JP2003075304A - 自動血液分析装置とその装置に用いるピペット駆動装置用ピペット停止装置 - Google Patents

自動血液分析装置とその装置に用いるピペット駆動装置用ピペット停止装置

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JP2003075304A
JP2003075304A JP2001272484A JP2001272484A JP2003075304A JP 2003075304 A JP2003075304 A JP 2003075304A JP 2001272484 A JP2001272484 A JP 2001272484A JP 2001272484 A JP2001272484 A JP 2001272484A JP 2003075304 A JP2003075304 A JP 2003075304A
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pipette
sample
vertical sliding
blood
container
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JP2001272484A
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Yasuhiro Oyama
康浩 大山
Kazuyuki Sakurai
和幸 櫻井
Yoichi Nakamura
洋一 中村
Takayoshi Yoshida
敬祥 吉田
Kazutoshi Tokunaga
一敏 徳永
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Sysmex Corp
Original Assignee
Sysmex Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピペットを安全に交換すること。 【解決手段】 ピペットと、ピペットを所定位置に存在
する検体容器まで移動させて検体容器中の血液試料を吸
引させた後、ピペットを他の所定位置に存在する開放容
器まで移動させて血液試料を吐出させるピペット駆動装
置と、吐出された血液試料を分析する血液分析部からな
り、ピペット駆動装置は、ピペットを保持する保持部お
よびピペット保持部を垂直方向に摺動可能に支持する支
持体を有するピペット垂直摺動部と、ピペット垂直摺動
部を交換可能に搭載するピペット水平駆動部と、交換時
にピペット垂直摺動部に装着されピペットの垂直摺動を
不能にするストッパー部材を備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動血液分析装
置とその装置に用いるピペット駆動装置用ピペット停止
装置に関し、とくに、小形で汎用性に富む血液分析装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この発明に関連する従来技術としては、
次のようなものが知られている。反応テーブルの円周を
複数に均等分割した形状の反応容器ディスクと、反応容
器ディスクに保持された複数個の反応容器と、各反応容
器をサンプル分注装置、試薬分中位置及び光学測定位置
まで移送する手段と、所要量のサンプルを吸引し反応容
器に分注する手段と、上記反応容器内の試料を光学的に
測定する手段から構成された小型自動分析装置(例え
ば、特開平11−94842号公報参照)。
【0003】開放された検体容器に対して第1のモータ
の力でピペットを移動させ、密閉された検体容器に対し
て第2のモータの力でピペットを移動させるようにした
液体吸引装置(例えば特開2000−74927号公報
参照)。
【0004】長手方向に圧縮・膨張可能な中空の洗浄室
と、洗浄室の膨張時に洗浄室内に収容され洗浄室の圧縮
時に洗浄室から突出するピペットと、洗浄室を膨張した
状態にロックするロック装置からなる組立体(特開平5
−509170号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、血液分析を行う
自動分析装置は種々提案されているが、近年の多くの血
液分析装置にあっては、多数の検体を短時間で処理する
ために装置が大型化・高速化されており、しかも、操作
が複雑であることから専門の作業者を常設しておかなけ
ればならず、それほど多くの血液検査を必要としない地
域病院や個人病院では、専門血液検査センターに血液検
査を依頼しているのが現状である。このため緊急性を必
要とする場合には、すぐに検査結果が得られないという
問題を有し、より小型で操作も簡単で汎用性の高い自動
血液分析装置の出現が要望されてきた。
【0006】この発明はこのような事情を考慮してなさ
れたもので、自動血液分析装置において、医師や看護婦
によって使用できる程度に取り扱いを簡略化し、診断・
治療の現場へ容易に運搬できるように小型・軽量化し、
かつ、騒音を抑制して静音化すると共に保守・点検の安
全と容易化をはかることを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題の
少なくとも1つを解決するために、ピペットと、ピペッ
トを所定位置に存在する検体容器まで移動させて検体容
器中の血液試料を吸引させた後、ピペットを他の所定位
置に存在する開放容器まで移動させて血液試料を吐出さ
せるピペット駆動装置と、吐出された血液試料を分析す
る血液分析部からなり、ピペット駆動装置は、ピペット
を保持する保持部およびピペット保持部を垂直方向に摺
動可能に支持する支持体を有するピペット垂直摺動部
と、ピペット垂直摺動部を交換可能に搭載するピペット
水平駆動部と、交換時にピペット垂直摺動部に装着され
ピペットの垂直摺動を不能にするストッパー部材を備え
たことを特徴とする自動血液分析装置を提供するもので
ある。
【0008】ストッパー部材はピペット保持部と支持体
とにそれぞれ離脱可能に係止されるてもよい。ピペット
垂直摺動部はピペットの洗浄を行うための洗浄部を備
え、ピペット垂直摺動部にストッパー部材が装着された
ときピペット先端が洗浄部の内部に収容されてもよい。
また、この発明はピペットを保持する保持部およびピペ
ット保持部を垂直方向に摺動可能に支持する支持体を有
するピペット垂直摺動部と、ピペット垂直摺動部を交換
可能に搭載するピペット水平駆動部と、交換時にピペッ
ト垂直摺動部に装着されピペットの垂直摺動を不能にす
るストッパー部材を備えたピペット駆動装置用ピペット
停止装置を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明に係る自動血液分析装置
の「自動」とは、使用者が1本の検体容器を装置にセッ
トすれば、その後は全て自動的に検体容器の血液試料の
成分が検出され、分析項目の値が算出され、算出結果が
出力されることをいう。この発明の自動血液分析装置
は、ヒトを含む哺乳動物の血液をその分析対象とする。
その分析(測定・解析)項目としては、ヒトの血液の場
合には、赤血球数(RBC),白血球数(WBC),ヘ
モグロビン量(HGB),ヘマトクリット値(HC
T)、血小板数(PLT)をはじめ、平均赤血球容積
(MCV),平均赤血球血色素量(MCH)および平均
赤血球色素濃度(MCHC)などが挙げられる。
【0010】また、使用する測定原理としては、RBC
とPLTの測定にはシースフロー電気抵抗方式、WBC
の測定には電気抵抗方式、HGBの測定には比色法を用
いることが好ましい。分析対象の血液試料は被験者から
採血して検体容器(採血管)に収容されるが、その場合
全血であってもよいし、予め所定濃度に希釈されたもの
