WO2008069347A1 - 編集装置および編集方法および編集プログラム - Google Patents

Abstract

　レイアウトを生成するための編集装置であって、レイアウト対象の素材を格納する第一の記憶手段と、前記レイアウト対象の素材を自動配置するのか、固定位置に配置するのかの属性情報を格納する第二の記憶手段と、レイアウトを生成するための規則であるデザインルールを格納した第三の記憶手段と、前記属性情報および前記デザインルールをもとに、前記レイアウト対象の素材の配置を決定するレイアウト生成手段とを備える。　これにより、レイアウトを自動生成する編集装置において、自動配置される素材と固定位置に配置される素材を組み合わせて指定でき、そこで生成された複数のレイアウトのうち、有効な好ましいレイアウトのみを提示する事で、デザインや配色などに特別な知識を有しない使用者でも使いやすい編集装置を提供することができる。

Description

T JP2007/073986

1 明 細 書 編集装置およぴ編集方法および編集プログラム 技術分野

本発明は、 情報処理装置、 印刷装置から成るレイアウトの編集装置および 編集方法およぴ編集プログラムに関するものである。 背景技術

近年、 パソコンなどの情報処理装置、 プリンタなどの印刷装置の高速化' 高機能化 ·カラー化によって、 専門の知識を有しない一般のユーザが手軽に 高品位な印刷物を作成する事が出来るようになつてきた。

しかしながら、 見栄えのよい優れたポスターゃチラシ、 プレゼン資料など を作成するには、 ユーザに対してデザィンゃ色彩上の知識やセンスが要求さ れる。

例えば、 旅行案内のポスターを作成する場合、

1 . 旅行の主題 （見出し） を決める。

2 . 旅行の行程や日程を決める。

3 . 旅行の主題に合った写真を決める。

4 . 上記素材 （主題、 日程、 写真など） の配置を決める。

5 . 素材の大きさ、 色、 陰影、 パランスを決める。

と高度で複雑な工程を経る必要がある。

この問題を解決するための 1つの手段として、 ユーザが上記:！〜 3の素材 を指定した後に、 情報処理装置が一定のルールに従って素材を配置し、 複数 のレイアウト案をユーザに提示する事で、 上記 4〜 5を簡略ィ匕しょうとする 技術が提案されている。 6

2 例えば、 特許第 0 2 5 4 2 9 6 5号公報 （特許文献 1 ) では、 あらかじめ 記憶手段内に用意された配置フォーマットを、 素材 （要素） の属性と数に応 じて選択して選択する事で、 素材を自動的にレイアウトする技術が公開され ている。 .

発明の開示

しかしながら、 上記従来例は、 情報処理装置が提示するレイアウト案が必 ずしもユーザが望むものではなかったり、 余りに提案の数が多すぎてユーザ が選びづらい状況が発生したりしていた。 例えば、 ポスターゃチラシでは紙 面の左上や右下などに社名や口ゴを入れたり、 プレゼン資料では紙面の右下 に 「C O N F I D E N T I A L」 などの文字を入れたりする事がよくある。 この場合、 これらの文字やロゴなどの素材は固定位置に配置したいし、 また 他の自由配置される素材は固定位置の素材を阻害しないように配置する事が 望まれるが、 従来技術では全てを自動配置しまうため、 実現できなかった。 本発明は、 上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、 その目的 は、 素材を自動配置してレイアウトサンプルを提示するシステムでありなが ら、 素材の一部を使用者の希望する固定位置に配置することができ、 しかも 固定位置に配置する素材と自動配置される素材とが干渉しないように、 好ま し'レヽレイァゥトサンプルのみを使用者に提示する事により、 特殊な知識を有 しない一般的なユーザが簡単に高品位なデザィンの印刷物を得られるように、 使い勝手の良いレイアウト自動生成装置を提供する事にある。

上記の目的を達成するため、 本発明の第一の発明による編集装置は、 以下 のような構成を備える。

すなわち、 レイアウトを生成するための編集装置であって、 レイアウト対 象の素材を格納する第一の記憶手段と、 前記レイァゥト対象の素材を自動配 置するのか、 固定位置に配置するのかの属性情報を格納する第二の記憶手段 と、 レイアウトを生成するための規則であるデザィンルールを格納した第三 T JP2007/073986

