JPH0512308A - 船の運行計画自動作成システム - Google Patents

船の運行計画自動作成システム

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JPH0512308A
JPH0512308A JP3183956A JP18395691A JPH0512308A JP H0512308 A JPH0512308 A JP H0512308A JP 3183956 A JP3183956 A JP 3183956A JP 18395691 A JP18395691 A JP 18395691A JP H0512308 A JPH0512308 A JP H0512308A
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ship
port
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load
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JP3183956A
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English (en)
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Osamu Hirai
治 平井
Masaji Obara
正次 小原
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い輸送効率で輸送を行うことができるよ
うな輸送計画を迅速に自動作成できる船の運行計画自動
作成システムを提供することを目的とする。 【構成】 船輸送の運行計画を自動作成する運行計画
自動作成システムであって、船輸送すべき荷の種類、積
出し港、荷卸し港、および納入時期を含む荷データを複
数組入力し、荷の輸送に用いる船の積込み可能重量デー
タを入力し、これらの複数組の荷データおよび積込み可
能重量データに基づいて、所定期間内における船の運行
計画データを複数組自動作成し、これらの複数組の運行
計画データのそれぞれについて、輸送する荷の総重量お
よび総航行距離を算出し、総重量または総航行距離が大
きい運行計画データを上位から所定数だけ出力するよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船の運行計画を自動作
成する運行計画自動作成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船による荷物の輸送は、輸送すべ
き荷物が発生したときに、船をチャーターする方式で行
われていた。すなわち、荷主は輸送したい荷物が発生し
たとき、その荷物の種類や量、輸送の期限、および積出
し港や荷卸し港などを船会社に連絡する。船会社では、
適当な船をその輸送に割り当て、適当な時期に積出し港
に到着させる。そして、荷物を積み込み、所定の期限ま
でに荷卸し港まで輸送する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、船の運賃に
は、積出し港から荷卸し港までの航海に対する費用のほ
か、船が積出し港に到着するまでの航海の費用も含まれ
るため、割り高となる。したがって、現在では、ある一
定期間の間船会社から船を借り切り、最大限輸送に利用
して輸送費用をできる限り少なくするような試みがなさ
れている。この場合、借り切った期間内で合理的な輸送
計画をたててできる限り多くの荷物を輸送するようにす
る必要がある。そのため、高い輸送効率で一定期間の輸
送を行うことができるような輸送計画を迅速にたてるシ
ステムが求められていた。
【0004】本発明は、上述したような課題に鑑み、高
い輸送効率で輸送を行うことができるような輸送計画を
迅速に自動作成できる船の運行計画自動作成システムを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、船輸送の運行計画を自動作成する運行
計画自動作成システムであって、船輸送すべき荷の種
類、積出し港、荷卸し港、および納入時期を含む荷デー
タを複数組入力する荷データ入力手段と、荷の輸送に用
いる船の積込み可能重量データを入力する積込み可能重
量データ入力手段と、上記複数組の荷データおよび上記
積込み可能重量データに基づいて、所定期間内における
船の運行計画データを複数組自動作成する運行計画デー
タ作成手段と、該複数組の運行計画データのそれぞれに
