JP3964261B2 - 分析装置におけるノズルチップ廃却方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の吸引ノズルの先端にそれぞれノズルチップを装着し、このノズルチップ内に検体、参照液等の液体を吸引収容し、比色タイプの乾式分析素子、電解質タイプの乾式分析素子などに点着し、検体中の所定の生化学物質の物質濃度、イオン活量等を求める生化学分析装置などの分析装置における電源投入時のノズルチップ廃却方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、検体の小滴を点着供給するだけでこの検体中に含まれている特定の化学成分または有形成分を定量分析することのできる比色タイプの乾式分析素子や検体に含まれる特定イオンのイオン活量を測定することのできる電解質タイプの乾式分析素子が開発され、実用化されている。これらの乾式分析素子を用いた生化学分析装置は、簡単かつ迅速に検体の分析を行うことができるので、医療機関、研究所等において好適に用いられている。
【0003】
比色タイプの乾式分析素子を使用する比色測定法は、検体を乾式分析素子に点着させた後、これをインキュベータ内で所定時間恒温保持して呈色反応(色素生成反応)させ、次いで検体中の所定の生化学物質と乾式分析素子に含まれる試薬との組み合わせにより予め選定された波長を含む測定用照射光をこの乾式分析素子に照射してその光学濃度を測定し、この光学濃度から、予め求めておいた光学濃度と所定の生化学物質の物質濃度との対応を表す検量線を用いて該生化学物質の濃度を求めるものである。また、必要に応じて上記検体は希釈液で希釈される。一方、電解質タイプの乾式分析素子を使用する電位差測定法は、上記の光学濃度を測定する代わりに、同種の乾式イオン選択電極の2個1組からなる電極対に点着された検体中に含まれる特定イオンの活量を、参照液を用いてポテンシオメトリで定量分析することにより求めるものである。
【0004】
上記いずれの方法においても、検体、希釈液、参照液等の液体は容器(採血管等)に収容して装置にセットすると共に、その測定に必要な乾式分析素子を装置に搭載し、乾式分析素子を搭載位置から点着部およびインキュベータへ搬送する一方、点着装置のシリンジポンプによる吸引・吐出圧が導入される吸引ノズルによって検体および参照液を搭載位置から点着部へ供給して乾式分析素子へ点着するものである。
【0005】
その際、前記吸引ノズルは複数設置して、検体および参照液の点着、希釈液による検体希釈等を効率よく行うようにしている。また、前記吸引ノズルの先端には使い捨てのノズルチップをそれぞれ装着し、このノズルチップ内に液体を吸引し、使用後には廃却するものが知られている。
【0006】
そして、前記吸引ノズルの動作においては、先端にノズルチップを装着したことをチップ検出センサによって検出した後、該ノズルチップ内に液体を吸引収容するようにして、ノズルチップの無い状態で測定動作を実施して、実際の測定が行えなかったりする不具合を解消するようにしている。
【0007】
また、吸引ノズルに装着されたノズルチップは、使用後には吸引ノズルをチップ廃却部に移動させ、ノズルチップの上端部をチップ廃却部に係合させてから吸引ノズルを上昇移動させて取り外し廃却するようにしているが、ノズルチップ内に液体が残留している場合に、そのまま吸引ノズルから取り外すと、内部容積の拡大に伴ってエアがチップ先端から流入して残留液が飛び散り、吸引ノズルの先端または内部通路に付着してコンタミネーションの原因となり、測定精度に影響を与える恐れがあることから、廃却時にはシリンジポンプによってノズルチップ内にエアを吐出しながら吸引ノズルより取り外すことが行われる。
【0008】
