JP2003076546A - 図形描画方法、フローチャート描画方法およびフローチャートからのコンピュータプログラム生成方法 - Google Patents

図形描画方法、フローチャート描画方法およびフローチャートからのコンピュータプログラム生成方法

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JP2003076546A
JP2003076546A JP2001265799A JP2001265799A JP2003076546A JP 2003076546 A JP2003076546 A JP 2003076546A JP 2001265799 A JP2001265799 A JP 2001265799A JP 2001265799 A JP2001265799 A JP 2001265799A JP 2003076546 A JP2003076546 A JP 2003076546A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来コンピュータ画面上での図形描画は、描画
図べき図形を選び、描画位置に移動し、サイズを調整
し、微妙な位置サイズ調整を行うという、大変、手順の
かかり面倒さを伴う操作で行っていた。 【解決手段】(1)視認用に表示された枠線囲まれた多
数の4角形の見える画面(2)マウスでの4角形領域の
選択を受け付ける選択受付手段(3)描画図形部品群、
図形調整部品群を集めたパレット(4)パレットの部品
がマウスでクリックされたとき、その図形を選択された
四角形領域に図形描画または図形調整する図形描画手段
を具備し、上記手段により一般図形の描画、フローチャ
ート図形の描画を行う簡単な方法を提供する。 【効果】図形描画位置・サイズとして画面の四角形領域
を選択し、パレットの対象図形を選択すれば、即座に図
形描画ができ、図形描画が非常に簡単になる。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、図形描画方法およびそれを用い
たコンピュータプログラムのフローチャート作成とプロ
グラムコード生成方法に関する。
【従来の技術】
【0002】近年、パソコンの利用技術が急激に進展し
たために、いろいろな図形処理プログラムが開発され市
販されており、比較的簡単に、パソコン画面上に図形を
描画できるようになっている。またこれらを用いれば、
コンピュータプログラムのフローチャートも比較的簡単
に作成することができるようになっている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】しかしながら、これらは、準備されている
または自分で準備して図形処理系に追加した各種図形部
品の内より1つを選択して、作図する画面の上に移動さ
せた後、その図形の配置位置を設定するとかサイズ調整
を行わねばならず、複雑な図形の場合は、その形状をき
ちんと調整するのに手間がかかるという問題をかかえて
いる。
【0004】また、コンピュータプログラムのフローチ
ャート作図上の問題として、配置した図形のサイズを再
調整したり、各種分岐が発生した場合には、最初の設定
をずらして、たくさん発生した分岐条件にあわせて、図
形の分岐状態を変更しなければならない。そのためにあ
ちらこちらの図形の間の結合関係を調整しなければなら
ないという問題を抱えている。
【0005】また、これらを用いてフローチャートを作
成したとしても、フローチャートが単独に存在するのみ
で、コンピュータプログラムを作るためには、フローチ
ャートを見ながら、それをコンピュータプログラムに変
換しなければならないという2度手間を必要とするよう
な問題を抱えている。
【0006】さらに、フローチャートの記入内容を間違
いなくコンピュータプログラムに置き換えるために細心
の注意を払わなければならず、それでも、人のやること
であるから置き換え間違いを皆無とすることができない
と言う問題があり、両者の示す内容が同一であると言う
ことを確実に証明することが難しいという管理上の難点
をも抱えている。
【0007】また、コンピュータプログラムのテストの
段階で、不具合が発見されると、フローチャートとコン
ピュータプログラムの両方を同時に訂正しなければなら
ないが、急ぐときには、コンピュータプログラムのみを
訂正してすましてしまうなど、両者の同一性を保つこと
が非常に難しく、折角フローチャートを作成しても、そ
れは飾りに過ぎず、結局コンピュータプログラムの方を
参照したり、頼りにするようになるという問題を抱えて
いる。
【課題を解決するための手段】
【0008】本発明は上記を解消するためになされたも
のであり、コンピュータ画面上にて、図形を簡単に描画
すること、描画した図形のサイズを簡単に調整するこ
と、描画した図形の位置を簡単に調整すること目的と
し、その具体的方法を提供する。また、その方法を用い
たコンピュータプログラムのフローチャートを簡単に作
成する方法を提供する。さらに、作成したフローチャー
トからコンピュータプログラムを自動生成する方法を提
供する。
【0009】上記の図形描画を簡単に実現するための第
一の方法として、次の手段を準備している。 1 コンピュータ画面上に、行・列方向に一定の間隔で
視認用の枠線が表示され、その枠線に囲まれた多数の四
角形の見える画面 2 マウスによる上記四角形の1つまたは複数の四角形
によって構成される四角形領域の選択を受けつけて、選
択された領域範囲を画面上で区別して表示する選択受付
手段 3 画面上に図形を描画するための各種図形部品群をま
とめたパレット 4 上記パレット上の部品群の一つがマウスでクリック
されたとき、選択受付手段の表示する領域に、クリック
された部品に定められた図形描画処理を行う図形描画手
【0010】第一の方法として準備した手段にかかる本
発明の特徴は、まず、図形を配置する位置、サイズを画
面上の四角形領域で指定し、そのあと、その位置に配置
する図形の種類を指定すれば、指定した位置に、指定し
たサイズの、指定した図形が即座に描画されるようにし
たことである。
【0011】従来の描画すべき図形を選んで、それを配
置位置に移動させ、サイズを調整して配置する手順とは
逆になっている、すなわち逆転の発想をもとにしてい
る。それによって、即座に、目的の図形を目的の位置に
目的のサイズにて描画できるようになっている。
【0012】上記の図形描画を簡単に実現するための第
二の方法として、次の手段を準備している。 1 コンピュータ画面上に、行・列方向に一定の間隔で
視認用の枠線が表示され、その枠線に囲まれた多数の四
角形の見える画面 2 マウスによる上記四角形の1つまたは複数の四角形
によって構成される四角形領域の選択を受けつけて、選
択された領域範囲を画面上で区別して表示する選択受付
手段 3 画面上に図形を描画するための各種図形部品群をま
とめたパレット 4 上記パレット上の部品群の一つがマウスでクリック
されたとき、クリックされた図形部品を記憶する図形部
品記憶手段 5 前記選択受付手段が上記四角形の1つまたは複数の
四角形によって構成される四角形領域の選択を受け付け
たとき起動し、図形部品記憶手段の記憶する図形描画ま
たは図形調整処理をする図形描画手段
【0013】第二の方法として準備した手段にかかる本
発明の特徴は、まず、描画すべき図形の種類を指定した
後、図形を配置する位置、サイズを画面上の四角形領域
で選択し、選択された範囲が表示されたときに、指定し
た位置に、指定したサイズの、指定した図形が即座に描
画されるようにしたことである。
【0014】従来の描画すべき図形を選んで、それを配
置位置に移動させ、サイズを調整して配置する手順に似
通ってはいるが、配置先において図形の様子を見ながら
図形位置サイズを調整する必要はなく、配置位置サイズ
を与える四角形領域を指定したとき、即座に、目的の図
形を目的の位置に目的のサイズにて描画できるようにし
ている。
【0015】いずれの方法にも共通しているのは、画面
上に表示される四角形領域を利用して図形を配置する位
置、サイズを明確に指定し、それにあわせて描画するよ
うにしているので、迷うことなく簡単に目的の図形が描
画できるようになっている。
【0016】次に、フローチャートを簡単に描画するた
めの手段として、第一または第二の方法に加え、次のも
のを準備している。 1 画面上にフローチャート図形を描画するためのフロ
ーチャート作図用図形部品群、図形調整部品群を配置し
たパレット 2 図形描画手段の中にあって、描画図形に識別符号を
つける識別符号付与手段
【0017】最後に、フローチャートからプログラムコ
ードを生成するための手段として、次を準備している。 1 画面に描画されたフローチャート図形を抽出し、フ
ローチャート図形を上から下へ、左から右へとたどりな
がら。フローチャート図形間のつながり、付与された識
別符号、プログラムコード記入図形への記入内容を解釈
し、コンピュータのプログラムコードを生成し、出力フ
ァイルに書き出すコンピュータプログラム生成手段
【0018】従来のフローチャートの作成は、単なる図