であってもよい。とくに、小児から採取する場合には、
採取量が少ないため予め規定濃度、例えば26倍に希釈
される。
【0011】この血液分析装置に使用可能な検体容器
(採血管)としては、一般的によく用いられる外径12
〜15mm,全長85mm以下の真空採血管(口がゴム
キャップで封止されたもの)およびオープン採血管(口
が開放されたもの)や外径9〜11mmの各種微量採血
管などが挙げられる。また、必要とする血液試料の量と
しては、例えば、全血試料の場合10〜15μL,希釈
試料の場合15〜30μLである。
【0012】この血液分析装置は本体と容器収納ユニッ
トから構成でき、本体はハウジングに収容し、容器収納
ユニットはハウジングの側面に取りはずし可能に装着す
ることが好ましい。本体はハウジング前面上部に表示部
を備えることができ、表示部には分析結果を表示するた
めのLCD(液晶ディスプレイパネル)と、分析条件を
入力するためのタッチパネルを一体的に設ければ、装置
の操作性が向上するばかりでなく、それらの設置スペー
スが節約できる。
【0013】また、ハウジングの内部には、使用者が検
体容器を挿入設置するための検体セット部、検体容器か
ら試料を定量・希釈して血液成分の検出を行う検出部、
検出部の定量・希釈に必要な流体の制御を行う流体制御
機器を備える流体制御部、検出部と流体制御部と表示部
を電気的に駆動制御する電気部品を収容する電気制御基
板部、入力される商用電源からの交流電圧を低い直流電
圧に変換する電源部、さらに分析結果を印字出力するプ
リンタ部などを収容することができる。
【0014】これらの各部は、操作や保守の容易性、あ
るいは発熱の有無などを考慮して適切に配置されること
が好ましい。例えば、検体セット部をハウジングの前面
の近くに配置すれば、ハウジング前面に開閉扉(検体セ
ットパネル)を設けることにより、使用者はその扉を介
して内部の検体セット部に検体容器を容易にセットする
ことができ、またセットされた検体容器が扉によって保
護されるので好都合である。
【0015】検体セット部においては、検体容器の外径
より大きい内径を有し検体容器の下端を収容する検体ラ
ックと、収容された検体容器の側面を両側から弾性的に
挟持して検体容器を検体ラックと同軸に保持する第1お
よび第2弾性部材からなる検体容器設置装置が設けられ
る。従って、外径の異なる検体容器(採血管)を使用し
ても、検体ラックと同軸になるように自動的に位置決め
されるので、検体容器の設置作業が容易になる。
【0016】この検体容器設置装置は、第1弾性部材を
支持して第2弾性部材から離れる方向に移動可能な支持
部材をさらに備えてもよく、また、支持部材は第1弾性
部材が第2弾性部材から離れる方向に所定角度だけ回動
可能に支軸で支持されてもよい。
【0017】検体ラックは底部が前記支軸で回動可能に
支持され支持部材に連動して支持部材と同じ方向に回動
してもよい。第1弾性部材が第2弾性部材から離れる方
向に支持部材を付勢する付勢部材と、その付勢力に対抗
して支持部材に離脱可能に係止する係止部材を備えても
よい。
【0018】上述のようにこの検体容器設置装置を血液
分析装置のハウジング内に備え、支持部材がハウジング
を開閉する扉からなり、付勢部材は扉を開く方向に付勢
し、係止部材がハウジングの外側に設けられることが好
ましい。
【0019】また、検出部については、例えばハウジン
グの左右いずれかの側面内部にユニット化して配置すれ
ば、ハウジングの一方の側板を除去するだけで、保守や
点検を行うことができるので、好都合である。検出部は
ピペットで検体容器から血液試料を定量し、適度に希釈
して血液成分の検出測定を適正に行うために、ピペット
駆動装置,ミックスチャンバー,および検出器などを備
えることが好ましい。なお、ここに用いるピペットとし
ては、キャップ付の検体容器に備えて一般にピアサ又は
ニードルとも呼ばれる先端の尖ったものを好適に用いる
ことができる。
【0020】そこで、この検出部は、ピペットを保持す
るピペット保持部と、ピペット保持部を垂直方向に摺動
可能に支持して水平移動させるピペット水平駆動部と、
ピペット保持部を水平方向に離脱可能に固着する主アー
ムと、主アームから水平に延出するガイドアームと、主
アームとガイドアームを垂直方向に移動させるピペット
垂直駆動部とを備え、ピペット保持部は、主アームに固
着した時は主アームによって垂直移動し、主アームから
離脱したときにガイドアームに係合して垂直移動するピ
ペット駆動装置を備える。
【0021】この場合、ピペット保持部が主アームによ
り垂直移動するときにピペットが検体容器から試料を吸
引し、ガイドアームに係合して垂直移動するときにミッ
クスチャンバーや検出器に対して分注・吸引するように
すれば、キャップ付き検体容器にピペットを突き刺すた
めに必要な大きいピペット垂直移動力は主アームからピ
ペットへ伝達され、開放したミックスチャンバーや検出
器に対して必要なピペット垂直移動力はその1/10以
下であり、ガイドアームからピペットへ伝達される。従
って、主アームおよびその関連機構に比べてガイドアー
ムおよびその関連機構の剛性をきわめて小さくでき、そ
れに伴ってピペット駆動装置の機械的強度を低減できる
と共に構成を簡略化して装置を軽量化できる。
【0022】また、このピペット駆動装置においては、
ピペット保持部が突起部を有し、主アームはその突起部
を水平方向に嵌入させる凹部を有するようにしてもよ
い。ピペット保持部はガイドアームに係合しガイドアー
ムに沿って移動するローラを備えるようにしてもよい。
【0023】さらに、ピペット水平駆動部はピペット保
持部を垂直方向に摺動可能に支持するピペット垂直摺動
部を備えてもよい。さらに、このような構成において、
ピペット保持部が主アームによって下降したときに検体
容器から試料を吸引し、主アームから離して移動したと
きに試料を吐出するようにすることが好ましい。この場
合には、検体容器がキャップ付き容器であってもよい。
【0024】ピペット垂直駆動部は駆動源としてステッ
ピングモータを備える場合には、上記の理由により、ピ
ペット保持部の垂直移動時にステッピングモータに供給
される駆動電流は、ピペット保持部が主アームに固着し
て移動する時の方がガイドアームに係合して移動する時
よりも大きく設定されていることが好ましい。
【0025】上記の検体セット部と検出部とに関連し
て、前記検体容器設置装置は、検体容器を収容し移動可
能に支持された検体ラックと、検体容器にピペットを挿
入するピペット垂直駆動部のピペット挿入動作に連動し
て検体ラックの移動を機械的に阻止するロック部材を備
えることが好ましい。このような構成によれば、検体ラ
ックが、例えばハウジングの扉に連動して移動するよう
に構成されても、その移動が阻止されるので、ピペット
や検体容器の損傷が防止される。
【0026】また、検体ラックを検体ラックの中心軸に
直交する方向に回動可能に支持する支持軸と、前記支持
軸に支持され検体ラックを回動させる回動部材と、ピペ
ット垂直駆動部がピペットを支持して垂直移動させる主
アームを備え、ロック部材が主アームからピペットと平
行に垂下するロック棒からなり、ピペットの検体容器へ
の挿入時にロック棒が回動部材に設けられた係止孔に挿
入され回動部材の回動動作を阻止するようにしてもよ
い。この検体容器設置装置をハウジング内に備え、ハウ
ジングに扉を備え、扉が前記回動部材であるようにして
もよい。さらに、その扉が開く方向にバネ付勢され、扉
に離脱可能に係止して扉の開閉を行うための押ボタンが
ハウジング表面に設けられてもよい。
【0027】さらに、検出部のピペット駆動装置は、ピ
ペットを保持する保持部およびピペット保持部を垂直方
