JP2003075874A - 光スイッチング装置および製造方法 - Google Patents

光スイッチング装置および製造方法

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JP2003075874A
JP2003075874A JP2002237587A JP2002237587A JP2003075874A JP 2003075874 A JP2003075874 A JP 2003075874A JP 2002237587 A JP2002237587 A JP 2002237587A JP 2002237587 A JP2002237587 A JP 2002237587A JP 2003075874 A JP2003075874 A JP 2003075874A
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optical
substrate
layer
waveguide
switching device
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JP2002237587A
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Alexei Glebov
グレヴォフ アレクセイ
Peters Michael
ピーターズ マイケル
Michael Lee
リー マイケル
James Roman
ロウマン ジェイムズ
Kuzuma David
クズマ ディヴィッド
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/29Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the position or the direction of light beams, i.e. deflection
    • G02F1/31Digital deflection, i.e. optical switching

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 多数の入力および出力チャネルを高速スイッ
チング処理可能な光学的相互接続スイッチング装置を製
造するためのハイブリッド集積プロセスを提供する。 【解決手段】 スイッチング要素は、適切な形態の電極
に電場を印加することによる、電気‐光学材料における
光ビームの偏向に基づくものである。集積プロセスは、
重合材料(またはシリカ)による2D画像光学を利用し
た基板30の作成、光偏向要素の作成、および画像光学
を利用した基板における偏向素子の組み立てを包含す
る。光偏向素子の作成は、LN(リチウム・ナイオベー
ト)ブロック12の作成を含む。光学スイッチング装置
において作成されたLNブロック12は、LNブロック
12の表面に形成された2次元ウェーブガイド14、お
よびLNブロック12の表面における電極18a2(1
8a1)、18b2(18b1)を包含する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声およびデータ
通信用の光ネットワークに使用される光スイッチング装
置に関する。特に、本願実施例は、光スイッチング装
置、および光学的交差接続スイッチング装置(optical c
ross-connect switching device)を製造、形成または作
成する方法を提供する。
【0002】
【従来の技術】音声およびデータ通信に関する光ネット
ワークの進展によって、高速データ情報転送能力に対す
る多大な要請が生じている。そのような転送能力を可能
にするため、緻密な波長分割多重化(DWDM: dense wavel
ength division multiplexing)技術が開発され、同一の
ファイバを通じて複数波長の転送を可能にし、40−1
00Gb/sに至るデータ転送レートを導出する。高速
スイッチングおよび配信装置は、光学ネットワークのコ
ア・エレメントより成り、光ネットワーク上のデータ伝
送を動的に制御することを可能にする。更に、高速デー
タ転送は、スイッチング装置の機能に条件を強いる。
【0003】光ビームの光−電気(OE)偏向(deflect
ion)に基づく光学的交差接続空間分割スイッチは、高速
光ネットワークにおける将来的実現性に多大な潜在性を
有している。重要な関心事の1つは、信頼性およびコス
ト的な事項に加えて、スイッチング時間と、大量の入力
および出力チャネルを取り扱う能力であり、これは例え
ば2003年までに4000×4000に到達する。光
から電気へおよび逆に光への信号変換を利用するところ
の既存の光スイッチング装置は、そのような要請を満足
しない。スイッチング・マトリクスを非常に遅いスイッ
チング時間にすることは、非常に多数の入力および出力
(I/O)ポートを接続することを設計可能にする。そ
のようなスイッチは単なるディジタル光スイッチのアセ
ンブリにより構築可能であり、各々は1つの入力を2つ
の可能な出力ポートに方向付けることが可能である。し
かしながら、光交差接続スイッチング要素は、大規模な
用途に、いっそう有利である。これらの装置は、スイッ
チング機能を実行するために、大規模なモノリシック・
スイッチ・アレイを必要とする。光ビーム偏向に基づく
光学的交差接続スイッチングの主要な原理はよく知られ
ているが、この種のスイッチング装置に関し、ロバスト
(robust)であり、信頼性があり、低価格であり、拡張性
のある製造プロセスは得られていない。
【0004】現在のところ、市場における主な光学的ス
イッチング製品は(例えば、ルーセント(Lucent)のラム
ダ・ルータ)、MEONIS技術に基づいており、光を
偏向させるために回転するミクロ・ミラーを利用する。
しかしながら、これらの光学的スイッチング装置は、多
数の可動部分に起因して信頼性の高いものではなく、ま
た、ミラーの機構によってスイッチング時間が制限され
る。光学的スイッチング装置の多数の可動部分の信頼性
を向上させること、およびミクロ・ミラーの機構に起因
するこれらの装置におけるスイッチング時間の制約を克
服することが望まれている。
【0005】様々な技術的および経済的困難性に起因し
て、市場に未だ登場していないいくつかの他の光学的ス
イッチング技術が存在する。そのような光学的スイッチ
ング技術には、単なる例示に過ぎないが:アジレント・
テクノロジ・インク(Agilent Technologies Inc.)からの
バブル・スイッチ、熱−光および電気−光学(EO)効
果および液晶に基づくスイッチ等が含まれる。これらの
装置の多くは依然として研究開発段階にある。EOスイ
ッチを包含するこれらの技術のいくつかは、高速、低コ
スト、高信頼性および高I/Oポート数の製品に適用可
能である。しかしながら、現在のところ、上記の要請を
満足し得るところの認証された技術は実現されていな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、必要とさ
れることおよび発明の対象は、改善された光学的スイッ
チング装置および改善された光学的スイッチング装置を
製造する方法である。更に必要とされることおよび発明
の対象は、多数の入力および出力チャネルを処理する妨
害しない(non-blocking)光学的相互接続スイッチング・
マトリクスの製造を可能にする集積プロセスである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の実施例は、光学
的相互接続スイッチング装置を製造するためのハイブリ
ッド集積プロセスを提供する。スイッチング要素は、例
えばプリズム、格子等のような、適切な形態の電極に電
場を印加することによる、電気−光学材料における光ビ
ームの偏向に基づくものである。集積プロセスは、重合
材料またはシリカによる2D(2次元)画像光学を利用
した例えばシリコン基板のような基板の作成、光偏向要
素の作成、および画像光学を利用した基板における偏向
素子の組み立てを包含する。光偏向素子の作成は、LN
(リチウム・ナイオベート)ブロックの作成を含む。光
学スイッチング装置において作成されたLNブロック
は、LNブロックの表面に形成された2次元ウェーブガ
イド、およびLNブロックの表面における電極を包含す
る。
【0008】本発明による形態は、更に、光学的基板ア
センブリを製造する方法であって:基板を用意するステ
ップ;前記基板に第1クラッディング層を設けるステッ
プ;前記第1クラッディング層に第1凹部(recess)を形
成するステップ;前記第1凹部内に複数の第1偏向子電
極アセンブリを設けるステップ;前記第1クラッディン
グ層に、および前記第1電極アセンブリ上にコア層を設
けるステップ;および前記コア層においてマイクロレン
ズを形成し、光学的基板アセンブリを形成するステッ
プ;より成る方法を提供する。更に本方法は、コア層に
調整フレーム・アセンブリを形成するステップを有す
る。調整フレーム・アセンブリを形成するステップは、
離間された複数のコーナー・アセンブリ(corner assembl
y)を形成するステップ、および第1クラッディング層に
基板に下降する開口をエッチングするステップより成
る。開口は第1凹部に達し得る。更なる方法は、第1凹
部に保護層を堆積するステップより成る。
【0009】本発明による形態は、更に、光学的スイッ
チング装置を製造する方法であって:基板を用意するス
テップ;前記基板に第1クラッディング層を設けるステ
ップ;前記第1クラッディング層に複数の第1偏向子電
極アセンブリを設けるステップ;前記第1クラッディン
グ層に、および前記第1電極アセンブリ上にコア層を設
けるステップ;前記コア層内にマイクロレンズを形成
し、光学的基板アセンブリを作成するステップ;前記コ
ア層内に調整フレーム・アセンブリを形成するステッ
プ;および前記調整フレーム・アセンブリを光学的スイ
ッチング装置に結合するステップ;より成る方法を提供
する。前記光学的スイッチング装置を形成するステップ
は、光学的スイッチング基板を用意するステップ;前記
光学的スイッチング基板内に元素を拡散させ、前記光学
的スイッチング基板内にウェーブガイド層を作成するス
テップ;および前記光学的スイッチング基板内に複数の
第2偏向子電極アセンブリを設けるステップより成る。
光学スイッチング基板は、好ましくはLiNbOより
成り、要素はチタニウムのような遷移金属より成ること
が好ましい。調整フレーム・アセンブリを作成するステ