面の作成にとどまっていて、その図面から何らかの情報
をとりだすということができなかった。しかし、本発明
では、図面上に配置する図形に識別符号を付け、配置さ
れた図形の形状(図形のフローチャート部品としての意
味)を取り出せるようにし、相互の結合関係を抽出でき
るようにし、図形内に記入されたプログラム記号を抽出
できるようにしている。また、それを用いて、フローチ
ャートに表現された内容をプログラムコードに変換する
ようにしている。それによって、フローチャートを作成
し、プログラム論理の構造、内容を見通しのよいフロー
チャートで検討し、それが間違いのないものとして完成
したときにそれをコンピュータプログラムとして変換出
力することができる。したがって、本発明を適用すれ
ば、常に、作成したフローチャートの内容とコンピュー
タプログラムとが1対1に対応するので、フローチャー
トの内容さえ、きちんと管理しておきさえすれば、コン
ピュータプログラムを管理する必要がなくなるというす
ぐれたメリットをもっている。
【発明の実施の形態】
【0019】以下、本発明を実施例によって詳細に説明
する。まず、図1によって、本発明の図形を描画する画
面について説明する。図1の画面100は、行、列方向
に一定の間隔で視認用の枠線が表示され、その枠線に囲
まれた多数の四角形が見えるように準備している。最上
行には、A, B, C,、、、のような一連の符号が付され、
四角形の列方向の位置番号を与えている。最左列には、
1, 2, 3,、、、のような一連番号が付され、四角形の行
方向の位置番号を与えている。このような一連番号はあ
ってもなくても特に支障はないが、ここでは説明の便宜
上もあって付与している。この画面上の枠線および位置
番号は、単なる視認用であって、画面を印刷するような
場合には印刷されないものである。また、この枠線の表
示間隔は任意に調整できるようになっている。図1で
は、長方形の形が見えるようにしているが、必要があれ
ば、2mm角の方眼のような小さいものとすることもでき
る。
【0020】図面上で塗りつぶして区切った四角形11
0および複数の四角形120を四角形領域または選択し
た四角形領域ということにする。本発明では、位置関
係、サイズの視覚的にわかるように表現された、この四
角形領域を利用して、図形またはフローチャート図形を
描画する。
【0021】図形の配置位置、サイズの選択は、周知の
マウスを用いて、マウスポインタを位置(D、5)の四
角形にあわせ、マウスの左ボタンを押して離すことによ
って行う。この場合は、図示の塗りつぶした四角形領域
110を選択したことになる。または、マウスポインタ
ーを位置(K、8)にあわせ、マウスの左ボタンを押し
たまま、マウスポインタを移動させ、領域120をカバ
ーさせた段階でマウスの左ボタンを離すことによって行
う。この場合は、図示の塗りつぶした四角形領域120
を選択したことになる。このようにすることにより、図
1では、塗りつぶしで例示したが、実際の画面上でもそ
れに類似した表示がされ、画面上のある四角形領域が選
択されたことがわかるようになっている。
【0022】なお、マウスの形状、マウスの機能など
は、既に周知の事柄であるので、ここでは詳述しない。
【0023】また、ここでは、上記のように実線の枠線
で囲まれた画面を利用するとして説明を進めるが、その
位置を示すためにドット(点)を規則的に表示している
ような画面としてもよく、上記目的を達成するために選
択した範囲を明示できるものであればなんでもよく、そ
の形態にはこだわらない。
【0024】このマウス操作は、図2の選択受付手段1
000によって監視され、ブロック1010によって、
選択されたものの種類、位置、サイズなどを他の機能が
参照できるように図示しないメモ領域にメモする。続い
て、ブロック1020において、選択されたものを視覚
的に見えるように、画面に表示する。上記の四角形領域
の選択の場合は、図1の110または120に示すよう
に塗りつぶしで表示する。そして、ブロック1030に
よって、監視を終了する。
【0025】図3は、各種図形部品群を配置したパレッ
ト200である。パレット200の内部に配置した20
5〜240の破線枠で囲ったものが図形部品群である。
205は右上がり斜線、210は右下がり斜線、215
は水平線、220は垂直線、225は長方形、230は
楕円、235は横書きテキストボックスおよび240は
縦書きテキストボックスであり、描画対象図形である。
【0026】245〜260の破線枠で囲ったものが描
画済み図形の図形位置・サイズ調整部品群である。24
4は図形の幅調整、250は図形の高さ調整、255は
図形の左右移動、260は図形の上下移動を行う。破線
枠で囲った265は描画図形削除を行うための図形調整
部品である。
【0027】270〜295の破線枠で囲ったものが、
描画済み図形の表示条件変更図形群であり、従来の図形
処理系に準備されているものと同じであり、図3におい
て言葉でわかるように示したのでここでは説明を省略す
る。
【0028】パレット200に準備した図形部品205
から240は、基本的なものであり、一般の図形はこれ
でほとんど描画することができる。しかし、どうしても
本発明にかかる図形部品群での図形描画が困難なときが
あり、そのときに呼び出して使うように従来の図形描画
機能呼出部品300を準備している。
【0029】305は現在の画面に示されている描画範
囲に描画を終了したときに次の描画を行うための図形様
式設定部品である。310は図形描画終了を指定する終
了指定部品である。
【0030】以上の準備の元に、第一の図形描画方法を
詳細に説明する。第一の図形描画方法は、次の手段によ
って構成される。 1 コンピュータ画面上に、行・列方向に一定の間隔で
視認用の枠線が表示され、その枠線に囲まれた多数の四
角形の見える画面(例えば、図1の100) 2 マウスによる上記四角形の1つ(例えば図1の11
0)または複数の四角形によって構成される四角形領域
(例えば、図1の120)の選択を受けつけて、選択さ
れた領域範囲を画面上で区別して表示する選択受付手段
(図2の1000) 3 画面上に図形を描画するための各種図形部品群をま
とめたパレット(図3の200) 4 上記パレット上の部品群(図3の205〜265)
の一つがマウスでクリックされたとき、選択受付手段の
表示する領域に、クリックされた部品に定められた図形
描画を行う図形描画手段
【0031】上記の手段および動作の内、残りの図形描
画手段の動作について説明する。図3の各図形部品は、
マウスでクリックされると、定められた図形描画、図形
調整などの処理を行うように処理手順が準備された図形
描画手段2000と連携している。
【0032】図4は、図形描画手段2000の動作を示
したものである。特に、パレット200の205〜26
5の何れかの図形部品がマウスでクリックされたときの
図形描画手段2000の動作について示している。
【0033】まず、ブロック2100において、図2の
選択受付手段1000のメモによって、四角形領域の選
択が受付られていることを確認する。四角形領域が選択
されていなければ、ブロック2110によって、エラー
メッセージを表示して、ブロック2120にて処理を終
了する。
【0034】四角形領域が選択されていれば、ブロック
2200によって、選択されている四角形領域の位置
(Top:画面上端から四角形領域上端までの距離、Lef
t:画面左端から四角形領域左端までの距離)およびサ
イズ(Width:選択されている四角形領域の幅、Heigh
t:選択されている四角形領域の高さ)を、図2の選択
受付手段1000のメモより求める。
【0035】次に、ブロック2300において、パレッ
トのどの図形部品がマウスでクリックされたかを調べ
る。図3の図形部品205〜240までがクリックされ
ていたときは、図形描画と見なし、ブロック2400に
よって、選択された図形部品を、ブロック2200で求
めた位置、範囲に描画し、描画した図形を選択し、図2
の選択受付手段1000を動作させて、画面に表示し、
ブロック2900によって処理を終了する。
【0036】図3の図形部品245〜260までの図形
部品がクリックされていたときは、図形調整と見なし、
ブロック2500において、ブロック2200で求めた
位置、範囲に一部でも含まれる直線を除いた画面上に描
画された図形を抽出する。次に、ブロック2510にお
いて、抽出した図形が1個であることを確認する。もし
1個でない、すなわち、図形がないかまたは複数である
ときは、ブロック2520においてエラーメッセージを
表示して、ブロック2530によって処理を終了する。
抽出した図形が1個だけであったときは、抽出した図形
を、マウスでクリックされた図形調整の指定内容にあわ
せて調整し、調整した図形を選択し、図2の選択受付手
段1000を動作させて、画面に表示し、ブロック29
00によって処理を終了する。
【0037】図3の図形部品265がクリックされてい
たときは、図形クリアと見なし、ブロック2600にお
いて、ブロック2200で求めた位置、範囲に一部でも
含まれる画面上に描画されたすべての図形を抽出する。
