JP2003076308A - 広告ポスターシートの製造方法 - Google Patents

広告ポスターシートの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】室内の壁、窓、サインボード、車両のボデイ等
に貼る、表貼り広告ポスターシート、及び透明ガラス窓
等の内側に貼って、窓の外側よりガラスを通して画像を
見る、裏貼り広告ポスターシートの製造において、貼付
施工性、剥離作業性、糊残り性、再使用性、保管性を改
善し、多品種少ロット生産も可能にした広告ポスターシ
ートの製造方法の提供。 【解決手段】両面剥離工程紙1に、無数の微細気泡を内
包したアクリル共重合樹脂エマルジョン液を、塗工、乾
燥して形成される巻き状ミクロ吸盤シート2であって、
その表面に直径300ミクロン以下の無数の凹状陥没穴
を形成した、厚さ50〜500ミクロンの柔軟なミクロ
吸盤シート2を、その背面に両面剥離工程紙1をつけた
まま、剥離紙を剥がした粘着紙の粘着剤4の面に、積層
接着させることにより製造される表貼り広告ポスターシ
ートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は店舗等の室内の壁、
窓ガラス等、サインボード、車のボデイ等に容易に貼っ
て、剥がせる、いわゆる表貼り広告ポスターシートにお
いて、又、窓の透明ガラス、車の透明窓ガラス、透明プ
ラスティック板等の裏面に貼って、表側より印刷画像を
見る、いわゆる裏貼り広告ポスターシートにおいて、貼
り付け施工性、再剥離性、糊残り皆無性、再使用性、保
管性を著しく改善した広告ポスターシートに関する。
尚、本発明では広告ポスターシートとは広い意味で使用
するもので、表貼り広告ポスターシート、裏貼り広告ポ
スターシートの両方を含み、宣伝、広告以外にも、各種
印刷表示されものは全て含む意味である。 【0002】 【従来の技術】従来、広告用ポスターシートは、被着体
の表面に貼って使う、いわゆる表貼り広告ポスターシー
トがほとんどであるが、販促用POP等は雨、風を避け
る為、あるいは、故意に剥がされるのを防止するため、
透明な窓ガラスの内側に裏貼りし、窓ガラスの外から窓
ガラスを通して広告を見せる場合が多い。この場合、広
告ポスターシートは出来るだけガラスに密着する様に4
隅をテープ止めするのであるが、密着して貼ることは困
難で、隙間ができ、窓ガラスの外から見ると、美観を損
ねた浮いた貼り物になってしまう。 【0003】この浮きを無くす為、印刷した印刷面上
に、粘着剤を塗布した、いわゆる糊付き広告ポスターシ
ートが使用さている。しかし、この最大の欠点は窓ガラ
ス等に貼り付けた時,広告ポスターシートが大面積にな
ると気泡の混入、しわ(皺)の発生により美しく貼れな
い難しさにある。特に印刷シートが紙等の場合、たとえ
上手に貼れたとしても大気中の湿度の変化により、貼付
施工後にしわが発生すること、及び剥がした時に糊がガ
ラス面に残ってその除去に苦労することである。 【0004】この困難な貼り付け作業を容易ならしめる
ために、被着体の窓ガラスにあらかじめ石鹸水を噴霧し
吹き付けておき、その上に糊付き広告ポスターシートを
置いてスキージーで石鹸水を押し出しながら貼り付ける
方法が一般的である。しかし、この方法であると、印刷
シートがプラスティックフイルムのように水に強い場合
はよいが、水に弱い紙等の場合には適用できない。 【0005】一方、一度貼った広告ポスターシートを剥
がせるなら剥がして、位置替えや、再使用したい場合が
よくあるが、粘着剤ではべとつき、糊は残り、ごみの付
着も多く、たとえ剥がせても再使用、保管は出来ないの
が現状である。特に糊残りの除去にはトルエン、シンナ
ー、ガソリン等の溶剤でふき取るしかなく、その作業に
は大変な労力を要する。本発明は透明ガラス等の平滑な
被着体に貼って、糊を残すことなく、きれいに剥離で
き、再使用可能な画期的な広告ポスターシートに関す
る。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】前述のとおり、糊付き
広告ポスターシートは大面積になると気泡の混入、しわ
(皺)の発生により美しく貼れない難しさと、特に印刷
シートが紙等の場合、たとえ上手く貼れたとしても大気
中の湿度の変化により、貼付施工後にしわが発生するこ
と、及び剥がした時に糊がガラス面に残ってその除去に
苦労することである。そのため糊付き広告ポスターシー
トの場合は、どうしてもA3サイズ程度の小面積の広告
ポスターに限られてくる。本発明は、その上に印刷もで
き、貼って剥がせる機能も持ったミクロ吸盤シートを、
市販粘着紙の印刷シートの裏面の粘着剤を介して積層接
着させることにより、4〜5m の大面積の広告ポス
ターでも,素人が容易に、しかも、短時間で貼り付け施
工でき、糊残りもなく、貼って剥がせて、再使用、保管
の出来る、画期的な広告ポスターシートの製造方法及び
その印刷方法に関する発明である。 【0007】 【目的を解決するための手段 】前記の従来の問題点を
