JP2003073228A - 低温化の使用に好適なエアゾール組成物 - Google Patents
低温化の使用に好適なエアゾール組成物Info
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- JP2003073228A JP2003073228A JP2001260505A JP2001260505A JP2003073228A JP 2003073228 A JP2003073228 A JP 2003073228A JP 2001260505 A JP2001260505 A JP 2001260505A JP 2001260505 A JP2001260505 A JP 2001260505A JP 2003073228 A JP2003073228 A JP 2003073228A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 LPGを噴射剤として使用しながら、低温に
於いても使用性がよいエアゾール組成物を提供する。 【解決手段】 泡沫を噴出するエアゾール組成物に於い
て、含有する噴出剤が液化天然ガス以外に圧縮ガスを含
有させる。前記圧縮ガスとしては、窒素ガス、炭酸ガ
ス、アルゴンガス、圧縮空気及びヘリウムガスから選択
される1種乃至は2種以上が好ましく例示できる。前記
圧縮ガスの含有量は、噴射剤全量に対して10〜40重
量%が好ましく、更に好ましくは15〜35重量%であ
る。又、エアゾール組成物全体に対しては、0.1〜2
重量%であることが好ましく、更に好ましくは、0.2
〜1重量%である。かかる構成を有するエアゾール化粧
料は低温下でも優れた噴出特性を有する。
於いても使用性がよいエアゾール組成物を提供する。 【解決手段】 泡沫を噴出するエアゾール組成物に於い
て、含有する噴出剤が液化天然ガス以外に圧縮ガスを含
有させる。前記圧縮ガスとしては、窒素ガス、炭酸ガ
ス、アルゴンガス、圧縮空気及びヘリウムガスから選択
される1種乃至は2種以上が好ましく例示できる。前記
圧縮ガスの含有量は、噴射剤全量に対して10〜40重
量%が好ましく、更に好ましくは15〜35重量%であ
る。又、エアゾール組成物全体に対しては、0.1〜2
重量%であることが好ましく、更に好ましくは、0.2
〜1重量%である。かかる構成を有するエアゾール化粧
料は低温下でも優れた噴出特性を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料などに好適
なエアゾール組成物に関し、更に詳細には低温下での使
用に好適なエアゾール化粧料に関する。
なエアゾール組成物に関し、更に詳細には低温下での使
用に好適なエアゾール化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】噴射剤形の皮膚外用剤、いわゆるエアゾ
ール製剤は、広範囲の皮膚表面に手軽に一様に塗布でき
るというメリットがあるため、化粧料や医薬品で広く用
いられてきた。この様な噴射剤形の皮膚外用剤の噴射剤
としては、従来フロンガスが用いられていたが、オゾン
ホールの問題から、ノルマルブタン、イソブタン、プロ
パンの混合物である、LPG(液化天然ガス)に置換さ
れつつある。これらのLPGの中では、イソブタン:プ
ロパン=20:80〜80:20の混合物であるもの
が、刺激発現が特に抑制されて好ましいことが知られて
おり、泡沫を噴出するような形態の、皮膚上にLPG成
分が残りにやすい剤形では好ましいことも知られてい
る。しかしながら、この様にLPGを噴射剤として用い
る場合に於いて最も問題となることは、低温に於ける噴
射圧が低く、噴出性が阻害されることである。この為、
LPGを噴射剤として使用しながら、低温に於いても使
用性がよいエアゾール組成物の開発が望まれていた。
ール製剤は、広範囲の皮膚表面に手軽に一様に塗布でき
るというメリットがあるため、化粧料や医薬品で広く用
いられてきた。この様な噴射剤形の皮膚外用剤の噴射剤
としては、従来フロンガスが用いられていたが、オゾン
ホールの問題から、ノルマルブタン、イソブタン、プロ
パンの混合物である、LPG(液化天然ガス)に置換さ
れつつある。これらのLPGの中では、イソブタン:プ
ロパン=20:80〜80:20の混合物であるもの
が、刺激発現が特に抑制されて好ましいことが知られて
