JP2003077161A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2003077161A
JP2003077161A JP2001265473A JP2001265473A JP2003077161A JP 2003077161 A JP2003077161 A JP 2003077161A JP 2001265473 A JP2001265473 A JP 2001265473A JP 2001265473 A JP2001265473 A JP 2001265473A JP 2003077161 A JP2003077161 A JP 2003077161A
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light
optical disk
laser beam
frequency band
signal
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JP2001265473A
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Kiyoshi Toyoda
清 豊田
Toru Nagara
徹 長良
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、光ディスク装置に関し、特にマル
チビームにより光ディスクのアクセスに適用して、、マ
ルチビームにより光ディスクをアクセスする場合に、半
導体レーザーへの負担を軽減することができるようにす
る。 【解決手段】 本発明は、自動光量調整のフィードバッ
クループ2、24、26、27の周波数帯域を、少なく
ともトラッキング制御等のサーボ機構の周波数帯域以上
に広帯域化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
関し、特にマルチビームによる光ディスクのアクセスに
適用することができる。本発明は、自動光量調整のフィ
ードバックループの周波数帯域を、少なくともトラッキ
ング制御等のサーボ機構の周波数帯域以上に広帯域化す
ることにより、マルチビームにより光ディスクをアクセ
スする場合に、半導体レーザーの負担を軽減することが
できるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク装置においては、高周
波信号によりレーザービームを変調することにより、レ
ーザービームの可干渉性を低減し、トラッキングエラー
信号、フォーカスエラー信号、再生信号等へのレーザー
ノイズの影響を低減するようになされている。
【0003】すなわち図5は、この種の光ディスク装置
を示すブロック図である。この光ディスク装置1におい
て、半導体レーザー2は、レーザービームL1を出射
し、グレーティング3は、このレーザービームL1を回
折させて0次、±1次の回折光を生成する。ビームスプ
リッタ4は、この0次、±1次の回折光によるレーザー
ビームL1を透過及び反射することにより、この0次、
±1次の回折光によるレーザービームL1を2つの光束
に分解して出射する。
【0004】対物レンズ5は、ビームスプリッタ4で反
射された側のレーザービームL1を光ディスク6の情報
記録面に集光し、また光ディスク6より得られる戻り光
を受光し、ビームスプリッタ4に向けて出射する。光デ
ィスク装置1では、これによりこの戻り光がビームスプ
リッタ4を透過して調整レンズ7に入射し、調整レンズ
7は、この戻り光の光学倍率等を補正して出射する。受
光素子8は、この調整レンズ7より出射される戻り光を
受光し、受光結果を出力する。光ディスク装置1では、
この受光素子8の受光結果を基準にして、対物レンズ5
を可動することにより、トラッキング制御、フォーカス
制御できるようになされ、また光ディスク6に記録され
た情報を再生するようになされている。
【0005】受光素子9は、ビームスプリッタ4を透過
した側のレーザービームL1を受光し、レーザービーム
L1の光量モニタ結果を出力する。自動光量調整回路
(APC)10は、受光素子9より受光結果を受け、こ
の受光結果が所定の信号レベルとなるようにレーザード
ライバ11の動作を制御する。レーザードライバ11
は、この自動光量調整回路10の制御により半導体レー
ザー2を駆動する。これにより光ディスク装置1では、
半導体レーザー2より出射されるレーザービームL1の
温度変化による光量変化等を防止するようになされてい
る。
【0006】高周波重畳回路12は、所定周波数の高周
波信号SHを生成し、カップリングコンデンサ13を介
して、この高周波信号SHを半導体レーザー2の駆動信
号SDに重畳する。ここでこの高周波信号SHの周波数
は、トラッキング制御、フォーカス制御用の周波数帯域
に比して、さらには光ディスク6に形成されたピット
列、マーク列に応じて信号レベルが変化する再生信号の
周波数帯域に比して、十分に周波数の高い、周波数10
0〔MHz〕程度以上に設定されるようになされてい
