JP2002170620A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2002170620A
JP2002170620A JP2000368581A JP2000368581A JP2002170620A JP 2002170620 A JP2002170620 A JP 2002170620A JP 2000368581 A JP2000368581 A JP 2000368581A JP 2000368581 A JP2000368581 A JP 2000368581A JP 2002170620 A JP2002170620 A JP 2002170620A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタの小型化を図る。 【解決手段】 ハウジング20内には、雌端子金具10
を収容可能なキャビティ21が複数室設けられている。
キャビティ21の下面側には、雌端子金具10のスタビ
ライザ13に係止可能なランス29が設けられている。
このランス29は、各キャビティ21間を仕切る隔壁2
3のうち、高さ方向に並んだキャビティ21間を仕切る
隔壁23Bを切り欠いて設けられるとともに、弾性的に
撓み変形可能とされている。ランス29の撓み方向は、
キャビティ21とランス29の並び方向(高さ方向)と
直交する向きである幅方向に沿った向きとなっており、
幅方向に隣り合うランス29同士の間には、隔壁23を
切り欠いてランス29の撓み変形を許容する逃がし部3
1が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランスを備えたコ
ネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハウジング内にランスを備えたコ
ネクタの一例として、特開平6−325814号公報記
載のものが知られている。このものは、図10に示すよ
うに、ハウジング1内に後方から端子金具2を挿入可能
なキャビティ3が上下2段に複数室設けられるととも
に、各キャビティ3の上面側には、端子金具2を挿入す
るのに伴って上方の撓み空間4内へ撓み変形可能とさ
れ、端子金具2が正規深さまで挿入されると、弾性復帰
するとともに端子金具2に係止してその抜け止めを図る
ランス5が設けられている。このランス5は、上下のキ
ャビティ3間の隔壁6又はハウジング1の上壁7におけ
る壁面から一体的に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したコ
ネクタは、ランス5、撓み空間4及び上下のキャビティ
2間の隔壁6が高さ方向に沿って一直線に積み上がる構
造となっているため、コネクタが高さ方向に沿って長大
化する問題があり、特にコネクタの多極化を図ろうとし
た場合、その傾向が顕著なものとなっていた。
【0004】そこで、コネクタが高さ方向に大型化する
のを避けるには、ランスをキャビティの幅方向に隣り合
う位置に配し、ランスを幅方向に沿って撓ませるように
することが考えられる。しかしながら、今度はコネクタ
が幅方向に沿って長大化することになってしまうため、
コネクタが一方向に長大化するという問題は解決できな
いままであった。本発明は上記のような事情に基づいて
完成されたものであって、コネクタの小型化を図ること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、端子金具を収容可
能なキャビティを備えたハウジングには、前記端子金具
を前記キャビティ内に挿入するのに伴って一旦撓み空間
内に撓み変形された後、前記端子金具が正規深さに至る
と弾性復帰されるとともに前記端子金具に係止されてこ
れを抜け止め可能なランスが設けられているコネクタに
おいて、前記ランスの撓み方向が前記キャビティとラン
スの並び方向と略直交する向きとなっている構成とした
ところに特徴を有する。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記キャビティが複数設けられるとともに、
各キャビティ間を仕切る隔壁が設けられているものにお
いて、前記ランスは、前記キャビティとランスの並び方
向に向き合う隔壁を切り欠いて設けられているところに
特徴を有する。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2に記載のものにおいて、前記キャビティが複数設けら
れるとともに、各キャビティ間を仕切る隔壁が設けられ
ているものにおいて、前記ランスの撓み方向に向き合う
隔壁には、前記撓み空間をなす逃がし部が設けられてい
るところに特徴を有する。
【0008】請求項4の発明は、請求項3に記載のもの
