JP2003077029A - 循環式貨幣処理装置 - Google Patents

循環式貨幣処理装置

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JP2003077029A JP2002249169A JP2002249169A JP2003077029A JP 2003077029 A JP2003077029 A JP 2003077029A JP 2002249169 A JP2002249169 A JP 2002249169A JP 2002249169 A JP2002249169 A JP 2002249169A JP 2003077029 A JP2003077029 A JP 2003077029A
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啓祐 大西
Mitsuo Nishida
光男 西田
Takashi Tanaike
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙幣、硬貨の入出金の取り扱いができる一体
形の構成で、紙幣の全金種のスタッカ54a 〜54c を備
え、紙幣の入出金の効率がよい循環式貨幣処理装置11を
提供する。 【解決手段】 装置本体12の奥行き方向に沿って張設す
るベルトを有する金種別の硬貨収納繰出部を装置本体12
の幅方向に並設し、硬貨処理ユニットの高さ方向を低く
抑える。これにより、紙幣の全金種のスタッカ54a 〜54
c を備える紙幣処理ユニット51の上部に、硬貨処理ユニ
ットを配設可能とする。そのため、紙幣、硬貨の入出金
の取り扱いができる一体形の構成で、紙幣の全金種のス
タッカ54a〜54c を備え、紙幣の入出金を効率よくす
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣、硬貨の入出
金の取り扱いができる循環式貨幣処理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば、実開平6−75061号
公報に記載されているように、銀行等の金融機関用であ
って、2人のテラー間に配置されて紙幣、硬貨の入出金
の取り扱いができる一体形で占有スペースの小さい循環
式貨幣処理装置が知られている。この循環式貨幣処理装
置は、硬貨処理ユニットを装置本体の前部扉の内側に配
置し、紙幣処理ユニットを装置本体の後部側に配置した
もので、紙幣処理ユニットの前後方向の長さを抑えるた
めに紙幣を収納する紙幣カセットの紙幣収納部の数を紙
幣の金種数より少なくし、空いたスペースを利用して縦
型の硬貨処理ユニットを配置するようにしている。その
ため、紙幣処理ユニットでは、紙幣収納部の数が紙幣の
金種数より少ないことから、各紙幣収納部を金種別に設
定する場合には収納できない金種が生じて出金可能金種
が制限され、紙幣収納部を金種別収納部に設定しないで
金種混合状態で収納するように設定した場合には出金指
定金種の紙幣が繰り出されるまでに時間がかかったりし
て出金処理の効率が悪くなっている。さらに、装置本体
の前部扉に硬貨処理ユニットを備えるので、前部扉が重
く開閉操作しにくくなっている。 【0003】また、一般的に、銀行等の金融機関におい
ては、金種別の紙幣収納部を備えた紙幣入出金装置をテ
ラーの脇机の間に置き、硬貨入出金装置を脇机の上また
は紙幣入出金装置の上に置くことが多く、占有スペース
が大きくなっている。そして、業務終了に伴う締上収集
時には、紙幣入出金装置内の紙幣が紙幣カセットに収集
され、硬貨入出金装置内の硬貨が硬貨カセットに収集さ
れるので、離れた場所にある各々のカセットを取り出さ
なければならず、操作が面倒である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述のように、実開平
6−75061号公報に記載された紙幣、硬貨の入出金
の取り扱いができる一体形の循環式貨幣処理装置では、
装置本体の前後に硬貨処理ユニットおよび紙幣処理ユニ
ットを配設するため、紙幣処理ユニットの紙幣収納部の
数を紙幣の金種数より少なくする必要があるが、各紙幣
収納部を金種別に設定する場合には収納できない金種が
生じて出金可能金種が制限され、紙幣収納部を金種別収
納部に設定しないで金種混合状態で収納するように設定
した場合には出金指定金種の紙幣が繰り出されるまでに
時間がかかり、出金処理の効率が悪い問題がある。 【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、紙幣、硬貨の入出金の取り扱いができる一体形の
構成でありながら、紙幣の全金種のスタッカを備えるこ
とにより、紙幣の入出金を効率よくできる循環式貨幣処
理装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の循環式貨幣処理
装置は、紙幣入金口、紙幣出金口、硬貨入金口および硬
貨出金口を有する装置本体と、この装置本体に配設さ
れ、前記紙幣入金口から入金紙幣を受け入れて入金処理
するとともに出金処理により出金紙幣を前記紙幣出金口
へ払い出し、入金紙幣を出金紙幣に循環使用する紙幣処
理ユニットであって、金種別に紙幣を収納するとともに
収納された紙幣を繰り出す金種別のスタッカを備え、入
金処理時は出金に循環使用する入金紙幣を対応する金種
別のスタッカへ収納し、出金処理時は出金する出金紙幣
を対応する金種別のスタッカから繰り出す紙幣処理ユニ
ットと、前記装置本体における前記紙幣処理ユニットの
上部に設けられ、前記硬貨入金口から入金硬貨を受け入
れて入金処理するとともに出金処理により出金硬貨を前
記硬貨出金口へ払い出し、入金硬貨を出金硬貨に循環使
用する硬貨処理ユニットであって、前記装置本体の幅方
向に金種別に並んで配置され金種別に硬貨をばら状態で
収納するとともに収納された硬貨を繰り出す金種別の硬
貨収納繰出部を備え、各金種別の硬貨収納繰出部には装
置本体の奥行き方向に張設され硬貨をばら状態で載せる
とともに装置本体の前方へ向けて硬貨を繰り出すベルト
が設けられた硬貨処理ユニットと、前記装置本体内に着
脱可能に配置され、紙幣処理ユニット内の紙幣を収集す
る紙幣カセットと、前記装置本体内で装置本体の幅方向
一側に前記紙幣カセットと並んで着脱可能に配置され、
硬貨処理ユニット内の硬貨を収集する硬貨カセットとを
具備しているものである。 【0007】そして、装置本体の幅方向に金種別に並ん
で配置され金種別に硬貨をばら状態で収納するとともに
収納された硬貨を繰り出す金種別の硬貨収納繰出部を備
え、各金種別の硬貨収納繰出部には装置本体の奥行き方
向に張設され硬貨をばら状態で載せるとともに装置本体
の前方へ向けて硬貨を繰り出すベルトが設けられた硬貨
処理ユニットの構成により、硬貨処理ユニットの高さ方
向を低く抑えて、紙幣処理ユニットの上部に硬貨処理ユ
ニットを配設可能とする。そのため、紙幣、硬貨の入出
金の取り扱いができる一体形の構成でありながら、紙幣
の全金種のスタッカを備えて紙幣の入出金の効率がよ
く、しかも、例えば装置本体の扉等に硬貨処理ユニット
を設けることがない。さらに、紙幣カセットと硬貨カセ
ットとを装置幅方向に並べて配置し、紙幣カセットおよ
び硬貨カセットを容易に取り扱える。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の循環式貨幣処理装
置の一実施の形態を図面を参照して説明する。 【0009】図5ないし図7において、銀行等の金融機
関において左右の2人のテラー間に設置されて紙幣、硬
貨の入出金の取り扱いが可能な循環式貨幣処理装置11を
示し、この循環式貨幣処理装置11は、装置本体12を有
し、この装置本体12は、縦型で、装置幅方向(前面から
見て左右方向)の寸法が小さく、装置奥行き方向(前面
から見て前後方向)に長く構成されており、装置本体12
の上面手前側から前面上部側にかけて操作部13が配設さ
れている。 【0010】操作部13の上面手前側の幅方向中央位置に
は、上方に向けて開口された硬貨入金口14が形成されて
いる。この硬貨入金口14は、シャッタ15で自動開閉さ
れ、このシャッタ15の開放により硬貨の投入が可能にな
っている。 【0011】操作部13の前面最上部の幅方向中央位置で
かつ硬貨入金口14の前側には、斜め上方に向けて開口さ
れた紙幣入金口16が形成されている。この紙幣入金口16
