JP2003098371A - 平坦化電気配線を有する光配線基板 - Google Patents

平坦化電気配線を有する光配線基板

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JP2003098371A
JP2003098371A JP2001286608A JP2001286608A JP2003098371A JP 2003098371 A JP2003098371 A JP 2003098371A JP 2001286608 A JP2001286608 A JP 2001286608A JP 2001286608 A JP2001286608 A JP 2001286608A JP 2003098371 A JP2003098371 A JP 2003098371A
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wiring
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light
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Koji Tsukamoto
浩司 塚本
Yasuo Yamagishi
康男 山岸
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Fujitsu Ltd
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 平坦化電気配線を有する光配線基板に関し、
配線層を含む基板の表面を平坦化して光導波路と光学能
動素子との高さ合わせを容易にして光結合効率を向上す
る。 【解決手段】 少なくとも光学能動素子3及び光導波路
4,5を実装する基板として、表面粗さを3μm以下と
し、基板に設けた溝に電気配線2を埋め込むことによ
り、電気配線2を含む表面を平坦にした基板1を用い
る。光学能動素子3を光偏光素子とすることで光結合が
向上した光スイッチ群を構成でき、光クロスコネクトス
イッチの高性能化が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平坦化電気配線を有
する光配線基板に関するものであり、光通信システムの
ネットワーク網のクロスポイントに配置する、光信号の
交換機(切換え装置、光クロスコネクト)に用いられる
導波路形態の光スイッチ基板における電気配線による光
結合効率の低下を低減するための電気配線構造に特徴の
ある平坦化電気配線を有する光配線基板に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】光通信における伝送帯域は近年増大の一
途を辿り、波長多重化技術の進展とあいまって、高速・
大容量化が進んでいる。この様な基幹通信ネットワーク
における光ファイバ網のハードウェア・インフラを構築
するためには、光信号の行き先を切り換える接続の切換
えを行う光スイッチが必要である。
【0003】この光スイッチには種々の方式があるが、
光導波路技術を用いた二次元基板状の光スイッチエレメ
ントを多数個、多段に接続することによってポート間で
任意のパス切換えが可能な光クロスコネクト装置を構成
することが提案されている。
【0004】この場合、光信号を一旦電気信号に変換
し、電気信号の状態で接続を切り換え、その後に再び光
信号に変換する形態の光クロスコネクト装置が主流であ
り、電気信号の切り換えは、電気スイッチで構成したク
ロスバースイッチが用いられていたが、データ速度が1
0Gb/sを超えると、電気スイッチでの切り換えで装
置を構成することが難しくなってきた。
【0005】そこで、電気スイッチの代りに光スイッチ
を用いて光の伝播パスを切り換え、光/電気の変換を不
要にすることによって、光信号の速度(周波数)に依存
しない光クロスコネクト装置が研究・開発されている。
【0006】従来の光クロスコネクトスイッチは、2×
2スイッチをベースにしたマトリックススイッチであ
り、ポート数が増大すると損失の絶対値、及び、ポート
間のばらつきが問題となるため、パス間の光損失の差が
小さいアナログ光偏向型スイッチが好ましい。
【0007】具体的には、マイクロミラ−の偏向による
光ビーム切り換え方式のスイッチが使え、この様なもの
としては、MEMS(Microelectro−me
chanical system)技術で微小ミラーを
三次元に集積したスイッチが提案されている。
【0008】しかし、MEMS技術の光スイッチは、3
2×32規模でもサイズが大きく、光の入出用ポート
