JP2003077396A - パネル状気密容器の製造方法 - Google Patents

パネル状気密容器の製造方法

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JP2003077396A
JP2003077396A JP2001265304A JP2001265304A JP2003077396A JP 2003077396 A JP2003077396 A JP 2003077396A JP 2001265304 A JP2001265304 A JP 2001265304A JP 2001265304 A JP2001265304 A JP 2001265304A JP 2003077396 A JP2003077396 A JP 2003077396A
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processing chamber
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Tetsuya Kaneko
哲也 金子
Kohei Nakada
耕平 中田
Toshihiko Miyazaki
俊彦 宮崎
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像表示パネル19の表裏面を構成するリア
プレート20及びフェースプレート21と、周側壁を構
成する外枠22とを、少なくとも封着処理室7を含む減
圧された複数の処理室を有する一連の処理装置へ搬入し
て順次処理室間を搬送し、所定の処理を経たリアプレー
ト20とフェースプレート21と外枠22とを、封着材
を用いて前記封着処理室で7封着処理する画像表示パネ
ル19の製造方法において、処理装置の設置面積を小さ
くできるようにする。 【解決手段】 少なくともリアプレート20及びフェー
スプレート21を、それぞれ立てた状態で搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表裏面を構成する
一対の基板を、内面間に隙間をあけて対向配置して周囲
を気密に封着処理することで、密封された隙間を有する
パネル状気密容器を製造する方法に関する。更に具体的
には、例えば、表面である表示面を構成するフェースプ
レートと、裏面を構成するリアプレートとを、周側壁を
構成する外枠を挟んで対向させて封着することで形成さ
れる画像表示パネルなどの製造に用いられるパネル状気
密容器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば画像表示パネルなどのパネ
ル状気密容器は、内部空間容積がきわめて小さく、封着
後に内壁面などからガスの放出があった場合に、内部の
真空度が大きく低下しやすいことから、構成部材を、減
圧された複数の処理室を有する一連の処理装置へ搬入し
て順次処理室間を搬送して浄化処理を施し、所定の処理
を経た前記一対の基板を、高真空度に保たれた封着処理
室において、内面間に隙間をあけて対向配置して周囲を
気密に封着処理方法が知られている。
【0003】更に具体的に説明すると、WO00/60
634号公報には、蛍光体を有するフェースプレート
を、ベーク処理室に搬送してベーク処理し、冷却処理室
で冷却してからゲッタ処理室へ搬送して内面にゲッタ膜
を被着させた後、更にアライメント処理室を介して封着
処理室へ搬送する一方、電子源を有するリアプレートを
上記フェースプレートとは別途ベーク処理室に搬送して
ベーク処理し、冷却処理室で冷却してからアライメント
処理室を介して封着処理室へ搬送し、アライメント処理
室でアライメントされた上記フェースプレートとリアプ
レートを、予めフェースプレートの溝内に入れておいた
封着材を用いて封着室で封着して画像表示パネルを製造
することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記WO0
0/60634号公報におけるフェースプレートとリア
プレートは、それぞれ横に寝かせた状態で処理室間に搬
送されるものとなっていることから、各処理室の平面面
積が大きくなって、処理装置の設置面積が大きくなる問
題がある。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、パネル状気密容器の表裏面を構成する一対
の基板と周側壁を構成する外枠とを、少なくとも封着処
理室を含む減圧された複数の処理室を有する一連の処理
装置へ搬入して順次処理室間を搬送し、所定の処理を経
た前記一対の基板と外枠とを、封着材を用いて前記封着
処理室で封着処理するパネル状気密容器の製造方法にお
いて、処理装置の設置面積を小さくできるようにするこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的のた
めに、パネル状気密容器の表裏面を構成する一対の基板
と周側壁を構成する外枠とを、少なくとも封着処理室を
含む減圧された複数の処理室を有する一連の処理装置へ
搬入して順次処理室間を搬送し、所定の処理を経た前記
一対の基板と外枠とを、封着材を用いて前記封着処理室
で封着処理するパネル状気密容器の製造方法において、
少なくとも前記一対の基板を、それぞれ立てた状態で搬
送するとことを特徴とするパネル状気密容器の製造方法
を提供するものである。
【0007】上記本発明は、前記外枠を、前記基板とは
別に、立てた状態で搬送すること、前記外枠を、外枠の
表裏面方向に搬送すること、前記一対の基板を、それぞ
れ基板の内外面方向に搬送すること、前記処理装置の処
理室として、少なくとも前記一対の基板が前記封着処理
室への搬送に先立って搬送される基板ベーク処理室を設
けると共に、前記外枠の表裏面に予め前記封着材を設け
ておき、少なくとも前記一対の基板を前記外枠とは分け
て前記基板ベーク処理室に搬送してベーク処理を施すこ
と、基板をその内外面方向に搬送する場合において、前
記処理装置の処理室として、少なくとも前記一対の基板
が前記封着処理室への搬送に先立って搬送される基板ベ
ーク処理室と、該基板ベーク処理室を経た少なくとも一
方の基板の内面に表面浄化処理又はパネルゲッタ処理を
施す表面浄化処理室又はパネルゲッタ処理室を設けると
共に、該少なくとも一方の基板について、前後の基板間
の間隔を縮小・拡大可能な状態で複数を連続して搬送
し、前記ベーク処理室において前後の基板間の間隔を縮
小して複数の基板を基板ベーク処理室に入れて同時にベ
ーク処理を施し、前記表面浄化処理室又はパネルゲッタ
処理室において前後の基板間の間隔を拡大して表面浄化
処理又はパネルゲッタ処理を施すこと、前記基板ベーク
処理室を、一対の基板を構成する2つの基板のそれぞれ
について設け、該2つの基板をそれぞれ別の基板ベーク
処理室に搬送してベーク処理を施すこと、前記基板ベー
ク処理室における基板のベーク処理の加熱条件を、基板
に吸着されたガスが放出される温度以上とすること、前
記処理装置の処理室として、外枠が封着処理室への搬送
に先立って搬送される外枠ベーク処理室を設け、前記外
枠を前記基板とは分けて該外枠ベーク処理室に搬送して
ベーク処理を施すこと、外枠ベーク処理室における外枠
のベーク処理の加熱条件を、外枠に付着又は吸着されて
