が形成
されている。本体部11の後端下部には、リテーナ40
の係止突部43が係止可能なあご部17が設けられてい
る。このあご部17とスタビライザ16の後面は、面一
状とされている。
【0012】ハウジング20は、合成樹脂製とされ、図
1に示すように、全体が略ブロック状に形成されるとと
もに、内部には後方から端子金具10を挿入可能なキャ
ビティ21が上下2段、幅方向に8室ずつ並んで設けら
れている。上下に隣り合うキャビティ21同士は、仕切
り壁22によって仕切られている。この仕切り壁22が
上段側のキャビティ21の下壁をなすとともに下段側の
キャビティ21の上壁をなしている。この仕切り壁22
と、下段側のキャビティ21の下壁をなすハウジング2
0の外壁である底壁23とには、詳細は後述するように
各キャビティ21内に挿入される端子金具10に弾性的
に係止可能なランス28が設けられている。各キャビテ
ィ21の下面側縁には、図2及び図6に示すように、端
子金具10のスタビライザ16を挿通可能な挿通溝24
が後方へ開放して設けられている。また、キャビティ2
1の前壁25には、図1及び図5に示すように、各キャ
ビティ21を前方へ開放して、前方から相手雄端子が挿
通可能とされる貫通孔26が設けられている。
【0013】ハウジング20の下面には、図3及び図5
に示すように、下方からリテーナ40を取付可能なリテ
ーナ取付孔27が開口して設けられている。リテーナ取
付孔27は、ハウジング20の前後方向の略中央位置に
配されるとともに、全キャビティ21に連通して形成さ
れることで、仕切り壁22及び底壁23を前後に分断し
ている。リテーナ40は、図1に示すように、ハウジン
グ20の各キャビティ21の側壁に対応する位置にそれ
ぞれ隔壁42を備えた格子状の本体部41を有し、この
本体部41のうち左右の隔壁42の中間位置には、それ
ぞれ端子金具10のあご部17に係止可能な係止突部4
3が上方へ突出して設けられている。各係止突部43の
図1の右隣りには、ハウジング20の挿通溝24に連通
されることでスタビライザ16の挿通を許容する挿通凹
部44がそれぞれ設けられている。ハウジング20に対
してこのリテーナ40は、挿通凹部44が挿通溝24に
整合すると共に係止突部43がキャビティ21から退避
することでキャビティ21内への端子金具10の挿抜が
許容される仮係止位置(図5)と、係止突部43がキャ
ビティ21内に突入してあご部17に係止される本係止
位置(図9)との2位置に所定の保持手段によって保持
可能とされ、2位置間を上下に移動されるようになって
いる。
【0014】さて、ランス28は、図5に示すように、
各キャビティ21の下面側にそれぞれ設けられており、
仕切り壁22及び底壁23のうちリテーナ取付孔27よ
りも前側部分を所定形状に切欠することで形成されてい
る。このランス28は、大まかには、前後両端部が支持
された両持ち状のアーム部29を備え、そのアーム部2
9の上面に端子金具10の被係止部15に係止可能な係
止部30を備えている。
【0015】アーム部29は、図6に示すように、前後
方向に沿って延出するとともに後端側が仕切り壁22
(底壁23)における挿通溝24の直前位置に連結さ
れ、前端側が前壁25に連結される両持ちの梁状に形成
されることで高い強度が得られている。このアーム部2
9は、キャビティ21の幅寸法より僅かに小さい幅寸法
を有している。このアーム部29は、前後両端の連結部
分を撓み支点として弾性変形可能とされ、下方に形成さ
れた撓み許容空間31内に退避されるようになってい
る。撓み変形時にアーム部29は、図7に示すように、
前後方向の略中央部分が最下端となる略弓形をなし、撓
み変形に伴う各部位の変位軌跡は、上下方向に沿う略直
線的なものとなっている。
【0016】係止部30は、図5に示すように、アーム
部29の上面からキャビティ21内に張り出して形成さ
れ、その高さ寸法は、端子金具10の被係止部15のほ
ぼ全高にわたって係止される大きさに設定されている。
この係止部30は、図6に示すように、アーム部29の
幅方向の中央位置に配されるとともに、アーム部29の
後端位置から前後方向の略中央位置に至る長さ寸法に形
成されている。係止部30の前面は、端子金具10の被
係止部15に係止可能とされ、端子金具10の挿入方向
と直交する切り立った端面とされている。係止部30の
後面は、キャビティ21内に挿入される端子金具10に
押圧されることでアーム部29が撓み変形するよう案内
可能なテーパ面とされている。端子金具10の押圧によ
ってアーム部29が撓み変形されると、図7に示すよう
に、係止部30の上端がキャビティ21の下面とほぼ同
じ高さ位置まで変位するとともに、アーム部29の前後
方向の略中央部分が係止部30の高さ寸法分だけ撓み許
容空間31内に退避される。撓み許容空間31の大きさ
は、係止部30の高さ寸法よりもやや大きく設定される
ことで、上段側のランス28のアーム部29が下方のキ
ャビティ21に進入しないよう、下段側のランス28の
アーム部29がハウジング20の下面から下方へ突出し
ないようになっている。
【0017】アーム部29の幅方向中央位置には、図5
及び図6に示すように、係止部30の前面位置から前方
へ開放する操作凹部32が設けられている。この操作凹
部32は、前後で2段階の高さに形成されており、係止
部30の前面位置からキャビティ21の前面位置(前壁