は、シャッタ17で自動開閉され、このシャッタ17の開放
により紙幣の投入が可能になっている。なお、紙幣は、
紙幣の長手方向を装置幅方向に、紙幣の短手方向を装置
奥行き方向にそれぞれ合わせて、紙幣入金口16に挿入さ
れる。 【0012】操作部13の前面の幅方向中央位置でかつ紙
幣入金口16の下方には、斜め上方に向けて開口された紙
幣出金口18が形成されている。この紙幣出金口18は、シ
ャッタ19で自動開閉され、このシャッタ19の開放により
紙幣出金口18に装置内から払い出された紙幣の取り出し
が可能となっている。紙幣出金口18の両側近傍には、紙
幣出金口18に紙幣が払い出されたことを点滅表示する紙
幣出金ランプ20がそれぞれ配設されている。なお、紙幣
は、紙幣の長手方向を装置幅方向に、紙幣の短手方向を
装置奥行き方向にそれぞれ合わせて、紙幣出金口18から
払い出される。 【0013】操作部13の前面の幅方向中央位置でかつ紙
幣出金口18の下方には、前方に向けて開口されたリジェ
クトボックス取出口21が形成され、このリジェクトボッ
クス取出口21内にリジェクト紙幣を収納するリジェクト
ボックス22が着脱可能に配置されている。リジェクトボ
ックス取出口21は、リジェクトボックス取出口21の閉鎖
状態で施錠、解錠するリジェクトボックスキー23を有す
る蓋体24で開閉される。 【0014】操作部13の前面の幅方向左右端位置でかつ
紙幣出金口18の近傍には、左右のテラー用に硬貨出金口
25がそれぞれ形成されている。この各硬貨出金口25は、
装置本体12の幅方向左右端位置にそれぞれ形成された凹
状の硬貨出金ボックス取付部26に位置され、この硬貨出
金ボックス取付部26には装置内から払い出される硬貨を
受け入れる硬貨出金ボックス27が着脱可能に配置されて
いる。硬貨出金ボックス27は硬貨出金ボックス取付部26
に装填された状態で図示しない施錠機構によって施錠、
解錠されるように構成されている。各硬貨出金口25の近
傍には、対応する硬貨出金口25に硬貨が払い出されたこ
とを点滅表示する硬貨出金ランプ28がそれぞれ配設され
ている。 【0015】操作部13の上面の幅方向左右端位置には、
左右のテラー用にキー入力部29がそれぞれ配設され、こ
れら各キー入力部29には、左右のテラーで硬貨(硬貨処
理ユニット)および紙幣(紙幣処理ユニット)の入出金
処理の占有を指示および処理開始を指示する紙幣処理ユ
ニット占有キー30および硬貨処理ユニット占有キー31が
それぞれ配設されているとともに、処理をキャンセルす
る紙幣用キャンセルキー32および硬貨用キャンセルキー
33がそれぞれ配設されている。これら各キー30〜33には
図示しないランプが内蔵され、このランプは、例えば対
応する各処理ユニットが占有されている場合に点灯、対
応する各所理ユニットが占有されていない場合に消灯す
る等、必要に応じて点灯、消灯されるように構成されて
いる。 【0016】操作部13の上面右側には、表示部34および
複数のファンクションキー35が配設されている。表示部
34では、ファンクションキー35の機能、トラブル時のメ
ッセージやガイダンスメッセージなどが表示される。フ
ァンクションキー35では、表示部34の表示切換(金種別
等)、紙幣および硬貨の装填や締上収集等の処理選択、
処理ユニット選択等の操作が可能になっている。 【0017】操作部13の前面には、紙幣入金口16の左側
に装置の電源をオンオフする電源スイッチ36が配設さ
れ、紙幣出金口18の左側に入金出金モード管理キー37が
配設され、紙幣出金口18の右側に上部キー38が配設され
ている。入金出金モード管理キー37は、テラーモードと
精査モードとに切換可能とし、テラーモードでは入金処
理や出金処理等が実行され、精査モードでは紙幣および
硬貨の装填や締上収集等が実行される。上部キー38で
は、装置本体12の上部ユニットを施錠、解錠する。 【0018】また、装置本体12の前面でかつ操作部13の
リジェクトボックス取出口21の下方には、下部扉39が開
閉可能に取り付けられている。この下部扉39には、下部
扉39の閉鎖状態で施錠、解錠される下部扉キー40が配設
されている。そして、下部扉39の内側の装置本体12内に
は、紙幣カセット41が装置幅方向中央位置に着脱可能に
配置されているとともに、この紙幣カセット41に対して
装置幅方向の一側に並んで硬貨カセット42が着脱可能に
配置されている。 【0019】また、装置本体12は、図1に示すように、
下部ユニット43と上部ユニット44とを有し、下部ユニッ
ト43と上部ユニット44とは共に引出可能に構成されてい
る。各ユニット43,44の下部には複数の車輪45がそれぞ
れ配設され、これら車輪45によって走行移動可能に構成
されている。 【0020】次に、図1において、循環式貨幣処理装置
11の紙幣処理ユニット51を示し、この紙幣処理ユニット
51は、入金紙幣を出金紙幣に循環使用するもので、装置
本体12内に配設され、紙幣搬送部52、紙幣識別部53、金
種別のスタッカ54a 〜54c 、および複数(第1および第
2)のカセット55a ,55b を有する紙幣カセット41を備
えている。 【0021】紙幣搬送部52は、紙幣入金口16に投入され
る入金紙幣の入金処理と紙幣出金口18へ払い出す出金紙
幣の出金処理とに応じて紙幣を反対方向(以下、紙幣入
金口16から紙幣が搬送される方向に対応した方向を順送
り方向といい、この順送り方向と反対方向を逆送り方向
という)へ搬送する双方向搬送可能に、ベルト機構やロ
ーラ機構等によって構成されている。そして、紙幣搬送
部52は、紙幣入金口16から紙幣を受け入れて1枚ずつ繰
り出す紙幣入金部57を有し、この紙幣入金部57から繰り
出される紙幣を搬送する入金搬送路58が形成され、この
入金搬送路58から紙幣を受け入れて搬送する循環搬送路
59が形成され、この循環搬送路59から各スタッカ54a 〜
54c および各カセット55a ,55b に対して順送り方向に
搬送される紙幣を導入する導入搬送路60がそれぞれ形成
され、各スタッカ54a 〜54c および各カセット55a ,55
b から循環搬送路59に対して紙幣を逆送り方向に導出す
る導出搬送路61がそれぞれ形成され、循環搬送路59から
紙幣出金口18に紙幣を搬送する出金搬送路62が形成さ
れ、この出金搬送路62で搬送されてくる紙幣を集積する
とともに集積された紙幣を紙幣出金口18から前方へ突出
移動させる紙幣出金部63、循環搬送路59からリジェクト
ボックス22にリジェクト紙幣を搬送するリジェクト搬送
路64が形成され、循環搬送路59の途中に紙幣の表裏を反
転させる表裏反転部65が形成されている。 【0022】循環搬送路59は、入金搬送路58から装置後
方へ延びる上側搬送路66、およびこの上側搬送路66の後
端から折返して装置前方へ延びる下側搬送路67を有し、
これら上側搬送路66から下側搬送路67にかけて紙幣の双
方向搬送が可能に構成されている。上側搬送路66の前端
と下側搬送路67の前端との間には、下側搬送路67から上
側搬送路66に紙幣を送る順送り搬送路68が形成されてい
るとともに、この順送り搬送路68より装置後方で上側搬
送路66から下側搬送路67に紙幣を送る逆送り搬送路69が
形成されている。そして、順送り搬送路68を順送り方向
に搬送される紙幣が出金搬送路62およびリジェクト搬送
路64に搬送可能に構成されている。 【0023】表裏反転部65は、上側搬送路66を逆送り方
向に搬送される紙幣を受け入れて搬送するとともに、搬
送途中で搬送方向を逆転させてから逆送り搬送路69を通
じて下側搬送路67に搬送するようにしており、これによ
り紙幣の表裏が逆転される。 【0024】また、紙幣識別部53は、紙幣搬送部52の循
環搬送路59の上側搬送路66の後端側に配設され、紙幣搬
送部52にて双方向に搬送される紙幣の金種や真偽を識別
可能に構成されている。 【0025】また、各スタッカ54a 〜54c は、紙幣の全
金種(千円、五千円、一万円)に対応して金種毎に備
え、これらが装置本体12内に装置奥行き方向に沿って並
列に配設され、紙幣搬送部52の循環搬送路59から対応す
る導入搬送路60を通じて金種別に紙幣を受け入れて収納
可能とするとともに、収納された紙幣を対応する導出搬
送路61を通じて循環搬送路59に繰出可能に構成されてい
る。各スタッカ54a 〜54c 内には、収納される紙幣を載
せて昇降するリフト70が配設され、このリフト70を昇降