ップは、第1クラッディング層に基板に下降する開口を
エッチングするステップより成る。開口は好ましくは第
1凹部に達し、調整フレーム・アセンブリは離間された
複数のコーナー・アセンブリを含む。複数の光学出力
は、光学信号が障害となることなしに交差して、マイク
ロレンズから光学出力に直接的に伝送されるように、コ
ア層で形成され得る。
【0010】本発明の他の形態は、光学的スイッチング
装置を製造する方法であって、妨害しない光学的スイッ
チング基板を用意するステップ;前記光学的スイッチン
グ基板に元素を拡散し、妨害しない光学的スイッチング
基板内にウェーブガイド層を作成するステップ;および
前記妨害しない光学的スイッチング基板に偏向子電極を
設けるステップより成る方法を提供する。
【0011】本発明の更なる形態は、光学的スイッチン
グ装置を製造する方法であっ、基板を用意するステッ
プ;前記基板に第1クラッディング層を設けるステッ
プ;前記クラッディング層にコア層を設けるステップ;
前記コア層にマイクロレンズを形成するステップ;前記
コア層に調整フレーム・アセンブリを形成するステッ
プ;および前記調整フレーム・アセンブリを光学的スイ
ッチング装置に結合するステップより成る方法を提供す
る。本発明のこの形態に関し、前記光学的スイッチング
装置を形成するステップは、光学的スイッチング基板を
用意するステップ;前記光学的スイッチング基板内に元
素を拡散させ、前記光学的スイッチング基板にウェーブ
ガイド層を作成するステップ;前記光学的スイッチング
基板に複数の第1偏向子電極アセンブリを設けるステッ
プ;前記光学的スイッチング基板内の前記ウェーブガイ
ド層に第2クラッディング層を設けるステップ;および
前記ウェーブガイド層に複数の第2偏向子電極アセンブ
リを設けるステップより成る。
【0012】本発明の更なる形態は、光学的基板アセン
ブリおよび光学的スイッチング装置を提供する。光学的
基板アセンブリは、基板と、前記基板に設けられた第1
クラッディング層と、前記第1クラッディング層によっ
て支持される複数の偏向子電極アセンブリと、前記コア
層内に形成されたマイクロレンズと、前記コア層内に形
成された調整フレーム・アセンブリと、調整フレーム・ア
センブリに結合される光学スイッチング装置より成る。
光学的スイッチング装置は、好ましくは光学的にブロッ
クするものではなく光学的スイッチング装置に要素(例
えば、チタニウムのような遷移元素)を分散することに
よって形成されたウェーブガイド層を包含するところの
光学的スイッチング基板と、複数の第2偏向電極アセン
ブリより成る。
【0013】複数のブロックされない光学信号を送信す
る方法も本発明の実施形態により提供される。その送信
方法は: a) 調整フレーム・アセンブリと、複数のマイクロレ
ンズを規定する第1コア層と、前記第1コア層に対して
離間して整合した第2コア層を有し、複数の光学出力を
有する光学的基板アセンブリを形成するステップ; b) 妨害しない光学的機能を有し、光学的ウェーブガ
イド層を有する光学的スイッチング装置を形成するステ
ップ; c) 前記光学的ウェーブガイド層が前記第1コア層お
よび前記第2コア層に整合するように、前記調整フレー
ム・アセンブリを前記光学的スイッチング装置に結合す
るステップ;および d) 前記光学的スイッチング装置を通じて、複数のマ
イクロレンズから複数の光学出力へ妨害されない光信号
を伝送するステップ;より成る方法である。
【0014】以下の説明により当業者に明らかになると
ころの様々な補助的事項と共にこれらの事項および特徴
的事項は、本発明による光学的スイッチング装置および
方法、単なる例としての添付図面を参照しながら示され
る好適実施例により達成される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に提示される詳細な説明に加
えて図面を詳細に参照するに、多数のI/Oチャネル
(例えば、少なくとも4000に達する)を利用する妨
害しない光交差接続スイッチング・マトリクスの形成を
可能にするところの集積プロセスが図示および説明され
る。本装置の機能原理は、入射光学ビームまたは光信号
のEO誘発偏向(EO induced deflection)に基づくもの
であり、それは入射光信号を入力ポートから出力ポート
へ再配信可能である。圧電材料におけるEO誘発光ビー
ム偏向の物理的な原理は周知であり、例えば次の文献に
記載されている:"Low Voltage Drive Electro-Optic P
b(Zr, Ti)O3 Waveguide Devices Fabricated by Solid-
Phase Epitaxy"to Nashimoto et al of the Corporate
Research Laboratories of Fuji Xerox Co, Ltd., Japa
n.本発明の実施例は、シリコン基板に堆積されたOE偏
向素子を包含するハイブリッド集積プロセスを提供し、
(2×2)相互接続スイッチング装置の形成を可能にす
る。(2×2)相互接続スイッチング装置は説明のため
にのみ使用され、集積プロセスの実施例は、4000×
4000入力/出力ポートのような非常に多数のI/O
ポートを有するスイッチング・システムを製造すること
に容易に拡張され得る。プロセスを例示するためにシリ
コン基板が使用される。したがって、そのシリコン基板
は、設計要請に従って選択され得るガラス板、プリント
回路基板等のような任意の他の基板に置換され得る。本
実施例におけるスイッチング素子または装置は、分散ウ
ェーブガイド(diffused waveguide)における遷移金属
(例えば、Ti(チタニウム))を有し、プリズム形態を
有する上部および底部電極を有するLiNbO(リチ
ウム・ナイオベート、以下、「LN」という。)より成
る。LNは、強い電気−光学係数を有する任意の材料に
置換され得る点に留意を要する。材料はバルクまたは薄
膜材料とすることが可能であり、電極はプリズム、格
子、様々な組み合わせ、プリズムと格子の配列等のよう
な様々な形状で形成され得る。したがって、LNはリチ
ウム・ナイオベートを意味するだけでなく、ウェファと
して形成され得る他の適切な電気−光学材料をも意味す
る。本発明を具現化する光学スイッチング装置および偏
向子の全体構造については、2001年2月16日に出
願された日本国特許出願番号 特願200104000
6および2001年2月28日に出願された日本国特許
出願番号 特願2001−56009に記載されてい
る。ウェーブガイド回路および/または光学信号配信お
よびスイッチングについては、次の米国特許に説明され
ており、本発明の参考に供せられ、それらは次のとおり
である:U.S. Patent No. 6,141,465 to Bischel et a
l.; U.S. Patent No. 5,572,540 to Cheng; U.S. Paten
t No. 5,103,494 to Mozer; U.S. Patent No. 5,895,53
8 to Presby; U.S. Patent No. 5,854,868 to Yoshimur
a et al.; U.S. Patent No. 5,465,860 to Fujimoto et
al.; U.S. Patent No. 5,835,646 to Yoshimura et a
l.; U.S. Patent No. 5,540,346to Fujimoto et al.;
U.S. Patent No. 5,220,582 to Kaharu et al.; U.S. P
atent No. 5,218,654 to Sauter; U.S. Patent No. 5,0
93,890 to Bregman et al.; U.S. Patent No. 5,822,47
5 to Hirota et al.; U.S. Patent No. 5,204,866to Bl
ock et al.; U.S. Patent No. 5,010,505 to Falk et a
l.; U.S. Patent No. 4,850,044 to Block et al.; U.
S. Patent No. 5,375,184 to Sullivan; U.S. Patent N
o. 5,757,989 to Yoshimura et al.; U.S. Patent No.
5,757,989 toYoshimura et al.; U.S. Patent No. 5,54
1,039 to McFarland et al.; U.S. Patent No. 5,054,8
72 to Fan et al.; U.S. Patent No. 5,978,524 to Bis
chelet al.; U.S. Patent No. 5,732,177 to Deacon et
al.; U.S. Patent No. 5,987,524 to Bischel et al.;
U.S. Patent No. 5,732,177 to Deacon et al.; U.S.
Patent No. 5,488,735 to Tanabe et al.; and U.S. Pa
tent No. 5,408,568 to Hamilton et al.図4を参照す
るに、全体的に100として示される光学スイッチ・モ
ジュールの概略が示されている。光学スイッチ・モジュ
ール100は、入力側光学ウェーブガイド部101,入
力側コリメータ部102,入力側偏向部103,共通光
学ウェーブガイド部104,出力側偏向部105,照準
部106,および外部光学ウェーブガイド部107によ
り構成される。入力側光学ウェーブガイド部101,入
力側コリメータ部102,入力側偏向部103,共通光
学ウェーブガイド部104,出力側偏向部105,照準
部106,および外部光学ウェーブガイド部107は、
総て基板98上に一体的に形成されている。入力側光学
ウェーブガイド部101は、コアと呼ばれる複数の光学
ウェーブガイド101a−101aと、被覆するクラッ
ド層101bより成り、これは複数の光学ウェーブガイ
ド101a−101aの間に選択的に配置され、ウェー
ブガイド101aおよびクラッド層101b間の様々な
屈折率を利用することによって光学信号または各々の光
学ウェーブガイド101a−101a内に光学ビーム波
長を維持する。ウェーブガイド107の出力側は、ウェ
ーブガイド部101の入力側の構造に類似しており、コ
アと呼ばれる複数の光学ウェーブガイド107a−10
7aおよび被覆するクラッド層より成り、これは複数の
