JP2003072951A - 複合輸送される貨物のトラッキング・マルチサービスシステム - Google Patents

複合輸送される貨物のトラッキング・マルチサービスシステム

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JP2003072951A
JP2003072951A JP2001270215A JP2001270215A JP2003072951A JP 2003072951 A JP2003072951 A JP 2003072951A JP 2001270215 A JP2001270215 A JP 2001270215A JP 2001270215 A JP2001270215 A JP 2001270215A JP 2003072951 A JP2003072951 A JP 2003072951A
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cargo
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freight
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Toshiyuki Sato
敏之 佐藤
Akihiro Takami
秋広 高見
Hidekazu Ishida
英数 石田
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Nissin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 船舶を含む複数の輸送手段により国内外を輸
送される貨物を対象として、混載貨物を含む個々の貨物
の輸送進捗状況や各地点の到着予定などの情報を詳細且
つリアルタイムに、荷主や輸出入手配を行う代理人等に
公開、案内することができる複合輸送される貨物のトラ
ッキングシステムを提供する。 【解決手段】 国内外の各業務システムから輸送経路上
の各地点における当該貨物の輸送,保管,通関情報を逐
次収集して集積するサーバを含み、前記貨物の輸送経路
の登録情報及び前記貨物の輸送,保管,通関情報に基づ
いて前記輸送経路上での当該貨物の輸送進捗状況を逐次
検出すると共に前記各地点に対応させて記録する輸送進
捗状況記録手段と、前記輸送進捗状況及び前記各地点の
到着予定を示す各情報を少なくとも構成要素とするトラ
ッキング情報を更新するトラッキング情報更新手段と、
前記トラッキング情報を利用者の通信端末から閲覧可能
に提供するトラッキング情報提供手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の輸送手段に
より輸送される貨物の輸送状態を検出し、その輸送進捗
状況の情報提供機能を有する複合輸送される貨物のトラ
ッキングシステムに関し、特に、貨物の輸送業務を運行
管理する国内外の各業務システムとネットワーク化し、
船舶を含む複数の輸送手段により国内外を輸送される貨
物の輸送状態を検出してシームレスな輸送状況や輸送結
果をリアルタイムにウェブサイトを介して公開、案内す
ることが可能な複合輸送される貨物のトラッキングシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】所定の輸送手段により輸送される貨物の
輸送状態を検出し、その輸送状況等を管理するようにし
た情報処理システム(以下、トラッキングシステムと言
う)としては、例えば貨物の配送伝票をコンピュータで
一元管理し、貨物の所在を把握し得るようにしたシステ
ムや、通信衛星を利用してトラックの位置情報を集める
とともに通信衛星を経由して運転手と物流拠点間で配送
情報を交換し得るようにしたシステムが公知である。ま
た、コンテナに貼着されたバーコードを読取って、コン
テナの輸送進捗状況の情報を提供し得るようにしたシス
テムも実現されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たトラッキングシステムは、主にトラックや航空機など
の単一の輸送手段により輸送される物を対象としたもの
であり、国際複合輸送される貨物、特に船舶を含む複数
の運送手段により国内外を輸送される貨物を対象として
輸送出発地点(荷受場所)から輸送到着地点(荷渡場
所)に至るまでの全輸送経路における貨物の輸送状態を
検出し、輸送進捗状況の情報を提供し得るようにしたも
のは実現されていなかった。その主な理由としては、
(1)船舶,ドレージ(海上コンテナ用のトラック),
鉄道,航空機などの複数の運送手段が使用される輸送形
態では複数の実運送人が関連するため、個別の輸送業者
のシステムでは全輸送経路の情報の把握ができないこ
と、(2)コンテナによってユニット化されて輸送され
貨物は、コンテナ自体はバーコード等の検出媒体を装着
することによって検出できるが、コンテナ内に混載され
る個別の貨物については、電磁波や音波を用いた検出手
段で個々の物体を検出するのは困難であり、また、発信
機等を装着して貨物を追尾するのは実質的に不可能であ
ること、(3)輸出入通関の手続きを伴う輸送形態で
は、保税上屋や輸出入通関に於ける貨物の動静も検出す
る必要があり、一般的な配送伝票の情報だけではシーム
レスな輸送進捗状況の情報を把握できないことなどが挙
げられる。
【0004】本発明は上述のような事情から成されたも
のであり、本発明の目的は、船舶を含む複数の輸送手段
により国内外を輸送される貨物を対象として、混載貨物