ついで、ブロック2700において、図形の削除可否の
確認メッセージをだす。否の返事が操作者から返ってき
たときは、ブロック2710によって処理を終了する。
図形削除可の返事が返ってきたときは、ブロック280
0によって、抽出した図形をすべて削除し、ブロック2
900によって処理を終了する。
【0038】上記で、描画した図形、調整した図形を選
択し、画面に表示するようにしたのは、その図形の内部
に文字を記入するとか、図3のパレット200の部品2
70〜295を利用してその図形の表示様式を変更する
とかをそのまま継続して行えるようにするためである。
もし、選択しておかなかったときは、図形の選択をして
から上記を行わなければならないという不便を生じる。
【0039】次に、図5によって本発明の図形描画を画
面操作だけに絞って説明する。図5の400は、マウス
ドラッグによって四角形領域を選択した状態である。図
5の410〜480は、そのあと、パレット200の図
形部品205〜240をマウスでクリックしたときに描
画された図形である。なお、図では、マウスで選択した
範囲のサイズがわからなくなるものは、選択した範囲と
同じ大きさの破線の四角形を表示して、選択した四角形
領域と描画図形との位置関係を明確にしている。また、
テキストボックスには、他の図形との違いを示すため
に、図形内部に言葉を記入して示している。
【0040】なお、図形描画手段2000が図形描画終
了時または図形調整終了時に表示する図形選択状態の例
を、図5の490に示した。図5の490に例示するよ
うに、図形の外枠部分が他の図形と異なって表示され、
その図形が選択されていることが容易に視認されるよう
にしている。
【0041】図形の調整、削除についても、ほぼ同様な
内容であるので、ここでは、図面による説明を省略す
る。
【0042】なお、上記で、マウスでクリックしたとき
と表現しているが、それぞれに、周知のようにショート
カットキーを割り当てて、それによって、図形部品を選
択することもできる。
【0043】このように、本発明によれば、 (1)描画したい図形の位置と大きさを与える四角形領
域を決める。 (2)描画したい図形部品を選択する。 という2つの操作で、希望の図形を希望の位置、サイズ
で描画することができる。
【0044】これは、従来の、希望の図形を選択して、
希望の位置に移動させ、そこで希望のサイズに調整する
という方法とは全く逆の考え方によるものである。
【0045】本発明によれば、位置の微妙な調整、サイ
ズの微妙な調整を不用にしているし、表示されている枠
線に沿って図形が描画されるから、複数の図形を描画
し、全体として1つの意味のある図形または図面を作成
するのにも好都合であり、簡単操作で実現できるという
素晴らしいメリットを提供している。また、描画した図
形が画面上に選択された状態で表示されるようにしたの
で、必要があれば、その図形内部に文字を記入したり、
表示形態を変更したりする操作がそのまま継続して描画
した図形に対して行えるので、さらに操作性のよいもの
となっている。
【0046】次に第二の図形描画方法を詳細に説明す
る。第二の図形描画方法は、次の手段によって構成され
る。 1 コンピュータ画面上に、行・列方向に一定の間隔で
視認用の枠線が表示され、その枠線に囲まれた多数の四
角形の見える画面(例えば、図1の100) 2 マウスによる上記四角形の1つ(例えば図1の11
0)または複数の四角形によって構成される四角形領域
(例えば、図1の120)の選択を受けつけて、選択さ
れた領域範囲を画面上で区別して表示する選択受付手段
(図2の1000) 3 画面上に図形を描画するための各種図形部品群をま
とめたパレット(図3の200) 4 上記パレット上の部品群(図3の205〜265)
の一つがマウスでクリックされたとき、クリックされた
図形部品を記憶する図形部品記憶手段 5 前記選択受付手段が上記四角形の1つまたは複数の
四角形によって構成される四角形領域の選択を受け付け
たとき起動し、図形部品記憶手段の記憶する図形描画ま
たは図形調整処理をする図形描画手段
【0047】まず、図6によって、図形部品記憶手段の
動作を説明する。図3のパレット200の図形部品20
5〜265の何れかがマウスでクリックされると、図6
の図形部品記憶手段1500が動作する。すなわち、ブ
ロック1510において、クリックされた図形部品をメ
モし、ブロック1520によって終了する。
【0048】次に、マウスでクリックした図形配置位置
を定めるために、マウスにより、上記四角形の1つ(例
えば図1の110)または複数の四角形によって構成さ
れる四角形領域(例えば、図1の120)を選択する
と、具体的には、マウスを左クリックしてドラッグする
と、図2の選択受付手段が動作し、選択した四角形領域
を画面上で区別して視認できるように表示する。ここ
で、ドラッグをやめる、具体的には、マウスの左クリッ
クをやめると、四角形領域選択が終了となり、それに対
応する前記図形描画手段が動作する。図形描画手段の動
作に必要なものは、選択受付手段のメモした四角形領域
の位置、サイズと図形部品記憶手段の記憶した図形の種
類であり、前記第一の図形描画方法で説明したと同じの
図4に記載した動作を行う。動作内容は前述の通りであ
るので、説明は省略する。
【0049】このように、本発明によれば、 (1)描画したい図形部品を選択する。 (2)描画したい図形の位置と大きさを与える四角形領
域を決める。 という2つの操作で、希望の図形を希望の位置、サイズ
で描画することができる。
【0050】これは、前記第一の方法と操作手順を逆に
したものであるが、図形の配置位置・サイズを決めてそ
こに図形を描画するというものであり、同一の思想から
生まれたものである。従来の、希望の図形を選択して、
希望の位置に移動させ、そこで希望のサイズに調整する
という方法とは全く逆の考え方によるものである。
【0051】本発明によれば、位置の微妙な調整、サイ
ズの微妙な調整を不用にしているし、表示されている枠
線に沿って図形が描画されるから、複数の図形を描画
し、全体として1つの意味のある図形または図面を作成
するのにも好都合であり、簡単操作で実現できるという
素晴らしいメリットを提供している。また、描画した図
形が画面上に選択された状態で表示されるようにしたの
で、必要があれば、その図形内部に文字を記入したり、
表示形態を変更したりする操作がそのまま継続して描画
した図形に対して行えるので、さらに操作性のよいもの
となっている。
【0052】ただ、この第二の描画方法の難点は、四角
形領域を決めた瞬間に、その領域に事前に選択した図形
が描画される点にある。すなわち、四角形領域の位置ま
たはサイズの選択を間違ったとき、または、選択途中で
マウス操作を誤ってマウスの左クリックを中止したとき
にも、図形が描画されてしまうので、この場合は、正し
い位置への図形の移動とかサイズ調整とかを後で行わな
ければならなくなる。第一の描画方法の場合は、四角形
領域を選択して、ある意味で、その位置を十分確認した
後で描画したい図形を選択するから、このような難点は
ない。
【0053】逆に、第二の描画方法は、従来の描画方法
に慣れていれば、より操作が簡略化されているから好適
な描画方法を提供していることになる。従って、両方法
とも甲乙つけがたい描画方法であるとなる。
【0054】図7は、本発明の図形描画方法を適用する
場合のメニュー画面である。「4初期設定」を選択する
と、図の矢印で示したように、第一の方法と第二の方法
を選択するメニューを表示し、ユーザがやりやすい方法
を選ぶことができるようにしている。選択した方法は、
図示しないが、不揮発性のメモリに格納され、以降で変
更されない限り、選択した描画方法が保持されるように
している。このようにして、ユーザがより使いやすい方
法が選べるので、それぞれの得意なやり方で本発明を利
用することができる。
【0055】次に、このような方法で図形部品を画面上
に描画し、全体として1つの図面にまとめるのに好都合
にする発明について説明する。まず、図面を作成すると
いう用件に適合するためには、図面描画範囲を図面作成
者に明確に視認させることである。また、図面枠とか図
面様式のあるものについては、それらは、常に同じもの
を繰り返し使用することになるので、同じ作業をさせな
いような手順を準備することである。
【0056】そこで、本発明では、図面様式として、A
3用紙の縦横、A4用紙の縦横などについて、図面様式
を準備する手順を設けた。そして、今まで説明した図形
描画を開始するときに、図面作成者がその図面様式を指
定することによって、画面にあらかじめ図面様式が表示
されるようにするようにしている。この様子を、図7に
よって説明する。
【0057】図7は、コンピュータを起動して、本発明
の図形描画操作を行う場合に表示する最初のメニューで
ある。「0 終了」 を選択すると処理を終了する。
「1様式作成」 を選択すると様式作成画面に移る。
「2 作図」 を選択すると作図画面に移る。「3 印
刷」 を選択すると、印刷画面に移る。「4 初期設定
については、前述の通りである。