光学ウェーブガイド107a−107aの間に選択的に
配置され、各ウェーブガイド107aおよび各クラッド
層107bの間で様々な屈折率を利用して各光学ウェー
ブガイド107a−107a内に光ビーム、光学信号ま
たは光波長を維持する。
【0016】図4に示されるように、光学ウェーブガイ
ド101の入力側の光学ウェーブガイド101aの数
は、光学ウェーブガイド107の出力側の光学ウェーブ
ガイド107aの数に等しい。以下、光学ウェーブガイ
ド101aの数および光学ウェーブガイド107aの数
は、「n」と言及する。ここで、「n」は2以上の値を
とる整数である。本発明の他の実施例では、単なる例と
して、光学ウェーブガイド101の入力側の光学ウェー
ブガイド101aの数は、光学ウェーブガイド107の
出力側の光学ウェーブガイド107aの数と相違するよ
うにすることも可能である。
【0017】コリメータ部102は、「n」個のマイク
ロレンズまたはコリメータ・レンズ102aより成る。
コリメータ・レンズ102aの各々は、各光学ウェーブ
ガイド101aの端部から僅かにずれた位置に配置され
る。光学ウェーブガイド101aからの光学出力は、最
初に急激に(radical)広がりまたは散乱されるが、コリ
メータ・レンズ102aにおいて平行に拘束されまたは
定められた(registered)光になる。
【0018】入力側偏向部103では、「n」個の光偏
向素子103aが用意される。光偏向素子103aの各
々は、各コリメータ・レンズ102aの光軸において僅
かにずれた位置に配置される。光偏向素子103aは、
ポッケルス・セル効果すなわち電気光学効果を利用し
て、光信号の伝播方向を偏向または変化させる。
【0019】共通光学ウェーブガイド部104は、平板
型(slab type)のウェーブガイドにより形成される。共
通光学ウェーブガイド部104は、入力側偏向部103
を通じて出力側光偏向部105に伝播する光を送信す
る。共通光学ウェーブガイド部104内では、複数の光
学信号が同時に通過する。これらの光学信号は共通光学
ウェーブガイド部104内で所定の方向に直線的に進行
するので、複数の光学信号は互いに干渉または歪ませる
ことなしに、伝送される。言い換えれば、何らの光学信
号の交差もない。
【0020】出力側光検出素子部105では、「n」個
の光検出素子105a−105aが用意される。光検出
素子105a−105aは、共通光学ウェーブガイド1
04を通過した後に光偏向素子105aが受信するとこ
ろの光学ビーム、光学信号または光波長を、偏向させ、
変化させ、切り替える。光偏向素子105aは、それぞ
れ、各光ビームの方向を、各光学ウェーブガイド107
aに対応する光学軸方向に平行な方向に変化させる。好
ましくは、光偏向素子103aおよび105a両者は概
して同一構造である。
【0021】照準部106は、「n」個の照準レンズ1
06a−106aより成る。これらの照準レンズ106
a−106aは、光信号を絞り込む(focusing)ことによ
って、各々の光偏向素子105aを通過する光信号を、
光学ウェーブガイド107aに案内する機能を有する。
【0022】ウェーブガイドまたはコアは任意の適切な
材料より製造され得る。例えば、ウェーブガイドは、フ
ッ素処理の施されたポリイミド、水晶、他のガラスまた
はポリマ材料のような、高度に透明な高度に耐熱性のあ
るポリマを利用して形成され得る。クラッディング層を
形成するために同種類の材料を利用することが可能であ
り、または有機および/または非有機ハイブリッドが使
用され得る。これらのポリマ系の薄膜形成方法は、スピ
ン・コート、ディップ・コート、スプレイ・コートまたは
エバポレーション重合化またはCVDのような蒸気相成
長プロセスであり得る。ガラス系では、スパッタリン
グ、エバポレーション、CVD、イオン注入等が使用可
能であり、ゾル・ゲル法を利用する場合は、スピン・コー
ト、ディップ・コートまたはスプレイ・コートが使用可能
である。
【0023】図5および6を参照するに、光学スイッチ
・モジュール100の部分詳細構造が示される。光学ス
イッチ・モジュールにおけるコリメータ・レンズ102,
入力側光偏向素子部103,出力側光偏向素子部105
および照準化部106は、図5および6を参照しながら
説明される。
【0024】コリメータ・レンズ102a−102a
は、図5および6に示されるように、コリメータ部10
2として同一材料より成り、2つの部分102cおよび
102dより成る2次元レンズより成り、各々の部分が
異なる屈折度または屈折率を有することが好ましい。高
い屈折率(凸レンズ部)を有する部分102cは、コア
と呼ばれる光学ウェーブガイド部101aおよび107
aを形成するために使用したのと同一の材料により形成
されることが好ましい。低い屈折率を有する部分106
dおよび102dは、コア(例えば、部分102cおよ
び106c)の屈折率より低い屈折率を有するところの
隙間(opening)、空気その他の適切なインデックス合致
材料(index matching material)(例えばゲル)である
ことが好ましい。
【0025】照準化部106の照準レンズ106a−1
06aは、コリメータ・レンズ102aに類似するもの
である。各照準化レンズ106aは、高屈折率を有する
部分(凸レンズ部)106cと、低屈折率を有する部分
106dとを含む。好ましくは、照準レンズ106a−
106aの屈折方向は、コリメータ・レンズ102a−
102aの屈折方向と反対である。
【0026】入力側光偏向部103の一部として構成さ
れる光偏向素子103a−103aは、1つ又はそれ以
上のプリズム対103p−103pより成る。図6に示
されるような1つのプリズム対は、電気−光学効果を有
する材料より成る平板ウェーブガイド部103を有す
る。図6に更に良好に示されるように、第1及び第2上
部電極103cおよび103dは、平板型ウェーブガイ
ド103bの上側に形成され、第1及び第2下側電極1
03eおよび103fは、平板型ウェーブガイド103
bの下側に形成される。第1及び第2上部電極103c
および103d並びに第1及び第2下側電極103eお
よび103fは、それぞれ3角の形状(くさび形)に形
成される。
【0027】第1の上部電極103cおよび第1の下部
電極103eは互いに対向して直面し、それらの間に平
板方ウェーブガイド103bを保持する。第1の上部電
極103cおよび第2の上部電極103dは離間され、
上側電極103c、103dの各々に関連する斜面に沿
って互いに直面するようにする。第2の上側電極103
dおよび第2の下側電極103eも対向して互いに直面
し、それらの間に平板型ウェーブガイド103bを保持
する。したがって、平板型ウェーブガイド103bは各
プリズム対103pに関して共通である。このようなプ
リズム対の103pの各々を利用することによって、各
プリズム対のサイズを小型化することが可能である。
【0028】図5を参照するに、出力側光偏向部105
の光偏向素子105a−105aは、入力側光偏向素子
103a−103aと同様であり、電気−光学効果の特
性を有し1つ又はそれ以上のプリズム対105p−10
5pを有する材料より成る平板型ウェーブガイド105
bを含む。プリズム対105pの各々は、プリズム対1
03pの各々に等しく、より具体的には、第1上部電極
103cおよび第1下部電極103eのそれぞれに対応
しおよび本質的に同一であるところの第1電極の対を包
含し(図示せず)、第2上部電極103dおよび第2下
部電極103fのそれぞれに対応しおよび本質的に同一
であるところの第2電極の対を包含する(図示せず)。
これらはプリズム対103pに関する電極に一致するの
で、プリズム対105pに関する第1及び第2上部電極
および第1及び第2下部電極は、それぞれ3角形状(く
さび形)に形成される。
【0029】図7Aおよび7Bを参照するに、プリズム
対103p(すなわち、電極103cおよび103e並
びに電極103dおよび103f)の光の偏向が示され
ている。図7において、矢線Aは平板型ウェーブガイド
103bの結晶軸の方向を示し、矢線Eはプリズム対1
03pに印加される電場の方向を示す。
【0030】図7Aに示されるように、第1下部電極1
03eは接地ライン(G)に接続される。この状態にお
いて、制御電圧(+V)が第1の上部電極103cに印
加される場合に、第1の上部電極103cおよび第1の
下部電極103eの間の平板型ウェーブガイド103b
の屈折率は、nからn+Δnに変化する。したがって、
光信号の伝送方向Aは、光信号の進む方向に対して左手
側の方向に角度θで偏向する。一方、第2の上部電極1
03dは図7Bに示されるように接地ライン(G)に接
続され、制御電圧(+V)が第2の下部電極103fに
印加されると、上部電極103dおよび下部電極103
fの間に位置する平板型ウェーブガイド103bの屈折
率がnからn−Δnに変化する。したがって、光信号の
伝送方向Aは、光信号の伝送方向に対して更に左側に角
度θで偏向する。以下、制御電圧の印加されるこれらの
電極は、制御電極とも呼ばれ、これらは第1の上部電極
103cおよび第2の下部電極103fに対応する。
【0031】したがって、光信号は1つのプリズム対に
関して角度2θで偏向され得る。明らかに、「m」個の
プリズム対103pが各チャネルの各々において縦列に
位置づけられ、「m」は2以上の整数である場合に、光
信号の送信方向からの偏向方向は、2θ×mである。電
極間で電気−光学効果を有する材料より成る平板型ウェ
ーブガイドを挟む電極は、平板型ウェーブガイド(コア
層)に直接的に接して形成することも可能である。この
ような実施例では、これら電極間に挿入されるクラッド
層および平板型ウェーブガイド(コア層)は、金属境界
表面の伝搬に起因する光損失を回避することが可能であ
る。
【0032】図8を参照するに、2×2チャネル光学ス
イッチ・モジュール100aが示されている。光学スイ
ッチ・モジュール100aは、出力ポート1または出力
ポート2に対して、第1の光信号入力を第1入力ポート
に送信する。第1入力ポート2への第2光信号入力は、
出力ポート1または出力ポート2であるところの、第1
光信号を受信しない残余の出力ポートに伝送される。出
力ポート2が入力ポート1から第1光信号を受信するな
らば、出力ポート1は入力ポート2からn第2光信号を
受信する。第1入力ポートへの光信号が出力ポート1に
伝送されるように、何らの交差も生じない場合には、第
2入力ポート2への光信号入力は出力ポート2に伝送さ
れ、制御電圧は、光偏向素子113a,113b,11