3 の記憶手段と、 前記属性情報および前記デザインルールをもとに、 前記レイ ァゥト対象の素材の配置を決定するレイアウト生成手段とを備える事を特徴 とする。

上記手段を備える事により、 レイアウト対象となる各素材が 「自動配置す るの力」 「固定位置に配置するの力」 の属性情報を有するため、 例えば社名 口ゴなど素材を紙面の固定位置に置きたい要望に応えながらも、 デザィンル ールを適用してレイアウトを自動生成する事が可能になる。

また本発明の第二の発明による編集装置は、 以下のような構成を備える。 すなわち、 第一の発明の手段に加えて、 前記属性情報を指定するための指 定手段を有する事を特徴とする。

上記手段を備える事により、 前記レイァゥト対象の素材に対して使用者が 1つ 1つ前記属性情報を指定する事が可能になるため、 例えば、 主題だけや 口ゴだけを固定位置に配置するように編集装置に指示する事ができる。

また本発明の第三の発明による編集装置は、 以下のような構成を備える。 すなわち、 第一の発明の手段に加えて、 前記属性情報は、 前記レイアウト 対象の素材を自動配置するのか、 固定位置に配置するのかの他に、 前記レイ ァゥト対象の素材の種別、 レイヤ情報、 文字 ·図形 ·写真の区別、 位置、 大 きさ、 色、 文字フォントのいずれか 1つ、 または複数の情報を含む事を特徴 とする。

上記手段を備える事により、 自動配置または固定位置に配置という情報だ けなく、 例えば文字と写真とが重なっていたら文字を上に配置する、 例えば 同系色の素材が重なっていたら配置を変えるなどの判断を加える事が可能に なり、 より好ましいサンプルレイァゥトを使用者に提示する事ができる。

発明の効果

以上の説明から明らかなように、 使用者が自動配置する素材と固定位置に 配置する素材とを組み合わせてサンプルレイァゥトを生成する事が可能にな 07 073986

4 る。 また作成可能な複数のサンプルレイアウトのうち、 使用者にとって好ま しいサンプルレイァゥトを提示する事により、 特別なデザイン知識を有しな い一般の使用者が容易に優れたレイァゥトを得られる編集装置を実現する事 ができる。 図面の簡単な説明

図 1は、 本発明の構成要素を示したプロック図。

図 2は、 素材とその属性を指定するためのユーザインターフェース。

図 3は、 「主題」 「副題」 「背景」 を指定した際のレイアウトルールとサ ンプルレイアウト。

図 4は、 「主題」 「副題」 「背景」 を指定し、 さらに 「ロゴ」 を上部に固 定配置した際のレイァゥトルールとサンプルレイァゥト。

図 5は、 「主題」 「副題」 「背景」 を指定し、 さらに 「ロゴ」 を下部に固 定配置した際のレイァゥトルールとサンプルレイァゥト。

図 6は、 素材同士が重なる場合に、 不適当なレイアウトを排除する場合の フロー図。

図 7は、 素材同士が重なる場合に、 素材を重ならないように再配置する場 合のフロー図。

発明を実施するための最良の形態

(実施例）

図 1は、 本発明の特徴をもっともよく表す図面であり、 本発明を施した情 報処理装置と印刷装置からなるシステムの構成を示したブロック図である。 同図において、 1 0 1はマウスやキーボードなどユーザの入力手段、 1 0 2は作成するレイアウトの素材の種類と、 その素材の属性情報 （大きさ、 色、 フォントなど） を指定するための指定手段である。 1 0 3は素材'属性の指 2007/073986

5 定手段 1 0 2の情報とレイァゥトを生成するためのルールからレイァゥトを 生成するためのレイァゥト生成手段、 1 0 4は複数のレイァゥトルールを格 納したレイァゥトルール D Bである。 レイァゥト生成手段で作られた複数の レイァゥトはレイァゥト表示装置 1 0 5に表示され、 ユーザがレイァゥトを 確認する事ができる。 ユーザが気に入って選んだレイアウトが印刷手段 1 0 6によって印刷される。