において、前記逃がし部が設けられている前記隔壁に
は、前記ランスが弾性限度を超えて撓み変形するのを規
制可能な過度撓み規制部が設けられているところに特徴
を有する。
【0009】請求項5の発明は、請求項4に記載のもの
において、前記過度撓み規制部は、前記ランスの撓み方
向に隣り合うランスに対して前記撓み方向と略直交する
向きに重なって設けられているところに特徴を有する。
【0010】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
5のいずれかに記載のものにおいて、前記端子金具のう
ち前記ランスが係止される被係止部は、前記端子金具を
前記キャビティ内に挿入するのに伴ってキャビティの側
面に形成された案内溝に嵌まって挿入動作を案内可能な
スタビライザを兼用しているところに特徴を有する。
【0011】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>キャビティ
とランスの並び方向とランスの撓み方向とが略直交する
向きであるから、キャビティ、ランス及び撓み空間が一
直線に並ぶことがなく、コネクタが一方向に長大化する
のを防ぐことができる。
【0012】<請求項2の発明>キャビティ間を仕切る
隔壁を利用してランスを設けるようにしたから、コネク
タをさらに小型化することができる。
【0013】<請求項3の発明>キャビティ間を仕切る
隔壁を利用して撓み空間をなす逃がし部を設けるように
したから、コネクタをさらに小型化することができる。
【0014】<請求項4の発明>ランスの過度撓みを規
制することができる。しかも逃がし部を設けた隔壁を利
用して過度撓み規制部を設けるようにしたから、コネク
タが大型化することがない。 <請求項5の発明>コネクタの一層の小型化を図ること
ができる。
【0015】<請求項6の発明>スタビライザにより端
子金具の挿入作業を円滑に行うことができる。被係止部
がスタビライザを兼用しているから端子金具の構造を簡
単なものとすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1ないし
図9によって説明する。本実施形態では、雌端子金具1
0を収容するコネクタハウジング20(以下、単にハウ
ジング20という)を備えた雌コネクタについて示す。
なお以下では、ハウジング20に対する雌端子金具10
の挿入方向を前方として説明する。また、上下方向の記
載については、図2、図6、図8を除いた各図を基準と
する。
【0017】雌端子金具10は、金属板をプレス加工し
て形成されており、図1に示すように、略箱型の本体部
11と、電線Wの端末部分に圧着接続されたバレル部1
2とを前後に備えている。本体部11は、先端が開口し
て形成され、ここに相手側の雄端子金具(図示せず)が
前方から挿入されて導通接続可能となっている。本体部
11の下面側における前部側縁には、図2及び図3に示
すように、下方へ突出するスタビライザ13が形成され
ており、スタビライザ13は、金属板を折り重ねること
で、金属板の板厚の2枚分の幅寸法を有している。この
スタビライザ13は、雌端子金具10をハウジング20
のキャビティ21内へ挿入する際に案内溝22に嵌めら
れることで挿入動作を案内できるようになっている。な
お、このスタビライザ13は、後に詳しく説明するよう
にランス29に係止可能とされていて、ランス29の係
止部30に対する被係止部を構成している。本体部11
の下面側の後端には、図1に示すように、あご部14が
設けられており、このあご部14にハウジング20に組
み付けられたリテーナ27が係止可能とされている。
【0018】ハウジング20は、合成樹脂製であって、
内部には後方から雌端子金具10が挿入されるキャビテ
ィ21が設けられている。キャビティ21は、図4に示
すように、高さ(上下)方向に4段、幅方向に7列にわ
たって合計28室が整列して形成されている。キャビテ
ィ21の下面側における側縁(背面から視た図4では右
側縁、正面から視た図2では左側縁)には、雌端子金具
10のスタビライザ13が進入可能な案内溝22が凹ん
で形成されている。各キャビティ21間には、格子状の
隔壁23が設けられており、この隔壁23によって隣接
するキャビティ21同士が仕切られている。隔壁23の
うち高さ方向に沿って延びる部分、すなわち幅方向に並
んだキャビティ21間を仕切る隔壁23Aの前端には、
図2に示すように、キャビティ21の前壁24が形成さ
れており、この前壁24には、キャビティ21を前方へ
開放して、相手側の雄端子金具が前方から進入可能な開
口部25が設けられている。
【0019】また、ハウジング20における前後方向の
略中央には、図1に示すように、リテーナ27を組み付