(ファイバーコネクタ)を含めてのモジュールサイズは
数十センチ角になるという問題がある。
【0009】一方、二次元基板上に形成されたm×n光
スイッチを複数個配列し、二次元の光入力ポート配置を
もつ光スイッチ群を構成することによって、モジュール
サイズの大幅な小規模化することも提案されており(必
要ならば、特願2001−40006号参照)、この様
な二次元基板上に光スイッチ群を構成する方法が光クロ
スコネクトスイッチとして有望であると考えられる。
【0010】また、光クロスコネクトスイッチにおい
て、光導波路形態の入出力ポートを、異なる光スイッチ
基板間で光接続する必要があり、例えば、導波路間にレ
ンズを配置して、導波路からの出射発散光をレンズ系で
他の導波路に向けて集束させることによって、接続する
方法が提案されている(必要ならば、特開2000−3
04966号公報参照)。なお、この場合、レンズは接
続する導波路毎に設けられるものであるが、実装上はマ
イクロレンズアレイとして一体化されたものを用いるこ
とができる。
【0011】ここで、図8及び図9を参照して、従来の
光クロスコネクトスイッチを説明する。 図8参照 図8は、従来の光クロスコネクトスイッチの概略的斜視
図であり、入力側から光ファイバ束からなる光分波器5
1、アレイ対応光コネクタ52、1段目光スイッチ基板
群53、マトリクス対応光コネクタ54、2段目光スイ
ッチ基板群55、マトリクス対応光コネクタ56、3段
目光スイッチ基板群57、アレイ対応光コネクタ58、
光ファイバ束からなる光合波器59、及び、Erドープ
光ファイバ束からなる巻回部を有する光増幅器60から
構成されている。
【0012】図9参照 図9は、従来の光クロスコネクトスイッチを構成する光
スイッチ基板の概念的平面図であり、上述の1段目光ス
イッチ基板群53、2段目光スイッチ基板群55、及
び、3段目光スイッチ基板群57を構成する光スイッチ
基板は、石英基板71上に、入射側光導波路72、コリ
メート用の二次元レンズ73、ビーム偏向用の光偏向素
子74、スラブ光導波路75、角度調整用の光偏向素子
76、集光用の二次元レンズ77、及び、出射側光導波
路78を順に配置したものであり、入射側及び出射側を
ともにn本としている。
【0013】この様な光スイッチ基板において、図に示
すように、例えば、2番目の入射側光導波路72から入
射したレーザ光は対応する二次元レンズ73で平行化さ
れたのち、対応する光偏向素子74に電圧を印加するこ
とによって、所定の方向、図においては5番目の光偏向
素子76に向かうように偏向され、スラブ光導波路75
を介して5番目の光偏向素子76に入射する。
【0014】この5番目の光偏向素子76に入射したレ
ーザ光は光偏向素子76によって角度調整されたのち、
二次元レンズ77によって対応する出射側光導波路78
に入射するように集光される。
【0015】再び、図8参照 このように機能する光スイッチ基板によってm段構成さ
れた1段目光スイッチ基板群53、n段構成された2段
目光スイッチ基板群55、及び、m段構成された3段目
光スイッチ基板群57を構成し、光分波器51から入射
したレーザ光はアレイ対応光コネクタ52を介してm段
の1段目光スイッチ基板群53に導かれ、各段において
各光スイッチ基板によって、所望の出力側光導波路に導
かれる。
【0016】次いで、マトリクス光コネクタ54を介し
て接続されるn段構成のm本の入力側光導波路を備えた
光スイッチ基板からなる2段目光スイッチ基板群55に
よって所定の段方向に導かれ、マトリクス対応光コネク
タ56を介してm段構成された3段目光スイッチ基板群
57の所定の段の光スイッチ基板に導かれる。
【0017】次いで、3段目光スイッチ基板群57にお
いて、所望の方向に偏向されたレーザ光は、アレイ対応
光コネクタ58を介して光ファイバ束からなる光合波器
59に導かれ、光増幅器60において、Erドープ光フ
ァイバからなる巻回部に入力された励起光源により信号
レーザ光を増幅し、増幅されたレーザ光が光ファイバ束
を介して信号伝播用光ファイバ網に出力されることにな
る。
【0018】この様な二次元基板上に光スイッチ群を構
成する場合、光伝播部分の位置合わせを精密に行なう必
要があるため、高さ方向の位置合わせを考慮して同一基
板上に光偏向素子等の光学能動素子や光導波路を形成し
ている。即ち、光偏向部や導波路部は光が伝播するコア
を有しているが、それぞれのコアの高さ位置が一致して
いると、平坦な基板に設置するだけで、容易に位置合わ
せができるためである。
【0019】この様な光スイッチを構成する基板には、
光偏向部を駆動するための電気配線が必要となり、特