いる水分の放出温度以上で、予め外枠に設けられた封着
材の流動化温度未満とすること、一対の基板と外枠とを
分離された状態のまま封着処理室へ搬送すること、外枠
を、予め設けられた封着材を用いて、基板ベーク処理室
におけるベーク処理を経たいずれか一方の基板にセット
して封着処理室へ搬送すること、外枠を、外枠ベーク処
理室におけるベーク処理後、予め設けられた封着材を用
いて、基板ベーク処理室におけるベーク処理を経たいず
れか一方の基板にセットして封着処理室へ搬送するこ
と、をその好ましい態様として含むものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、画像表示パ
ネルの製造を例に、本発明を更に説明する。
【0009】図1(a)は、本発明の製造方法に用いる
製造装置の第1の例を模式的に示す図で、図1(b)〜
(d)は、図1(a)における外枠処理ライン、リアプ
レート〜封着処理ライン、フェースプレート処理ライン
における各処理対象部材の温度プロファイルと各処理室
の真空度プロファイルを示すものである。
【0010】図1(a)において、中段のラインがリア
プレート処理ラインで、1は前処理室、2は基板ベーク
処理室、3は表面浄化処理室、4は冷却処理室、5はチ
ャンバゲッタ処理室、6は組み立て処理室、7は封着処
理室、8は後処理室で、前処理室1からチャンバゲッタ
処理室5までがリアプレート処理ラインで、これに続く
組み立て処理室6から後処理室までが封着処理ラインで
ある。リアプレート処理ラインについては図2に拡大し
て示し、封着処理ラインについては図5に拡大して示
す。
【0011】図1(a)において、下段のラインがフェ
ースプレート処理ラインで、9は前処理室、10は基板
ベーク処理室、11は表面浄化処理室、12は冷却処理
室、13はチャンバゲッタ処理室、14はパネルゲッタ
処理室で、このパネルゲッタ処理室14が、上記封着ラ
インにおける組み立て処理室6に接続されている。この
フェースプレート処理ラインについては、図3に拡大し
て示す。
【0012】図1(a)において、上段のラインが外枠
処理ラインで、15は前処理室、16は外枠ベーク処理
室、17は冷却処理室、18はチャンバゲッタ処理室
で、このチャンバゲッタ処理室18が、上記封着ライン
における組み立て処理室6に接続されている。この外枠
処理ラインについては、図4に拡大して示す。
【0013】上記リアプレート処理ライン、フェースプ
レート処理ライン及び外枠処理ラインは、それぞれパネ
ル状の気密容器である画像表示パネル19の構成部材を
それぞれ図中矢印で示される方向に搬送処理するもの
で、2枚の基板のうちの1枚であるリアプレート(以下
「RP」と記す。)20はリアプレート処理ラインへ搬
入され、もう1枚であるフェイスプレート(以下「F
P」と記す。)21はフェースプレート処理ラインへ搬
入され、画像表示パネル19の周側壁を構成する外枠2
2は外枠処理ラインへ搬入されるものとなっている。ま
た、リアプレート処理ラインへ搬入されたRP20と、
フェースプレート処理ラインへ搬入されたFP21と、
外枠処理ラインへ搬入された外枠22とは、それぞれ搬
送ユニット23,24,25によって順次封着ラインの
組み立て処理室6へと搬送され、この組み立て処理室6
で合流し、リアプレート処理ラインと一連の搬送ユニッ
ト23で封着処理室7へ送られて封着されて、画像表示
パネル18が形成されるものである。
【0014】本例においては、RP20、FP21及び
外枠22は、それぞれ立てた状態で搬送されるものとな
っている。この立てた状態とは、垂直にすることに限ら
ず、斜めにした状態をも含むもので、具体的には傾斜角
が45°〜0°(垂直)となる範囲で立てることが好ま
しい。
【0015】処理装置全体の設置面積を軽減するために
は、通常、通過する処理室の数が多くなるRP20とF
P21を立てた状態で搬送することが必要であるが、図
示されるように、外枠22も立てた状態で搬送すると、
一層処理装置の設置面積を小さくすることができるので
好ましい。また、RP20とFP21をその内外面方向
に搬送すると、RP20及び/又はFP21が搬送され
る各処理室の搬送方向長さを短くすることができ、処理
装置全体長さを短くすることができるので好ましい。外
枠22についても、その表裏面方向に搬送すると、上記
と同様に処理装置の全体長さを短くすることができるの
で好ましい。
【0016】以下、各処理ラインについて更に説明す
る。
【0017】(1)リアプレート処理ライン まず、図2に基づいて、リアプレート処理ラインの各処
理室について説明する。
【0018】リアプレート処理ラインは、RP20が搬
入され、このRP20を前述した封着処理ラインの組み
立て処理室6に搬送するまでの間に必要な処理を行うラ
インで、前処理室1、基板ベーク処理室2、表面浄化処
理室3、冷却処理室4、チャンバゲッタ処理室5の順に
直列に接続され、チャンバゲッタ処理室5は封着処理ラ
インの組み立て処理室6に接続されている。各処理室
は、それぞれ真空ポンプで排気され、必要な真空雰囲気
を形成できるようになっている。
【0019】前処理室1と大気間、並びに、各処理室の
間は、ゲートバルブ26〜31で隔てられている。RP
20は、ゲートバルブ26〜31を開閉させて、前処理
室7に搬入されてた後、搬送ユニット23により、ベー
ク処理室2、表面浄化処理室3、冷却処理室4、チャン
バゲッタ処理室5、更に組み立て処理室6へと順次搬送
されるものである。
【0020】RP20は、内面側に電子放出素子(図示
されていない。)が形成された基板で、画像表示パネル
19(図1参照)の背面を構成する部材である。また、
本例におけるRP20の内面側には、適宜の位置に、形
成する画像表示パネル19に耐大気圧構造を付与するた
めのスペーサ32が予め固定されたものとなっている。
【0021】前処理室1は、ゲートバルブ27を閉じ、
内部が大気圧となった状態でゲートバルブ26を開き、
RP20が搬入された後、ゲートバルブ26を閉じて内
部を所定の減圧状態まで排気してからゲートバルブ27
を開いて、RP20を基板ベーク処理室2へと送り出す
もので、RP20の搬入によって、ベーク処理室2以降
の処理室の真空雰囲気が損なわれないようにする処理室
である。前処理室1は、RP20を基板ベーク処理室2
へ送り出した後、ゲートバルブ27を閉じて、再度大気
圧まで徐々に昇圧されて、次のRP20の搬入に備える
ことになる。
【0022】基板ベーク処理室2は、搬送されてきたR
P20を温度制御手段33に保持して減圧下で加熱し、
RP20に付着又は吸着されている水分、ガスなどを放
出させるベーク処理を行うためのものである。
【0023】温度制御手段は33は、RP20を位置決
め保持した状態で、RP20と共に搬送ユニット23で
搬送されれるもので、小さな処理室容積で必要な処理を
行うことができるようにする上で、RP20を垂直もし
くは斜めに立てた状態で保持するものとなっている。ま
た、温度制御手段33は、RP20を脱落させることな
く十分な力で保持できるチャックを有するものとするこ
とが好ましい。このチャックとしては、例えば、RP2
0の周辺をツメなどで機械的に掴む機械方式、静電気に
より吸着する静電方式、真空吸引により吸着する真空方
式などのものを用いることができる。このような温度制