駆動するリフト駆動部71がスタッカ54a 〜54c の後側に
配設されている。 【0026】各スタッカ54a 〜54c の上部には、金種別
に紙幣を一時保留する紙幣一時保留部72がそれぞれ配設
されている。この各紙幣一時保留部72では、紙幣搬送部
52の循環搬送路59から対応する導入搬送路60を通じて搬
送されてくる紙幣を集積し、一時保留紙幣の収納時には
一時保留紙幣が下方のスタッカ54a 〜54c 内に収納さ
れ、一時保留紙幣の返却時には一時保留紙幣が導出搬送
路61を通じて循環搬送路59に1枚ずつ繰り出される。 【0027】また、紙幣カセット41は、下部扉39の開放
によって装置本体12内に着脱可能に配設され、紙幣を収
納する2つ(第1および第2)のカセット55a ,55b を
装置奥行き方向に沿って並列に備え、各カセット55a ,
55b に装填された補充紙幣が対応する導出搬送路61を通
じて循環搬送路59に繰り出されるとともに、締上収集時
等に回収紙幣が循環搬送路59から対応する導入搬送路60
を通じて収納される。各カセット55a ,55b 内には、収
納される紙幣を載せて昇降するリフト73が配設されてい
る。 【0028】一方のカセット55b の上部には、入金時に
スタッカ54a 〜54c または紙幣一時保留部72に入りきら
ないオーバーフロー紙幣や識別不能なリジェクト紙幣を
一時保留する紙幣一時保留部74が配設されている。この
紙幣一時保留部74では、紙幣搬送部52から対応する導入
搬送路60を通じて搬送されてくる紙幣が集積され、一時
保留紙幣の収納時には一時保留紙幣が下方のカセット55
b 内に収納され、一時保留紙幣の返却時や再識別時には
一時保留紙幣が対応する導出搬送路61を通じて循環搬送
路59に1枚ずつ繰り出される。 【0029】そして、紙幣カセット41は、装置本体12の
底部に前後方向にスライド可能に設置される図示しない
スライド部にセットされており、下部扉39を開放し、紙
幣カセット41の紙幣カセット蓋41b をセットし、スライ
ド部を介して紙幣カセット41を装置本体12内から手前に
引き出すとともに上方に引き抜くことで取出可能になっ
ている。紙幣カセット41のセット時は、紙幣カセット41
の前面に把手部41a を設けた紙幣カセット蓋41b が位置
している。 【0030】また、紙幣処理ユニット51は、紙幣カセッ
ト41のブロック、各スタッカ54a 〜54c およびリフト駆
動部71や対応する紙幣搬送部52の一部等を有するブロッ
ク、装置本体12の前側の紙幣搬送部52の一部等を有する
上部ユニットのブロック、装置本体12の後側の紙幣搬送
部52の一部や紙幣識別部53等を有する上部ユニットのブ
ロックにそれぞれブロック化され、それら各ブロック毎
に機構および制御がそれぞれ独立されている。 【0031】そして、装置本体12にセットした状態では
各ブロック間の紙幣搬送部52に隙間が生じないように各
ブロック間を密着させているが、各スタッカ54a 〜54c
のブロックにはプッシュレバー75が設けられており、下
部ユニット43を装置本体12から引き出した際にプッシュ
レバー75によって各スタッカ54a 〜54c 間およびスタッ
カ54a と紙幣カセット41との間に隙間を作り、スタッカ
54a 〜54c 、紙幣カセット41の紙幣搬送部52を開けやす
くして、詰まった紙幣の除去等の復旧処理やメンテナン
スが容易にできるようになっている。 【0032】次に、図2において、紙幣カセット41の内
部機構を示し、各カセット55a ,55b 内に配置される各
リフト73は、紙幣を略水平に載置可能とする平板状に形
成され、リフトベース76上に伸縮機構(パンタグラフ機
構)77によって支持されている。 【0033】伸縮機構77は、交差状に配置される一対の
リンク78,79を複数組み有し、一方のリンク78の一端が
リフト73の下面に、他方のリンク79の一端がリフトベー
ス76の上面にそれぞれ回動自在に連結されるとともに、
一方のリンク78の他端がリフトベース76の上面に、他方
のリンク79の他端がリフト73の下面にそれぞれリフトベ
ース76の上面およびリフト73の下面に沿ってスライド自
在および回動自在に連結されており、リフト73がリフト
ベース76に対して略水平姿勢で昇降可能に支持されてい
る。伸縮機構77にはリフト73をリフトベース76に対して
上昇する方向に付勢する図示しないばねが取り付けら
れ、一方のリンク78にはリフト73がリフトベース76に対
して所定高さに上昇した位置で他方のリンク79に当接し
てリフト73の上昇を規制するストッパ80が取り付けられ
ている。そして、リフト73上に載る紙幣量が少ない場合
にはばねの付勢によってストッパ80で規制される高さま
でリフト73が上昇され、リフト73上に載る紙幣量が多い
場合には紙幣重量でばねの付勢に抗してリフト73が下降
され、これにより、最上部に位置する紙幣をカセット55
a ,55b の上方に配置される繰出機構に対して安定した
押圧力で押圧でき、紙幣の繰り出しが良好に行なわれ
る。 【0034】両カセット55a ,55b の間、すなわちカセ
ット55a ,55b の装置奥行き方向に、各カセット55a ,
55b 内のリフト73を昇降させるリフト駆動部81がそれぞ
れ配設されている。各リフト駆動部81は、略垂直に立設
されたスライド軸82を有し、このスライド軸82に沿って
上下動可能にスライド部材83が係合され、このスライド
部材83にリフトベース76を支持するアーム84が突設され
ている。各スライド軸82と平行に隣接して図示しない上
部プーリと下部プーリ85との間に無端状の駆動ベルト86
が張設され、この駆動ベルト86にスライド部材83が連結
されている。下部プーリ85は図示しないモータで正逆回
転駆動される駆動軸87に取り付けられ、この駆動軸87の
正逆回転に応じて駆動ベルト86を介してリフトベース76
が昇降される。そして、リフト駆動部81がカセット55a
,55b の奥行き方向に位置していることで、装置幅方
向の寸法が狭く構成されている。 【0035】また、各カセット55a ,55b 内の紙幣の有
無を検知する紙幣検知手段88をそれぞれ備えており、各
紙幣検知手段88は、発光器89および受光器90を対とする
センサ91を複数組み有し、これらセンサ91が紙幣カセッ
ト41が装填される装置本体12側で各カセット55a ,55b
の上方位置に対応して配設されている。各カセット55a
,55b のリフト73には各発光器89および各受光器90に
対向して検知光の通過を許容する切欠部92が形成され、
リフトベース76には発光器89からの検知光を入射すると
ともに受光器90に向けて出射するプリズム93が配設され
ている。そして、各紙幣検知手段88では、紙幣で検知光
が遮光されるときに紙幣が有りを検知し、検知光が遮光
されなければ紙幣が無しを検知するもので、このとき、
リフトベース76にプリズム93を取り付けているので、1
組のセンサ91で複数箇所を検知でき、紙幣有無を安定し
て検知できる。 【0036】次に、図3および図4において、循環式貨
幣処理装置11の硬貨処理ユニット101 を示し、この硬貨
処理ユニット101 は、入金硬貨を出金硬貨に循環使用す
るもので、装置本体12の紙幣処理ユニット51の上部に配
設され、硬貨搬送部102 、硬貨識別部103 および複数の
硬貨収納繰出部104 を備え、下部に硬貨を収納する前記
硬貨カセット42が配置されている。 【0037】硬貨搬送部102 は、硬貨入金口14の下方に
配設されて硬貨入金口14に投入される硬貨を受け入れる
硬貨受入部106 を有し、この硬貨受入部106 の底部には
硬貨を1列状態で繰り出す繰出ベルト107 が装置幅方向
でかつ左斜め上方に向けて張設され、この繰出ベルト10
7 の繰出方向の上方に繰り出される硬貨を1層に規制す
る逆転ローラ108 が配設されている。したがって、繰出
ベルト107の繰出方向への回動 と逆転ローラ108 の逆転
とにより、硬貨受入部106 から硬貨が1層1列状態で順
次繰り出される。 【0038】繰出ベルト107 の繰出方向の末端には装置
本体12内の左側に沿って装置後方へ向かう識別分岐搬送
路109 が形成され、この識別分岐搬送路109 の始端位置
に硬貨識別部103 が配設されている。識別分岐搬送路10
9 の後端からは装置幅方向に沿って選別搬送路110 が形
成され、この選別搬送路110 には硬貨を金種別に選別す