に、光偏向部を構成する電気光学材料に電界を印加する
ための配線或いはパッドは、製造性の観点から電気光学
材料直下の基板上に形成することが通常であるので、こ
こで、図10及び図11を参照して、従来の光スイッチ
基板の製造工程を説明する。なお、「′」の伴なわない
図がある場合には入射側の要部断面図であり、「′」の
伴う図がある場合には「′」の付かない図は入射側の要
部平面図であり、「′」付きの図は「′」の付かない図
におけるA−A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図であ
る。
【0020】図10(a)参照 まず、石英基板71上に、密着性改善層となるCr膜及
びメッキ下地層となるCu膜をスパッタ法によって堆積
させたのち、電解メッキ法を用いて厚さが、例えば、5
μmのCuメッキ膜を堆積させて導電層79を形成す
る。
【0021】図10(b)及び(b′)参照 次いで、通常のフォトエッチ工程によって導電層79を
エッチングして、パッド部81と配線部82とからなる
n本の配線層81を形成する。
【0022】図10(c)参照 次いで、スパッタ法によって、全面に例えば、SiO2
からなる下部クラッド層84、GeドープSiO2 から
なるコア層85、及び、SiO2 からなる上部クラッド
層86を順次堆積させることによって光導波路83を形
成する。
【0023】図11(d)及び(d′)参照 次いで、所定のパターンのマスクを用いてドライエッチ
ングを施すことによって光導波路83をエッチングし
て、n本の入射側光導波路72、この入射側光導波路7
2と一体になった二次元レンズ73、及び、配線層80
の配線部82の一部を覆うスラブ光導波路75を形成す
る。
【0024】図11(e)及び(e′)参照 次いで、配線層80のパッド部81に接続するように、
例えば、LiNbO3からなる下部クラッド層87、T
iドープLiNbO3 からなるコア層88、及び、Si
2 からなる上部クラッド層89によって構成された光
偏向素子74を実装することによって光スイッチ基板の
基本構成が完成する。なお、図示を省略しているが、光
偏向素子74の上側にプリズム型電極を設ける。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10及び図
11に示した様に、通常の方法で配線を基板上に形成す
ると、配線層80が数μm以上盛り上がるため、光の結
合効率が著しく低下してしまうという問題がある。
【0026】即ち、一般にシングルモード導波路のコア
径は10μm程度であるため、偏向部や光導波路を同一
基板上に形成しても、高さ位置は配線層80の厚さに起
因して数μmずれて光の結合効率が著しく低下してしま
うためである。
【0027】したがって、本発明は配線層を含む基板の
表面を平坦化して光導波路と光学能動素子との高さ合わ
せを容易にして光結合効率を向上することを目的とす
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明するが、図1(a)は
光配線基板の入力側の要部平面図であり、図1(b)は
図1(a)におけるA−A′を結ぶ一点鎖線に沿った断
面図である。 図1(a)及び(b)参照 上記の目的を達成するために、本発明は、平坦化電気配
線2を有する光配線基板において、少なくとも光学能動
素子3及び光導波路4,5を実装する基板として、電気
配線2を含む表面が平坦な基板を用いたことを特徴とす
る。
【0029】この様に、電気配線2を含む表面が平坦な
基板を用いることによって、光導波路4,5と光学能動
素子3との高さ合わせを容易にして光結合効率を向上す
ることができる。
【0030】この場合、光学能動素子3を電気配線2の
上表面の少なくとも一部に接するように実装された構造
において、光導波路4,5と光学能動素子3とのシング
ルモードの光結合効率を向上するためには、電気配線2
を含む表面が平坦な基板の表面粗さを、3μm以下、よ
り、好適には、1μm以下であることが望ましい。な
お、この場合の表面粗さとは、JIS規格B01660
−1994規定による算術平均表面粗さである。
【0031】この様な表面が平坦な基板としては、絶縁
性基板1に設けた溝に電気配線2を埋め込んだ基板を用
いても良いし、或いは、絶縁性基板1上に設けた電気配
線2の周囲に平坦化絶縁層を設けた基板を用いても良
い。
【0032】また、光導波路4,5を、m個の入力側光
伝播部と、n個(但し、m個を含む)の出力側光伝播
部、及び、共通伝播部からなるとともに、光学能動素子
3を第1の偏向部と第2の偏向部とから構成し、前記m