解決するために、まず第一工程にて吸着機能をもったア
クリル酸エステル共重合体エマルジョンからミクロ吸盤
シートを成膜製造する。次に第二工程にて、いわゆる粘
着紙の剥離紙を剥がしてその上にミクロ吸盤シートを積
層接着させ一体化させて広告ポスターシートを製造す
る。第三工程にて、静電プロッター方式熱転写印刷、油
性インクによるインクジェットプリント、油性インクに
よるスクリーン印刷、あるいはリボン方式熱転写印刷に
て、広告ポスターシートのミクロ吸盤シートの上に直接
印刷するに当たり、少なくとも印刷されない部分に吸着
機能を残すことにより、容易に貼付施工ができ、糊残り
もなく剥がせて、再使用、保管も可能な裏貼り広告ポス
ターシートの印刷に関する。 【0008】更に又、水性インクを使ってミクロ吸盤シ
ートの上にを直接にインクジェットプリントすることに
より、ミクロ吸盤シートを水性インクで膨潤軟化させる
方法により、あるいは、昇華形インクを使用して、ミク
ロ吸盤シートの上に熱転写印刷することにより、印刷さ
れない部分はもちろん、印刷された部分まで吸着機能を
保持させる方法に関する。尚、本発明では粘着紙とは広
い意味で使用するもので、図3の粘着紙構成における印
刷シートとは紙以外の各種プラスティックフイルム、
布、金属等のシート状で印刷できるものは全て含む意味
であ。 【0009】すなわち、本発明は次のように構成する。
第一の工程は吸着機能をもったミクロ吸盤シート2を成
膜するために、整泡剤、増粘剤、硬化剤を適当に混合し
たアクリル酸エステル共重合体エマルジョン液に、機械
的に空気を吹き込みながら、微細気泡を無数に生成させ
た泡状エマルジョン液を、両面剥離工程紙1にコンマコ
ーターにて塗工、乾燥して成膜される厚さ50ミクロン
〜500ミクロンのミクロ吸盤シート2で、その表面2
−(1)、及び裏面2−(2)に直径300ミクロン以
下の凹状陥没穴6を無数に有する柔軟なミクロ吸盤シー
ト2であって、かつ両面剥離工程紙1より容易に剥離で
きる巻き状に巻かれたミクロ吸盤シート2の製造方法で
ある。一般的にはコンマコーターにて印刷シート3の上
に直接、アクリル酸エステル共重合体エマルジョン液を
塗工乾燥してミクロ吸盤シート2を成膜させる広告ポス
ターシートの製造が一般的である(特願平3−5107
72、公開平1−259043) つまり 図7に示す
如く印刷シート3にミクロ吸盤シート2が積層接着され
た構成もつ。この方法はミクロ吸盤付き広告ポスターシ
ートの多量生産には向いているが、1〜2mの少ロット
の生産には向いていない。 【0010】第二の工程は、第一の工程によって製造さ
れたミクロ吸盤シート2を、その背面に両面剥離工程紙
1をつけたまま、粘着紙の剥離紙5を剥がして、粘着剤
4の面に積層接着させてなる広告ポスターシートの製造
方法にある。両面剥離工程紙1をその背面に付けないと
ミクロ吸盤シート2のみでは柔軟過ぎて粘着剤4の面に
積層接着させことは困難となる。この方法は、既に市販
されている多種多様な粘着紙を使い本発明の広告ポスタ
ーシートを製造することができる利点を持つ。つまり、
ミクロ吸盤シート2を貼り合わせるラミネーター(貼合
機)さえあれば、必要な時、必要量を1mからでも生産
ができる。 【0011】第三の工程は、両面剥離工程紙1を剥がし
て、ミクロ吸盤シートの裏面2−(2)上に、直接印刷
して、尚かつ吸着機能を保持させる直接印刷法と、予め
画像を印刷した熱転写紙を、両面剥離工程紙1の上に置
き、これをミクロ吸盤シートの裏面2−(2)上に熱転
写印刷して、転写印刷部分に吸着機能を保持させる間接
印刷法がある。 【0012】直接印刷とは、直径5〜100ミクロンの
凹状陥没穴6を無数に有するミクロ吸盤シート2の裏面
2−(2)を直接印刷する方法で、凹状陥没穴6はイン
クの種類によっては隠蔽され、あるいは膨潤軟化され
て、印刷された部分の吸着機能は大きく変動するが、印
刷されない部分の吸着機能はそのまま保持される。又、
保持される吸着機能の保持率は印刷インクの種類、印刷
面積、あるいは印刷法の違いによって大いに異なる。本
発明の直接印刷とは、粘着紙の背面にある剥離紙5を剥
がして、その上から予め製造されたミクロ吸盤シート2
を、両面剥離工程紙1を付けたまま、粘着剤4の面に積
層接着して一体化させた後、両面剥離工程紙1を剥がし
て、露出したミクロ吸盤シート2の裏面2−(2)上
に、インクジェットプリント、スクリーン印刷、あるい
はリボン方式熱転写印刷、あるいは静電プロッター方式
熱転写にて直接印刷して吸盤機能を保持させる方法であ
る。 【0013】間接印刷法とは、昇華形インク10で熱転
写印刷する場合で、インクジェットプリンターで予め画
像を出力した転写紙を、両面剥離工程紙1を剥がさずに
両面剥離工程紙1の上に載せ、加圧加熱して、昇華形イ
ンク10を両面剥離工程紙1を貫通させて、ミクロ吸盤
シート2のみに熱転写させ、かつ転写部分の吸着機能は
保持できる印刷方法である。これは、剥離工程紙1に厚
さ50ミクロン以下の薄い透明なポリオレフィン系フイ