る複数の選別部111 が配設されている。各選別部111
は、選別搬送路110 の底板112 に形成された選別孔113
を選別板114 で開閉する構造が採られており、対応金種
の硬貨が到達する際に選別板114 が開放されて硬貨が選
別孔113 から落下され、対応金種以外の硬貨が到達する
際には選別板114 が閉鎖されて硬貨が選別孔113 上を通
過するように構成されている。そして、選別搬送路110
の上流側から下流側に5円、1円、50円、100円、
10円および500円の金種別の選別部111 が順に配設
されているとともに、最上流部にオーバーフロー硬貨用
の選別部111 が配設されている。 【0039】識別分岐搬送路109 の途中にはリジェクト
硬貨を分岐するリジェクトゲート115 が配設され、この
リジェクトゲート115 の下方に装置幅方向に沿って左右
いずれの方向にも硬貨を搬送可能とする中継搬送部116
が形成されている。なお、この中継搬送部116 上がリジ
ェクト硬貨を一時保留するリジェクト硬貨一時保留部と
して構成されている。 【0040】中継搬送部116 の左端には、中継搬送部11
6 の左端部からの硬貨の流出を規制する左側の出金保留
切換部117 が開閉可能に配設されている。中継搬送部11
6 の左端下方には出金保留切換部117 の開放状態で中継
搬送部116 から送り込まれる硬貨を受け入れるとともに
左側の硬貨出金口25を通じて硬貨出金ボックス27に送り
込む左側の出金搬送部118 が配設されている。 【0041】中継搬送部116 の右端には、中継搬送部11
6 の右端部からの硬貨の流出を規制する右側の出金保留
切換部119 が開閉可能に配設されている。中継搬送部11
6 の右端下方には出金保留切換部119 の開放状態で中継
搬送部116 から送り込まれる硬貨を受け入れて前方へ搬
送する右側の出金搬送部120 が配設されている。この出
金搬送部120 上には硬貨を硬貨受入部106 に再投入する
ように切換可能とする再投入切換部121 が配設され、出
金搬送部120 の前端には硬貨を受け入れて右側の硬貨出
金口25を通じて右側の硬貨出金ボックス27に送り込むシ
ュート122 が配設されている。このシュート122 の途中
には、硬貨を硬貨カセット42に導くカセットシュート12
3 が接続されているとともに、シュート122 内を案内さ
れる硬貨をカセットシュート123 内に導くように切換可
能とするカセットシュート切換部124 が配設されてい
る。 【0042】また、硬貨識別部103 は、硬貨搬送部102
の始端位置に配設され、搬送される硬貨の金種や真偽を
識別するように構成されている。 【0043】また、硬貨収納繰出部104 は、装置奥行き
方向に沿って長く、装置幅方向に並んで配設されてお
り、金種別の各選別部111 の下方位置に対応して左側か
ら右側の順に5円、1円、50円、100円、10円お
よび500円の金種別の硬貨収納繰出部104 が配設され
ているとともに、最も左側のオーバーフロー硬貨用の選
別部111 の下方位置に対応してオーバーフロー硬貨用の
硬貨収納繰出部104 が配設されている。 【0044】各硬貨収納繰出部104 は、左右両側に側板
126 を有し、これら側板126 間の底部に平ベルトにて構
成されるベルト127 が装置奥行き方向に沿って前側が上
昇するとともに後側が下降する傾斜状態に張設されてい
る。ベルト127 は側板126 間に前後に配置されるプーリ
128 ,129 に掛け回され、前側のプーリ128 は各硬貨収
納繰出部104 に共通の1本の連結軸130 で一体的に回動
可能とされ、後側のプーリ129 は各硬貨収納繰出部104
に共通の1本の駆動軸131 で一体的に回動可能とされ、
この駆動軸131 が図示しないモータで正逆回転駆動され
る。したがって、各硬貨収納繰出部104 のベルト127 が
一体的に正逆回転駆動される。なお、ベルト127 の上面
が前方へ向かう方向を繰出方向と呼び、後方へ向かう方
向を収納方向と呼ぶ。 【0045】ベルト127 上には、選別部111 の下方域に
硬貨をばら状態で一時保留する硬貨一時保留部132 が形
成され、この硬貨一時保留部132 の後方域に硬貨をばら
状態で収納する硬貨収納部133 が形成され、硬貨一時保
留部132 と硬貨収納部133 との間には仕切部134 が開閉
可能に配設され、硬貨収納部133 の後面には後面板135
が配設されている。なお、最も左側のオーバーフロー硬
貨用の硬貨収納繰出部104 は、仕切部134を備えず、硬
貨一時保留部132 と硬貨収納部133 とは仕切られていな
い。 【0046】ベルト127 上の硬貨一時保留部132 の前側
には各硬貨収納繰出部104 に共通の逆転ローラ136 が配
設され、この逆転ローラ136 がベルト127 の繰出方向へ
の回動とは逆方向に回転されて、硬貨が1層に規制され
る。したがって、ベルト127と逆転ローラ136 と図示し
ない両側のガイド板とで、硬貨が1層1列状態に規制さ
れて順次繰り出されるように構成されている。逆転ロー
ラ136 の前側には、ベルト127 上で硬貨の繰り出しを停
止させる図示しないストッパ機構が配設されているとと
もに、繰り出される硬貨を計数する図示しない計数手段
が配設されている。 【0047】ベルト127 の前端には、中継搬送部116 と
の間に案内板137 が配設されているとともに、この案内
板137 の上方に硬貨を中継搬送部116 に送り出す送出ロ
ーラ138 が配設されている。 【0048】また、硬貨カセット42は、上面に硬貨処理
ユニット101 のカセットシュート123 から導かれる回収
硬貨を受け入れる硬貨受入口140 が形成され、前面に把
手部42a が形成されている。そして、硬貨カセット42
は、装置本体12の底部に前後方向にスライド可能に設置
される図示しないスライド部にセットされており、下部
扉39を開放し、スライド部を介して硬貨カセット42を装
置本体12内から手前に引き出すとともに上方へ引き抜く
ことで取出可能となっている。 【0049】次に、循環式貨幣処理装置11による処理を
説明する。 【0050】まず、図8(a)(b)において、紙幣処理ユニ
ット51への紙幣の初期補充処理について説明する。 【0051】テラーにより、装置本体12内から取り出さ
れている紙幣カセット41の例えば一方のカセット55a に
各金種の補充紙幣を一緒に装填し、下部扉39を開放して
その紙幣カセット41を装置本体12内に装填し、下部扉39
を閉じ、入金出金モード管理キー37が精査モードの状態
でファンクションキー35により紙幣の補充処理を指令す
る。 【0052】紙幣の補充処理の指令により、図8(a) に
示すように、一方のカセット55a からの補充動作が開始
される(紙幣の主な搬送経路を太線で示す)。一方のカ
セット55a から1枚ずつ繰り出される補充紙幣は、導出
搬送路61を通じて循環搬送路59に送り込まれ、この循環
搬送路59の上側搬送路66を順送り方向に搬送されて紙幣
識別部53で識別される。 【0053】紙幣識別部53で正常と識別された補充紙幣
は、循環搬送路59の下側搬送路67から金種別の導入搬送
路60を通じて金種別の紙幣一時保留部72に送り込まれて
一時保留される。金種別の紙幣一時保留部72に所定枚数
(例えば100枚)の紙幣が一時保留された場合には、
一時保留紙幣が下方の金種別のスタッカ54a 〜54c に収
納される。 【0054】紙幣識別部53で例えば循環搬送路59を搬送
される補充紙幣が重なっていたりして所定の識別動作が
できず再識別することによって正常と識別される可能性
のある再識別可能なリジェクト紙幣と識別された場合に
は、そのリジェクト紙幣が循環搬送路59の下側搬送路67
の末端まで搬送されるとともに紙幣カセット41の紙幣一
時保留部74に送り込まれて一時保留される。 【0055】紙幣識別部53で正常でなく再識別不可なリ
ジェクト紙幣と識別された場合には、一方のカセット55
a から補充紙幣の繰り出しが一時停止され、そのリジェ
クト紙幣が循環搬送路59の下側搬送路67の末端を通じて
紙幣出金口18に送り込まれ、補充動作終了後に、シャッ
タ19が開放されてリジェクト紙幣が取出可能に払い出さ
れるとともに、占有指示したテラー側の紙幣出金ランプ
20が点滅される。なお、機内取込みモードが設定されて
いる場合には、再識別不可なリジェクト紙幣はリジェク