を含む個々の貨物の輸送進捗状況や各地点の到着予定な
どの情報を詳細且つリアルタイムに、荷主や輸出入手配
を行う代理人等に公開、案内することができる複合輸送
される貨物のトラッキング・マルチサービスシステムを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、海上輸送の輸
送手段を含む2つ以上の異なる輸送手段を組合せた複合
輸送によって国内外の輸送経路上を輸送される貨物を対
象として、前記貨物の当該輸送経路上での輸送進捗状況
を検出し、当該貨物の荷主を含む利用者に情報提供する
機能を有する複合輸送される貨物のトラッキング・マル
チサービスシステムに関するものであり、本発明の上記
目的は、前記貨物の輸送業務を運行管理する国内外の各
業務システムと通信ネットワークを介して接続され、前
記各業務システムから前記輸送経路上の各地点における
当該貨物の輸送,保管,通関情報を逐次収集して集積す
るサーバを含み、前記貨物の輸送経路の登録情報及び前
記サーバに逐次収集される前記貨物の輸送,保管,通関
情報に基づいて前記輸送経路上での当該貨物の動静を含
む輸送進捗状況を逐次検出すると共に、前記輸送進捗状
況を前記輸送経路上の各地点に対応させて記録する輸送
進捗状況記録手段と、前記輸送進捗状況が検出される都
度、前記輸送進捗状況及び前記輸送経路上の各地点の到
着予定を示す各情報を少なくとも構成要素とするトラッ
キング情報を適時更新するトラッキング情報更新手段
と、前記トラッキング情報を前記利用者の通信端末から
インターネットを介して閲覧可能に提供するトラッキン
グ情報提供手段とを備えることによって達成される。
【0006】さらに、前記貨物が、コンテナ貨物,コン
テナ小口貨物である混載貨物,及び非コンテナ貨物であ
る在来貨物を含み、前記トラッキング情報提供手段は、
前記コンテナ貨物についてはコンテナを対象とし、前記
混載貨物及び在来貨物については貨物自体を対象として
前記トラッキング情報を提供すること;前記輸送経路の
範囲が、外航港間あるいは港から内陸コンテナヤードに
至る輸送範囲に限らずその前後の輸送工程である保税上
屋,輸出入通関,ドレージを含み、前記貨物の輸送出発
地点から各通過地点を経て輸送到着地点に至るまでの輸
送経路を対象として、前記輸送経路上での当該貨物の輸
送,保管,通関情報を前記各業務システムから逐次収集
すると共に前記トラッキング情報として統合化し、シー
ムレスでドア・ツー・ドアのトラッキング情報を提供す
ること;によってそれぞれ一層効果的に達成される。
【0007】また、前記トラッキング情報が、当該貨物
の荷受場所及び荷渡場所を含む基本情報,当該貨物の積
替状況を示す情報,当該貨物の輸送状況を示す情報,及
び保税上屋で発生する情報を有し、前記トラッキング情
報提供手段はこれらの情報を同一画面上に掲載して提供
すること;前記貨物の輸送経路の情報及び前記サーバに
逐次集積される前記貨物の輸送,保管,通関情報に基づ
き、前記輸送経路上の各地点の到着予定に対して遅延が
生じたか否かを判断する輸送遅延判断手段を備えるこ
と;前記トラッキング情報提供手段は、前記輸送経路上
に於ける各地点の到着予定と到着確認の情報を前記トラ
ッキング情報内に併記して掲載して前記利用者の通信端
末から閲覧可能に提供すると共に、前記輸送遅延判断手
段により遅延が生じたと判断された場合には、当該貨物
の荷主を含む輸送関係者に適時電子メールで通知するこ
と;前記各地点の到着予定のスケジュールは、実運送人
の公開する運送スケジュールのみに依存せず、船舶によ
る海上輸送を含む複合輸送の場合は、当該船会社の航路
情報に基づき、船会社,出入港,経由地,荷渡場所,荷
渡形態,混載区分,営業日を示す曜日区分を判断基準に
して、前記輸送到着地点である荷主の指定場所に至るま
での各地点の到着予定のスケジュールを自動的に算出す
ること;前記サーバに接続される国内外の各業務システ
ムは、利用運送業者が運営管理する輸出入業務システム
及び保税上屋業務システム、税関が運営管理する貨物通
関情報処理システム、並びに陸上輸送業者が運営管理す
る陸上輸送業務システムを含み、前記貨物の輸送,保
管,通関情報は、当該業務システムの情報管理コンピュ
ータとのデータ交換により収集すること;によってそれ
ぞれ一層効果的に達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明に係る複合輸送される貨物
のトラッキングシステム(以下、貨物トラッキングシス
テムと言う)の全体構成の一例をブロック図で示してい
る。図1において、貨物トラッキングシステムの中核と
なるトラッキング・マルチサービスシステム10は、貨
物の輸送状況や当該保管場所での保管状況を示す輸送情
報を通信ネットワーク1を介して逐次収集し、船荷証券
番号(B/L Number =Bill of Loading Number)やコン
テナ番号等の検索キーで検索可能にデータベース化して
集積するサーバ11(以下、トラッキングサーバと言
う)と、貨物の動静(保管場所での停滞状況,輸送状況
等)を含む輸送進捗状況,輸送経路上の各地点の到着予
定のスケジュールを示す各情報を少なくとも構成要素と
する情報をトラッキング情報として利用者の通信端末か
ら閲覧可能に提供するウェブサイト(Webサイト)1
2等から構成される。
【0010】本実施の形態では、ウェブサイト12は、
トラッキング情報等を公開するウェブサーバ,輸送経路
上の各地点の到着予定に対して遅延が生じた場合の通知
等をするためのメールサーバ等で構成され、インターネ