向に摺動可能に支持する支持体を有するピペット垂直摺
動部と、ピペット垂直摺動部を交換可能に搭載するピペ
ット水平駆動部と、交換時にピペット垂直摺動部に装着
されピペットの垂直摺動を不能にするストッパー部材を
備える。これによって、ピペットに不都合が生じた場合
には、ピペット垂直摺動部を新しく交換すれば、ピペッ
トが移動することがないので、安全に交換作業を行うこ
とができる。
【0028】このストッパー部材はピペット保持部と支
持体とにそれぞれ離脱可能に係止されるようにしてもよ
い。また、ピペット垂直摺動部はピペットの洗浄を行う
ための洗浄部を備え、ピペット垂直摺動部にストッパー
部材が装着されたときピペット先端が洗浄部の内部に収
容されるようにすれば、上記交換作業はさらに安全にな
る。
【0029】次に、流体制御部については、検出部と逆
の側面内部に、つまり検出部と背中合わせに配置すれ
ば、同じくハウジングの他方の側板を除去するだけで、
保守や点検を行うことができるので、好都合である。ま
た、流体制御部に設けられる電磁バルブや各種ポンプ類
は騒音源になるので、各部品の静音化に留意することに
より、流体制御部全体の騒音を、例えば突発音を含めて
45dB以下に抑制することができる。とくに、この血
液分析装置では取り扱いを容易にするため流体回路の駆
動源として外部のコンプレッサのような圧力機器を使用
せず、それに代わってハウジング内に陰圧ポンプを設け
ている。この陰圧ポンプは流体回路全体の陰圧源として
働くためその使用頻度が高く、その静音化を特に配慮す
ることが必要である。
【0030】そこで、この流体制御部には、吸気口と吐
出口を有するエアーポンプと、第1及び第2貫通口を有
してエアーポンプを覆う密閉カバーと、密閉カバーの外
部から第1貫通口を通って吸気口に接続される吸気チュ
ーブと、第2貫通口に接続され外部へ延びる消音用排気
チューブを備える陰圧ポンプを用い、消音用排気チュー
ブのサイズを実験的に決定することにより、効果的な静
音化をはかっている。また、上記のエアーポンプを支持
する弾性支持台をさらに備えることが、静音化の点から
好ましい。
【0031】この血液分析装置では、血液試料を収容す
る試料容器と、測定用試料を用いて血液成分を検出する
検出器と、排液を貯留する排液チャンバーを備える流体
回路において、排液チャンバーに陰圧を印加して試料容
器および検出器の少なくとも一方から残余試料を吸引さ
せるために上記陰圧ポンプを用いることができる。ここ
で、試料容器は血液試料又は血液試料と希釈液や試薬と
の混合液などを収容するための容器であり、検出器と一
体に構成されてもよい。
【0032】さらに、血液試料を用いて血液成分を検出
する検出器と、検出器に接続される洗浄液収容部と、排
液を貯留する排液チャンバーを備える流体回路におい
て、排液チャンバーに陰圧を印加して洗浄液収容部から
検出器を介して洗浄液を吸引させるために上記陰圧ポン
プを用いることができる。
【0033】また、排液チャンバーに印加される陰圧を
検出するセンサーと、その陰圧が所定圧力範囲になるよ
うに陰圧ポンプを制御する制御部とをさらに備えてもよ
い。なお、前記所定圧力範囲は100〜300mmHgに設定され
ることが好ましい。
【0034】電源部はトランジスタやダイオード等の発
熱部品を多く含むので、ハウジング内の最上部に配置
し、ハウジングにベンチレータ(通風孔)を設けて自然
冷却するようにすれば、強制風冷用のファンなどが不要
となり、静音化および省スペース化がはかられる。ま
た、最上部に配置することにより、発熱の他の各部に対
する悪影響を避けることができる。
【0035】また、容器収納ユニットは、容器の交換と
本体への接続が容易にできるように本体ハウジングの側
面に設置すれば好都合である。また、容器収納ユニット
には、少なくとも本体で使用する希釈液と溶血剤をそれ
ぞれ収容する2つの容器、および本体から排出される廃
液を収容するための容器を収納することが好ましい。
【0036】実施例 以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳述す
る。これによってこの発明が限定されるものではない。
図1はこの発明に係る血液分析装置の前面斜視図であ
り、図2は後面斜視図である。これらの図に示すように
装置本体1はハウジング2に収納され、その前面上部に
表示部3を備え、前面右下に検体容器を挿入設置すると
きに開閉する検体セットパネル4と、検体セットパネル
4を開くための押ボタン5を備える。
【0037】ハウジング2の右側板の内側には、検体容
器を挿入設置するための検体セット部6と、検体容器か
ら試料を定量・希釈して検体成分の検出を行う検出部7
とが設けられている。
【0038】ハウジング2の左側板の内側には、検出部
7の定量・希釈などに必要な流体の制御を行う流体機
器、つまりバルブ類やポンプ類などを集約的に収容する
流体制御部8が設けられている。ハウジング2の背面板
の内側には、検出部7と流体制御部8と表示部3を電気
的に駆動制御する電気制御部品を搭載した基板を収容す
る電気制御基板部9が設けられている。
【0039】ハウジング2の天板の内側には、入力され
る商用交流電圧を直流電圧に変換する電源部10と、分
析結果を印字出力するプリンタ部11が設けられてい
る。左右側板、背面板および天板は、それぞれが取りは
ずし可能にビス止めされ、各部毎にそのメンテナンスを
容易に行うことができるようになっている。
【0040】また、発熱部品を備える電源部10はハウ
ジング2内の最上部に設けられ、ハウジング2の電源部
10を取り囲む部分には図2に示すようにベンチレータ
(通風孔)12,13が設けられている。従って、電源
部10によって加熱された空気は、分析装置の他の構成
要素に熱的な影響を与えることなくベンチレータ12,
13から放出され、自然空冷が行われる。つまり、電源
部10は、冷却ファンのような強制空冷手段を必要とし
ないので、コンパクト化されると共に静音化される。
【0041】また、図3に示すように本体1の左側面に
は、希釈液と溶血剤をそれぞれ収容する容器201,2
02と、排液を収容する容器203とを組合せて収納し
た容器収納ユニット100が装着されるようになってい
る。
【0042】検体セット部の構成と動作 図4は検体セット部6の構成を示す正面図である。同図
に示すように検体セットパネル4は支軸14により矢印
S方向に回動可能に支持され、図示しないスプリングに
より矢印S方向に付勢されている。検体セットパネル4
の上方には、押ボタン5が支軸15により回動可能に支
持され、スプリング16により矢印T方向に付勢されて
いる。
【0043】検体セットパネル4の上端に設けられた爪
17が押ボタン5の下端に係止して、検体セットパネル
4が矢印S方向に開くことを阻止している。検体セット
パネル4には検体容器の下端を収容して支持するための
検体ラック18が設けられ、検体ラック18の上方には
検体容器を挟んで位置決めするための2つの挟持爪19
a,19bが設けられ、挟持爪19a,19bの基端は
それぞれ検体セットパネル4から水平に突出した突出片
20の先端と、支持板21とに固定されている。
【0044】図5と図6はそれぞれ挟持爪19a,19
bの正面図および側面図である。挟持爪19a,19b
は先端にV字形の切欠き部22を備え、角度θ=30度
だけ屈曲した屈曲部23を有し、図7に示すように検体
ラック18の中心軸に対称に配置され、後述するように
検体ラック18に設置される検体容器SP1を両側から
弾性的に挟持するようになっている。
【0045】挟持爪19a,19bは弾性板(例えば板
厚0.8mmのポリアセタール樹脂板)で形成され、外
径の異なる(例えば12〜15mm)の検体容器SP1
