JP2003075340A - シリコン結晶中の炭素濃度の測定方法およびシリコンウエハ - Google Patents

シリコン結晶中の炭素濃度の測定方法およびシリコンウエハ

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JP2003075340A JP2001271727A JP2001271727A JP2003075340A JP 2003075340 A JP2003075340 A JP 2003075340A JP 2001271727 A JP2001271727 A JP 2001271727A JP 2001271727 A JP2001271727 A JP 2001271727A JP 2003075340 A JP2003075340 A JP 2003075340A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 測定精度が高いシリコン結晶中の炭素不純物
の測定方法を提供する。 【解決手段】 シリコン結晶中の炭素濃度の測定方法
は、(a)シリコン結晶中の炭素と酸素の複合体による
赤外吸収の強度を測定する工程と、(b)前記炭素と酸
素の複合体による赤外吸収の強度からシリコン結晶中の
炭素濃度を求める工程とを含む。このとき、従来用いら
れていなかった赤外吸収ピークを利用することで、測定
精度を高くする。また、これにより、精度の高い不純物
炭素濃度を付したシリコンウェハを提供することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン結晶中の
不純物濃度の測定に関し、特にシリコン結晶中の炭素濃
度の測定方法と炭素濃度を付したシリコンウエハとに関
する。
【0002】
【従来の技術】シリコン集積回路装置は、ますます微細
化されて行く。デバイス動作領域に存在する汚染重金属
元素の許容度もますます厳しくなる。そのため、デバイ
ス動作領域に存在する汚染重金属原子をウエハの内部に
形成した酸素析出物に吸引捕獲する、いわゆるイントリ
ンジックゲッタリング(IG)が、ますます重要になり
つつある。
【0003】デバイス製造プロセスにおける熱工程は、
複雑化している。複雑化された熱処理シークェンスにお
いて、一定の酸素析出量を得ることは、十分なゲッタリ
ング能力を確保する上で必須である。
【0004】従来、ハイエンド品用ウエハの主流として
用いられているp+型下地基板上にp型エピタキシャル
層を成長したp/p+エピウエハのヘビードープ基板
(比抵抗0.01Ωcm程度)は、さまざまな理由のた
めにp-型下地基板上にp型エピタキシャル層を成長し
たp/p-エピウエハ(比抵抗1〜10Ωcm程度)に
置き換えられて行くことが必須と考えられる。
【0005】ヘビードープ基板の場合には、ボロンが強
力なゲッタリング能力を発揮していた。p/p-エピウ
エハにおいては、ヘビードープボロンによるゲッタリン
グ能力はもはや存在しない。酸素析出物によるゲッタリ
ングがますます必要となる。
【0006】エピウエハにおいては、エピタキシャル層
形成時の高温処理のために、析出潜在核(結晶成長時に
形成される微小酸素析出物)が消滅してしまう。十分な
酸素析出量を得るには、基板に対して何らかの工夫をす
る必要がある。このような方法として、窒素や炭素をド
ープする方法が提案されている。シリコン中の不純物炭
素は酸素析出を著しく促進する効果がある。このような
エピウエハにおいては、不純物酸素のみならず、不純物
炭素の濃度も制御することが望まれる。
【0007】不純物炭素濃度の測定は、従来孤立した置
換型炭素によって生じる607cm -1の赤外吸収ピーク
の高さを測定し、これに一定の比例換算係数を掛けるこ
とによって行なわれていた。しかし、この607cm-1
の赤外吸収ピークは、不純物を含まない場合にも存在す
るシリコン結晶格子による2フォノン赤外吸収スペクト
ルの内、吸収係数が非常に大きくなる部分に重なった形
で現れる。
【0008】実際の測定においては、不純物炭素を含む
試料の赤外吸収スペクトルから、不純物炭素を含まない
(又は不純物炭素濃度が十分に低い)同じ厚さの試料の
赤外吸収スペクトルを差し引くことによって、不純物炭
素による607cm-1の赤外吸収ピークを求めていた。
【0009】不純物炭素濃度が低くなるに従って、60
