JP2003073634A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

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JP2003073634A JP2001269094A JP2001269094A JP2003073634A JP 2003073634 A JP2003073634 A JP 2003073634A JP 2001269094 A JP2001269094 A JP 2001269094A JP 2001269094 A JP2001269094 A JP 2001269094A JP 2003073634 A JP2003073634 A JP 2003073634A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面シートを容易に剥離でき、剥離した表面
シートの表面に粘着剤が残るのを防ぐことができ、ま
た、被着体に貼着された剥離性脆質層を通して粘着剤層
面に印字した情報を見ることができる粘着シートを提供
する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂から成る表面シートに、充
填剤を10〜80質量%及び熱可塑性樹脂を90〜20
質量%含有する剥離性脆質層が積層され、その剥離性脆
質層の表面に粘着剤層を設けられている粘着シートであ
って、該粘着剤層の表面に印字が施されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、表面シートを剥離
性脆質層との界面で容易に剥離でき、剥離した表面シー
トの表面には粘着剤が残らず、配送伝票、親展葉書など
に利用できる粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、荷物に配送伝票を貼付して、荷物
を配送することが行われている。例えば、受領書部と送
り状部からなる粘着剤層付き配送伝票を荷物に貼付し
て、荷物を配送する際、受領書部を送り状部から分離し
て剥ぎ取り、配送先で受領書に捺印して受領書部を持ち
帰ることが行われている。受領書部を持ち帰る際に、受
領書部に粘着剤が付着していると、複数の受領書部を積
層した場合にお互いが接着し、受領書部に印字されてい
る文字情報が破損されることがある。また、自動読み取
り機を用いて情報を読み取る際に、受領書が重送して正
確な情報を読み取ることができないという問題もある。
これを防ぐ為に、従来、配送伝票として、表面シートに
樹脂層を2層積層し、その樹脂層の表面に粘着剤層を設
けた配送伝票が提案されている。この配送伝票は、荷物
に貼付された後、2層の樹脂層の界面で剥離させて、表
面シートを剥離するものである。しかし、この配送伝票
は、樹脂層の剥離を容易に開始させることが難しいとい
う問題点があった。また、荷物に貼付した配送伝票が配
送中に剥がれ落ちた場合、荷物の配送先が不明となる問
題がある。また、荷物に貼付した配送伝票の送り状部が
配送後に剥がれ落ちた場合、荷物の配送業者、荷受人
(配送先)、発送人(配送元)等が不明となる問題があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決し、表面シートを剥離性脆質層との界面で容易に剥
離でき、剥離した表面シートの表面に粘着剤が残らず、
また、仮に、情報表示された表面シートが剥がれた場合
にも、被着体に貼着された剥離性脆質層を通して粘着剤
層に印字した配送先などの情報を見ることができる粘着
シートを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、熱可塑性樹脂から成
る表面シートに、充填剤を10〜80質量%及び熱可塑
性樹脂を90〜20質量%含有する剥離性脆質層及び粘
着剤層を順次積層し、該粘着剤層の表面に印字すること
により、上記課題を解決できることを見い出し、本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明は、熱可塑性樹