一方、従来の分析装置においては、電源投入時には、それ以前の使用における最終状態のメモリが消去されているため、ノズルチップの装着状態、シリンジポンプの停止位置、ノズルチップ内の残留液量等が、どのような状態で停止されているか分析装置の制御部で認識できていない。そのため、前回の使用で吸引ノズルにノズルチップが装着されたまま停止されているときに、そのまま測定を開始すると各種不具合が発生することから、電源投入時における分析開始時にはオペレーターによってノズルチップを吸引ノズルより取り外すように促し、それが確認できないと装置が起動できないようにしたものがあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような分析装置の分析動作は自動化されており、オペレーターは検体および乾式分析素子を装置にセットして、スタートボタンを操作すると自動的に測定が開始されるようになっており、前述のような電源投入時のノズルチップの取り外し作業は煩雑で、この作業についても自動的にノズルチップの廃却が行われるようにすることが好適である。
【0010】
しかし、前述のように電源投入時には、シリンジポンプの状態すなわちそのピストン部材の位置が不明であり、廃却時の吐出エア量を確保するためにシリンジポンプを吸引作動させた際に、ノズルチップの先端が残留液によって詰まりを発生している場合には、ノズルチップ内の負圧が大きくなって残留液の飛び散りが大きくなる恐れがあり、不用意なシリンジポンプの吸引作動が行えない問題がある。
【0011】
本発明はかかる点に鑑み、電源投入時におけるノズルチップの廃却をそれ以前のシリンジポンプの状態等が不明であっても吸引ノズルへの残留液の付着による汚染を生起することなく行えるようにした分析装置におけるノズルチップ廃却方法を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の分析装置におけるノズルチップ廃却方法は、複数の吸引ノズルと、該吸引ノズルへ吸引・吐出圧を供給するシリンジポンプと、該シリンジポンプからのエア経路を各吸引ノズルへの流路に切り替える切替バルブとを備え、各吸引ノズルの先端にそれぞれ液体を吸引収容するノズルチップを装着し、検体の点着等を行った後、前記ノズルチップをチップ廃却部で吸引ノズルより取り外して廃却する分析装置において、
電源投入時には、前記切替バルブを使用頻度が低い吸引ノズルへのエア経路に切り替え、前記シリンジポンプを徐々に吸引作動させた後、該シリンジポンプを吐出作動させながら使用頻度が低い吸引ノズルに装着されたノズルチップを取り外し、
再度シリンジポンプを吸引作動させた後、前記切替バルブを他の吸引ノズルへのエア経路に切り替えて、前記シリンジポンプを吐出作動させながら当該吸引ノズルに装着されたノズルチップを取り外すことを特徴とするものである。
【0013】
前記使用頻度が低い吸引ノズルは、検体吸引用以外の吸引ノズル、例えば参照液または希釈液吸引用の吸引ノズルであることが好適である。
【0014】
前記エア経路の圧力を検出する圧力センサをさらに備え、前記シリンジポンプを徐々に吸引作動させた際の圧力変動よりノズルチップの詰まりを検出することが好ましい。
【0015】
前記シリンジポンプが原点へ作動されたことを検出する原点センサをさらに備え、チップ廃却時の吐出に必要な動作量の確保を判定することが好適である。この原点センサは、最大吸引位置または最大吐出位置、その他の中間位置であってもよい。
【0016】
本発明の他の分析装置におけるノズルチップ廃却方法は、複数の吸引ノズルと、該吸引ノズルへ吸引・吐出圧を供給するシリンジポンプと、該シリンジポンプからのエア経路を各吸引ノズルへの流路に切り替える切替バルブとを備え、各吸引ノズルの先端にそれぞれ液体を吸引収容するノズルチップを装着し、検体の点着等を行った後、前記ノズルチップをチップ廃却部で吸引ノズルより取り外して廃却する分析装置において、
前記エア経路に前記吸引ノズルへのエア経路を大気側に開放する開放バルブを備え、
電源投入時には、前記開放バルブを大気開放に切り替え、前記吸引ノズルに装着されたノズルチップを順次取り外すことを特徴とするものである。
