JP2003076159A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003076159A
JP2003076159A JP2001271370A JP2001271370A JP2003076159A JP 2003076159 A JP2003076159 A JP 2003076159A JP 2001271370 A JP2001271370 A JP 2001271370A JP 2001271370 A JP2001271370 A JP 2001271370A JP 2003076159 A JP2003076159 A JP 2003076159A
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belt
lubricant
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JP2001271370A
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Ryuta Takechi
隆太 武市
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写部手前のプレ転写領域で転写材と像担持
体のベルト表面とが予め接触することにより発生する、
転写材と像担持体もしくは転写部材との密着による転写
画像の画像ズレという問題を解消することができる画像
形成装置を提供すること。 【解決手段】 2次転写バイアスローラ10、もしくは
上記中間転写ベルト2の、何れか一方もしくは両方の表
面に対して、潤滑材塗布手段40、50を使用して、潤
滑剤を塗布する。これにより、プレ転写領域Aにおける
2次転写バイアスローラ10(又は中間転写ベルト2の
ベルト表面)と、転写材3とのの間に生じる摩擦係数、
摩擦力が低減され、2次転写バイアスローラ10(又は
中間転写ベルト2)と転写材3との間に線速差が生じて
も剪断力が極めて小さくなり、大きな剪断力が一気に開
放されることによる転写画像の画像ズレの発生が解消さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリン
タ、あるいはファクシミリ等の電子写真方式の画像形成
装置に関し、詳しくは、複数の張架ローラにより回転自
在に張架された無端ベルト状の中間転写体や感光体等の
像担持体を使用して、該像担持体上に形成されたトナー
像を転写材に転写する転写手段を具備した画像形成装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置として、例えば、
図5に示すように、画像信号に応じて潜像担持体である
感光体ドラム1上に形成された所定極性に帯電している
トナー像を、像担持体としての無端状ベルトからなる中
間転写体(以下、「中間転写ベルト2」という)に静電
気力を利用して1次転写するものが知られている。中間
転写ベルト2上に1次転写されたトナー像は、レジスト
ローラ19により給送される転写材やOHPシートなど
の転写材3上に、2次転写バイアスローラ10により印
加される転写バイアスの作用(静電気力)を利用して2
次転写される。
【0003】上記中間転写ベルト2は、複数の張架部材
としての、ベルト駆動ローラ21、上記2次転写対向ロ
ーラ22、テンションローラ23、従動ローラ24によ
り、回転自在に張架されている。このような中間転写ベ
ルト2を備えた画像形成装置は、感光体ドラム1上に形
成したトナー像を中間転写ベルト2上に重ね合わせて形
成することができることから、転写材3上にカラー画像
を形成するカラー画像形成装置として広く用いられてい
る。また、像担持体が無端状ベルトで構成された画像形
成装置は、像担持体のレイアウト時の自由度が高く、装
置本体を比較的小型化できるという利点を有している。
【0004】一方、上記中間転写ベルト2上のトナー像
を転写材3上に転写する転写手段として、図6に示すよ
うに、中間転写ベルト2の表面に接触する転写部材とし
ての2次転写バイアスローラ10と、中間転写ベルト2
を挟んで2次転写バイアスローラ10に対向する対向部
材としての2次転写対向ローラ22とを備えたものがあ
る。この転写装置は、2次転写バイアスローラ10と2
次転写対向ローラ22とで挟まれた中間転写ベルト2の
表面と該2次転写バイアスローラ10との対向部に転写
部が形成されており、この転写部には中間転写ベルト2
と2次転写バイアスローラ10との接触により、画像形
成に最適な幅の転写ニップNが形成されている。ここ
で、上記2次転写バイアスローラ10は、トナー像の転
写時におけるトナーの付着、該転写時の押圧力による変
形、あるいは該2次転写バイアスローラ10が常時接触
することによる中間転写ベルト2の変質などを回避する
ために、転写時以外は中間転写ベルト2から離間するよ
うに構成されている。
【0005】図6において、上記転写部に向けて転写材
3が搬送され、上記転写ニップNに転写材3が進入する
と、該転写部に2次転写バイアスローラ10により転写
バイアスが印加される。これにより、該転写部に転写電
界が形成され、この転写電界の作用によって転写ニップ
Nに進入した転写材3上に中間転写ベルト2上のトナー
像が転写される。
【0006】ところで、この種の画像形成装置において
は、図6に示すように、上記転写材3が転写ニップNに
進入して搬送される際に、上記転写部の転写材進入口部
分の手前側(図に矢印で示す中間転写ベルト2の移動方
向の上流側)の、転写材3と中間転写ベルト2との間に
微小なギャップGが生じる。このようなギャップGが生
じると、上記転写部の手前の転写材進入口部分の転写材
3と中間転写ベルト2との間で放電が起こる。そして、
該放電により、中間転写ベルト2上のトナー像が、該転
写部に到達する前に転写材3上に飛翔して転写画像に異
常が発生するという、いわゆるプレ転写が発生する(以
下、このプレ転写が起こる転写部手前側の転写材進入口
部分の領域を「プレ転写領域」という)。特に、上記中
間転写ベルト2を用いるカラー画像形成装置において