御手段33としては、位置決めするための突き当てピン
と上記チャックとを備えたホットプレートを用いること
ができる。
【0024】表面浄化処理室2は、RP20の表面に電
子線、イオン、紫外線あるいはプラズマなど、ガス離脱
を促すエネルギーを照射することで、吸着不純物のガス
脱離による表面浄化処理を行う処理室である。本例にお
けるこの表面浄化処理室3は、電子銃34が設けられて
おり、電子線35の照射によって表面浄化処理を行うも
のとなっているが、上記イオンの照射、紫外線の照射あ
るいはプラズマの照射によりRP20の表面浄化処理を
行うものとすることもできる。
【0025】冷却処理室4は、搬送されてきたRP20
の降温処理を行う処理室である。この降温処理は、RP
20を保持している温度制御手段33の設定温度を下げ
ることで行うことができる。
【0026】チャンバゲッタ処理室5は、チャンバゲッ
タ処理室5内に配置されたチャンバゲッタ板36にチャ
ンバゲッタフラッシュ装置37からゲッタ剤をフラッシ
ュしてゲッタ膜を形成し、処理室内の真空度を上げ、次
の組み立て処理室6にRP20を搬送するためにゲート
バルブ31を開いたときに、組み立て処理室6内の真空
度の低下を防ぐための処理室である。38は、チャンバ
ゲッタフラッシュ装置37から発生されるチャンバゲッ
タフラッシュであり、例えばチャンバゲッタフラッシュ
装置37に内蔵されたバリウムなどの蒸発型ゲッタ剤
を、抵抗加熱などの方法で加熱して瞬間的に蒸発させた
ものである。チャンバゲッタフラッシュ38がチャンバ
ゲッタ板36に被着し、チャンバゲッタとして排気作用
をなすことで、チャンバゲッタ処理室5内の真空度を上
げることができる。
【0027】次に、リアプレート処理ラインにおける処
理工程について説明する。
【0028】まず、前処理室1内が大気圧となっている
状態でゲートバルブ26を開き(ゲートバルブ27は閉
じている。)、スペーサ32が事前に固定されたRP2
0を前処理室1に搬入する。搬入は、専用の冶具を用い
て行ってもよいが、RP20をそのまま搬送ユニット2
3で搬送することもできる。RP20の搬入後、ゲート
バルブ26を閉じ、前処理室1内を真空排気し、ゲート
バルブ27の開放に備える。本例においては、図1
(c)に示されるように、10-5Pa台の真空状態にま
で排気している。前処理室1内におけるRP20の温度
は室温である。
【0029】前処理室1内を所定の真空度にまで排気し
た後、ゲートバルブ27を開放し、搬送ユニット23に
より、RP20を前処理室1から基板ベーク処理室2へ
搬送し、この移動後ゲートバルブ27を遮断する。基板
ベーク処理室2に搬送されてきたRP20は、温度制御
手段32に保持され、減圧下での加熱処理であるベーク
処理が施される。このベーク処理によって、RP20に
付着又は吸着されている水素、酸素、水などの不純物質
をガスとして放出して取り除くことができる。RP20
のベーク処理温度は、付着又は吸着されているガス及び
水分をガスとして放出除去できる温度であることが好ま
しく、具体的には300〜400℃であることが好まし
く、350〜380℃であることが特に好ましい。ま
た、このRP20のベーク処理時の圧力は、ベーク処理
に伴うガスの放出により上昇を生じるが、10-4〜10
-5Pa程度であることが好ましい。図示される例におい
ては、図1(c)に示されるように、基板ベーク処理室
2内を10-4Paに減圧すると共に、RP19を380
℃に加熱している。
【0030】上記ベーク処理を施した後、ゲートバルブ
28を開いて、RP20を温度制御手段33に載せたま
ま、温度制御手段33と共に表面浄化処理室3に搬送
し、ゲートバルブ28を閉じ、ベーク処理を経たRP2
0を穏やかに温度降下させながら、表面浄化処理を施
す。この表面浄化処理は、前述したように、電子線、イ
オン、紫外線あるいはプラズマを照射することで、表面
に付着又は吸着された吸着不純物のガス脱離による表面
浄化処理を行う処理である。この表面浄化処理室3は、
ベーク処理によって十分ガス及び水分を除去できる場合
には省略することができる。
【0031】通常、表面浄化処理は、処理対象がある程
度高温である方が効果的である。従って、表面浄化処理
室3を設ける場合、基板ベーク処理室2の直後に設けて
おくと、ベーク処理の余熱を利用して表面浄化処理効果
を向上させることができるので好ましい。また、表面浄
化処理室3におけるRP20の冷却は、必須のものでは
ないが、次の冷却処理室4で行われる冷却処理時間を短
縮するために行うことが好ましい。この冷却は、温度制
御手段33の温度を下げることで行うことができる。
【0032】上記表面浄化処理室3におけるRP20の
冷却は、RP20の温度がベーク処理温度から100℃
程度までの間の温度となるように行うことが好ましい。
表面浄化処理室3での冷却温度が高すぎると、次の冷却
処理室4における冷却時間の短縮を十分図りにくく、逆
に冷却温度が低すぎると、後述する封着処理室7におけ
る再加熱時間が長くなりやすい。また、表面浄化処理室
3は、その後の処理室の真空度を高く維持しやすくする
ために、10-4Pa〜10-5Pa程度の真空度とするこ
とが好ましい。図示される例では、表面浄化処理とし
て、電子銃34による電子線35の照射を行っており、
図1(c)に示されるように、RP20を降温すると共
に、10-5Paまで減圧している。
【0033】上記表面浄化処理が完了した後、ゲートバ
ルブ29を開いて、RP20を温度制御手段33に載せ
たまま冷却処理室4へ搬送し、ゲートバルブ29を閉
じ、冷却処理を施す。この冷却処理は、その後の処理室
におけるRP20からのガスの放出を防止するためのも
ので、上記表面浄化処理室3における冷却処理で十分冷
却できる場合には、この冷却処理室4は省略することが
できる。
【0034】冷却処理室4における冷却は、温度制御手
段33の温度を下げることで行うことができ、通常、R
P20の温度が250〜80℃になるまで冷却すること
が好ましい。また、冷却処理室4内は、次のチャンバゲ
ッタ処理室5の真空度を維持しやすくするため、10-5
〜10-6Pa程度の真空度であることが好ましい。図示
される例においては、図1(c)に示されるように、R
P19を100℃程度まで冷却すると共に、冷却処理室
4内を10-5Paまで減圧している。
【0035】上記冷却処理を施した後、ゲートバルブ3
0を開いて、RP20を温度制御手段33に載せたまま
チャンバゲッタ処理室5へ搬送し、ゲートバルブ30を
閉じ、チャンバゲッタ処理を施す。このチャンバゲッタ
処理室5では、処理室内のチャンバゲッタ板36に、チ
ャンバゲッタフラッシュ装置37により、例えばバリウ
ムなどの蒸発型ゲッタ剤をフラッシュさせて、ゲッタ膜
を被着させるチャンバゲッタ処理が行われる。チャンバ
ゲッタ板36に被着されたゲッタ膜は、チャンバゲッタ
処理室5内のガスを捕捉し、処理室内の真空度を上げ
る。
【0036】チャンバゲッタ処理は、次の封着処理ライ
ンの組み立て処理室6における高真空度を維持しやすく
するためのもので、組み立て処理室6に要求される真空
度と同程度の真空度まで減圧することが好ましい。チャ
ンバゲッタ処理は、上記蒸発型ゲッタ剤による処理では
なく、処理室内で非蒸発型ゲッタ剤を加熱活性化させて