【0017】
前記開放バルブは前記切替バルブを兼ねて構成されるか、前記切替バルブとは別途に前記エア経路に設置される。
【0018】
前記吸引ノズルは2本またはそれ以上の複数本が設置される。
【0019】
【発明の効果】
上記のような本発明によれば、最初に使用頻度の少ない、つまり、ノズルチップが装着されていない可能性の高い吸引ノズルに対するエア経路に切替バルブを切り替えてシリンジポンプの吸引作動を徐々に行って、チップ廃却時のエア吐出量を確保し、吸引ノズルよりエアを吐出しながらノズルチップを取り外し、その後は、このノズルチップが装着されていない吸引ノズルよりシリンジポンプにエアを吸引して、他の吸引ノズルのノズルチップを廃却するようにしたために、電源投入時でシリンジポンプの状態、ノズルチップの装着の有無が未知であっても、吸引ノズルが残留液で汚染されることなくノズルチップをオペレータの手作業によらずに確実に自動的に廃却することができ、操作性に優れ、その後の分析処理が良好に開始できるものである。
【0020】
特に、第2吸引ノズルが検体吸引用以外の吸引ノズル、例えば参照液または希釈液吸引用の吸引ノズルであると、その液の性質から詰まりの発生は殆どなく、良好な処理が行える。
【0021】
また、圧力センサによる詰まり検出を行うようにすると、さらに確実に残留液による汚染を防止しつつノズルチップの廃却処理が行える。
【0022】
前記シリンジポンプに原点センサをさらに備えると、チップ廃却時の吐出量の確保の判定が容易に行える。
【0023】
他の本発明によれば、電源投入時には、エア経路の開放バルブを大気開放に切り替え、吸引ノズルへの流路を大気開放した状態でノズルチップを順次取り外すようにしたことにより、電源投入時のノズルチップの廃却処理が簡易な制御で確実に行え、詰まりが発生している場合にも残留液による汚染が生じることなく良好に廃却できる。
【0024】
なお、ノズルチップに液体が残留していても詰まりが発生していない場合には、徐々に吸引すると、残留液は液位がノズルチップ内の断面積の大きい部分に徐々に上昇し、液膜が切れたとしても通気路が開口するため、残留液が飛散して吸引ノズルに付着したり、内部吸引通路に吸い込むことがないものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。図1は一実施形態の分析装置における点着装置の要部機構を示す概略正面図、図2は点着装置のエア系統および制御系統を示す機構図、図3〜図5は制御系のフローチャートである。
【0026】
図1に示すように、分析装置1(点着装置)は、上下移動する2本の吸引ノズル2,3を平行に備える。両吸引ノズル2,3は棒状に形成され、内部に軸方向に延び先端部に開口するエア経路2a,3a(図2参照)が設けられ、それぞれ先端にピペット状のノズルチップ4,4がシール状態で嵌合装着され、該ノズルチップ4内に検体、参照液等の液体を吸引し吐出するもので、その吸引吐出を行うシリンジポンプ10がエア経路11により接続され(図2)、使用後のノズルチップ4はチップ廃却部9で外されて廃却される。
【0027】
上記2本の吸引ノズル2,3は、一方の第1吸引ノズル2が検体を吸引するためのもので、分析動作においては必ず使用されて使用頻度が高いものであり、他方の第2吸引ノズル3は電解質測定用の参照液を吸引するためのもので、比色測定時には使用されないことから使用頻度が低いものである。なお、希釈液は第1吸引ノズル2および第2吸引ノズル3いずれで吸引してもよく、使用頻度が低いものである。
【0028】
前記吸引ノズル2,3の移動機構を説明する。吸引ノズル2,3は、移動フレーム30に昇降移動可能に保持される。移動フレーム30は、不図示の固定フレームに設置された水平ガイドレールに、横方向に水平移動可能に保持され、両吸引ノズル2,3は移動フレーム30と共に横移動される。
【0029】