る。
【0007】これにより半導体レーザー2の特性を基準
にして図6に示すように、半導体レーザー2において
は、高周波信号SHが重畳されてなる駆動信号SDによ
る電流駆動により、高周波信号SHに同期して間欠的に
半導体レーザーを発光させるようになされている。
【0008】またこの種の光ディスク装置においては、
半導体レーザーより出射されるレーザービームを複数本
の光束に分解し、これら複数本の光束により複数の記録
トラックを同時並列的にアクセスする方法(いわゆるマ
ルチビームによる再生である)が提案されるようになさ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来構成によ
る光ディスク装置において、マルチビームにより光ディ
スクをアクセスする場合、半導体レーザーより出射され
るレーザービームの光量においては、光束の数に応じて
増大させることが必要になる。すなわち、例えば、半導
体レーザーより出射されるレーザービームを7本の光束
に分離し、これら7本の光束により、7つの記録トラッ
クを同時並列的にアクセスする場合、従来構成による光
ディスク装置に比して、半導体レーザーより出射される
レーザービームの光量を7倍に増大させることが必要に
なると考えられる。
【0010】この場合、図6との対比により図7に示す
ように、駆動信号SDに高周波信号SHを重畳して駆動
する場合には、半導体レーザーより出射されるレーザー
ビームL1のピーク光量が極めて大きな光量となる。ま
た高周波信号SHを重畳する動作点も高くなり、駆動に
要する電流も著しく増大する。これらにより半導体レー
ザーは、消費電力が増大し、温度も上昇し、寿命が短く
なることを避け得なくなる。
【0011】すなわち駆動信号SDに高周波信号SHを
重畳してマルチビームにより光ディスクをアクセスする
場合にあっては、半導体レーザーの負担が著しく増大す
る問題がある。
【0012】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、マルチビームにより光ディスクをアクセスする場合
に、半導体レーザーの負担を軽減することができる光デ
ィスク装置を提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項1の発明においては、レーザービームの光量が
所定光量となるように、レーザービームの光量検出結果
により半導体レーザーの動作を制御するフィードバック
ループを備えるようにし、このフィードバックループの
制御に係る周波数帯域が、少なくともサーボ機構の制御
に係る周波数帯域以上に、広帯域化されてなるようにす
る。
【0014】請求項1の構成によれば、連続的な半導体
レーザーの駆動によりレーザービームを出射することが
でき、これによりマルチビームによるアクセスによりレ
ーザービームの光量を増大させる場合でも、高周波信号
を重畳して駆動する場合のようなピーク光量の増大、消
費電流の増大、温度上昇を防止することができ、その
分、半導体レーザーの負担を軽減することができる。ま
たフィードバックループの制御に係る周波数帯域が、少
なくともサーボ機構の制御に係る周波数帯域以上に、広
帯域化されてなることにより、高周波信号を重畳しなく
ても、レーザーノイズによるトラッキング制御、フォー
カス制御等への影響を有効に回避することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0016】(1)第1の実施の形態 (1−1)第1の実施の形態の動作 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光ディスク装
置を示すブロック図である。この光ディスク装置21に
おいて、図5について上述した光ディスク装置1と同一
の構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は
省略する。
【0017】この光ディスク装置21は、半導体レーザ
ー2より出射されるレーザービームL1の光路上に、グ
レーティング22が配置される。ここでこのグレーティ
ング22は、このレーザービームL1を回折させること
により、レーザービームL1を所定本数の光束に変換し
て出射する。この光ディスク装置21では、図2に示す
ように、これら複数本の光束がそれぞれ光ディスク6の
情報記録面に集光され、隣接する記録トラックに順次ビ
ームスポットSP1〜SP7を作成するようになされて
いる。これによりこの光ディスク装置21では、マルチ
ビームにより光ディスク6をアクセスするようになされ
ている。
【0018】この光ディスク装置21において、このグ
レーティング22は、書き込み時、機能を切り換え、3
スポット法によるトラッキング制御を適用可能に、0
次、±1の回折光を出射する。これによりこの光ディス
ク装置21においては、書き込み時、1つのトラック単
位で光ディスク6をアクセスするようになされている。
【0019】かくするにつき、このグレーティング22