図 2は、 素材 ·属性の指定手段 1 0 2に相当するユーザィンターフェース の一例である。 同図において、 2 0 1は 「主題」 を表示するかどう力、 その 有効 '無効を選ぶためのチェックボックスである。 「主題」 を表示する場合 にはこれをチェック状態にする。 2 0 2は 「主題」 として文字を表示するの 、 画像を表示するのか、 その種別を選択するためのラジオボタンである。 2 0 3はラジオボタン 2 0 2で文字を指定された場合に、 「主題」 として表 示する文字を入力するためのテキストボックスである。 2 0 4は文字の属性 (大きさ、 色、 フォント種類など） を指定するダイアログを表示するための ボタンである。 2 0 5は 「主題」 を自動的に配置するか、 固定位置に配置す るかを切り替えるコンボボックスである。 また同図において、 2 1 2から 2 1 5は 「副題」 、 を 2 2 1から 2 2 5は 「背景」 を指定するためのものであ る。 2 2 3は 「背景」 として使用する画像ファイルを指定するためのテキス トボックスである。 また 2 2 4は画像ファイルを指定するためのファイル一 覧リストを表示するボタンである。 その他は 2 0 1から 2 0 5とまったく同 一であるため、 説明は省略する。 さらに同図において、 2 3 1から 2 3 6は 「ロゴ」 を指定するためのものである。 「ロゴ」 とは、 例えば会社や団体の マークを指すものである。 2 3 6は 「ロゴ」 を固定位置に配置する場合の位 置を指定するためのコンボボックスである。 ここでは 「左上に配置」 「右下 に配置」 など一定のパターンで選択肢を表示しているが、 もちろん XZY座 標などで絶対位置/相対位置を指定する事も可能である事は言うまでもない。 P T/JP2007/073986

6 その他は 2 0 1から 2 0 5とまったく同一であるため、 説明は省略する。

図 3を使って、 「主題」 「副題」 「背景」 の 3つの素材が自動配置される 仕組みを説明する。 例えば、 図 3のレイァゥトルール 1とレイァゥトルール 2がレイァゥトルール D B 1 0 4に格納されているものとする。 素材 ·属性 の指定手段 1 0 2によって、 「主題」 が 『秋の社内旅行』 、 「副題」 が 『1 0月 1 0日〜 1 1日』 『伊豆修善寺温泉』 、 「背景」 『富士山. j p g』 と指定されていた場合、 レイァゥト生成手段 1 0 3によって、 レイアウトル ール 1を元にサンプルレイァゥト 1がレイァゥト案として表示される。 また レイァゥトルール 2を元にサンプルレイァゥト 2がまた別のレイァゥト案と して表示される。 ユーザは自分の気に入ったサンプルレイアウトを選んで印 刷することができる。

次に図 4を使って、 「主題」 「副題」 「背景」 の 3つの素材が自動配置さ れ、 さらに 「ロゴ」 が固定位置 （左上） に配置される例を説明する。 今回は 「ロゴ」 が左上に固定的に配置されている。 このため、 レイアウトルール 3 を使用すると 「ロゴ」 と 「主題」 とが重なってしまい、 サンプルレイアウト 3は適当ではない画像になっている。 一方、 レイアウトルール 4を使用すれ ば、 サンプルレイアウト 4のように 「ロゴ」 と他の素材とが重なることはな く、 好ましい画像を得ることができる。 本特許によれば、 レイアウト生成手 段 1 0 3は、 図 6のフロー図に示すような論理により、 ユーザにとって好ま しいサンプルレイアウトのみを提示する。 図 6において、 まずステップ 6 1 で、 レイァゥトルール D B 1 0 4力、ら 1つのレイァゥトルールを取り出す。 ステップ 6 2で、 このレイァゥトルールに、 素材 ·属性指定手段 1 0 2で指 定された条件を適用する。 サンプルレイァゥト 3は素材の重なりがあるため、 ステップ 6 3で排除される。 一方、 サンプルレイアウト 4は素材の重なりが ないため、 ステップ 6 4でユーザに好ましいサンプルレイァゥトとして提示 する。 レイァゥトルール D B内に格納されたレイァゥトルールの数だけ同じ 処理を繰り返すことによって、 好ましいサンプルレイァゥトのみをユーザに 提示することができる。