前記移動フレーム30の中央には、上下方向に延びる縦ガイドレール31が固着され、この縦ガイドレール31の両側に2つのノズル固定台32,32が、上下方向に摺動自在に保持されている。各ノズル固定台32の下部には、それぞれ吸引ノズル2,3の上端部が固着されている。また、ノズル固定台32の上部には、上方に延びる連結部材33が固着され、この連結部材33の上部は駆動伝達部材34に挿通され、ノズル固定台32と駆動伝達部材34との間の連結部材33の外周には圧縮バネによる弾性部材35が介装されている。これにより、ノズル固定台32は駆動伝達部材34と一体に上下移動可能であると共に、吸引ノズル2,3の先端部にノズルチップ4を装着する際に、弾性部材35が圧縮されてノズル固定台32に対して駆動伝達部材34が下降移動可能であり、ノズルチップ4の嵌合力を得るようになっている。
【0030】
各駆動伝達部材34は、上下のプーリ36に張設された歯付きタイミングベルトによる駆動部材37にそれぞれ固定され、上側のプーリ36を個別に回転駆動する不図示の駆動モーターにより駆動部材37が走行され、独立して駆動伝達部材34が昇降移動される。
【0031】
前記吸引ノズル2,3の水平方向の移動経路上に、使用済みのノズルチップ4を吸引ノズル2,3から取り外して落下廃却するチップ廃却部9が設置されている。チップ廃却部9は、廃却口91の上方に設置された廃却部材92を備える。この廃却部材92は下部の廃却口91の上方に、側辺が開口している係合切欠き92aを有し、この係合切欠き92aは吸引ノズル2,3の径より大きく、ノズルチップ4の上端外径より小さい径に設けられている。
【0032】
前記吸引ノズル2,3にノズルチップ4を装着する際には、まず一方の吸引ノズル2を未使用のノズルチップ4の上方位置において下降作動させ、その先端をノズルチップ4に挿入嵌合させて装着し、待機位置に上昇させる。その後、移動フレーム30を横移動させて、他方の吸引ノズル3を未使用のノズルチップ4の上方に移動させ、その位置で吸引ノズル3を下降作動させて同様にノズルチップ4を装着し、待機位置に上昇させる。その際、一方の吸引ノズル2が待機位置に戻った状態、および、他方の吸引ノズル3が待機位置に戻った状態で、後述のチップ検出センサ6によって、それぞれ1本目のノズルチップ4および2本目のノズルチップ4の装着が順に検出される。
【0033】
また、ノズルチップ4の廃却は、ノズルチップ4が装着されている吸引ノズル2または3を、チップ廃却部9の廃却口91に先端部を下降させてから横方向に移動させ、その係合切欠き92aにノズルチップ4の上端を係合させてから、吸引ノズル2または3を上昇移動させてノズルチップ4を抜き取り、外れたノズルチップ4は廃却口91を通して落下廃却される。
【0034】
また、前記移動フレーム30には、吸引ノズル2,3が最も上昇した図示の待機位置にある際に、吸引ノズル2,3の先端に装着された複数のノズルチップ4,4を検出するチップ検出センサ6が設置されている。このチップ検出センサ6は、発光素子61と受光素子62による一対の透過型センサで構成され、検出ユニット7(後述の制御部20の一部をなす)を備える。チップ検出センサ6の光軸は、複数のノズルチップ4の軸方向に交差するように設置されている。
【0035】
上記チップ検出センサ6の発光素子61は、発光ダイオードなどで構成され、検出光を射出し、受光素子62はフォトダイオードなどで構成され、発光素子61からノズルチップ4を透過した検出光を受け、受光光量に応じた電流を発生する。
【0036】
前記検出ユニット7は、チップ検出センサ6の受光素子62の受光光量に基づき発光素子61の発光光量を変更すると共に、ノズルチップ4の装着の有無を検出する機能を有する。例えば、検出ユニット7は、チップ検出センサ6の受光素子62の受光光量に比例した電圧を検出し、この受光光量の信号に基づき、発光素子61の発光光量を調整すると共に、ノズルチップ4が検出光に介在したときの受光光量の変動から、ノズルチップ4が装着されていない状態、ノズルチップ4が1本装着されている状態、ノズルチップ4が2本装着されている状態、という変化を検出するように構成される。または、受光光量に比例した電圧が一定になるように発光素子61の駆動電流を、受光素子62の受光光量によって自動制御すると共に、ノズルチップ4の有無に応じて、発光素子61の駆動電流が変化するのを監視して、ノズルチップ4が装着されていない状態、ノズルチップ4が1本装着されている状態、ノズルチップ4が2本装着されている状態、という変化を検出するように構成される。