25の後面位置)までの後方領域32aがアーム部29
の厚み寸法の約1/3強の深さの溝状に形成され、それ
よりも前方領域32bがアーム部29を二股状(二股部
29a)に分割するよう形成されている。言い換える
と、図1及び図3に示すように、アーム部29の前端の
二股部29aがそれぞれ前壁25と連結された状態とな
っている。上記した操作凹部32には、図10に示すよ
うに、前方外部から解除治具50が挿入可能とされてお
り、挿入凹部32の後方領域32aの底面を下方へ押圧
操作することでランス28を強制的に撓み変形させるこ
とができるようになっている。挿入凹部の前後の領域3
2a,32bの間に位置する段部(アーム部29の幅方
向中央前端部)には、解除治具50の挿入を案内するた
めのテーパ状の案内面33が形成されている。また、操
作凹部32は、前壁25の貫通孔26の真下位置に配さ
れ、その開口面積が貫通孔26よりも小さくなってい
る。
【0018】このようにアーム部29の幅方向中央位置
には、図6に示すように、係止部30及び操作凹部32
が設けられているのに対し、アーム部29の幅方向両側
部の上面がキャビティ21の下面をなしており、キャビ
ティ21内に挿入される端子金具10を下支えできるよ
うになっている。
【0019】本実施形態は以上のような構造であり、続
いてその作用について説明する。図5に示すように、ハ
ウジング20に対してリテーナ40を仮係止位置に装着
した状態で、各キャビティ21内に後方から端子金具1
0を挿入すると、スタビライザ16が挿通溝24または
挿通凹部44に摺接されることでその挿入動作が円滑に
案内される。端子金具10が所定深さまで挿入される
と、本体部11の前端下部がランス28の係止部30の
後面に係合され、図7に示すように、さらなる挿入の進
行に伴って係止部30のテーパによって案内されつつア
ーム部29が下方へ撓み変形されて撓み許容空間31内
に退避される。このときランス28は、前後両端の連結
部分を支点として略弓形に変形しており、最も大きく変
位するランス28の前後方向略中央部分の変位量が係止
部30の高さ寸法とほぼ同じ大きさとされている。この
撓み過程におけるランス28の各部位の変位軌跡は、上
下方向に沿った略直線的なものとなっている。
【0020】そして、端子金具10が正規深さまで挿入
されると、図8に示すように、本体部11の逃がし部1
4に係止部30が進入しつつアーム部29が弾性復帰さ
れるとともに係止部30の前面が被係止部15に係止さ
れる。これにより端子金具10の一次係止が図られる。
このとき、端子金具10の本体部11は、ほぼ全長にわ
たってキャビティ21の下壁及びランス28のアーム部
29の幅方向両側部によりしっかりと支持されている。
【0021】全ての端子金具10がキャビティ21内に
挿入されたら、リテーナ40を仮係止位置から本係止位
置へ押し込む。すると、図9に示すように、リテーナ4
0の係止突部43が本体部11のあご部17に係止され
ることで端子金具10の二次係止が完了する。もってハ
ウジング20から端子金具10が抜け止め状態に保持さ
れる。
【0022】一方、メンテナンスなどの事情によりハウ
ジング20から端子金具10を取り外す場合がある。そ
の場合は、リテーナ40を仮係止位置へ戻すとともに、
ハウジング20の前方から解除治具50をランス28に
設けた操作凹部32内に挿入する。解除治具50は、解
除凹部の案内面33に摺接されることで端子金具10と
ランス28との間に円滑に挿入される。解除治具50が
操作凹部32の後方領域32aの所定深さ奥位置まで達
したところで、図10に示すように、解除治具50の先
端を下方に傾けてランス28を下方へ押圧する。これに
よりアーム部29を強制的に撓み変形させて係止部30
と被係止部15との係止状態を解除しつつ端子金具10
をキャビティ21内から引き抜くようにする。
【0023】以上説明したように本実施形態によれば、
ランス28を前後両端部が支持された両持ち状にしたか
ら、従来の片持ち状のものと比べると、厚みを薄くして
も強度を高く保つことができ、もってランス28の強度
を損なうことなくコネクタの小型化を図ることができ
る。また、従来技術に示したランス5は、図11を参照
とするように、片持ち状であるために撓み変形に伴う各
部位の変位軌跡が円弧状となっているため、アーム部6
から前方へ突出した解除操作用の突部8を逃がす分だけ
撓み許容空間4を大きく確保しなければならないが、本
実施形態のようにランス28を両持ち状にすれば撓み許
容空間31を比較的小さくすることができ、コネクタの
小型化に寄与できる。
【0024】また、ランス28が上下に隣り合うキャビ
ティ21を仕切る仕切り壁22またはハウジング20の
外壁である底壁23を兼用するようにしたから、コネク
タの一層の小型化に寄与できる。しかもランス28が両
持ち状であるから、片持ち状のものと比べてキャビティ
21内に挿入される端子金具10をしっかりと支持でき
る。それに加えて、従来の片持ち状のランス28が外壁
または仕切り壁22を兼用するものでは、ランス28の
自由端側が切り離されている分だけ端子金具10が露出
してしまうのと比較して、両持ち状のランス28では、
端子金具10の露出領域を小さくすることができ、保護
の点で有利である。
【0025】さらには、ランス28を凹ませることで操