【0058】「1 様式作成」 を選んだ場合の動作に
ついて説明する。様式作成を選んだ場合は、図8の様式
作成手段20000が動作する。すなわち、まず、ブロ
ック20100において、用紙サイズ、方向の入力を要
求する。次に、ブロック20200において、様式への
印刷用枠線の有無の入力を要求する。ついで、ブロック
20300が動作する。まず、表示する様式に名前をつ
け、指定用式の形式を準備して、画面に表示する。表示
する様式につける名前は、例えば、A4縦で、印刷枠線
がない場合は、「A4縦枠なし」の名前をつける。例え
ば、A3縦で、印刷枠線ありの場合は、「A3縦枠線あ
り」の名前をつける。準備する様式例を、図9に示す。
図9(a)は、印刷枠線なし様式であり、指定用紙サイズ
への作図範囲を細い枠線で描画している。図9(b)は、
印刷枠線あり様式であり、指定用紙サイズへの作図範囲
を太い線で描画している。いずれの場合も、視認用の縦
横一定の間隔の線が引かれている。この様式名は、画面
に表示されたときに、画面操作者が、より適切な名前に
変更することもできる。最後に、ブロック20400に
おいて、図形描画用のパレットを画面に表示して、ブロ
ック20500によって終了する。画面に表示された様
式をそのまま使うときは、図形描画用のパレットの終了
を選択すれば、その様式が登録され記憶され、画面は図
7のメニュー画面に戻る。画面に表示された様式に、事
前に何らかの図形とか表示とかを準備しておいた方がよ
い場合は、画面操作者が、パレット等を利用して、事前
に描画しておき、パレットの終了を選択して、様式を登
録する。図9(a)では、この様式を、例えば、特許図面
作成に使用するために、細い線の枠内に図面番号記入欄
を準備している。図9(b)の場合は、正式図面として利
用するための図面形式を太い線の枠内に操作者がパレッ
ト等を利用して準備している。このように、図面様式を
準備する。
【0059】この図面様式は、作図に使われたのち、印
刷されると、ここでは、詳述しないが、図9(a) の様式
にしたがって描画されたものは、外枠を印刷しない、図
9(b) の様式に従って描画されたものは、外枠も含めて
印刷するように、印刷手段を準備している。このように
して作図様式を準備する。
【0060】次に、「2 作図」 が選択された場合に
ついて説明する。作図を選んだ場合は、図10の作図手
段21000が動作する。まず、ブロック21100に
おいて、新規作図か継続作図かの入力を要求する。
【0061】次に、ブロック21200において、その
入力結果に応じて、新規作図の場合は、ブロック213
00において、作図名称の入力を要求する。ついで、ブ
ロック21310において、登録されている作図様式一
覧を表示して選択入力を要求する。ついで、ブロック2
1320において、入力された図面様式をコピーして新
規作図画面を作成する。最後に、新規作図画面に入力さ
れた名前をつけて、画面に表示する。
【0062】継続作図の場合は、ブロック21400に
おいて、作図済または作図中の作図名称一覧表を表示し
て選択入力を要求する。ついで、ブロック21410に
おいて、選択入力された作図名称の画面を画面に表示す
る。
【0063】このようにして、作図画面を表示した後、
ブロック21500において、作図パレット2000を
表示し、ブロック21600によって終了する。
【0064】このように作図画面と作図パレットが表示
された後は、前記したような方法、手順で、操作者が、
画面に図形を描画、すなわち作図をおこなう。描画パレ
ットの310終了を操作者が選択すると、作図は終了
し、作図内容は登録され、画面は、図7のメニューに戻
る。
【0065】以上のように、本発明では、作図様式を準
備し、作図するとき、それを画面に表示するようにした
ので、作図範囲が明確になり、さらに作図しやすい環境
になっている。また、作図毎に繰り返し使う図形、文字
表示状態も、作図様式に準備して、一緒に画面に表示さ
れるようにしているので、さらに作図しやすい環境を持
っていることになる。
【0066】次に、本発明をさらに発展させて、コンピ
ュータプログラムのフローチャート図形PAD(Proble
m Analysis Diagram)を作図するようにした発明につい
て説明する。PADは、JIS X 0128 に定められている
ので、その細部の説明については省略する。
【0067】図11は、PAD作図用パレット500を
示す。パレット500に準備されている図形描画部品
は、水平線505、垂直線510、ターミネータ51
5、コード図形520、関数呼出図形525、分岐図形
530、前判定リピート図形535、後判定リピート図
形540である。図形調整部品は、幅調整545、高さ
調整550、分岐調整555、左右移動560、上下移
動565である。その他の、265〜310までは、図
3の図形部品と同じであり、同一番号を付している。
【0068】図3のパレット200内の図形部品は、そ
れぞれが単独の図形であった。しかし、フローチャート
図形としての図11のパレット500内の図形部品は、
いくつかの図形が集まって1つの図形部品を構成してい
る。また、その図形部品のそれぞれに名前をつけて、相
互の関連をたどれるようにしている。
【0069】その様子を、図12を用いて説明する。図
形部品505,510は、それぞれ単独図形である直線
(水平線、垂直線)から成り立っており、それぞれに、
Lnn_Hline、Lnn_Vline の名前をつけている。ここで、L
nn は直線の識別子L と描画する直線毎に連番でつけて
区別する番号 nn である。後半の Hline、Vline によっ
てそれぞれが、水平線、垂直線であると識別符号を付け
ている。
【0070】図形部品515は、表示のターミネータ図
形とターミネータ図形に内接するテキストボックスとの
複合図形である。表示のターミネータ図形に名前 Fnn_T
ermをつけ、テキストボックスに、Fnn_Term_00 の名前
をつけている。また、視認的には、基本的に、テキスト
ボックスの外形線は表示しないようにして図形のみを表
示するようにしている。これは、以下のテキストボック
スとの複合図形についても同じである。Fnn は、前記、
Lnn と同じ意味であり、Term がターミネータ図形を意
味している。従って、テキストボックスの名前から、テ
キストボックスに記入されている文字を読みとることが
でき、さらに、それがターミネータ図形として描画され
たものであることを判別できる。
【0071】図形部品520は、表示のプログラムコー
ドの記入ボックスを表すコードボックス(長方形)図形
とそれと重なり合ったテキストボックスの複合図形であ
る。表示のコードボックスに、Rnn_Proの名前をつけ、
テキストボックスに、Rnn_Pro_00 の名前をつけてい
る。Rnn は、前記、Lnn と同じ意味であり、Pro がコー
ドボックス図形を意味している。従って、テキストボッ
クスの名前から、テキストボックスの記入されている文
字を読みとることができ、さらに、それがコードボック
ス図形として描画されたものであることを判別できる。
以下、525、535、540の図形についても同じよ
うな規則に従っている。
【0072】図形部品530は、表示の条件分岐を表す
条件分岐図形と、テキストボックスおよび分岐条件記入
用のテキストボックスとの複合図形である。表示の条件
分岐図形に、Fnn_mm_Bra の名前をつけ、テキストボッ
クスに、Fnn_mm_Bra_00 の名前をつけている。Fnn は、
前記、Lnn と同じ意味であり、mm は条件分岐数を表
し、Bra が条件分岐図形を意味している。従って、テキ
ストボックスの名前から、テキストボックスに記入され
ている文字を読みとることができ、さらに、それが条件
分岐図形として描画されたものであることを判別でき
る。さらに、分岐条件を記入するテキストボックスに、
Fnn_mm_Bra_01、Fnn_mm_Bra_02、、、のように名前をつ
けたので、テキストボックスにつけた名前から、分岐テ
キストボックスの名前と存在数が、Fnn_mm_Bra_01 〜Fn
n_mm_Bra_mm までと識別できるので、その中に記入され
た分岐条件を簡単に読み出すことができる。
【0073】図形部品530+525は、関数呼出図形
と条件分岐図形との複合である。名前つけの規則他は今
まで述べてきたのと同様である。この場合は、テキスト
ボックスの名前を、前半分が関数呼出図形の名前、後半
分が条件分岐図形の名前からとって2つを連結した名前
としている。
【0074】このようにして、フローチャート用の図形
部品を複数の図形の複合で構成しながら、文字またはプ
ログラムコードを記入するテキストボックスにつけた名
前から、その図形部品が何かをわかるようにし、どのよ
うな複合がされているかもたどれるように構成している
ので、それをたどりながら、フローチャート図形への記
入内容を読み出して行けば、簡単に、プログラムコード
を生成することができる。
【0075】次に、図13によって、第一の描画方法に
よるフローチャート図形描画の場合の図形描画手段30