【0037】
次に、図2は、前記吸引ノズル2,3の先端に装着されたノズルチップ4,4内へ吸引・吐出圧を供給するエア系統および制御系統を示す機構図である。各吸引ノズル2,3の先端部に開口するエア経路2a,3aには、シリンジポンプ10からのエア経路11が切替バルブ12(分流電磁弁)を介してそれぞれ接続されている。切替バルブ12は、その切替作動によりシリンジポンプ10からの圧力を第1吸引ノズル2または第2吸引ノズル3の一方に導入する。前記シリンジポンプ10は、脈動変化の小さい負圧を生成することから使用され、このシリンジポンプ10のピストン部材10aがモーター17の正転または逆転駆動に応じて軸方向に往復作動され、負圧および正圧を発生させる。その圧力はエア経路11によって切替バルブ12を介して吸引ノズル2,3内部のエア経路2a,3aを経てノズルチップ4,4の内部に導入される。
【0038】
また、シリンジポンプ10には原点センサ18が設置され、例えば、ピストン部材10aが最伸長位置側に作動された位置が原点に設定され、この原点位置において原点センサ18が検出作動するようになっている。このシリンジポンプ10は、そのピストン部材10aの移動量によってノズルチップ4内への液体吸引量、吐出量を調整するもので、モーター17の駆動に応じた原点からのピストン部材10aの移動量によりその制御を行うようになっている。上記シリンジポンプ10の原点は、最大吐出位置または中間位置であってもよい。
【0039】
さらに、前記エア経路11には圧力を検出する圧力センサ13(圧力計)が接続されている。この圧力センサ13の検出信号、前記原点センサ18の検出信号は、制御部20に送出され、この制御部20は、切替バルブ12の切替作動、シリンジポンプ10のピストン部材10aを作動するモーター17の駆動、第1および第2吸引ノズル2,3を水平移動および上下移動させる各モーター21の駆動を制御する。
【0040】
そして、電源投入時には、前記チップ検出センサ6はノズルチップ4の検出が不能であることにより、第1および第2吸引ノズル2,3にノズルチップ4が装着されているか否かの検出ができない状態にある。また、シリンジポンプ10においても、そのピストン部材10aが原点からどの程度の作動状態にあるかが不明であり、原点にある場合にのみ原点センサ18の作動により検出できる。この電源投入時には、吸引ノズル2,3の先端にノズルチップ4が装着されたままになっている場合があるので、両吸引ノズル2,3からのノズルチップ4の廃却処理を行う。
【0041】
この処理を図3〜図5のフローチャートに基づいて説明する。図3は電源投入時の処理を示し、電源が投入されると、まずステップS1で使用頻度が低い参照液用の第2吸引ノズル3に装着されているノズルチップ4の廃却処理(詳細は図4)を行い、その後、ステップS2で使用頻度が高い第1吸引ノズル2に装着されているノズルチップ4の廃却処理(詳細は図5)を行った後、チップ検出センサ6のイニシャライズを行う(S3)。このチップ検出センサ6のイニシャライズは、チップ廃却処理を行った後に、吸引ノズル2,3が図1の待機位置へ戻った際に、受光素子62の出力信号をノズルチップ4が装着されていない状態の信号として認識するものであり、例えば、受光素子62の受光光量に比例した電圧が所定値となるように、発光素子61の光量を調整する。
【0042】
なお、電源投入時には、吸引ノズル2,3へのノズルチップ4の装着が検出できないことから、ノズルチップ4が装着されていない状態でも、測定準備としてノズルチップ4の廃却処理を行う。