個の入力側光伝播部とn個の出力側光伝播部との間に、
m個の光伝播部を伝播する光を個々にコリメートするコ
リメート部、即ち、二次元レンズ6と、個々のコリメー
ト光の伝播方向を切り換えるための個々に設けられた第
1の偏向部と、偏向されたm個の光束を伝播させる共通
伝播部となる光導波路5と、m個のコリメート光各々の
伝播方向を再度切り換えるために設けられた第2の偏向
部と、個々の光束を集束させn個の光伝播部のいずれか
に光を結合する集光部とを順に配置することによって光
スイッチ基板を構成することが望ましい。
【0033】
【発明の実施の形態】ここで、図2乃至図4を参照し
て、本発明の第1の実施の形態の光スイッチ基板の製造
工程を説明する。なお、「′」の伴なわない図がある場
合には入射側の要部断面図であり、「′」の伴う図があ
る場合には「′」の付かない図は入射側の要部平面図で
あり、「′」付きの図は「′」の付かない図におけるA
−A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図であり、出射側は
入射側と対称的に構成される。
【0034】図2(a)及び(a′)参照 まず、表面が平坦な石英基板11上に、厚さが、例え
ば、0.5μmのAl膜をスパッタ法によって堆積させ
たのち、レジストパターンを用いた通常のフォトエッチ
ング工程によって所定配線形状の開口部を有する形状に
エッチングすることによってAlマスク12を形成す
る。
【0035】次いで、このAlマスク12をマスクとし
て、フッ素系の原料ガスを用いた反応性イオンエッチン
グを施すことによって、石英基板11を例えば、5μm
の深さのパッド部14及び配線部15からなるn本の溝
13を形成する。
【0036】図2(b)参照 次いで、Alマスク12をウェット・エッチングによっ
て除去したのち、全面に密着性改善層となるCr膜及び
メッキ下地層となるCu膜をスパッタ法によって堆積さ
せたのち、電解メッキ法を用いて厚さが、例えば、6μ
mのCuメッキ膜を堆積させて導電層16を形成する。
【0037】図3(c)及び(c′)参照 次いで、CMP(化学機械研磨)法によって、表面を1
μm程度研磨して石英基板11の表面を露出させること
によって、埋込パッド部18及び埋込配線部19とから
なる埋込導電層17を形成する。なお、この場合の埋込
導電層17を含む全表面の表面粗さを3μm以下、より
好適には1μm以下にする。
【0038】図3(d)参照 以降は、従来と同様に、スパッタ法によって、全面に例
えば、SiO2 からなる下部クラッド層21、Geドー
プSiO2 からなるコア層22、及び、SiO 2 からな
る上部クラッド層23を順次堆積させることによって光
導波路20を形成する。
【0039】図4(e)及び(e′)参照 次いで、所定のパターンのマスクを用いてドライエッチ
ングを施すことによって光導波路20をエッチングし
て、n本の入射側光導波路となるチャネル光導波路2
4、このチャネル光導波路24と一体になったマイクロ
レンズアレイ状の二次元レンズ25、及び、埋込導電層
17の埋込配線部19の一部を覆うスラブ光導波路26
を形成する。
【0040】図4(f)及び(f′)参照 次いで、埋込導電層17の埋込パッド部18に接続する
ように、例えば、LiNbO3 からなる下部クラッド層
28、TiドープLiNbO3 からなるコア層29、及
び、SiO2 からなる上部クラッド層30によって構成
された光偏向素子27を実装することによって光スイッ
チ基板の基本構成が完成する。なお、図示を省略してい
るが、光偏向素子27の上側にプリズム型電極を設け
る。
【0041】この様に、本発明の第1の実施の形態にお
いては、CMP法を利用して埋込導電層17を形成して
基板の表面を平坦化しているので、その上に設けるチャ
ネル光導波路24、二次元レンズ25、光偏向素子2
7、及び、スラブ光導波路26の相互間で、コアの中心
軸がずれることがなく良好な光結合を実現することがで
きる。
【0042】この様に形成した光スイッチ基板により、
図8に示した光クロスコネクトスイッチの1段目光スイ
ッチ基板群、2段目光スイッチ基板群、及び、3段目光
スイッチ基板群を構成することによって、光結合効率の
高い光クロスコネクトスイッチを実現することができ
る。但し、2段目光スイッチ基板群においては、チャネ
ル光導波路はm本とする必要がある。
【0043】次に、図5乃至図7を参照して、本発明の
第2の実施の形態の光スイッチ基板の製造工程を説明す
る。なお、「′」の伴なわない図がある場合には入射側
の要部断面図であり、「′」の伴う図がある場合に
は「′」の付かない図は入射側の要部平面図であ