が設置されても屈曲部23の角度θが弾性的に変化して
その外径の変化を吸収し、常に検体容器SP1を検体ラ
ック18に同軸に保持するようになっている。
【0046】図8は微小採血用の小型検体容器SP2を
検体ラック18に設置した状態を示す断面図である。こ
の場合、検体容器SP2は外径および高さが検体容器S
P1より小さいので、それを補うためにアダプタADを
介して検体ラック18に挿入される。
【0047】また、図4に示すように、検体セット部6
には検体セットパネル4の開閉を検出するセンサ(ホト
インタラプタ)J1、検体容器が検体ラック18に設置
されているか否かを検出するセンサ(リミットスイッ
チ)J2、アダプタADが使用されているか否かを検出
するセンサ(リミットスイッチ)J3が設けられてい
る。
【0048】このような構成において、使用者が押ボタ
ン5の上端を押すと、押ボタン5は図4の矢印Tの反対
方向へ若干回動し、押ボタン5の下端が爪17からはず
れる。それによって検体セットパネル4は支軸14を中
心にして矢印S方向に回動し、検体セットパネル4の突
出片4aが図9に示すように支持板21に係止するまで
開く。そこで、使用者は図10に示すように検体容器S
P1を検体ラック18に挿入する。
【0049】そして、図11に示すように、検体セット
パネル4を閉じると、爪17が押ボタン5の下端に係止
して閉じた状態が維持される。この時、検体容器SP1
は挟持爪19a,19bによって両側から挟持され、検
体ラック18と同軸になるように保持される。なお、押
ボタン5は大きい表面積(60mm×70mm)を有
し、使用者が検体容器を握った手で操作できるようにな
っている。
【0050】検出部の構成と動作 検体部7は図12に示すようにピペット水平駆動部20
0と、ピペット垂直摺動部300と、ピペット垂直駆動
部400と、ミックスチャンバー70と、検出器50を
備える。
【0051】ピペット水平駆動部 図13はピペット水平駆動部200の正面図である。同
図に示すように、支持板201に従動プーリ202と駆
動プーリ203とが回転可能に設置され、プーリ20
2,203間にタイミングベルト204が張設されてい
る。そして、駆動プーリ203は支持板201の裏面に
設けられたピペット前後用モータ(ステッピングモー
タ)205により駆動される。支持板201の上方には
水平方向にガイドレール206が設けられ、下方には水
平方向にガイドシャフト207が設置されている。縦に
細長い水平移動板208は、上端がガイドレール206
にはめ込まれ、下端がガイドシャフト207を摺動する
摺動部材209と結合し、裏面に突出する連結部材21
0によりタイミングベルト204と連結している。な
お、水平移動板208はピペット垂直摺動部300を固
定するためのビス穴211,212を備える。このよう
な構成により、水平移動板208はモータ205の駆動
によって水平方向に移動することができる。また、支持
板201には水平移動板208の位置を検出するための
ピペット前位置センサ(ホトインタラプタ)J5が設け
られている。
【0052】ピペット垂直摺動部 図14はピペット垂直摺動部300の正面図、図15は
図14のB−B矢視断面図である。これらの図に示すよ
うにピペット垂直摺動部300は、支持体301に垂直
に支持されたガイドシャフト302と、ピペットPTを
垂直に保持してガイドシャフト302上を摺動するピペ
ット保持部303を備える。支持体301は縦方向に細
長いガイド溝304を備え、ピペット保持部303から
水平に突出するガイド棒305がガイド溝304に挿入
されて案内され、ピペット保持部303が安定して垂直
方向にガイドシャフト302上を摺動できるようになっ
ている。また、支持体301は図13に示す水平移動板
208に固定される際に固定用のビスを貫通させる切り
欠き部306,307を備える。
【0053】さらに、ピペット保持部303はガイドロ
ーラ308を備え、ガイドローラ308がピペット垂直
駆動部400のガイドアーム(後述)と係合し、ガイド
アームに連動してピペット保持部303が垂直方向に上
下移動するようになっている。
【0054】また、支持体301の下方には、ピペット
PTを貫通させてピペットPTの外壁と内壁を洗浄する
ためのスピッツ(ピペット洗浄装置)Sが設けられ、ピ
ペット保持部303が支持体301の最上部(図14の
位置)にあるときにはピペットPTの尖った先端がスピ
ッツSの中に隠れるようになっている。
【0055】支持体301の下方に固定された給排液用
ニップル309,310,311は、それぞれチューブ
312,313,314を介してピペットPTの基端お
よびスピッツSへ接続される。
【0056】ピペット保持部303にネジ止めされたビ
ス315と、支持体301の突起部317にネジ止めさ
れたビス316は、図16に示すように板状のスペーサ
318を固定するために設けられている。図16のよう
に固定されたスペーサ318は、ピペット保持部303
を支持体301の最上部に固定し、ピペットPTの鋭い
先端がスピッツSから出ることを阻止する。
【0057】従って、ピペット垂直摺動部300は、ス
ペーサ318を取り付けた状態で図13に示す水平移動
板208に載置され、切り欠き部306,307を介し
てビス穴211,212へビス319,320(図1
7)で固定された後、ビス315,316を緩めること
によりスペーサ318が除去される。それによって、ピ
ペット垂直摺動部300はピペット水平駆動部200に
安全に搭載され、作業者がピペットPTの先端で傷つく
ことがない。また、ピペットPTに詰りのような不具合
が生じた場合には、ピペット垂直摺動部300全体を交
換するようにしているが、その場合にも同様にスペーサ
318が利用され、交換作業が安全に行われる。
【0058】なお、図17はピペット水平駆動部200
にピペット垂直摺動部300を搭載した状態を示す正面
図、図18はその左側面図であり、これらの図に示すよ
うにピペット垂直摺動部300のピペット保持部303
の端部303aは断面十字形の形状を有し、ピペット垂
直駆動部400の主アーム(後述)に嵌入できるように
なっている。
【0059】ピペット垂直駆動部 図19はピペット垂直駆動部400の左側面図、図20
は図19のC−C矢視断面図である。図19に示すよう
にピペット垂直駆動部400は細長く水平方向に延びる
主アーム401と、主アーム401を直交方向に貫通し
支持板412に回転可能に支持されたネジ軸402と、
ネジ軸402にねじで係合し主アーム401に固定され
るナット403と、ネジ軸402に平行に支持板412
に設置されたスライドレール404aと、主アーム40
1の左端部に設けられスライドレール404aに摺動可
能に係合して主アーム401を垂直方向に案内する摺動
部材404bと、支持板412に固定されたピペット上
下用モータ(ステッピングモータ)405を備える。
【0060】ネジ軸402の上端とモータ405の出力
軸にはそれぞれプーリ406,407が固定されその間
にタイミングベルト408が張設されている。従って、
モータ405の駆動により主アーム401が垂直方向に
上下移動することができる。そして、主アーム401が
最上部に達したことを検知するためのピペット上位置セ
ンサJ4が支持板412上に設けられている。
【0061】また、主アーム401の右端にはガイドア
ーム409が水平に固定されピペット垂直摺動部300
のガイドローラ308に係合している(図18)。主ア
ーム401はピペット保持部303の断面十字形の端部
303a(図17,18)に対向する面に断面十字形の
凹部410を有し、図20に示すようにピペット保持部
303の端部303aが凹部410に矢印X方向から離