ルムを使うことにより可能となる。 【0014】これらの発見を基礎に本発明はミクロ吸盤
シート2の裏面2−(2)の上に、印刷ができて、同時
に吸着機能もあわせ持たせた裏貼り広告ポスターシート
の印刷方法に関する。これ等の印刷方法にて印刷された
裏貼り広告ポスターシートは透明なガラス等に裏貼りす
ると、大面積でも脱落せず、施工性、再剥離性、糊残り
皆無性、再使用、保管性を著しく改善した裏貼り広告ポ
スターシートを作ることができる。 【0015】 【作用】第一の工程で製造されたミクロ吸盤シート2は
整泡剤、増粘剤、硬化剤を適当に混合したアクリル酸エ
ステル共重合体の連続発泡体からなるが、発泡倍率を、
1.5〜2.0倍にすると、ミクロ吸盤シート2の表面
2−(1)、及び裏面2−(2)に形成される凹状陥没
穴6の直径は300ミクロン以下のものが1〜2万個/
cm形成される。この微細な凹状陥没穴6が感圧吸着
力を発揮し、平滑面で通気性がなければ、どんなもので
も良く感圧吸着する。ミクロ吸盤シート2の内部は、連
続発泡体構造で、ミクロ吸盤シート2を貫通する形状の
ものは少ない。ミクロ吸盤シート2の厚さは150ミク
ロンから200ミクロン程度が貼って剥がすに適度な吸
着力を発揮する。50ミクロン以下だと被着体が粗にな
ると吸着力は急減する。 【0016】ミクロ吸盤シート2の表面2−(1)、及
び裏面2−(2)は、図1の如くそれぞれの面に直径が
300ミクロン以下の無数の凹状陥没穴6を有するが、
その多くは70ミクロン程度のものに集中する。吸着力
を発揮する為にはミクロ吸盤シート2は非常に柔軟であ
ることが重要な要素になる。指先で押すと指紋がミクロ
吸盤シート2の表面に一時残る程度に柔軟であるのが望
ましい。柔軟であると被着体の平滑面に密着して、空気
を通さず適度な吸着力を発現させるからである。被着体
面が粗で通気性があるとミクロ吸盤シート2を押さえつ
けても、空気が抜けて吸着力は機能しない。例えば同じ
紙でも新聞紙、上質紙等には吸着しないが、コート紙、
ミラーコート紙等の如く表面が平滑で空気が抜けない紙
には良く吸着する。基本的には、平滑面で通気性がなけ
ればほとんどの物に吸着する。又、無数の凹状陥没穴6
の径が300ミクロン以上になるとミクロ吸盤シート2
を貫通する孔が多くなり、その上に印刷した印刷精度、
及び吸着機能を落とすことになり好ましくない。 【0017】第一の工程で製造されたミクロ吸盤シート
2は図5の如く、両面剥離工程紙1と一体になって巻き
状で保管できる。これを回転させながら粘着剤4の面に
ラミネーターで、円滑に積層接着されるには、自背面9
からミクロ吸盤シート2が容易に剥離できるように設計
されてなければならない。その為に、両面が剥離処理さ
れた両面剥離工程紙1が必要になる。両面剥離工程紙1
はシリコーン等の剥離剤で両面処理された両面ポリラミ
加工紙、あるいはクレーコート紙、剥離剤で両面処理さ
れた薄いポリエステルフイルム、あるいは薄くて伸びる
ポリオレフィン系フイルムが使われる。その両面の剥離
処理には軽剥離処理と重剥離処理がなされているのが望
ましいが、剥離処理なくても適度に剥離する剥離機能を
もつプラステイックフイルム、例えばポリオレフィン系
フイルム、であれば使用可能となる。ここでは両面剥離
工程紙1とは両面剥離剤処理の有無に関係なく、アクリ
ル酸エステル共重合エマルジョンから製膜されたミクロ
吸盤シートが剥離する剥離機能をもった紙、プラステイ
ックフイルムの全てを意味する。 【0018】一般的に本発明のミクロ吸盤シート2が吸
接着する物は、板ガラス、タイル、塗装鉄板、塗装アル
ミ板、ポリエチフイルム、ポリエチ板、ポリプロピレン
フイルム、ポリプロピレン板、ポリスチレン板、ポリエ
ステルフイルム、ポリエステル板、アクリル板、塩びフ
イルム、塩び板、ABS板、金属面、壁紙、コート紙、
段ボール紙等多岐にわたるが、裏貼り広告ポスターシー
トの場合、はその主旨からしてこれらの中の透明な被着
体が対象となる。 【0019】第三の工程は、第二の工程で製造された広
告ポスターシートのミクロ吸盤シート2の上に、直接印
刷して、尚かつ吸着機能を保持させる方法と、間接印刷
して、尚かつ吸着機能を保持させる方法、の二つの方法
がある。直接印刷とは、表面の直径5〜100ミクロン
の凹状陥没穴6を無数に有するミクロ吸盤シート2の裏
面2−(2)を直接印刷する方法である。この場合、印
刷インクが凹状陥没穴6を隠蔽してしまうので吸着力は
減衰するが、印刷方法、印刷インクの種類によってミク
ロ吸盤シート2の吸着機能は変動する。 【0020】直接印刷した場合の吸着機能について説明
する。ミクロ吸盤シート2をインクジェットプリンター
で直接印刷する場合は、印刷されない部分に吸着機能が
保持されるのは当然であるが、印刷された部分にも吸着
機能が保持される場合がある。インクジェットプリント
において油性インクを使用した場合は、印刷された部分
の吸着機能は殺され、印刷されない部分の吸着機能は保
持される。しかしインクジェットプリントにおいて水性