り、「′」付きの図は「′」の付かない図におけるA−
A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図であり、出射側は入
射側と対称的に構成される。
【0044】図5(a)参照 まず、表面が平坦な石英基板31上に、密着性改善層と
なるCr膜及びメッキ下地層となるCu膜をスパッタ法
によって堆積させたのち、電解メッキ法を用いて厚さ
が、例えば、5μmのCuメッキ膜を堆積させて導電層
32を形成する。
【0045】図5(b)及び(b′)参照 次いで、通常のフォトエッチ工程によって導電層32を
エッチングして、パッド部34と配線部35とからなる
n本の配線層33を形成する。
【0046】図5(c)参照 次いで、配線層33上の厚さが少なくとも1μmになる
ように、全面にポリイミドを塗布して、配線層33を覆
うポリイミド膜36を形成する。
【0047】図6(d)及び(d′)参照 次いで、CMP(化学機械研磨)法によって、ポリイミ
ド膜36を1μm程度研磨して配線層33の表面を露出
させることによって、平坦化絶縁層37を形成する。な
お、この場合も配線層33及び平坦化絶縁層37からな
る全表面の表面粗さを3μm以下、より好適には1μm
以下にする。
【0048】図6(e)参照 以降は、従来と同様に、スパッタ法によって、全面に例
えば、SiO2 からなる下部クラッド層39、Geドー
プSiO2 からなるコア層40、及び、SiO 2 からな
る上部クラッド層41を順次堆積させることによって光
導波路38を形成する。
【0049】図7(f)及び(f′)参照 次いで、所定のパターンのマスクを用いてドライエッチ
ングを施すことによって光導波路38をエッチングし
て、n本の入射側光導波路となるチャネル光導波路4
2、このチャネル光導波路42と一体になった二次元レ
ンズ44、及び、配線層33の配線部35の一部を覆う
スラブ光導波路43を形成する。
【0050】図7(g)及び(g′)参照 次いで、配線層33のパッド部34に接続するように、
例えば、LiNbO3からなる下部クラッド層46、T
iドープLiNbO3 からなるコア層47、及び、Si
2 からなる上部クラッド層48によって構成された光
偏向素子45を実装することによって光スイッチ基板の
基本構成が完成する。なお、図示を省略しているが、光
偏向素子45の上側にプリズム型電極を設ける。
【0051】この様に、本発明の第2の実施の形態にお
いては、CMP法を利用して平坦化絶縁層37を形成し
て配線層33を埋め込んで基板の表面を平坦化している
ので、その上に設けるチャネル光導波路42、二次元レ
ンズ44、光偏向素子45、及び、スラブ光導波路43
の相互間で、コアの中心軸がずれることがなく良好な光
結合を実現することができる。
【0052】なお、この第2の実施の形態においては、
基板の平坦化のために、ポリイミド膜を用いているの
で、光導波路の形成工程において、堆積温度に制限があ
るため、光導波路を構成する材料に制限がある。
【0053】以上、本発明の各実施の形態を説明した
が、本発明は各実施の形態に記載した構成及び条件に限
られるものではなく、各種の変更が可能である。例え
ば、上記の各実施の形態においては、チャネル光導波
路、スラブ光導波路、或いは、二次元レンズを構成する
光導波路を、SiO2 系によって構成しているが、クラ
ッド層及びコア層の両方をポリマによって構成しても良
いものである。
【0054】また、上記の各実施の形態においては、複
数の二次元レンズをマイクロレンズアレイ状の一体のレ
ンズとして構成しているが、各チャネル光導波路に対応
するように、n個のレンズに分割しても良いものであ
り、それによって、クロストークを低減することができ
る。
【0055】また、上記の各実施の形態においては、光
偏向素子として、LiNbO3 /TiドープLiNbO
3 /SiO2 からなる光偏向素子を用いているが、この
様な光偏向素子に限られるものではなく、例えば、La
ドープPZT(PLZT)/PZT/LaドープPZT
(PLZT)からなる光偏向素子を用いても良いもので
ある。
【0056】また、上記の各実施の形態においては、基
板として、石英基板を用いているが、石英基板に限られ
るものではなく、例えば、Siやパイレックス(登録商
標)ガラスやサファイア等の他の絶縁性基板を用いても
良いものである。
【0057】ここで、再び、図1を参照して、改めて本
発明の詳細な特徴を説明する。 図1(a)及び(b)参照 (付記1) 少なくとも光学能動素子3及び光導波路
4,5を実装する基板として、電気配線2を含む表面が
平坦な基板を用いたことを特徴とする平坦化電気配線を