ット等のグローバルな通信ネットワーク1を介して荷主
や輸出入手配を行う代理人(海貨業者)等に対してトラ
ッキング情報を提供するようになっている。また、日本
を発着しない三国間トレードにおいても、同様なトラッ
キング情報を提供できるようにしている。
【0011】貨物の輸送情報の収集元となる国内外の輸
送業務システム20,30は、海外との輸出入に係る業
務処理を支援する輸出入業務システム21,31、保税
上屋(CFS =Container Freight Station)における貨
物の情報管理等を行うCFS業務システム22,32、
海上コンテナ用のトラックであるドレージによる輸送情
報を収集,管理するドレージ業務システム23,33な
どから構成され、これらの輸送業務システム20,30
はインターネット等のグローバルな通信ネットワーク1
を介してトラッキング・マルチサービスシステム10と
接続される。
【0012】また、日本国内においては、更に、貨物通
関情報処理システム24が通信ネットワーク1を介して
トラッキングサーバ11と接続される。貨物通関情報処
理システム24は、税関主導で構築されたSea NACCS(S
ea Nippon Automated CargoClearance System)と呼ば
れる海上貨物の通関情報処理システムで、税関,船会
社,海貨業者(海運貨物取扱業者),倉庫業者,銀行な
どをオンラインで接続したシステムである。トラッキン
グサーバ11では、当該貨物の通関情報を貨物通関情報
処理システム24から収集する。
【0013】ここで、本システムを運営管理する機関、
本システムで対象とする貨物の種類、関連する用語の定
義、並びに利用者に提供する情報の概略について説明す
る。
【0014】本システムを運営管理する機関は、世界各
国の海外現地法人や国内のグループ会社を含む国際総合
物流企業である。国際総合物流企業の主要業務は海上,
航空,陸上の国際複合輸送業であり、国際複合輸送され
る貨物の輸送情報を収集して統合化する機関としては最
適な機関と言える。本発明の好適な実施の形態では、国
際総合物流企業が、そのサービスの一部である海上,陸
上貨物の輸送状況や結果をより詳細かつリアルタイム
に、荷主あるいは輸出入手配のためのその代理人へウェ
ブサイトを介して公開,案内するマルチ(多用途)トラ
ッキングサービスを提供するシステムを構築し、運行管
理する形態としている。そのトラッキングサービスを提
供するシステムが図1に示した貨物トラッキングシステ
ムである。
【0015】貨物運送取扱事業法及び貨物自動車運送事
業法である物流2法(1990年12月施行)による
と、自ら外航船舶を運航する船会社を”実運送人”と定
義し、また国際総合物流企業のような”実運送人”を利
用し運送を行う者を”利用運送人(NVOCC =Non Vessel
Operating Common Carrier)”と定義する。言い換え
れば、前者はハードウェアをベースとした運送人であ
り、後者をソフトウェアの運送人と言うことができる。
ハードウェアの実運送人である船会社によるトラッキン
グサービスは既存している。ただし、これらは外航港間
あるいは内陸コンテナヤードに至る輸送機材であるコン
テナ自身の動静をベースとしている。このため、トラッ
キングサービスの対象はコンテナ貨物(FCL= Full Con
tainer Load)単位に限定される。
【0016】これに対して、ソフトウェアの利用運送人
である国際総合物流企業が運営管理する本発明の貨物ト
ラッキングシステムは、積地,揚地における各種の業務
システムを構築し、これを駆使し貨物や輸送の形態に応
じてコンテナを含む貨物そのものの動静や進捗状況のデ
ータを逐次集積し、その直近状況や結果をリアルタイム
に荷主あるいはその代理人へ公開・通知する機能を備え
ている。このため、トラッキングの対象となる貨物は、
コンテナ貨物(FCL)に限定することなく、コンテナ小
口貨物(LCL=Less than Container Load)である混載貨
物や非コンテナ貨物である在来貨物(BBC=Break Bulk C
argo)においても同様なトラッキングサービスを提供す
る。混載貨物とは、コンテナ1個に満たない小さな貨物
であり、1つのコンテナに複数荷主の貨物が積載されて
運送される。
【0017】貨物形態の違いは、輸送形態のみならず荷
主への貨物引渡しの状態の違いを意味する。例えば、混
載貨物であるコンテナ小口貨物(LCL)の場合、コンテ
ナ自身を荷主へ引渡すものではなく、港頭地区にある保
税上屋(CFS=Container Freight Station)でコンテナ
から混載貨物を取り出し、利用運送人あるいは荷主の指
定する通関業者による輸入通関許可を経て貨物自身を荷
主へ引渡す。また、コンテナ貨物(FCL)の場合、海上
コンテナ用のトラックであるドレージ、あるいは鉄道等
の陸上輸送手段を用い、荷主の指定する場所へコンテナ
自身を陸送する。
【0018】本発明の貨物トラッキングシステムが提供
する“マルチ(多用途)サービス”とは、外航港間の輸
送範囲に限定することなく上述の貨物形態に応じてその
前後の輸送工程を含むものである。混載貨物であるコン
テナ小口貨物(LCL)については、荷主の代行で輸入通
関を手配する海貨業者のためにも、利用運送人である国
際総合物流企業が運営管理する保税上屋(CFS)で発生
する種々の情報を提供する。
【0019】例えば、輸入混載貨物の場合、貨物の保税
上屋搬入日,保税上屋での保管期限,保税上屋の名称,
通関情報,貨物の損傷等の有無,保税上屋搬出日等の情
報を提供する。