ガスを捕捉する処理とすることもでき、更には、上記蒸
発型ゲッタ剤を用いた処理と、非蒸発型ゲッタ剤を用い
た処理を併用した処理とすることもできる。
【0037】蒸発型ゲッタ剤を用いたチャンバゲッタ処
理を行うチャンバゲッタ処理室5では、蒸発型ゲッタ剤
のフラッシュにより、一時的に真空度が低下するが、真
空排気により、必要な高真空度へ移行することができ
る。また、チャンバゲッタ処理室5では、RP20を冷
却処理室4を出た温度に保ってもよいが、冷却が不足し
ている場合、更に冷却することもできる。図示される例
においては、図1(c)に示されるように、チャンバゲ
ッタ処理室5は10-6Paの真空度にまで減圧されてい
ると共に、RP20は100℃に維持されている。
【0038】チャンバゲッタ処理は、組み立て処理室6
のいわば前室であるチャンバゲッタ処理室5内を高真空
にするためのもので、このようなチャンバゲッタ処理に
よらずとも高真空度を得ることができれば省略し、例え
ばベーク処理室2、表面浄化処理室3又は冷却処理室5
を組み立て処理室6に直接接続することができる。但
し、組み立て処理室5を高真空度に維持しやすくする上
で、チャンバゲッタ処理室5を設け、組み立て処理室6
への搬送前にチャンバゲッタ処理を行うことが好まし
い。
【0039】チャンバゲッタ処理室5でのチャンバゲッ
タ処理を経たRP20は、ゲートバルブ6を開いて、次
の封着処理ラインの組み立て処理室6へと搬送されるこ
とになる。封着処理ラインについては後述する。
【0040】(2)フェイスプレート処理ライン 図3に基づいて、フェイスプレート処理ラインの各処理
室について説明する。
【0041】フェイスプレート処理ラインは、FP21
が搬入され、このFP21を前述した封着処理ラインの
組み立て処理室6に搬送するまでの間に必要な処理を行
うラインで、前処理室9、基板ベーク処理室10、表面
浄化処理室11、冷却処理室12、チャンバゲッタ処理
室12、パネルゲッタ処理室14の順に直列に接続さ
れ、パネルゲッタ処理室14は封着処理ラインの組み立
て処理室6に接続されている。各処理室は、それぞれ真
空ポンプで排気され、必要な真空雰囲気を形成できるよ
うになっている。
【0042】上記フェースプレート処理ラインの各処理
室のうち、前処理室9、基板ベーク処理室10、表面浄
化処理室11、冷却処理室12及びチャンバゲッタ処理
室13は、搬送されて来る対象がFP21であること、
温度制御手段39がFP21を保持する向きがRP20
とは逆になっていること、及び、チャンバゲッタ処理室
13がパネルゲッタ処理室14に接続されていること以
外、上述したリアプレート処理ラインにおける前処理室
9、基板ベーク処理室10、表面浄化処理室11、冷却
処理室12及びチャンバゲッタ処理室12(図2参照)
と同様の処理室で、同様の処理が行われ、同様の変更が
可能なものである。図示される例において、前処理室
9、基板ベーク処理室10、表面浄化処理室11、冷却
処理室12及びチャンバゲッタ処理室13でのFP21
の温度プロファイルと、これらの各処理室の真空度プロ
ファイルは、図1(d)と図1(c)とから明らかなよ
うに、リアプレート処理ラインにおける前処理室9、基
板ベーク処理室10、表面浄化処理室11、冷却処理室
12及びチャンバゲッタ処理室13でのRP20の温度
プロファイルと、これらの各処理室の真空度プロファイ
ルと同様のものとなっている。
【0043】尚、図3における搬送ユニット24、ゲー
トバルブ40〜46、電子銃47、電子線48、チャン
バゲッタ板49、チャンバゲッタフラッシュ装置50、
チャンバゲッタフラッシュ51は、それぞれ図2におけ
る搬送ユニット23、ゲートバルブ26〜31、電子銃
34、電子線35、チャンバゲッタ板36、チャンバゲ
ッタフラッシュ装置37、チャンバゲッタフラッシュ3
8に対応するものである。
【0044】フェースプレート処理ラインにおいて処理
するFP21は、画像形成部材である蛍光体(図示され
ていない)が内面に設けられた基板で、画像表示パネル
19(図1参照)の表面である表示面を構成する部材で
ある。
【0045】フェースプレート処理ラインにおいて、F
P21は、前述したRP20が内面を温度制御手段33
に搬送方向前方に向けて保持されているのに対し(図2
参照)、これとは逆に、内面を搬送方向後方に向けて温
度制御手段39に保持されるものとなっている。これ
は、後述する封着処理ラインの組み立て処理室6におい
て、RP20とFP21を、その内面同志を向き合わせ
て対向させやすいようにするためのもので、組み立て処
理室6におけるアライメントの行い方によっては、FP
21を前向き、RP20を後ろ向きに搬送したり、FP
21とRP20をそれぞれ同じ向きに向けて搬送するこ
ともできる。
【0046】フェースプレート処理ラインにおけるベー
ク処理室10でのベーク処理は、前記のように、リアプ
レート処理ラインにおける基板ベーク処理室2(図2参
照)でのベーク処理と同様である。
【0047】フェースプレート処理ラインにおいて、チ
ャンバゲッタ処理室13でのチャンバゲッタ処理が完了
すると、ゲートバルブ45を開き、FP21を温度制御
手段39に載せたままパネルゲッタ処理室14へ搬送
し、ゲートバルブ45を閉じる。
【0048】パネルゲッタ処理室14は、パネルゲッタ
フラッシュ装置52を備えた処理室で、例えばパネルゲ
ッタフラッシュ装置52に内蔵されたバリウムなどの蒸
発型ゲッタ剤を抵抗加熱などの方法で加熱し、瞬間的に
蒸発させることでパネルゲッタフラュッシュ53を発生
させ、FP21の内面にゲッタ膜を被着させるパネルゲ
ッタ処理が行われる。このFP21の内面に被着された
ゲッタ膜は、後述する封着処理後まで活性を維持し、封
着処理後に画像表示パネル19内に放出されるガスを捕
捉して、画像表示パネル19内の高真空雰囲気を維持す
る働きをなすものである。
【0049】上記ゲッタ膜が処理室中のガスを吸着して
活性を失わないよう、このチャンバゲッタ処理室13か
ら封着処理室7は高真空度となっていることが好まし
い。具体的には、10-5Pa以上の真空度となっている
ことが好ましい。この真空度を得るためには、一般的な
真空排気ポンプによる排気の他に、前述のリアプレート
処理ラインで説明したチャンバゲッタ処理や、非蒸発型
ゲッタ剤の加熱活性化によるガス捕捉などの捕捉手段を
併用することもできる。また、チャンバゲッタ処理室1
3でチャンバゲッタ処理を施すFP21は、被着される
ゲッタ膜が熱劣化しない温度、例えばバリウムゲッタの
場合、具体的には120〜60℃程度まで冷却されてい
ることが好ましい。フェースプレート処理ラインにおけ
る表面浄化処理室11及び冷却処理室12における冷却
処理は、リアプレート処理ラインで説明した、後の処理
室におけるガスの放出防止の他に、パネルゲッタ処理室
14においてFP21内面に被着されるゲッタ膜の熱劣
化防止の意味もある。図示される例においては、パネル
ゲッタ処理室14は10-6Paの真空度となっていると
共に、FP21は100℃に保持されている。
【0050】パネルゲッタ処理室14でのパネルゲッタ
処理を経たFP21は、ゲートバルブ46を開いて、次
の封着処理ラインの組み立て処理室6へと搬送されるこ
とになる。封着処理ラインについては後述する。