の構成に対応して、受光素子23においては、所定形状
による複数の受光面により、これらの回折光による戻り
光を受光して受光結果を出力し、光ディスク装置21に
おいては、この受光結果の処理により、記録時において
は、3スポット法により、再生時においては、DPP法
(Differential Phase Detection法)により、トラッキ
ングエラー信号を生成し、このトラッキング制御信号に
より対物レンズ5を可動するようになされている。また
同様にして、フォーカスエラー信号を生成して、対物レ
ンズ5を可動するようになされている。さらに再生時に
おいては、各回折光による戻り光毎に再生信号を生成
し、これらの再生信号を同時並列的に処理して、複数の
記録トラックに記録されたデータを同時並列的に再生す
るようになされている。
【0020】同様にして受光素子24は、このグレーテ
ィング22の構成に対応して、再生時及び書き込み時、
0次の回折光を受光し、受光結果である光量検出結果S
0を出力する。
【0021】サンプルホールド回路(S/H)25は、
書き込み時、受光素子24より出力される光量検出結果
S0を受け、図3に示すように、書き込みに同期したタ
イミング信号S2のタイミングで(図3において、矢印
により示すタイミングである)、この受光結果S0をサ
ンプルホールドして出力する。これによりサンプルホー
ルド回路25は、再生用の光量から書き込み用の光量に
間欠的に立ち上げられるレーザービームL1について、
この書き込み用の光量を検出して出力するようになされ
ている。
【0022】自動光量調整回路(APC)26は、再生
時、受光素子24より出力される光量検出結果S0が所
定の信号レベルとなるように、レーザードライバ27を
制御し、レーザードライバ27は、この制御により半導
体レーザー2を駆動する。これにより光ディスク装置1
では、半導体レーザー2、受光素子24、自動光量調整
回路26、レーザードライバ27によりフィールドバッ
クループを構成して、レーザービームL1の光量を所定
光量に保持するようになされている。
【0023】光ディスク装置1においては、このフィー
ルドバックループによる周波数帯域が、従来の自動光量
調整回路によるフィールドバックループに比して、広帯
域となるように、自動光量調整回路26、レーザードラ
イバ27等の周波数特性が設定されるようになされ、こ
れによりレーザーノイズによるトラッキングエラー信号
等の劣化を有効に回避するようになされている。
【0024】具体的に、光ディスク装置21では、この
フィールドバックループによる低域側の周波数帯域が、
半導体レーザー2におけるレーザービーム光量の温度変
化、経時変化を十分に補償できるように確保され、これ
によりこの低域側については、従来の自動光量調整回路
によるフィールドバックループとほぼ同程度の帯域が確
保される。
【0025】これに対して高域側においては、トラッキ
ングサーボ、フォーカスサーボのサーボ帯域において、
十分な利得を得ることができる、これらサーボ帯域の高
域側の周波数帯域に比して、十分な周波数帯域が確保さ
れる。これにより光ディスク装置1においては、トラッ
キングサーボ、フォーカスサーボに影響を与えるような
レーザーノイズによる外乱については、この外乱を抑圧
して、これらトラッキングサーボ、フォーカスサーボの
乱れを有効に回避することができるようになされてい
る。
【0026】これに対して書き込み時、自動光量調整回
路26は、受光素子24より出力される受光結果S0に
代えて、サンプルホールド回路25から出力されるサン
プルホールド結果によりレーザードライバ27を制御す
る。レーザードライバ27は、この制御により、ライト
パルス信号SWに応じて半導体レーザー2を駆動するこ
とにより、レーザービームL1の光量を再生用の光量か
ら書き込み用の光量に間欠的に立ち上げる。
【0027】(1−2)第1の実施の形態の動作 以上の構成において、光ディスク装置21では(図
1)、半導体レーザー2より出射されるレーザービーム
L1がグレーティング22により複数の光束に分解さ
れ、これら複数の光束がビームスプリッタ4、対物レン
ズ5を介して光ディスク6の情報記録面に集光される。
またその結果得られる各光束の戻り光が、対物レンズ
5、ビームスプリッタ4、調整レンズ7を介して受光素
子23に導かれ、各光束毎に受光される。さらにこれら
各光束の受光結果が処理されてトラッキングエラー信
号、フォーカスエラー信号が生成され、これらの信号に
より対物レンズ5が可動されて、トラッキング制御、フ
ォーカス制御の処理が実行される。また各光束の受光結
果が処理されて、複数トラックに記録された情報が同時
並列的に再生される。
【0028】またグレーティング22より得られる複数
の光束においては、ビームスプリッタ4を透過して受光
素子24に入射し、ここで0次の回折光による光量がモ
ニタされ、モニタ結果である受光素子24の受光結果S
0が、自動光量調整回路26に入力される。
【0029】光ディスク装置21では、この自動光量調
整回路26により、受光結果S0が所定の信号レベルと