は、複数色の重なった画像が該中間転写ベルト501か
ら転写材3に一括転写されるため、上記プレ転写による
転写画像への影響が甚大で、例えば、各色トナーの重ね
チリやドットチリ、及びハーフトーンの転写過多などが
発生する。
【0007】上述のようなプレ転写の発生を防止するに
は、上記転写部の手前のプレ転写領域において発生する
転写材3と中間転写ベルト2とのギャップGをなくすこ
とが有効である。そこで、本発明者は、例えば、図7に
示すように、上記転写部手前のプレ転写領域Aにおける
中間転写ベルト2のベルト表面が上記2次転写バイアス
ローラ10の表面に接触するように、ベルト張架部材の
1つであるベルトガイド部材38を用いて、中間転写ベ
ルト2のベルト背面を張架してガイドする構成とした。
【0008】このような構成とすることにより、転写ニ
ップNへの転写材3の進入経路部分、つまりプレ転写領
域Aの中間転写ベルト2のベルト表面が、上記2次転写
バイアスローラ10の表面に接触する。これにより、レ
ジストローラ19により搬送される転写材3が、上記転
写部の手前側で中間転写ベルト2の表面と2次転写バイ
アスローラ10の表面とで挾持されて、中間転写ベルト
2に接触しながら転写ニップNに進入するようになる。
この結果、転写材3と中間転写ベルト2とが、上記プレ
転写領域Aで予め接触するようになり、該転写部の手前
のプレ転写領域Aに上記ギャップGが発生しなくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うに、転写材3と中間転写ベルト2とを転写部手前のプ
レ転写領域Aで予め接触させるように構成した画像形成
装置では、転写材3と中間転写ベルト2及び2次転写バ
イアスローラ10とが接触する転写材搬送方向の接触幅
が大きくなる。このため、このような構成の画像形成装
置においては、その転写部手前のプレ転写領域Aに作用
する静電吸着力により、転写材3と中間転写ベルト2も
しくは2次転写バイアスローラ10との密着力も大きく
なる。
【0010】ここで、上記プレ転写領域Aにおける2次
転写バイアスローラ10の表面の線速と、転写材3及び
中間転写ベルト2の表面の線速とは、本来、それぞれ同
一に設定されていることが望ましい。しかし、この種の
画像形成装置においては、構成部材の加工精度や特性
(例えば、中間転写ベルト2と2次転写バイアスローラ
10との寸法精度や熱膨張率)などに違いがあるため、
上記線速を一致させることが事実上困難である。
【0011】このため、この種の画像形成装置では、上
記プレ転写領域Aにおける転写材3と中間転写ベルト2
もしくは2次転写バイアスローラ10との密着力が大き
いと、該プレ転写領域Aにおける2次転写バイアスロー
ラ10の表面の線速と、転写材3及び中間転写ベルト2
の表面の線速との違いによって、転写材3上に転写され
た画像に画像ズレが発生することがある。例えば、転写
材3上に横ラインを等間隔で形成した場合、該線速の違
いによって横ラインの間隔がまばらになったり、一部色
の横ラインが濃くなるなどの不具合が発生する。
【0012】すなわち、上記プレ転写領域Aで転写材3
と中間転写ベルト2もしくは2次転写バイアスローラ1
0とが強く密着していると、転写材3と2次転写バイア
スローラ10あるいは中間転写ベルト2との線速差によ
って、それらの間に剪断力が発生する。この剪断力は、
該転写材3と中間転写ベルト2もしくは2次転写バイア
スローラ10との密着力に拮抗するように、転写材3の
伸び等の形状変化によりある一定値まで蓄積される。そ
して、該蓄積量が該密着力と拮抗する所定値を超える
と、それまで蓄積していた剪断力が一気に開放され、該
転写材3と2次転写バイアスローラ10あるいは中間転
写ベルト2との位置関係に、該線速差によるズレが生じ
る。この結果、中間転写ベルト2上のトナー像の転写位
置が正規の位置から外れて、転写材3上に転写された転
写画像に画像ズレが発生する。
【0013】このような線速の違いによる転写画像の画
像ズレは、上記プレ転写領域Aにおける転写材3と中間
転写ベルト2もしくは2次転写バイアスローラ10との
密着力が強くなるほど起りやすくなる。従って、上述し
たようなプレ転写の発生を防止するために、上記プレ転
写領域Aで転写材3と中間転写ベルト2とを単に接触さ
せるように構成しただけでは、転写画像の画像ズレとい
う新たな問題が発生する。なお、ここでは、上記像担持
体として中間転写ベルトを用いた画像形成装置を例にと
って説明したが、上述のような問題は、該像担持体とし
て感光体ベルトを使用し、該感光体ベルト上に形成した
トナー像を転写材に直接転写する方式の画像形成装置に
おいても同様に生じ得る。
【0014】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、転写部手前のプレ転
写領域で転写材と像担持体のベルト表面とが予め接触す
ることにより発生する、転写材と像担持体もしくは転写
部材との密着による転写画像の画像ズレという問題を解
消することができる画像形成装置を提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、表面にトナー像を担持し、複数
の張架部材により回転自在に張架された無端ベルト状の
像担持体と、該像担持体上にトナー像を形成するトナー
像形成手段と、上記像担持体に向けて搬送される転写材
の裏面側に配置された転写部材と、該像担持体を挟んで
該転写部材に対向する対向部材とを備え、該転写部材と
該像担持体のベルト表面とが対向する転写部に転写バイ
アスを印加して、該像担持体上のトナー像を該転写材上
に転写する転写手段と、上記転写部に向けて上記転写材
を搬送する転写材搬送手段とを備えた画像形成装置にお
いて、上記転写部の転写材搬送方向上流側のベルト表面
が上記転写部材の表面に接触するように上記像担持体を
ガイドするベルトガイド部材と、該像担持体のベルト表
面に潤滑材を塗布する潤滑材塗布手段を有することを特
徴とするものである。
【0016】この画像形成装置においては、上記像担持
体の、上記転写部の転写材搬送方向上流側のベルト表面
が上記転写部材の表面に接触するように、上記ベルトガ