【0051】(3)外枠処理ライン 図4に基づいて、外枠処理ラインの各処理室について説
明する。
【0052】外枠処理ラインは、外枠22が搬入され、
この外枠22を前述した封着処理ラインの組み立て処理
室6に搬送するまでの間に必要な処理を行うラインで、
前処理室15、外枠ベーク処理室16、冷却処理室1
7、チャンバゲッタ処理室18の順に直列に接続され、
チャンバゲッタ処理室18は封着処理ラインの組み立て
処理室6に接続されている。各処理室は、それぞれ真空
ポンプで排気され、必要な真空雰囲気を形成できるよう
になっている。
【0053】上記外枠処理ラインの各処理室のうち、前
処理室15、外枠ベーク処理室16、冷却処理室17及
びチャンバゲッタ処理室18は、搬送されて来る対象が
外枠22である点、温度制御手段33を用いずに搬送
し、外枠ベーク処理室16及び冷却処理室17で温度制
御手段33,39によらず加熱及び冷却を行う点と加熱
の条件が相違する以外、前述したリアプレート処理ライ
ンにおける前処理室9、基板ベーク処理室10、冷却処
理室12及びチャンバゲッタ処理室12(図2参照)と
同様の処理室で、同様の処理が行われ、同様の変更が可
能なものである。図示される例において、前処理室1
5、冷却処理室17及びチャンバゲッタ処理室18での
外枠22の温度プロファイルと、これらの各処理室の真
空度プロファイルは、図1(b)と図1(c)とから明
らかなように、リアプレート処理ラインにおける前処理
室9、冷却処理室12及びチャンバゲッタ処理室13で
のRP20の温度プロファイルと、これらの各処理室の
真空度プロファイルと同様のものとなっている。
【0054】尚、図4における搬送ユニット25、ゲー
トバルブ54〜58、チャンバゲッタ板59、チャンバ
ゲッタフラッシュ装置60、チャンバゲッタフラッシュ
61は、それぞれ図2における搬送ユニット23、ゲー
トバルブ26〜31、チャンバゲッタ板36、チャンバ
ゲッタフラッシュ装置37、チャンバゲッタフラッシュ
38に対応するものである。
【0055】外枠処理ラインで処理する外枠22は、画
像表示パネル19(図1参照)の周側壁を構成するもの
で、RP20(図2参照)及びFP21(図3参照)と
向き合わされる表裏面には、それぞれ封着材(図示され
ていない)が予め設けられている。
【0056】封着材は、外枠22の表裏面ではなく、後
述する封着処理室7において外枠22の表裏面と封着さ
れるRP20及びFP21の封着箇所に予め設けておく
こともできる。しかし、封着材を予めRP20及びFP
21に設けておくと、前述のベーク処理室2,10(図
2及び図3参照)におけるベーク処理時の加熱によって
封着材が流動化し、封着箇所から流れ出てしまいやすく
なり、ベーク処理温度が制約されやすくなる。
【0057】一方、本例のように、封着材を外枠22に
設けておき、RP20及びFP21のベーク処理をこの
外枠22とは別に行と、RP20及びFP21のベーク
処理時に、前述のようなガスや水分を放出除去できる高
温に加熱しても、封着材が流動化して、搬送時の揺れや
振動ではみ出すことがない。従って、ベーク処理温度
を、RP20及びFP21自体に悪影響を及ぼさない範
囲で任意に定めることができ、RP20及びFP21の
ベーク処理を十分に行うことが容易となることから好ま
しい。
【0058】外枠処理ラインにおける外枠ベーク処理室
16のベーク処理は、例えばランプ加熱熱処理などによ
って行うことができる。この外枠22のベーク処理は、
前述したRP20(図2参照)及びFP21(図3参
照)とは分けて行われるため、RP20及びFP21の
ベーク処理とは別に温度を自由に設定することができ
る。従って、RP20及びFP21については、前述し
た高温による十分なベーク処理を施す場合でも、この外
枠22については、事前に設けられている封着材が流動
化して流れ出さない温度によるベーク処理とすることが
できる。
【0059】ところで、外枠22は、画像表示パネル1
9(図1参照)の周側壁を構成するものであるため、画
像表示パネル19内への露出面積が小さく、ベーク処理
がある程度不十分であっても、封着後の画像表示パネル
19内の真空度に与える影響が小さい。従って、外枠2
2のベーク処理を、封着材が流動化しない温度に押さえ
ても、画像表示パネル19内への露出面積が大きなRP
20(図2参照)とFP21(図3参照)に十分なベー
ク処理を施しておくことによって、封着後の画像表示パ
ネル19内の真空度の低下を抑制することができる。
【0060】外枠ベーク処理室16での外枠22のベー
ク処理は、封着材が流動化する温度以下にして、流れ出
しを防止する必要があるが、封着後の画像表示パネル1
9内の真空度の低下を効果的に抑制できるよう、少なく
とも外枠22に付着又は吸着されている水を蒸発除去で
きる温度以上とすることが好ましく、付着又は吸着され
ているガスもある程度除去できる温度とすることが更に
好ましい。具体的には、使用する封着材の種類にもよる
が、100℃以上380℃未満に加熱することが好まし
い。図示される例においては、図1(b)に示されるよ
うに、120℃に加熱している。また、ベーク処理室1
5の真空度は、前述したリアプレート処理ラインにおけ
る基板ベーク処理室2(図2参照)と同様で、図示され
る例においては、図1(b)に示されるように、10-4
Paとなっている。
【0061】冷却処理室17における冷却処理は、例え
ば水などの冷却媒体による温度制御機能を有する冷却プ
レートなどを用いることができる。この外枠処理ライン
における冷却処理室17は、外枠ベーク処理室16にお
ける加熱がさほど高温ではないので、省略したり、チャ
ンバゲッタ処理室18を設ける場合において、チャンバ
ゲッタ処理室18において外枠22を冷却することで置
き換えることもできる。また、前述のように、外枠22
は、封着後の画像表示パネル19(図1参照)内の真空
度に与える影響が小さいことから、外枠ベーク処理室1
6を省略することもできる。更に、例えば外枠ベーク処
理室16と冷却処理室17との間に、図2で説明した表
面浄化処理室3を介在させることもできる。
【0062】(4)封着処理ライン 図5に基づいて、外枠処理ラインの各処理室について説
明する。
【0063】封着処理ラインは、組み立て処理室6に搬
送されて来たRP20、FP21及び外枠22を所定の
位置関係にアライメントし、予め外枠に設けられた封着
材を用いて封着処理を施すラインで、組み立て処理室
6、封着処理室7及び後処理室8の順に直列に接続され
ている。各処理室は、それぞれ真空ポンプで排気され、
必要な真空雰囲気を形成できるようになっている。
【0064】封着処理ラインの組み立て処理室6には、
前述のリアプレート処理ラインのチャンバゲッタ処理室
5と、フェースプレート処理ラインのパネルゲッタ処理
室14と、外枠処理ラインのチャンバゲッタ処理室18
が、それぞれゲートバルブ31,46,58を介して接
続されており、各ラインからRP20とFP21と外枠
22とが合流するものとなっている。また、組み立て処
理室6と封着処理室7間、封着処理室7と後処理室8
間、並びに、後処理室8と大気間は、それぞれゲートバ
ルブ62〜64で隔てられている。
【0065】組み立て処理室6は、アライメント装置を
備えたもので、同時又は逐次ゲートバルブ31,46,