なるように、レーザードライバ27が制御され、このレ
ーザードライバ27の駆動により半導体レーザー2より
出射されるレーザービームL1の光量が所定光量に保持
される。これによりこの実施の形態では、半導体レーザ
ー2、受光素子24、自動光量調整回路26、レーザー
ドライバ27によるフィールドバックループにより、半
導体レーザー2の温度変化、経時変化によるレーザービ
ームL1の光量の変化を補正することができる。
【0030】さらに光ディスク装置21では、このフィ
ールドバックループにおける周波数帯域がトラッキング
サーボ、フォーカスサーボのサーボ帯域において、十分
な利得を得ることができるように設定されていることに
より、トラッキングサーボ、フォーカスサーボの乱れを
有効に回避して、半導体レーザーへの負担を軽減するこ
とができる。
【0031】すなわちこの光ディスク装置21において
は、このようなフィールドバックループによるレーザー
ビームL1の光量制御により、半導体レーザー2におい
ては、連続的にレーザービームL1を出射することにな
る。これにより高周波信号を重畳してマルチビーム方式
によりアクセスする場合に比して、ピーク光量を抑圧す
ることができ、その分、半導体レーザー2の負担を軽減
することができる。また消費電流、温度上昇について
も、少なくすることができ、これによっても負担を軽減
することができる。
【0032】しかしながらこのように連続的にレーザー
ビームL1を出射する場合には、高周波信号を重畳して
回避することが可能となった、トラッキングエラー信
号、フォーカスエラー信号、再生信号等へのレーザーノ
イズの影響を回避することが困難となると考えられる。
【0033】この点を考察すると、光ディスク装置にお
いて、連続的にレーザービームL1を出射すると、レー
ザーノイズが受光素子の受光結果に混入し、この受光結
果より生成されるトラッキングエラー信号、フォーカス
エラー信号に外乱が発生することになる。光ディスク装
置では、この外乱により対物レンズが可動され、この可
動により戻り光が変調されてレーザーノイズの影響が増
幅されることが判った。
【0034】しかしながらこの実施の形態に係る光ディ
スク装置21においては、半導体レーザー2、受光素子
24、自動光量調整回路26、レーザードライバ27に
よるフィールドバックループにより、レーザービームL
1の光量を一定光量に保持するようにし、このフィール
ドバックループにおける周波数帯域がトラッキングサー
ボ、フォーカスサーボのサーボ帯域において、十分な利
得を有していることにより、このようなトラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号に対して外乱として作
用するレーザーノイズについては、このフィールドバッ
クループにより抑圧することができる。
【0035】これによりこの実施の形態においては、連
続的に半導体レーザーを駆動して半導体レーザーの負担
を軽減しても、十分なSN比によりトラッキングエラー
信号、フォーカスエラー信号を生成して、確実に光ディ
スク6をアクセスすることができる。
【0036】ところでこのように自動光量調整に係る周
波数帯域を広帯域化すると、書き込み時における光量の
立ち上げに対しても、レーザービームL1の光量を一定
光量に保持するように、フィールドバックループが機能
する恐れがある。
【0037】このため光ディスク装置21では、書き込
み時においては、間欠的に立ち上げられるレーザービー
ムL1の光量が、この光量の立ち上げに同期して、サン
プルホールド回路25で検出され、このサンプルホール
ド回路25によるサンプルホールド結果が一定値となる
ように自動光量調整回路26によりレーザービームL1
の光量が制御される。これにより書き込み時において
は、この自動光量調整に係る周波数帯域が従来とほぼ同
様の低い周波数帯域に切り換えられ、確実にレーザービ
ームL1の光量を立ち上げて、所望するデータを記録す
ることができる。
【0038】(1−3)第1の実施の形態の効果 以上の構成によれば、自動光量調整のフィードバックル
ープの周波数帯域を、トラッキング制御等のサーボ機構
の周波数帯域以上に広帯域化することにより、高周波信
号を重畳しなくても、レーザーノイズによるトラッキン
グ制御、フォーカス制御等への影響を有効に回避するこ
とができる。これによりマルチビームによる場合でも、
高周波信号を重畳して駆動する場合のようなピーク光量
の増大、消費電流の増大、温度上昇を防止することがで
き、その分、半導体レーザーの負担を軽減することがで
きる。
【0039】また高周波信号の重畳が不要となることに
より、この高周波信号に対するシールド等の構成を省略
することができ、その分、全体構成を簡略化することが
できる。
【0040】(2)第2の実施の形態 この実施の形態においては、図1について上述した構成
において、自動光量調整のフィードバックループの周波
数帯域を、再生信号の周波数帯域以上に広帯域化する。