【0020】上記のような輸送に係る各種の情報は、図
1に示したトラッキング・マルチサービスシステム10
を中核とし、利用運送人である国際総合物流企業が構築
したCFS業務システム22,32、ドレージ業務シス
テム23,33及び輸出入業務システム21,31等の
国内外の各種輸送業務システム20,30からトラッキ
ングサーバ11に伝送されて、トラッキング情報として
統合化され、ウェブサイト12を介して利用者の通信端
末側から閲覧可能に情報提供される。また、日本への輸
入混載貨物(LCL)の場合、その輸入通関許可日の通関
情報は、税関が運営管理する貨物通関情報処理システム
24であるSea NACCS(=Sea Nippon Automated Cargo C
learance System、1999年10月稼働)から採取さ
れ、同一画面上(本例では同一のウェブページ)に掲載
される。
【0021】また、貨物の荷主に対しては、輸送進捗状
況を示す情報の他に輸送経路上の各地点の到着予定を示
す情報を提供することが効果的であり、トラッキング・
マルチサービスシステム10内のウェブサイト12で
は、コンテナあるいは貨物の仕向地到着までのポイント
通過予定(当該地点の到着予定)の情報を到着確認の情
報に併記して掲載する。また、この予定に対して遅れが
生じた場合、速やかに輸送状況を荷主へ電子メールでレ
ポートするサービスを提供する。この予定は、使用船会
社,経由地,仕向地,陸送の輸送手段等の違いに応じ
て、仕向地到着までの各地点に至る所要日数を自動的に
計算し、トラッキング情報の表示要素として画面表示す
る。商品あるいは生産部材の在庫圧縮を重視する荷主に
とって、貨物の輸送状況とともに到着予定日の把握は重
要であり、各地点の到着予定の情報を荷主に対して提供
するサービスは、例えば米国西岸到着後数日の内陸輸送
を要する米国中西部および東岸向け輸送において特に効
果を発揮する。
【0022】このように、本発明に係る貨物トラッキン
グシステムでは、海上輸送,鉄道輸送,トラック輸送と
言うように、海上輸送の輸送手段を含む2つ以上の異な
る輸送手段を組合せた複合輸送によって国内外の輸送経
路上を輸送される貨物について、当該貨物の輸送出発地
点から各通過地点を経て輸送到着地点に至るまでの輸送
経路を対象として、輸送経路上での当該貨物の輸送,保
管,通関情報を国内外の各業務システム20,30から
逐次収集すると共にトラッキング情報として統合化し、
シームレスで且つドア・ツー・ドアのトラッキング情報
を提供するようにしている。
【0023】以下、本発明に係る貨物トラッキングシス
テムについて、具体例を示して詳細に説明する。なお、
トラッキング対象の貨物は、コンテナ貨物,コンテナ小
口貨物である混載貨物,及び非コンテナ貨物である在来
貨物の3種類があるが、ここでは、海上輸送手段である
船舶(コンテナ船)及び陸上輸送手段である鉄道,ドレ
ージの3つの輸送手段を用いて、混載貨物を日本と海外
との間で輸送する場合の処理を中心に説明する。
【0024】先ず、荷受から荷渡に至るまでの業務の流
れと情報の流れについて説明する。
【0025】図2(A)〜(F)は、荷受から荷渡に至
るまでの業務の流れと情報の流れとを対応付けて示して
おり、図2(A)の業務フローは、ドレージによる陸上
輸送手段,船舶による海上輸送手段,及び鉄道による陸
上輸送手段を用いて混載貨物をドア・ツー・ドアで輸送
する場合の業務の流れを示している。また、図2
(B),(D),(E)は、各業務に対応して収集する
情報の種類、同図(C),(F)は、収集した情報に応
じて遷移するトラッキング情報内のステイタス(輸送進
捗状況を示す情報)をそれぞれ示している。なお、図2
(A)の業務フローにおいて、輸出者の輸出業務に係る
処理(保税上屋(CFS)への搬入、バンニング(コンテ
ナ詰め)、輸出通関手続等の業務処理)については省略
している。
【0026】図2(A)の業務フローに示すように、輸
出者側は、先ず、荷主から荷受をした貨物を保税地域
(保税上屋(CFS)、コンテナヤード(CY))に運送し、
輸出通関の手続きを経た後(ステップS1)、コンテナ
を船舶に船積みして海外に向けて出港する(ステップS
2)。上記ステップS1では、混載貨物の場合は、輸出
貨物が保税上屋(CFS)に搬入され、バンニング(混載
貨物のコンテナ詰め)が行われる。一方、コンテナ貨物
の場合は、ドレージによってコンテナヤード(CY)へと陸
送される。ここでは、図2(B)及び(C)に示すよう
に、保税地域(保税上屋(CFS)、コンテナヤード(C
Y))で発生するドレージ情報DIが、ドレージ業務シス
テム23に入力されて登録されると共にトラッキングサ
ーバ11に送信される。
【0027】ここで、利用者の通信端末から閲覧可能に
提供されるトラッキング情報の構成例について、図3の
画面例を参照して説明する。図3はトラッキング情報の
基本構成の一例を示しており、トラッキング情報は、
(1)船荷証券番号(B/L Number =Bill of Loading N
umber),荷受場所(Place of Receipt),荷渡場所(P
lace of Delivery)等の基本情報、(2)船舶から船舶
への積替状況(図10参照、積替えがある場合にのみ表
示される)、(3)当該貨物の輸送進捗状況等を示す輸
送情報(ムーブメント情報:Movement information),
異なる輸送手段への当該貨物の積替状況(Mode)、及び
(4)通関許可日等の保税上屋で発生する各種の情報
(保税上屋での業務に係る情報)を示す「CFS情報(CFS