5a,115bの何れにも印加されず、光偏向素子11
3a,113b,115a,115bにおいて何らの偏
向もなされない。したがって、印加される制御電圧に起
因する光学的交差をすることなしに、チャネル・ウェー
ブガイド111aへの入力信号は光ウェーブガイド11
7aに伝達され、チャネル・ウェーブガイド111bへ
の入力信号は光ウェーブガイド117bに伝達される。
【0033】第1入力ポート1への光信号が出力ポート
2に伝送され、第2入力ポート2への光信号が出力ポー
ト1に伝送される場合には、正の制御電圧+Vが光偏向
素子113a,115bの制御電極に印加され、負の制
御電圧−Vが光偏向素子113b,115aの制御電極
に印加される。したがって、入力ポート1への光信号入
力は、光偏向素子113aにおいて光信号の伝送方向に
関して右方向に光偏向素子115bに向かって偏向さ
れ、そして光偏向素子115bに到達し、偏向された光
信号は光偏向素子115bにおける光学ウェーブガイド
117bの縦軸に平行な方向に再び偏向させられ、照準
レンズ116bにより光学ウェーブガイド117b内に
絞り込まれ、そして、出力ポート2に伝送される。同様
に、入力ポート2への光信号入力は、光偏向素子113
bにおいて光信号の伝送方向に関して左方向に光偏向素
子115aに向かって偏向され、光偏向素子115aに
到達し、偏向された光信号は光偏向素子115aにおけ
る光学ウェーブガイド117aの縦軸に平行な方向に再
び偏向させられ、照準レンズ116aおよび光学ウェー
ブガイド117aを通じて出力ポート1に伝送される。
【0034】図9を参照するに、上述したような光学ス
イッチ・モジュール100を利用する光信号スイッチ装
置150が示されている。図10は、図9に示す光信号
スイッチ装置の概略図を示す。光信号スイッチ装置15
0は、64個のWDM信号を有し、40Gb/sの64
波長について光信号を多重化する。多重化された光信号
の送信方向は、光信号スイッチ装置150内で切り替え
られ又は変更される。
【0035】光信号スイッチ装置150は、図9の縦方
向に沿って配置される64個のAWG光ディバイダ(分
割器)131、3段構造の光スイッチ・モジュール13
0、64個の光素子133、64個の光増幅器(EDF
A:エルビウム・ドープ・ファイバ増幅器)134を有す
る。3段構造の光スイッチ・モジュール130の各段階
において、光学スイッチ・モジュール100のような複
数の光スイッチ・モジュールが存在する。より具体的に
は、3段構造の光スイッチ・モジュール130の各段階
には、複数の光スイッチ・モジュール132a,132
b,132cが包含されている。複数の光スイッチ・モ
ジュール132a,132b,132cの各々は、各々
が64×64チャネルを有する64個の光スイッチ・モ
ジュールより成る。更に具体的には、64個の光スイッ
チ・モジュールの各々は、64個の光入力ポートおよび
64個の光学出力ポートを包含する。64この光スイッ
チ・モジュールの各々は、多数の入力ポートおよび多数
の出力ポートに起因して、2チャネル毎に2つを有する
図8のスイッチ・モジュール100aとは異なる。第1
段において、64個のスイッチ・モジュール132a1
−132a64は、光スイッチ・モジュール132aの
基板に関して並べられる。第1段と同様に、各々の第2
段および各々の第3段では、各光スイッチ・モジュール
132b、132cの基板に関し、64個のスイッチ・
モジュールが適切な所定の方向に並べられる。3段構造
の光スイッチ・モジュール130の第2段において、6
4個の光スイッチ・モジュール132b1−132b6
4はある状態または位置に配置され、第1段の64個の
光スイッチ・モジュール132aおよび第3段の64個
の光スイッチ・モジュール132cに対して90度回転
して配置される。第3段における64個の光スイッチ・
モジュール132cは、光スイッチ・モジュール100
aのチャネルの1つに沿って伸びる軸の周囲に設けられ
る。
【0036】第1段における光ディバイダの各々および
光スイッチ・モジュール132aの各々は、光コネクタ
135aにより結合される。同様に、第1段における光
スイッチ・モジュール132aの各々および第2段にお
ける光スイッチ・モジュール132bの各々は、光コネ
クタ136aにより結合される。同様に、光スイッチ・
モジュール132bの各々および光スイッチ・モジュー
ル132cの各々は光コネクタ136bにより結合さ
れ、光スイッチ・モジュール132cの各々および光ス
イッチ・モジュール133の各々は光コネクタ135b
により結合される。
【0037】図11AおよびBは、光コネクタ136の
構造を示す。図11Aは光コネクタ136の平面図を示
し、図11Bは図11AのB−B線に沿った縦断面図を
示す。図11AおよびBに示されるように、光コネクタ
136は、多数の小レンズ141を有する基板より成
り、それを通じて光信号が基板140の厚さ方向(すな
わち、縦方向)に伝播する。光コネクタ136に関し、
レンズ141は2次元方向に配列される。しかし、光コ
ネクタ135に関しては、レンズ141は単一次元方向
にのみ配列される。レンズ141の配列ピッチは、光ス
イッチ・モジュール132a,132b,132cの入
力ポートおよび/または出力ポートの間隔ピッチに等し
く設定される。これら光コネクタ135,136のレン
ズ141は、先行する光学装置からの光学出力を絞り込
み、同じものを以後の中間的光学装置に伝送し;したが
って、これらは伝送損失を低減させるのに有利である。
光学スイッチング装置のこの実施例では、マイクロプロ
セッサ・コントローラが存在し、各光スイッチ・モジュ
ール132a,132b,132cにおける光偏向素子
の各制御電極への印加電圧をオンおよびオフにする。マ
イクロプロセッサ(図示せず)は、電気信号を伝送する
導電性ワイヤを通じて光偏向素子の各電極に結合され、
これらはマイクロプロセッサにより制御される。
【0038】図1AおよびBは、集積された(2×2)
スイッチ装置8の概略構造に関する平面図および側面図
を示す。装置10のスイッチング部分はLNブロック1
2を包含する。LNブロック12は、以下に詳述する手
法により、単結晶LNウェファから得られる。2次元遷
移金属拡散(例えば、Ti−拡散)ウェーブガイド(W
G)14は、送信光モードの縦の閉じ込め(vertical co
nfinement)のために、LNブロック12において形成さ
れる。LNブロック12の厚さは10ないし500μm
で変化し得る。図1Aおよび1Bにおいて、LNブロッ
ク12は、ポリマ・ウェーブガイド40をLN平板ウェ
ーブガイド・コア14に調整するために、シリコン基板
10に直面するTi拡散ウェーブガイド14と共に配置
され、これは2次元Ti拡散ウェーブガイドである。ウ
ェーブガイド14は、先に説明した共通ウェーブガイド
として機能する。
【0039】非常に薄いLN膜の場合に可能な構造の実
施例では、下部層(すなわち、低クラッド・ポリマ層3
2)がエッチングされて基板30に下降し、凹部91
(図2Eを参照)を形成し、LNブロック12が凹部9
1に位置付けられ、ウェーブガイド14(2次元Ti拡
散ウェーブガイド14)がウェーブガイド層(以下に
「38c」および「40」として識別される)に概ね整
合し、2次元Ti拡散ウェーブガイド14の底部表面
が、低クラッド・ポリマ層32の上部表面に等しく又は
より低く位置するようにする。他の構造的実施例では、
LNブロック12の厚さが、2次元Ti拡散ウェーブガ
イド14の厚さを含まずに、ポリマ底部クラッディング
層32の厚さおよびコア層40の厚さに等しい、僅かに
広い、または同様である。
【0040】したがって、要するに、LNブロック12
は、基板30に直面するTi拡散ウェーブガイドと共に
配置され、ポリマ・ウェーブガイド・コア(すなわち、
低クラッド・ポリマ層32)をLN平板ウェーブガイド
・コア(すなわち、Ti拡散ウェーブガイド14)に調
整する。非常に薄いLN膜の場合に、ポリマ・ウェーブ
ガイド・コアの底部層はエッチングされ、シリコン基板
30に下降し、LNブロック12はウェーブガイド領域
と共に上昇して配置されるが、この場合において、LN
の厚さはポリマ底部クラッディングおよびコアの厚さと
同程度であることを想定している。
【0041】図1AおよびBには図示されていない光信
号を伝送する光学ファイバは、装置8の右側にて、当業
者に周知の、光学ポリマ材料より成るチャネル・ウェー
ブガイドに結合される。各光ファイバは、光ファイバの
入力端が、光ウェーブガイド107の出力端の各々のコ
ア107aの出力端に直面するように配置される。シリ
コン基板30に光ファイバを設けるために使用される一
般的な手法が存在する。例として、光ファイバはシリコ
ン基板30に形成されるV字溝を利用して、または当業
者に知られた他の任意の手法を利用して取り付けられ得
る。シリコン基板以外の基板の場合には、ファイバの位
置付けは、当業者に周知の他の手法により実行され得
る。
【0042】チャネル・ウェーブガイドは、図1の左側
に示されるように、ウェーブガイド101a1および1
01a2により終端される。マイクロレンズ102a1
および102a2に加えて、ウェーブガイド101a1
および101a2は、光学ポリマ・コア層40に使用さ
れるのと同一の材料から形成される。マイクロレンズ1
01a1および102a2は、ウェーブガイド101a
1および101a2から到来する発散する光ビームを、
装置8を通じて伝播するところの同一平面内の平行ビー
ムに絞り込む。伝播する光モードは、ポリマレンズ10
2a1(または102a2)およびLN平板ウェーブガ
イド14の両者内で縦に閉じこめられ、ビームの縦の絞
り込みは不要である。レンズの曲率半径を変更すると、
マイクロレンズ101a1および102a2の焦点距離
が変更可能になる。マイクロレンズ101a1および1
02a2の焦点距離は、チャネル・ウェーブガイドの部
分から到来する光ビームの発散を補償するよう調整する
必要がある。
【0043】チャネル・ウェーブガイドは、3層の光学
ポリマ材料より成ることが好ましい。より具体的には、
チャネル・ウェーブガイドは、ウェーブガイドおよびマ
イクロレンズの組み合わせおよび出力ウェーブガイドを
含む。低クラッド・ポリマ層32おおびLNブロック1
2は、チャネル・ウェーブガイドの一部である。ウェー
ブガイドおよびマイクロレンズの組み合わせにおけるチ
ャネル・ウェーブガイドの第1層は、低い屈折率を有す
る低クラッド層38aである。
【0044】ウェーブガイドおよびマイクロレンズの組