イド部材によって該像担持体がガイドされる。これによ
り、上記転写搬送手段により搬送される転写材が、上記
転写部の手前側で像担持体のベルト表面と転写部材の表
面とで挾持されて、該ベルト表面に接触しながら前記転
写ニップNに進入するようになる。この結果、転写材と
像担持体のベルト表面とが、前記プレ転写領域Aで予め
接触するようになり、転写部手前のプレ転写領域Aに前
記ギャップGが発生しなくなって、トナー像のプレ転写
が防止される。また、上記潤滑材塗布手段により、該像
担持体のベルト表面に潤滑材が塗布される。この像担持
体のベルト表面に塗布された潤滑材の作用により、上記
プレ転写領域Aにおける転写材と像担持体との密着力が
低減される。従って、該プレ転写領域Aにおける転写材
と像担持体との間に線速差が生じたとしても、該密着力
により転写材と像担持体との間に生じる剪断力が極めて
小さくなる。また、該密着力により転写材と像担持体と
の間に生じた剪断力は、上記潤滑材の作用で転写材と像
担持体とが滑ることにより、該プレ転写領域Aに大きく
蓄積される前に随時開放される。これにより、該剪断力
が一気に開放されることによる転写画像の画像ズレの発
生がなくなる。
【0017】請求項2の発明は、表面にトナー像を担持
し、複数の張架部材により回転自在に張架された無端ベ
ルト状の像担持体と、該像担持体上にトナー像を形成す
るトナー像形成手段と、上記像担持体に向けて搬送され
る転写材の裏面側に配置された転写部材と、該像担持体
を挟んで該転写部材に対向する対向部材とを備え、該転
写部材と該像担持体のベルト表面とが対向する転写部に
転写バイアスを印加して、該像担持体上のトナー像を該
転写材上に転写する転写手段と、上記転写部に向けて上
記転写材を搬送する転写材搬送手段とを備えた画像形成
装置において、上記転写部の転写材搬送方向上流側のベ
ルト表面が上記転写部材の表面に接触するように上記像
担持体をガイドするベルトガイド部材と、該転写部材の
表面に潤滑材を塗布する潤滑材塗布手段とを有すること
を特徴とするものである。
【0018】この画像形成装置においては、上記潤滑材
塗布手段により、上記転写部材の表面に潤滑材が塗布さ
れる。この転写部材の表面に塗布された潤滑材の作用に
より、上記プレ転写領域Aにおける転写部材と転写材と
の密着力が低減される。従って、該プレ転写領域Aにお
ける転写部材と転写材との間に線速差が生じたとして
も、該密着力により転写部材と転写材との間に生じる剪
断力が極めて小さくなる。また、該密着力により転写部
材と転写材との間に生じた剪断力は、上記潤滑材の作用
で転写部材と転写材とが滑ることにより、該プレ転写領
域Aに大きく蓄積される前に随時開放される。これによ
り、該剪断力が一気に開放されることによる転写画像の
画像ズレの発生がなくなる。また、この画像形成装置に
おいては、潤滑材が転写部材の表面に塗布されるので、
該転写部材に塗布された潤滑材が転写材に移着しても、
該転写材に移着した潤滑材によって転写材上のトナー像
が影響を受けることがない。
【0019】請求項3の発明は、表面にトナー像を担持
し、複数の張架部材により回転自在に張架された無端ベ
ルト状の像担持体と、該像担持体上にトナー像を形成す
るトナー像形成手段と、上記像担持体に向けて搬送され
る転写材の裏面側に配置された転写部材と、該像担持体
を挟んで該転写部材に対向する対向部材とを備え、該転
写部材と該像担持体のベルト表面とが対向する転写部に
転写バイアスを印加して、該像担持体上のトナー像を該
転写材上に転写する転写手段と、上記転写部に向けて上
記転写材を搬送する転写材搬送手段とを備えた画像形成
装置において、上記転写部の転写材搬送方向上流側のベ
ルト表面が上記転写部材の表面に接触するように上記像
担持体をガイドするベルトガイド部材と、該像担持体の
ベルト表面及び該転写部材の表面に潤滑材を塗布する潤
滑材塗布手段とを有することを特徴とするものである。
【0020】この画像形成装置においては、上記潤滑材
塗布手段により、上記像担持体のベルト表面及び転写部
材の表面に潤滑材が塗布される。この像担持体のベルト
表面及び転写部材の表面に塗布された潤滑材の作用によ
り、上記プレ転写領域Aにおける像担持体のベルト表面
及び転写部材と転写材との密着力が低減される。従っ
て、該プレ転写領域Aにおける像担持体のベルト表面及
び転写部材と転写材との間に線速差が生じたとしても、
該密着力により像担持体のベルト表面及び転写部材と転
写材との間に生じる剪断力が極めて小さくなる。また、
該密着力により像担持体のベルト表面及び転写部材と転
写材との間に生じた剪断力は、上記潤滑材の作用で像担
持体のベルト表面及び転写部材と転写材とが滑ることに
より、該プレ転写領域Aに大きく蓄積される前に随時開
放される。これにより、該剪断力が一気に開放されるこ
とによる転写画像の画像ズレの発生がなくなる。
【0021】請求項4の発明は、請求項1、2又は3の
画像形成装置において、上記潤滑材は、フッ素系樹脂で
あることを特徴とするものである。
【0022】この画像形成装置においては、上記像担持
体のベルト表面もしくは転写部材の表面に塗布されたフ
ッ素系樹脂からなる潤滑材の作用により、上記プレ転写
領域Aにおける像担持体のベルト表面もしくは転写部材
と転写材との密着力が低減される。該フッ素系樹脂とは
分子中にフッ素原子を含有する合成高分子のことであ
り、耐熱性、耐薬品性に優れ、非粘着性、及び低摩擦特
性を有しているので、トナー像に対しての悪影響が少な
い。また、該フッ素系樹脂は、塗布対象となる上記像担
持体のベルトや転写部材の材料であるPETや導電性ゴ
ムなどに移着しやすいので、該像担持体のベルトや転写
部材に容易に塗布できる。更に、該フッ素系樹脂の外観
は白色であるので、仮に該潤滑材が像担持体上から転写
材上に移着しても、該転写材上に有色の物質が移着した
場合に比べて、画像に及ぼす影響が少なくなる。
【0023】請求項5の発明は、請求項4の画像形成装
置において、上記フッ素系樹脂は、ポリテトラフルオロ
エチレンであることを特徴とするものである。
【0024】この画像形成装置においては、上記フッ素