7cm-1の赤外吸収ピークを精度良く測定することは困
難になってくる。607cm-1の赤外吸収ピークが大き
くなるように厚い試料を用いて測定すると、試料全体と
しての吸収も強くなり、透過光が非常に弱くなり、S/
Nが悪くなる。試料を薄くすれば、607cm-1の赤外
吸収ピークの強度も弱くなり、S/Nが悪くなる。
【0010】従って、通常、試料厚を1〜3mm程度に
して測定していた。得られる不純物炭素の検出限界は
0.05ppm(2.5×1015atoms/cm3
程度である。炭素濃度が0.1ppm程度の場合の測定
誤差は30〜40%にも及ぶ。現在求められている炭素
濃度測定精度は、検出下限が0.01ppm程度であ
り、炭素濃度が0.1ppm程度の場合の測定誤差は1
0%以下となると考えられる。
【0011】このように、炭素濃度測定の精度を落とし
ている最大の要因は、不純物炭素による赤外吸収線の
内、2フォノンスペクトルによる強い吸収ピークと重な
るような607cm-1の吸収を用いていることである。
しかし、純然たる孤立状態の不純物炭素による赤外吸収
は、この607cm-1のピークの他には知られていな
い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
用いられていなかった赤外吸収ピークを利用したシリコ
ン結晶中の炭素不純物の測定方法を提供することであ
る。
【0013】本発明の他の目的は、測定精度が高いシリ
コン結晶中の炭素不純物の測定方法を提供することであ
る。
【0014】本発明のさらに他の目的は、このようにし
て求めた精度の高い不純物炭素濃度を付したシリコンウ
エハを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の1観点によれ
ば、a)シリコン結晶中の炭素と酸素の複合体による赤
外吸収の強度を測定する工程と、(b)前記炭素と酸素
の複合体による赤外吸収の強度からシリコン結晶中の炭
素濃度を求める工程とを含むシリコン結晶中の炭素濃度
の測定方法が提供される。
【0016】本発明の他の観点によれば、炭素と酸素の
複合体による赤外吸収の強度に基づいて得た炭素濃度を
付したシリコンウエハが提供される。
【0017】孤立炭素濃度に比例した濃度で発生する格
子欠陥による赤外吸収を利用する。より具体的には、シ
リコン結晶中の炭素Cと酸素Oとの複合体(C−O複合
体と呼ぶ)による赤外吸収ピークを利用する。
【0018】例えば、低温での1104cm-1付近の赤
外吸収ピークを利用する。このピークは、酸素Oの吸収
ピークとほぼ同一素性の吸収ピークであり、近くに存在
する炭素Cの影響によるケミカルシフトを受けた吸収ピ
ークである。従って、酸素Oの吸収とほぼ同一の強い振
動子強度を有する。この赤外線吸収は、酸素Oの近傍に
炭素Cが存在して始めて生じるピークであり、炭素の濃
度に比例する。
【0019】
【発明の実施の形態】炭素CはシリコンSiと同じIV
族元素である。シリコン中にドープした炭素原子は、S
iサイトを置換して入る置換型Cになることができる。
酸素Oは、一般的に格子間(インタースティシャル)不
純物となる。シリコン中の不純物CとOとが、特定の位
置関係にある時、C−O複合体を形成する。
【0020】図4は、シリコン結晶中におけるC−O複
合体を示す外略図である。図中CsがSi原子を置換し
たC原子を示し、球で示した原子間を結ぶ結合手が、格
子間サイトを占めるO原子のサイトを示す。C不純物と
O不純物との距離により、4種類の複合体が示されてい
る。
【0021】本発明者及びその共同研究者は、このよう
なC−O複合体について研究してきた。一定温度のアニ
ールを行なうと、CとOとの複合ー解離反応は準熱平衡
状態に達する。現実的には、300℃以上、好ましくは
450℃以上の熱処理を行う。時間は温度に依存する
が、少なくとも1分以上行なうことが好ましい。
【0022】平衡反応式は、質量作用の法則により [C−O]=A(T)[C][O] (1) と表わされる。ここで、[ ]は濃度を示し、A(T)
はアニール温度Tに依存する比例係数(平衡反応定数)
である。
【0023】式(1)を変形すると、 [C]=[C−O]/A(T)[O] (2) が得られる。右辺に含まれる3つの物理量を知ることが
できれば、不純物炭素濃度[C]が求められる。
【0024】[O]は、シリコン結晶中の酸素濃度を測