み合わせの第2層は、低クラッド層38aのものより高
い屈折率を有するウェーブガイド・コアである。ウェー
ブガイドおよびマイクロレンズの組み合わせの第2層3
8cは、ウェーブガイド101a1および101a2、
およびコリメータ・レンズとしてマイクロレンズ101
a1および102a2を含む。更に、第2層38cは、
図5に示すような、クラッド層101bと、高屈折率を
有する凸レンズ部102cと、低屈折率を有する部分1
02dを有する。
【0045】ウェーブガイドおよびマイクロレンズの組
み合わせの第3層は、第2層38cのものよりも低い屈
折率を有する上部クラッド層38bであり、これはコア
層と呼ばれ、第1層38aと同一または類似するもので
あり得る。図1に示す構造では、第3層38bは第2層
38c上に設けられる。低部および上部クラッド層38
aおよび38bは、同一の屈折率を有する同一のポリマ
材料より形成され得る。しかしながら、屈折率が異なっ
ていても良い。
【0046】ウェーブガイドおよびマイクロレンズの組
み合わせと同様に、出力ウェーブガイドの第1層は低ク
ラッド・ポリマ層42aであり、その第2層はポリマ・ク
ラッド層40であり、その第3層は上部クラッド・ポリ
マ層42bである。底部および上部クラッド層42aお
よび42bは、コア層40のものより低い同一の屈折率
を有する同一のポリマ材料より成る。出力ウェーブガイ
ドの第2層は、それぞれ凸レンズ部106cより成る照
準レンズ106a,106a、低屈折率部106d、光
学ウェーブガイド107a,107a、およびクラッド
層107b(総て図5に示される)。
【0047】底部クラッド層38a,32,42aは、
好ましくはポリイミド層であり、シリコン基板に直接的
に配置される。LN偏向ブロック12は、LNブロック
12の底部において、平板ウェーブガイド14を有する
低クラッド・ポリマ層32上に設けられる。この場合、
LN平板ウェーブガイド14は、マイクロレンズ101
a1および102a2のコアに関して、すなわち第2層
38cおよびコア層40に関して、自己整合される。
【0048】底部電極34a1,34a2,36b1,
36b2用の配線に対応して、偏向子103a1,10
3a2,105a1,105a2のための底部電極34
a1,34a2,36b1,36b2は、当該技術分野
で周知の手法によって、第1ポリマ層32上に形成およ
び配置される。底部電極34a1,34a2,36b
1,36b2は、薄い保護層36で被覆されることが好
ましい。薄い保護層36は好ましくはSiOのスパッ
タ層であり、または適切な手段により堆積される同様な
誘電体材料である。底部電極34a1,34a2,36
b1,36b2の各々は、底部コンタクト・パッド84
a1,84a2,84b1,84b2に接続される。底
部電極34a1,34a2,36b1,36b2の各々
は、プリズム対103pおよび105pの第1及び第2
底部電極として機能し、このため、底部電極34a1,
34a2,36b1,36b2の形状は、それぞれ図
5,6に示されるような3角形(くさび形)であること
が好ましい。図1ないし3では、4つの底部電極が示さ
れ付番されているが、上部電極数に対応して多数の底部
電極を適合させることが可能である。
【0049】底部電極34a1,34a2,36b1,
36b2は、LNブロック12の2次元Ti拡散ウェー
ブガイド14の下に直接堆積され得る。この代替的構造
の実施例では、底部電極34a1,34a2,36b
1,36b2は、例えばはんだバンプを利用して、底部
ポリマ層32に形成された底部電極34a1,34a
2,36b1,36b2用の配線に接続される。
【0050】上部電極18a1,18a2,18b1,
18b2および上部電極18a1,18a2,18b
1,18b2に結合されるコンタクト・パッド16a
1,16a2,16b1,16b2は、当該技術分野で
周知の手法によりLNブロック12に堆積される。コン
タクト・パッド16a1,16a2,16b1,16b
2は、偏向素子103a1,103a2,105a1,
105a2の偏向子電極18a1,18a2,18b
1,18b2に結合される。図1−3において、コンタ
クト・パッド16a1,16a2,16b1,16b2
は、各偏向素子103a1,103a2,105a1,
105a2内の1つの偏向子の上部電極にそれぞれ結合
される。より具体的には、光学スイッチ装置が2つのチ
ャネルのみを有する、すなわち2つの入力/出力ポート
のみを有するので、コンタクト・パッド16a1,16
a2,16b1,16b2は、実際のスイッチング装置
における各偏向素子103a1,103a2,105a
1,105a2内の偏向子の上部電極総てにそれぞれ電
気的に伝導的に結合される。したがって、コンタクト・
パッド数はチャネル数の増加に依存して増加する;すな
わち、入力/出力ポート数の増加に比例して増加する。
この場合において、コンタクト・パッドが互いに電気的
に導通しないように、コンタクト・パッドが別々に形成
される。
【0051】底部電極と同様に、上部電極18a1,1
8a2,18b1,18b2の各々は、プリズム対10
3p,105pの第1及び第2上部電極として機能す
る。上部電極18a1,18a2,18b1,18b2
の形状は、図5,6に示されるような3角形(くさび
形)であることが好ましい。図1において、プリズム対
の3対が各偏向素子に用意されている。したがって、上
部電極数は、偏向素子の各々について6つである。上部
電極数を考慮すると、各偏向素子の底部電極数も6とす
べきである。
【0052】コンタクト・パッド16a1,16a2,
16b1,16b2は、スイッチングを制御するマイク
ロプロセッサに結合され、これは光学スイッチ・モジュ
ールも配置されるハウジング内に搭載される。マイクロ
プロセッサから伸びる制御信号線は、チャネル数の増加
に比例して増加する;すなわち、光学スイッチ・モジュ
ールを有する光学スイッチ装置の入力/出力ポート数に
比例して増加する。
【0053】底部コンタクト・パッド84a1,84a
2,84b1,84b2の全体は、図1−3には図示さ
れていない共通接地ライン(G)に接続される。図1の
各偏向素子103a1,103a2,105a1,10
5a2で使用される偏向子の総ては、図5−7に示され
るような同一構造の偏向素子を有する。
【0054】調整フレーム44a,44b,46a,4
6bは、チャネル・ウェーブガイドおよびマイクロレン
ズのパターニングに使用したのと同一のマスクを利用し
て、低クラッディングおよびコア・ポリマ層38a,3
8c,42a,40内に形成される。調整フレーム44
a,44b,46a,46bの目的は、基板30におけ
るLNブロック12の結合、位置付けおよび調整であ
る。3つの光学ポリマ層42a,40,42bから形成
される出力の2次元平板ウェーブガイドは、LNブロッ
ク12から放出する光ビームを、更なる信号伝送のため
の出力ファイバに結合する。
【0055】低部および上部電極34a1,34a2,
36b1,36b2,18a1,18a2,18b1,
18b2は、図5−7に示されるような形態と同様に、
互いの上部で相互に調整される。電極の形状は、所望の
設計のアクティブ偏向素子を規定する。しかしながら、
留意すべきことは、比較的薄い偏向子(約5−25μ
m)の場合に、すなわち導電性材料によるブロック上に
堆積される偏向子ブロックまたはアクティブ偏向子膜の
高さが小さい場合に、電極の1つ(すなわち、上部また
は底部)がブランケット(blanket)導電層により形成さ
れ得ることであり、その理由はフリンジング効果(fring
ing effect)が薄膜に関して最小になるからである。
【0056】図5−7に関連して上述したように、上部
電極18a1,18a2,18b1,18b2に制御電
圧を印加するために、コンタクト・パッド16a1,1
6a2,16b1,16b2はLNブロック12の上部
の外部表面に形成される。底部電極34a1,34a
2,36b1,36b2を接地ライン(G)に接続する
ために、コンタクト・パッド84a1,84a2,84
b1,84b2は、LNブロック12が配置されておら
ず、接地ライン(G)へ更にワイヤ接続するために開放
されているところのシリコン基板30の上部表面領域に
形成される。
【0057】ある入力チャネルからある出力チャネルへ
のモード切替は、図5−7に関連して上述したように、
対向する電極に電圧を印加することによって行われる。
上部電極の何れにも電圧が印加されなければ、光信号は
偏向することなしに2次元Ti拡散ウェーブガイド14
内を直進する。印加される電圧は、上部および底部電極
間のLN(または使用される任意の電気−光学材料)の
相対屈折率を変更し、これは、当初の経路からの光ビー
ムの偏向になる。偏向素子103a1の上部電極および
偏向素子105a2の上部電極に正の電圧が印加される
と、光信号は、第1チャネルの偏向素子103a1から
第2チャネルの偏向素子105a2に偏向させられ、偏
向素子105a2に到達する光信号は出力ウェーブガイ
ドの第2出力ポートに偏向させられる。
【0058】こうして、交差の動作が行われる。図1に
示すスイッチング装置は、2つの入力チャネルおよび2
つの出力チャネルのみを有するが、各入力ポートについ
て示される3つのプリズム偏向子が存在し、各出力ポー
トについて3つのプリズム偏向子が存在する。(2×
2)形態に対して、2つのI/Oポート間で信号を切り
替えるためには、入力側および出力側の各々のポートに
つき1つの偏向子のみが必須である。図1では更なる偏
向子が付加されており、集積されるスイッチング装置は
任意の数のI/Oポートに容易に拡張され得る。
【0059】図2−3を参照しながら、光学スイッチ装
置の製造プロセスを説明する。図1に示されるスイッチ
ング装置の製造プロセスは、以下の3つの段階より成
り、それらは:(a)チャネル・ウェーブガイド、マイ
クロレンズ、底部電極および電気配線を有する基板の作
成(段階1);(b)単結晶LNブロックまたは他のバ
ルク若しくは薄膜電気−光学材料によるビーム偏向子の
作成(段階2);および(c)基板上における偏向子ブ
ロックの取り付け(段階3)である。
【0060】段階1:チャネル・ウェーブガイド、マイ
クロレンズ、底部電極および電気配線を有する基板の作
図2は、偏向装置が搭載される基板についてのプロセス
・フローの概略を示す。図2Aに示されるように、基板
として使用されるシリコン・ウェファ400が提供され
る。シリコン・ウェファ400は、基板表面の境界を定
める二酸化シリコン薄膜を備えていても備えていなくて
もよい。低クラッディング層(PL1)410がシリコ