インクを使用した場合は、印刷されない部分の吸着機能
はもちろん、印刷された部分の吸着機能も保持される。
水性インクの水分がミクロ吸盤面シートの凹状陥没穴6
に浸透して、水分がアクリル共重合樹脂を膨潤軟化さ
せ、被着体との密着性を向上させて、吸着機能をむしろ
増大させる。 【0021】油性インクでスクリーン印刷した場合は、
印刷された部分の吸着機能は殺され、印刷されない部分
の吸着機能は保持される。油性インクが凹状陥没穴6を
隠蔽してしまうからである。しかし円滑なスクリーン印
刷には、カオリン等の微粉末をミクロ吸盤シートの上に
撒いて、吸着機能を一度殺した後に印刷しないと、ミク
ロ吸盤シートがスクリーン印刷機の紗に吸着して円滑な
連続印刷は困難となる。印刷後、ミクロ吸盤シート面
を、水洗い、あるいは濡れた布で微粉末カオリンをふき
取ることにより、印刷されない部分の吸着機能は力は再
び復活する。 【0022】静電プロッター方式熱転写法により印刷さ
れる場合、印刷されたミクロ吸盤の裏面2−(2)上の
凹状陥没穴6は、転写されたトナーで隠蔽され吸着機能
は殺されるが、転写されない部分の吸着機能はそのまま
保持される。つまり印刷されない面積が増加するとその
面積に比例して吸着力も増加保持されることになる。吸
着力機能保持率を高めるには、印刷されない部分の面積
を作意的に広げるか、比較的べた印刷の少ない画像を選
択するとか、比較的薄いべた印刷にするとか、画像の周
辺に印刷しない額縁部分8を作為的に作るとか、の方法
でコントロールが可能となる。 【0023】リボン方式による熱転写印刷の場合は、リ
ボン上のインクが凹状陥没穴6を隠蔽してしまうので、
印刷された部分の吸着機能は殺され、印刷されない部分
の吸着機能は保持される。つまり熱転写されない面積が
増加するとその面積に比例して吸着力も増加保持される
ことになる。吸着機能保持率を高めるには、印刷されな
い部分の面積を作意的に広げるか、比較的べた印刷の少
ない画像を選択するとか、比較的薄いべた印刷にすると
か、画像の周辺に印刷しない額縁部分8を作為的に作る
とかの方法で、吸着機能を保持した裏貼り広告ポスター
シートが可能となる。またグラビヤ印刷、オフセット印
刷によるミクロ吸盤シート2の裏面2−(2)への直接
印刷は印刷機内の通紙が円滑でないため印刷は困難であ
る。 【0024】次に間接印刷して、吸着機能を保持させる
方法について説明する。昇華形インク10を熱で昇華さ
せ、剥離工程紙1を貫通させて、間接的にミクロ吸盤面
シート2の裏面2−(2)に熱転写印刷する方法であ
る。図6の如く昇華形インク10でインクジェットプリ
ントした転写紙12を、両面剥離工程紙1に該当する透
明なポリオレフィン系フイルム11上に載せて、吸引プ
レス機等にて一定の圧力下で、摂氏160度以上の高温
にて1〜4分間加熱して、転写紙12上の昇華形インク
10を昇華させる。昇華形インク10は透明ポリオレフ
ィン系フイルム11を貫通して、ミクロ吸盤面シート2
に昇華形インク10が定着し、転写印刷される方法であ
る。昇華形インク10は透明なポリエステルフイルム、
アセテートフイルム、ナイロンアクリルフイルム、ウレ
タンフイルムには定着するが、透明なポリオレフィン系
フイルム11には定着しにくい特性がある。さらに昇華
形インク10は熱転写時に厚さ50ミクロン以下の透明
なポリオレフィン系フイルム11を容易に貫通する特性
がある。ポリオレフィン系フイルム11とはポリエチレ
ンフイルム、ポリプロピレンフイルムをいう。 【0025】本発明は昇華形インクの前記の特性を使っ
て、昇華形インク10を両面剥離工程紙1に該当する薄
い透明なポリオレフィン系フイルム11を、貫通させ、
貫通した昇華インク10がその背面のミクロ吸盤面シー
ト2の裏面2−(2)上にのみ印刷画像を定着形成させ
た後、ポリオレフィン系フイルム11を剥がして貼付施
工する方法である。しかも透明なポリオレフィン系フイ
ルム11は本発明のミクロ吸盤面シート2とは本来剥離
性があるため、剥離処理は必要なく、熱転写後でも容易
に手剥しができ、更に透明であるが故に転写印刷画像も
透けて見え、画像の確認、施工位置の確認にも都合が良
い。透明なポリオレフィン系フイルム11は、表面が平
滑でフイルムが薄いほどミクロ吸盤面シート2上の熱転
写印刷は精細鮮明となる。昇華形インク10はミクロ吸
盤面シート2に定着しても凹状陥没穴6を隠蔽せず、吸
着機能は少しも減衰しないのが大きな特徴である。凹状
陥没穴6の直径は300ミクロン以下のものが1〜2万
個/cm形成されていが故に、熱昇華した昇華インク
10はこの微細な凹状陥没穴6を通ってミクロ吸盤面シ
ート2の内部まで容易に拡散定着し転写印刷される。さ
らに表面が平滑な透明ポリオレフィン系フイルム11を
使用すると熱転写印刷後、ミクロ吸盤面シート2の裏面
2−(2)に平滑なフイルムの面が写るため裏面2−
(2)はより平滑面になり、平滑な被着体に密着して吸
着力をむしろ増強させる。 【0026】転写紙上の画像を精細に熱転写させるに
