JP2003074829A - 熱分解残渣冷却装置、及びこの熱分解残渣冷却装置を備えた廃棄物処理プラント - Google Patents

熱分解残渣冷却装置、及びこの熱分解残渣冷却装置を備えた廃棄物処理プラント

Info

Publication number
JP2003074829A
JP2003074829A JP2001265645A JP2001265645A JP2003074829A JP 2003074829 A JP2003074829 A JP 2003074829A JP 2001265645 A JP2001265645 A JP 2001265645A JP 2001265645 A JP2001265645 A JP 2001265645A JP 2003074829 A JP2003074829 A JP 2003074829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal decomposition
drum
residue
decomposition residue
pyrolysis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001265645A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Ayukawa
大祐 鮎川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takuma Co Ltd
Original Assignee
Takuma Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takuma Co Ltd filed Critical Takuma Co Ltd
Priority to JP2001265645A priority Critical patent/JP2003074829A/ja
Publication of JP2003074829A publication Critical patent/JP2003074829A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Landscapes

  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境を良くすることができ、メンテナンスの
頻度が少なくて済み、装置長さを短くできて装置のコン
パクトを図ることができるようにする。 【解決手段】 熱分解ドラムで廃棄物を間接的に加熱し
て得られる熱分解残渣と熱分解ガスとのうち、熱分解残
渣を受け入れ、冷却して熱分解残渣選別装置側に送る熱
分解残渣冷却装置であって、熱分解残渣を一端側から受
け入れて軸芯O周りに回転するとともに他端側から排出
する横型のドラム部30と、ドラム部30を冷却する冷
却部31とを設け、ドラム部30は、軸芯Oに沿う複数
のドラム32を軸芯O周りに分散配設して構成してあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱分解ドラムで廃
棄物を間接的に加熱して得られる熱分解残渣と熱分解ガ
スとのうち、前記熱分解残渣を受け入れ、冷却して熱分
解残渣選別装置側に送る熱分解残渣冷却装置、及び、廃
棄物を間接的に加熱して熱分解残渣と熱分解ガスに熱分
解する熱分解ドラムを設けるとともに、前記熱分解ガス
と、前記熱分解残渣から選別されたカーボン残渣とを燃
焼させる燃焼溶融炉を設け、前記熱分解ドラムと燃焼溶
融炉との間に、前記熱分解ドラムからの熱分解残渣を冷
却する熱分解残渣冷却装置を設けてある廃棄物処理プラ
ントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の熱分解残渣冷却装置は 特
開2000−233825号公報に開示されているよう
に、冷却振動コンベアで構成してあった。この冷却振動
コンベアは、一般に窒素封入水冷ジャケットタイプであ
り、熱分解残渣を発火等が起こらない温度まで窒素雰囲
気中で冷却している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成によれ
ば、熱分解残渣冷却装置を冷却振動コンベアで構成して
あったために、騒音・振動が生じて環境が悪化しやすか
った。また、冷却振動コンベアとこれに隣接する装置と
の接続部に伸縮継ぎ手が必要となり、このような伸縮継
ぎ手は1年に1〜2回の頻度で交換しなければならず、
メンテナンスの頻度が多くなっていた。
【0004】これらの問題を解消するために、熱分解残