有する光配線基板。 (付記2) 上記電気配線2を含む表面が平坦な基板の
表面粗さが、3μm以下であることを特徴とする付記1
記載の平坦化電気配線を有する光配線基板。 (付記3) 上記電気配線2を含む表面が平坦な基板
が、絶縁性基板1に設けた溝に電気配線2を埋め込んだ
基板であることを特徴とする付記1または2に記載の平
坦化電気配線を有する光配線基板。 (付記4) 上記電気配線2を含む表面が平坦な基板
が、絶縁性基板1上に設けた電気配線2の周囲に平坦化
絶縁層を設けた基板であることを特徴とする付記1また
は2に記載の平坦化電気配線を有する光配線基板。 (付記5) 上記光学能動素子3が、上記電気配線2の
上表面の少なくとも一部に接するように実装された構造
であることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1に記
載の平坦化電気配線を有する光配線基板。 (付記6) 上記光導波路4が、m個の入力側光伝播部
と、n個(但し、m個を含む)の出力側光伝播部、及
び、共通伝播部からなるとともに、上記光学能動素子3
が第1の偏向部と第2の偏向部とからなり、前記m個の
入力側光伝播部とn個の出力側光伝播部との間に、前記
m個の光伝播部を伝播する光を個々にコリメートするコ
リメート部と、個々のコリメート光の伝播方向を切り換
えるための個々に設けられた前記第1の偏向部と、偏向
されたm個の光束を伝播させる共通伝播部としての光導
波路5と、前記m個のコリメート光各々の伝播方向を再
度切り換えるために設けられた第2の偏向部と、個々の
光束を集束させ、前記n個の光伝播部のいずれかに光を
結合する集光部とを少なくとも設けたことを特徴とする
付記1乃至5のいずれか1に記載の平坦化電気配線を有
する光配線基板。 (付記7) 電気配線2を含む表面が平坦な基板上に少
なくとも光学能動素子3及び光導波路4,5を実装する
平坦化配線を有する光配線基板の製造方法において、絶
縁性基板1に溝を形成する工程、前記溝を導電体によっ
て埋め込む工程、及び、導電体を研磨することによって
平坦化する工程を備えたことを特徴とする平坦化電気配
線を有する光配線基板の製造方法。 (付記8) 電気配線2を含む表面が平坦な基板上に少
なくとも光学能動素子3及び光導波路4,5を実装する
平坦化配線を有する光配線基板の製造方法において、絶
縁性基板1上に電気配線2を設ける工程、前記電気配線
2を覆うように絶縁体を設ける工程、及び、前記絶縁体
を前記電気配線2が露出するまで研磨することによって
平坦化する工程を備えたことを特徴とする平坦化電気配
線を有する光配線基板の製造方法。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、二次元基板上に光スイ
ッチ群を構成する場合、電気配線が表面に埋め込まれた
平坦な基板を用いることにより、光伝播部分の位置合わ
せが良好になり、光スイッチの光結合を向上するととも
に、低コスト化が可能になり、ひいては、光クロスコネ
クトスイッチの高性能化が可能になるので、大容量光通
信システムの実現・普及に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の途中までの製造工
程の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の図2以降の途中ま
での製造工程の説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の図3以降の製造工
程の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の途中までの製造工
程の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の図5以降の途中ま
での製造工程の説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の図6以降の製造工
程の説明図である。
【図8】従来の光クロスコネクトスイッチの概略的斜視
図である。
【図9】従来の光クロスコネクトスイッチを構成する光
スイッチ基板の概念的平面図である。
【図10】従来の光スイッチ基板の途中までの製造工程
の説明図である。
【図11】従来の光スイッチ基板の図10以降の製造工