次に図 5を使って、 「主題」 「副題」 「背景」 の 3つの素材が自動配置さ れ、 さらに 「ロゴ」 が固定位置 （右下） に配置される例を説明する。 今回は 「ロゴ」 が右下に固定的に配置されている。 このため、 レイアウトルール 5 を使用すると 「ロゴ」 と 「副題」 とが重なってしまい、 サンプルレイァゥト 5は適当ではない画像になっている。 本特許によれば、 レイアウト生成手段 1 0 3は、 図 7のフロー図に示すような論理により、 素材の重なりを解消す る。 図 7において、 まずステップ 7 1で、 レイアウトルール D B 1 0 4から 1つのレイアウトルールを取り出す。 ステップ 7 2で、 このレイアウトルー ルに、 素材 ·属性指定手段 1 0 2で指定された条件を適用する。 サンプルレ ィアウト 5は素材の重なりがあるため、 ステップ 7 4に進み、 重なった素材 のうち自動配置である 「副題」 を上方に移動する事で重なりを解消する。 レ ィァゥトルール D B内に格納されたレイァゥトルールの数だけ同じ処理を繰 り返すことによって、 好ましいサンプルレイアウトを使用者に提示すること ができる。

この出願は 2 0 0 6年 1 2月 7日に出願された日本国特許出願第 2 0 0 6 - 3 3 0 6 8 9号からの優先権を主張するものであり、 その内容を引用して この出願の一部とするものである。

Claims

8

1 . レイアウトを生成するための編集装置であって、

レイァゥト対象の素材を格納する第一の記憶手段と、

前記レイアウト対象の素材を自動配置するのか、 固定位置に配置するのかの 属性情報を格納する第二の記ミロ憶手段と、

m

レイアウトを生成するための規則であるデザィンルールを格納した第三の記 憶手段と、 前記属性情報および前記デザインルールをもとに、 前記レイァゥ ト対象の素材の配置を決定するレイァゥト生成手段とを有する事を特徴とす る編集装置。 囲

2 . 前記属性情報を指定するための指定手段を有する事を特徴とする請求 項 1に記載の編集装置。

3 . 前記属性情報は、 前記レイアウト対象の素材を自動配置するのか、 固 定位置に配置するのかの他に、

前記レイアウト対象の素材の種別、 レイヤ情報、 文字 ·図形 ·写真の区別、 位置、 大きさ、 色、 文字フォントのいずれか 1つ、 または複数の情報を含む 事を特徴とする請求項 1に記載の編集装置。

4 . 前記レイアウト対象の素材の種別は、 主題、 副題、 背景、 ロゴのいず れか 1つである事を特徴とする請求項 3に記載の編集装置。

5 . レイアウトを生成するための編集方法であって、

レイァウト対象の素材を格納する第一の記憶工程と、

前記レイァゥト対象の素材を自動配置するのか、 固定位置に配置するのかの 属性情報を格納する第二の記憶工程と、

レイアウトを生成するための規則であるデザィンルールを格納した第三の記 憶手段と、 前記属性情報および前記デザインルールをもとに、 前記レイァゥ ト対象の素材の配置を決定するレイァゥト生成工程とを有する事を特徴とす る編集方法。

6 . 前記属性情報を指定するための指定工程を有する事を特徴とする請求 項 5に記載の編集方法。

7 . 前記属性情報は、 前記レイアウト対象の素材を自動配置するのか、 固 定位置に配置するのかの他に、

前記レイアウト対象の素材の種別、 レイヤ情報、 文字 '図形'写真の区別、 位置、 大きさ、 色、 文字フォントのいずれか 1つ、 または複数の情報を含む 事を特徴とする請求項 5に記載の編集方法。

8 . 前記レイアウト対象の素材の種別は、 主題、 副題、 背景、 ロゴのいず れか 1つである事を特徴とする請求項 7に記載の編集方法。

9 . 請求項 5〜 8の編集方法のいずれかをコンピュータに実行させる事を 特徴とする編集プログラム。