おり、泡沫を噴出するような形態の、皮膚上にLPG成
分が残りにやすい剤形では好ましいことも知られてい
る。しかしながら、この様にLPGを噴射剤として用い
る場合に於いて最も問題となることは、低温に於ける噴
射圧が低く、噴出性が阻害されることである。この為、
LPGを噴射剤として使用しながら、低温に於いても使
用性がよいエアゾール組成物の開発が望まれていた。
【0003】一方、エアゾール組成物において、含有す
る噴出剤が液化天然ガス以外に圧縮ガスを含有するもの
は全く知られていない。
る噴出剤が液化天然ガス以外に圧縮ガスを含有するもの
は全く知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下為されたものであり、LPGを噴射剤として使用し
ながら、低温に於いても使用性がよいエアゾール組成物
を提供することを課題とする。
況下為されたものであり、LPGを噴射剤として使用し
ながら、低温に於いても使用性がよいエアゾール組成物
を提供することを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明者らは、この様な状況に鑑み
て、LPGを噴射剤として使用しながら、低温に於いて
も使用性がよいエアゾール組成物を求めて鋭意研究努力
を重ねた結果、含有する噴出剤が液化天然ガス以外に圧
縮ガスを含有することを特徴とする、エアゾール組成物
にその様な特性を見いだし、発明を完成させるに至っ
た。即ち、本発明は以下に示す技術に関するものであ
る。 (1)泡沫を噴出するエアゾール組成物に於いて、含有
する噴出剤が液化天然ガス以外に圧縮ガスを含有するこ
とを特徴とする、エアゾール組成物。 (2)圧縮ガスが、窒素ガス、炭酸ガス、アルゴンガ
ス、圧縮空気及びヘリウムガスから選択される1種乃至
は2種以上であることを特徴とする、(1)に記載のエ
アゾール組成物。 (3)圧縮ガスの含有量が、噴射剤全量に対して10〜
40重量%であることを特徴とする、(1)又は(2)
に記載のエアゾール組成物。 (4)圧縮ガスの含有量が、エアゾール組成物全量に対
して、0.1〜2重量%であることを特徴とする、
(1)〜(3)何れか1項に記載のエアゾール組成物。 (5)皮膚外用剤であることを特徴とする、(1)〜
(4)何れか1項に記載のエアゾール組成物。 (6)化粧料であることを特徴とする、(1)〜(5)
何れか1項に記載のエアゾール化粧料。 (7)5℃以下で使用されることを特徴とする、(1)
〜(6)何れか1項に記載のエアゾール化粧料。 以下、本発明について更に詳細に説明を加える。
て、LPGを噴射剤として使用しながら、低温に於いて
も使用性がよいエアゾール組成物を求めて鋭意研究努力
を重ねた結果、含有する噴出剤が液化天然ガス以外に圧
縮ガスを含有することを特徴とする、エアゾール組成物
にその様な特性を見いだし、発明を完成させるに至っ
た。即ち、本発明は以下に示す技術に関するものであ
る。 (1)泡沫を噴出するエアゾール組成物に於いて、含有
する噴出剤が液化天然ガス以外に圧縮ガスを含有するこ
とを特徴とする、エアゾール組成物。 (2)圧縮ガスが、窒素ガス、炭酸ガス、アルゴンガ
ス、圧縮空気及びヘリウムガスから選択される1種乃至
は2種以上であることを特徴とする、(1)に記載のエ
アゾール組成物。 (3)圧縮ガスの含有量が、噴射剤全量に対して10〜
40重量%であることを特徴とする、(1)又は(2)
に記載のエアゾール組成物。 (4)圧縮ガスの含有量が、エアゾール組成物全量に対
して、0.1〜2重量%であることを特徴とする、
(1)〜(3)何れか1項に記載のエアゾール組成物。 (5)皮膚外用剤であることを特徴とする、(1)〜
(4)何れか1項に記載のエアゾール組成物。 (6)化粧料であることを特徴とする、(1)〜(5)
何れか1項に記載のエアゾール化粧料。 (7)5℃以下で使用されることを特徴とする、(1)
〜(6)何れか1項に記載のエアゾール化粧料。 以下、本発明について更に詳細に説明を加える。
【0006】
【発明の実施の形態】(1)本発明のエアゾール組成物
の噴射剤 本発明のエアゾール組成物では、含有する噴出剤が液化
天然ガス以外に圧縮ガスを含有することを特徴とする。
ここで圧縮ガス以外の噴出剤である液化天然ガスとして
は、低沸点成分のものが好ましく、中でもイソブタン:
プロパン=20:80〜80:20の混合物が好まし
く、40:60〜60:40のものが更に好ましい。