は、望ましくは厚さ20ミクロン程度の透明なポリオレ
フィン系フイルム11が望ましい。厚さが50ミクロン
と厚くなると、昇華形インクがポリオレフィン系フイル
ムを貫通出来ず、ミクロ吸盤面シート2の上に熱転写印
刷されないばかりか、たとえ熱転写印刷されても、印刷
精度が極めて悪く、ぼけた薄い印刷画像になるからであ
る。また透明なフイルムだと、ミクロ吸盤面シート2の
上に印刷された印刷画像を、透明なポリオレフィン系フ
イルム11の上から見ることができ、品質管理の面から
も好都合である。この様にミクロ吸盤面シート2の印刷
に昇華形インク10の特性を上手く使って、吸着機能を
保持させた画期的な裏貼り広告ポスターシートの印刷製
造方法である。 【0027】本発明は前述の如く、既に販売されている
粘着紙の剥離紙5を剥がして、その粘着剤4の面に、ミ
クロ吸盤シート2を積層接着して製造できるため、両面
剥離工程紙1の付いたミクロ吸盤シート2を予め生産し
ておけば、裏貼り広告ポスターシートは1mからでも生
産可能になる。一方印刷も多品種少ロット印刷に適し
た、静電プロッター方式熱転写印刷、昇華形インク熱転
写印刷、リボン方式熱転写印刷、インクジェットプリン
ト、スクリーン印刷等が適用され、この意味で本発明は
生産から印刷まで一貫して多品種少ロット生産対応の製
造方法を提供するものである。 【0028】一方、窓ガラス、壁等の被着体の表に貼
る、いわゆる、表貼り広告ポスターシートの印刷は、粘
着紙の印刷シート3上にグラビア印刷、オフセット印
刷、静電プロッター方式熱転写印刷、インクジェットプ
リント、スクリーン印刷、シール印刷等で印刷されるた
め、裏貼り広告ポスターシートの如く、印刷法、印刷イ
ンク、印刷面積等によって吸着機能が変動することはな
く、施工性、糊残り皆無性、再使用性、保管性を著しく
改善した、いわゆる、表貼り広告ポスターシートを作る
ことができる。 【0029】以上粘着紙の粘着剤を介した広告ポスター
シートの多品種少ロット製造方法、及びそのミクロ吸盤
シート2の裏面2−(2)上の印刷法について説明した
が、粘着紙の粘着剤4を介せず、印刷シート3の上に直
接、アクリル酸エステル共重合体エマルジョン液を塗工
乾燥してミクロ吸盤シート2を成膜させる広告ポスター
シートの製造が一般的である(特願平3−51077
2、公開平1−259043) つまり 図7に示す如
く印刷シート3にミクロ吸盤シート2を成膜接着させ、
その上に剥離紙5、別名保護フイルム、を持つ広告ポス
ターシートである。この場合も、剥離紙を剥がして、ミ
クロ吸盤シート2の裏面2−(2)の上に前記同様、静
電プロッター方式熱転写印刷、リボン方式熱転写印刷、
インクジェットプリント、スクリーン印刷等の直接印刷
法、及び昇華形インク熱転写印刷による間接印刷法、の
両方を適用することによって、印刷後もミクロ吸盤シー
ト2の裏面2−(2)に吸着機能を保持させることがで
きる。この様に粘着紙の粘着剤4を介せず、一般的製造
法により作られた広告ポスターシートからも施工性、糊
残り皆無性、再使用性、保管性を著しく改善した、貼れ
て剥がせる表貼り広告ポスターシート、及び裏貼り広告
ポスターシートが製造できるのは言うまでもない。 【0030】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を図を参照
して説明する。 【0031】 【実施例1】図1は両面剥離工程紙1の上に成膜された
ミクロ吸盤シート2を剥がした状態の拡大斜視図を示
す。まずアクリル共重合樹脂DICNAL MEP−2
0WO100kg,整泡剤DICNAL,M−40 1
0kg,増粘剤DICNALMX 10kg,架橋剤と
してメラミン樹脂5kg(何れも大日本インキ化学工業
製品)を混合したアクリルエマルジョンを、機械的発泡
機オークスミキサーを通して空気混入させて調薬された
発泡倍率1.5倍の泡状微細発泡アクリルエマルジョン
液を、1300mm幅のコンマコータにて、片面軽剥
離、他面重剥離処理された両面剥離工程紙1の、クレー
コート剥離紙EKR140(リンテック剥離工程紙)の
軽剥離処理面に500ミクロン厚に均一に塗工した。そ
の後110℃〜140℃の乾燥炉にて9分間乾燥後、2
50ミクロン厚のミクロ吸盤シート2を600m生産し
た。ミクロ吸盤シート2は両面剥離工程紙1を付けたま
ま図5に示す如く、巻きとられて3週間保管された。ミ
クロ吸盤シート2の表面2−(1)及び裏面2−(2)
には凹状陥没穴の径5〜300ミクロンの微細な穴が約
1〜2万個/cm形成されていた。 【0032】図2は裏貼り広告ポスターシートの拡大斜
視図を示す。図3は市販の粘着紙の断面拡大図を示す。
製造されたミクロ吸盤シート2の600mの内、流れ2
0mを取り出し、市販粘着紙、55PW(リンテック社
製品)つまり図3に示す構成において、印刷シート3に
は上質紙64g/mを、粘着剤4にはアクリル系エマ
ルジョン粘着剤を、剥離紙5には8ER(リンテック社
製品)からなる市販粘着紙、55PWの剥離紙5を、2