トボックス22に送り込まれて回収収納される。 【0056】紙幣カセット41の一方のカセット55a から
の補充紙幣の繰り出しが完了するとともに、紙幣搬送部
52内を搬送される補充紙幣の搬送が完了し、紙幣識別部
53にて紙幣を所定時間検知しなくなった後、紙幣カセッ
ト41の紙幣一時保留部74にリジェクト紙幣が一時保留さ
れている場合には、図8(b) に示すように、紙幣一時保
留部74のリジェクト紙幣は、紙幣一時保留部74から1枚
ずつ繰り出されるとともに導出搬送路61を通じて循環搬
送路59の下側搬送路67に送り込まれ、この循環搬送路59
の下側搬送路67から上側搬送路66に順送り方向に搬送さ
れて紙幣識別部53で再識別される。再識別の結果、正常
と識別された補充紙幣は金種別の紙幣一時保留部72に一
時保留され、異常と識別されたリジェクト紙幣は紙幣出
金口18に取出可能に払い出されるかリジェクトボックス
22に送り込まれて回収収納される。 【0057】そして、再識別を含む補充紙幣の一時保留
および収納が完了するとともに、再識別不可なリジェク
ト紙幣の払出または回収収納が完了することで、金種別
の紙幣一時保留部72の一時保留紙幣が下方の金種別のス
タッカ54a 〜54c に収納され、紙幣の初期補充の完了と
なる。 【0058】なお、初期補充では、紙幣カセット41の他
方のカセット55b にも補充紙幣を装填して補充すること
も可能であるとともに、紙幣カセット41からの補充後に
紙幣入金口16から補充紙幣を投入して補充することも可
能である。 【0059】この初期補充後に、入金出金モード管理キ
ー37がテラーモードに切り換えられ、入金処理および出
金処理が可能となる。 【0060】次に、図8(c) 〜(e) において、紙幣の入
金処理について説明する。 【0061】左右いずれかのテラーにより装置本体12の
左右の対応する側のキー入力部29の紙幣処理ユニット占
有キー30を操作すると、操作されたテラー側の占有モー
ドとなり、紙幣入金口16のシャッタ17が開放される。テ
ラーにより、入金紙幣を紙幣入金口16に投入し、紙幣処
理ユニット占有キー30を再度操作すると、紙幣入金口16
のシャッタ17が閉鎖され、入金処理が開始される。 【0062】このとき、紙幣処理ユニット占有キー30の
操作により紙幣入金占有だけでなく、同時に硬貨占有を
行なって、紙幣および硬貨共に入金処理するようにして
もよい。 【0063】図8(c) に示すように、紙幣入金口16に投
入された紙幣は、紙幣入金部57から1枚ずつ繰り出さ
れ、入金搬送路58を通じて循環搬送路59の上側搬送路66
に送り込まれ、この循環搬送路59の上側搬送路66を順送
り方向に搬送されて紙幣識別部53で識別される。 【0064】紙幣識別部53で正常と識別された入金紙幣
は、循環搬送路59の下側搬送路67から金種別の導入搬送
路60を通じて金種別の紙幣一時保留部72に送り込まれて
一時保留される。 【0065】紙幣識別部53で例えば循環搬送路59を搬送
される紙幣が重なっていたりして所定の識別動作ができ
ず再識別することによって正常と識別される可能性のあ
る再識別可能なリジェクト紙幣と識別された場合には、
そのリジェクト紙幣が循環搬送路59の下側搬送路67の末
端まで搬送されるとともに紙幣カセット41の紙幣一時保
留部74に送り込まれて一時保留される。 【0066】紙幣識別部53で正常でなく再識別不可なリ
ジェクト紙幣と識別された場合には、そのリジェクト紙
幣が循環搬送路59の下側搬送路67の末端を通じて紙幣出
金口18に送り込まれ、シャッタ19が開放されてリジェク
ト紙幣が取出可能に返却されるとともに、占有指示した
テラー側の紙幣出金ランプ20が点滅される。テラーによ
り返却されたリジェクト紙幣が取り出されたら、シャッ
タ19が閉じられる。 【0067】紙幣入金口16からの入金紙幣の繰り出しが
完了するとともに、紙幣搬送部52からの入金紙幣の搬送
が完了し、紙幣識別部53にて紙幣を所定時間検知しなく
なった後、紙幣カセット41の紙幣一時保留部74にリジェ
クト紙幣が一時保留されている場合には、図8(d) に示
すように、紙幣一時保留部74内のリジェクト紙幣は、紙
幣一時保留部74から1枚ずつ繰り出されるとともに導出
搬送路61を通じて循環搬送路59の下側搬送路67に送り込
まれ、この循環搬送路59の下側搬送路67から上側搬送路
66に順送り方向に搬送されて紙幣識別部53にて再識別さ
れる。再識別の結果、正常と識別された補充紙幣は金種
別の紙幣一時保留部72に一時保留され、異常と識別され
たリジェクト紙幣は紙幣出金口18に取出可能に返却され
る。 【0068】そして、再識別を含む入金紙幣の一時保留
が完了するとともに、再識別不可なリジェクト紙幣の返
却が完了した後、例えば循環式貨幣処理装置11と接続さ
れてテラーにより操作される端末機で入金紙幣の計数結
果を表示し、テラーによる入金収納指令、または入金返
却指令に待機する。 【0069】テラーにより端末機が操作され、入金収納
が指令されると、紙幣一時保留部72に一時保留されてい
た紙幣が下方の金種別のスタッカ54a 〜54c に収納さ
れ、入金処理が完了となる。 【0070】また、テラーにより紙幣用キャンセルキー
32が操作され、入金返却が指令されると、図8(e) に示
すように、紙幣一時保留部72に一時保留されていた紙幣
は、金種別に紙幣一時保留部72から1枚ずつ繰り出され
るとともに導出搬送路61を通じて循環搬送路59に送り込
まれ、この循環搬送路59を逆送り方向に搬送されて紙幣
識別部53にて識別され、循環搬送路59の上側搬送路66か
ら逆送り搬送路69を通じて、または返却紙幣の表裏が一
定の向きとなるように表裏反転部65を通じて返却紙幣の
表裏が逆転されて下側搬送路67に送られ、この下側搬送
路67を順送り方向に搬送されて紙幣出金口18に送り込ま
れ、全ての返却紙幣が紙幣出金口18に送り込まれたら、
シャッタ19が開放されて返却紙幣が取出可能に返却され
るとともに占有指示したテラー側の紙幣出金ランプ20が
点滅される。返却紙幣が取り出されると、シャッタ19が
閉じられ、入金処理が完了となる。 【0071】次に、図8(f) において、紙幣の出金処理
について説明する。 【0072】左右いずれかのテラーが循環式貨幣処理装
置11と接続される端末機を操作し、出金処理を指令する
とともに、出金金額や出金希望金種および枚数を入力す
ると、出金が指令されたテラー側の占有モードとなり、
出金処理が開始される。 【0073】このとき、紙幣の枚数と共に硬貨の枚数も
入力されて出金指令されると、紙幣・硬貨の出金とな
る。 【0074】出金処理が開始されると、出金該当金種の
出金紙幣は、該当するスタッカ54a〜54c から金種別に
1枚ずつ順に繰り出されるとともに導出搬送路61を通じ
て循環搬送路59に送り込まれ、この循環搬送路59を逆送
り方向に搬送されて紙幣識別部53にて識別される。 【0075】紙幣識別部53で正常と識別された出金紙幣
は、循環搬送路59の上側搬送路66から逆送り搬送路69を
通じて、または返却紙幣の表裏が一定の向きとなるよう
に表裏反転部65を通じて返却紙幣の表裏が逆転されて下
側搬送路67の前部側に送られ、この下側搬送路67を順送
り方向に搬送されて紙幣出金口18に送り込まれる。 【0076】紙幣識別部53で例えば循環搬送路59を搬送
される出金紙幣が重なっていたりして所定の識別動作が
できず再識別することによって正常と識別される可能性
のある再識別可能なリジェクト紙幣と識別された場合、
そのリジェクト紙幣が、循環搬送路59の上側搬送路66か
ら逆送り搬送路69を通じて下側搬送路67の前部側に送ら
れ、この下側搬送路67の前部側を順送り方向に搬送され
るとともに紙幣カセット41の一方のカセット55a に送り
込まれて収納され、損券は他方のカセット55bに収納さ
れる。 【0077】紙幣識別部53で正常でなく再識別不可なリ
ジェクト紙幣と識別された場合には、そのリジェクト紙
幣が、循環搬送路59の上側搬送路66から逆送り搬送路69
を通じて下側搬送路67の前部側に送られ、この下側搬送
路67の前部側を順送り方向に搬送されるとともにリジェ
クトボックス22に送り込まれて収納される。 【0078】リジェクト紙幣の発生により不足する金種
の紙幣は、該当するスタッカ54a 〜54c から再繰り出し
される。 【0079】出金分の出金紙幣が紙幣出金口18に送り込