又、圧縮ガスとしては、通常エアゾールなどで噴出剤と
して使用されるものであれば特段の限定はされず、例え
ば、窒素ガス、炭酸ガス、アルゴンガス、圧縮空気及び
ヘリウムガスから選択される1種乃至は2種以上が好ま
しく例示でき、中でも窒素ガス及び/又は炭酸ガスが安
全性と噴出特性の点から特に好ましい。通常、泡沫を噴
出するエアゾール組成物に於いては、かかる噴射剤は2
〜5重量%含有されており、本発明のエアゾール組成物
もこれに準ずる。この様な本発明のエアゾール組成物の
噴出剤に於いて、前記圧縮ガスの含有量は、噴射剤全量
に対して10〜40重量%が好ましく、更に好ましくは
15〜35重量%である。又、エアゾール組成物全体に
対しては、0.1〜2重量%であることが好ましく、更
に好ましくは、0.2〜1重量%である。これは圧縮ガ
スが少なすぎると低温使用性改善効果が不充分である場
合があり、多すぎると泡沫特性を損なう場合があるから
である。
の噴射剤 本発明のエアゾール組成物では、含有する噴出剤が液化
天然ガス以外に圧縮ガスを含有することを特徴とする。
ここで圧縮ガス以外の噴出剤である液化天然ガスとして
は、低沸点成分のものが好ましく、中でもイソブタン:
プロパン=20:80〜80:20の混合物が好まし
く、40:60〜60:40のものが更に好ましい。
又、圧縮ガスとしては、通常エアゾールなどで噴出剤と
して使用されるものであれば特段の限定はされず、例え
ば、窒素ガス、炭酸ガス、アルゴンガス、圧縮空気及び
ヘリウムガスから選択される1種乃至は2種以上が好ま
しく例示でき、中でも窒素ガス及び/又は炭酸ガスが安
全性と噴出特性の点から特に好ましい。通常、泡沫を噴
出するエアゾール組成物に於いては、かかる噴射剤は2
〜5重量%含有されており、本発明のエアゾール組成物
もこれに準ずる。この様な本発明のエアゾール組成物の
噴出剤に於いて、前記圧縮ガスの含有量は、噴射剤全量
に対して10〜40重量%が好ましく、更に好ましくは
15〜35重量%である。又、エアゾール組成物全体に
対しては、0.1〜2重量%であることが好ましく、更
に好ましくは、0.2〜1重量%である。これは圧縮ガ
スが少なすぎると低温使用性改善効果が不充分である場
合があり、多すぎると泡沫特性を損なう場合があるから
である。
【0007】(2)本発明のエアゾール組成物
本発明のエアゾール組成物は、液化天然ガス以外に上記
圧縮ガスを含有することを特徴とする。本発明のエアゾ
ール組成物は、各種エアゾール組成物に適用できるが、
特に泡沫を噴出するエアゾール組成物に好適である。こ
れは。泡沫を噴出するエアゾール組成物に於ける気化成
分の量が、噴霧エアゾールなどの他のタイプのエアゾー
ル組成物に於ける気化成分量に比較して少なく、この
為、噴出特性が温度の影響を受けやすい性質があるため
であり、本発明のエアゾール組成物に於いては、この様
な温度の影響、特に低温下での噴出性の低下が改善され
ているためである。本発明のエアゾール組成物は泡沫状
のものの噴出タイプであれば、その適用分野に関係なく
特に好適に適用されるものであるが、その細かい泡の噴
出特性より、泡の細かさが使用感の向上に大きな影響を
与える皮膚外用剤に適用されることが特に好ましい。皮
膚外用剤としては化粧料、皮膚外用医薬何れでも適用可
能であるが、使用感の重要な化粧料に適用されることが
好ましい。化粧料としては、パック化粧料やムース整髪
料、洗顔料、シャンプー或いは髭剃り用のフォームなど
が好適であり、皮膚外用医薬としては、傷口処理剤、打
ち身、捻挫の処置剤などが好ましい。本発明のエアゾー
ル組成物には、通常エアゾール組成物で使用される任意
の成分を含有させることができる。例えば、ペイント類
などに於いては被膜形成剤、分散剤、揮発剤、顔料、可
塑剤などが例示でき、化粧料であれば、物以外に通常皮
膚外用剤で用いられる任意成分を含有することが出来
る。この様な任意成分としては、例えば、ワセリンやマ
イクロクリスタリンワックス等のような炭化水素類、ホ
ホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリーブ油等
のトリグリセライド類、セタノール、オレイルアルコー
ル等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸等
の脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジオール等の多
価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン界面活
性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エタノー
ル、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、
抗酸化剤、色素、粉体類等が例示できる。皮膚外用医薬
であれば、化粧料の任意成分に加えて、消炎鎮痛剤、抗
真菌剤、抗生物質、抗炎症剤、抗アレルギー剤などを含
有することができる。本発明のエアゾール組成物は、こ
れら任意の成分を常法により処理し、前記噴出剤ととも
にエアゾール管に充填することにより製造できる。かく
して得られたエアゾール組成物は低温に於いても常温と
変わらない優れた噴出特性を有する。
圧縮ガスを含有することを特徴とする。本発明のエアゾ
ール組成物は、各種エアゾール組成物に適用できるが、
特に泡沫を噴出するエアゾール組成物に好適である。こ
れは。泡沫を噴出するエアゾール組成物に於ける気化成
分の量が、噴霧エアゾールなどの他のタイプのエアゾー
ル組成物に於ける気化成分量に比較して少なく、この
為、噴出特性が温度の影響を受けやすい性質があるため
であり、本発明のエアゾール組成物に於いては、この様
な温度の影響、特に低温下での噴出性の低下が改善され
ているためである。本発明のエアゾール組成物は泡沫状
のものの噴出タイプであれば、その適用分野に関係なく
特に好適に適用されるものであるが、その細かい泡の噴
出特性より、泡の細かさが使用感の向上に大きな影響を
与える皮膚外用剤に適用されることが特に好ましい。皮
膚外用剤としては化粧料、皮膚外用医薬何れでも適用可
能であるが、使用感の重要な化粧料に適用されることが
好ましい。化粧料としては、パック化粧料やムース整髪
料、洗顔料、シャンプー或いは髭剃り用のフォームなど
が好適であり、皮膚外用医薬としては、傷口処理剤、打
ち身、捻挫の処置剤などが好ましい。本発明のエアゾー
ル組成物には、通常エアゾール組成物で使用される任意
の成分を含有させることができる。例えば、ペイント類
などに於いては被膜形成剤、分散剤、揮発剤、顔料、可
塑剤などが例示でき、化粧料であれば、物以外に通常皮
膚外用剤で用いられる任意成分を含有することが出来
る。この様な任意成分としては、例えば、ワセリンやマ
イクロクリスタリンワックス等のような炭化水素類、ホ
ホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリーブ油等
のトリグリセライド類、セタノール、オレイルアルコー
ル等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸等
の脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジオール等の多
価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン界面活
性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エタノー
ル、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、
抗酸化剤、色素、粉体類等が例示できる。皮膚外用医薬
であれば、化粧料の任意成分に加えて、消炎鎮痛剤、抗
真菌剤、抗生物質、抗炎症剤、抗アレルギー剤などを含
有することができる。本発明のエアゾール組成物は、こ
れら任意の成分を常法により処理し、前記噴出剤ととも
にエアゾール管に充填することにより製造できる。かく
して得られたエアゾール組成物は低温に於いても常温と
変わらない優れた噴出特性を有する。
【0008】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明について更に
詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限
定されないことは言うまでもない。
詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限
定されないことは言うまでもない。
【0009】<実施例1〜3>下記に示す処方に従って