渣を一端側から受け入れて軸芯周りに回転するとともに
他端側から排出する横型の単一のドラムと、このドラム
を冷却する冷却部とから成る熱分解残渣冷却装置が提案
されている。
【0005】しかしながら、この技術によれば、熱分解
残渣を通すのは単一のドラムだけであるために、ドラム
の軸芯方向視での熱分解残渣に対するドラム内面の接触
部分の長さをあまり長くすることができず、その結果、
冷却面積を大きくして冷却効率を上げるにはドラムの長
さを長くするしかなく、装置の長さが長くなるという問
題があった。
【0006】本発明の目的は、環境を良くすることがで
き、メンテナンスの頻度が少なくて済み、装置の長さを
短くできて装置のコンパクトを図ることができるように
する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成・作用・効果は次の通りである。
【0008】[構成]熱分解ドラムで廃棄物を間接的に
加熱して得られる熱分解残渣と熱分解ガスとのうち、前
記熱分解残渣を受け入れ、冷却して熱分解残渣選別装置
側に送る熱分解残渣冷却装置であって、前記熱分解残渣
を一端側から受け入れて軸芯周りに回転するとともに他
端側から排出する横型のドラム部と、前記ドラム部に受
け入れた熱分解残渣を冷却する冷却部とを設け、前記ド
ラム部は、前記軸芯に沿う複数のドラムを前記軸芯周り
に分散配設して、前記複数のドラム内に前記熱分解残渣
を受け入れるよう構成してある。
【0009】[作用]複数のドラムが熱分解残渣を一端
側から受け入れる。そして、冷却部でドラム内の熱分解
残渣を冷却するとともに、複数のドラムが前記軸芯周り
に回転し、熱分解残渣を軸芯方向に送ってドラムの他端
側から排出する。
【0010】このように、ドラムを回転させる構造であ
るから、騒音・振動の発生を抑制することができ、しか
も、隣接する装置との接続部を、繰り返して外力が加わ
るような接続部(例えば冷却振動コンベアの場合の伸縮
継ぎ手)で構成する必要がなくなって、接続部の寿命を
長くすることができる。
【0011】そして、複数のドラムを前記軸芯周りに分
散配設した上記の複胴型の構造を、ドラム部を単一のド
ラムで構成した単胴型の構造と比べると(この場合、両
者は単位時間当たり同じ量の熱分解残渣を冷却処理して
搬送する大きさのものとする)、 1) 複胴型の構造では、各ドラム内の熱分解残渣の厚さ
(例えば図3におけるl。図3で32はドラムである)
が、単胴型の構造におけるドラム内の熱分解残渣の厚さ
よりも薄くなって、熱分解残渣の冷却効率を上げること
ができ、 2) 複胴型の構造でのドラムの軸芯方向視における熱分
解残渣に対する各ドラム内面の接触部分の長さの合計の
長さを、単胴型の構造での熱分解残渣に対するドラム内
面の接触長さよりも長くすることができる。
【0012】上記の1),2)により、例えば複胴型の構造
と単胴型の構造とで冷却面積(前記接触部分の長さ×ド
ラムの長さ)を同一となるように設計する場合、複胴型
の構造のドラムの長さが単胴型の構造のドラムの長さよ
りも短くて済む。
【0013】[効果]従って、騒音・振動の発生を抑制
することができて環境を良くすることができ、隣接する
装置との接続部の寿命を長くすることができて、メンテ
ナンスの頻度が少なくて済み、装置長さを短くできて装
置のコンパクト化を図ることができた。
【0014】請求項2による発明の構成・作用・効果は
次の通りである。
【0015】[構成]請求項1による発明の構成におい
て、前記ドラムが前記軸芯周りに回転するに伴って、前
記熱分解ドラムからの熱分解残渣を掬い上げるととも
に、前記ドラム内に流下案内する熱分解残渣流下案内板
を前記ドラムの一端側に設けてある。
【0016】[作用]請求項1の構成による作用と同様
の作用を奏することができるのに加え、次の作用を奏す
ることができる。
【0017】ドラムが軸芯周りに回転するに伴って、ド
ラムの一端側の熱分解残渣流下案内板が熱分解ドラムか
らの熱分解残渣を掬い上げるとともにドラム内に流下案
内する。
【0018】これにより、ドラム内に熱分解残渣を円滑
に導入することができる。また、ドラム内に熱分解残渣
を導入するのに、熱分解残渣流下案内板をドラムの一端
側に設けただけであるから、構造が複雑化するのを回避
することができる。
【0019】[効果]従って、ドラムの構造の簡素化を
図ることができながら、請求項1の構成による効果と同
様の効果を得やすくなった。
【0020】請求項3による発明の構成・作用・効果は
次の通りである。
【0021】[構成]請求項1又は2による発明の構成
において、前記ドラムの他端側の熱分解残渣排出口に対
して設けた熱分解残渣排出ケース内に、前記熱分解残渣