けるためのリテーナ取付孔26が下方に開口して設けら
れており、このリテーナ取付孔26は、全てのキャビテ
ィ21を横切るようにして形成されている。リテーナ2
7は、ハウジング20の隔壁23に合わせて略格子状に
形成されるとともに、雌端子金具10に対して係止可能
な係止突部28を備えている。このリテーナ27は、リ
テーナ取付孔26に対して係止突部28がキャビティ2
1から退避して雌端子金具10のキャビティ21への挿
抜を許容する仮係止位置と、係止突部28がキャビティ
21内に突出して、雌端子金具10のあご部14に係止
される本係止位置(図9参照)との間を上下に移動可能
な状態で組み付けられている。なお、リテーナ27は、
図示しない保持機構によって両位置に保持されるように
なっている。
【0020】さて、隔壁23のうち幅方向に沿って延び
る部分、すなわち高さ方向に並んだキャビティ21間を
仕切る隔壁23Bには、図1、図5及び図6に示すよう
に、その前部を切り欠くことによって、キャビティ21
内に収容された雌端子金具10を抜け止めするためのラ
ンス29が設けられている。このランス29は、片持ち
状に形成されるとともに弾性的に撓み変形可能とされ、
その撓み方向は、キャビティ21とランス29の並び方
向である高さ方向と直交する向きである幅方向に沿った
向きとなっている。なお、この隔壁23Bが特許請求の
範囲に記載したキャビティとランスの並び方向に向き合
う隔壁に相当している。
【0021】このランス29は、キャビティ21の上面
及び下面を有する隔壁23Bを切り欠いて形成されてい
るから、ランス29の上面及び下面がキャビティ21の
下面及び上面の前部を構成している。これにより、ラン
ス29の上下面によって挿入される雌端子金具10の前
部を支持することができる(図7参照)。またランス2
9は、キャビティ21の前壁24よりもやや奥まった位
置に配設されており、ランス29の前端と前壁24との
間には、上下に並んだキャビティ21同士を連通する空
間が形成されている。この空間は、前方へ開口して形成
されている。
【0022】ランス29の側面には、係止部30が幅方
向に沿って突出して設けられている。この係止部30
は、ランス29の側面のうち案内溝22側を向いた側面
においてランス29の上半分の高さ領域に設けられてお
り、ランス29と係止部30の上面が面一状になってい
る。この係止部30は、案内溝22の前方に配されてい
て、案内溝22に進入するスタビライザ13の通過経路
に突出して配されている。従って、係止部30には、雌
端子金具10をキャビティ21に挿入するのに伴ってス
タビライザ13が後方から干渉可能とされ、このスタビ
ライザ13によって係止部30が押圧されることでラン
ス29が撓み変形されるようになっている(図8参
照)。スタビライザ13が突き当たる係止部30の後端
面は、ランス29を撓み方向へ案内するようテーパ状に
形成されている。係止部30は、その前端位置がキャビ
ティ21の前壁24よりもスタビライザ13の長さ寸法
分程度後方に設定されており、正規深さまで挿入された
雌端子金具10のスタビライザ13の後端面に係止部3
0の前端面が係止されるようになっている。
【0023】隔壁23のうちランス29に対して係止部
30の反対側に位置する部分、すなわちランス29の撓
み方向に対して向き合う部分(高さ方向に延出する隔壁
23Aと幅方向に延出する隔壁23Bとが交差する部
分)には、ランス29の撓み変形を許容する撓み空間を
なす逃がし部31が切り欠いて形成されている。言い換
えると、この逃がし部31は、幅方向に隣り合うランス
29同士を仕切る壁を切除して形成されており、撓み変
形されたランス29は、逃がし部31内に進入するとと
もに隣のランス29に接近するようになっている(図8
参照)。逃がし部31は、前方へ開口して形成され、こ
の逃がし部31の前方の空間がランス29の前方におい
て上下のキャビティ21同士を連通する空間と繋げられ
ており、これら両空間によって、幅方向に並んだキャビ
ティ21の下側の隔壁23が幅方向に沿って細長く開口
されている。
【0024】逃がし部31の下面を有する隔壁23A
(幅方向に並んだキャビティ21間を仕切る隔壁23
A)には、過度撓み規制部32が上方へ突出して設けら
れており、この過度撓み規制部32は、ランス29が弾
性限度を超えて弾性変形する前の段階でランス29に干
渉することで、その過度撓みを規制できるようになって
いる。過度撓み規制部32は、ランス29の基端からハ
ウジング20の前端にわたる長さ領域に設けられるとと
もに、高さ方向に延出する隔壁23Aから幅方向に隣り
合うキャビティ21の前壁24とにまたがる幅領域に設
けられている。この過度撓み規制部32は、高さ寸法が
ランス29の高さ寸法の半分よりも小さく設定されてい