脱可能に適度なクリアランスを有して嵌入されるように
なっている。この場合には主アームの上下運動の力が直
接ピペット保持部303へ伝達される。また、主アーム
401の中央部には垂直方向に貫通して上端の屈曲部で
主アーム401に係止するロック棒411が設けられて
いる。なお、この実施例では、主アーム401は断面2
0mm×26mm長さ108mmのアルミニウム合金
(A5052)からなり、ガイドアーム409は板厚
0.5mmの鋼板(SECC)を用いて断面コ字形に折
り曲げ180mmの長さを有する。
【0062】ピペット水平駆動部とピペット垂直摺動部
とピペット垂直駆動部の動作 検体セット部6の検体ラック18に設置された検体容器
SP1から血液試料を定量する場合には、ピペット前後
用モータ205を駆動して図20に示すようにピペット
保持部303の端部303aを主アーム401の凹部4
10に嵌入させ、ピペット上下用モータ405を駆動し
て図21に示すように主アーム401をピペット上位置
センサJ4が作動するまで上昇させる。端部303aを
凹部410に嵌入させることによりネジ軸402とピペ
ットPTと検体容器SP1は、それらの中心が同一平面
上に存在する上、ネジ軸402のピペットPTに対する
モーメントも最小となるので、モータ405によってピ
ペットPTを下降させる際、モータ405のトルクがピ
ペットPTの下降する力にもっとも効率よく変換され
る。
【0063】そして、モータ405の駆動により図21
に示すようにピペットPTを検体容器上昇防止用のスト
ッパー26の貫通孔26aを通って下降させ、図22に
示すようにピペットPTを検体容器SP1のほぼ底まで
到達させる。この際、検体容器SP1がゴムキャップ付
きの真空採血管である場合にはピペットPTの先端でゴ
ムキャップを突き破る必要があるため、それに備えてピ
ペットPTの下降時にはモータ405へ通常よりも大き
い入力電流が駆動回路部(後述)から供給され大きい出
力トルクが得られるようにしている。
【0064】ピペットPTが下降する際には、図22に
示すようにロック棒411が検体セットパネル4の内側
へ突出する突出片24に設けられた係止穴25に係止
し、検体セットパネル4が不用意に開かれてピペットP
Tや検体容器SP1が損傷することを防止する。ここ
で、図8に示すように検体ラック18にアダプタADを
介して小型検体容器SP2が設置されている場合には、
検体アダプタ検出センサJ3が作動するので、制御部5
00はピペットPTの先端が小型検体容器SP2のほぼ
底部に達するようにピペットPTの下降距離を調整す
る。
【0065】血液試料の採取が終了すると、ピペットP
Tは図21の位置に復帰する。なお、ピペットPTを検
体容器SP1から抜き去る際にピペットPTにゴムキャ
ップが付着してピペットPTと共に上昇する場合がある
が、この場合にはストッパー26によりその上昇が阻止
される。
【0066】ピペットPTが図21の位置に復帰する
と、ピペット前後用モータ205の駆動により、ピペッ
ト保持部303は端部303aが主アーム401の凹部
410から図20の矢印Xの逆方向に引き抜かれた後、
ガイドローラ308をガイドアーム409の内面で回転
させながらピペットPTをミックスチャンバー70およ
び検出器50の上へ移動させる。そして、ピペット上下
用モータ405の駆動により、その駆動力が主アーム4
01,ガイドアーム409,ガイドローラ308を介し
てピペット保持部303へ伝達され、それによってピペ
ットPTは下降動作およびその後の上降動作を行う。
【0067】検出器の構成 図23は検出器50の要部切欠き正面図、図24はその
要部切欠き側面図である。検出器50は透光性のポリサ
ルホン樹脂製であり、これらの図に示すように測定用液
体を収容するための第1,第2および第3収容部51,
52,53を備える。なお、第1収容部51は上部が大
気に開放され第1収容部51と第3収容部53とは連通
している。
【0068】第1収容部51と第2収容部52との隔壁
にはルビー製のオリフィス用円板54が装着され、円板
54には直径80μmのオリフィス55が穿孔されてい
る。さらに、第2収容部52はジェットノズル56を備
え、ジェットノズル56はその先端が第2収容部52を
通ってオリフィス55に臨むようにノズル支持部材57
と第1電極58とに支持され、その後端は給液用ニップ
ル59に連通している。第1電極58はステンレス鋼製
で第2収容部52の内部に露出している。
【0069】また、検出器50は、第1収容部51に希
釈液と溶血剤をそれぞれ供給するためのノズル60,6
1,第2収容部52へそれぞれ給液と排液を行うための
ニップル63,64,第3収容部53の底部に設けられ
た排液用ニップル65と気泡放出用ニップル66を備え
る。
【0070】図24に示すように、検出器50は、第1
収容部51の内部へ突出する白金製の電極67、第3収
容部53を両側から挟むように設けられた発光ダイオー
ド68とフォトダイオード69を備える。なお、発光ダ
イオード68からは波長555nmの光が出射され、第
3収容部53を透過した光の強度がフォトダイオード6
9によって検出されるようになっている。発光ダイオー
ド68とフォトダイオード69はヘモグロビン量(HG
B)の測定に用いられる。
【0071】また、後述するように、第1,第3収容部
51,53では白血球測定試料が調整され、第1,第2
収容部51,52では白血球数,血小板数および赤血球
数の検出が行われる。
【0072】ミックスチャンバーの構成 図25はミックスチャンバー70の断面図であり、血液
試料を混合するための収容部71を備える。収容部71
は上部が大気に開放され、希釈液供給用のニップル72
を有し、底部には混合された液体を排出するためのニッ
プル73、収容部71内の残留液を排出するためのニッ
プル74、および収容部71内の液体を撹拌する気泡
(エアー)を供給するためのニップル75が設けられて
いる。
【0073】スピッツ(ピペット洗浄装置)の構成と動
図26はスピッツSの断面図であり、ピペットPTが貫
通した状態を示している。スピッツ本体80の中央には
ピペットPTを縦に貫通させる貫通孔が設けられ、その
貫通孔はピペットPTの挿入側の小径孔部81とピペッ
トPTの突出側の大径孔部82からなり、小径孔部81
と大径孔部82の各内径はそれぞれピペットPTの外径
の115%と200%に設定されている。
【0074】スピッツ本体80には洗浄液の供給用ニッ
プル83と排出用ニップル84とが設けられ、それぞれ
大径孔部82と小径孔部81へ連通している。そこで洗
浄液がニップル83から大径孔部82へ供給されニップ
ル84から吸引されると、その洗浄液は大径孔部82か
らピペットPTの外壁に接触しながら小径孔部81へ流
入し、ニップル84から排出される。従って、この状態
でピペットPTが上下方向に移動すると、それに伴って
ピペットPTの外壁が洗浄されることになる。
【0075】また、図27に示すように、ピペットPT
の先端を小径孔部81内に停止しニップル84から陰圧
を印加した状態で、ピペットPTの基端から先端へ洗浄
液が供給されると、ピペットPTの内部を通過した洗浄
液はピペットPTの先端から吐出すると同時に小径孔部
81からニップル84へ吸引され、大径孔部82の方へ
吐出しない。このようにしてピペットPTの内壁が洗浄
されることになる。
【0076】陰圧ポンプの構成と作用 図28は流体制御部8(図1)に設置される陰圧ポンプ
P1(後述)の構成を示す要部切欠き正面図である。エ
アーポンプ90はゴム製の台座91に搭載され樹脂製の
ケース92によって密閉されている。エアーポンプ90
の吸引チューブ93はケース92の上部貫通孔から外部