を各ドラムの熱分解残渣排出口から落下排出させるよう
構成してある。
【0022】[作用]請求項1又は2の構成による作用
と同様の作用を奏することができるのに加え、次の作用
を奏することができる。
【0023】前記熱分解残渣排出ケース内に熱分解残渣
を各ドラムの熱分解残渣排出口から落下排出させるか
ら、例えばドラムの熱分解残渣排出口からの熱分解残渣
を残渣送りスクリュー付の排出管等で熱分解残渣排出ケ
ースまで送って排出する場合に比べると、装置の長さを
短くすることができる。
【0024】[効果]従って、請求項1又は2の構成に
よる効果と同様の効果を、より得やすくなった。
【0025】請求項4による発明の構成・作用・効果は
次の通りである。
【0026】[構成]請求項1,2,3のいずれか一つ
による発明の構成において、前記ドラム部は、同径の3
本のドラムを互いに外接させて構成してある。
【0027】[作用]請求項1,2,3のいずれか一つ
の構成による作用と同様の作用を奏することができるの
に加え、ドラム部は、同径の3本のドラムを互いに外接
させて構成してあるから、ドラム部の外径が大きくなり
過ぎるのを回避することができる。
【0028】[効果]従って、請求項1,2,3のいず
れか一つの構成による作用と同様の作用を奏することが
できるのに加え、ドラム部をコンパクト化することがで
きた。
【0029】請求項5による発明の構成・作用・効果は
次の通りである。
【0030】[構成]請求項1,2,3,4のいずれか
一つによる発明の構成において、前記冷却部は、前記ド
ラムに水を噴射して前記ドラムを冷却するよう構成して
ある。
【0031】[作用]請求項1,2,3,4のいずれか
一つの構成による作用と同様の作用を奏することができ
るのに加え、冷却部は、前記ドラムに水を噴射して前記
ドラムを冷却するよう構成してあるから、冷却部を安価
に構成することができる。
【0032】[効果]従って、請求項1,2,3,4の
いずれか一つの構成による効果と同様の効果を奏するこ
とができるのに加え、冷却部の製作コストを低廉化する
ことができた。
【0033】請求項6による発明の構成・作用・効果は
次の通りである。
【0034】[構成]廃棄物を間接的に加熱して熱分解
残渣と熱分解ガスに熱分解する熱分解ドラムを設けると
ともに、前記熱分解ガスと、前記熱分解残渣から選別さ
れたカーボン残渣とを燃焼させる燃焼溶融炉を設け、前
記熱分解ドラムと燃焼溶融炉との間に、前記熱分解ドラ
ムからの熱分解残渣を冷却する熱分解残渣冷却装置を設
けてある廃棄物処理プラントであって、前記熱分解残渣
冷却装置は、前記熱分解残渣を一端側から受け入れて軸
芯周りに回転するとともに他端側から排出する横型のド
ラム部と、前記ドラム部に受け入れた熱分解残渣を冷却
する冷却部とを設け、前記ドラム部は、前記軸芯に沿う
複数のドラムを前記軸芯周りに分散配設して、前記複数
のドラム内に前記熱分解残渣を受け入れるよう構成して
ある。
【0035】[作用]廃棄物を間接的に加熱して熱分解
残渣と熱分解ガスに熱分解する熱分解ドラムを設けると
ともに、前記熱分解ガスと、前記熱分解残渣から選別さ
れたカーボン残渣とを燃焼させる燃焼溶融炉を設け、前
記熱分解ドラムと燃焼溶融炉との間に、前記熱分解ドラ
ムからの熱分解残渣を冷却する熱分解残渣冷却装置を設
けてある棄物処理プラントにおいて、請求項1の構成に
よる作用と同様の作用を奏することができる。
【0036】[効果]従って、上記の廃棄物処理プラン
トにおいて、請求項1の構成による効果と同様の効果を
奏することができた。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0038】図1に、家庭ゴミ等の一般廃棄物やカーシ
ュレッダーダスト・電化製品等の産業廃棄物の処理プラ
ントである熱分解ガス化溶融プラントを示してある。
【0039】この熱分解ガス化溶融プラントは前処理設
備1・熱分解設備2・熱分解残渣選別設備3・高温燃焼
溶融設備4・ボイラ発電設備5・排ガス処理設備6から
成る。
【0040】[前処理設備1]廃棄物ピット7に貯留さ
れた廃棄物を破砕機で破砕し、破砕廃棄物を搬送装置等
で熱分解設備2に送る。
【0041】[熱分解設備2]廃棄物ピット7からの廃
棄物を熱分解ドラム12に搬送供給し、加熱ガス供給部
102からの加熱ガスで廃棄物を間接的に加熱しなが
ら、無酸素あるいは低酸素雰囲気で約450℃の熱分解
ガスと熱分解残渣とに熱分解する。
【0042】そして、熱分解ドラム12の熱分解ガス・
熱分解残渣排出ケース45から熱分解ガスを後述の高温
燃焼溶融炉13に送り、熱分解残渣を熱分解残渣選別設
備3に送る。
【0043】[熱分解残渣選別設備3]熱分解ドラム1