脂から成る表面シートに、充填剤を10〜80質量%及
び熱可塑性樹脂を90〜20質量%含有する剥離性脆質
層が積層され、その剥離性脆質層の表面に粘着剤層が設
けられている粘着シートであって、該粘着剤層の表面に
印字が施されていることを特徴とする粘着シートを提供
するものである。さらに、本発明は、上記粘着シートに
おいて、粘着シート縁部の粘着剤層の少なくとも一部表
面に印刷皮膜層が施されている粘着シートを提供するも
のである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の粘着シートにおいて、表
面シートは、熱可塑性樹脂からなるシートである。熱可
塑性樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン、中密
度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等のポリエチレン
系樹脂、ポリプロピレン等のポリプロピレン系樹脂、ポ
リメチル−1−ペンテン/エチレン/環状オレフィン共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレ
フィン樹脂、ナイロン−6、ナイロン−6,6、ナイロ
ン−6,10、ナイロン−6,12等のポリアミド樹
脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、それらの共重合体、ポリエチレンナフタレー
ト、脂肪族ポリエステル等のポリエステル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリフェニレンス
ルフィド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリイミド、フッ
素系樹脂、またはこれらのいずれかを含む共重合体、ポ
リマーブレンド、ポリマーアロイなどが使用できるが、
ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のポリオ
レフィン樹脂が好ましく用いられる。さらに、耐水性及
び耐薬品性の面からポリプロピレン樹脂、高密度ポリエ
チレン樹脂がより好ましく用いられ、ポリプロピレン樹
脂と高密度ポリエチレン樹脂の混合物が特に好ましい。
【0006】ポリプロピレン樹脂と高密度ポリエチレン
樹脂の混合物におけるポリプロピレン樹脂の混合割合
は、50〜95質量%好ましく、60〜90質量%がよ
り好ましく、70〜85質量%が特に好ましい。ここ
で、ポリプロピレン樹脂としては、アイソタクティック
プロピレン単独重合体又はシンジオタクティックプロピ
レン単独重合体、及び種々の程度の立体規則性を有する
ポリプロピレン樹脂、プロピレンを主成分とし、エチレ
ン、ブテン−1、へキセン−1、ヘプテン−1、4−メ
チルペンテン−1等のα−オレフィンの少なくとも1種
との共重合体樹脂が挙げられる。α−オレフィンは2
種、3種又は4種以上の組合せであってもよい。また、
プロピレン/α−オレフィン共重合体樹脂は、ランダム
構造であってもよいし、ブロック構造であってもよい。
また、高密度ポリエチレン樹脂としては、エチレン単独
重合体、又はエチレンを主成分とし、プロピレン、ブテ
ン−1、ペンテン−1等のα−オレフィンの少なくとも
1種との共重合体樹脂が挙げられる。α−オレフィンは
2種、3種又は4種以上の組合せであってもよい。高密
度ポリエチレン樹脂の密度は、0.945〜0.960
g/cmが好ましく、0.950〜0.959g/c
が特に好ましい。高密度ポリエチレン樹脂の引張弾
性率は、6.5×10〜12.5×10kg/cm
が好ましく、7×10〜12×10kg/cm
が特に好ましい。
【0007】表面シートには、熱可塑性樹脂の他に、充
填剤を含有していてもよい。充填剤としては、無機微粉
末及び/又は有機微粉末を用いることができる。無機微
粉末としては、炭酸カルシウム、焼成クレイ、シリカ、
けいそう土、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム、アル