58を開いて、リアプレート処理ラインのチャンバゲッ
タ処理室5からはRP20、フェースプレート処理ライ
ンのパネルゲッタ処理室14からはFP21、外枠処理
ラインのチャンバゲッタ処理室18からは外枠22がそ
れぞれ搬送されて来るものである。RP20とFP21
の搬送は、それぞれ温度制御手段33,39に載せられ
た状態で行われ、その後の封着処理ラインにおける搬送
は、リアプレート処理ラインと一連の搬送ユニット23
で行われる。
【0066】RP20、FP21及び外枠22が送り込
まれ、ゲートバルブ31,46,58を閉じた後、ま
ず、外枠22をFP21への取り付け位置へ、温度制御
手段39に設けられた突き当てピンにより配置する。外
枠22の配置後、RP20を載せた温度制御手段33
と、FP21を載せた温度制御手段39を、RP20と
FP21の内面同志を向き合わせて対向させて近接さ
せ、RP20とFP21の相対位置合わせを行う。この
相対位置合わせは、温度制御手段33及び/又は39に
設けられた突き当てピンを用い、RP20とFP21の
端面を基準にして行うことができるが、他の方法を用い
てもよい。この相対位置合わせ後、温度制御手段33,
39を更に接近させ、外枠22を挟んで、RP20とF
P21を圧接させ、組み立て処理を完了する。
【0067】組み立て処理室6の真空度は、RP20、
FP21、外枠22の清浄な状態を維持すると共に、前
記パネルゲッタ処理によりFP21に施されたゲッタ膜
の活性状態の維持のために、10-5Pa以上に維持され
ていることが好ましい。また、組み立て処理室6におけ
るRP20、FP21、外枠22の温度は、ほぼ組み立
て処理室6に運び込まれたときの温度に維持される。図
示される例においては、組み立て処理室6の真空度は1
-6Paとなっており、組み立て処理室6におけるRP
20、FP21及び外枠22の温度は、運び込まれたと
きと同じ100℃を保っている。
【0068】組み立て処理が完了し、両温度制御手段3
3,39の間に挟み込まれ、外枠22を挟んで圧接され
たRP20とFP21は、ゲートバルブ62を開いて、
組み立て位置関係がずれないように、封着処理室7へ搬
送し、ゲートバルブ62を閉じる。
【0069】封着処理室7では、温度制御手段33,3
9の温度を上げ、RP20、FP21及び外枠22を封
着に適した温度にまで再加熱し、予め外枠22に設けら
れている封着材を接着可能な状態にまで軟化させて、外
枠22を挟んで対向したRP20とFP21の周縁を気
密状態に接着する封着処理を行う。この封着処理は、封
着材が軟化又は溶融して接着可能な状態となってからピ
ーク温度で10分間程度保持し、その後温度制御手段3
3,39の温度を下げて、RP20、FP21及び外枠
22を冷却すると共に、封着材を冷却固化させることで
行うことができる。
【0070】封着処理室7は、封着されて形成される画
像表示パネル19内が高い真空度となるよう、組み立て
処理室6と同様の真空度であることが好ましい。図示さ
れる例においては、図1(c)に示されるように、10
-6Paに維持されている。
【0071】封着処理室7において行われる再加熱は、
次の後処理室8で行われる冷却処理時間を短縮できるよ
う、できるだけ低い温度ですますことが好ましく、必要
に応じて、封着材が設けられたRP20とFP21の周
縁部のみ(外枠22付近のみ)の部分加熱とすることも
できる。再加熱温度は、使用する封着材の種類によって
定まり、例えば封着材としてインジュウム金属を用いれ
ば、加熱ピーク温度を160℃程度、冷却固化温度を1
40℃程度に設定することができる。図示される例にお
いては、図1(c)に示されるように、160℃となっ
ている。また、封着材として、フリットガラスを用いる
場合、加熱ピーク温度を390℃程度、冷却固化温度を
300℃程度に設定することで封着処理を行うことがで
きる。
【0072】図示される例においては、組み立て処理室
6と封着処理室7を設けているが、組み立て処理と封着
処理は別の処理室に分けて行わなければならないもので
はなく、図示される組み立て処理室6を封着処理室7と
し、封着処理室7で組み立て処理(アライメント)と封
着処理の両者を行うようにすることもできる。
【0073】封着材の冷却固化温度にまで冷却した後、
封着処理により形成された画像表示パネルを温度制御手
段33,39から外し、ゲートバルブ63を開いて、後
処理室8へと搬送する。後処理室8は、封着処理室8の
真空度を損なわないよう、封着処理室8と同程度の真空
度となっていることが好ましい。図示される例において
は、10-6Pa程度に真空排気されていることが好まし
い。
【0074】後処理室8においては、画像表示パネル1
9を搬出可能な温度にまで降温させる冷却処理が行われ
る。この冷却処理には、水などの冷却媒体による温度制
御機能を有する冷却プレートなどを用いることができ
る。この冷却処理は、真空リークさせて後処理室8内を
徐々に大気まで昇圧すると共に、自然冷却によって行う
こともできる。
【0075】形成された画像表示パネル19が外部に取
り出せる温度にまで降温させると共に、後処理室8を真
空リークさせて大気圧とした後、ゲートバルブ64を開
いて画像表示パネル18を取り出す。
【0076】次に、図6〜図8に基づいて、本発明の第
2の例について説明する。尚、図6〜図8において、図
1〜図5と同じ符号は同じ部材を示すものである。
【0077】図6(a)は、本発明の製造方法に用いる
製造装置の第2の例を模式的に示す図で、図6(b)〜
(d)は、図6(a)における外枠処理ライン、フェー
スプレート処理ライン、リアプレート処理ライン〜封着
処理ラインにおける処理対象部材の温度プロファイルと
各処理室の真空度プロファイルを示すものである。
【0078】図6(a)において、下段のラインがリア
プレート及び封着処理ラインで、1は前処理室、2は基
板ベーク処理室、3は表面浄化処理室、4は冷却処理
室、5はチャンバゲッタ処理室、6は組み立て処理室、
7は封着処理室、8は後処理室で、前処理室1からチャ
ンバゲッタ処理室5までがリアプレート処理ラインで、
これに続く組み立て処理室6から後処理室8までが封着
処理ラインである。リアプレート及び封着処理ラインに
ついては図7に拡大して示す。
【0079】図6(a)において、中段のラインがフェ
ースプレート処理ラインで、9は前処理室、10は基板
ベーク処理室、11は表面浄化処理室、12は冷却処理
室、64は外枠セット処理室、13はチャンバゲッタ処
理室、14はパネルゲッタ処理室で、このパネルゲッタ
処理室14が、上記封着ラインにおける組み立て処理室
6に接続されている。このフェースプレート処理ライン
については、図8に拡大して示す。
【0080】図6(a)において、上段のラインが外枠
処理ラインで、15は前処理室、16は外枠ベーク処理
室、17は冷却処理室で、この冷却処理室17が、上記
フェースプレート処理ラインにおける外枠セット処理室
65に接続されている。この外枠処理ラインについて
は、図8に拡大して示す。
【0081】本例は、封着処理ラインの組み立て処理室
6におけるアライメントを容易にすべく、ベーク処理を
経たFP21の所定の位置に外枠22をセットした後、
組み立て処理室6に搬送できるようにしたもので、図6
〜図8に示されるように、フェースプレート処理ライン