0m剥がしながら、前項のミクロ吸盤シート2をその
背面に両面剥離紙工程紙1を付けたまま、ラミネーター
LMH−1400(ラミコーポレーション製品)で、そ
の粘着剤4の面に積層接着し、図2の構成からなる広告
ポスターシート20mを完成した。 【0033】図4はミクロ吸盤シート2上の印刷面及び
凹状陥没穴の拡大斜視図を示す。前項の内、15m
A1サイズにカットし20枚を得た。内5枚の両面剥離
工程紙1を剥がし、ミクロ吸盤シート2の面に直接イン
クジェットプリンターMC9000(EPSON製品)
で、水性顔料系のインクで絵柄を印刷した。印刷の仕上
がりは、ミクロ吸盤面の凹状陥没穴6にインクは吸収さ
れ凹状陥没穴6のまわり及び内部にはインクが定着し
た。EPSONのインクジェットメディア純正品専用紙
に印刷したものと比較すると、印刷の質はやや劣るが、
一般上質紙に印刷した程度のものが得られた。 【0034】60分程度常温にて放置乾燥後、窓ガラス
に手貼りした。ミクロ吸盤シート2の吸着力は、印刷さ
れない部分はもちろん、印刷された部分にも十分保持さ
れており、手にべとつかず、生理的にも快適で、吸着力
も適度であった。A1サイズの印刷された裏貼り広告ポ
スターシートは窓ガラスの内側に簡単に素人が貼付でき
た。 【0035】窓の内側に貼った裏貼り広告ポスターシー
トは室内の湿度変化で紙にしわが発生することもなく、
2か月後に手剥しされた。糊残りもなく、窓ガラスから
容易に剥がすことができた。しかしインクの退色は発生
していた。印刷面の汚れを取るべく、湿った布で拭いた
が、インクがにじんで、画像が乱れることはなく、30
分常温乾燥すると吸着力はまた回復した。剥がした裏貼
り広告ポスターシートは保護紙等を入れることなく巻き
状にして、保管できた。 【0036】 【実施例2】実施例1にて、市販粘着紙55PW(リン
テック製品)を使って製造された裏貼り広告ポスターシ
ートのミクロ吸盤シート2の裏面2−(2)にインクジ
ェットプリンターFJ42(ローランド製品)で、水性
顔料系のインクで絵柄を直接印刷した。印刷の仕上がり
は、ミクロ吸盤シート2の裏面2−(2)の凹状陥没穴
6にインクは吸収され凹状陥没穴6の周辺部にも定着し
た。ローランド社のインクジェットメディア純正品専用
紙に印刷したものと比較すると、印刷の質はやや劣る
が、上質紙に印刷した程度の鮮明さであった。60分程
度常温にてインク乾燥後、窓ガラスに手貼りした。ミク
ロ吸盤シート2の吸着力は、印刷されない部分はもちろ
ん、印刷された部分にも十分は保持されており、手にも
べとつかず生理的にも快適で、貼って剥がせて、貼り替
えも簡単で、吸着力も適度であった。 【0037】2か月後、窓に貼った裏貼り広告ポスター
シートを手剥がした。窓ガラスには糊残りもなく、容易
に剥がすことができた。インクの退色はほとんど発生し
てなかった。印刷面を水洗いしたが、インクが流れ落ち
ることはなく、十分水を切って60分常温乾燥すると吸
着力は回復した。剥がした裏貼り広告ポスターシートは
保護紙等を入れることなく巻き状にして、保管できた。 【0038】 【実施例3】市販粘着紙PET50(A)MF(リンテ
ック製品)の剥離紙5を剥がして製造した、厚さ50ミ
クロンのポリエステルフイルムの印刷シート3、アクリ
ル系の粘着剤4、ミクロ吸盤シート2からなるA1サイ
ズの裏貼り広告ポスターシートの両面剥離紙1をはがし
て、顔を出したミクロ吸盤シート2の裏面2−(2)に
インクジェットプリンターJP−1304NXラミレス
(武藤工業製品)で、額縁部分8に非印刷部を残して油
性インクで絵柄を直接印刷した。印刷の仕上がりは、ミ
クロ吸盤シート2の凹状陥没穴6にインク7は吸収され
凹状陥没穴6の周辺部にも定着した。油性インクは水性
顔料と比較して印刷の仕上がりは良かった。1日程度常
温にてインク乾燥後、1m×1m×7mm厚の透明アク
リル板に印刷面を圧着し貼付した。 【0039】ミクロ吸盤シート2の吸着力は、印刷され
ない部分は十分吸着機能を保持していた。しかし濃く印
刷された部分の吸着機能はほとんどなく、インク7の乗
りが少ない薄い印刷面7−(1)の吸着機能はある程度
保持されていた。非印刷部分に当たる額縁部分8は十分
な吸着力が保持されていた。 【0040】1m×1m×7mm厚のアクリル板に圧
着、貼付された裏貼り広告ポスターシートは西日の当た
る屋外場所に2か月間さらされた。この間、雨、風にて
脱落することはなかった。アクリル板に糊残りもなく、
容易に剥がすことができた。インクの退色はほとんど発
生してなかった。剥がした裏貼り広告ポスターシートは
保護紙等を入れることなく巻き状にして、保管できた。 【0041】 【実施例4】住友スリーエム社の[スコッチプリント]
システムにて専用転写紙の上にトナー画像を形成させた
後、裏貼り広告ポスターシートの両面剥離紙1をはがし
て、顔を出したミクロ吸盤シート2の裏面2−(2)
に、熱転写紙のトナー画像を接触する様に被覆させしな
がら、摂氏120度の熱転写ラミネータをスピード0.