information)」等から構成される。
【0028】図3に示すように、ムーブメント情報は、
当該地点の到着若しくは通過状況を示すステイタス(St
atus)、到着予定日を示す予定情報(Original),到着
確認日を示す確定情報(Confirmed)、積替状況を示す
モード情報(Mode)が併記され、輸送経路上の各地点
(Location)に対応させて掲載される。また、CFS情報
(図3中の「CFS(CY) information for Import Groupag
e Cargo)としては、当該貨物を積載した船舶の入港日
(Vessel Arrival)、保税上屋の名称(Name ofCFS)、
輸入通関許可日(Import Permit Date)を示す詳細情報
(Detail)が、ステイタス(Status)に対応させて掲載さ
れる。ムーブメント情報を構成する各情報のうち、図3
中の“Status”,“Location”“Mode”の情報は、上記
ステップS1の荷受け時に収集され、トラッキングサー
バ11に蓄積された当該貨物のマスタ情報に基づいて設
定される。
【0029】上記ステップS2の時点では、出港の時点
で混載輸出情報ME1がトラッキングサーバ11に送信
され、出港(Port of Loading)の地点に対応するConfi
rmedの欄に確定日が設定されると共に、輸送到着地点で
ある荷主の指定場所に至るまでの各地点の到着予定のス
ケジュールが自動的に計算されて、図2(B)の混載輸
出情報(予定のみ)ME2〜ME6,DIに示すよう
に、ムーブメント情報内の各ステイタス(船舶入港,
…,搬出)に対応するOriginalの欄に予定情報(本例で
は予定日)がそれぞれ設定される。
【0030】上記の到着予定のスケジュールは、実運送
人の公開する運送スケジュールのみに依存せず、船舶に
よる海上輸送を含む複合輸送の場合は、当該船会社の航
路情報に基づき、船会社,出入港,経由地,荷渡場所,
CFS(Container Freight Station),FOT(Free On Truc
k)等の荷渡の形態を示す荷渡形態,混載か否かを示す
混載区分,営業日を示す曜日区分を判断基準にして、船
舶の出港確認の情報入力時に当該貨物の輸送到着地点で
ある荷主の指定場所に至るまでの各地点の到着予定のス
ケジュールが算出される。なお、到着予定日は、入港日
を基準日にしてムーブメント情報内の各ステイタスに対
応する輸送経路上の地点までにかかる日数で管理し、基
準日に日数を加算して到着予定日を表示するようにして
いる。
【0031】以降は、輸入者側の業務を示す図2(A)
の業務フローのステップS3〜S9の段階において、図
3中のムーブメント情報内の“Port Arrival”〜“Door
Delivery”の各地点の到着確認の情報(確定日)が、
“Confirmed”の欄に、貨物の輸送進捗状況に応じて逐
次設定される。
【0032】輸入者側では、船舶が入港すると(ステッ
プS3)、入港の確認時点で混載輸入情報MI2がトラ
ッキングサーバ11に送信され、船舶入港(Port Arriv
al)の地点に対応するConfirmedの欄に確定日(船舶入
港の確認日)が設定される。そして、陸揚げしたコンテ
ナを鉄道により陸上輸送する段階では、レールターミナ
ルイン(鉄道の出発駅への到着)を確認した時点(ステ
ップS4)と、レールターミナルアウト(鉄道の出発駅
からの出発)を確認した時点(ステップS5)で、それ
ぞれ混載輸入情報MI3,MI4がトラッキングサーバ
11に送信され、ムーブメント情報内のステイタス(Ga
te Port Terminal IN),(Gate Port Terminal OUT)の
地点に対応するConfirmedの欄に、それぞれの確定日が
設定される。
【0033】そして、陸上輸送された混載貨物が保税上
屋(CFS)に搬入されると(ステップS6)、混載輸入
情報MI5がトラッキングサーバ11に送信されて、図
2(C)及び(D)に示すように、ムーブメント情報内
のCFS到着日(Destination CFS Arrival)に対応す
る地点の確定日が設定される。続いて、デバンニング
(コンテナからの混載貨物の取出)が行なわれると(ス
テップS7)、保税上屋の名称,保税上屋での保管期限
等を示すCFS情報FI1,FI2がトラッキングサー
バ11に送信され、図2(E)及び(F)に示すよう
に、トラッキング情報のCFS情報内の詳細情報として
保税上屋の名称(Name of CFS),保税上屋での情報(R
emark & Free Storage Time)がそれぞれ設定される。
そして、税関の輸入通関許可を受けると(ステップS
8)、通関情報CIが貨物通関情報処理システム24,
34(当該システムが無い国では輸出入業務システム3
1の通信端末)からトラッキングサーバ11に送信さ
れ、図2(E)及び(F)に示すように、CFS情報内
の輸入通関許可日(Import Permit Date)が設定され
る。
【0034】そして、デバンニングされた混載貨物は保
税上屋から搬出され(ステップS9)、荷主の指定場所
にて荷主へ引渡される(ステップS10)。上記ステッ
プS9,S10では、図2(C)及び(D)に示すよう
に、それぞれ、混載輸入情報MI6,MI7がトラッキ
ングサーバ11に送信され、ムーブメント情報内のCF
Sからの搬出(Destination CFS Release)、荷渡(Doo
r Delivery)の確定日がそれぞれ設定される。このよう
に、サーバに逐次収集される当該貨物の輸送,保管,通