ついて、輸送する荷の総重量および総航行距離を算出す
る算出手段と、上記総重量または総航行距離が大きい運
行計画データを上位から所定数だけ出力する出力手段と
を具備することを特徴とする。
【0006】さらに、前記運行計画データをダイヤグラ
ム形式で出力する手段を備えるようにするとよい。ま
た、船の実際の動きを示す動静状況を入力する手段を備
え、動静状況の入力後に再度その船の見直し運行計画デ
ータを自動作成し出力するとよい。
【0007】
【作用】荷データ入力手段により船輸送すべき荷の種
類、積出し港、荷卸し港、および納入時期を含む荷デー
タを複数組入力し、積込み可能重量データ入力手段によ
り荷の輸送に用いる船の積込み可能重量データを入力す
る。これらのデータに基づき、運行計画データ作成手段
は、所定期間内における船の運行計画データを複数組自
動作成する。すなわち、運行計画データ作成手段は、複
数の荷をどのような順に輸送するかの組合せを、所定の
ルールに基づいて、複数組作成する。作成した運行計画
データのそれぞれについて輸送する荷の総重量、総航行
距離および積載率などが算出される。総重量や積載率な
ど各々の基準に基づき、例えばこれらの値が大きい運行
計画データが、上位から所定数だけ出力される。これら
の基準により輸送効率の高い計画が迅速にたてられるの
で、この運行計画に沿って船をある程度の長期間借り切
るようにすれば全体としての運賃も安くあがる。
【0008】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。
【0009】図1は、この発明の一実施例に係る船の運
行計画自動作成システムのブロック図を示す。このシス
テムは、通常のコンピュータシステムに運行計画自動作
成のためのソフトウェアを搭載したものである。1はシ
ステム全体の動作を制御する中央処理装置(CPU)、
2はこのシステムに各種のデータを入力するためのキー
ボード、3は入力データおよび出力データなどを表示す
るためのディスプレイ、4は各種データをプリントアウ
トするためのプリンタ、5はCPU1が実行するプログ
ラムや各種のデータを記憶するメモリ、6は補助記憶装
置であるディスク装置、7は同じく補助記憶装置である
フロッピーディスク装置、8は各支店などに設置された
端末機との間の通信を制御する通信制御装置、9−1,
9−2,9−3は各支店などに設置された端末機を示
す。
【0010】このシステムの内部の動作は、フローチャ
ートを参照して後述する。まず、このシステムにおける
操作手順と表示画面などについて概要を説明する。
【0011】運行計画の自動作成のために、まず運行計
画を作成すべき船の船名およびその船の積込み可能重量
を入力する。これらのデータはキーボード2からのキー
入力により入力する。
【0012】図2は、船の積込み可能重量データを入力
しているときにディスプレイ3に表示される画面の一例
を示す。同図において、11は船名の入力領域、12は
その船の積込み可能重量の入力領域である。本実施例で
は、運行計画をたてるべき各船についての積込み可能重
量データなどのデータは、すでに入力されディスク装置
6などに記憶されている。したがって、図2の画面にお
いて船名さえ入力すれば、積込み可能重量データなどの
必要なデータは自動的にディスク装置6などから読出さ
れ設定されるようになっている。
【0013】さらに、各港湾のカレンダーデータ(荷役
作業不可能日や休日荷役による割増料金の必要性などの
データ)、港湾能力データ(荷役を行う時間帯と早出・
残業の可能時間のデータ)、港ごとのクレーン能力(積
みおよび卸し別の能力、並びに荷姿別の能力)、航海を
行う場合の各港湾間の航海距離(船速より所要時間が計
算できる)を入力する。これらのデータは、1度入力し
てあればそれをディスク装置6などに記憶しておき、繰
り返し用いることができる。また、これらのデータに修
正があった場合は、修正された値がディスク装置6など
に記憶され、これ以後その修正後の値が用いられる。
【0014】次に、輸送すべき荷物に関する荷データを
入力する。荷データの項目としては、積出し港、荷卸し
港、荷卸し港への着港の制限(納期など)、荷物の種類
(荷の名、荷姿、他の荷との混載の可否、および比重な
ど)、および輸送重量がある。これらのデータはあらか
じめ各データに割り当てられたコードで入力される。こ
れらのコードはキーボード2からのキー入力により入力
する。
【0015】図3は、荷データの入力時にディスプレイ
3に表示される画面の一例を示す。同図において、21
は積出し港(発港)、荷卸し港(着港)および荷の名