【0043】
次に、前記ステップS1の第2吸引ノズル3に装着されているノズルチップ4の廃却処理を図4に基づき説明する。まず、ステップS10で切替バルブ12を第2吸引ノズル3側に切り替え、ステップS11で原点センサ18の信号によりシリンジポンプ10のピストン部材10aが原点にあるか否かを判定する。この例ではピストン部材10aが最大吸引位置(伸長位置)が原点に設定されている。
【0044】
ステップS11の判定がNOで、シリンジポンプ10が原点にない場合には、ステップS12で圧力センサ13の信号を読み込み、動作前の圧力値P1を取得する。その後、モーター17を微小量駆動してシリンジポンプ10のピストン部材10aを、例えば10μLの吸引量に相当するリミットパルス数で吸引方向に移動させる(S13)。この動作量は、ノズルチップ4に液体が残留し、かつ詰まりが発生している場合に、その詰まりがとれることなく圧力変動が検出可能な最小量に設定されている。
【0045】
そして、ステップS14でシリンジポンプ10が上記作動によって原点復帰したか否かを判定し、この判定がNOで原点復帰していない場合には、ステップS15で圧力センサ13の信号を読み込み、作動後の圧力値P2を取得し、この作動後の圧力値P2と作動前の圧力値P1との差(P2−P1)が閾値tより小さいか否か、すなわち閾値より大きい負圧が発生したかを判定する(S16)。この判定はノズルチップ4に詰まりが発生しているか否かを判定するものであり、圧力変動が少なく詰まりが発生していないYES判定時には、ステップS17でチップ廃却に必要な吐出量すなわちピストン部材10aの動作量が確保できたか否かを判定する。
【0046】
ステップS17の判定がNOの場合には、ステップS12に戻って吸引動作を徐々に繰り返し、必要吐出量が確保できたYES判定時には、ステップS18へ移行して、シリンジポンプ10の吐出作動を行ってエアを吐出しながらチップ廃却部9で第2吸引ノズル3よりノズルチップ4を取り外して廃却する。
【0047】
また、前記ステップS11またはステップS14の判定がYESで、シリンジポンプ10が原点にある場合には、吐出量が確保できるため、同様にステップS18へ移行して、エアを吐出しながら第2吸引ノズル3よりノズルチップ4を廃却する。
【0048】
前記ステップS16の判定がNOで、動作前後の圧力差が閾値より大きく変動して詰まりが発生している場合には、ステップS19へ移行して、ステップS13によって吸引作動した分だけシリンジポンプ10の吐出作動を行った後、エラー表示を行う(S20)。この場合のみ、オペレーターにより詰まりの発生しているノズルチップ4を取り外しを行う。
【0049】
次に、前記ステップS2の第1吸引ノズル2に装着されているノズルチップ4の廃却処理を図5に基づき説明する。まず、ステップS30で切替バルブ12を第2吸引ノズル3側に切り替え、ステップS31でシリンジポンプ10を原点まで吸引作動させる。この場合には、第2吸引ノズル3のノズルチップ4は廃却されていることで、そのエア経路3aは開放しており、この第2吸引ノズル3を通してエアの吸引を支障なく行う。
【0050】
そして、ステップS32で原点センサ18の信号によりシリンジポンプ10が原点に復帰したか否かを判定し、この判定がYESでシリンジポンプ10が原点復帰したときには、ステップS33で切替バルブ12を第1吸引ノズル2側に切り替えた後、ステップS34へ移行して、シリンジポンプ10の吐出作動を行ってエアを吐出しながらチップ廃却部9で第1吸引ノズル2よりノズルチップ4を取り外して廃却する。
【0051】
前記ステップS32の判定がNOで、原点復帰しない場合には、ステップS35で機構エラーとしてエラー表示を行い、メンテナンスを促す。
【0052】