系樹脂として、ポリテトラフルオロエチレン(以下、
「PTFE」という)を使用しているので、上記潤滑材
による潤滑性能をより高めることができる。すなわち、
PTFEの分子構造は、CF2単位が、単純に繰り返す
化学構造を持つ完全に対称性の線状高分子である。ま
た、PTFEは分子の対称性が非常に高い無極性高分子
であり、分子間凝集力は非常に弱い。また、PTFEの
分子鎖表面は非常に滑らかである。このように、PTF
Eは、その分子間凝集力が小さく、分子鎖表面の凹凸が
小さいので、その摩擦係数が低い。また、上記フッ素系
樹脂としてPTFEを用いることで、例えば、上記像担
持体上の残留トナーを除去するために設けられているク
リーニング手段のクリーニングブレードの巻き込み等に
より像担持体の摩擦係数が上昇することによって発生す
る不具合を改善することができる(詳しくは、後述す
る)。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真式カラー複写機(以下「カラー複写機」とい
う)に適用した場合の実施形態について、図面を参照し
て説明する。図1は、中間転写ベルト2を用いたカラー
複写機の概略構成図である。このカラー複写機は、図1
に示す画像形成部のほか、図示しないカラー画像読み取
り部(以下「カラースキャナ」という)や、該カラー複
写機の駆動部を制御する制御部などによって構成されて
いる。
【0026】図1において、矢印方向に回転する感光体
ドラム1の周囲には、該感光体ドラムの表面を所定の極
性で一様に帯電させる帯電器4、書込み用レーザー光L
で感光体ドラム1の帯電面に潜像を形成するための図示
しない画像露光手段、個別に収容されている複数色のカ
ラートナーにより感光体ドラム1上に形成された潜像を
現像する現像器5、6,7,8、感光体ドラム1上の残
留トナーを除去する感光体ドラムクリーナー18が設置
されている。
【0027】上記感光体ドラム1の表面には、周知の電
子写真プロセスによりトナー像が形成される。この感光
体ドラム1の表面に形成されたトナー像は、該感光体ド
ラム1の回転により一次転写部に到る。一方、無端ベル
ト状の中間転写ベルト2は、駆動ローラ21、従動ロー
ラ24、張力制御機構を有するテンションローラ23、
および二次転写部を構成する2次転写対向ローラ(以
下、単に「対向ローラ」という)22に架張されて、感
光体ドラム1に近接または接触して、該感光体ドラム1
の周速と同期して回転する。
【0028】上記一次転写部には、上記中間転写ベルト
2の裏面側に、一次転写手段としてのコロナ帯電器9が
設置されている。該コロナ帯電器9は、感光体ドラム1
上に形成されたトナー像の帯電極性と逆極性の放電電界
を印加することで、該トナー像を中間転写ベルト2上に
一次転写する。上記トナー像が一次転写された中間転写
ベルト2は、矢印方向に回転して、上記対向ローラ22
と2次転写バイアスローラ(以下、単に「2次転写ロー
ラ」という)10が設置された二次転写部に到る。この
2次転写ローラ10は、上記中間転写ベルト2に対して
接離自在に構成されている。
【0029】一方、上記感光体ドラム1は、次のトナー
像の形成のために、その表面に残留した残留トナーが、
上記感光体ドラムクリーナー18により除去される。ま
た、図示しない除電器により感光体ドラム1の表面に残
留した残留電荷が除去される。ここで、上記感光体ドラ
ム1上に連続してトナー像を形成する場合には、上記残
留トナーおよび上記残留電荷が除去された後、上記帯電
器4により、該感光体ドラム1の表面が再び一様に帯電
される。また、カラー画像を形成する場合には、上記感
光体ドラム1上に複数の画像信号に対応した各色のトナ
ー像が順次形成され、この感光体ドラム1上に形成され
た各色のトナー像が、上記一次転写部で上記中間転写ベ
ルト2上に順次重ね合わされて転写される。
【0030】このようにして、上記中間転写ベルト2上
に最終のトナー像が一次転写されると、該中間転写ベル
ト2に一次転写されて担持されたトナー像の先端が上記
2次転写部にさしかかる前に、上記二次転写ローラ10
が該中間転写ベルト2の表面に接するように移動され
る。つまり、該二次転写ローラ10は、上記中間転写ベ
ルト2上に最終のトナー像が一次転写されるまで、該中
間転写ベルト2の表面から離間した位置に退避してい
る。
【0031】一方、上記中間転写ベルト2上へのトナー
像の形成が行われている間に、給紙トレー12に収容さ
れている転写材3が、フィードローラ11の回転により
一枚ずつ取り出される。該給紙トレー12から取り出さ
れた転写材3は、レジストローラ19のニップに挾持さ
れた状態で待機される。そして、上記中間転写ベルト2
に担持されたトナー像の先端と、該転写材の画像転写領
域の先端とが一致するようにタイミングが取られて、該
レジストローラ19により該転写材3が搬送される。
【0032】これにより、上記中間転写ベルト2と二次
転写ローラ10の間の転写ニップNに該転写材3が搬送
され、該転写ニップNに印加された転写バイアスによ
り、該中間転写ベルト2に担持されたトナー像が、該転
写材3上に一括して二次転写される。このようにして、
トナー像が二次転写された転写材3は、搬送ベルト14
で定着装置15に送られて、該トナー像が加熱/加圧に
より定着された後、機外に排出される。
【0033】一方、上記トナー像の二次転写を終えた中
間転写ベルト2は、中間転写ベルトクリーナー16によ
り、その表面に付着している残留トナーと紙粉等の除去
が行われる。また、上記二次転写ローラ10は、クリー
ニングブレード25により、その周面に付着しているト
ナーの除去が行われる。
【0034】次に、本発明のカラー複写機の特徴部であ
る上記二次転写部の構成について説明する。本実施形態
に係る画像形成装置の二次転写部は、図2に示すよう
に、上記転写ニップNに向けて搬送される転写材3をガ
イドするための上ガイド部材33と、下ガイド部材35
を有している。また、上記中間転写ベルト2の転写ニッ
プNの手前のベルト背面が、該中間転写ベルト2を張架
する張架部材の1つであるベルトガイド部材38を用い
て張架された構成となっている。この構成により、転写