00の図形描画動作を説明する。図4の場合と同様、画
面の四角形領域を選択して、図11のパレット500の
図形部品505から540の何れかをマウスでクリック
すれば、図形描画手段3000が動作を開始する。ま
ず、ブロック3100において、四角形領域が選択され
ているか否かを調べる。四角形領域が選択されていれ
ば、ブロック3110において、選択されている四角形
領域の位置とサイズを求める。続いて、ブロック312
0において、描画対象が直線か否かを調べる。直線の場
合は、ブロック3130において、指定の直線を描画す
る、すなわち、水平線の場合は、四角形領域の上辺に水
平線を引き、垂直線の場合は、四角形領域の左辺に垂直
線を引き、図12の505または510に示したように
名前をつける。ついで、ブロック3140によって処理
を終了する。 直線以外の場合は、ブロック3150に
おいて、四角形領域の外周にあわせて横書きテキストボ
ックスを描画し、それを選択状態とする。
【0076】これで、ブロック3100に指定された処
理を完了し、ブロック3200に移り、選択されている
図形の位置、サイズを求める。ついで、ブロック330
0において、選択されている図形がテキストボックスで
あるか否かを調べる。テキストボックスでなければ、ブ
ロック3310においてエラーメッセージをだして、ブ
ロック3320によって処理を終了する。
【0077】選択されている図形がテキストボックスで
あった場合は、ブロック3400に移り、描画対象が条
件分岐図形か否かを調べる。条件分岐図形以外であった
場合、すなわち、図11の505から540の内、53
0を除いたものであった場合は、ブロック3410に移
る。
【0078】ブロック3410において、選択されてい
るテキストボックスに条件分岐図形以外が連結されてい
るがどうかを調べ、連結されていれば、すなわち、図1
2に例示した規則でテキストボックスに名前がつけられ
ていれば、ブロック3420においてその連結されてい
る図形を削除する。これで、ブロック3410の処理を
完了し、ブロック3430において、描画対象の図形を
選択されているテキストボックスの位置、サイズに合わ
せて描画し、図12の規則に従って、名前をつける。こ
れで、条件分岐以外の図形描画を完了し、ブロック36
00によって、テキストボックスを選択し、ブロック3
700によって処理を終了する。
【0079】ブロック3400において、条件分岐図形
の描画と判別されたときは、ブロック3500に移り、
条件分岐数の入力要求を操作者にだす。入力がなけれ
ば、または、要求がキャンセルされれば、ブロック35
10において処理を終了する。
【0080】続いて、ブロック3550において、選択
されているテキストボックスに条件分岐図形が連結され
ているがどうかを調べ、連結されていれば、すなわち、
図12に例示した規則でテキストボックスに名前がつけ
られていれば、ブロック3560において連結されてい
る条件分岐図形を削除する。この場合は、条件分岐図形
の構成要素である分岐条件入力用のテキストボックスも
消去するが、新規条件分岐図形描画の時にテキストボッ
クスへの既入力内容を利用するために、その内容をメモ
する。条件分岐図形が連結されていなかったときは、ブ
ロック3570において、前記分岐条件のメモをなしと
する。
【0081】続いて、ブロック3580において、テキ
ストボックスの位置、サイズを基準に、テキストボック
スの左辺位置、上下高さにあわせながら、分岐部分を右
辺位置より右に張り出すようにして描画対象である条件
分岐図形を描画し、分岐条件テキストボックスを描画
し、メモをそれに転記する。さらに、図12の規則に従
って、条件分岐図形の構成要素に名前をつける。これ
で、条件分岐図形の描画を終了し、ブロック3600に
よってテキストボックスを選択し、ブロック3700に
よって処理を終了する。
【0082】以上述べたようにして、四角形領域を選択
して、描画指定を行ったときは、まず、テキストボック
スを描画し、続いて、それを基準にして、描画対象図形
を描画するようにしている。フローチャート図形に記入
すべきプログラムコードは、このテキストボックスに記
入する。図形はそのプログラムコードの意味を示すもの
として描画されていることになる。また、図形描画を終
了したときは、プログラムコード記入用テキストボック
スを選択して処理を終了するようにしているので、図形
を描画すれば、すぐ、そのテキストボックスにプログラ
ムコードを記入できるようにしている。
【0083】図12の最後に示したような複合図形は、
図13の今までの説明からわかるように、既描画のテキ
ストボックスを画面上で選択して、目的とする図形部品
をマウスでクリックすれば描画できることがわかる。そ
のようにすれば、既に描画されている同一対象図形を削
除して新規指定の描画対象を描画しているので、重なり
合う図形は削除され新規なものに更新されるが、重なり
合わないものは、そのまま残されるので、結果として複
合図形が描画されることになる。
【0084】以上は、第一の図形描画方法の場合のフロ
ーチャート図形描画方法であった。第二の図形描画方法
の場合は、図14の手順となる。すなわち、第二の方法
の場合は、常に四角形領域が選択されたときに、図形描
画手段が起動されるので、ブロック3010において、
四角形領域に少しでも含まれるテキストボックスを抽出
する。特に、図12において、名前の後に "_00" が付
されたものをリストアップする。次のブロック3020
においてテキストボックスの数を判別する。テキストボ
ックスの数が2個以上の時は、ブロック3030におい
てエラーメッセージを表示し、ブロック3040によっ
て終了する。
【0085】テキストボックスの数が1個の時は、ブロ
ック3050においてそのテキストボックスを選択す
る。テキストボックスがなければ、何もしない、すなわ
ち、四角形領域の選択状態を保つ。
【0086】このように、四角形領域またはテキストボ
ックスを選択した状態にして、図13のブロック310
0の動作に継続する。
【0087】次に、図15によって、図形の調整にかか
るフローチャート図形描画手段の動作を説明する。この
場合は、操作手順が逆になっているだけであり、第一お
よび第二の図形描画方法とも処理内容は同一である。な
お、図形描画手段2000の動作で説明を省略した図形
調整動作もこれと基本的に同様である。図11の555
を除く545から565の図形調整手段がマウスでクリ
ックされたとき、図15の図形描画手段の内の図形調整
部分が動作する。まず、ブロック4100において、四
角形領域が選択されているかどうかがチェックされ、選
択されていなければ、ブロック4110においてエラー
メッセージを表示し、ブロック4120によって処理を
終了する。
【0088】四角形領域が選択されていれば、ブロック
4200において、選択されている四角形領域の位置、
サイズを求める。続いて、ブロック4250において、
この四角形領域に少しでも含まれるテキストボックス、
特に、図12において、名前の後に "_00" が付された
ものをリストアップする。ついで、ブロック4300に
おいて、リストアップしたテキストボックスの個数を調
べ、テキストボックスがないかまたは複数存在した場合
は、ブロック4310においてエラーメッセージをだし
て、ブロック4320によって処理を終了する。
【0089】四角形領域に含まれるテキストボックスが
1個のみであった場合は、ブロック4400によって要
求の図形調整内容を判別し、抽出したテキストボックス
とその名前より抽出できるすべての図形要素について、
指定の図形調整をおこなう。
【0090】幅の調整が指定されていたときは、ブロッ
ク4410によって、図形位置左端を保ったまま、四角
形領域の幅に図形の幅を調整する。
【0091】高さ調整が指定されていたときは、ブロッ
ク4420によって、図形位置上端を保ったまま、四角
形領域の高さに図形の幅を調整する。
【0092】左右移動が指定されていたときは、ブロッ
ク4430によって、図形形状、高さ位置を保ったま
ま、図形位置左端を四角形領域の左端に水平移動する。
【0093】上下移動が指定されていたときは、ブロッ
ク4440によって、図形形状、幅位置を保ったまま、
図形位置上端を四角形領域の上端に上下移動する。
【0094】このように指定の調整を行った後、ブロッ
ク4500において、抽出したテキストボックスを選択
して、ブロック4600によって処理を終了する。
【0095】このようにして、最初に図形描画した後、
テキストボックスへのプログラムコードの記入などによ
って、サイズが不足したり、大きかったりしたときに簡
単にサイズ調整がおこなえる。また、図形配置上で、手
直しの必要が生じたときも、簡単に移動先を指定して位
置を移動させることができる。
【0096】最後に、図16によって、図11の555
の分岐調整の手順を説明する。図16の分岐調整の手順
は、第一の図形描画方法の場合、図11の分岐調整部品
555がマウスでクリックされたときに動作する。ま
ず、ブロック5100において、四角形領域が選択され
ていることを確認する。選択されていなければ、ブロッ