(品名)に関するコードを入力する領域である。この入
力領域21にコードを入力すると該当する港の名称が、
発港の港を表示する領域22、着港の港を表示する領域
23および荷の品名を表示する領域24に表示される。
25は荷の納期を入力する領域、26は荷の輸送重量を
入力する領域を示す。27は港名のコードと実際の港名
との対応を表示する領域、28は品名のコードと実際の
品名との対応を表示する領域である。
【0016】以上のようにして各データを入力した後、
さらに最初に船に積荷を積む港湾(計算開始港)および
船を借り切る開始日時と期間を入力して起動をかける
と、システムは運行計画データを複数組自動作成する。
運行計画の自動作成における基本的なルールは以下のよ
うなものである。 (1)船がある港に停泊しており積荷がない場合、最も
近い荷のある港へと移動するようにする。 (2)一つの港で荷物を積み、一つの港で卸すことを基
本とし、積荷の積載率は所定値(例えば、90%)以上
となるように選択する。 (3)上記の(2)の条件を満たす計画がたてられない
場合は、一つの港で荷物を積み、多数の港で卸すように
し、積荷の積載率が所定値以上となるように、荷物を混
載する。さらに、距離が遠いものを優先する。 (4)上記の(2)および(3)の条件でも積荷が所定
量に達しない場合は、多数の港で荷物を積み、多数の港
で卸すような計画をたてる。積荷の選択条件は以下の
(ア)〜(エ)のようにする。
【0017】(ア)ある港で荷を積んだ場合、その輸送
途中の通過港で別の荷を積み、同じ卸し港で卸す場合を
考慮する。
【0018】(イ)ある港で荷を積んだ場合、その輸送
途中の通過港で別の荷を積み、異なる卸し港で卸す場合
を考慮する。
【0019】(ウ)ある港で荷を積んだ場合、通過港で
はないがその港からは戻った位置にある港で別の荷を積
み、同じ卸し港で卸す場合を考慮する。
【0020】(エ)ある港で荷を積んだ場合、通過港で
はないがその港からは戻った位置にある港で別の荷を積
み、異なる卸し港で卸す場合を考慮する。
【0021】なお、(ウ)(エ)の場合、戻る港は荷を
積んだ港での荷役終了後の翌朝までに戻ることができる
ような位置にある港を選択するものとする。また、コー
クスまたは赤渣などの原料については、積載率が100
%を越える場合は分割して輸送するように計画する。製
品については荷の分割は原則として行わない。ただし、
その荷で一つの港で荷物を積み一つの港で卸すようにで
きるときは分割しても良いものとする。
【0022】以上のようなルールで船の運行計画をたて
た一例を、表1に示す。
【0023】
【表1】 表1において、「港湾」の欄は停泊する港、「積荷」の
欄は各港湾で積み卸しする荷物の種類、「重量」の欄は
輸送すべき荷の重量をそれぞれ示す。「重量」がマイナ
スになっているのは荷を卸すことを示す。「クレーン」
の欄は荷の積み卸しを行う際に用いるクレーンの1時間
当りの積み卸し量(単位はトン/時間)、「計」の欄は
船の総積込み重量、「%」の欄は船の積載率をそれぞれ
示す。「入港」の欄はその港湾に入港する日時、「作業
開始」の欄は荷物の積み卸しの作業を開始する日時、
「作業終了」の欄はその作業を終了する日時、「出港」
の欄はその港湾を出港する日時を、それぞれ示す。例え
ば、「入港」の欄が「9.4.8:30」のときは、9
月4日の8時30分にその港に入港することを示す。
【0024】表1の計画では、まず初めに八戸で粗鉛8
00トンを積み、さらにドロス(バラ)150トンを積
む。そして、竹原まで航海し、竹原で粗鉛800トンを
卸し、電気鉛240トンを積み、ドロス(バラ)150
トンを卸す。次に、彦島まで航海し、彦島で電気鉛24
0トンを卸し、赤渣960トンを積む。以下同様に何を
どこでどれだけ積んでどこで卸すかが記載されている。
【0025】表1の下段の「積込重量総計」はこの運行
計画により輸送を行った場合の総積込み重量を累算した
値、「待計」は船の待ち時間(船が遊んでいる時間)を
累算した値、「積込時間総計」は荷を積む作業を行って
いる時間を累算した値、「航海時間総計」は船が航海し
ている時間を累算した値、「卸時間総計」は荷を卸す作
業を行っている時間を累算した値、「水洗時間総計」は
水洗い作業を行っている時間を累算した値、「航行距
離」は船の全航行距離、「屯×浬」は積み荷の重量とそ
れを輸送した距離との積をすべて足し合せた値、「屯×
浬/日」は「屯×浬」を航海日数で割った値、「積載
率」は「積込重量総計」をその船の総積込み可能重量で
割りさらに航海回数で割った値、「屯/日」は「積込重