ニップNへの転写材3の進入経路部分、つまりプレ転写
領域Aの中間転写ベルト2のベルト表面が、上記2次転
写バイアスローラ10の表面に接触するようになる。
【0035】このように、上記転写ニップNの手前のプ
レ転写領域Aにおける中間転写ベルト2のベルト表面
と、上記2次転写バイアスローラ10の表面とが接触す
るように構成することによって、レジストローラ19に
より搬送される転写材3が、上記転写部の手前側で中間
転写ベルト2の表面と2次転写バイアスローラ10の表
面とで挾持されて、中間転写ベルト2に接触しながら転
写ニップNに進入するようになる。そして、転写材3と
中間転写ベルト2とが、上記プレ転写領域Aで予め接触
するようになり、該転写部の手前のプレ転写領域Aに、
前述したプレ転写の発生原因となるギャップG(図6参
照)が生じなくなる。これにより、該ギャップGでの放
電による画像不良の発生が防止されるようになる。
【0036】ところが、前述したように、転写材3と中
間転写ベルト2とを転写部手前のプレ転写領域Aで予め
接触させるように構成した場合には、転写材3と中間転
写ベルト2及び2次転写バイアスローラ10とが接触す
る転写材搬送方向の接触幅が大きくなるため、転写部手
前のプレ転写領域Aに作用する静電吸着力により、転写
材3と中間転写ベルト2もしくは2次転写バイアスロー
ラ10との密着力が大きくなる。そして、上記プレ転写
領域Aにおける転写材3と中間転写ベルト2もしくは2
次転写バイアスローラ10との密着により、転写材3と
2次転写バイアスローラ10あるいは中間転写ベルト2
との間に線速差によって剪断力が蓄積され、この蓄積さ
れた剪断力が一気に開放されることによる転写画像の画
像ズレが発生する。
【0037】そこで、本実施形態に係るカラー複写機に
おいては、図2に示すように、上記2次転写バイアスロ
ーラ10、もしくは上記中間転写ベルト2の、何れか一
方もしくは両方の表面に対して、潤滑材塗布手段40、
50を使用して、潤滑剤を塗布するように構成する。図
2において、上記2次転写バイアスローラ10の表面に
は上記潤滑材塗布手段40により潤滑材が塗布され、上
記中間転写ベルト2の表面には上記潤滑材塗布手段50
により潤滑材が塗布される。
【0038】このように、上記潤滑材塗布手段40(又
は50)により、上記2次転写バイアスローラ10(又
は中間転写ベルト2)の表面に、潤滑材を塗布すること
により、上記プレ転写領域Aにおける2次転写バイアス
ローラ10(又は中間転写ベルト2のベルト表面)と、
転写材3とのの間に生じる摩擦係数、摩擦力を低減する
ことが可能になる。これにより、該プレ転写領域Aにお
いて、2次転写バイアスローラ10(又は中間転写ベル
ト2)と転写材3との間に線速差が生じたとしても、2
次転写バイアスローラ10(又は中間転写ベルト2)と
転写材3との間に生じる剪断力が極めて小さくなる。ま
た、上記潤滑材の作用で2次転写バイアスローラ10
(又は中間転写ベルト2)と転写材3とが滑ることによ
り、該密着力により生じた該剪断力がプレ転写領域Aに
大きく蓄積される前に随時開放される。また、該線速差
によって転写画像にズレが生じたとしても、このズレの
絶対量は小さくズレた画像が分散されるので、全体とし
ては画像ズレが目立たなくなる。従って、このカラー複
写機においては、上記剪断力が一気に開放されることに
よる転写画像の画像ズレの発生が解消される。
【0039】上記潤滑材は、上記2次転写バイアスロー
ラ10と、上記中間転写ベルト2との、何れか一方もし
くは両方に塗布するようにする。ここで、上記潤滑材塗
布手段40により、上記潤滑材を上記2次転写バイアス
ローラ10の表面に塗布するようにした場合には、2次
転写バイアスローラ10の表面に塗布された潤滑材が上
記転写材3に移着しても、該転写材3に移着した潤滑材
によって転写材3上のトナー像が影響を受けることがな
くなる。また、上記潤滑材塗布手段50により、上記潤
滑材を上記中間転写ベルト2の表面に塗布するようにし
た場合には、後述するような効果を得ることが可能にな
る。
【0040】上記潤滑材塗布手段40は、例えば図3に
示すように、支軸41により揺動自在に軸支された塗布
部材42と、該塗布部材42の背面を押圧する押圧バネ
43とで構成されている。塗布部材42には固形状の潤
滑材60が保持されている。この塗布部材42の背面が
押圧バネ43により押圧されることにより、該塗布部材
42が支軸41を中心として図において反時計方向に揺
動する。これにより、該塗布部材42に保持されている
潤滑材60が、上記2次転写バイアスローラ10の外周
面に接触する。この状態で、2次転写バイアスローラ1
0が矢印方向に回転することにより、該2次転写バイア
スローラ10の表面に潤滑材60が塗布される。
【0041】上記潤滑材塗布手段50は、例えば図4に
示すように、上記中間転写ベルト2の表面に接触しなが
ら回転する回転ブラシ61と、該回転ブラシ51に対し
て進退自在に配置された塗布部材52と、該塗布部材5
2の背面を押圧する押圧バネ53とで構成されている。
塗布部材52には固形状の潤滑材60が保持されてい
る。この塗布部材52の背面が押圧バネ53により押圧
されることにより、該塗布部材52に保持されている潤
滑材60が、上記2回転ブラシ51の外周面に接触す
る。この状態で、回転ブラシ51が矢印方向に回転する
ことにより、該回転ブラシ51上に潤滑材60が塗布さ
れる。そして、上記2次転写バイアスローラ10が矢印
方向に移動することにより、該回転ブラシ51上に塗布
された潤滑材60が2次転写バイアスローラ10の表面
に塗布される。
【0042】なお、上記潤滑材塗布手段40、50は、
図3及び図4に示したものに限らず、2次転写バイアス
ローラ10や上記転写上記中間転写ベルト2の表面に、
上記潤滑材60を塗布できる構成であればよい。また、
上記潤滑材としては、図示のような固形状の潤滑材60
に限らず、潤滑作用を有する材料であれば、液体状、固
体状、粉末状等のどのような潤滑材でもよい。例えば、
液体状の潤滑材としては、シリコンオイルやフッ素オイ
ル等の潤滑性液体を用いることができる。固形状の潤滑