2の熱分解ガス・熱分解残渣排出ケース45からの熱分
解残渣を、振動フィーダ70で熱分解残渣冷却装置14
に送って冷却する。この熱分解残渣冷却装置14の構造
についてはあとで詳述する。
【0044】冷却された熱分解残渣をバケットコンベア
55に送り、バケットコンベア55からの熱分解残渣を
シール用振動コンベア59で熱分解残渣選別装置91に
送る。
【0045】前記熱分解残渣選別装置91で鉄・アルミ
等を選別された後の熱分解残渣を粉砕する(粉砕したも
のを、以下「カーボン残渣」と呼ぶ)。カーボン残渣は
カーボン残渣サイロ61に送り、カーボン残渣サイロ6
1内のカーボン残渣を高温燃焼溶融炉13にその炉頂側
から吹き込む。また、磁選機(図示せず)で選別した鉄
類を鉄類コンテナ96に回収するとともに、アルミ選別
機(図示せず)で選別したアルミをアルミコンテナ97
に回収する。
【0046】[高温燃焼溶融設備4]熱分解ガス・カー
ボン残渣・集塵ダストを高温燃焼溶融炉13に炉頂側か
ら吹き込み、これらを旋回燃焼する。焼却灰・集塵ダス
トは溶融し、炉底から連続排出する。
【0047】[ボイラ発電設備5]排ガスはボイラ輻射
ゾーンで冷却し、蒸発管群で均一な温度にした後、過熱
蒸気管群に送る。ボイラ18で蒸気を熱回収し、タービ
ン・発電機(図示せず)で電気として回収する。
【0048】[排ガス処理設備6]排ガスをガス冷却室
21・第1バグフィルタ17・第2バグフィルタ22等
で処理して煙突25から排気する。130は誘引ファン
である。
【0049】次に、前記熱分解残渣選別設備3に設けた
熱分解残渣冷却装置14について説明する。
【0050】<熱分解残渣冷却装置14の構造>図2,
図3に示すように、前記熱分解残渣冷却装置14は、熱
分解残渣受入部35と、この熱分解受入部35の熱分解
残渣を一端側から受け入れて、軸芯O周りに回転すると
ともに他端側から排出する横型のドラム部30と、熱分
解残渣排出ケース38と、ドラム部30に冷却水を噴射
する冷却水噴射機構31(冷却部に相当)とを設け、横
型のドラム部30を位置固定状態の外側ケース37で覆
って構成してある。
【0051】前記熱分解残渣受入部35は、熱分解残渣
を受け入れるコンベアケース34と、このコンベアケー
ス34内に挿入したスクリューコンベア36と、スクリ
ューコンベア36から送られてくる熱分解残渣を収容す
る熱分解残渣収容ケース51とから成る。
【0052】前記ドラム部30は、軸芯Oに沿う同径の
3本のドラム32を、軸芯O周りに分散する状態に互い
に外接させて、軸芯O周りに一体回転可能に構成してあ
る。そして、3本のドラム32の両端面の周り(詳しく
はドラム32の径方向で前記両端面の外方側)に、外側
ケース37内の空間(3本のドラム32の外側の空間)
に対する閉塞板53を設けてある。前記熱分解残渣収容
ケース51内の空間は、外側ケース37内の空間に対し
て閉塞して、熱分解残渣収容ケース51内への空気の侵
入を防止してある。
【0053】つまり、熱分解残渣収容ケース51及びド
ラム32内への空気の侵入を防止した状態で熱分解残渣
を冷却する。
【0054】3本のドラム32は、これら3本のドラム
32を囲む状態に一体に設けた大径ギア39と、これに
噛み合う小径ギア40とから成るギア機構を介して電動
モータ41で回転駆動する。
【0055】図3において、lはドラム32内の熱分解
残渣の厚さ、θは、ドラム32の軸芯方向視で、熱分解
残渣の幅方向両端とドラム32の中心を結ぶ2本の仮想
線が成す角度である。
【0056】図1,図5に示すように、ドラム32が軸
芯O周りに回転するに伴って、熱分解残渣を掬い上げる
とともに、ドラム32内に流下案内する熱分解残渣流下
案内板33をドラム32の一端側に設けてある。熱分解
残渣流下案内板33は、ドラム32の周壁の一部である
円弧状部分をスクリューコンベア36側に向けて延出し
たもので、延出端部側ほど軸芯O側に位置する傾斜姿勢
に設定してある。
【0057】この構造により、図5(イ),図5(ロ)
に示すように、ドラム32が軸芯O周りに回転するに伴
って、分解残渣流下案内板33が、熱分解残渣収容ケー
ス51内の熱分解残渣内にその上方から入り込んで熱分
解残渣を救い上げ、さらに回転が進むと、図5(ハ),
図5(ニ)に示すように(図5(ニ)は図5(ハ)のA
−A視図である)に、分解残渣流下案内板33が下流側
ほど低所に位置する傾斜姿勢になって、熱分解残渣がド
ラム32内に滑り込む。
【0058】図4に示すように、前記ドラム32の他端
側に形成した熱分解残渣排出口52を熱分解残渣排出ケ
ース38に挿入させて、各ドラム32で冷却した熱分解
残渣を各ドラム32の熱分解残渣排出口52から熱分解