関情報(ドレージ情報,輸出情報,輸入情報,CFSデバ
ンニング情報,通関情報等)に基づいて、輸送経路上で
の当該貨物の動静を含む輸送進捗状況を逐次検出すると
共にトラッキング情報を逐次更新し、荷主や海貨業者に
とって有用な情報をリアルタイムに提供できるようにし
ている。
【0035】次に、トラッキング・マルチサービスシス
テム10におけるトラッキング情報の作成及び更新処理
について、図1に示したトラッキングシステムの構成
例、及び図4を参照して説明する。
【0036】図4に示すように、日本からの輸出貨物の
場合、輸出業務システムから収集した混載輸出情報ME
に基づいて、混載/非混載区分,本船名,B/L番号,
ブッキング番号,荷受場所,荷渡場所,モード,貨物量
(混載は単位容積当たりの重量、コンテナ貨物はコンテ
ナ本数)等から成るトラッキング基本情報を作成する。
また、トラッキング用マスタ入力画面の案内に従って登
録したトラッキングマスタ情報(船会社,出入港,経由
地,荷渡場所,荷渡形態,混載区分,営業日を示す曜日
区分等の情報)TMIと、混載輸出情報MEとを連結
し、トラッキングムーブメント情報内の予定情報を作成
する。さらに、ドレージ業務システム23から収集した
ドレージ情報DIに基づいて、陸送にかかわるムーブメ
ント情報を追加する。そして、これらの情報をトラッキ
ングデータ交換ファイルTDF1として、インターネッ
トを介してFTPサーバ11a経由でトラッキングデー
タベースサーバ11bに送信する。
【0037】また、日本への輸入貨物の場合、輸入業務
システムから収集した混載輸入情報MIに基づいてトラ
ッキング基本情報を作成し、CFS業務システム22か
ら収集したCFSデバンニング情報FIに基づいて、ト
ラッキングムーブメント情報及びCFS情報を作成す
る。さらに、ドレージ業務システム23から収集したド
レージ情報DIに基づいて、陸送にかかわるムーブメン
ト情報を追加する。そして、これらの情報をトラッキン
グデータ交換ファイルTDF2として、インターネット
を介してFTPサーバ11a経由でトラッキングデータ
ベースサーバ11bに送信する。
【0038】一方、海外からの情報収集は、海外現地法
人、海外代理店で混載情報、保税情報、通関情報、ドレ
ージ情報等がある場合、該当の輸送業務システム30
(輸出入業務システム31等)によって国内の輸送業務
システム20と同様にトラッキングデータ交換ファイル
TDF3を作成する。そして、このトラッキングデータ
交換ファイルTDF3がインターネットを介してFTP
サーバ11a経由でトラッキングデータベースサーバ1
1bに送信される。該当の輸送業務システム30が存在
しない場合は、ブラウザを利用してパーソナルコンピュ
ータ等の通信端末から当該情報を入力し、Webサーバ
(ウェブサーバ)12aを経由してトラッキングデータ
ベースサーバ11bに送信する。
【0039】トラッキングデータベースサーバ11bで
は、このようにして各業務システムから輸送経路上の各
地点における当該貨物の輸送,保管,通関情報を逐次収
集して集積し、利用者の通信端末から閲覧可能なトラッ
キング情報を生成し、当該情報を収集する都度、トラッ
キング情報内の情報を逐次更新する。その際、混載貨物
のデータは、本システムを運営管理する国際総合物流企
業(利用運送人)が付与した船荷証券番号(HBL Number
=House Bill of Loading Number),コンテナ貨物の場
合は船荷証券番号,コンテナ番号をキーにしてデータを
統合化し、トラッキング情報を作成すると共に、当該情
報を逐次更新する。
【0040】以上のように、トラッキング・マルチサー
ビスシステム10は、貨物の輸送業務を運行管理する国
内外の各業務システムから輸送経路上の各地点における
当該貨物の輸送,保管,通関情報を逐次収集して集積す
るトラッキングサーバを具備し、更に、貨物の輸送経路
の登録情報及びサーバに逐次収集される貨物の輸送,保
管,通関情報に基づいて輸送経路上での当該貨物の動静
を含む輸送進捗状況を逐次検出(認識)すると共に、輸
送進捗状況を輸送経路上の各地点に対応させて記録する
輸送進捗状況記録手段と、輸送進捗状況が検出される都
度、輸送進捗状況及び輸送経路上の各地点の到着予定を
示す各情報を少なくとも構成要素とするトラッキング情
報を適時更新するトラッキング情報更新手段と、トラッ
キング情報を利用者の通信端末からインターネットを介
して閲覧可能に提供するトラッキング情報提供手段とを
備えることで、図5に示すように、インターネット等の
グローバルな通信ネットワーク1を介して、荷主(荷送
人,荷受人)や海貨業者、海外現地法人や海外代理店な
どに対して有用で効果的な情報をリアルタイムに提供で
きるようにしている。
【0041】また、トラッキング・マルチサービスシス
テム10は、この他に、貨物の輸送経路の情報及びトラ
ッキングサーバ11に逐次集積される貨物の輸送,保
管,通関情報に基づき、輸送経路上の各地点の到着予定
に対して遅延が生じたか否かを判断する輸送遅延判断手
段を備え、遅延が生じたと判断した場合には、遅延状況
を当該貨物の荷主を含む輸送関係者に適時電子メールで
通知するようにしている。
【0042】上記の通知機能について、図6のフローチ
ャートを参照して説明する。
【0043】輸送遅延判断手段では、図6に示すよう
に、トラッキング情報からムーブメント情報内の予定日
付と確定日付の情報を抽出し、予定日付と確定日付とを
比較する(ステップS21)。そして、予定日付に対し
て確定日付が遅れている否かを判断し(ステップS2