量総計」を航海回数で割った値を、それぞれ示す。な
お、航海回数は、空船が荷の積込みを始めてから最終寄
港地で荷を卸して空船となるまでを1回と数えるものと
する。
【0026】この表1のような運行計画データは、積荷
の優先順位あるいは上述した条件の優先順位などに応じ
て多数自動作成される。システムは多数の運行計画デー
タのうち、輸送する荷の総重量(すなわち「積込重量総
計」の値)の大きい順に、それらの運行計画データを出
力する。出力は表1のような形式でプリンタ4からプリ
ント出力することができる。また、表1のような運行計
画データは、図4のようなダイヤグラム形式で出力する
こともできる。
【0027】図4において、左欄の「八戸」、「宮古」
などは荷を積みあるいは卸す港を示す。上側の「1」〜
「31」は日付を示し、付番31〜36の線分は輸送経
路など船の動きを示す。例えば、線分31は4日に八戸
で粗鉛とドロスを積み、竹原でこれらの荷をを卸し、電
気鉛を積み、彦島まで航海し彦島で電気鉛を卸すことを
示している。
【0028】次に、図5〜13のフローチャートを参照
して、このシステムの動作を説明する。
【0029】図5は、このシステムのメインルーチンを
示す。システムが起動されると、まずステップS1で水
洗の有無につき読込む。次に、ステップS2で船名を読
込む。船名の読込みは前述した図2のような画面で行
う。ステップS2ではさらに計算開始日、積込み開始港
および航海予定期間を読込む。計算開始日などはキーボ
ード2を用いてユーザが入力する。次に、ステップS3
でカレンダーデータを読込み、ステップS4で航海時間
データを読込み、ステップS5で港湾能力データを読込
む。これらのデータは前述したようにディスク装置6な
どに記憶されており、ここではこの記憶されたデータを
用いる。次に、ステップS6でクレーン能力データを読
込む。クレーン能力データは各港湾のクレーンの1時間
当りの積み卸し可能重量を示すデータで、ここではディ
スク装置6などにすでに記憶されているデータを用い
る。
【0030】次に、ステップS7で荷動きデータ(荷デ
ータ)を読込む。この読込みは、前述した図3の画面で
行う。複数の荷データをすべて入力しシステムに読込ん
だら、ステップS8に進む。ステップS8で今回運ぶ荷
を選択する。選択のルールは、以下の〜に示す。
【0031】積込み開始港で積む荷があるか。
【0032】既に積んだ荷の卸し港と同じ港で卸す荷
が、近くの港にあるか。
【0033】既に積んだ荷の近くの港で卸しも近くの
港である荷があるか。次に、ステップS9で選んだ荷よ
り寄港順位を判定して航海データの作成を行い、ステッ
プS10で航海期間を計算し、ステップS11に進む。
ステップS11で航海予定期間を過ぎたかどうか判別
し、過ぎていなければステップS8に戻り、過ぎていた
ら処理を終了する。
【0034】図6は、図5のステップS8の船輸送すべ
き荷より荷を選択するルーチンを示す。このルーチンで
は、まずステップS20で荷物データを1件取出し、ス
テップS21でその荷を積む港が積込み港と同じか判定
する。その荷を積む港が積込み港と同じでないならステ
ップS20に戻り、同じならステップS22に進む。ス
テップS22では卸港を判定する。すなわち、その荷を
卸す港が卸港と同じか判定する。その荷を卸す港が卸港
と同じでないならステップS20に戻り、同じならステ
ップS23に進む。ここで積込み港と卸港とはステップ
S8で述べたルールにしたがって設定されている。
【0035】ステップS23ではその荷の到着日が納期
(4月上旬などのように10日単位で指定)を満してい
るか判定する。満していない場合はステップS20に戻
る。満している場合は、ステップS24で嵩比重換算を
行い、ステップS25で荷物データを一時記憶領域に保
存する。そして、ステップS26でその荷を積むと満船
になるかどうか判別する。ここで積載率が100%を越
えれば、100%を越えたものは積残しに、足りなけれ
ばさらに別の荷と混載することとなる。ステップS26
で満船にならないなら再びステップS20に戻る。満船
になる場合は、ステップS27で1件の荷のデータを積
みと卸しのデータ2件に分解する。次に、ステップS2
8で、分解したデータを船の寄港順位に並べ変える。次
に、ステップS29で積みと卸しの間に船の航海のデー
タ、卸し後に水洗の必要な荷については、水洗のデータ
を補間し、リターンする。ここで、ステップS27から
S29では、時間の計算は行っていない。この計算につ
いては図7に示す。
【0036】図7は、図5のステップS9の今回選択し