残渣排出ケース38に落下排出させるように構成してあ
る。
【0059】前記ドラム部30の軸芯Oは下流側ほど低
くなる傾斜姿勢に設定して、熱分解残渣を熱分解残渣排
出口52から排出しやすくしてある。
【0060】前記冷却水噴射機構31は、複数の水噴射
ノズル42を備えた3本の水噴射管43を、各ドラム3
2に沿う姿勢に各ドラム32の外方側に配置し、供水管
路44Aを通して水を水噴射管43に送るポンプPと、
冷却後の水を回収する回収ケース46(図3参照)と、
回収した水をポンプ45に戻す戻し管路44Bとを設
け、戻し管路44Bに熱交換器47を設けて構成してあ
る。
【0061】[別実施形態]図6に示すように、前記3
本のドラム32の他端側に、内周部に熱分解残渣送りス
クリュー49を備えた一本の筒状の熱分解残渣送りケー
ス48を連設し、熱分解残渣送りケース48の一端部を
熱分解残渣排出ケース38に挿入してあってもよい。
【0062】図7に示すように、前記ドラム32の内周
部に熱分解残渣掻上げ羽根50を設けてあってもよい。
【0063】上記の実施形態では、前記ドラム部30の
軸芯Oを下流側ほど低くなる傾斜姿勢に設定して、熱分
解残渣を熱分解残渣排出口52から排出しやすくした
が、この構造に換えて、前記軸芯Oを水平姿勢に設定
し、熱分解残渣を送る熱分解残渣送りスクリュー等の送
り機構をドラム32に設けてあってもよい。
【0064】前記複数のドラム32は互いに径が異なっ
ていてもよい。
【0065】前記ドラム32の数は2個であってもよ
く、4個以上であってもよい。
【0066】前記ドラム部30は、中央の1本のドラム
を複数のドラムが囲む状態に、前記中央の1本のドラム
の外周面に複数のドラムを外接させて構成してあっても
よい。この場合、中央の1本のドラムの軸芯が前記ドラ
ム部30の前記軸芯Oとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱分解ガス化溶融プラントの概略図
【図2】熱分解残渣冷却装置の斜視図
【図3】熱分解残渣冷却装置の縦断図
【図4】熱分解残渣の排出状態を示す縦断図
【図5】熱分解残渣流下案内板の作用を示す図
【図6】別実施形態を示す図
【図7】別実施形態を示す図
【符号の説明】
12 熱分解ドラム 13 燃焼溶融炉 14 分解残渣冷却装置 30 ドラム部 31 冷却部 32 ドラム 33 熱分解残渣流下案内板 38 熱分解残渣排出ケース 52 熱分解残渣排出口 O 軸芯

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱分解ドラムで廃棄物を間接的に加熱し
    て得られる熱分解残渣と熱分解ガスとのうち、前記熱分
    解残渣を受け入れ、冷却して熱分解残渣選別装置側に送
    る熱分解残渣冷却装置であって、 前記熱分解残渣を一端側から受け入れて軸芯周りに回転
    するとともに他端側から排出する横型のドラム部と、前
    記ドラム部に受け入れた熱分解残渣を冷却する冷却部と
    を設け、前記ドラム部は、前記軸芯に沿う複数のドラム
    を前記軸芯周りに分散配設して、前記複数のドラム内に
    前記熱分解残渣を受け入れるよう構成してある熱分解残
    渣冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記ドラムが前記軸芯周りに回転するに
    伴って、前記熱分解ドラムからの熱分解残渣を掬い上げ
    るとともに、前記ドラム内に流下案内する熱分解残渣流
    下案内板を前記ドラムの一端側に設けてある請求項1記
    載の熱分解残渣冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記ドラムの他端側の熱分解残渣排出口
    に対して設けた熱分解残渣排出ケース内に、前記熱分解
    残渣を各ドラムの熱分解残渣排出口から落下排出させる
    よう構成してある請求項1又は2記載の熱分解残渣冷却
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ドラム部は、同径の3本のドラムを
    互いに外接させて構成してある請求項1,2,3のいず
    れか一つに記載の熱分解残渣冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記冷却部は、前記ドラムに水を噴射し
    て前記ドラムを冷却するよう構成してある請求項1,
    2,3,4のいずれか一つに記載の熱分解残渣冷却装
    置。
  6. 【請求項6】 廃棄物を間接的に加熱して熱分解残渣と
    熱分解ガスに熱分解する熱分解ドラムを設けるととも