の冷却処理室12とチャンバゲッタ処理室13の間に、
ゲートバルブ66,67を介して外枠セット処理室65
が介在していると共に、外枠処理ラインのチャンバゲッ
タ処理室18(図4参照)が省略されており、その冷却
処理室17が、組み立て処理室6ではなく、ゲートバル
ブ68を介して外枠セット処理室65に接続されている
点で前記図1〜図5のものと相違している。
【0082】外枠セット処理室65は、搬送されて来る
FP21の所定の位置に、温度制御手段39に配置固定
された突き当てピンを基準に外枠22をアライメントし
て仮止めする処理室で、冷却処理室4と同程度もしくは
それ以上の真空度とすることが好ましい。図示される例
においては、外枠セット処理室65は10-5Paの真空
度となっており、またこの外枠セット処理室65におけ
る温度プロファイルは100℃となっている。
【0083】外枠22は、処理装置への搬入前に予めR
P20又はFP21にセット又は固定しておくと共に、
封着面に予め封着材を設けておくこともできるが、本例
のように、外枠22を、ベーク処理を経たFP21にセ
ットしてから組み立て処理室6に搬送するようにすれ
ば、予め封着材を設けた外枠22とは分けてRP20及
びFP21のベーク処理を行うことができ、前述したR
P20及びFP21のベーク処理時の封着材の流動化に
よるはみ出しを防止することができる。また、FP21
と外枠22が同時に組み立て処理室6に搬送されること
になるので、組み立て処理室6の高真空度を維持しやす
くするためのチャンバゲッタ処理室18(図4参照)の
役割をチャンバゲッタ処理室14に一つにまとめ、チャ
ンバゲッタ処理室18を省略しても、これを設けた場合
と同様の効果を得ることができる。更に、組み立て処理
室6におけるアライメントを、RP20とFP21の2
つに対して行えばよく、RP20とFP21のアライメ
ント操作の簡略化及び精度向上が容易となる。
【0084】上記第2の例における封着処理前の外枠2
2のセットは、FP21に対してではなく、ベーク処理
を経たRP20に対して行うこともできる。例えば、リ
アプレート処理ラインにおける冷却処理室4とチャンバ
ゲッタ処理室5間に上記外枠セット処理室65を介在さ
せ、そこに外枠処理ラインの冷却処理室17を接続すれ
ばよい。
【0085】以上の第1の例と第2の例において、前処
理室1及び後処理室8は大気に開放させるため、必要な
真空度まで排気するのに時間を要する場合がある。特に
後処理室8は、封着処理室7と同等の高真空度にまで排
気することが好ましいので、この排気に時間を要しやす
い。このため、前処理室1と後処理室8、特に後処理室
8は複数設けると共に、この複数の前処理室1又は後処
理室8間をゲートバルブ(図示されていない)を介して
接続し、段階的に真空度を上昇又は低下させておくこと
で、搬入もしくは搬出時の排気時間を短縮することがで
きる。また、前処理室1又は後処理室8以外の処理室に
ついても、同じ処理室を複数設け、連続処理における処
理時間の調整や、必要な真空度を得るための排気時間の
短縮を図ることもできる。
【0086】説明した第1の例や第2の例のように、R
P20及びFP21を内外面方向に搬送し、外枠22を
表裏面方向に搬送すると共に、同時に複数の処理対象部
材を搬送して連続的に処理を行う場合、比較的処理時間
が長くなる基板ベーク処理室2,10、外枠ベーク処理
室16、冷却処理室4,12,17においては、搬送す
るRP20、FP21、外枠22の前後の間隔を狭め、
複数を同じ処理室内に入れて同時に処理を施すことが好
ましい。また、表面浄化処理室3,11やパネルゲッタ
処理室14においては、RP20やFP21の内面への
処理を行いやすくするために、搬送するRP20、FP
21の前後の間隔を広げることが好ましい。このために
は、上記RP20、FP21、外枠22を、前後の間隔
を縮小・拡大可能な状態にして連続して搬送することが
好ましい。
【0087】性能及び耐久性に優れた画像表示パネル1
9(図1、図6参照)を得るためには、基板ベーク処理
室2,10及びパネルゲッタ処理室14を設けることが
好ましい。従って、少なくともベーク処理室10とパネ
ルゲッタ処理14を経る処理対象部材(第1及び第2の
例ではFP21)は、前後の間隔を縮小・拡大可能な状
態にして連続して搬送し、ベーク処理室10では前後の
間隔を詰めて複数枚をベーク処理室10に入れて同時に
ベーク処理を施し、パネルゲッタ処理室14において
は、前後の間隔をあけて、内面へのパネルゲッタ処理を
行いやすくすることが好ましい。
【0088】また、説明した第1及び第2の例において
は、いずれもRP20とFP21を別の基板ベーク処理
室2と10でベーク処理しているが、両者を一つの基板
ベーク処理室2又は10に搬送し、一緒にベーク処理す
ることで、基板ベーク処理室2と10をいずれか一つに
まとめることもできる
【0089】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりのもので
あり、少なくとも一対の基板を立てた状態で搬送するこ
とから、各処理室の平面面積を小さくすることができ、
処理装置の設置面積を小さくすることができる。また、
予め封着材を外枠に設けておき、一対の基板をこの外枠
とは分けてベーク処理すると、パネル状気密容器内に露
出する面積の大きい基板については、ベーク処理時の封
着材の流動化によるはみ出しを生じさせることなく、十
分なガス及び水分の除去が可能な高温で長時間のベーク
処理を施すことができると共に、外枠は、パネル状気密
容器内への露出面積が小さいので、ベーク処理を施さな
くてもパネル状気密容器内の真空度への悪影響が小さい
ので、基板に十分なベーク処理を施すことにより、パネ
ル状気密容器内の良好な真空度の維持が可能となるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法に用いる製造装置の第1の例
を模式的に示す図と共に、この製造装置における処理対
象部材の温度プロファイルと各処理室の真空度プロファ
イルを模式的に示す図である。
【図2】図1におけるリアプレート処理ラインの拡大図
である。
【図3】図1におけるフェースプレート処理ラインの拡
大図である。
【図4】図1における外枠処理ラインの拡大図である。
【図5】図1における封着処理ラインの拡大図である。
【図6】本発明の製造方法に用いる製造装置の第2の例
を模式的に示す図と共に、この製造装置における処理対
象部材の温度プロファイルと各処理室の真空度プロファ
イルを模式的に示す図である。
【図7】図6におけるリアプレート処理ライン〜封着処
理ラインの拡大図である。
【図8】図6におけるフェースプレート処理ライン及び
外枠処理ラインの拡大図である。
【符号の説明】