ン・ウェファ400に堆積される。低クラッディング層
410を形成するために、低クラッディング光学ポリマ
材料がシリコン・ウェファ400上でスピン・コートされ
ることが好ましい。低クラッディング層410の厚さ
は、ウェーブガイドの設計に依存して1ないし30μm
の範疇で変化し得る。一実施例にあっては低クラッディ
ング層410の好適な厚さは5ないし15μmの範疇に
ある。
【0061】図2Bに示されるように、凹部形成プロセ
スが実行される。凹部420は、スピン・コートされた
低クラッディング層410の上部表面に形成される。こ
のプロセスにおいて、シリコン・ウェファ400は先ず
フォトレジスト(PR 図2には図示せず)で被覆さ
れ、フォトリソグラフィによりパターニングされる。O
プラズマ・エッチング・プロセスのようなエッチング・
プロセスが行われ、マスク・フォトレジスト層内の開口
を通じて凹部420が形成される。このステップは、ポ
リマ・ウェーブガイド・コア38c,40およびLN平
板ウェーブガイド・コア14の縦型階層のためのもので
ある。このステップは、選択的であり、ウェーブガイド
/偏向子ブロック・インターフェースにおけるモジュー
ル結合に関して、僅かな不整合が重要でないならば省略
することも可能である。
【0062】図2Cでは、図1では図示されない配線と
共に、底部電極34a1,34a2,36b1,36b
2およびコンタクト・パッド84a1,84a2,84
b1,84bが、凹部420内の底部表面上に形成され
る。金属層が底部クラッディング表面410に堆積さ
れ、底部電極、コンタクト・パッドおよび配線が形成さ
れる。金属層の堆積は、スパッタリング、めっきその他
の適切な手法により行われ得る。底部電極、コンタクト
・パッドおよび配線として、任意の導電性材料が使用さ
れ得る。金属層として使用される材料に関する主な制約
は、下地ポリマ層との両立性(compatibility)および材
料エッチング能力である。更に、底部電極は、後述する
ように、集積の段階2においてLNブロック12の下部
表面に直接堆積させることが可能である。このプロセス
では、低クラッディング層410上にフォトレジストが
適用され、フォトリソグラフィによってパターニングさ
れる。金属層に対する金属パターンは、マスクを利用し
てウェットまたはドライ・エッチによって形成される。
金属パターンを形成するために、当業者に周知のリフト
・オフ・プロセスを利用することも可能である。
【0063】図2Cに示されるように、底部電極(BE: b
ottom electrode)保護層18の堆積が行われる。これは
任意的ステップであり、BEを保護する必要がなければ
必須ではない。保護層18は、底部電極34a1,34
a2,36b1,36b2が腐食することおよび高電圧
動作中に短絡することから保護する。保護層18はスパ
ッタリング法を利用して形成される。保護層18はSi
または他の適切な誘電体材料より成る。これは薄い
SiO層であり;好ましくは約0.1ないし約5.0
μmの範疇にある厚さを有する。
【0064】BE保護層18は、LNブロック12の形
状に適合してパターニングされる。保護層18を形成す
るプロセスは、他のプロセスと同様に、底部電極を被覆
するために低クラッディング層上にフォトレジスト層を
堆積することおよびフォトリソグラフィを包含する。例
えば、SiO保護層18は、CH/Hプラズマ中
でのドライ・エッチングにより、または他の適切なウェ
ット若しくはドライ・エッチング方法によって形成され
得る。CHプラズマにおける作用剤(agent)H を減
少させて加えることは、低クラッディング層410のシ
リカおよびポリマ間のエッチ選択性を増加させる。
【0065】図2Dに示されるように、次のステップ
は、底部クラッディング層410のものよりも高い屈折
率を有するコア・ポリマ層430のスピン・コート堆積で
ある。コア・ポリマ層430の厚さは、デザイン・ルール
に依存して、約1μmないし30μmの範疇で変化し得
る。コア・ポリマ層の好適な厚さは約3−10μmであ
る。
【0066】図2Eに示されるように、コアおよび底部
クラッディング層410,430は、例えばOプラズ
マ・エッチによる単一マスクを利用するフォトリソグラ
フィによってパターニングされる。マイクロレンズ10
2a1,102a2、調整フレーム44a,44b,4
6a,46bおよび出力ウェーブガイド・コア40を含
むチャネル・ウェーブガイド・コア38cは、2つのポリ
マ層410,430内に形成される。
【0067】低い屈折率の材料を有する上部クラッディ
ング層38b,42bは、低クラッディングおよびコア
層と同一の手法で堆積およびパターニングされ、マイク
ロレンズおよび出力平板ウェーブガイドの前面を開口す
るようにする。ポリマ・ウェーブガイドおよびマイクロ
レンズの平面図は、図1Aの右側に示されるような出力
ウェーブガイドの平面図に類似する。必要であれば、光
学ファイバを配置する溝またはトレンチが、ポリマ・ウ
ェーブガイドおよびマイクロレンズの左側に、およびフ
ァイバ配置に関する出力ウェーブガイドの右側に形成さ
れ得る。
【0068】段階2:光偏向子用のLNブロックの作成 図3は、偏向装置を製造するプロセス・フローを示す。
上述したように、これは偏向子ブロック形成の例であ
り、LNに限定されない。OE特性を有する他の任意の
バルクまたは薄膜材料が使用され得る。
【0069】図3AおよびBにおけるこの例のLN偏向
子を作成するために、100または75mmのzカット
LNウェファ500が用意される。ウェファ500の厚
さは、ウェファ500の取扱いおよび研磨の都合に依存
して約1または約0.5mmとすることが可能である。
そのようなLNウェファ(LNOクリスタル)は、クリ
スタル・テクノロジ・インク(Crystal Technologies, In
c.)から入手可能である。
【0070】基板へのスパッタリングではなくLNウェ
ファ500を利用することは、コスト的に効果がある。
光学スイッチ装置に必要な共通ウェーブガイド104お
よび平板型ウェーブガイド103bの厚さは比較的大き
い。2次元(2D)ウェーブガイド14は、チタニウム
内部拡散(indiffusion)によってLNウェファ500の
上面に形成される。Ti膜厚、アニール時間および温度
のような処理条件は、使用される光の波長に依存すると
ころの必要なウェーブガイド設計事項に従って調整され
得る。好適実施例にあっては、図3Aに示されるよう
に、700ÅのTi層510が、LNウェファ500の
Z表面にスパッタリングにより形成される。Ti内部拡
散は、図3Bに示すように、8時間の間1050℃の温
度でファーネス・アニールにより行われる。その結果の
Ti拡散ウェーブガイド520は、1.3−1.5μm
の光に対して単独のモード伝播のみを支援することがシ
ミュレーションされた。挿入損失は0.5dB/cmよ
り小さく評価される。
【0071】図3Cに示されるような次のステップで
は、薄いSiO膜530がLNウェファ500の表面
上に堆積される。SiO膜の厚さは0.1−1μmで
ある。これは0.1μmより小さくすることも可能であ
る。薄膜層530は、Ti拡散ウェーブガイド14のプ
リズム電極34a1,34a2,36b1,36b2か
らの絶縁物として、およびLN平板ウェーブガイド14
用の上部クラッディング層としても機能する。
【0072】図3Cに示されるように、LNウェファ5
00はその後にブロックに細断され、これらは偏向装置
における実際の素子として使用される。細断または切断
ステップにより、シリコン基板30は、所望のデバイス
形状の多数の断片を提供する。細断または切断手順は、
一般的な条件に依存して、より早い段階で行うことも可
能である。明らかに、分離されたLNブロックの外部寸
法は、製造許容度と共に調整ブロック44a,44b,
46a,46bにより形成される隙間に合致する。
【0073】図3Dに示されるように、提供されたLN
ブロック540の前面および背面の側壁は研磨され、入
射および放出光モードの結合に関する光学品質を具備さ
せる。図3Eに示される次のステップにおいて、LNブ
ロック540は、背面ラッピングおよび研磨により薄く
加工される。ブロック厚さは10−500μmの範疇に
あり得る。LNは非常に壊れやすい材料なので、ブロッ
ク厚さの限界は、取扱いおよび処理の困難性により制限
される。
【0074】図3Fに示されるように、ブロックの薄膜
化の後に、金属層550がLNブロック540の表面に
スパッタリングされ、上部電極、コンタクト・パッドな
らびに上部電極およびコンタクト・パッドに関する配線
を形成する。
【0075】図3Fは、Tiの内部拡散された平板ウェ
ーブガイド520および上部電極用の金属層550等を
有するLNブロック540の最終的形状の側面を示す。
LNブロック540の背面(図3Fにおける上面)にお
けるスパッタリングによって、金属層550を形成した
後に、フォトレジスト層がLNブロック540の上面に
形成される。リソグラフィが行われ、金属層がエッチン
グされ、LNブロック540における上部電極を形成す
る。
【0076】段階3:基板上における偏向子ブロックの
取り付け LNブロック540は、ポリマ層410,430内に形
成された調整フレーム44a,44b,46a,46b
内に挿入される。ブロック540の配置は、フリップ・
チップ・ボンディング技術により行われ得る。LNブロ
ック540は、接着剤を利用して、図2に示されるプロ
セスにより形成された基板に取り付けられ、ポリマおよ
びLNウェーブガイドを調整するために階層化され保持
される。接着剤は例えばエポキシ材料である。これは、
LNブロック540の下部表面に塗布され、好ましくは
SiO薄膜の表面に塗布される。
【0077】本発明を利用することにより、スイッチン
グ・マトリクスおよび2次元マイクロ光学要素を単一基
板上に統合化することが可能になる。スイッチング・マ
トリクスは単独のブロック電気−光学材料より成り、こ
れは入力チャネルに関する縦続的な光ビーム偏向素子、
入力/出力偏向子間の信号の伝搬を妨害しない平板ウェ
ーブガイド、および出力ウェーブガイドに再配信される
信号を結合する出力偏向素子を有する。2次元マイクロ
光学要素は、スイッチング・マトリクスの中におよび外
に対して入力および出力ファイバを結合する光学ポリマ
層より成る。本発明の原理は、電気−光学スイッチング
原理に基づくものであり;このため、非常に高速のスイ
ッチングを行う可能性がある(〜40Gb/s以上)。
本発明の実施例により作成された2×2スイッチは、約
50マイクロ秒より少ないスイッチング速度を有するこ