    に、前記熱分解ガスと、前記熱分解残渣から選別された
    カーボン残渣とを燃焼させる燃焼溶融炉を設け、前記熱
    分解ドラムと燃焼溶融炉との間に、前記熱分解ドラムか
    らの熱分解残渣を冷却する熱分解残渣冷却装置を設けて
    ある廃棄物処理プラントであって、 前記熱分解残渣冷却装置は、前記熱分解残渣を一端側か
    ら受け入れて軸芯周りに回転するとともに他端側から排
    出する横型のドラム部と、前記ドラム部に受け入れた熱
    分解残渣を冷却する冷却部とを設け、前記ドラム部は、
    前記軸芯に沿う複数のドラムを前記軸芯周りに分散配設
    して、前記複数のドラム内に前記熱分解残渣を受け入れ
    るよう構成してある廃棄物処理プラント。
JP2001265645A 2001-09-03 2001-09-03 熱分解残渣冷却装置、及びこの熱分解残渣冷却装置を備えた廃棄物処理プラント Pending JP2003074829A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001265645A JP2003074829A (ja) 2001-09-03 2001-09-03 熱分解残渣冷却装置、及びこの熱分解残渣冷却装置を備えた廃棄物処理プラント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001265645A JP2003074829A (ja) 2001-09-03 2001-09-03 熱分解残渣冷却装置、及びこの熱分解残渣冷却装置を備えた廃棄物処理プラント

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003074829A true JP2003074829A (ja) 2003-03-12

Family

ID=19092080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001265645A Pending JP2003074829A (ja) 2001-09-03 2001-09-03 熱分解残渣冷却装置、及びこの熱分解残渣冷却装置を備えた廃棄物処理プラント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003074829A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1012215B1 (en) Gasification reactor apparatus
JPH11290810A (ja) 廃棄物の処理方法および廃棄物処理装置
KR101270724B1 (ko) 폐기물의 열분해 가스화 연소장치
JP6170579B1 (ja) バイオマス発電システムおよび熱分解炉のリターンシステム
JP2003074829A (ja) 熱分解残渣冷却装置、及びこの熱分解残渣冷却装置を備えた廃棄物処理プラント
JP2021169882A (ja) 燃焼装置
JP2017132676A (ja) 水素供給システム
JP2005118611A (ja) 廃棄物ガス化処理方法及びシステム
JP3630366B2 (ja) 熱分解残渣選別装置
JP2002156105A (ja) 外熱式キルン
JP3788878B2 (ja) 燃焼設備
JP3637230B2 (ja) 熱分解ドラム設備のメンテナンス方法及びメンテナンス用装置
JP2016121256A (ja) 熱分解炉および水性ガス生成システム
JP3722609B2 (ja) 廃棄物の熱分解溶融燃焼装置
JP2000213716A (ja) 廃棄物処理プラント
JP2016121255A (ja) 炭化炉および水性ガス生成システム
JP3550265B2 (ja) 廃棄物処理装置
JP3998127B2 (ja) 熱分解設備
JP4023709B2 (ja) 熱分解ドラム設備
JP3960454B2 (ja) 熱分解ドラム
KR102547205B1 (ko) 고분자 폐기물의 초음파 열분해 이동장치
JP3507807B2 (ja) 熱分解設備
JP2000233825A (ja) 熱分解残渣搬送設備
JPH10332118A (ja) 廃棄物熱分解方法及び熱分解反応器
JP2003161413A (ja) 熱分解残渣選別設備、及びこの設備を備えた廃棄物処理プラント

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061107

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070117