定することによって得られる。例えば、ASTM(Amer
ican Standard Testing and Materials)やJEIDA
(日本電子工業技術振興会)で定められた、不純物酸素
による常温で1106cm-1の赤外吸収線を用いる方法
によって[O]が求められる。
【0025】[C−O]は、低温に冷却したサンプルの
C‐O複合体による赤外線吸収ピークの面積強度から求
めることができる。
【0026】図1は、炭素Cと酸素Oをドープしたシリ
コンを5K程度に冷却した時の赤外線吸収スペクトルの
例を示す。横軸は波数を単位cm-1で示し、縦軸は吸収
率(absorbance)を単位cm-1で示す。サンプルは、炭
素Cと酸素Oをドープしたシリコン結晶を500℃で1
2時間アニールした後、急冷したものである。
【0027】図中、1136cm-1の強い吸収ピーク
は、常温で1106cm-1の波数にある酸素16Oの吸収
ピークが温度変化により波数シフトしたものである。1
185cm-1の吸収ピークは酸素同位体18Oの吸収ピー
クである。酸素16Oのピークと酸素同位体18Oのピーク
の間にA、B'、C、Dで示す4つのピークが観測され
ている。発明者の過去の研究によれば、1104cm-1
の赤外吸収ピークAは、C‐O複合体によるものであ
り、置換型である不純物炭素と、第2近接共有結合軸に
侵入した不純物酸素との複合体欠陥に起因する。
【0028】C−O複合体による吸収ピークは、温度を
上げていくと7K程度から減少を始める。常温ではほと
んど認められない。好ましくは70K以下、より好まし
くは10K以下、さらに好ましくは9K以下で測定する
ことが望ましい。このため、サンプルはクライオスタッ
ト等で冷却する必要がある。液体ヘリウム、液体水素
(好ましくは減圧)等の冷媒を用いてサンプルを冷却す
る。液体窒素を減圧して用いることも可能であろう。
【0029】赤外吸収は、例えばフーリエ変換分光器を
用い、雰囲気を真空、または窒素として測定することが
好ましい。950cm-1から1150cm-1の波数領域
を含む測定を行なう。
【0030】C‐O複合体とは言え、酸素は炭素から比
較的離れた所にあるため、その局在振動の素性は孤立し
た不純物酸素と較べほとんど変わっていない。すなわ
ち、孤立した不純物酸素による1136.4cm-1の吸
収ピークと、1104cm-1のC−O複合体による吸収
ピークAとは、比較的近い波数関係にあり、酸素原子1
個当りの振動子強度(面積強度)もほとんど同等である
と考えられる。
【0031】なお、図には常温での607cm-1の吸収
ピークの面積から算出した不純物炭素Cの濃度Csと常
温での1106cm-1の赤外吸収ピークから求めた不純
物酸素Oの濃度OIが記されている。
【0032】1136.4cm-1の赤外吸収ピークの面
積強度I(O:1136)と不純物酸素濃度[O]とは、 [O]=k×I(O:1136) (3) で表わされる。
【0033】1104cm-1の赤外吸収ピークと、[C
−O]の濃度との関係は、[C−O]=k'×I(C−
O:1104)で表わされる。ここで、1136cm-1
の赤外吸収ピークと1104cm-1の赤外吸収ピークと
がほぼ同一の素性を有することを考慮すると、k'=k
と置くことができ、 [C−O]=k×I(C−O:1104) (4) の関係が成り立つ。
【0034】換算係数kは、発明者等の研究により求め
られており、 k=1.58±0.03cm-2 ppm-1 (5) である。
【0035】1104cm-1の赤外吸収ピークの面積強
度を測定すれば、(4)式からC−O複合体の濃度[C
−O]が求められる。
【0036】A(T)は、アニール温度Tに依存する比
例係数である。酸素濃度[O]、炭素濃度[C]が既知
である様々な結晶を準備し、種々の温度のアニールを施
し、急冷後のサンプルで低温で1104cm-1の赤外吸
収ピークの面積強度を測定し、[C−O]を求める。
【0037】 A(T)=[(C−O)]/[O][C] (6) に、測定値を代入することにより、比例定数A(T)を
求めることができる。
【0038】図2は、このようにして求めた平衡反応定
数A(T)×1023cm3を示すグラフである。横軸は
アニール温度Tを1000/Tの形で、単位1/Kで示
し、縦軸は平衡反応定数A(T)x1023を示す。プロ
ットを結ぶ曲線は、実験プロットから最小自乗法で求め