に引き出され、エアーポンプ90の排気チューブ94の
開放端はケース92の内部に固定されている。そして、
ケース92の上部の他の貫通孔にニップル95が設けら
れ、ニップル95に消音用排気チューブ96が接続され
る。
【0077】このような構成により、エアーポンプ90
の振動はゴム製台座91に吸収され、エアーポンプ90
の発生音は密閉ケース90により遮蔽され、排気音は消
音用排気ホース96により消音される。従って、陰圧ポ
ンプP1は効率よく静音化される。ここで、チューブ9
6の内径と長さは実験的に消音効果を調べて適正に設定
される。なお、この実施例ではエアーポンプ90とし
て、定格電圧DC12V、定格吐出量2L/minの直
流エアーポンプを用い、チューブ96として外径6.5
mm,内径3mm,長さ300mmのシリコンチューブ
を用いている。
【0078】流体回路と電気回路の構成 図29はこの発明の実施例の流体回路を示す系統図であ
る。この流体回路において流体機器間は送液用チューブ
で接続されている。流体回路は、ピペットPTから試料
を定量するシリンジポンプSR1,希釈液容器201か
ら希釈液をミックスチャンバー70や検出器50に供給
するシリンジポンプSR2,溶血剤容器203から溶血
剤を検出器50に供給するシリンジポンプSR3,ミッ
クスチャンバー70や検出器50からの排液を収容する
排液チャンバーWC,排液チャンバーWCに陰圧を印加
する陰圧ポンプP1,排液チャンバーWCから排液容器
202へ排液を排出する排液ポンプP2,ミックスチャ
ンバー70や検出器50に撹拌用のエアーを供給するエ
アーポンプP3,流体回路の流路を開閉する電磁バルブ
SV1〜SV4,SV7〜SV14,SV16,V1
7,SV20〜SV25を備える。なお、シリンジポン
プSR1はシリンジポンプモータSTM4により、シリ
ンジポンプSR2,SR3はシリンジポンプモータST
M5により駆動される。シリンジポンプモータSTM
4,STM5にはステッピングモータを用いることがで
きる。また、上記希釈液としてはセルパック(シスメッ
クス(株)製)が、溶血剤としてはストマトライザーW
H(シスメックス(株)製)が、それぞれ好適に用いら
れる。
【0079】図30はこの発明の実施例の電気回路を示
すブロック図である。電源部10は商用交流電源から受
けた電圧を直流電圧(例えば12V)に変換して制御部
500と駆動部501へ供給する。制御部500はCP
U,ROM,RAMからなるマイクロコンピュータを備
え、駆動回路部501はドライバー回路やI/Oポート
などを備える。
【0080】駆動回路部501は、パネル開閉センサJ
1,検体検出センサJ2,検体アダプタ検出センサJ
3,ピペット上位置センサJ4,ピペット前位置センサ
J5,排液チャンバーWC内の陰圧を検出する圧力セン
サJ6,排液チャンバーWC内の貯液量を検出するフロ
ートスイッチJ7,発光ダイオード68を点灯させてフ
ォトダイオード69の出力を受けるヘモグロビン検出部
502、電極58,67間に直流定電流を通電して電極
58,67間のインピーダンスの変化を検出する抵抗式
検出部503からのそれぞれの出力信号をA/D変換し
て制御部500へ出力する。
【0081】制御部500は駆動回路部501からの出
力信号と表示部3のタッチパネルからの出力信号を受け
て所定の処理プログラムによってそれらの信号の処理を
行う。そして、その処理結果に基づいて、制御部500
は駆動回路部501にピペット上下用モータ405,ピ
ペット前後用モータ205,シリンジポンプモータST
M4,シリンジポンプモータSTM5,陰圧ポンプP
1,排液ポンプP2,エアポンプP3,電磁バルブSV
1〜SV25を駆動させると共に、表示部3の液晶ディ
スプレイに表示を行わせ、プリンタ部11に印字出力を
させるようになっている。
【0082】血液分析装置の分析動作 図1に示す血液分析装置の分析動作を図31に示すフロ
ーチャートに基づいて以下に説明する。図31に示すよ
うに、まず、血液分析装置の電源が投入され(ステップ
S1)、所定の測定準備時間が経過すると(ステップS
2)、表示部3の液晶ディスプレイ3aに「スタンバ
イ」という文字が表示される。そこで、使用者は検体容
器を検体セット部6(図4)に設置する(ステップS
4)。設置した検体容器の試料が全血試料である場合に
は、使用者は表示部3のタッチパネル3bにより「全血
モード」を選択する操作を行い、希釈試料である場合に
は「希釈モード」を選択する操作を行う(ステップS
5)。
【0083】次に、タッチパネル3bのスタートボタン
を押す(ステップS6)。この場合、ステップS4にお
いて、検体容器SP1又はSP2が設置されていない場
合および/又は検体セットパネル4が閉じられていない
場合、センサJ1,J2がそれを検知するので、装置は
起動しない。検体容器SP1又はSP2が設置され、検
体セットパネル4が閉じられていると装置の動作が開始
され、「全血モード」が選択されている場合には(ステ
ップS7)、全血からの赤血球数(RBC)測定試料お
よび白血球数(WBC)測定試料の調製が行われる(ス
テップS8,S9)。
【0084】ステップS9で調製されたWBC測定用試
料を用いてWBCとHGB(ヘモグロビン量)の測定が
行われ(ステップS10)、測定されたWBCとHGB
が液晶ディスプレイ3aに表示される(ステップS1
1)。次に、ステップS8で調製されたRBC測定用試
料を用いてRBCの測定が行われ、PLT(血小板
数)、ヘマトクリット値(HCT)およびその他の分析
項目が算出され、RBCの測定値と算出された分析項目
が液晶ディスプレイに表示される(ステップS13,S
14)。
【0085】ここで、WBC,RBCおよびPLTは検
出器50の電極58,67間のインピーダンスの変化パ
ルスを計数して算出され、HGBはフォトダイオード6
8から得られる希釈液のみの吸光度(ブランク値)とH
GB測定用試料の吸光度を比較することにより算出され
る。また、HCTは電極58,67間のインピーダンス
の変化パルスの波高値から算出され、MCV(平均赤血
球容積),MCH(平均赤血球血色素量),およびMC
HC(平均赤血球血色素濃度)は、それぞれ次式で算出
される。 MCV=(HCT)/(RBC) MCH=(HGB)/(RBC) MCHC=(HGB)/(HCT)
【0086】次に流体回路の洗浄工程が実施され、洗浄
工程が終了すると(ステップS15)、ルーチンはステ
ップS3へ戻り、次の検体の測定に備えて「スタンバ
イ」が液晶ディスプレイ3aに表示される。なお、ステ
ップS7において「希釈モード」が選択されている場合
には、希釈血液からRBCおよびWBC測定用試料が調
製される(ステップS16,S17)。この場合検体試
料は既に希釈された血液であるので、その希釈倍率を考
慮して希釈され、全血モードと同じ希釈倍率の血液試料
を得るようにしている。
【0087】次に、図29に示す流体系統図に基づいて
ステップS8〜S15における処理工程を詳述する。な
お、流体回路中の全てのバルブは通常は閉じている、常
閉タイプのものである。
【0088】RBC測定用試料の調製(ステップS8) (1)排液チャンバーWCに陰圧ポンプP1から陰圧を
印加し、バルブSV16,SV20を開くことにより検
出器50およびミックスチャンバー70内の残留液を排
出し、その後バルブSV16,SV20を閉じる。 (2)バルブSV22を開き、シリンジポンプSR2に
吸引動作をさせ、希釈液を収容した容器201から希釈
液をシリンジポンプSR2に吸引し、バルブSV22を
閉じる。
【0089】(3)ピペットPTを下降させ検体容器S
P1に挿入する。そして、バルブSV10,SV8を開
き、シリンジポンプSR1に吸引動作をさせることによ