これによりこの実施の形態においては、トラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号に加えて、再生信号の
全帯域について、再生信号に混入するレーザーノイズに
よる外乱についても十分に抑圧し、再生信号のSN比の
劣化を有効に回避するようになされている。
【0041】この実施の形態によれば、自動光量調整の
フィードバックループの周波数帯域を、再生信号の周波
数帯域以上に広帯域化することにより、トラッキングエ
ラー信等に加えて、再生信号についてもSN比の劣化を
有効に回避し、半導体レーザーの負担を軽減することが
できる。
【0042】(3)第3の実施の形態 図4は、本発明の第3の実施の形態に係る光ディスク装
置を示すブロック図である。この光ディスク装置31に
おいて、図1及び図5について上述した構成と同一の構
成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省略
する。
【0043】この光ディスク装置31において、自動光
量調整回路(APC)36は、周波数帯域が再生信号R
Fの周波数帯域以上に広帯域化されている点を除いて、
第1の実施の形態に係る自動光量調整回路26と同一に
構成される。
【0044】ローパスフィルタ(LPF)37は、この
自動光量調整回路26の出力信号より、サーボ帯域より
十分に周波数の高い帯域を抑圧してレーザードライバ2
7に出力する。これによりこの実施の形態においても、
これら自動光量調整回路26等によるフィードバックル
ープにより、トラッキング制御信号、フォーカスエラー
信号のSN比の劣化を防止するようになされている。
【0045】ハイパスフィルタ(HPF)38は、自動
光量調整回路26の出力信号から、再生信号RFの高域
側周波数帯域に対応する信号成分を抽出して出力する。
かくするにつきこの実施の形態においては、上述した自
動光量調整回路26等によるフィードバックループによ
り、受光結果に外乱として混入するサーボ帯域のレーザ
ーノイズについては、十分に抑圧されることにより、ハ
イパスフィルタ38は、このようにして外乱を抑圧して
も残る周波数帯域について、レーザーノイズによる信号
成分を抽出することになる。
【0046】ノイズキャンセラー39は、このハイパス
フィルタ38から出力される信号成分の信号レベルを補
正した後、再生信号RFから減算し、これによりハイパ
スフィルタ38で抽出されたレーザーノイズによる信号
成分より、再生信号RFに残るノイズ成分を打ち消す。
このときノイズキャンセラー39は、マルチビームによ
るレーザービームの照射に対応して得られる複数系統の
再生信号RFについて、この再生信号RFに対応する複
数系統の処理系により、それぞれ各再生信号RFのノイ
ズ成分を打ち消す。
【0047】図4の構成によれば、再生信号についても
SN比の劣化を有効に回避し、半導体レーザーの負担を
軽減することができる。
【0048】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、回折により得られる
複数の光束から0次の回折光を受光してレーザービーム
の光量検出結果を得る場合について述べたが、本発明は
これに限らず、他の回折光を受光してレーザービームの
光量検出結果を得るようにしてもよく、さらには複数の
光束、全ての光束を受光してレーザービームの光量検出
結果を得るようにしてもよい。
【0049】また上述の実施の形態においては、いわゆ
るフロントモニタ方式によりレーザービームの光量をモ
ニタする場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、いわゆるリアモニタ方式の場合にも広く適用するこ
とができる。
【0050】また上述の実施の形態においては、半導体
レーザーより出射される1つのレーザービームをグレー
ティングにより複数の光束に分解する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、例えば複数のレーザービ
ームチップを1つのパッケージに収納してなるようにし
て、それぞれレーザービームを出射する光源を複数有し
てなる半導体レーザーを使用する場合にも広く適用する
ことができる。なおこの場合には、各光源毎に、自動光
量調整のフィードバックループを設けることが必要にな
る。
【0051】また上述の第1の実施の形態においては、
サンプルホールド回路により受光結果をサンプルホール
ドして、書き込み時、フィードバックループの帯域を切
り換える場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えばローパスフィルタの配置により帯域を切り換
えるようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、自動光量
調整のフィードバックループの周波数帯域を、少なくと
もトラッキング制御等のサーボ機構の周波数帯域以上に
広帯域化することにより、マルチビームにより光ディス
クをアクセスする場合に、半導体レーザーへの負担を軽