作凹部32を設けているから、例えばランス28から突
出する形態で操作部分を設けた場合と比較して、コネク
タの小型化に寄与することができる。ランス28のアー
ム部29の前端側に二股部29aを形成したことで、前
端側の剛性を小さくすることができる。ランス28の前
端側は、端子金具10の抜け止め強度についてはさほど
貢献せず、その一方で撓み変形しやすくなるのであるか
ら、端子金具10の保持力を確保しつつ、端子金具10
の挿入時の抵抗を小さく抑えることができる。また、ラ
ンス28のアーム部29の二股部29aをキャビティ2
1の前壁25に連結して支持したから、例えばキャビテ
ィ21の側壁で支持したものと比べると、同じスペース
内でのランス28の全長を稼ぐことができ、その分、ラ
ンス28を設計する際の自由度を増すことができる。
【0026】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記した実施形態では、ランスが前後両端部が支
持されるものを示したが、例えばランスが幅方向に延出
し、その幅方向両端部が支持されることで両持ち状とし
たものも本発明に含まれる。
【0027】(2)上記した実施形態では、キャビティ
の下面側にランスが配されるものを示したが、例えばキ
ャビティの上面側や側面側に配されるものも本発明に含
まれる。 (3)上記した実施形態では、ランスが隣り合うキャビ
ティ同士の仕切り壁やハウジングの外壁である底壁を兼
用したものを示したが、ランスとは別途に仕切り壁や外
壁を設けるようにしてもよく、そのようなものも本発明
に含まれる。
【0028】(4)上記した実施形態では、ランスを凹
ませることで操作凹部を設けたものを示したが、操作部
をランスの外面から突出して設けるようにしてもよく、
そのようなものも本発明に含まれる。 (5)上記した実施形態では、上下2段のキャビティを
有するコネクタについて示したが、上下3段以上のキャ
ビティを有するものやキャビティが1段のみのものも本
発明に含まれる。 (6)上記した実施形態では、圧接タイプの端子金具を
有する雌側のコネクタについて示したが、端子金具の種
類は電線の芯線を圧着するタイプのものでもよく、また
雄側のコネクタについても本発明を適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るハウジングとリテー
ナの正面図
【図2】ハウジングの背面図
【図3】ハウジングの底面図
【図4】端子金具の正面図
【図5】リテーナを仮係止位置に組み付けたハウジング
と端子金具の側断面図
【図6】ハウジングの平断面図
【図7】端子金具を挿入する途中の状態を示す側断面図
【図8】端子金具が正規深さまで挿入された状態を示す
側断面図
【図9】リテーナを本係止位置に移動させた状態を示す
側断面図
【図10】解除治具によりランスを撓ませている状態を
示す側断面図
【図11】従来例の側断面図
【符号の説明】
10…端子金具 20…ハウジング(コネクタハウジング) 21…キャビティ 22…仕切り壁 23…底壁(外壁) 25…前壁 28…ランス 29…アーム部 29a…二股部 32…操作凹部 50…解除治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 亮太郎 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 (72)発明者 川瀬 治 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 Fターム(参考) 5E087 EE02 EE11 EE14 GG14 GG31 HH01 RR04 RR36 RR49

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングには、端子金具を挿
    入可能なキャビティと、キャビティの内側面に設けられ
    るとともに挿入される端子金具に対して弾性的に係止可
    能なランスとが設けられているコネクタにおいて、 前記ランスは、両端部が支持された両持ち状に形成され
    ていることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記ランスが前記コネクタハウジングの
    外壁または隣り合う前記キャビティとの仕切り壁を兼用
    していることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記ランスには、外部から解除治具にて
    操作可能な操作凹部が設けられていることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記ランスにおける前記端子金具の挿入
    方向の前側の端部が二股状に形成され、かつこの二股部
    が前記キャビティの前壁に支持されていることを特徴と
    する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネク
    タ。
  5. 【請求項5】 前記二股部の間の溝により、外部から解
    除治具にて操作可能な操作凹部が形成されていることを
    特徴とする請求項4記載のコネクタ。
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