皮膚外用組成物(フォーム状パック)基剤を作成し、エ
アゾール缶に充填し、3重量部の表1に示す組成の本発
明の噴射用組成物を充填し密閉し本発明のエアゾール組
成物である、フォーム状パックを得た。尚、表1中の混
合ガス(イソブタン:プロパン=60:40の混合ガ
ス)の圧力は4.5気圧である。対照例1は圧縮ガスを
用いないものを用いた。これらのサンプルについて、5
℃に1日保存し、エアゾール組成物の温度を平衡にし、
5℃における噴出特性を評価した。噴出特性はスコア
5:極めて良好、スコア4:良好、スコア3:使用可、
スコア2:使用に難あり、スコア1:不良の基準で判定
した。結果も表1に示す。この表より、圧縮ガスの含有
量は、噴射剤全量に対して10〜40重量%が好まし
く、更に好ましくは15〜35重量%であることが判
る。又、エアゾール組成物全体に対しては、0.1〜2
重量%であることが好ましく、更に好ましくは、0.2
〜1重量%であることも判る。 セタノール 5 重量部 プロピレングリコール 15 重量部 POE(20)セチルエーテル 5 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 水 71.7重量部
皮膚外用組成物(フォーム状パック)基剤を作成し、エ
アゾール缶に充填し、3重量部の表1に示す組成の本発
明の噴射用組成物を充填し密閉し本発明のエアゾール組
成物である、フォーム状パックを得た。尚、表1中の混
合ガス(イソブタン:プロパン=60:40の混合ガ
ス)の圧力は4.5気圧である。対照例1は圧縮ガスを
用いないものを用いた。これらのサンプルについて、5
℃に1日保存し、エアゾール組成物の温度を平衡にし、
5℃における噴出特性を評価した。噴出特性はスコア
5:極めて良好、スコア4:良好、スコア3:使用可、
スコア2:使用に難あり、スコア1:不良の基準で判定
した。結果も表1に示す。この表より、圧縮ガスの含有
量は、噴射剤全量に対して10〜40重量%が好まし
く、更に好ましくは15〜35重量%であることが判
る。又、エアゾール組成物全体に対しては、0.1〜2
重量%であることが好ましく、更に好ましくは、0.2
〜1重量%であることも判る。 セタノール 5 重量部 プロピレングリコール 15 重量部 POE(20)セチルエーテル 5 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 水 71.7重量部
【0010】
【表1】
【0011】<実施例4〜6>上記実施例2の処方の圧
縮ガスの種類を変え、同様に検討を行った。結果を表2
に示す。これより、何れの圧縮ガスも使用できることが
判る。 セタノール 5 重量部 プロピレングリコール 15 重量部 POE(20)セチルエーテル 5 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 水 71.7重量部 噴出剤 3 重量部 (内訳) 前記混合ガス 2.1重量部 圧縮ガス* 0.9重量部 *詳細は表2に記す。
縮ガスの種類を変え、同様に検討を行った。結果を表2
に示す。これより、何れの圧縮ガスも使用できることが
判る。 セタノール 5 重量部 プロピレングリコール 15 重量部 POE(20)セチルエーテル 5 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 水 71.7重量部 噴出剤 3 重量部 (内訳) 前記混合ガス 2.1重量部 圧縮ガス* 0.9重量部 *詳細は表2に記す。
【0012】
【表2】
【0013】<実施例7>上記実施例と同様に本発明の
エアゾール組成物である、ムース状整髪化粧料を作成し
た。このものは低温(5℃)でも極めて優れた使用特性
を有していた。(スコア4〜5) セタノール 5 重量部 プロピレングリコール 15 重量部 POE(20)セチルエーテル 5 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 水 70.6重量部 コラーゲン加水分解物 1 重量部 カチオン化セルロース 0.1重量部 噴出剤 3 重量部 (内訳) 前記混合ガス 2.4重量部 窒素ガス 0.6重量部
エアゾール組成物である、ムース状整髪化粧料を作成し
た。このものは低温(5℃)でも極めて優れた使用特性