材としては、PTFE、PFA、PVDF等の各種フッ
素含有樹脂、シリコーン樹脂、ポリオレフィン系樹脂、
シリコングリース、フッ素グリース、パラフィンワック
ス、ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩、黒鉛、二硫化
モリブデン等を用いることができる。
【0043】また、上述のような各種の潤滑材の中で
も、例えば、ステアリン酸亜鉛、ポリエチレンwaxな
どのような、白色でトナー像に付着しても転写画像に悪
影響を及ぼさないもの、極性を有し塗布等が容易なも
の、固形化しやすいものが特に望ましい。更に、上記潤
滑材は、1種類の原料で構成されている必要はなく、2
種類以上の原料で構成したものであっても良い。
【0044】また、上記潤滑材としては、耐熱性、耐薬
品性に優れ、非粘着性、及び低摩擦特性を有しているフ
ッ素系樹脂を使用することが好ましく、このフッ素系樹
脂の中でも、分子間凝集力及び分子鎖表面の凹凸が小さ
く、摩擦係数が低いPTFEを使用することが望まし
い。
【0045】以下、本発明において着目したフッ素樹
脂、及びPTFEについて説明する。フッ素樹脂は、耐
熱性、耐薬品性に優れ、非粘着性、低摩擦特性、電気絶
縁性が良好であるという特徴を有しているので、上記中
間転写ベルト2や2次転写ローラ10の表面を低摩擦化
する材料としては最適である。通常、フッ素樹脂は、摩
擦する相手材よりも柔らかいため、滑り方向への転移が
容易に起こる。このフッ素樹脂の相手材への転移は、表
面の分子の配向と剥離の開始、摩擦熱による相転移と膨
れ、そして完全な剥離という過程を経る。中でも、上記
PTFEは、あらゆる固体中で最も低い摩擦係数を有す
る物質である。
【0046】また、フッ素樹脂とは、一般的に、分子中
にフッ素原子を含有する合成高分子のことであり、通
常、ポリテトラフルオロエチレン(四ふっ化エチレン樹
脂:略称PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフ
ルオロアルキルビニルエーテル共重合体(四ふっ化エチ
レン、パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂:略
称PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
プロピレン共重合体(四ふっ化エチレン、6ふっ化プロ
ピレン共重合樹脂:略称FEP)、テトラフルオロエチ
レンーエチレン共重合体(四ふっ化エチレン、エチレン
共重合樹脂:E/TFE)、ポリビニリデンフルオライ
ド(ふっ化ビニリデン樹脂:PVDF)、ポリクロロト
リフルオロエチレン(三ふっ化塩化エチレン樹脂:略称
PCTFE)、クロロトリフルオロエチレン−エチレン
共重合体(三ふっ化塩化エチレン、エチレン共重合樹
脂:略称E/CTFE)、テトラフロオエチレン−パー
フロロジメチルジオキソール共重合樹脂(略称TFE/
PDD)、ポリビニルフルオライド(ふっ化ビニル樹
脂:略称PVF)の9種類を指す。
【0047】これらのフッ素樹脂には、表面摩擦係数が
低いものが多い。これは、フッ素分子の分極率が小さ
いため含フッ素化合物の分子間凝集エネルギーが低い。
構造的に分子鎖表面が滑らかである。配向によって
摩擦抵抗が緩和される。等によると考えられる。
【0048】また、フッ素樹脂は、相手材料に移着し
やすい。白色である。熱的化学的に安定な物質であ
る。といった特徴を備えている。従って、このようなフ
ッ素系樹脂を上記潤滑材として用いることにより、白色
からなるフッ素樹脂は、通常使用される転写材2と同色
であるので、該転写材3に潤滑材が移着した場合でも、
転写材3上に有色の物質が付着するよりも、転写画像に
及ぼす影響が少なく使用しやすい。また、フッ素系樹脂
は、熱的及び化学的に安定した物質であるので、電子写
真プロセスにより特性が変化して不具合が生じるという
こともない。
【0049】次に、上記PTFEの特徴、及び製法等に
ついて説明する。先ず、一般的なPTFEの成形、加
工、及び材料に関して説明する。PTFEは、溶融粘度
が極めて高く、一般の熱可塑性のプラスチック材料で使
用される射出などの成形法を使用することが難しい。こ
のため、PTFEの成形法としては、粉末樹脂を(主
に、常温下で)予備成形し、これを融点以上の350〜
400℃に加熱する焼結成形加工(焼成加工)にて、そ
の粒子を固体成形する方法である圧縮成形法、またその
他成形法としてラム押出成形法、ペースト押出成形法な
どの押し出し成形法などがある。
【0050】これら成形に使用されるPTFE材料は、
大きく分けて、モールディングパウダー、ファインパウ
ダーの2種類に分類される。一般的に、モールディング
パウダーは、圧縮成形法、ラム押出法に使用され、ファ
インパウダーは、ペースト押出法に使用される。
【0051】上記モールディングパウダーとは、懸濁重
合で得られた原粉末を、一旦数十〜数百μmの大きさに
粉砕し、その後、使用法に合せた形で行われる粒状化、
微粉化、前加熱などの処理の後に生成された粉末の総称
である。また、上記ファインパウダーとは、乳化重合で
得られたラテックスを、凝析、乾燥させ約300〜60
0μmの粒径に調節したものをいう。
【0052】また、上記以外の材料に、低分子量PTF
Eと呼ばれるものがある。これは、通常、成形加工に対
し実用化されているモールディングパウダー、ファイン
パウダーが、500〜600万以上の数平均分子量を持
つのに対して、一般的に、その分子量が数千〜数十万の
PTFEのことを示す。これら低分子PTFEは、PT
FE以外の樹脂材料や、オイル、インク、塗料などに添
加し使用される。
【0053】次に、上記PTFEの摩擦特性、及びPT
FEの潤滑材としての特徴について説明する。先ず、そ
の摩擦現象を知るために、その分子構造を次に示す。分
子構造は、CF2単位が、単純に繰り返す化学構造を持
つ完全に対称性の線状高分子である。また分子の対称性
が非常に高い無極性高分子であり、分子間凝集力は非常
に弱い。また分子鎖表面は非常に滑らかである。
【0054】上記PTFEは、その分子間凝集力が小さ