ミナ等が挙げられる。有機微粉末としては、表面シート
の主成分である熱可塑性樹脂とは異なる種類の樹脂が好
ましい。例えば、表面シートがポリオレフィン樹脂シー
トである場合には、有機微粉末としては、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリ
エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ナイロン−6、
ナイロン−6,6、ナイロン−6,10、ナイロン−
6,12等のポリアミド樹脂、環状オレフィンの単独重
合体、環状オレフィンとエチレンなどの不飽和モノマー
との共重合体等が挙げられる。有機微粉末は、融点が1
20〜300℃のものが好ましく、また、ガラス転移温
度が120〜280℃のものが好ましい。これら充填剤
の平均粒径は特に制限ないが、通常0.01〜15μm
が好ましく、0.01〜8μmがより好ましく、0.0
3〜4μmが特に好ましい。
【0008】表面シートに含まれる充填剤の含有量は、
剥離性脆質層の充填剤の含有量よりも少ないことが好ま
しい。また、表面シートの全体量に対しては30質量%
以下がより好ましく、20質量%以下が特に好ましい。
表面シートは、単層であってもよいし、同種又は異種の
2層以上の多層であってもよい。表面シートは、1軸延
伸又は2軸延伸等のように延伸処理されていてもよい。
延伸倍率は1.2〜12倍が好ましい。表面シートの厚
みは、通常10〜500μmの範囲が好ましく、15〜
300μmの範囲が特に好ましい。表面シートは、剥離
性脆質層よりも強度が高いことが必要である。表面シー
トの破断点応力は、150〜2000kg/cmが好
ましく、300〜1800kg/cmが好ましい。
【0009】表面シートの表面に積層されている剥離性
脆質層は、充填剤を10〜80質量%及び熱可塑性樹脂
を90〜20質量%含有する。充填剤としては、無機微
粉末及び有機微粉末を用いることができる。無機微粉末
及び有機微粉末としては、上記と同様のものが挙げられ
る。無機微粉末及び有機微粉末の平均粒径も、上記と同
様である。また、熱可塑性樹脂は、特に制限なく、上記
と同様のものが挙げられるが、特にポリプロピレン樹脂
が好ましく用いられる。充填剤の含有割合は、10〜8
0質量%であり、好ましくは15〜75質量%であり、
より好ましくは20〜70質量%であり、特に好ましく
は30〜60質量%である。熱可塑性樹脂の含有割合
は、90〜20質量%であり、好ましくは85〜25質
量%であり、より好ましくは80〜30質量%であり、
特に好ましくは70〜40質量%である。剥離性脆質層
の延伸後の厚みは、0.1〜10μmが好ましく、0.
2〜5μmがより好ましく、0.5〜4μmが特に好ま
しい。剥離性脆質層は、後述する粘着剤層の表面に施さ
れた印字が剥離性脆質層の上から認識できるように、透
明性又は半透明性を有する。
【0010】表面シートと剥離性脆質層との積層は、種
々の積層成形方法で行うことができる。積層成形方法と
しては、例えば、押出機に接続された単層のTダイ等の
ダイスから剥離性脆質層となる溶融樹脂をシート状に押
出し、表面シートに積層するラミネート成形、押出機に
接続された複層のTダイ等のダイスから溶融樹脂をシー
ト状に押出すキャスティング成形、押出機に接続された
複層の円形ダイから溶融樹脂をチューブ状に押出し、内
部の圧力を高くして膨張させるインフレーション成形、
混練した樹脂をロールの間で圧延するカレンダー法等及
びこれらの組合せが挙げられる。本発明の粘着シートに
おいては、表面シートと剥離性脆質層が積層された後、
延伸されていてもよい。延伸は、少なくとも1軸方向へ
の延伸であればよいが、2軸延伸でもよい。延伸方法と
しては、種々の延伸方法が適用できるが、例えば、周速
の異なるロール群による縦方向1軸延伸方法、テンター
オーブンによる横方向1軸延伸方法、これらの組合せに
よる2軸延伸方法、インフレーションのチューブラー延
伸方法等が挙げられる。
【0011】延伸温度は、適宜選定すればよいが、熱可
塑性樹脂の融点から1〜70℃低い温度が好ましい。延
伸倍率は、特に制限ないが、1軸延伸においては、1.