まれたら、該当するテラー側の紙幣処理ユニット占有キ
ー30のランプが点滅され、テラーにより紙幣処理ユニッ
ト占有キー30が押し下げられることでシャッタ19が開放
されて出金紙幣が取出可能に払い出されるとともに、該
当するテラー側の紙幣出金ランプ20が点滅され、出金紙
幣の取り出し後にシャッタ19が閉じられ、出金処理が完
了となる。 【0080】また、出金処理中において、リジェクトボ
ックス22に所定枚数のリジェクト紙幣が送り込まれて満
杯となると、出金処理が一時停止され、テラーによるリ
ジェクトフル解除処理がなされる。すなわち、テラーに
より、鍵を使ってリジェクトボックスキー23を解錠して
蓋体24を開放し、リジェクトボックス22をリジェクトボ
ックス取出口21から引き出すとともに、リジェクトボッ
クス22内からリジェクト紙幣を取り出し、さらに、空と
なったリジェクトボックス22をリジェクトボックス取出
口21に装填して、蓋体24を閉じ、リジェクトボックスキ
ー23を施錠し、出金処理の再開を指令する。 【0081】次に、図9(a) 〜(d) において、紙幣の締
上収集処理について説明する。 【0082】テラーにより、入金出金モード管理キー37
を精査モードに切り換え、ファンクションキー35により
締上収集処理を指令する。 【0083】締上収集処理の指令により、図9(a) に示
すように、紙幣が一方のカセット55a から空になるまで
1枚ずつ繰り出され、導出搬送路61を通じて循環搬送路
59に送り込まれ、この循環搬送路59の上側搬送路66を順
送り方向に搬送されて紙幣識別部53で識別され、正常と
識別されれば金種別のスタッカ54a 〜54c に収納され、
リジェクト紙幣と識別されれば他方のカセット55b に収
納される。 【0084】続いて、図9(b) に示すように、紙幣が他
方のカセット55b から空になるまで1枚ずつ繰り出さ
れ、導出搬送路61を通じて循環搬送路59に送り込まれ、
この循環搬送路59の上側搬送路66を順送り方向に搬送さ
れて紙幣識別部53で識別され、正常と識別されれば循環
搬送路59の下側搬送路67から金種別の導入搬送路60を通
じて金種別のスタッカ54a 〜54c に収納され、リジェク
ト紙幣と識別されれば循環搬送路59の下側搬送路67の末
端を通じてリジェクトボックス22に収納される。 【0085】続いて、図9(c) に示すように、1つの金
種のスタッカ54a に収納されている紙幣が、そのスタッ
カ54a から1枚ずつ順に繰り出されるとともに導出搬送
路61を通じて循環搬送路59に送り込まれ、この循環搬送
路59を逆送り方向に搬送されて紙幣識別部53にて識別さ
れ、循環搬送路59の上側搬送路66から逆送り搬送路69を
通じて、または返却紙幣の表裏が一定の向きとなるよう
に表裏反転部65を通じて返却紙幣の表裏が逆転されて下
側搬送路67の前部側に送られ、この下側搬送路67を順送
り方向に搬送されて一方のカセット55a に送り込まれて
収納される。 【0086】また、一方のカセット55a への紙幣の送り
込み途中で、一方のカセット55a に所定枚数の紙幣が収
納されて満杯になれば、図9(d) に示すように、紙幣の
送り込み収納が他方のカセット55b に切り換えられ、他
方のカセット55b への紙幣の送り込み収納が継続してな
される。 【0087】また、1つの金種のスタッカ54a から全て
の紙幣が繰り出されたら、次の金種のスタッカ54b から
紙幣が繰り出され、続いて、残りの金種のスタッカ54c
から紙幣が繰り出され、全ての金種別のスタッカ54a 〜
54c に収納されている紙幣が紙幣カセット41の各カセッ
ト55a ,55b に収納される。 【0088】そして、テラーにより、下部扉39を解錠し
て開放し、紙幣カセット41を装置本体12の手前側に引き
出すとともに上方へ引き抜き、下部扉39を閉じることに
より、紙幣の締上収集処理が完了となる。このとき、硬
貨の締上収集処理も一緒にすることにより、下部扉39の
開閉時に硬貨カセット42も一緒に取り出すことができ、
各カセット41,42を同時に取り扱いできて便利になる。 【0089】次に、図10(a) 〜(c) において、硬貨処
理ユニット101 への硬貨の初期補充処理について説明す
る。 【0090】テラーにより、入金出金モード管理キー37
を精査モードに切り換え、ファンクションキー35で硬貨
の補充処理を指令すると、硬貨入金口14のシャッタ15が
開放される。そして、テラーにより、各金種の補充硬貨
を一括して硬貨入金口14に投入し、ファンクションキー
35で硬貨の補充処理を指令すると、硬貨入金口14のシャ
ッタ15が閉じて補充処理が開始される。 【0091】図10(a) に示すように、硬貨入金口14に
投入された補充硬貨は、硬貨受入部106 に受け入れられ
て貯留され、硬貨受入部106 の底部の繰出ベルト107 の
繰出回転と逆転ローラ108 の逆回転とによって硬貨受入
部106 内から1枚ずつ識別分岐搬送路109 に繰り出さ
れ、硬貨識別部103 で識別される。 【0092】硬貨識別部103 で正常と識別された補充硬
貨は、識別分岐搬送路109 から選別搬送路110 に搬送さ
れ、該当する金種の選別部111 で選別され、金種別の硬
貨収納繰出部104 のベルト127 上に送り込まれる。この
とき、仕切部134 が開放されていて硬貨一時保留部132
と硬貨収納部133 とが連通されているとともに、ベルト
127 は収納方向へ回動されており、ベルト127 上に送り
込まれた補充硬貨は選別部111 の下方位置から後方へ送
られて硬貨収納部133 内にばら状態(山盛り状態)で収
納される。 【0093】硬貨識別部103 で異常と識別されたリジェ
クト硬貨は、識別分岐搬送路109 のリジェクトゲート11
5 で分岐され、中継搬送部116 に送り込まれて一時保留
される。 【0094】また、硬貨受入部106 からの補充硬貨の繰
り出しが完了するとともに、識別分岐搬送路109 および
選別搬送路110 内での補充硬貨の搬送が完了し、硬貨識
別部103 にて補充硬貨を所定時間検知しなくなった後、
中継搬送部116 にリジェクト硬貨が一時保留されている
場合には、図10(b)(c)に示すように、リジェクト硬貨
の再識別処理が開始される。 【0095】中継搬送部116 上のリジェクト硬貨は、中
継搬送部116 にて右端へ向けて搬送されて右側の出金搬
送部120 に送り込まれ、この出金搬送部120 で前方へ向
けて搬送されるとともにその搬送途中で再投入切換部12
1 により硬貨受入部106 に再投入され、そして、硬貨受
入部106 内から1枚ずつ識別分岐搬送路109 に再び繰り
出され、硬貨識別部103 で再識別される。 【0096】再識別の結果、正常と識別された補充硬貨
は該当する金種の硬貨収納繰出部104 にばら状態で収納
される。 【0097】再識別の結果、異常と識別されたリジェク
ト硬貨は、リジェクトゲート115 で分岐されて中継搬送
部116 に一時保留され、硬貨受入部106 からのリジェク
ト硬貨の繰り出しが完了した後に、中継搬送部116 にて
左端へ向けて搬送されて左側の出金搬送部118 に送り込
まれ、この出金搬送部118 により左側の硬貨出金ボック
ス27に払い出される。リジェクト硬貨が左側の硬貨出金
ボックス27に払い出されると、左側の硬貨出金ランプ28
が点滅される。そして、テラーにより、硬貨処理ユニッ
ト占有キー31が操作されたら硬貨出金ボックス27のロッ
クが解除され、硬貨出金ボックス27が引き出されて硬貨
出金ボックス27内のリジェクト硬貨が取り出され、空と
なった硬貨出金ボックス27が元の場所に装填される。 【0098】そして、再識別を含む補充硬貨の収納が完
了するとともに、リジェクト硬貨の取り出しが完了する
ことで、硬貨の初期補充の完了となる。 【0099】この初期補充後に、入金出金モード管理キ
ー37がテラーモードに切り換えられ、入金処理および出
金処理が可能となる。 【0100】次に、図11(a) 〜(e) において、硬貨の
入金処理について説明する。 【0101】左右いずれかのテラーにより装置本体12の
左右の対応する側のキー入力部29の硬貨処理ユニット占
有キー31を操作すると、操作されたテラー側の占有モー
ドとなり、硬貨入金口14のシャッタ15が開放される。テ
ラーにより、入金硬貨を硬貨入金口14に投入し、テラー
により硬貨処理ユニット占有キー31を再度操作すると、