上記のような実施形態では、最初に切替バルブ12を使用頻度の低い参照液用の第2吸引ノズル3側に切り替えて、圧力センサ13による詰まり検出を行いつつ、シリンジポンプ10の吸引作動を徐々に行ってチップ廃却時のエア吐出量を確保し、第2吸引ノズル3よりエアを吐出しながらそのノズルチップ4を取り外し、その後は、このノズルチップ4が装着されていない第2吸引ノズル3よりシリンジポンプ10にエアを吸引して、他の第1吸引ノズル2のノズルチップ4を廃却するために、電源投入時でシリンジポンプ10の状態、ノズルチップ4の装着の有無が未知であっても、吸引ノズル2,3を残留液で汚染することなくノズルチップ4をオペレータの手作業によらずに確実に自動的に廃却することができ、操作性に優れ、その後の分析処理が良好に開始できるものである。
【0053】
次に、図6および図7に基づき他の実施形態のチップ廃却方法を説明する。図6に示すように、本実施形態の点着装置のエア系統は、図2のエア系統における切替バルブ12に代えて、大気開放ポート14aを有する開放バルブを兼ねた切替バルブ14が設置されたもので、その他は同様に構成されている。
【0054】
前記切替バルブ14の切替作動によって、シリンジポンプ10からのエア経路11が、第1吸引ノズル2側、第2吸引ノズル3側、および、第1吸引ノズル2側と第2吸引ノズル3側を大気開放する大気開放ポート14aに切替作動される。そして、チップ廃却時のノズルチップ4内へのエア導入を大気開放ポート14aより行い、シリンジポンプ10の吐出作動は行わない。
【0055】
電源投入時における両吸引ノズル2,3からのノズルチップ4の廃却処理を図7のフローチャートに基づいて説明する。電源投入が行われると、まずステップS40で切替バルブ14を大気開放ポート14aに切り替える。次に、ステップS41で、エア経路11を大気開放した状態で、第2吸引ノズル3に装着されたノズルチップ4をチップ廃却部9で取り外して廃却する。その後、ステップS42で、同様にエア経路11を大気開放した状態で、第1吸引ノズル2に装着されたノズルチップ4をチップ廃却部9で取り外して廃却する。そして、チップ検出センサ6のイニシャライズを行う(S43)。
【0056】
なお、第1吸引ノズル2に装着されたノズルチップ4を先に廃却するようにしてもよい。また、圧力センサ13の信号は、ノズルチップ4への液体吸引時の液面検出等に使用される。
【0057】
本実施形態によれば、大気開放可能な開放バルブとしての機能を有する切替バルブ14を使用し、チップ廃却時にはエア経路11を大気開放として、吸引ノズル2,3からのノズルチップ4の取り外し時に、この切替バルブ14を介してエアをノズルチップ4内へ導入するために、電源投入時のノズルチップ4の廃却処理が簡易な制御で確実に行え、詰まりが発生している場合にも残留液による汚染が生じることなく良好にできる。また、この実施形態では、チップ廃却時にはシリンジポンプ10の作動は不要で、原点センサ18の信号処理も不要となり、詰まり検出のための圧力センサ13の信号処理も不要となる。
【0058】
次に、図8および図9に基づき他の実施形態のチップ廃却方法を説明する。図8に示すように、本実施形態の点着装置のエア系統は、図2のエア系統における切替バルブ12のシリンジポンプ10側に、大気開放ポート15aを有する開放バルブを15を設置したもので、その他は同様に構成されている。前記開放バルブ15の切替作動によって、チップ廃却時に第1吸引ノズル2および第2吸引ノズル3へのエア経路11が大気開放され、吸引・吐出時には大気開放ポート15aが閉止される。この実施形態においても、チップ廃却時のノズルチップ4内へのエア導入を大気開放ポート15aより行い、シリンジポンプ10の吐出作動は行わない。
【0059】