2〜12倍、好ましくは2〜10倍であり、2軸延伸に
おいては、面積倍率で1.5〜60倍、好ましくは4〜
50倍である。延伸後は、アニ−リング処理してもよ
い。表面シートの片面又は両面には、印刷等により文
字、記号、線、図形、絵などの表示層を設けることがで
きる。特に、配送伝票として使用する場合、表面シート
の表面には、発送人、荷受人、配送者などを印刷するこ
とができる。また、表面シートの表面には、感熱記録、
インクジェット、熱転写、インパクトプリンター、レー
ザープリンターなどの印刷適性を向上させるために、各
種のコート層を設けてもよい。
【0012】本発明においては、剥離性脆質層の表面に
は、粘着剤層が設けられている。粘着剤層に使用される
粘着剤は、例えば、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着
剤、アクリル樹脂系粘着剤、ポリビニルエーテル樹脂系
粘着剤、ウレタン樹脂系粘着剤、シリコーン樹脂系粘着
剤などが挙げられる。合成ゴム系粘着剤の具体例として
は、スチレン−ブタジエンゴム、ポリイソブチレンゴ
ム、イソブチレン−イソプレンゴム、イソプレンゴム、
スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチ
レンブロック共重合体、エチレン−酢酸ビニル熱可塑性
エラストマーなどが挙げられる。アクリル樹脂系粘着剤
の具体例としては、アクリル酸、アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、アク
リロニトリルなどの単独重合体もしくは共重合体などが
挙げられる。ポリビニルエーテル樹脂系粘着剤の具体例
としては、ポリビニルエーテル、ポリビニルイソブチル
エーテルなどが挙げられる。シリコーン樹脂系粘着剤の
具体例としては、ジメチルポリシロキサンなどが挙げら
れる。これらの粘着剤は、1種単独でまたは2種以上を
組み合わせて用いることができる。
【0013】また、上記粘着剤層には、必要に応じて粘
着付与剤、軟化剤、老化防止剤、填料、染料又は顔料な
どの着色剤などを配合することができる。粘着付与剤と
しては、ロジン系樹脂、テルペンフェノール樹脂、テル
ペン樹脂、芳香族炭化水素変性テルペン樹脂、石油樹
脂、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノ
ール系樹脂、キシレン樹脂などが挙げられる。軟化剤と
しては、プロセスオイル、液状ゴム、可塑剤などが挙げ
られる。填料としては、シリカ、タルク、クレー、炭酸
カルシウムなどが挙げられる。粘着剤層の厚みは、特に
制限ないが、通常10〜100μmであればよく、好ま
しくは15〜50μmである。
【0014】粘着剤層は、表面シートの片面に設けられ
た剥離性脆質層に直接塗布、形成してもよく、また、剥
離シートの剥離剤層面に粘着剤を塗布、乾燥させ粘着剤
層を形成した後、剥離性脆質層が設けられた表面シート
と貼り合わせてもよい。粘着剤層の形成方法としては、
特に制限なく種々の方法を用いることができ、例えば、
エアーナイフコーター、ブレードコーター、バーコータ
ー、グラビアコーター、ロールコーター、カーテンコー
ター、ダイコーター、ナイフコーター、スクリーンコー
ター、マイヤーバーコーター、キスコーターなどが挙げ
られる。また、粘着剤層は、粘着剤層の表面に施された
印字が剥離性脆質層の上から認識できるように、透明性
又は半透明性を有する。
【0015】本発明においては、粘着剤層の表面には印
字が施されている。本発明の粘着シートを、配送伝票と
して使用する場合には、例えば、印字は、それぞれ発送
人、荷受人、配送者などを表示するもの、配送者の広告
を表示するもの、荷物の取扱い上の注意点を表示するも
のなどが挙げられる。この印字は、剥離性脆質層の上か
ら認識できるようにするために、逆さ文字に印刷され
る。粘着剤層の表面への印字は、非接触型印字装置によ
り施されることが好ましい。粘着剤層の表面は粘着性が
あるので、接触させると粘着剤層が印字装置に貼着して
印刷を効率的に行うことができない。非接触型印字装置