り、ピペットPTが所定量(10μL)だけ血液試料を
吸引する。その後、バルブSV10,SV8を閉じる。 (4)次に、ピペットPTを引き上げる。この引き上げ
動作中にバルブSV9,SV25を開き、シリンジポン
プSR2から希釈液を洗浄スピッツSへ供給して排液チ
ャンバーWCへ排出し、ピペットPTの外側を洗浄す
る。そして、バルブSV9,SV25を閉じる。
【0090】(5)バルブSV14を開き、シリンジポ
ンプSR2に吐出動作をさせることによりミックスチャ
ンバー70に所定量(1.3mL)だけ希釈液を供給す
る。そして、バルブSV14を閉じる。 (6)ピペットPTをミックスチャンバー70の真上ま
で移動させた後、下降させる。そしてピペットPTに吸
引しておいた10μLの血液試料を、バルブSV10,
SV4を開きシリンジポンプSR2に吐出動作をさせる
ことにより、ミックスチャンバー70に注入する。これ
によって130倍に1段希釈された1.3mLの希釈試
料がミックスチャンバー70内に調製される。その後、
バルブSV10,SV4を閉じる。
【0091】(7)ピペットPTの外側を前記のように
洗浄しながらピペットPTを引上げる。 (8)バルブSV12を開きエアーポンプP3を駆動し
てエアーをミックスチャンバー70へ供給し、気泡によ
ってミックスチャンバー70内の希釈試料を撹拌する。
そして、エアーポンプP3を停止させバルブSV12を
閉じる。 (9)再びピペットPTをミックスチャンバー70内へ
下降させ、バルブSV10,SV4を開き、シリンジポ
ンプSR2に吸引動作をさせることにより、ピペットP
Tが所定量(0.59mL)だけ1段希釈試料を吸引す
る。そして、バルブSV10,SV4を閉じる。
【0092】(10)ピペットPTの外側を前記のよう
に洗浄しながらピペットPTを引き上げる。 (11)バルブSV20を開く。そして、排液チャンバ
ーWCに陰圧ポンプP1から陰圧を印加することによ
り、ミックスチャンバー70の残留試料をすべて排液チ
ャンバーWCへ排出する。そして、バルブSV20を閉
じる。 (12)バルブSV14を開き、シリンジポンプSR2
に吐出動作をさせることにより、希釈液をシリンジポン
プSR2からミックスチャンバー70へ供給した後、バ
ルブSV14を閉じる。そして、前記(11)を実行す
る。これによってミックスチャンバー70の洗浄が行わ
れる。
【0093】(13)バルブSV14を開き、シリンジ
ポンプSR2に吐出動作をさせることにより、所定量の
希釈液をシリンジポンプSR2からミックスチャンバー
70へ供給し、希釈液による前分注を行う。そして、バ
ルブS14を閉じる。 (14)ピペットPTを下降させ、バルブSV10,S
V4を開き、シリンジポンプSR2に吐出動作をさせる
ことにより、ミックスチャンバー70へピペットPTに
吸引保持されている1段希釈試料0.59mlの内0.
2mlだけを吐出させる。そして、バルブSV10,S
V4を閉じる。次に、ピペットPTを引き上げる。引き
上げ中には前記と同様にピペットPTの外側の洗浄が行
われる。
【0094】(15)バルブSV13を開きシリンジポ
ンプSR2に吐出動作をさせて、シリンジポンプSR2
から希釈液をミックスチャンバー70へ供給し、750
倍の2段希釈液を作成する。そして、バルブSV13を
閉じる。この際、前述と同様に気泡による撹拌を行う。
以上の工程により赤血球測定用試料がミックスチャンバ
ー70内に調製される。
【0095】WBC測定用試料の調製(ステップS9) (1)バルブSV13を開き、シリンジポンプSR2に
吐出動作をさせることにより検出器50へ希釈液を0.
5mLだけ供給する(前分注)。そして、バルブSV1
3を閉じる。 (2)ピペットPTを検出器50の上まで移動させた後
下降させ、バルブSV10,SV4を開き、シリンジポ
ンプSR2に吐出動作をさせることにより、ピペットP
Tから検出器50へ0.5mLの1段希釈試料を吐出さ
せる。そして、バルブSV10,SV4を閉じる。
【0096】(3)バルブSV24を開きシリンジポン
プSR3に吸引動作をさせることにより、溶血容器20
3からシリンジポンプSR3へ溶血剤を吸引する。そし
て、バルブ24を閉じる。 (4)バルブSV23を開き、シリンジポンプSR3に
吐出動作をさせることにより、0.5mLの溶血剤を検
出器50へ供給し、バルブSV23を閉じる。これによ
って、検出器50には0.5mLの希釈液と、0.5m
Lの1段希釈試料と、0.5mLの溶血剤が検出器50
の第1および第3収容部51,53の中に存在する。
【0097】(5)ピペットPTを上昇させ、同時に前
述と同様にピペットPTの外側を洗浄する。 (6)バルブSV11を開き、エアーポンプP3を作動
させ検出器50にエアーを供給して気泡による撹拌を行
い、エアーポンプP3を停止させバルブSV11を閉じ
る。これによって、検出器50内においてWBC測定用
試料の調製が完了する。
【0098】WBCおよびHGBの測定(ステップS1
0) (1)バルブSV21,SV18を開く。そして、陰圧
ポンプP1から排液チャンバーWCへ陰圧を印加するこ
とにより、希釈液容器201から希釈液を検出器50の
第2収容部52を介して排液チャンバーWCへ流し、第
2収容部52を洗浄すると共に希釈液を第2収容部52
内に収容する。そして、バルブSV21,SV18を閉
じる。
【0099】(2)バルブSV17を開き、シリンジポ
ンプSR2による吸引動作を行うことにより、検出器5
0内において第1および第3収容部52に収容されてい
た白血球測定用試料をオリフィス55を介して第2収容
部52へ流入させる(約10秒間)。そして、バルブS
V17を閉じる。この時、電極58と67間のインピー
ダンスの変化が抵抗式検出部503により検出される。
制御部500はその検出結果に基づいて白血球数(WB
C)を算出する。 (3)同時に、発光ダイオード68を発光させフォトダ
イオード69によって検出された透過光強度により制御
部はヘモグロビン量(HGB)を算出する。なお、HG
Bのブランク測定(希釈液のみの透過光強度の測定)
は、予めWBC測定試料調製時の工程(1)の終了直後
に行われる。
【0100】RBCの測定(ステップS12) (1)バルブSV16を開き、陰圧ポンプP1から排液
チャンバーWCに陰圧を印加することにより、検出器5
0内の残留液を排液チャンバーWCへ排出する。そし
て、バルブSV16を閉じる。 (2)バルブSV13を開き、シリンジポンプSR2に
吐出動作をさせることにより、検出器50の第1および
第3収容部51,53に希釈液を供給する。そして、バ
ルブSV13を閉じる。
【0101】(3)バルブSV21,SV18を開き、
陰圧ポンプP1から排液チャンバーWCへ陰圧を印加さ
せることにより、希釈液容器201から希釈液を検出器
50の第2収容部52へ供給して第2収容部52を洗浄
する。そして、バルブSV21,SV18を閉じる。 (4)バルブSV1,SV3を開き、シリンジポンプS
R2に吸引動作をさせることにより、ミックスチャンバ
ー70の赤血球測定用試料をチャージングラインCLに
貯留させる。そして、バルブSV1,SV3を閉じる。 (5)バルブSV17を開き、シリンジポンプSR2に
吐出動作をさせることにより、希釈液が検出器50の第
3収容部52から第1収容部51へオリフィス55を介
して流入する。
【0102】(6)その間にバルブSV7を開き、シリ
ンジポンプSR1に吐出動作をさせることにより、チャ
ージングラインCLに貯留されていた赤血球測定用試料
がジェットノズル56からオリフィス55へ噴出する。
ジェットノズル56から噴出した赤血球測定用試料は、
上記(5)における希釈液に包まれ、シースフローとし
てオリフィス55を通過する(約10秒間)。そして、