とが観測された。可動的なスイッチング部は存在せず;
このため本発明は極めて高い耐久性および信頼性を有す
る。加熱する電極も存在しないので、熱を制御する問題
も存在しない。本発明は、既存の半導体プロセス技術お
よび装置と良好に両立することが可能であり、単一ブロ
ックにおけるスイッチング・マトリクスは、多数のI/
Oチャネルに関する偏向子を低コストで製造することを
可能にする。複数のスイッチング装置が単一のウェファ
で製造され、低コストで高い歩留まりを得ることが可能
である。
【0078】本発明は、本明細書に記載された実施例お
よび変形例に限定されない点に留意を要する。本発明の
精神および範囲から逸脱することなしに、修正および変
形が当業者によりなされ得る。さらに、本発明の範囲か
ら逸脱することなしに、本発明のある実施例に関する任
意の1つ又はそれ以上の特徴を、本発明の他の実施例の
任意の1つ又はそれ以上の特徴と結合させることも可能
である。
【0079】以下、本発明の教示する手段を列挙する。 (付記1) 光学的基板アセンブリを製造する方法であ
って:基板を用意するステップ;前記基板に第1クラッ
ディング層を設けるステップ;前記第1クラッディング
層に第1凹部を形成するステップ;前記第1凹部内に複
数の第1偏向子電極アセンブリを設けるステップ;前記
第1クラッディング層に、および前記第1電極アセンブ
リ上にコア層を設けるステップ;および前記コア層にお
いてマイクロレンズを形成し、光学的基板アセンブリを
形成するステップ;より成ることを特徴とする方法。 (付記2) 付記1記載の方法において、更に、前記コ
ア層内に調整フレーム・アセンブリを形成するステップ
より成ることを特徴とする方法。 (付記3) 付記2記載の方法において、調整フレーム
・アセンブリを形成するステップが、前記第1クラッデ
ィング層内に前記基板に下降する開口をエッチングする
ステップより成ることを特徴とする方法。 (付記4) 付記3記載の方法において、前記開口が前
記第1凹部に達することを特徴とする方法。 (付記5) 付記2記載の方法において、前記調整フレ
ーム・アセンブリが、複数の離間されたコーナー・アセン
ブリより成ることを特徴とする方法。 (付記6) 付記3記載の方法において、前記調整フレ
ーム・アセンブリが、複数の離間されたコーナー・アセン
ブリより成ることを特徴とする方法。 (付記7) 付記4記載の方法において、前記調整フレ
ーム・アセンブリが、複数の離間されたコーナー・アセン
ブリより成ることを特徴とする方法。 (付記8) 付記1記載の方法において、更に、前記第
1凹部に保護層を堆積するステップより成ることを特徴
とする方法。 (付記9) 付記7記載の方法において、更に、前記第
1凹部に保護層を堆積するステップより成ることを特徴
とする方法。 (付記10) 光学的スイッチング装置を製造する方法
であって:基板を用意するステップ;前記基板に第1ク
ラッディング層を設けるステップ;前記第1クラッディ
ング層に複数の第1偏向子電極アセンブリを設けるステ
ップ;前記第1クラッディング層に、および前記第1電
極アセンブリ上にコア層を設けるステップ;前記コア層
内にマイクロレンズを形成し、光学的基板アセンブリを
作成するステップ;前記コア層内に調整フレーム・アセ
ンブリを形成するステップ;および前記調整フレーム・
アセンブリを光学的スイッチング装置に結合するステッ
プ;より成ることを特徴とする方法。 (付記11) 付記10記載の方法において、更に、前
記調整フレーム・アセンブリを光学的スイッチング装置
に結合するステップに先立って、前記光学的スイッチン
グ装置を形成するステップより成ることを特徴とする方
法。 (付記12) 付記11記載の方法において、前記光学
的スイッチング装置を形成するステップが:光学的スイ
ッチング基板を用意するステップ;前記光学的スイッチ
ング基板内に元素を拡散させ、前記光学的スイッチング
基板内にウェーブガイド層を作成するステップ;および
前記光学的スイッチング基板内に複数の第2偏向子電極
アセンブリを設けるステップ;より成ることを特徴とす
る方法。 (付記13) 付記12記載の方法において、前記光学
的スイッチング基板がLiNbOより成ることを特徴
とする方法。 (付記14) 付記12記載の方法において、前記元素
が遷移金属より成ることを特徴とする方法。 (付記15) 付記14記載の方法において、前記遷移
金属がチタニウムであることを特徴とする方法。 (付記16) 付記12記載の方法において、更に、前
記ウェーブガイド層に第2クラッディング層を設けるス
テップより成ることを特徴とする方法。 (付記17) 付記12記載の方法において、更に、前
記コア層内に、離間された複数のコーナー・アセンブリ
を有する調整フレーム・アセンブリを形成するステップ
より成ることを特徴とする方法。 (付記18) 付記12記載の方法において、前記調整
フレーム・アセンブリを形成するステップが、前記第1
クラッディング層内に前記基板に下降する開口をエッチ
ングするステップより成ることを特徴とする方法。 (付記19) 付記18記載の方法において、前記開口
が前記第1凹部に達することを特徴とする方法。 (付記20) 付記18記載の方法において、前記調整
フレーム・アセンブリが、離間された複数のコーナー・ア
センブリより成ることを特徴とする方法。 (付記21) 付記18記載の方法において、前記調整
フレーム・アセンブリが、離間された複数のコーナー・ア
センブリより成ることを特徴とする方法。 (付記22) 付記19記載の方法において、前記調整
フレーム・アセンブリが、離間された複数のコーナー・ア
センブリより成ることを特徴とする方法。 (付記23) 付記12記載の方法において、更に、前
記第1凹部内に保護層を設けるステップより成ることを
特徴とする方法。 (付記24) 付記22記載の方法において、更に、前
記第1凹部内に保護層を設けるステップより成ることを
特徴とする方法。 (付記25) 付記10記載の方法において、更に、光
信号が前記マイクロレンズから前記光学出力に妨害され
ずに直接的に伝送されるように、前記コア層内に複数の
光学出力を形成するステップより成ることを特徴とする
方法。 (付記26) 光学的スイッチング装置を製造する方法
であって:光学的スイッチング基板を用意するステッ
プ;前記光学的スイッチング基板に元素を拡散し、前記
光学的スイッチング基板内にウェーブガイド層を作成す
るステップ;および前記光学的スイッチング基板に偏向
子電極を設けるステップ;より成ることを特徴とする方
法。 (付記27) 付記26記載の方法において、前記光学
的スイッチング基板がLiNbOより成ることを特徴
とする方法。 (付記28) 付記26記載の方法において、前記元素
が遷移金属より成ることを特徴とする方法。 (付記29) 付記28記載の方法において、前記遷移
金属がチタニウムであることを特徴とする方法。 (付記30) 付記26記載の方法において、前記光学
的スイッチング基板が光学的に遮らないことを特徴とす
る方法。 (付記31) 付記26記載の方法において、更に、前
記ウェーブガイド層にクラッディング層を設けるステッ
プより成ることを特徴とする方法。 (付記32) 光学的スイッチング装置を製造する方法
であって:基板を用意するステップ;前記基板に第1ク
ラッディング層を設けるステップ;前記クラッディング
層にコア層を設けるステップ;前記コア層にマイクロレ
ンズを形成するステップ;前記コア層に調整フレーム・
アセンブリを形成するステップ;および前記調整フレー
ム・アセンブリを光学的スイッチング装置に結合するス
テップ;より成ることを特徴とする方法。 (付記33) 付記32記載の方法において、前記調整
フレーム・アセンブリを光学的スイッチング装置に結合
するステップに先立って、前記光学的スイッチング装置
を形成するステップことを特徴とする方法。 (付記34) 付記33記載の方法において、前記光学
的スイッチング装置を形成するステップが:光学的スイ
ッチング基板を用意するステップ;前記光学的スイッチ
ング基板内に元素を拡散させ、前記光学的スイッチング
基板にウェーブガイド層を作成するステップ;前記光学
的スイッチング基板に複数の第1偏向子電極アセンブリ
を設けるステップ;前記光学的スイッチング基板内の前
記ウェーブガイド層に第2クラッディング層を設けるス
テップ;および前記ウェーブガイド層に複数の第2偏向
子電極アセンブリを設けるステップ;より成ることを特
徴とする方法。 (付記35) 基板と、前記基板に設けられた第1クラ
ッディング層と、前記第1クラッディング層によって支
持される複数の偏向子電極アセンブリと、前記コア層内
に形成されたマイクロレンズと、前記コア層内に形成さ
れた調整フレーム・アセンブリより成ることを特徴とす
る光学的基板アセンブリ。 (付記36) 付記35記載の光学的基板アセンブリに
おいて、前記調整フレーム・アセンブリが、複数の離間
されたコーナー・アセンブリより成ることを特徴とする
光学的基板アセンブリ。 (付記37) 付記35記載の光学的基板アセンブリに
おいて、更に、前記第1クラッディング層により支持さ
れる保護層より成ることを特徴とする光学的基板アセン
ブリ。 (付記38) 付記37記載の光学的基板アセンブリに
おいて、前記第1クラッディング層が凹部を有し、前記
偏向子電極アセンブリおよび前記保護層が前記凹部の底
部により支持されることを特徴とする光学的基板アセン
ブリ。 (付記39) 基板と、前記基板に設けられた第1クラ
ッディング層と、前記第1クラッディング層に設けられ
た複数の第1偏向子電極アセンブリと、前記第1クラッ
ディング層におよび前記第1電極アセンブリ上に設けら
れたコア層と、前記コア層内に形成されたマイクロレン
ズと、前記コア層内に形成された調整フレーム・アセン
ブリと、前記調整フレーム・アセンブリに結合される光
学的スイッチング部より成ることを特徴とする光学的ス
イッチング装置。 (付記40) 付記39記載の光学的スイッチング装置
において、前記光学的スイッチング部が、光学的スイッ
チング部内に元素を拡散することにより作成されたウェ
ーブガイド層を有する光学的スイッチング基板と、複数
の第2偏向子電極アセンブリより成ることを特徴とする
光学的スイッチング装置。 (付記41) 付記40記載の光学的スイッチング装置
において、前記光学的スイッチング基板が光学的に遮ら
ないことを特徴とする光学的スイッチング装置。 (付記42) 付記41記載の光学的スイッチング装置
において、前記光学的スイッチング基板がLiNbO
より成ることを特徴とする光学的スイッチング装置。 (付記43) 付記42記載の光学的スイッチング装置