としては、インクジェットプリンタ、レーザ光を照射し
て印字を行うことができるレーザプリンタなどが挙げら
れる。
【0016】配送伝票の表面シート及び粘着剤層の表面
への印字は、同時に行うことも可能ではあるが、粘着剤
層を剥離シートで覆った粘着シートの表面シートに受領
書情報等を印字し、その後、剥離シートを剥がして粘着
剤層の表面に印字することが好ましい。表面シートの表
面への印字、剥離シートの剥がし、粘着剤層の表面への
印字の各工程は、連続して行うことが好ましい。この連
続工程印字では、表面シート及び粘着剤層の表面への印
字の内容は、コンピュータなどの制御装置により管理す
ることが好ましい。連続工程印字の場合、表面シートに
バーコードを印刷しておき、粘着剤層の表面への印字の
際に、そのバーコードを読み取り、そのバーコードに応
じて印字の内容を調整することが、印字内容を間違える
ことがないので好ましい。なお、表面シートへの印刷
は、非接触型印字装置により施されてもよいし、接触型
印字装置により施されてもよい。印字に使用するインク
は、特に制限なく、種々のインクを使用することができ
る。
【0017】また、本発明においては、印字を施す際
に、粘着シート縁部の粘着剤層の少なくとも一部表面に
上記印字装置のインクを用いて印刷皮膜層を施してもよ
い。この印刷皮膜層は、粘着シート縁部の粘着剤層の少
なくとも一部に存在しておればよく、粘着シート縁部の
粘着剤層の全部に存在してもよい。粘着シートを被着体
に貼着した場合、印刷皮膜層は、被着体には接着されて
おらず、被着体から浮いた状態であるので、表面シート
を被着体から容易に剥がすことができる。印刷皮膜層の
形状は、任意であり、三角形状、四角形状、帯状など種
々の形状にすることができる。印刷皮膜層の厚さは、特
に制限されないが、0.1〜5μm程度が好ましい。
【0018】印字された粘着剤層の表面は、剥離シート
で覆ってもよい。また、剥離シートを使用しないで、表
面シートの表面に剥離剤を塗布するなどにより剥離性を
付与し、粘着シートをロール巻きにして保存してもよ
い。このようにして、粘着剤層の表面を保護することが
できる。剥離シートとしては、種々の剥離シートを使用
することができ、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリアリレートなどの各種樹脂よりなるフ
ィルムや、ポリエチレンラミネート紙、ポリプロピレン
ラミネート紙、クレーコート紙、樹脂コート紙、グラシ
ン紙等の各種紙材を基材とし、この基材の粘着剤層との
接合面に、必要により剥離処理が施されたものを用いる
ことができる。この場合、剥離処理の代表例としては、
シリコーン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂
等の剥離剤よりなる剥離剤層の形成が挙げられる。剥離
シートの厚みは、特に制限されず、適宜選定すればよ
い。
【0019】本発明の粘着シートを被着体に貼付するに
は、粘着シートの粘着剤層の表面に剥離シートが覆われ
ている場合はその剥離シートを剥ぎ取り、その粘着剤層
を被着体の表面に密着させることにより、行うことがで
きる。粘着シートが被着体に貼付された状態を、図を用
いて説明する。図1では、粘着シート1の表面シート2
の表面及び粘着剤層4の表面は印字5が施されており、
被着体7に貼付された粘着シート1は、印刷皮膜層6の
部分は粘着性がないので、それらの部分は被着体7に固
定されていない状態になっている。従って、粘着剤層4
の印刷皮膜層6の部分から容易に剥離させることができ
る。図2に示すように、本発明の粘着シート1を、被着
体7に貼付した後に印刷皮膜層6のある縁部から剥がそ
うとすると、印刷皮膜層6の近傍で剥離性脆質層3が破
壊され、その破壊された剥離性脆質層3と共に表面シー
ト2が剥離性脆質層3との界面から剥がされ、他の剥離
性脆質層3は粘着剤層4と共に被着体7に残る。剥離性
脆質層3と粘着剤層4は透明性又は半透明性を有するの
で、剥離性脆質層3の上から、粘着剤層4の表面に施さ
れている印字5を見ることができる。剥離性脆質層3及