る。つまり、この過度撓み規制部32は、幅方向に隣り
合うランス29の係止部30に対して高さをずらして、
互いに部分的に重なる位置に配設されている。言い換え
ると、過度撓み規制部32は、ランス29の撓み方向に
隣り合うランス29に対して撓み方向と直交する向きに
重なって設けられている。従って、各ランス29の係止
部30の真下には、所定の間隔を空けて過度撓み規制部
32が配されている。
【0025】なお、上記したランス29、逃がし部31
及び過度撓み規制部32は、キャビティ21間を仕切る
隔壁23だけでなく最下段のキャビティ21の下面を有
するハウジング20の下壁にも同様に設けられている。
【0026】本実施形態は以上のような構造であり、続
いてその作用について説明する。まず、図1に示すよう
に、リテーナ27を仮係止位置に取り付けた状態で、電
線Wに圧着接続した雌端子金具10を後方からキャビテ
ィ21内へ挿入する。このとき、仮に雌端子金具10が
上下反転した姿勢だった場合には、スタビライザ13が
キャビティ21の周縁に突き当たることで、雌端子金具
10が反転状態のまま挿入される、いわゆる逆挿入が阻
止される。
【0027】雌端子金具10がキャビティ21内に挿入
されるとともに、スタビライザ13が案内溝22に嵌ま
ることで、雌端子金具10の挿入動作がスムーズに案内
される。案内溝22を通過したスタビライザ13は、ラ
ンス29の係止部30の後端面に突き当てられ、この状
態から雌端子金具10をさらに前方へ押し込むと、図7
及び図8に示すように、スタビライザ13によりランス
29の係止部30が押圧され、これに伴ってランス29
が幅方向(キャビティ21とランス29の並び方向と直
交する向き)に沿って弾性的に撓まされる。雌端子金具
10がキャビティ21内に正規深さまで挿入されて、ス
タビライザ13がランス29の係止部30の前方に配さ
れるのに伴って、ランス29が弾性復帰して、その係止
部30がスタビライザ13の後端面に係止される。これ
により雌端子金具10は、キャビティ21から抜け止め
状態に保持される。その後、リテーナ27を本係止位置
に押し込むと、図9に示すように、リテーナ27の係止
突部28が雌端子金具10のあご部14に係止して、雌
端子金具10は、キャビティ21から二重に抜け止めさ
れた状態に保持される。
【0028】一方、メンテナンスなどの事情により雌端
子金具10をハウジング20から取り外す場合には、リ
テーナ27を仮係止位置に戻すとともに、ランス29の
前方の開口部分を介して前方から図示しない治具などを
突っ込んでランス29を強制的に撓ませ、係止部30と
スタビライザ13との係止状態を解除しつつ、雌端子金
具10を引き抜くようにする。このとき、ランス29が
過度に撓まされた場合には、ランス29が過度撓み規制
部32に干渉することで、弾性限度を超えるような過度
の撓み変形が規制されるから、ランス29が変形するな
どの事態を回避することができる。
【0029】以上説明したように本実施形態によれば、
ランス29の撓み方向がキャビティ21とランス29の
並び方向と直交する向きとなっているから、キャビティ
21、ランス29及び撓み空間(逃がし部31)が一直
線に並ぶことがなく、高さ方向に沿ってコネクタが長大
化するのを防ぐことができる。
【0030】しかも、ランス29は、高さ方向に並んだ
キャビティ21間を仕切る隔壁23Bを切り欠いて設け
られていて、ランス29と隔壁23Bとが同じ高さ位置
に配されているから、コネクタを高さ方向について一層
小型化することができる。
【0031】さらには、ランス29の撓み変形を許容す
る撓み空間をなす逃がし部31は、隔壁23のうちラン
ス29の撓み方向に対して向き合う部分を切り欠いて設
けられているから、コネクタを幅方向について小型化す
ることができる。また、幅方向に並んだキャビティ21
間を仕切る隔壁23Aには、逃がし部31の隣の位置に
ランス29の過度撓みを規制可能な撓み規制部が設けら
れているから、コネクタを幅方向に大型化することな
く、過度撓み規制部32を設けることができる。しか
も、この過度撓み規制部32は、幅方向(ランス29の
撓み方向)に隣り合うランス29の係止部30と高さ位
置をずらして、高さ方向について部分的に重なるように
設けられているから、コネクタを幅方向について一層小
型化することができる。
【0032】また、雌端子金具10において、挿入動作
を案内するためのスタビライザ13がランス29の係止
部30が係止される被係止部を兼用しているから、その
構造を簡単にすることができる。
【0033】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記した実施形態では、キャビティとランスの並