1 前処理室 2 基板ベーク処理室 3 表面浄化処理室 4 冷却処理室 5 チャンバゲッタ処理室 6 組み立て処理室 7 封着処理室 8 後処理室 9 前処理室 10 基板ベーク処理室 11 表面浄化処理室 12 冷却室処理室 13 チャンバゲッタ処理室 14 パネルゲッタ処理室 15 前処理室 16 外枠ベーク処理室 17 冷却処理室 18 チャンバゲッタ処理室 19 画像表示パネル 20 リアプレート(RP) 21 フェースプレート(FP) 22 外枠 23 搬送ユニット 24 搬送ユニット 25 搬送ユニット 26〜31 ゲートバルブ 32 スペーサ 33 温度制御手段 34 電子銃 35 電子線 36 チャンバゲッタ板 37 チャンバゲッタフラッシュ装置 38 チャンバゲッタフラッシュ 39 温度制御手段 40〜46 ゲートバルブ 47電子銃 48 電子線 49 チャンバゲッタ板 50 チャンバゲッタフラッシュ装置 51 チャンバゲッタフラッシュ 52 パネルゲッタフラッシュ装置 53 パネルゲッタフラッシュ 54〜58 ゲートバルブ 59 チャンバゲッタ板 60 チャンバゲッタフラッシュ装置 61 チャンバゲッタフラッシュ 62〜64 ゲートバルブ 65 外枠セット処理室 66〜68 ゲートバルブ
フロントページの続き (72)発明者 宮崎 俊彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5C012 AA05 BC03 BC04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル状気密容器の表裏面を構成する一
    対の基板と周側壁を構成する外枠とを、少なくとも封着
    処理室を含む減圧された複数の処理室を有する一連の処
    理装置へ搬入して順次処理室間を搬送し、所定の処理を
    経た前記一対の基板と外枠とを、封着材を用いて前記封
    着処理室で封着処理するパネル状気密容器の製造方法に
    おいて、 少なくとも前記一対の基板を、それぞれ立てた状態で搬
    送するとことを特徴とするパネル状気密容器の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記外枠を、前記基板とは別に、立てた
    状態で搬送することを特徴とする請求項1に記載のパネ
    ル状気密容器の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記外枠を、外枠の表裏面方向に搬送す
    ることを特徴とする請求項2に記載のパネル状気密容器
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記一対の基板を、それぞれ基板の内外
    面方向に搬送することを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載のパネル状気密容器の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記処理装置の処理室として、少なくと
    も前記一対の基板が前記封着処理室への搬送に先立って
    搬送される基板ベーク処理室を設けると共に、前記外枠
    の表裏面に予め前記封着材を設けておき、少なくとも前
    記一対の基板を前記外枠とは分けて前記基板ベーク処理
    室に搬送してベーク処理を施すことを特徴とする請求項
    2〜4のいずれかに記載のパネル状気密容器の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記処理装置の処理室として、少なくと
    も前記一対の基板が前記封着処理室への搬送に先立って
    搬送される基板ベーク処理室と、該基板ベーク処理室を
    経た少なくとも一方の基板の内面に表面浄化処理又はパ
    ネルゲッタ処理を施す表面浄化処理室又はパネルゲッタ
    処理室を設けると共に、該少なくとも一方の基板につい
    て、前後の基板間の間隔を縮小・拡大可能な状態で複数
    を連続して搬送し、前記ベーク処理室において前後の基
    板間の間隔を縮小して複数の基板を基板ベーク処理室に
    入れて同時にベーク処理を施し、前記表面浄化処理室又
    はパネルゲッタ処理室において前後の基板間の間隔を拡
    大して表面浄化処理又はパネルゲッタ処理を施すことを
    特徴とする請求項4に記載のパネル状気密容器の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記基板ベーク処理室を、一対の基板を
    構成する2つの基板のそれぞれについて設け、該2つの
    基板をそれぞれ別の基板ベーク処理室に搬送してベーク
    処理を施すことを特徴とする請求項5又は6に記載のパ
    ネル状気密容器の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記基板ベーク処理室における基板のベ
    ーク処理の加熱条件を、基板に吸着されたガスが放出さ
    れる温度以上とすることを特徴とする請求項5〜7のい
    ずれかに記載のパネル状気密容器の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記処理装置の処理室として、外枠が封
    着処理室への搬送に先立って搬送される外枠ベーク処理
    室を設け、前記外枠を前記基板とは分けて該外枠ベーク
    処理室に搬送してベーク処理を施すことを特徴とする請
    求項5〜8のいずれかに記載のパネル状気密容器の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 外枠ベーク処理室における外枠のベー
    ク処理の加熱条件を、外枠に付着又は吸着されている水
    分の放出温度以上で、予め外枠に設けられた封着材の流
    動化温度未満とすることを特徴とする請求項9記載のパ
    ネル状気密容器の製造方法。
  11. 【請求項11】 一対の基板と外枠とを分離された状態
    のまま封着処理室へ搬送することを特徴とする請求項5
    〜10のいずれかに記載のパネル状気密容器の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 外枠を、予め設けられた封着材を用い
    て、基板ベーク処理室におけるベーク処理を経たいずれ
    か一方の基板にセットして封着処理室へ搬送することを
    特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載のパネル状気
    密容器の製造方法。
  13. 【請求項13】 外枠を、外枠ベーク処理室におけるベ
    ーク処理後、予め設けられた封着材を用いて、基板ベー
    ク処理室におけるベーク処理を経たいずれか一方の基板
    にセットして封着処理室へ搬送することを特徴とする請
    求項9又は10に記載のパネル状気密容器の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008136056A1 (ja) * 2007-04-24 2008-11-13 Hitachi, Ltd. プラズマディスプレイパネルの製造装置及び製造方法
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JP2014096117A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Web閲覧履歴取得システム及びWeb閲覧履歴管理装置及びプログラム

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