硬貨入金口14のシャッタ15が閉鎖され、入金処理が開始
される。 【0102】図11(a) に示すように、左側の硬貨処理
ユニット占有キー31により入金占有し、硬貨入金口14に
投入された入金硬貨は、硬貨受入部106 に受け入れられ
て貯留され、硬貨受入部106 の底部の繰出ベルト107 の
繰出回転と逆転ローラ108 の逆回転とによって硬貨受入
部106 内から1枚ずつ識別分岐搬送路109 に繰り出さ
れ、硬貨識別部103 で識別される。 【0103】硬貨識別部103 で正常と識別された補充硬
貨は、識別分岐搬送路109 から選別搬送路110 に搬送さ
れ、該当する金種の選別部111 で選別され、金種別の硬
貨収納繰出部104 のベルト127 上に送り込まれる。この
とき、仕切部134 が仕切位置に移動されていて硬貨一時
保留部132 と硬貨収納部133 とが仕切られているととも
に、ベルト127 は収納方向へ回動されており、金種別の
硬貨収納繰出部104 のベルト127 上に落下した補充硬貨
は、選別部111 の下方位置から硬貨一時保留部132 内の
後方へ送られてばら状態で一時保留される。また、正常
と識別された入金硬貨でも、硬貨一時保留部132 に所定
枚数の硬貨が収納されて満杯となった金種や、硬貨収納
部133 に所定枚数の硬貨が収納されて満杯となっている
金種については、オーバーフロー硬貨とされ、選別搬送
路110 の最上流に位置するオーバーフロー硬貨用の選別
部111 で選別され、オーバーフロー硬貨用の硬貨収納繰
出部104 に送り込まれてばら状態で一時保留される。 【0104】硬貨識別部103 で異常と識別されたリジェ
クト硬貨は、識別分岐搬送路109 のリジェクトゲート11
5 で分岐され、中継搬送部116 に送り込まれて一時保留
される。 【0105】また、硬貨受入部106 からの入金硬貨の繰
り出しが完了するとともに、識別分岐搬送路109 および
選別搬送路110 内での入金硬貨の搬送が完了し、硬貨識
別部103 にて入金硬貨を所定時間検知しなくなった後、
中継搬送部116 にリジェクト硬貨が一時保留されている
場合には、図11(b)(c)に示すように、リジェクト硬貨
の再識別処理が開始される。 【0106】中継搬送部116 上のリジェクト硬貨は、中
継搬送部116 にて右端へ向けて搬送されて右側の出金搬
送部120 に送り込まれ、この出金搬送部120 で前方へ向
けて搬送されるとともにその搬送途中で再投入切換部12
1 により硬貨受入部106 に再投入され、そして、硬貨受
入部106 内から1枚ずつ識別分岐搬送路109 に再び繰り
出され、硬貨識別部103 で再識別される。 【0107】再識別の結果、正常と識別された補充硬貨
は該当する金種の硬貨収納繰出部104 またはオーバーフ
ロー硬貨用の硬貨収納繰出部104 にばら状態で収納され
る。 【0108】再識別の結果、異常と識別されたリジェク
ト硬貨は、リジェクトゲート115 で分岐されて中継搬送
部116 に一時保留され、硬貨受入部106 からのリジェク
ト硬貨の繰り出しが完了した後に、左側で入金占有して
いるので中継搬送部116 にて左端へ向けて搬送されて左
側の出金搬送部118 に送り込まれ、この出金搬送部118
により左側の硬貨出金ボックス27に払い出される。リジ
ェクト硬貨が左側の硬貨出金ボックス27に払い出される
と、左側の硬貨出金ランプ28が点滅される。そして、テ
ラーにより、硬貨処理ユニット占有キー31が操作された
ら硬貨出金ボックス27のロックが解除され、硬貨出金ボ
ックス27が引き出されて硬貨出金ボックス27内のリジェ
クト硬貨が取り出され、空となった硬貨出金ボックス27
が元の場所に装填される。 【0109】そして、再識別を含む入金硬貨の一時保留
が完了するとともに、再識別後のリジェクト硬貨の返却
が完了した後、例えば循環式貨幣処理装置11と接続され
てテラーにより操作される端末機で入金硬貨の計数結果
を表示し、テラーによる入金収納指令、または入金返却
指令に待機する。 【0110】テラーにより端末機が操作され、入金収納
が指令されると、図11(d) に示すように、金種別の硬
貨収納繰出部104 の硬貨一時保留部132 に一時保留され
ていた硬貨は、仕切部134 の開放とベルト127 の収納方
向への回動とにより後方の硬貨収納部133 にばら状態で
収納される。オーバーフロー硬貨用の硬貨収納繰出部10
4 に収納されていたオーバーフロー硬貨は、ベルト127
の繰出方向への回動と逆転ローラ136 の逆転とにより硬
貨収納繰出部104 内から中継搬送部116 に1枚ずつ繰り
出され、この中継搬送部116 にて右端へ向けて搬送され
て右側の出金搬送部120 に送り込まれ、この出金搬送部
120 にて前方へ搬送されてシュート122に放出され、シ
ュート122 内のカセットシュート切換部124 を介してカ
セットシュート123 に導かれ、硬貨カセット42内に回収
収納される。これら硬貨の収納により、入金処理が完了
となる。 【0111】また、テラーにより硬貨用キャンセルキー
33が操作され、入金返却が指令されると、図11(e) に
示すように、金種別の硬貨収納繰出部104 の硬貨一時保
留部132 に一時保留されていた硬貨、およびオーバーフ
ロー硬貨用の硬貨収納繰出部104 に収納されていた硬貨
は、ベルト127 の繰出方向への回動と逆転ローラ136の
逆転とにより硬貨収納繰出部104 内から中継搬送部116
に1枚ずつ繰り出され、例えば左側のテラーで占有され
ている場合には中継搬送部116 にて左側へ向けて搬送さ
れて左側の出金搬送部118 に送り込まれ、左側で入金占
有しているので出金搬送部118 により左側の硬貨出金ボ
ックス27に払い出される。返却硬貨が左側の硬貨出金ボ
ックス27に払い出されると、左側の硬貨出金ランプ28が
点滅される。そして、テラーにより、硬貨処理ユニット
占有キー31が操作されたら硬貨出金ボックス27のロック
が解除され、硬貨出金ボックス27が引き出されて硬貨出
金ボックス27内の返却硬貨が取り出され、空となった硬
貨出金ボックス27が元の場所に装填され、入金処理が完
了となる。 【0112】次に、図12(a) において、硬貨の出金処
理について説明する。 【0113】左右いずれかのテラーが循環式貨幣処理装
置11と接続される端末機を操作し、出金処理を指令する
とともに、出金金額や出金希望金種および枚数を入力す
ると、出金が指令されたテラー側の占有モードとなり、
出金処理が開始される。 【0114】出金処理が開始されると、出金金種に該当
する金種の出金硬貨は、ベルト127の繰出方向への回動
と逆転ローラ136 の逆転とにより該当する硬貨収納繰出
部104 内から中継搬送部116 に1枚ずつ繰り出され、ま
た、出金金種に該当しない金種の硬貨、出金金種に該当
する金種でも所定の出金枚数を繰り出し終わった金種の
硬貨は、ストッパ機構によって繰り出し規制される。そ
して、中継搬送部116に繰り出された出金硬貨は、例え
ば左側のテラーで占有されている場合には中継搬送部11
6 にて左側へ向けて搬送されて左側の出金搬送部118 に
送り込まれ、この出金搬送部118 により左側の硬貨出金
ボックス27に払い出される。出金硬貨が左側の硬貨出金
ボックス27に払い出されると、左側の硬貨出金ランプ28
が点滅される。そして、テラーにより、硬貨処理ユニッ
ト占有キー31が操作されたら硬貨出金ボックス27のロッ
クが解除され、硬貨出金ボックス27が引き出されて硬貨
出金ボックス27内の出金硬貨が取り出され、空となった
硬貨出金ボックス27が元の場所に装填され、出金処理が
完了となる。 【0115】次に、図12(b) において、硬貨の締上収
集処理について説明する。 【0116】テラーにより、入金出金モード管理キー37
を精査モードに切り換え、ファンクションキー35により
締上収集処理を指令する。 【0117】締上収集処理の指令により、各金種別の硬
貨収納繰出部104 内の硬貨は、ベルト127 の繰出方向へ
の回動と逆転ローラ136 の逆転とにより硬貨収納繰出部
104内から中継搬送部116 に1枚ずつ繰り出され、この
中継搬送部116 にて右端へ向けて搬送されて右側の出金
搬送部120 に送り込まれ、この出金搬送部120 にて前方
へ搬送されてシュート122 に放出され、シュート122 内
のカセットシュート切換部124 を介してカセットシュー