2)、予定より遅れている場合には、トラッキング情報
を電子メールに添付して送信し、当該貨物の荷主を含む
輸送関係者に遅延の状況を通知する(ステップS2
3)。その際、例えば、台風に遭遇してコンテナ船の入
港が二日遅れている等の遅延の理由を示す情報を付加す
るようにしても良い。
【0044】次に、トラッキング情報の表示形態につい
て、輸送種別毎の具体的な画面例を示して説明する。
【0045】図3に示したハウス船荷証券番号(House
HBL Number)がE1060009501の貨物の画面例は、日本発
の混載貨物の例であり、海上輸送手段(船舶)と陸上輸
送手段(鉄道及びトラック)を用いて、東京発シカゴ経
由ドア渡しの輸送経路を国際複合輸送される混載貨物の
トラッキング情報の表示例を示したものである。ムーブ
メント情報内の“Confirmed”に示される到着確認の情
報(本例では日付)は、各地点(Location)を通過(到
着)する都度、逐次表示される。積替状況を示すモード
情報(Mode)としては、貨物の積替が行なわれた輸送手
段が表示される。
【0046】図7に示されるハウス船荷証券番号/コン
テナ番号がE1060972701 / TRIU3979180の貨物の画面例
は、日本発のコンテナ貨物の例であり、海上輸送手段
(船舶)と陸上輸送手段(鉄道及びトラック)を用い
て、横浜・大阪発ロングビーチ経由ドア渡しの輸送経路
を国際複合輸送されるコンテナ貨物のトラッキング情報
の表示例を示したものである。
【0047】図8に示されるハウス船荷証券番号がCH31
1064611の貨物の画面例は、米国発の混載貨物の例であ
り、陸上輸送手段(鉄道)と海上輸送手段(船舶)を用
いてシカゴ発東京向けの輸送経路を輸送される混載貨物
のトラッキング情報の表示例を示したものである。
【0048】図9に示されるハウス船荷証券番号/コン
テナ番号がCH311074713/YMLU290641-0の貨物の画面例
は、米国発のコンテナ貨物の例であり、陸上輸送手段
(鉄道)と海上輸送手段(船舶)を用いて、シカゴ発東
京向けの輸送経路を輸送されるコンテナ貨物のトラッキ
ング情報の表示例を示したものである。
【0049】図10に示されるハウス船荷証券番号がLK
B/CHI0106101173の貨物の画面例は、三国間を輸送され
る混載貨物の例であり、2つの海上輸送手段(船舶)と
陸上輸送手段(鉄道)を用いて、バンコク発東京経由シ
カゴ向けの国際複合輸送経路を輸送される混載貨物のト
ラッキング情報の表示例を示したものである。
【0050】なお、これらの表示形態の他に、荷受場所
(ドア)から港までの間にトラック,鉄道等の陸上輸送
手段を用いた場合の表示形態や途中の経路に飛行機等の
航空輸送手段を用いた場合の表示形態がある。
【0051】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、国内外の業務システムとネットワーク化して、各業
務システムから輸送経路上の各地点における混載貨物等
の個々の貨物の輸送,保管,通関情報を逐次収集してト
ラッキング情報として統合化し、当該貨物の輸送進捗状
況等を利用者の通信端末からインターネットを介して閲
覧可能に提供するようにしているので、輸送経路上のシ
ームレスな輸送状況や、各地点の到着予定などの情報を
詳細且つリアルタイムに、荷主や輸出入手配を行う代理
人等に公開、案内することができる。また、予定より遅
延が生じている場合は、遅延の状況を当該貨物の荷主を
含む輸送関係者に電子メールでタイムリーに通知するよ
うにしている。そのため、荷主や輸出入手配を行う代理
人、海外現地法人や海外代理店などに対して有用で且つ
効果的な情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る貨物トラッキングシステムの全体
構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る荷受から荷渡に至るまでの業務の
流れと情報の流れを示す図である。
【図3】本発明に係るトラッキング情報の第1の表示画
面例である。
【図4】本発明に係るトラッキング情報の作成及び更新
処理を説明するための図である。
【図5】本発明に係るトラッキング情報の提供形態を説
明するための図である。
【図6】本発明に係る貨物の輸送遅延状況の通知機能を
説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明に係るトラッキング情報の第2の表示画
面例である。
【図8】本発明に係るトラッキング情報の第3の表示画
面例である。
【図9】本発明に係るトラッキング情報の第4の表示画
面例である。
【図10】本発明に係るトラッキング情報の第5の表示
画面例である。
【符号の説明】
1 通信ネットワーク 10 トラッキング・マルチサービスシステム 11 トラッキングサーバ 11a FTPサーバ 11b トラッキングデータベースサーバ 12 ウェブサイト 12a ウェブサーバ 20,30 輸送業務システム 21,31 輸出入業務システム 22,32 CFS業務システム 23,33 ドレージ業務システム 24,34 貨物通関情報処理システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 英数 東京都千代田区三番町五番地 株式会社日 新内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海上輸送の輸送手段を含む2つ以上の異
    なる輸送手段を組合せた複合輸送によって国内外の輸送