において、前記元素が遷移金属より成ることを特徴とす
る光学的スイッチング装置。 (付記44) 付記43記載の光学的スイッチング装置
において、前記遷移金属がチタニウムであることを特徴
とする光学的スイッチング装置。 (付記45) 複数の妨害されない光信号を伝送する方
法であって: a) 調整フレーム・アセンブリと、複数のマイクロレ
ンズを規定する第1コア層と、前記第1コア層に対して
離間して整合した第2コア層を有し、複数の光学出力を
有する光学的基板アセンブリを形成するステップ; b) 妨害しない光学的機能を有し、光学的ウェーブガ
イド層を有する光学的スイッチング装置を形成するステ
ップ; c) 前記光学的ウェーブガイド層が前記第1コア層お
よび前記第2コア層に整合するように、前記調整フレー
ム・アセンブリを前記光学的スイッチング装置に結合す
るステップ;および d) 前記光学的スイッチング装置を通じて、複数のマ
イクロレンズから複数の光学出力へ妨害されない光信号
を伝送するステップ;より成ることを特徴とする方法。 (付記46) 付記45記載の方法において、前記マイ
クロレンズの数が光学出力の数に等しく、前記光信号が
前記光学スイッチング装置内で交差することを特徴する
方法。
【0080】
【図面の簡単な説明】
【図1A】図1Aおよび1Bは、集積された(2×2)
相互接続光学スイッチの平面図および側面図を示す。
【図1B】図1Aおよび1Bは、集積された(2×2)
相互接続光学スイッチの平面図および側面図を示す。
【図2】図2Aないし2Eは、偏向装置が搭載される基
板に関するプロセス・フローを示す。
【図3】図3Aないし3Fは、偏向素子を製造するプロ
セス・フローを示す。
【図4】図4は、光学スイッチ・モジュールを示す概略
図を示す。
【図5】図5は、光学スイッチ・モジュールの部分の詳
細な構造を示す。
【図6】図6は、光学スイッチ・モジュールの部分の詳
細な構造を示す。
【図7】図7Aおよび7Bは、プリズム対の光の偏向を
示す概略図を示す。
【図8】図8は、2−2チャネル光学スイッチ・モジュ
ールを示す。
【図9】図9は、光学スイッチ・モジュールを利用する
光信号スイッチング装置を示す。
【図10】図10は、図9に示す光信号スイッチング装
置の概略図を示す。
【図11】図11Aおよび11Bは、光コネクタの構造
を示す。
【符号の説明】
8 (2×2)スイッチング装置 10 装置のスイッチング部 12 LNブロック 14 ウェーブガイド 16a1,16a2,16b1,16b2 コンタクト
・パッド 18a1,18a2,18b1,18b2 上部電極 30 基板 32 低クラッド・ポリマ層 34a1,34a2,36b1,36b2 底部電極 38a 低クラッディング層 38b 上部クラッディング層 38c ウェーブガイドの第2層 40 ポリマ・ウェーブガイド・コア 42a 低クラッド・ポリマ層 42b 上部クラッド・ポリマ層 44a,44b,46a,46b 調整フレーム 84a1,84a2,84b1,84b 底部コンタク
ト・パッド 91 凹部 98 基板 100 光学的スイッチ・モジュール 101入力側光学ウェーブガイド部 101a1,101a2 ウェーブガイド 102 入力側コリメータ部 102a1,102a2 マイクロレンズ 103 偏向部 103a1,103a2,105a1,105a2 偏
向素子 103p,105p プリズム対 104 共通光学ウェーブガイド部 105a 光偏向素子 106 照準部 106a 照準レンズ 107 外部光学ウェーブガイド部 107a 光学ウェーブガイド 107b クラッド層 113a,113b,115a,115b 光偏向素子 116a,116b 照準レンズ 117a,117b 光ウェーブガイド 130 光スイッチ・モジュール 131 AWG光ディバイダ 132a,132b,132c 光スイッチ・モジュー
ル 133 光学素子 134 光学増幅器 135,136 光コネクタ 140 基板 141 レンズ 150 光信号スイッチング装置 400 シリコン・ウェファ 410 低クラッディング層 420 凹部 430 コア・ポリマ層 500 LNウェファ 510 Ti層 520 Ti拡散ウェーブガイド 530 SiO薄膜 540 LNブロック 550 金属層
フロントページの続き (72)発明者 マイケル ピーターズ アメリカ合衆国,カリフォルニア州 95051,サンタ・クララ,ジャンニニ・ド ライヴ 485番 (72)発明者 マイケル リー アメリカ合衆国,カリフォルニア州 95120,サン・ノゼ,セイジ・オーク・ウ ェイ 6064番 (72)発明者 ジェイムズ ロウマン アメリカ合衆国,カリフォルニア州 94087,サニーヴェイル,ルービス・ドラ イヴ 854番 (72)発明者 ディヴィッド クズマ アメリカ合衆国,カリフォルニア州 95051,サン・ノゼ,マーティン・ジュ ー・ストリート 1700番 Fターム(参考) 2H047 KA03 NA02 PA02 PA05 PA13 PA15 PA24 PA28 QA03 QA05 RA08 TA41 2K002 AA02 AB05 BA06 CA03 CA21 CA25 DA05 EA02 EA14 EA25 EB05 EB09 HA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的基板アセンブリを製造する方法で
    あって:基板を用意するステップ;前記基板に第1クラ
    ッディング層を設けるステップ;前記第1クラッディン
    グ層に第1凹部を形成するステップ;前記第1凹部内に
    複数の第1偏向子電極アセンブリを設けるステップ;前
    記第1クラッディング層に、および前記第1電極アセン
    ブリ上にコア層を設けるステップ;および前記コア層に
    おいてマイクロレンズを形成し、光学的基板アセンブリ
    を形成するステップ;より成ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、更に、前
    記コア層内に調整フレーム・アセンブリを形成するステ
    ップより成ることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の方法において、調整フレ
    ーム・アセンブリを形成するステップが、前記第1クラ
    ッディング層内に前記基板に下降する開口をエッチング
    するステップより成ることを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の方法において、前記開口
    が前記第1凹部に達することを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 光学的スイッチング装置を製造する方法
    であって:基板を用意するステップ;前記基板に第1ク
    ラッディング層を設けるステップ;前記第1クラッディ
    ング層に複数の第1偏向子電極アセンブリを設けるステ
    ップ;前記第1クラッディング層に、および前記第1電
    極アセンブリ上にコア層を設けるステップ;前記コア層
    内にマイクロレンズを形成し、光学的基板アセンブリを
    作成するステップ;前記コア層内に調整フレーム・アセ
    ンブリを形成するステップ;および前記調整フレーム・
    アセンブリを光学的スイッチング装置に結合するステッ
    プ;より成ることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 光学的スイッチング装置を製造する方法
    であって:光学的スイッチング基板を用意するステッ
    プ;前記光学的スイッチング基板に元素を拡散し、前記
    光学的スイッチング基板内にウェーブガイド層を作成す
    るステップ;および前記光学的スイッチング基板に偏向
    子電極を設けるステップ;より成ることを特徴とする方
    法。
  7. 【請求項7】 光学的スイッチング装置を製造する方法
    であって:基板を用意するステップ;前記基板に第1ク
    ラッディング層を設けるステップ;前記クラッディング
    層にコア層を設けるステップ;前記コア層にマイクロレ
    ンズを形成するステップ;前記コア層に調整フレーム・
    アセンブリを形成するステップ;および前記調整フレー
    ム・アセンブリを光学的スイッチング装置に結合するス
    テップ;より成ることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 基板と、前記基板に設けられた第1クラ
    ッディング層と、前記第1クラッディング層によって支
    持される複数の偏向子電極アセンブリと、前記コア層内
    に形成されたマイクロレンズと、前記コア層内に形成さ
    れた調整フレーム・アセンブリより成ることを特徴とす
    る光学的基板アセンブリ。
  9. 【請求項9】 基板と、前記基板に設けられた第1クラ
    ッディング層と、前記第1クラッディング層に設けられ
    た複数の第1偏向子電極アセンブリと、前記第1クラッ
    ディング層におよび前記第1電極アセンブリ上に設けら
    れたコア層と、前記コア層内に形成されたマイクロレン
    ズと、前記コア層内に形成された調整フレーム・アセン
    ブリと、前記調整フレーム・アセンブリに結合される光
    学的スイッチング部より成ることを特徴とする光学的ス
    イッチング装置。
  10. 【請求項10】 複数の妨害されない光信号を伝送する
    方法であって: a) 調整フレーム・アセンブリと、複数のマイクロレ
    ンズを規定する第1コア層と、前記第1コア層に対して
    離間して整合した第2コア層を有し、複数の光学出力を
    有する光学的基板アセンブリを形成するステップ; b) 妨害しない光学的機能を有し、光学的ウェーブガ
    イド層を有する光学的スイッチング装置を形成するステ
    ップ; c) 前記光学的ウェーブガイド層が前記第1コア層お
    よび前記第2コア層に整合するように、前記調整フレー
    ム・アセンブリを前記光学的スイッチング装置に結合す
    るステップ;および d) 前記光学的スイッチング装置を通じて、複数のマ
    イクロレンズから複数の光学出力へ妨害されない光信号
    を伝送するステップ;より成ることを特徴とする方法。
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