ト123 に導かれ、硬貨カセット42内に回収収納される。 【0118】そして、テラーにより、下部扉39を解錠し
て開放し、硬貨カセット42を装置本体12の手前側に引き
出すとともに上方へ引き抜き、下部扉39を閉じることに
より、硬貨の締上収集処理が完了となる。このとき、紙
幣の締上収集処理も一緒にすることにより、下部扉39の
開閉時に紙幣カセット41も一緒に取り出すことができ、
各カセット41,42を同時に取り扱いできて便利になる。 【0119】以上のように、装置本体12の幅方向に金種
別に並んで配置され金種別に硬貨をばら状態で収納する
とともに収納された硬貨を繰り出す金種別の硬貨収納繰
出部104を備え、各金種別の硬貨収納繰出部104 には装
置本体12の奥行き方向に張設され硬貨をばら状態で載せ
るとともに装置本体12の前方へ向けて硬貨を繰り出すベ
ルト127 が設けられた硬貨処理ユニット101 の構成によ
り、硬貨処理ユニット101 の高さ方向を低く抑えること
ができ、紙幣処理ユニット51の上部に硬貨処理ユニット
101 を配設できる。そのため、紙幣、硬貨の入出金の取
り扱いができる一体形で占有スペースが小さい構成であ
りながら、紙幣の全金種のスタッカ54a〜54b を備えて
紙幣の入出金を効率よくできる。しかも、装置本体12の
下部扉39等に硬貨処理ユニット101 を設けることがな
く、下部扉39等を軽く容易に操作できる。 【0120】さらに、リジェクト紙幣を収納するリジェ
クトボックス22を、紙幣カセット41から分離して、紙幣
出金口18の近傍位置で装置本体12に対して着脱可能に配
置したので、紙幣カセット41を取り出すことなく、リジ
ェクトボックス22のみを容易に取り出すことができる。 【0121】さらに、紙幣カセット41からリジェクトボ
ックス22を分離するとともに紙幣カセット41のリフト駆
動部71を装置奥行き方向に配置することにより、紙幣カ
セット41の装置幅方向を小形にでき、そのため、下部扉
39の内側の装置本体12内に、紙幣カセット41と硬貨カセ
ット42とを装置幅方向に並べて配置でき、下部扉39の開
放により紙幣カセット41および硬貨カセット42を容易に
取り扱うことができる。 【0122】さらに、硬貨搬送部102 により硬貨を硬貨
識別部103 に対して循環搬送可能とするので、硬貨の再
識別が可能となり、リジェクト硬貨の発生を低減でき
る。 【0123】 【発明の効果】本発明の循環式貨幣処理装置によれば、
装置本体の幅方向に金種別に並んで配置され金種別に硬
貨をばら状態で収納するとともに収納された硬貨を繰り
出す金種別の硬貨収納繰出部を備え、各金種別の硬貨収
納繰出部には装置本体の奥行き方向に張設され硬貨をば
ら状態で載せるとともに装置本体の前方へ向けて硬貨を
繰り出すベルトが設けられた硬貨処理ユニットの構成に
より、硬貨処理ユニットの高さ方向を低く抑えることが
でき、紙幣処理ユニットの上部に硬貨処理ユニットを配
設でき、そのため、紙幣、硬貨の入出金の取り扱いがで
きる一体形の構成でありながら、紙幣の全金種のスタッ
カを備えて紙幣の入出金を効率よくでき、しかも、例え
ば装置本体の扉等に硬貨処理ユニットを設けることがな
い。さらに、紙幣カセットと硬貨カセットとを装置幅方
向に並べて配置でき、紙幣カセットおよび硬貨カセット
を容易に取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の循環式貨幣処理装置の一実施の形態を
示す紙幣処理ユニットの概略側面図である。 【図2】同上紙幣処理ユニットの紙幣カセットの内部機
構を示す斜視図である。 【図3】同上循環式貨幣処理装置の硬貨処理ユニットお
よび硬貨カセットの概略側面図である。 【図4】同上硬貨処理ユニットおよび硬貨カセットの概
略平面図である。 【図5】同上循環式貨幣処理装置の斜視図である。 【図6】同上循環式貨幣処理装置の操作部の平面図であ
る。 【図7】同上循環式貨幣処理装置の正面図である。 【図8】同上紙幣処理ユニットによる紙幣搬送系路を示
し、(a)(b)は初期補充処理の説明図、(c)(d)(e) は入金
処理の説明図、(f) は出金処理の説明図である。 【図9】同上紙幣処理ユニットによる紙幣搬送系路を示
し、(a) 〜(d) は締上収集処理の説明図である。 【図10】同上硬貨処理ユニットによる硬貨搬送系路を
示し、(a) 〜(c) は初期補充処理の説明図である。 【図11】同上硬貨処理ユニットによる硬貨搬送系路を
示し、(a) 〜(e) は入金処理の説明図である。 【図12】同上硬貨処理ユニットによる硬貨搬送系路を
示し、(a) は出金処理の説明図、(b) は締上収集処理の
説明図である。 【符号の説明】 11 循環式貨幣処理装置 12 装置本体 14 硬貨入金口 16 紙幣入金口 18 紙幣出金口 25 硬貨出金口 41 紙幣カセット 42 硬貨カセット 51 紙幣処理ユニット 54a 〜54c スタッカ 101 硬貨処理ユニット 104 硬貨収納繰出部 127 ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 慎吾 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グロ ーリー工業株式会社内 (72)発明者 大西 啓祐 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グロ ーリー工業株式会社内 (72)発明者 西田 光男 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グロ ーリー工業株式会社内 (72)発明者 棚池 太加士 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グロ ーリー工業株式会社内 Fターム(参考) 3E001 AA06 AA08 AB05 BA01 BA02 CA10 FA42 3E040 AA01 AA08 BA06 BA08 FA01 FC05 FC07 FF01 FG07

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 紙幣入金口、紙幣出金口、硬貨入金口お
    よび硬貨出金口を有する装置本体と、 この装置本体に配設され、前記紙幣入金口から入金紙幣
    を受け入れて入金処理するとともに出金処理により出金
    紙幣を前記紙幣出金口へ払い出し、入金紙幣を出金紙幣
    に循環使用する紙幣処理ユニットであって、金種別に紙
    幣を収納するとともに収納された紙幣を繰り出す金種別
    のスタッカを備え、入金処理時は出金に循環使用する入
    金紙幣を対応する金種別のスタッカへ収納し、出金処理
    時は出金する出金紙幣を対応する金種別のスタッカから
    繰り出す紙幣処理ユニットと、 前記装置本体における前記紙幣処理ユニットの上部に設
    けられ、前記硬貨入金口から入金硬貨を受け入れて入金
    処理するとともに出金処理により出金硬貨を前記硬貨出
    金口へ払い出し、入金硬貨を出金硬貨に循環使用する硬
    貨処理ユニットであって、前記装置本体の幅方向に金種
    別に並んで配置され金種別に硬貨をばら状態で収納する
    とともに収納された硬貨を繰り出す金種別の硬貨収納繰
    出部を備え、各金種別の硬貨収納繰出部には装置本体の
    奥行き方向に張設され硬貨をばら状態で載せるとともに
    装置本体の前方へ向けて硬貨を繰り出すベルトが設けら
    れた硬貨処理ユニットと、 前記装置本体内に着脱可能に配置され、紙幣処理ユニッ
    ト内の紙幣を収集する紙幣カセットと、 前記装置本体内で装置本体の幅方向一側に前記紙幣カセ
    ットと並んで着脱可能に配置され、硬貨処理ユニット内
    の硬貨を収集する硬貨カセットとを具備していることを
    特徴とする循環式貨幣処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102938172B (zh) * 2007-10-30 2016-01-06 日立欧姆龙金融系统有限公司 纸币处理装置
CN108806062A (zh) * 2017-05-02 2018-11-13 深圳市融美光科技有限公司 一种高速取款机及其取钞方法

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