ク5110においてエラーメッセージを表示し、ブロッ
ク5120によって処理を終了する。
【0097】四角形領域が選択されていたときは、ブロ
ック5200において、選択されている四角形領域の位
置、サイズを求める。
【0098】続いて、ブロック5300において、四角
形領域内に含まれる水平線を上の位置にあるものから下
の位置にあるものへと順に抽出し、ブロック5400に
おいて、抽出した水平線の数を確認する。もし、水平線
が抽出されなかった場合は、ブロック5410において
エラーメッセージを表示し、ブロック5420によって
処理を終了する。
【0099】次に、抽出した水平線の最上位に位置する
水平線位置から、その左側に存在する条件分岐図形を抽
出する。次に、ブロック5600において、条件分岐図
形が抽出できなかったかまたは抽出できたときは、その
分岐数が、抽出した水平線の数と同じであることを確認
する。もし、同じでなかったときは、ブロック5610
においてエラーメッセージを表示し、ブロック5620
によって処理を終了する。
【0100】条件分岐図形の分岐数と水平線の数が同じ
であったときは、ブロック5700において、最上位に
位置する水平線と最下位に位置する水平線の間隔を求
め、分岐図形およびテキストボックスの高さをこの間隔
と同じに調整する。続いて、ブロック5800におい
て、分岐位置を上から順に水平線の高さ位置に調整す
る。また、分岐条件を記入するテキストボックスも同様
に調整する。
【0101】最後に、ブロック5900において、プロ
グラムコード記入用のテキストボックスを選択し、ブロ
ック5950によって処理を終了する。
【0102】上記分岐調整の様子を、図17によって、
視覚的に明確に示す。図17において、調整前図形は、
条件分岐を描画した後、各分岐条件の処理を準備してい
ったところ、最初に準備した分岐図形の分岐位置と、処
理内容の配置位置が順次ずれていった様子を示す。ここ
で、図示塗りつぶしで示したように、水平線を含む四角
形領域を選択し、図11の分岐調整部品555をマウス
でクリックすると、図16の手順によって、一瞬のうち
に、分岐調整後に示す図形に変更される。
【0103】なお、分岐先での処理がない場合がある
が、この場合も、分岐調整前には分岐用の水平線を描画
しておき、分岐調整が終了した時点で不用な水平線を削
除するものとする。
【0104】このようにして、図形描画位置がずれて
も、簡単に調整できるので、図形描画、図面作成が非常
に簡単になっている。
【0105】なお、第二の図形描画方法の場合も、選択
の順番が逆になるだけでまったく同じである。
【0106】次に、本発明の図形描画およびフローチャ
ート描画をさらに簡単にする別の発明について説明す
る。図18は、図3および図11の図形部品パレットに
表示する別の図形部品である。図3、図11には、描画
する線の太さ調整用に、描画部品285を設けている。
また、図示していないが、画面上には、文字の大きさを
調整する部品も準備されている。しかしながら、これら
は、描画した図形または描画した図形に記入する文字を
指定するまたは修正するためのものであって、あくまで
も描画した後に使うものである。従って、描画段階で希
望する線の太さ、文字の大きさを指定できないから、も
し、結果が希望と違っていれば、後で一つ一つ修正しな
ければならない。一般に図形を書くときの線の太さは一
定または一定の太さでたくさんの図形を書いて、そのあ
とまた、違った太さの図形を書くのが普通である。文字
の大きさも同様である。従って、図形を書く前にそれが
指定できるようになっていれば、修正の必要性がなくな
るし、修正するとしても、ほんの少しですむようにな
る。
【0107】図18の図形部品600は線の太さを指定
する部品である。表示の状態をマウスでクリックする
と、表示が図形部品600と601の間で交互に切り替
わる。図形パレット上に600が表示されている状態で
は、描画する図形の線は太線になる。601が表示され
ている状態では、描画する図形の線は細線になる。細々
とした線の太さを指定する必要はない。細線、太線(た
とえば、0.75 と 1.2)が指定できれば十分である。そ
れぞれの表示内容に相当する線の太さは、不揮発性メモ
リに格納している。上記部品がクリックされれば、新し
く表示される部品に相当する線の太さに変更され、不揮
発性メモリに格納し直される。このようにして、図形描
画毎の線の太さ調整の手間を省略するようにしている。
【0108】図18の図形部品610は文字の大きさを
指定する図形部品である。表示の状態をマウスでクリッ
クすると、表示が図形部品610と611の間で交互に
切り替わる。図形パレット上に610が表示されている
状態では、描画した図形に記入する文字の大きさは、た
とえば9ポイントなどの小さい文字になる。611が表
示されている状態では、描画した図形に記入する文字の
大きさは、例えば11ポイントなどの大きい文字にな
る。細々とした文字の大きさを指定する必要はない。大
きい文字、小さい文字が指定できれば十分である。この
設定も線の太さと同様に不揮発性メモリに格納してい
る。
【0109】このようにして、図形描画の前に、図形の
線の太さ、文字の大きさを指定し、それ以降の描画で
は、設定が変更されるまでその設定条件の線の太さで図
形が描画され、記入する文字が設定条件の文字サイズで
表示されるようになるので、より図形描画が簡単、楽に
なる。上記図形部品の受け付け処理については自明であ
るので省略する。
【0110】次に、描画したフローチャートをプログラ
ムコードに変換する発明の手順について説明する。フロ
ーチャートへの記入内容は、使用するプログラム言語に
よって大きく変化する。従って、一定の約束事を定め
て、なるべく言語に忠実に内容を記入して行く方式をと
ることとする。まず、全体をわかりやすくするために、
図19を参照されたい。図19は、Visual Basic 言語
の場合のフローチャートとそれをプログラムコードに変
換した結果を示している。フローチャート図の各部分に
つけたブロック番号を、変換した結果の右側に併記し
て、両者の変換関係を明示している。
【0111】以下、この単純な例に従って、フローチャ
ートをプログラムコードに変換する手順を、図20から
図24を用いて説明する。まず、図20は、変換の主要
手順部分である。プログラムコード生成手順7000で
は、次のように処理を行う。まず、ブロック7100に
おいて、前記したように、名前の後に"_00"の記号がつ
けられたテキストボックスを見れば、すべての情報がわ
かるようにしているので、第一手順として、上記記号の
ついたテキストボックスをすべて図面から抽出する。同
時にそれへの連結を見るために、水平線、垂直線をリス
トアップする。
【0112】次に、ブロック7200において、ターミ
ネータ図形として記号をつけられているテキストボック
スの内から、処理開始図形に相当するものをすべて抽出
する。処理開始図形に相当するものは、その図形の下側
に垂直線が存在するはずであるから、リストアップした
垂直線の先端位置がターミネータ図形の下端位置に接し
ているものを開始ターミネータ図形とすればよい。
【0113】続いて、ブロック7300において、開始
ターミネータの存在結果をチェックし、存在しなけれ
ば、ブロック7310において、エラーメッセージを表
示し、ブロック7320によって処理を終了する。
【0114】開始ターミネータ図形が存在すれば、フロ
ーチャートが存在することになるから、ブロック740
0において、プログラムコード出力用ファイル、通常は
テキストファイルをオープンし、以下に続く処理による
出力に備える。
【0115】続いて、ブロック7500において、リス
トアップしたすべての開始ターミネータ図形について、
その右に記載された処理を行う。すなわち、ブロック7
510において、開始ターミネータに相当するコード
を、開始ターミネータに記入されている内容を読み出し
て構成し、ファイルへ出力する。図19の例に従えば、
ブロック6000の記入内容と、ブロック6010の記
入内容を総合して、出力すべきプログラムコードを生成
し出力する。このように、関数の先頭のパラメータな
ど、1つの図形に書ききれない内容または書くと形が悪
くなるような場合に対して、図19の/* Parameter*/
などの特殊な約束をつくって一括してまとめることとす
る。
【0116】続いて、ブロック7520において、開始
ターミネータの真下に位置するテキストボックスを前記
リストの中より取り出す。図19の例で言えば、601
0をターミネータ図形の一部と見なしたので、6100
を取り出すことになる。続いて、ブロック7530にお
いて、図21に示す垂直方向処理を行う。
【0117】すべての開始ターミネータについての処理
が終了すれば、ブロック7600において、プログラム
コード出力用ファイルをクローズして、ブロック770
0によって終了する。
【0118】すなわち、図20においては、各フローチ
ャートの開始部分を抽出し、プログラムコード作成の準
備をして、その具体的処理を、図21の垂直方向処理に
任せている。