程の説明図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2 電気配線 3 光学能動素子 4 光導波路 5 光導波路 6 二次元レンズ 11 石英基板 12 Alマスク 13 溝 14 パッド部 15 配線部 16 導電層 17 埋込導電層 18 埋込パッド部 19 埋込配線部 20 光導波路 21 下部クラッド層 22 コア層 23 上部クラッド層 24 チャネル光導波路 25 二次元レンズ 26 スラブ光導波路 27 光偏向素子 28 下部クラッド層 29 コア層 30 上部クラッド層 31 石英基板 32 導電層 33 配線層 34 パッド部 35 配線部 36 ポリイミド膜 37 平坦化絶縁層 38 光導波路 39 下部クラッド層 40 コア層 41 上部クラッド層 42 チャネル光導波路 43 スラブ光導波路 44 二次元レンズ 45 光偏向素子 46 下部クラッド層 47 コア層 48 上部クラッド層 51 光分波器 52 アレイ対応光コネクタ 53 1段目光スイッチ基板群 54 マトリクス対応光コネクタ 55 2段目光スイッチ基板群 56 マトリクス対応光コネクタ 57 3段目光スイッチ基板群 58 アレイ対応光コネクタ 59 光合波器 60 光増幅器 71 石英基板 72 入射側光導波路 73 二次元レンズ 74 光偏向素子 75 スラブ光導波路 76 光偏向素子 77 二次元レンズ 78 出射側光導波路 79 導電層 80 配線層 81 パッド部 82 配線部 83 光導波路 84 下部クラッド層 85 コア層 86 上部クラッド層 87 下部クラッド層 88 コア層 89 上部クラッド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H047 KA04 KB09 MA00 MA03 NA02 PA04 PA21 PA24 QA01 QA03 QA04 RA08 TA05 TA32 2K002 AA02 AB05 BA06 CA03 CA25 DA06 EA25 HA03 5E338 AA01 AA18 BB63 BB75 CC01 CC10 CD01 EE21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも光学能動素子及び光導波路を
    実装する基板として、電気配線を含む表面が平坦な基板
    を用いたことを特徴とする平坦化電気配線を有する光配
    線基板。
  2. 【請求項2】 上記電気配線を含む表面が平坦な基板の
    表面粗さが、3μm以下であることを特徴とする請求項
    1記載の平坦化電気配線を有する光配線基板。
  3. 【請求項3】 上記電気配線を含む表面が平坦な基板
    が、絶縁性基板に設けた溝に電気配線を埋め込んだ基板
    であることを特徴とする請求項1または2に記載の平坦
    化電気配線を有する光配線基板。
  4. 【請求項4】 上記電気配線を含む表面が平坦な基板
    が、絶縁性基板上に設けた電気配線の周囲に平坦化絶縁
    層を設けた基板であることを特徴とする請求項1または
    2に記載の平坦化電気配線を有する光配線基板。
  5. 【請求項5】 上記光導波路が、m個の入力側光伝播部
    と、n個(但し、m個を含む)の出力側光伝播部、及
    び、共通伝播部からなるとともに、上記光学能動素子が
    第1の偏向部と第2の偏向部とからなり、前記m個の入
    力側光伝播部とn個の出力側光伝播部との間に、前記m
    個の光伝播部を伝播する光を個々にコリメートするコリ
    メート部と、個々のコリメート光の伝播方向を切り換え
    るための個々に設けられた前記第1の偏向部と、偏向さ
    れたm個の光束を伝播させる共通伝播部としての光導波
    路、前記m個のコリメート光各々の伝播方向を再度切り
    換えるために設けられた第2の偏向部と、個々の光束を
    集束させ、前記n個の光伝播部のいずれかに光を結合す
    る集光部とを少なくとも設けたことを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか1項に記載の平坦化電気配線を有す
    る光配線基板。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011237503A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Shinko Electric Ind Co Ltd 光電気複合基板及びその製造方法
JP2015197499A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 住友大阪セメント株式会社 光導波路素子およびその製造方法

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