バルブSV17,SV7を閉じる。 (7)このシースフローがオリフィス55を通過すると
きに生じる電極58,67間のインピーダンス変化に基
づき、制御部500は赤血球数(RBC)、血小板数
(PLT)、ヘマトクリット(HCT)およびその他の
項目を算出する。
【0103】洗浄工程(ステップS15) (1)バルブSV20,SV16を開く。そして、陰圧
ポンプP1からの陰圧を排液チャンバーWCへ印加する
ことにより、ミックスチャンバー70と検出器50の残
留液を排液チャンバーWCへ排出し、バルブSV20,
SV16を閉じる。 (2)バルブSV14,SV13を開き、シリンジポン
プSR2に吐出動作をさせることにより、ミックスチャ
ンバー70と検出器50に希釈液を供給する。そしてバ
ルブSV14,SV13を閉じる。 (3)バルブSV1,SV2を開く。そして、陰圧ポン
プP1から排液チャンバーWCへ陰圧を印加することに
より、ミックスチャンバー70から希釈液をチャージン
グラインCLを介して排液チャンバーへ排出する。そし
て、バルブSV1,SV2を閉じる。
【0104】以上で洗浄工程は終了する。なお、排液チ
ャンバーWC内の陰圧は圧力センサJ6によって監視さ
れ、常に所定圧力範囲100〜300mmHg、好まし
くは150〜200mmHgにあるように陰圧ポンプP
1が駆動される。また、排液チャンバーWCに貯留され
た排液が所定量に達すると、フロートスイッチJ7によ
り検出され排液ポンプP2が駆動して、その排液が排液
容器202へ排出される。
【0105】
【発明の効果】この発明によれば、ストッパー部材によ
りピペットの移動を阻止するので、ピペットを備えたピ
ペット垂直摺動部を安全かつ容易に交換できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る血液分析装置の前面斜視図であ
る。
【図2】この発明に係る血液分析装置の後面斜視図であ
る。
【図3】この発明に係る血液分析装置に付設される容器
収納ユニットの斜視図である。
【図4】この発明に係る血液分析装置の検体セット部の
正面図である。
【図5】この発明に係る血液分析装置の挟持爪の正面図
である。
【図6】この発明に係る血液分析装置の挟持爪の側面図
である。
【図7】図4のA−A矢視図である。
【図8】この発明に係る血液分析装置の挟持爪の縦断面
図である。
【図9】この発明に係る血液分析装置の検体セット部の
動作説明図である。
【図10】この発明に係る血液分析装置の検体セット部
の動作説明図である。
【図11】この発明に係る血液分析装置の検体セット部
の動作説明図である。
【図12】この発明に係る血液分析装置の検出部の正面
図である。
【図13】この発明に係る血液分析装置のピペット水平
駆動部の正面図である。
【図14】この発明に係る血液分析装置のピペット垂直
摺動部の正面図である。
【図15】図14のB−B矢視断面図である。
【図16】この発明に係る血液分析装置のピペット垂直
摺動部の正面図である。
【図17】この発明に係るピペット垂直摺動部とピペッ
ト水平駆動部の要部の正面図である。
【図18】この発明に係るピペット垂直摺動部とピペッ
ト水平駆動部の要部の左側面図である。
【図19】この発明に係るピペット垂直駆動部の左側面
図である。
【図20】図19のC−C矢視断面図である。
【図21】この発明に係るピペット垂直駆動部の動作説
明図である。
【図22】この発明に係るピペット垂直駆動部の動作説
明図である。
【図23】この発明に係る検出器の要部切欠き正面図で
ある。
【図24】この発明に係る検出器の要部切欠き側面図で
ある。
【図25】この発明に係るミックスチャンバーの断面図
である。
【図26】この発明に係るスピッツの断面図である。
【図27】この発明に係るスピッツの断面図である。
【図28】この発明に係る陰圧ポンプの断面図である。
【図29】この発明に係る血液分析装置の流体回路の系
統図である。
【図30】この発明に係る血液分析装置の電気回路を示
すブロック図である。
【図31】この発明に係る血液分析装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
300 ピペット垂直摺動部 301 支持体 302 ガイドシャフト 303 ピペット保持部 304 ガイド溝 305 ガイド棒 306 切り欠き部 307 切り欠き部 315 ビス 316 ビス 317 突起部 318 スペーサ PT ピペット S スピッツ
フロントページの続き (72)発明者 中村 洋一 神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5番1号 シスメックス株式会社内 (72)発明者 吉田 敬祥 神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5番1号 シスメックス株式会社内 (72)発明者 徳永 一敏 神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5番1号 シスメックス株式会社内 Fターム(参考) 2G052 AA30 AD06 AD26 BA14 CA04 CA18 CA28 FC05 HC07 HC32 JA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピペットと、ピペットを所定位置に存在
    する検体容器まで移動させて検体容器中の血液試料を吸
    引させた後、ピペットを他の所定位置に存在する開放容
    器まで移動させて血液試料を吐出させるピペット駆動装
    置と、吐出された血液試料を分析する血液分析部からな
    り、ピペット駆動装置は、ピペットを保持する保持部お
    よびピペット保持部を垂直方向に摺動可能に支持する支
    持体を有するピペット垂直摺動部と、ピペット垂直摺動
    部を交換可能に搭載するピペット水平駆動部と、交換時
    にピペット垂直摺動部に装着されピペットの垂直摺動を
    不能にするストッパー部材を備えたことを特徴とする自
    動血液分析装置。
  2. 【請求項2】 ストッパー部材はピペット保持部と支持
    体とにそれぞれ離脱可能に係止される請求項1記載の自
    動血液分析装置。
  3. 【請求項3】 ピペット垂直摺動部はピペットの洗浄を
    行うための洗浄部を備え、ピペット垂直摺動部にストッ
    パー部材が装着されたときピペット先端が洗浄部の内部
    に収容される請求項1記載の自動血液分析装置。
  4. 【請求項4】 ピペットを保持する保持部およびピペッ
    ト保持部を垂直方向に摺動可能に支持する支持体を有す
    るピペット垂直摺動部と、ピペット垂直摺動部を交換可
    能に搭載するピペット水平駆動部と、交換時にピペット
    垂直摺動部に装着されピペットの垂直摺動を不能にする
    ストッパー部材を備えたピペット駆動装置用ピペット停
    止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016540221A (ja) * 2013-12-13 2016-12-22 エフ・ホフマン・ラ・ロッシュ・アー・ゲーF. Hoffmann La Roche Ag 分析機器の試薬容器ホルダ、分析機器の試薬供給システム、及び分析機器
JP2017526441A (ja) * 2014-08-29 2017-09-14 フレゼニウス カービ ドイチュラント ゲーエムベーハー 測定器用のホルダー器具を備える血液処理装置

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