【0119】図21の垂直方向処理8000において
は、次の処理を行う。すなわち、まず、ブロック810
0において、垂直方向処理8000を呼び出す側で求め
たテキストボックスを基準に、それと垂直線で連結され
ているテキストボックスを抽出する。続いて、ブロック
8200において、抽出したテキストボックスについ
て、上から順に、その右側に示される処理を行う。
【0120】まず、ブロック8300において、ブロッ
ク8200において指定されたテキストボックスについ
て、そのPAD図形形状によって分類し、それぞれに応
じた処理を行うようにする。すなわち、図形がターミネ
ータ図形515であるときは、開始ターミネータは抽出
済みであるから、これは終了ターミネータとなるので、
ブロック8310において、ターミネータ図形に記入さ
れているコードを読み出して、これを終了コードとし
て、ファイル出力する。図19の例の場合であれば、ブ
ロック6500の"End Sub"である。また、図19には
例示していないが、"End Function" であったり、"Exit
Sub"、"Exit Function" であったりする。
【0121】図形が520のコードボックスであった場
合は、図19の例で言えば、ブロック6100、631
0、6320、6330、6340の場合は、ブロック
8320において、その記入内容をそのままプログラム
コードとしてファイル出力する。
【0122】図形が525の関数呼出図形であった場合
は、たとえば、記入内容の前に、"Call "をつけて、関
数呼出コードとして、ブロック8330においてプログ
ラムコードとしてファイル出力する。ここで、関数の呼
出パラメータのある場合は、図19の例のようにその下
にパラメータ6010に相当するものを設けて、それと
結合して出力するような方法を採ればよい。
【0123】図形が530の条件分岐図形であるとき
は、ブロック8340において、条件分岐図形の処理を
行う。
【0124】図形が535の前判定ループ図形であった
場合は、ブロック8350において、前判定ループ図形
の処理を行う。
【0125】図形が540の後判定ループ図形であった
ときは、ブロック8360において、後判定ループ図形
の処理を行う。
【0126】このように、図21は、上から順に垂直方
向に並んだフローチャート図形の処理をおこない、すべ
ての処理が終了すれば、ブロック8400によって、も
との呼出側へ戻る。
【0127】図22は、条件分岐処理9000の処理手
順を示す。まず、ブロック9100において、条件判別
図形に記入されたコード、図19の例で言えば、ブロッ
ク6300の"Select Case ten(I)"をプログラムコード
としてファイル出力する。ついで、ブロック9200に
おいて、上記条件判別コードを解釈し、条件判別の対と
なる条件判別の終了コード、図19の例で言えば、"End
Select"を準備し、メモしておく。なお、条件分岐図形
は、前記したように、コードボックス図形520または
関数呼出図形525と複合することができる。コードボ
ックス図形520との複合の場合は、それを明確に表示
するためだけの意味を持ち、複合しない場合と内容は同
じである。関数呼出図形と複合したときは、作成するプ
ログラムコードを関数呼出形式で作成するようにする。
【0128】次に、ブロック9300において、名前に
記入されたコードから条件分岐数を求め、ブロック94
00において、条件分岐数だけ、その右のブロックの処
理を行う。
【0129】すなわち、ブロック9410において、ル
ープ回数番目の条件分岐条件、図19で言えば、">=8
0", ">=70", ">=60", "Else"を順に取り出し、プログラ
ムコードとして形を作って、図19で言えば、"Case Is
>=80"、"Case Is>=70"、"CaseIs>=60"、"Case Else" を
つくって、ファイルに出力する。
【0130】続いて、ブロック9420において、条件
分岐の張り出し位置を求める。ブロック9430におい
て、張り出し位置の右に接続されている水平線、水平線
によってその右に接続されているフローチャート図形を
求める。
【0131】ついで、ブロック9440において、水平
線の存在の有無を確認し、ブロック9430において存
在を確認していたとき、ブロック9450において、前
記した垂直方向処理8000を行う。
【0132】このようにして、条件分岐数だけの処理を
順次行い、終了すれば、ブロック9500において、ブ
ロック9200にて準備した条件分岐処理終了コードを
ファイル出力し、ブロック9600によって、条件分岐
処理9000の処理を終了し、元の呼出側に戻る。
【0133】図23は、前判定ループ処理10000の
処理手順を示す。まず、ブロック10100において、
前判定ループ図形に記入された内容を取り出し、プログ
ラムコードとしてファイル出力する。続いて、1020
0において、上記に対応するループ終了コードを作成
し、メモする。図19の例で言えば、前判定ループは、
ブロック8200に相当し、出力コードは、"for I=1 t
o No" となり、メモする終了コードは、"Next I" であ
る。
【0134】続いて、ブロック10300において、右
に接続されている水平線、水平線によってその右に接続
されているフローチャート図形を求める。
【0135】ついで、ブロック10400において、水
平線の存在の有無を確認し、ブロック10300におい
て存在を確認していたとき、ブロック10400におい
て、前記した垂直方向処理8000を行う。
【0136】最後に、ブロック10500において、ブ
ロック10200でメモしておいた終了コードをファイ
ル出力し、ブロック10600によって、前判定ループ
処理10000の処理を終了し、元の呼出側に戻る。
【0137】図24は、後判定ループ処理11000の
処理手順であるが、前判定ループ処理10000の処理
手順とほぼ同様であるので説明を省略する。
【0138】以上のようにして、フローチャート図形に
つけられた符号、記入された内容、相互の位置関係を上
から下へ、左から右へと展開、解釈して行くことによっ
て、フローチャート図形からプログラムコードを自動生
成する事ができる。ここで、大きな役割を果たしている
のが、図形の意味および図形のつながり示すフローチャ
ート図形の名前である。これによって、容易にそのフロ
ーチャート図形間のつながりを見いだすことができるよ
うになっている。
【発明の効果】
【0139】以上詳細に述べたごとく、本発明の第一の
図形描画方法によれば、画面の四角形領域を選択し、パ
レットに準備されている図形描画部品をクリックすれ
ば、即座に、選択した四角形領域に位置に、選択したサ
イズの図形が描画できる。また、同様に、画面の四角形
領域を選択し、図形調整部品をクリックすれば、即座
に、図形調整部品に定められた図形調整ができる。
【0140】本発明の第二の図形描画方法によれば、パ
レットに準備されている図形描画部品をクリックし、画
面の四角形領域を選択すれば、即座に、選択した四角形
領域に位置に、選択したサイズの図形が描画できる。ま
た、同様に、図形調整部品をクリックし、画面の四角形
領域を選択すれば、即座に、図形調整部品に定められた
図形調整ができる。
【0141】これら2つの図形描画方法のいずれを利用
するかを選択できるようにしたので、ユーザは、自分の
扱いやすい方法を選択して図形描画をすることができ
る。
【0142】また、図形描画または調整した後、図形描
画手段が対象とした図形を選択した状態で処理を終了す
るから、対象とした図形内に文字を記入するとか、図形
の表示形態を変更するのにそのままで対象図形を操作で
きるという好都合な条件を提供している。
【0143】また、パレットに、図形描画条件を変更す
る手段を設け、描画前に条件設定を行っておけば、その
後の図形描画を設定した条件で継続できるという操作性
のよい条件を提供している。
【0144】また、図形様式を事前に準備し、図面作成
時に、画面に図形様式が表示されるようにしたので、図
形描画範囲が明確になると共に、繰り返し使用する定型
的な図形を何度も描画する必要がなくなっている。
【0145】パレットにフローチャート図形を用意した
ので、前記したと同様な方法で簡単にコンピュータプロ
グラムのフローチャート図面が作成されるようになって
いる。
【0146】パレットに準備するフローチャート図形
を、プログラムコードを記入するテキストボックスと図
形の意味を表現する視認用の図形との複合で構成し、フ
ローチャート描画時は、図形描画手段が描画した図形要
素すべてに識別符号を付与するようにしたので、識別符
号をたどることによって、フローチャート図形の意味、
図形のつながりを把握することができるので、フローチ
ャート図面から描画された図形を抽出し、上から下へ、
左から右へと図形のつながりをたどって行くことで、フ
ローチャート図形から容易にコンピュータのプログラム
プログラムコードが生成できる。
【0147】これらの効果は、図形描画においては、 (1)図形を貼り付ける位置、サイズを選択する。 (2)上記に描画する図形を指定する。 という2タッチの操作で実現されている。従来の描画す