たフィット曲線である。このようにして、平衡反応定数
A(T)を求めておき、炭素濃度不明のサンプルを所定
温度でアニールし、急冷後酸素濃度[O]及び低温測定
によるC−O複合体の濃度[C‐O]を測定すれば、
(2)式から炭素濃度[C]を知ることができる。
【0039】上述の方法において、1104cm-1赤外
吸収ピークを測定することにより、[C−O]を求める
ことは、非常に有効である。1104cm-1の赤外吸収
ピークの素性は、孤立酸素により1136.4cm-1
赤外吸収ピークの素性とほとんど同じであるため、酸素
原子1個当り、すなわちC‐O複合体1個当りの吸収強
度は非常に大きい。例えば、試料厚10mmの場合に
は、1136.4cm-1の赤外吸収ピークを用いると、
0.005ppm程度の酸素を検出することが容易であ
り、0.1ppm程度の酸素を定量する場合の誤差は
0.005ppm以下に抑えることができる。相対誤差
として5%以下となる。1104cm-1の赤外吸収ピー
クもこれもほとんど同じ精度(すなわち5%以下の誤
差)をもって[C‐O]を定めることができる。
【0040】他の2つの量を定める手続は、さらに高い
精度で行なえるため、総合的に測定誤差は[C]が0.
1ppm程度である時、5%程度にすることが可能であ
る。
【0041】図3(A),(B)を参照して、不純物炭
素濃度が未知のシリコン結晶から不純物炭素濃度を測定
する実施例を説明する。
【0042】図3(A)は、本実施例の工程を示すフロ
ーチャートである。ステップS1で常温(例えば25℃
±15℃)で1106cm-1の吸収ピークを測定し、酸
素濃度[O]を求める。ステップS2で。常温で607
cm-1の吸収ピークを測定する。ステップS3で測定が
できたか否かを判断する。測定できた時はステップS5
に進み、炭素濃度[C]を求める。測定できない時は、
ステップS4に進み、サンプルを低温(たとえば5K)
に冷却して、1104cm-1の吸収ピークを測定する。
その後、ステップS5に進み、炭素濃度[C]を求め
る。なお、ステップS1は、必ずしもはじめに行なう必
要はなく、後で行なってもよい。以下、より具体的に説
明する。
【0043】不純物炭素濃度が未知であるシリコン結晶
インゴットから、20mm厚の試料と2mm厚の試料を
切り出し、赤外吸収測定が可能なように試料表面を化学
エッチングによって鏡面に仕上げた。1106cm-1
吸収ピークを用いて、不純物酸素濃度[O]を求めた。
その結果、[O]=50.2ppmが得られた。同じ試
料に対して、不純物炭素により607cm-1の赤外吸収
ピークを測定し、不純物炭素濃度[C]を求めようとし
たが、検出限界(0.1ppm)以下であり、定量不能
であった。
【0044】そこで、20mm厚の試料を用いて、11
04cm-1の赤外吸収ピークを用いて[C]の定量を行
なった。20mm厚の試料に対して600℃、2時間の
アニール処理を行ない、急冷した後10Kにおいて赤外
吸収測定を行なった。
【0045】図3(B)が得られた吸収スペクトルであ
る。C−O複合体による1104cm-1の赤外吸収ピー
クは非常に強く現れている。O18の存在比率は16Oの約
0.3%である。すなわち、1085cm-1の位置に、
50.2×0.003ppm=0.15ppmの酸素濃
度が大きなピークとして観測されている。これとほぼ同
程度の感度でC‐O複合体による1104cm-1の吸収
ピークも検出されている。このピークの面積強度を求
め、上述の方法によって不純物炭素濃度[C]を求める
と、0.032±0.004ppmであった。従来法で
は検出不可能な低濃度領域の不純物炭素濃度が、高精度
で測定できた。
【0046】このように、シリコン結晶中の炭素濃度を
精度良く測定することにより、シリコン結晶に一定のゲ
ッタリング能力を持たせることが容易になる。特にp‐
型下地基板上にp型エピタキシャル層を成長したp/p
-エピウエハ中の炭素濃度の確保に有効であろう。上述
のように、従来と同様の常温での不純物炭素濃度の測定
と、低温での不純物炭素濃度の測定とを併せて用いる
と、広範囲で効率的な炭素濃度の測定が可能となる。し
たがって、所望の酸素析出量すなわちゲッタリング能力
を得ることが容易になる。
【0047】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば種々