を有していた。(スコア4〜5) セタノール 5 重量部 プロピレングリコール 15 重量部 POE(20)セチルエーテル 5 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 水 70.6重量部 コラーゲン加水分解物 1 重量部 カチオン化セルロース 0.1重量部 噴出剤 3 重量部 (内訳) 前記混合ガス 2.4重量部 窒素ガス 0.6重量部
【0014】<実施例8>下記に示す処方に従って、上
記実施例と同様に本発明のエアゾール組成物である、髭
剃り用のフォーム状化粧料を作成した。このものは低温
(5℃)に於いても極めて良好な噴出特性を有してい
た。 セタノール 5 重量部 プロピレングリコール 15 重量部 ラウリン酸ナトリウム 5 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 水 71.6重量部 ポリエーテル変性シリコーン 0.1重量部 噴出剤 3 重量部 (内訳) 前記混合ガス 2.4重量部 窒素ガス 0.6重量部
記実施例と同様に本発明のエアゾール組成物である、髭
剃り用のフォーム状化粧料を作成した。このものは低温
(5℃)に於いても極めて良好な噴出特性を有してい
た。 セタノール 5 重量部 プロピレングリコール 15 重量部 ラウリン酸ナトリウム 5 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 水 71.6重量部 ポリエーテル変性シリコーン 0.1重量部 噴出剤 3 重量部 (内訳) 前記混合ガス 2.4重量部 窒素ガス 0.6重量部
【0015】<実施例9>上記実施例と同様に、下記の
処方に従って、本発明のエアゾール組成物である、皮膚
外用医薬組成物(フォーム状傷口処理剤)を製造した。
このものは低温(5℃)で極めて優れた噴出特性を有し
ていた。 セタノール 5 重量部 プロピレングリコール 15 重量部 POE(20)セチルエーテル 5 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 硫酸コリスチン 1 重量部 硫酸フラジオマイシン 0.5重量部 水 70.2重量部 噴出剤 3 重量部 (内訳) 前記混合ガス 2.1重量部 炭酸ガス 0.9重量部
処方に従って、本発明のエアゾール組成物である、皮膚
外用医薬組成物(フォーム状傷口処理剤)を製造した。
このものは低温(5℃)で極めて優れた噴出特性を有し
ていた。 セタノール 5 重量部 プロピレングリコール 15 重量部 POE(20)セチルエーテル 5 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 硫酸コリスチン 1 重量部 硫酸フラジオマイシン 0.5重量部 水 70.2重量部 噴出剤 3 重量部 (内訳) 前記混合ガス 2.1重量部 炭酸ガス 0.9重量部
【0016】<実施例10>上記実施例と同様に、下記
処方に従って、本発明のエアゾール組成物である皮膚外
用医薬(フォーム状捻挫処置剤)を作成した。このもの
は5℃においても極めて優れた噴出特性を有していた。 セタノール 5 重量部 プロピレングリコール 15 重量部 POE(20)セチルエーテル 5 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 水 70.6重量部 インドメタシン 1 重量部 チモール 0.1重量部 噴出剤 3 重量部 (内訳) 前記混合ガス 2.1重量部 炭酸ガス 0.9重量部
処方に従って、本発明のエアゾール組成物である皮膚外
用医薬(フォーム状捻挫処置剤)を作成した。このもの
は5℃においても極めて優れた噴出特性を有していた。 セタノール 5 重量部 プロピレングリコール 15 重量部 POE(20)セチルエーテル 5 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 水 70.6重量部 インドメタシン 1 重量部 チモール 0.1重量部 噴出剤 3 重量部 (内訳) 前記混合ガス 2.1重量部 炭酸ガス 0.9重量部
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、LPGを噴射剤として
使用しながら、低温に於いても使用性がよいエアゾール
組成物を提供することができる。
使用しながら、低温に於いても使用性がよいエアゾール