び方向がコネクタの高さ方向で、ランスの撓み方向が幅
方向とした構造のものについて示したが、例えばこの構
造を90°回転させて、キャビティとランスの並び方向
がコネクタの幅方向で、ランスの撓み方向が高さ方向と
した構造としてもよく、そのような形態のものも本発明
に含まれる。
【0034】(2)上記した実施形態では、過度撓み規
制部が幅方向に隣り合うランスの係止部と高さをずらし
て部分的に重なる構造のものを示したが、過度撓み規制
部と隣のランスとが必ずしも重ならなくてもよい。 (3)上記した実施形態では、隔壁のうちランスの撓み
方向に向き合う部分を切除して逃がし部を設けるように
した場合について示したが、例えば隔壁を部分的に切り
欠いて逃がし部を設け、残された隔壁によって過度撓み
規制部を構成するようにしてもよい。また例えばキャビ
ティが幅方向に細長い形状であって、ランスと逃がし部
とがキャビティの幅寸法内に収まる構造のものにおいて
は、ランスの撓み方向に向き合う隔壁を切り欠く必要が
ない。しかもこの隔壁を過度撓み規制部としてもよい。
【0035】(4)上記した実施形態では、高さ方向に
並んだ隔壁を切り欠いてランスを設け、隔壁とランスと
を同じ高さ位置に配した場合について示したが、例えば
ランスの下側に隔壁を設けて、隔壁とランスとが高さ方
向にずれて設けられるものも本発明に含まれる。 (5)また、雄端子金具を収容する雄コネクタについて
も本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る雌コネクタの分解側
断面図
【図2】図5におけるハウジングのX−X線断面図
【図3】雌端子金具の正面図
【図4】ハウジングの背面図
【図5】ハウジングの正面図
【図6】図5におけるハウジングのY−Y線断面図
【図7】キャビティ内に雌端子金具を挿入する作業を示
す側断面図
【図8】キャビティ内に雌端子金具を挿入する作業を示
す図5のY−Y線断面図
【図9】リテーナを本係止位置に移動して雌端子金具が
二重係止された状態を示す側断面図
【図10】従来例の側断面図
【符号の説明】
10…雌端子金具(端子金具) 13…スタビライザ 20…ハウジング 21…キャビティ 22…案内溝 23…隔壁 29…ランス 31…逃がし部 32…過度撓み規制部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子金具を収容可能なキャビティを備え
    たハウジングには、前記端子金具を前記キャビティ内に
    挿入するのに伴って一旦撓み空間内に撓み変形された
    後、前記端子金具が正規深さに至ると弾性復帰されると
    ともに前記端子金具に係止されてこれを抜け止め可能な
    ランスが設けられているコネクタにおいて、 前記ランスの撓み方向が前記キャビティとランスの並び
    方向と略直交する向きとなっていることを特徴とするコ
    ネクタ。
  2. 【請求項2】 前記キャビティが複数設けられるととも
    に、各キャビティ間を仕切る隔壁が設けられているもの
    において、 前記ランスは、前記キャビティとランスの並び方向に向
    き合う隔壁を切り欠いて設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記キャビティが複数設けられるととも
    に、各キャビティ間を仕切る隔壁が設けられているもの
    において、 前記ランスの撓み方向に向き合う隔壁には、前記撓み空
    間をなす逃がし部が設けられていることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記逃がし部が設けられている前記隔壁
    には、前記ランスが弾性限度を超えて撓み変形するのを
    規制可能な過度撓み規制部が設けられていることを特徴
    とする請求項3記載のコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記過度撓み規制部は、前記ランスの撓
    み方向に隣り合うランスに対して前記撓み方向と略直交
    する向きに重なって設けられていることを特徴とする請
    求項4記載のコネクタ。
  6. 【請求項6】 前記端子金具のうち前記ランスが係止さ
    れる被係止部は、前記端子金具を前記キャビティ内に挿
    入するのに伴ってキャビティの側面に形成された案内溝
    に嵌まって挿入動作を案内可能なスタビライザを兼用し
    ていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいず
    れかに記載のコネクタ。
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