び印刷皮膜層6は、粘着性がなく、その表面がべとつか
ない。また、表面シートの剥離面には粘着剤は残らな
い。
【0020】表面シートの剥離性脆質層からの剥離強度
は、150〜1400mN/25mmが好ましく、35
0〜950mN/25mmが特に好ましい。なお、ここ
でいう剥離強度とは、JIS Z0237に準拠して測
定したものである。表面シートの剥離性脆質層からの剥
離強度を調節するために、表面シートの表面を表面処理
してもよい。表面処理方法としては、例えば、コロナ放
電処理、化学処理等が挙げられる。また、剥離性脆質層
と粘着剤層との剥離強度は、表面シートの剥離性脆質層
からの剥離強度よりも大きくする必要がある。粘着シー
トを被着体から剥離する時の剥離強度は、表面シートの
剥離性脆質層からの剥離強度よりも大きくする必要があ
り、500mN/25mm以上大きくすることが好まし
い。剥離性脆質層と粘着剤層との剥離強度が小さい場合
には、剥離性脆質層の表面を表面処理してもよい。表面
処理方法としては、例えば、コロナ放電処理、化学処理
等が挙げられる。
【0021】本発明の粘着シートを、配送伝票として使
用する場合には、例えば、受領書部と送り状部を有する
配送伝票が挙げられる。受領書部と送り状部には、それ
ぞれ「受領書」、「送り状」などの文字や、発送人、荷
受人、配送者などの情報を記載できることが好ましい。
特に、本発明の粘着シートは、表面シートが受領書部で
あり、粘着剤層の表面に施された印字が送り状の情報を
表示した配送伝票に適用することが好ましい。この配送
伝票は、表面シートの受領書部に記載されている発送
人、荷受人、配送者などの情報と同じ情報が粘着剤層の
表面に印字されている。この配送伝票が荷物に貼付され
ているときは、表面には受領書部のみが存在する。従っ
て、表面シートが不透明である場合は、送り状の情報は
見ることができない。表面の受領書部を剥がしたとき、
送り状の情報を見ることができる。この配送伝票は、表
面シートには送り状部がなく、受領書部のみを設けてい
るので、配送伝票の大きさを小さくすることができ、省
資源になるので好ましい。また、配送中に受領書部が剥
がれ落ちても、剥離性脆質層と粘着剤層は荷物に貼付さ
れた状態であるので、送り状の情報を見て正確に配送す
ることができる。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。ただし、本発明は、これらの例によって、何ら限定
されるものではない。
【0023】(実施例1)表面シートとして、ポリプロ
ピレン樹脂(アイソタクティックポリプロピレン)70
質量%、高密度ポリエチレン樹脂(密度0.955g/
cm、引張弾性率9.5×10kg/cm)20
質量%、及び充填剤として炭酸カルシウム(平均粒径
1.5μm)10質量%からなる樹脂組成物を、押出し
機で溶融混練し、250℃のダイからシート状に押出
し、長さ20m、幅20cm、厚さ93μmの白色二軸
延伸ポリプロピレンフィルムを作製した。この白色二軸
延伸ポリプロピレンフィルムの表面に、ポリプロピレン
樹脂50質量%、及び炭酸カルシウム(平均粒径1.5
μm)50質量%からなる樹脂組成物を、押出し機で溶
融混練し、270℃のダイからシート状に押出し、ラミ
ネート成形により積層して、放冷し、厚み7μの剥離性
脆質層が積層された白色二軸延伸ポリプロピレンフィル
ム(総厚み100μm)を成形した。次に、脆質層が積
層された白色二軸延伸ポリプロピレンフィルムを120
℃に加熱し、周速の異なるロール群により延伸倍率5倍
に縦方向1軸延伸を施し、延伸積層シート(剥離性脆質
層の厚み1μm、表面シート(ポリプロピレンフィル
ム)の厚み80μm)を得た。その延伸積層シートを縦
10cm、横15cmの寸法に裁断し、表面シートと剥
離性脆質層の積層物から成る基材を作製した。
【0024】次いで、この基材の剥離性脆質層の表面
に、アクリル系粘着剤(サイデン化学(株)製、商品名
「AT−165L」)をナイフコーターで塗布し、厚さ
20μmの粘着剤層を形成し、その表面を剥離シート