2m/分にて圧着通紙して、冷却後、転写紙をゆっくり
剥がすと画像はミクロ吸盤シート2の裏面2−(2)に
きれいに熱転写された。画像の転写されてない額縁部分
8は、吸着力は保持され、映像の転写された部分の吸着
力殺された吸着力はほとんど無かった。 【0042】当該裏貼り広告ポスターシートは1m×1
m×7mm厚の透明アクリル板にミクロ吸盤シート2の
裏面2−(2)をスキージーを使って圧着施工した。施
工は簡単でしわの発生もなく、額縁部分8の吸着力が働
き当該裏貼り広告ポスターシートは脱落する事もなくき
れいに施工が出来た。西日の当たる場所に2か月間、垂
直に吊した。この間、雨、風に晒されたが脱落すること
はなかった。インクの退色はほとんど発生してなかっ
た。 【0043】 【実施例5】、図6において厚さ50ミクロン白色ポリ
エステルフイルム(東レ製)の印刷シート3、厚さ30
ミクロンのアクリル系の粘着剤4、厚さ200ミクロン
のミクロ吸盤シート2、厚さ20ミクロンの透明ポリオ
レフィン系フイルム11(透明ポリプロピレンフイルム
東セロ製CPS)の構成からなる広告ポスターシートに
おいて、透明ポリオレフィン系フイルム11の上に
(株)マーキングマジック社のインクジェットプリンタ
ーにて、昇華形インク10にて画像を印刷した転写紙1
2をその印刷面が透明ポリオレフィン系フイルム11に
接する様に載せ、熱圧プレス機に鋏んで摂氏160度で
4分間、熱圧プレス処理した後、充分に冷却後、透明ポ
リオレフィン系フイルム11を手剥がした。透明ポリオ
レフィン系フイルム11はミクロ吸盤シート2から容易
に剥離できた。ミクロ吸盤シート2の裏面2−(2)の
上には鮮明な画像が昇華熱転写されていた。吸着機能
は、転写印刷されない部分はもちろんのこと、昇華熱転
写された部分にも充分残存し、熱転写前の吸着力をほぼ
維持していた。 【0044】1m×1m×7mm厚のアクリル板に圧
着、貼付された当該裏貼り広告ポスターシートは西日の
当たる屋外場所に2か月間さらされた。この間、雨、風
にて脱落することはなかった。アクリル板に糊残りもな
く、容易に剥がすことができた。インクの退色はほとん
ど発生してなかった。剥がした裏貼り広告ポスターシー
トは保護紙等を入れることなく簡単に巻き状に保管でき
た。 【0045】 【実施例6】市販粘着紙PET50(A)MF(リンテ
ック製品)の剥離紙5を剥がして製造した、厚さ50ミ
クロンのポリエステルフイルムの印刷シート3、アクリ
ル系の粘着剤4、ミクロ吸盤シート2からなるA3サイ
ズの裏貼り広告ポスターシートの両面剥離紙1をはがし
て、顔を出したミクロ吸盤シート2の裏面2−(2)の
上にリボン方式熱転写機(ローランドDG社製品)で、
額縁部分8に非印刷部を残して絵柄を直接印刷した後、
1m×1m×7mm厚の透明アクリル板に印刷面を圧着
し貼付した。ミクロ吸盤シート2の吸着力は、印刷され
ない部分は十分吸着機能を保持していたが、印刷された
部分の吸着機能は死んでいた。 【0046】1m×1m×7mm厚のアクリル板に圧
着、貼付された当該裏貼り広告ポスターシートは西日の
当たる屋外場所に2か月間さらされた。この間、雨、風
にて脱落することはなかった。アクリル板に糊残りもな
く、容易に剥がすことができた。昇華形インクの退色は
ほとんど発生してなかった。 【0047】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の広告ポス
ターシートは市販粘着紙にミクロ吸盤シートを積層接着
することにより、プロ経験者でしかやれなかった、従来
の糊付き広告ポスターシートの貼り施工に代わって、ミ
クロ吸盤シート付き広告ポスターシートを使うと、表貼
り広告ポスターシートはもちろん、特に裏貼り広告ポス
ターシートにおいても、静電プロッター熱転写印刷、イ
ンクジェットプリント、スクリーン印刷、リボン方式熱
転写印刷、昇華形インクによる熱転写印刷等の印刷法で
ミクロ吸盤シートの上に印刷し、なおかつミクロ吸盤シ
ートの吸着機能を保持させる方法を取ることにより、施
工性、再剥離性、糊残り皆無性、保管性、多品種少ロッ
ト生産性のいづれにも優れてるミクロ吸盤シート付き広
告ポスターシートを作れることが実施例で明確になっ
た。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の両面剥離工程紙1付きミクロ吸盤シー
ト2の拡大斜視図である。 【図2】本発明の広告ポスターシートの拡大斜視図であ
る。 【図3】粘着紙の拡大断面図である。 【図4】本発明の裏貼り広告ポスターシートのミクロ吸
盤シート2の裏面2−(2)の印刷面及び凹状陥没穴6
の拡大斜視図である。 【図5】本発明の両面剥離工程紙1付きミクロ吸盤シー