    経路上を輸送される貨物を対象として、前記貨物の当該
    輸送経路上での輸送進捗状況を検出し、当該貨物の荷主
    を含む利用者に情報提供する機能を有する複合輸送され
    る貨物のトラッキング・マルチサービスシステムであっ
    て、前記貨物の輸送業務を運行管理する国内外の各業務
    システムと通信ネットワークを介して接続され、前記各
    業務システムから前記輸送経路上の各地点における当該
    貨物の輸送,保管,通関情報を逐次収集して集積するサ
    ーバを含み、前記貨物の輸送経路の登録情報及び前記サ
    ーバに逐次収集される前記貨物の輸送,保管,通関情報
    に基づいて前記輸送経路上での当該貨物の動静を含む輸
    送進捗状況を逐次検出すると共に、前記輸送進捗状況を
    前記輸送経路上の各地点に対応させて記録する輸送進捗
    状況記録手段と、前記輸送進捗状況が検出される都度、
    前記輸送進捗状況及び前記輸送経路上の各地点の到着予
    定を示す各情報を少なくとも構成要素とするトラッキン
    グ情報を適時更新するトラッキング情報更新手段と、前
    記トラッキング情報を前記利用者の通信端末からインタ
    ーネットを介して閲覧可能に提供するトラッキング情報
    提供手段とを備えたことを特徴とする複合輸送される貨
    物のトラッキング・マルチサービスシステム。
  2. 【請求項2】 前記貨物が、コンテナ貨物,コンテナ小
    口貨物である混載貨物,及び非コンテナ貨物である在来
    貨物を含み、前記トラッキング情報提供手段は、前記コ
    ンテナ貨物についてはコンテナを対象とし、前記混載貨
    物及び在来貨物については貨物自体を対象として前記ト
    ラッキング情報を提供するようになっている請求項1に
    記載の複合輸送される貨物のトラッキング・マルチサー
    ビスシステム。
  3. 【請求項3】 前記輸送経路の範囲が、外航港間あるい
    は港から内陸コンテナヤードに至る輸送範囲に限らずそ
    の前後の輸送工程である保税上屋,輸出入通関,ドレー
    ジを含み、前記貨物の輸送出発地点から各通過地点を経
    て輸送到着地点に至るまでの輸送経路を対象として、前
    記輸送経路上での当該貨物の輸送,保管,通関情報を前
    記各業務システムから逐次収集すると共に前記トラッキ
    ング情報として統合化し、シームレスでドア・ツー・ド
    アのトラッキング情報を提供するようになっている請求
    項1又は2に記載の複合輸送される貨物のトラッキング
    ・マルチサービスシステム。
  4. 【請求項4】 前記トラッキング情報が、当該貨物の荷
    受場所及び荷渡場所を含む基本情報,当該貨物の積替状
    況を示す情報,当該貨物の輸送状況を示す情報,及び保
    税上屋で発生する情報を有し、前記トラッキング情報提
    供手段はこれらの情報を同一画面上に掲載して提供する
    ようになっている請求項1乃至3のいずれかに記載の複
    合輸送される貨物のトラッキング・マルチサービスシス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記貨物の輸送経路の情報及び前記サー
    バに逐次集積される前記貨物の輸送,保管,通関情報に
    基づき、前記輸送経路上の各地点の到着予定に対して遅
    延が生じたか否かを判断する輸送遅延判断手段を備えた
    請求項1乃至4のいずれかに記載の複合輸送される貨物
    のトラッキング・マルチサービスシステム。
  6. 【請求項6】 前記トラッキング情報提供手段は、前記
    輸送経路上に於ける各地点の到着予定と到着確認の情報
    を前記トラッキング情報内に併記して掲載して前記利用
    者の通信端末から閲覧可能に提供すると共に、前記輸送
    遅延判断手段により遅延が生じたと判断された場合に
    は、当該貨物の荷主を含む輸送関係者に適時電子メール
    で通知するようになっている請求項5のいずれかに記載
    の複合輸送される貨物のトラッキング・マルチサービス
    システム。
  7. 【請求項7】 前記各地点の到着予定のスケジュール
    は、実運送人の公開する運送スケジュールのみに依存せ
    ず、船舶による海上輸送を含む複合輸送の場合は、当該
    船会社の航路情報に基づき、船会社,出入港,経由地,
    荷渡場所,荷渡形態,混載区分,営業日を示す曜日区分
    を判断基準にして、前記輸送到着地点である荷主の指定
    場所に至るまでの各地点の到着予定のスケジュールを自
    動的に算出するようになっている請求項5又は6に記載
    の複合輸送される貨物のトラッキング・マルチサービス
    システム。
  8. 【請求項8】 前記サーバに接続される国内外の各業務
    システムは、利用運送業者が運営管理する輸出入業務シ
    ステム及び保税上屋業務システム、税関が運営管理する
    貨物通関情報処理システム、並びに陸上輸送業者が運営
    管理する陸上輸送業務システムを含み、前記貨物の輸
    送,保管,通関情報は、当該業務システムの情報管理コ
    ンピュータとのデータ交換により収集するようになって
    いる請求項1乃至7のいずれかに記載の複合輸送される
    貨物のトラッキング・マルチサービスシステム。
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