組成物を提供することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61K 9/12 A61K 9/12
A61P 17/00 A61P 17/00
// A61K 31/405 A61K 31/405
31/702 31/702
Fターム(参考) 4C076 AA24 BB31 CC18 DD25 DD37
DD38 EE23 FF68
4C083 AB081 AB082 AB131 AB501
AC072 AC122 AC182 AC482
AC782 AD162 AD432 BB49
CC02 CC21 CC32 DD08 EE03
EE07
4C086 AA01 BC15 EA02 MA13 NA10
ZA89
Claims (7)
- 【請求項1】 泡沫を噴出するエアゾール組成物に於い
て、含有する噴出剤が液化天然ガス以外に圧縮ガスを含
有することを特徴とする、エアゾール組成物。 - 【請求項2】 圧縮ガスが、窒素ガス、炭酸ガス、アル
ゴンガス、圧縮空気及びヘリウムガスから選択される1
種乃至は2種以上であることを特徴とする、請求項1に
記載のエアゾール組成物。 - 【請求項3】 圧縮ガスの含有量が、噴射剤全量に対し
て10〜40重量%であることを特徴とする、請求項1
又は2に記載のエアゾール組成物。 - 【請求項4】 圧縮ガスの含有量が、エアゾール組成物
全量に対して、0.1〜2重量%であることを特徴とす
る、請求項1〜3何れか1項に記載のエアゾール組成
物。 - 【請求項5】 皮膚外用剤であることを特徴とする、請
求項1〜4何れか1項に記載のエアゾール組成物。 - 【請求項6】 化粧料であることを特徴とする、請求項
1〜5何れか1項に記載のエアゾール化粧料。 - 【請求項7】 5℃以下で使用されることを特徴とす
る、請求項1〜6何れか1項に記載のエアゾール化粧
料。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001260505A JP2003073228A (ja) | 2001-08-30 | 2001-08-30 | 低温化の使用に好適なエアゾール組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001260505A JP2003073228A (ja) | 2001-08-30 | 2001-08-30 | 低温化の使用に好適なエアゾール組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003073228A true JP2003073228A (ja) | 2003-03-12 |
Family
ID=19087694
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001260505A Pending JP2003073228A (ja) | 2001-08-30 | 2001-08-30 | 低温化の使用に好適なエアゾール組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2003073228A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006016501A (ja) * | 2004-07-01 | 2006-01-19 | Kobayashi Pharmaceut Co Ltd | 泡沫芳香剤用エアゾール組成物及び該組成物を充填してなるエアゾール |
JP2006137722A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-01 | Pola Chem Ind Inc | 泡沫形成化粧料 |
JP2008518927A (ja) * | 2004-11-03 | 2008-06-05 | コルゲート・パーモリブ・カンパニー | 後発泡歯科用ムース及びその利用方法 |
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2001
- 2001-08-30 JP JP2001260505A patent/JP2003073228A/ja active Pending
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