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光ディスク装
置を示すブロック図である。
【図2】マルチビームによるアクセスの説明に供する平
面図である。
【図3】受光結果のサンプルホールドの説明に供する信
号波形図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る光ディスク装
置を示すブロック図である。
【図5】従来の光ディスク装置を示すブロック図であ
る。
【図6】高周波信号の重畳による半導体レーザーの駆動
の説明に供する信号波形図である。
【図7】マルチビームによるアクセスの場合の、高周波
信号の重畳による半導体レーザーの駆動の説明に供する
信号波形図である。
【符号の説明】
1、21、31……光ディスク装置、2……半導体レー
ザー、6……光ディスク、8、9、23、23……受光
素子、10、26、36……自動光量調整回路、12、
27……レーザードライバ、25……サンプルホールド
回路、37……ローパスフィルタ、38……ハイパスフ
ィルタ、39……ノイズキャンセラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D090 AA01 CC04 FF22 KK03 5D118 AA08 BA01 CG24 CG26 5D119 AA10 AA24 BA01 DA05 EC44 FA05 FA08 HA12 HA36 JA22 5D789 AA10 AA24 BA01 DA05 EC44 FA05 FA08 HA12 HA36 JA22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザーより出射されるレーザービ
    ームを複数の光束により対物レンズを介して光ディスク
    に集光し、前記複数の光束による戻り光をそれぞれ受光
    することにより、前記複数の光束に対応する複数の記録
    トラックを同時並列的にアクセスする光ディスク装置に
    おいて、 前記戻り光の受光結果を基準にして前記対物レンズを可
    動するサーボ機構と、 前記レーザービームの光量が所定光量となるように、前
    記レーザービームの光量検出結果により前記半導体レー
    ザーの動作を制御するフィードバックループとを備え、 前記フィードバックループの制御に係る周波数帯域が、
    少なくとも前記サーボ機構の制御に係る周波数帯域以上
    に、広帯域化されたことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】前記フィードバックループは、 書き込み時、前記周波数帯域の高域側のカットオフ周波
    数を、低い周波数に切り換えることを特徴とする請求項
    1に記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】前記戻り光の受光結果を処理して、前記光
    ディスクに形成されたピット列又はマーク列に応じて信
    号レベルが変化する再生信号を生成する再生信号生成機
    構を有し、 前記フィードバックループの制御に係る周波数帯域が、
    前記再生信号の周波数帯域以上に、広帯域化されたこと
    を特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】前記戻り光の受光結果を処理して、前記光
    ディスクに形成されたピット列又はマーク列に応じて信
    号レベルが変化する再生信号を生成する再生信号生成機
    構と、 前記レーザービームの光量検出結果より、前記再生信号
    の一部周波数帯域の信号成分を抽出する帯域制限手段
    と、 前記帯域制限手段の出力信号により、前記再生信号のノ
    イズ成分を抑圧する演算手段とを有することを特徴とす
    る請求項1に記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】前記半導体レーザーより出射される前記レ
    ーザービームを前記複数の光束に分解する回折格子を有
    することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装
    置。
  6. 【請求項6】前記半導体レーザーは、 それぞれレーザービームを出射する光源を複数有し、 前記フィードバックループは、 前記光源毎に設けられたことを特徴とする請求項1に記
    載の光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011216180A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 General Electric Co <Ge> ホログラフィック記憶媒体に記憶されたデータを転送するためのシステムおよび方法

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