る図形を選んで、それを描画位置に移動させ、位置を決
め、サイズを調整し、さらには、微妙な調整を丁寧にや
ってというやりかたとはまったく逆の思想から成り立っ
ている。その他の発明の内容も基本的にこの発想のもと
に生まれたものであり、図形描画に関する本発明で詳細
に記述した分野に多大の貢献をするものである。
【0148】付言すれば、本発明の明細書にかかる図面
は、すべて本発明による方法で作成した。その結果、今
まで、図面1枚2時間、内訳が、作図1時間、内容検討
1時間のようになっていたものが、作図5分、内容検討
50分というような効果をもたらした。特に、作図に時
間がとられたり、気が散ったりすることがなくなり、内
容検討に集中できるようになったので、思考時間まで短
縮できるという素晴らしい効果を実体験することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる作図画面と作図位置、範囲選択
を示す図
【図2】本発明にかかる作図画面での作図位置、範囲選
択時に動作する選択受付手段
【図3】本発明の図形描画部品群を集めたパレット
【図4】本発明の図形描画手段の動作手順説明図
【図5】本発明の図形描画状態の説明図
【図6】本発明の図形部品記憶手段
【図7】本発明の図形描画のメニュー画面
【図8】本発明の様式作成手段の動作説明図
【図9】本発明の図面様式例図
【図10】本発明のメニュー画面に対応する作図手段の
動作説明図
【図11】本発明のフローチャート描画部品群を集めた
パレット
【図12】本発明のフローチャート図形部品の構成説明
【図13】本発明の第一の方法によるフローチャート図
形描画時の図形描画手段の動作説明図
【図14】本発明の第二の方法によるフローチャート図
形描画時の図形描画手段の動作説明図
【図15】本発明のフローチャート図形調整時の図形描
画手段の動作説明図
【図16】本発明のフローチャート分岐図形調整時の図
形描画手段の動作説明図
【図17】本発明のフローチャート分岐図形調整状態の
説明図
【図18】本発明のパレットに追加すべき機能部品
【図19】本発明のプログラムコード生成手順説明の具
体例
【図20】本発明のプログラムコード生成手段の動作説
明図
【図21】本発明のプログラムコード生成時の垂直方向
処理の動作手順説明図
【図22】本発明のプログラムコード生成時の条件分岐
処理の説明図
【図23】本発明のプログラムコード生成時の前判定ル
ープ処理の説明図
【図24】本発明のプログラムコード生成時の後判定ル
ープ処理の説明図
【符号の説明】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)コンピュータ画面上に、行・列方向
    に一定の間隔で視認用の枠線が表示され、その枠線に囲
    まれた多数の四角形の見える画面 (2)マウスによる上記四角形の1つまたは複数の四角
    形によって構成される四角形領域の選択を受けつけて、
    選択された領域範囲を画面上で区別して表示する選択受
    付手段 (3)画面上に図形を描画するための各種図形部品群を
    まとめたパレット (4)上記パレット上の部品群の一つがマウスでクリッ
    クされたとき、選択受付手段の表示する領域に、クリッ
    クされた部品に定められた図形描画を行う図形描画手段 を具備し、四角形領域の選択とそれに続くマウスによる
    図形部品のクリックによって図形描画を行うことを特徴
    とする図形描画方法。
  2. 【請求項2】(1)コンピュータ画面上に、行・列方向
    に一定の間隔で視認用の枠線が表示され、その枠線に囲
    まれた多数の四角形の見える画面 (2)マウスによる上記四角形の1つまたは複数の四角
    形によって構成される四角形領域の選択を受けつけて、
    選択された領域範囲を画面上で区別して表示する選択受
    付手段 (3)画面上に図形を描画するための各種図形部品群を
    まとめたパレット (4)上記パレット上の部品群の一つがマウスでクリッ
    クされたとき、クリックされた図形部品を記憶する図形
    部品記憶手段 (5)前記選択受付手段が上記四角形の1つまたは複数
    の四角形によって構成される四角形領域の選択を受け付
    けたとき起動し、図形部品記憶手段の記憶する図形描画
    または図形調整処理をする図形描画手段 を具備し、マウスによる図形部品のクリックとそれに続
    く四角形領域の選択によって図形描画を行うことを特徴
    とする図形描画方法。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    図形描画方法の何れか1つの描画方法を選択する選択手
    段を備えたことを特徴とする図形描画方法。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    図形描画方法において、前記画面に図面様式が表示され
    ていることを特徴とする図形描画方法。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    図形描画方法において、図形描画手段が、図形描画また
    は図形調整を行った図形を画面上で区別して表示して図
    形描画または図形調整を終了することを特徴とする図形
    描画方法。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    図形描画方法において、パレット上に、図形描画条件設
    定部品群を配置し、その一つをマウスで選択すると図形
    描画条件が変更され、図形描画手段はこの変更された図
    形描画条件にしたがって以降の図形描画を行うことを特
    徴とする図形描画方法。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    図形描画方法において、パレット上にコンピュータプロ
    グラムのフローチャート描画図形部品群およびその図形
    調整部品群を配置したことを特徴とするフローチャート
    描画方法。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第7項記載のフローチャー
    ト描画方法において、コンピュータプログラムのフロー
    チャート描画図形部品群をプログラムコード記入図形と
    フローチャート形状表示図形の複合で構成したことを特
    徴とするフローチャート描画方法。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第7項および第8項記載の
    フローチャート描画方法において、図形描画手段が、図
    形描画をおこなった図形に識別符号を付与することを特
    徴とするフローチャート描画方法。
  10. 【請求項10】特許請求の範囲第7項および第8項記載
    のフローチャート描画方法において、図形描画手段が、
    図形描画または図形調整を行った図形のプログラムコー
    ド記入図形を画面上で区別して表示して図形描画または
    図形調整を終了することを特徴とするフローチャート描
    画方法。
  11. 【請求項11】特許請求の範囲第7項から第9項記載の
    フローチャート描画方法によって描画されたフローチャ
    ートから、描画されたフローチャート図形を抽出し、図
    形を上から下へ、左から右へとたどりながら、フローチ
    ャート図形間のつながり、付与された識別符号、プログ
    ラムコード記入図形への記入内容を解釈し、コンピュー
    タのプログラムコードを生成し、出力ファイルに出力す
    ることを特徴とするコンピュータプログラム生成方法。
JP2001265799A 2001-09-03 2001-09-03 図形描画方法、フローチャート描画方法およびフローチャートからのコンピュータプログラム生成方法 Pending JP2003076546A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006114899A1 (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Assist Computer System Co, Ltd ソースプログラム作成支援システム
WO2007102232A1 (ja) * 2006-03-09 2007-09-13 Assist Computer System Co., Ltd. ソースプログラム作成支援システム
CN101833744A (zh) * 2010-03-29 2010-09-15 广东威创视讯科技股份有限公司 高效绘制图形的方法及装置
CN111047667A (zh) * 2019-11-25 2020-04-21 大明重工有限公司 一种批量刨边工艺图生成方法及装置

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