の変更、改良、組み合わせが可能なことは当業者に自明
であろう。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シリコン結晶中の炭素濃度を低濃度まで高精度に測定す
ることができる。
【0049】エピウエハのゲッタリング能力を保証する
ことが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を説明するための赤外吸収ス
ペクトルを示すグラフである。
【図2】 本発明の実施例を説明するための平衡反応定
数の温度依存性を示すグラフである。
【図3】 炭素濃度が未知のシリコン結晶の赤外吸収ス
ペクトルを示すグラフである。
【図4】 シリコン結晶中で格子位置に置換して入った
炭素原子と、共有結合の格子間位置に入った酸素原子と
の関係を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
A 1104cm−1のC−O複合体による赤
外吸収ピーク S1〜S4 実施例のステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G059 AA01 BB16 CC02 CC07 DD16 DD18 EE01 EE12 HH01 HH06 NN02 4M106 AA10 BA08 CB01 DH13 DH44 DH45

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)シリコン結晶中の炭素と酸素の複
    合体による赤外吸収の強度を測定する工程と、 (b)前記炭素と酸素の複合体による赤外吸収の強度か
    らシリコン結晶中の炭素濃度を求める工程とを含むシリ
    コン結晶中の炭素濃度の測定方法。
  2. 【請求項2】 前記工程(a)が、950cm-1から1
    150cm-1の波数領域内で行なわれる請求項1記載の
    シリコン結晶中の酸素濃度の測定方法。
  3. 【請求項3】 前記工程(a)が、10K以下の温度
    で、1104±0.5cm-1の吸収ピークに対して行な
    われる請求項1または2記載の炭素濃度の測定方法。
  4. 【請求項4】 前記工程(a)が、冷媒で冷却したサン
    プルに対して行なわれる請求項1〜3のいずれか1項記
    載の炭素濃度の測定方法。
  5. 【請求項5】 さらに、(c)前記工程(a)の前に3
    00℃以上の温度でアニールした後、冷却する工程を含
    む請求項1〜4のいずれか1項記載の炭素濃度の測定方
    法。
  6. 【請求項6】 前記工程(c)のアニールが1分以上の
    時間行なわれる請求項5記載の炭素濃度の測定方法。
  7. 【請求項7】 炭素と酸素の複合体による赤外吸収の強
    度に基づいて得た炭素濃度を付したシリコンウエハ。
  8. 【請求項8】 前記ウエハが下地基板上にエピタキシャ
    ル層を成長させたエピウエハである請求項7記載のシリ
    コンウエハ。
  9. 【請求項9】 前記ウエハが、p-型下地基板上にp型
    エピタキシャル層を成長させたエピウエハである請求項
    8記載のシリコンウエハ。
  10. 【請求項10】 (a)常温で、シリコン結晶中の炭素
    と酸素による赤外吸収の強度を測定し、炭素と酸素の濃
    度を得る工程と、 (b)前記工程(a)で炭素濃度の測定が困難な場合、
    低温で炭素と酸素との複合体による赤外吸収の強度から
    シリコン結晶中の炭素濃度を求める工程とを含むシリコ
    ン結晶中の不純物濃度の測定方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007279042A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Dow Corning Corp 結晶シリコン中の炭素濃度の分析方法
JP2015101529A (ja) * 2013-11-28 2015-06-04 信越半導体株式会社 シリコン単結晶の炭素濃度測定方法
JP2019124483A (ja) * 2018-01-12 2019-07-25 信越半導体株式会社 炭素濃度評価方法

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