(リンテック(株)製、商品名「SP−8Kアオ」)で
覆った。さらに、剥離シートを付けた状態で、表面シー
トの表面に発送人、荷受人、配送者などの情報をレーザ
プリンタにより印字し、次にこの粘着シートの剥離シー
トを取り除き、インクジェットプリンタ(紀州技研工業
(株)製、PCコーダーJETHQ500)を使用し
て、黒色インク(紀州技研工業(株)製、XAインクH
Q500型)により表面シートに印字した同じ発送人、
荷受人、配送者などの情報を粘着剤層に逆さ文字で印字
し、同時に同じインクで粘着剤層の表面の縦の一辺の縁
部に幅5mmの印刷皮膜層(厚さ1.5μm)を印刷
し、粘着シートを得た。
【0025】粘着シートの粘着剤層を被着体(ダンボー
ル板)に接して押し付け、粘着シートを被着体に貼付し
た。粘着シートの縁部の一辺にある印刷皮膜層は、被着
体には接着されておらず、被着体から浮いた状態であっ
た。その後、印刷皮膜層がある粘着シートの縁部から剥
がしたところ、印刷皮膜層近傍の剥離性脆質層が破壊さ
れ、一辺に約5mm幅の印刷皮膜層、粘着剤層及び剥離
性脆質層が付いた表面シートが剥離性脆質層との界面で
剥離し、容易に剥がすことができた。表面シートの剥離
性脆質層からの剥離強度は、400mN/25mmであ
った。剥がされた表面シートの表面には、粘着剤の糊残
りはなかった。なお、表面シートの破断点応力は、幅方
向1580kg/cmで、流れ方向530kg/cm
であった。一方、被着体には、粘着剤層及び剥離性脆
質層が貼着した状態で残っており、剥離性脆質層の上か
ら発送人、荷受人、配送者などの情報を見ることができ
た。
【0026】
【発明の効果】本発明の粘着シートは、被着体に貼付後
に、表面シートが剥がれ落ちても、粘着剤層の表面に施
された印字情報を見ることができ、また、粘着シートを
被着体から剥離すると、表面シートを容易に剥離でき、
剥離した表面シートの表面に粘着剤が残るのを防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粘着シートの一例を被着体に貼付し
た状態を示す断面図である。
【図2】 被着体に貼付した図1の粘着シートを、引き
剥がす際の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 粘着シート 2 表面シート 3 剥離性脆質層 4 粘着剤層 5 印字 6 印刷皮膜層 7 被着体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B42D 15/00 371 B42D 15/00 371 15/04 15/04 F Fターム(参考) 4F100 AA08 AK01A AK01B AK05 AK07 AK25G BA03 BA07 BA10A BA10C CA23B DB01C EH23 EJ37 GB90 HB31C JB16A JB16B JK20B JL13C JL14B YY00B 4J004 AA04 AA05 AA06 AA08 AA09 AA10 AA11 AA14 AB01 CA03 CA04 CA05 CA06 CC03 CD08 CD09 CE02 CE03 DA02 DA04 DA05 DB01 DB02 EA06 FA01 4J040 CA011 CA041 DD051 DF041 DM011 EF001 EK031 JA09 JB09 NA21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂から成る表面シートに、充填
    剤を10〜80質量%及び熱可塑性樹脂を90〜20質
    量%含有する剥離性脆質層が積層され、その剥離性脆質
    層の表面に粘着剤層が設けられている粘着シートであっ
    て、該粘着剤層の表面に印字が施されていることを特徴
    とする粘着シート。
  2. 【請求項2】粘着シート縁部の粘着剤層の少なくとも一
    部表面に印刷皮膜層が施されている請求項1記載の粘着
    シート。
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