ト2の巻き状斜視図である。 【図6】本発明の昇華形インクで印刷した転写紙をポリ
オレフィン系フイルム上に載せミクロ吸盤シートに間接
印刷する広告ポスターシートの斜視図である。 【図7】粘着紙を使わない一般的製法によるミクロ吸盤
付き広告ポスターシートの拡大断面図である。 【符号の説明】 1 両面剥離工程紙 2 ミクロ吸盤シート 2−(1)ミクロ吸盤シートの表面 2−(2)ミクロ吸盤シートの裏面 3 印刷シート 4 粘着剤 5 剥離紙 6 凹状陥没穴 7 インク 7−(1)インクの乗りが少ない薄い印刷面 8 額縁部分 9 自背面 10 昇華形インク 11 透明ポリオレフィン系フイルム 12 転写紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA01 AA10 AC03 BA02 BA06 CB03 CE01 DB02 FA01 FA08 GA01 4J040 DF041 EB132 JA10 KA16 MA05 MA10 PA42 4L055 AG71 AH37 AJ01 AJ03 BE14 EA15 FA30 GA08 GA09 GA13 GA42 GA43 GA50

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1 】無数の微細な気泡を内包するアクリル酸
    エステル共重合体エマルジョン液を両面剥離工程紙1の
    上に塗工、乾燥して成膜される厚さ50〜500ミクロ
    ンのミクロ吸盤シート2で、その表面2−(1)、及び
    裏面2−(2)に微細な半径300ミクロン以下の凹状
    陥没穴6を無数に有する、吸着機能をもった柔軟なミク
    ロ吸盤シート2で、かつ、両面剥離工程紙1から剥離可
    能な、ミクロ吸盤シート2の製造方法。 【請求項2 】粘着紙の剥離紙5を剥がし、請求項1に
    て製造されたミクロ吸盤シート2を、その背面に両面剥
    離工程紙1を付けたまま、粘着紙の粘着剤4を介し積層
    接着してなる、貼って剥がせる広告ポスターシートの製
    造方法。 【請求項3 】請求項2にて製造された広告ポスターシ
    ートの両面剥離工程紙1を剥がしてミクロ吸盤シート2
    の裏面2−(2)に、インクジェットプリンターの油性
    インク、及びスクリーン印刷の油性インクで直接印刷し
    て、あるいは、リボン方式熱転写により直接印刷して、
    少なくとも印刷されない部分を残すことにより、吸着機
    能を保持させた、貼って剥がせる裏貼り広告ポスターシ
    ートの製造方法。 【請求項4】請求項2にて製造された広告ポスターシー
    トの両面剥離工程紙1を剥がしてミクロ吸盤シート2の
    裏面2−(2)にインクジェットプリンターの水性イン
    クで直接印刷し、印刷された部分のミクロ吸盤シート2
    を水性インクで膨潤軟化させ、印刷された部分に吸着機
    能を保持させた、貼って剥がせる裏貼り広告ポスターシ
    ートの製造方法。 【請求項5】請求項2にて製造された広告ポスターシー
    トの両面剥離工程紙1を剥がしてミクロ吸盤シート2の
    裏面2−(2)の上に、静電プロッターにて画像を出力
    した転写紙を載せ、加圧加熱することにより、少なくと
    も画像が転写されない部分を残すことにより、吸着機能
    を保持させた、貼って剥がせる裏貼り広告ポスターシー
    トの製造方法 【請求項6】請求項2にて製造された広告ポスターシー
    トにおいて、厚さ50ミクロン以下の透明ポリエチレン
    フイルム、透明ポリプロピレンフイルムを両面剥離工程
    紙1として使用し、インクジェットプリンターの昇華形
    インクで、予め画像を出力した転写紙を、透明ポリエチ
    レンフイルム、透明ポリプロピレンフイルムの上に載せ
    加圧加熱して、ミクロ吸盤シート2の裏面2−(2)上
    に熱転写印刷して、転写印刷部分に吸着機能を保持させ
    た、貼って剥がせる裏貼り広告ポスターシートの製造方
    法 【請求項7】請求項1、にて両面剥離工程紙1の代わり
    に印刷シート3に直接塗工、乾燥して成膜される厚さ5
    0〜500ミクロンのミクロ吸盤シート2で、その裏面
    2−(2)に、微細な半径300ミクロン以下の凹状陥
    没穴6を無数に有する吸着機能をもった柔軟なミクロ吸
    盤シート2の上に、請求項3、4、5、6の方法にて吸
    着機能を保持させた、貼って剥がせる裏貼り広告ポスタ
    ーシートの製造法。
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