電源投入時における両吸引ノズル2,3からのノズルチップ4の廃却処理を図9のフローチャートに基づいて説明する。電源投入が行われると、まずステップS50で開放バルブ15を大気開放ポート15aに切り替えると共に、ステップS51で、切替バルブ12を第2吸引ノズル3側に切り替える。そして、ステップS52で、エア経路11を大気開放した状態で、第2吸引ノズル3に装着されたノズルチップ4をチップ廃却部9で取り外して廃却する。その後、ステップS53で、切替バルブ12を第1吸引ノズル2側に切り替えた後、ステップS54で、同様にエア経路11を大気開放した状態で、第1吸引ノズル2に装着されたノズルチップ4をチップ廃却部9で取り外して廃却する。そして、チップ検出センサ6のイニシャライズを行う(S55)。
【0060】
本実施形態においても、大気開放可能な開放バルブ15を使用し、チップ廃却時にはエア経路11を大気開放として、吸引ノズル2,3からのノズルチップ4の取り外し時に、この開放バルブ15を介してエアをノズルチップ4内へ導入するために、電源投入時のノズルチップ4の廃却処理が簡易な制御で確実に行え、詰まりが発生している場合にも残留液による汚染が生じることなく良好にできる。
【0061】
なお、上記の各実施形態では、吸引ノズル2,3が2本の場合のノズルチップ4の廃却を示しているが、3本以上の吸引ノズルを備えた場合についても同様にチップ廃却が順に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の分析装置における点着装置の要部機構を示す概略正面図
【図2】点着装置のエア系統および制御系統を示す機構図
【図3】電源投入時のチップ廃却処理を示すフローチャート
【図4】第2吸引ノズルのチップ廃却を示すフローチャート
【図5】第1吸引ノズルのチップ廃却を示すフローチャート
【図6】他の実施形態の点着装置のエア系統を示す機構図
【図7】図6の機構における電源投入時のチップ廃却処理を示すフローチャート
【図8】さらに他の実施形態の点着装置のエア系統を示す機構図
【図9】図8の機構における電源投入時のチップ廃却処理を示すフローチャート
【符号の説明】
1 分析装置(点着装置)
2,3 吸引ノズル
2a,3a エア経路
4 ノズルチップ
6 チップ検出センサ
9 チップ廃却部
10 シリンジポンプ
10a ピストン部材
11 エア経路
12 切替バルブ
13 圧力センサ
14 切替バルブ(開放バルブ)
15 開放バルブ
18 原点センサ
20 制御部
61 発光素子
62 受光素子

Claims (4)

  1. 複数の吸引ノズルと、該吸引ノズルへ吸引・吐出圧を供給するシリンジポンプと、該シリンジポンプからのエア経路を各吸引ノズルへの流路に切り替える切替バルブとを備え、各吸引ノズルの先端にそれぞれ液体を吸引収容するノズルチップを装着し、検体の点着等を行った後、前記ノズルチップをチップ廃却部で吸引ノズルより取り外して廃却する分析装置において、
    電源投入時には、前記切替バルブを使用頻度が低い吸引ノズルへのエア経路に切り替え、前記シリンジポンプを徐々に吸引作動させた後、該シリンジポンプを吐出作動させながら使用頻度が低い吸引ノズルに装着されたノズルチップを取り外し、
    再度シリンジポンプを吸引作動させた後、前記切替バルブを他の吸引ノズルへのエア経路に切り替えて、前記シリンジポンプを吐出作動させながら当該吸引ノズルに装着されたノズルチップを取り外すことを特徴とする分析装置におけるノズルチップ廃却方法。
  2. 前記使用頻度が低い吸引ノズルが、検体吸引用以外の吸引ノズルであることを特徴とする請求項1に記載の分析装置におけるノズルチップ廃却方法。
  3. 前記エア経路の圧力を検出する圧力センサをさらに備え、前記シリンジポンプを徐々に吸引作動させた際の圧力変動よりノズルチップの詰まりを検出することを特徴とする請求項1に記載の分析装置におけるノズルチップ廃却方法。
  4. 前記シリンジポンプが原点へ作動されたことを検出する原点センサをさらに備え、チップ廃却時の吐出に必要な動作量の確保を判定することを特徴とする請求項1に記載の分析装置におけるノズルチップ廃却方法。
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