く、分子鎖表面の凹凸が小さいので、その摩擦係数が低
い。また、PTFEは、非常に柔らかい物質であり、分
子間の凝集力が小さいので、PTFE分子間で滑りが起
こりやすく、摩擦の相手材に、摩耗したPTFEが供給
されることによりPTFEの移着が容易に起こる。この
PTFEの移着により、相手材の表面にPTFE層が生
成され、そこに生じる摩擦がPTFEどうしの摩擦に置
き換えられて、相手材の摩擦係数が低下する。このこと
は、摺動状態において多くの材料とPTFE間の摩擦抵
抗が低くなることの一要因として知られている。
【0055】このようなPTFEを上記潤滑材として使
用することにより、その摩擦に対する特性が上記2次転
写バイアスローラ10や中間転写ベルト2と上記転写材
3との密着を解消するための潤滑作用として有効に機能
する他、該中間転写ベルト2上に残留したトナーを除去
するための上記中間転写ベルトクリーナー16に対して
も有益な働きをすることになる。
【0056】すなわち、上記中間転写ベルトクリーナー
16のクリーニングブレード16aの先端がベルト移動
方向側に巻き込まれると、該クリーニングブレード16
aによって中間転写ベルト2上に残留したトナーが除去
されなくなり、クリーニング不良が生じて不良画像が発
生するようになる。これは、中間転写ベルト2とクリー
ニングブレード16aとの間の摩擦力(両部材の摩擦係
数、および押し当て力により発生する)が主原因であ
る。
【0057】このようなクリーニングブレード16aの
先端の巻き込みは、上記中間転写ベルト2の表面に上記
潤滑材が塗布して、該中間転写ベルト2とクリーニング
ブレード16aとの間の摩擦力を低下させることにより
解消される。特に、上記PTFEは、その特性上、摺動
する相手材への移着が起こりやすいので、上記中間転写
ベルト2や上記2次転写バイアスローラ10のような回
転駆動される部材への潤滑材供給に適している。
【0058】また、上記PTFEは、上述のようにして
移着が生じた後、つまり該PTFEどうしの摩擦が支配
的になった後は、PTFEの摩耗が低下することがあ
る。これは、PTFEどうしの摩擦係数が極端に小さい
ため、そこに生じる剪断力が低下し摩耗が減ることがあ
るためである。これより、PTFEを中間転写ベルト2
に直接接触させて、その潤滑効果を得る場合、該PTF
Eの移着後、その接触圧、及び摺動条件によっては、塗
布量が自動的に制限されることがあり、一定以上の潤滑
材の塗布が抑えられるようになる場合もある。また、上
記PTFEの分子間の崩れは、相手材に移着後も起こり
うる。この性質により、中間転写ベルト2上に付着した
PTFEはある一定の割合で付着と除去が繰り返すこと
になる。
【0059】一方、上記感光体ドラム1上に残留したト
ナーの除去に関しては、上記感光体ドラムクリーナー1
8によって行われる。通常、感光体ドラム1の表面に
は、異物質、例えば画像ボケを生じさせる原因である放
電生成物(NOx、SOxなど)などが付着する。上述
のような潤滑材塗布を行わない場合は、クリーニング部
等で起こる感光体ドアラム1の表層の削れと同時に、こ
れらの異物質も除去されていた。しかし、上記潤滑材を
塗布することにより、その感光体ドラム1の表層の削れ
が少なくなり、これらの異物質を除去できなくなって画
像不良が起こることがある。
【0060】ここで、上記PTFEのように供給、除去
が繰り返し行われる潤滑材の場合、それら異物質も付
着、除去が繰り返されることになり、ある程度画像不良
を低減できることが分かっている。従って、この感光体
ドラム1に塗布する潤滑材として、上記フッ素系樹脂、
特に、上記PTFEを使用することにより、その潤滑性
能を高めることができ、且つ、上記クリーニングブレー
ドの巻き込み等による不具合を改善することができるよ
うになる。
【0061】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、潤滑材塗布手
段により像担持体のベルト表面に潤滑材が塗布されるの
で、該ベルト表面と転写材との間に生じる摩擦係数及び
摩擦力が低減され、該ベルト表面と転写材との密着によ
る転写画像の画像ズレの発生を防止できるという優れた
効果がある。
【0062】請求項2の発明によれば、潤滑材塗布手段
により転写部材の表面に潤滑材が塗布されるので、該転
写部材の表面と転写材との間に生じる摩擦係数及び摩擦
力が低減され、該転写部材と転写材との密着による転写
画像の画像ズレの発生を防止できるというという優れた
効果がある。
【0063】請求項3の発明によれば、潤滑材塗布手段
により像担持体のベルト表面及び転写部材の表面に潤滑
材が塗布されるので、該像担持体のベルト表面及び転写
部材の表面と転写材との間に生じる摩擦係数及び摩擦力
が低減され、該像担持体のベルト表面及び転写部材の表
面と転写材との密着による転写画像の画像ズレの発生を
防止できるというという優れた効果がある。
【0064】請求項4の発明によれば、像担持体のベル
ト表面もしくは転写部材の表面に塗布されたフッ素系樹
脂からなる潤滑材の作用により、プレ転写領域における
像担持体のベルト表面もしくは転写部材と転写材との密
着が低減されるので、該密着による転写画像の画像ズレ
の発生を防止できる。また、該フッ素系樹脂は、耐熱
性、耐薬品性に優れ、非粘着性、及び低摩擦特性を有し
ているので、トナー像に対しての悪影響が少なく、塗布
対象となる上記像担持体のベルトや転写部材の材料であ
るPETや導電性ゴムなどに移着しやすいので、該像担
持体のベルトや転写部材に容易に塗布できる。更に、該
フッ素系樹脂の外観は白色であるので、仮に該潤滑材が
像担持体上から転写材上に移着しても、該転写材上に有
色の物質が移着した場合に比べて、画像に及ぼす影響が
少なくなるという優れた効果がある。
【0065】請求項5の発明によれば、PTFEは、そ
の分子間凝集力が小さく、分子鎖表面の凹凸が小さいの
で、その摩擦係数が低く、また、像担持体上の残留トナ
ーを除去するために設けられているクリーニング手段の
クリーニングブレードの巻き込み等により像担持体の摩
擦係数が上昇することによって発生する不具合を改善す
ることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の画像形
成部の構成を示す概略図。
【図2】上記画像形成装置の二次転写部の構成を示す要
部概略図。
【図3】上記画像形成装置の二次転写部に配置された転
写部材としての2次転写ローラに潤滑材を塗布する潤滑
材塗布手段の構成を示す要部概略図。
【図4】上記画像形成装置の像担持体としての中間転写
ベルトに潤滑材を塗布する潤滑材塗布手段の構成を示す
要部概略図。
【図5】上記従来の画像形成装置の画像形成部の構成を
示す概略図。
【図6】従来の画像形成装置の二次転写部の構成を示す
要部概略図。
【図7】本出願人が先に提案した二次転写部の構成を示
す要部概略図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 中間転写ベルト 2A 中間転写ベルトの第1のベルト平面部 2B 中間転写ベルトの第2のベルト平面部 2a 中間転写ベルトの第1のベルト平面部の上流
側の端部 3 転写材 4 帯電器 5,6,7,8 現像器 10 2次転写バイアスローラ 15 定着装置 16 中間転写ベルトクリーナー 16a クリーニングブレード 19 レジストローラ 21 駆動ローラ、 24 従動ローラ、 23 テンションローラ、 22 二次転写対向ローラ 33 上ガイド部材 33a 上ガイド部材の端部 35 下ガイド部材 38 ベルト背面ガイド部材 40,50 潤滑材塗布手段 41 支軸 42 塗布部材 43 押圧バネ 51 回転ブラシ 52 塗布部材52 53 押圧バネ 60 潤滑材 A プレ転写領域 G 中間転写ベルトと転写材とのギャップ N 転写ニップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H200 FA04 GA23 GA34 GA47 GB12 GB25 HA12 HB03 JA02 JA25 JA28 JB10 JB12 JB17 JB45 JC04 JC12 JC13 LA14 LA24 LB02 LB13 LC04 MA04 MA20 3F049 AA01 BB08 DA03 DA05 LA02 LA07 LB03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面にトナー像を担持し、複数の張架部材
    により回転自在に張架された無端ベルト状の像担持体
    と、該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手
    段と、上記像担持体に向けて搬送される転写材の裏面側
    に配置された転写部材と、該像担持体を挟んで該転写部
    材に対向する対向部材とを備え、該転写部材と該像担持
    体のベルト表面とが対向する転写部に転写バイアスを印
    加して、該像担持体上のトナー像を該転写材上に転写す
    る転写手段と、上記転写部に向けて上記転写材を搬送す
    る転写材搬送手段とを備えた画像形成装置において、 上記転写部より転写材搬送方向上流側のベルト表面が上
    記転写部材の表面に接触するように上記像担持体をガイ
    ドするベルトガイド部材と、該像担持体のベルト表面に
    潤滑材を塗布する潤滑材塗布手段を有することを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】表面にトナー像を担持し、複数の張架部材
    により回転自在に張架された無端ベルト状の像担持体
    と、該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手
    段と、上記像担持体に向けて搬送される転写材の裏面側
    に配置された転写部材と、該像担持体を挟んで該転写部
    材に対向する対向部材とを備え、該転写部材と該像担持
    体のベルト表面とが対向する転写部に転写バイアスを印
    加して、該像担持体上のトナー像を該転写材上に転写す
    る転写手段と、上記転写部に向けて上記転写材を搬送す
    る転写材搬送手段とを備えた画像形成装置において、 上記転写部より転写材搬送方向上流側のベルト表面が上
    記転写部材の表面に接触するように上記像担持体をガイ
    ドするベルトガイド部材と、該転写部材の表面に潤滑材
    を塗布する潤滑材塗布手段とを有することを特徴とする
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】表面にトナー像を担持し、複数の張架部材
    により回転自在に張架された無端ベルト状の像担持体
    と、該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手
    段と、上記像担持体に向けて搬送される転写材の裏面側
    に配置された転写部材と、該像担持体を挟んで該転写部
    材に対向する対向部材とを備え、該転写部材と該像担持
    体のベルト表面とが対向する転写部に転写バイアスを印
    加して、該像担持体上のトナー像を該転写材上に転写す
    る転写手段と、上記転写部に向けて上記転写材を搬送す
    る転写材搬送手段とを備えた画像形成装置において、 上記転写部より転写材搬送方向上流側のベルト表面が上
    記転写部材の表面に接触するように上記像担持体をガイ
    ドするベルトガイド部材と、該像担持体のベルト表面及
    び該転写部材の表面に潤滑材を塗布する潤滑材塗布手段
    とを有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3の画像形成装置におい
    て、 上記潤滑材は、フッ素系樹脂であることを特徴とする画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3又は4の画像形成装置に
    おいて、 上記フッ素系樹脂は、ポリテトラフルオロエチレンであ
    ることを特徴とする画像形成装置。
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