た荷より最短の寄港順位・航海経路決定ルーチンを示
す。この寄港順位・航海経路決定ルーチンでは、まずス
テップS40で図6の処理で生成した積み・卸し・航海
・水洗のデータを1件取出す。次に、ステップS41で
取出したデータが積込みデータであるかどうか判別す
る。積込みである場合はステップS42で積込み計算を
行って積込みに要する時間を計算し、ステップS49に
進む。ステップS41で積込みでない場合は、ステップ
S43に進み航海データであるか否かを判別する。航海
データである場合はステップS44で航海計算を行って
航海に要する時間を計算し、ステップS49に進む。航
海データでない場合は、ステップS45に進み卸しデー
タであるか否かを判別する。卸しデータである場合はス
テップS46で卸し計算を行って卸しに要する時間を計
算し、ステップS49に進む。卸しデータでない場合
は、ステップS47に進み水洗データであるか否かを判
別する。水洗データである場合はステップS48で水洗
計算を行って水洗に要する時間を計算し、ステップS4
9に進む。ステップS47で水洗でない場合はステップ
S49に進む。ステップS49で運航効率を判定するた
めの評価諸元(表1の下段)を計算し、リターンする。
ただし、ステップS49では既にステップS42,S4
4,S46,S48で計算したものは除く。
【0037】図8は、図7のステップS42の荷物の積
込み計算ルーチンを示す。積込み計算ルーチンでは、ま
ずステップS60で読込んだカレンダーよりその入港日
に荷役が可能かどうか、すなわち入港日が港の休日かど
うかを判別する。入港日が港の休日なら、ステップS6
5で入港日としてその休日の次の港の稼動日をセット
し、ステップS66に進む。ステップS60で入港日が
港の休日でなければ、ステップS61で荷役可能時間の
入港であるかどうか判別する。荷役可能時間の入港でな
い場合は、ステップS66で入港時間として荷役可能時
間をセットし待ち時間を待計に加算し、ステップS62
に進む。ステップS61で荷役可能時間の入港である場
合は、そのままステップS62に進む。入港時間が荷役
可能な時間内であれば、入港時間を荷役開始時間に等し
くすればよい。入港時間が荷役を開始できる時間より早
い場合は、荷役可能時間まで待つことになり、表1下段
の待計に加算される。この荷役可能時間は、夏と冬とで
異なるため(港湾能力の読込みで入力)上記のステップ
S60,S61,S65,S66のように判定してセッ
トしている。
【0038】次に、ステップS62で港と荷物によりク
レーン能力を決定する。そして、ステップS63で積込
み時間を求め(荷の重量÷1時間当りのクレーン能
力)、荷役終了時間を求める。次に、ステップS64で
表1の下段に示した積込時間総計と積込重量総計を求め
て、リターンする。
【0039】図9は、図7のステップS44の航海計算
ルーチンを示す。航海計算ルーチンでは、まずステップ
S70で航行距離は太平洋経由が短いか日本海経由が短
いかを判別する。太平洋経由が短い場合は、ステップS
75に分岐し、経由航路として太平洋経由をセットし、
ステップS73に進む。ステップS70で日本海経由が
短い場合は、ステップS71で航行時期が12月〜3月
かまたは4〜11月かを判別する。12月〜3月である
場合は、冬場ということであるからステップS75で船
の経路を太平洋経由とし、ステップS73に進む。12
月〜3月でない場合はステップS73に進む。ステップ
S73では航海所要日数を計算する。これは経由航路の
距離データを船の速力で割って、航海所要日数と到着日
を求めるものである。次に、ステップS74で表1の下
段に示した航海時間総計に加算し、リターンする。
【0040】図10は、図7のステップS46の荷物の
卸し計算ルーチンを示す。卸し計算ルーチンのステップ
S80〜S82,S85,S86は、図8の積込み計算
ルーチンのステップS60〜S62,S65,S66と
それぞれ同様であるので説明は省略する。ステップS8
2の後、ステップS83で卸し時間を求め(荷の重量÷
1時間当りのクレーン能力)、荷役終了時間を求める。
次に、ステップS64で表1の下段に示した卸時間総計
と卸重量総計を求めて、リターンする。
【0041】図11は、図7のステップS48の水洗計
算ルーチンを示す。水洗計算ルーチンでは、まずステッ
プS90で卸しが完了した(船の積み荷がゼロ)かどう
か判別する。卸しが完了していない場合はそのままリタ
ーンする。卸しが完了している場合は、ステップS91
で船の水洗が必要かどうか判別する。水洗が必要でなけ
ればそのままリターンする。水洗が必要である場合は、
ステップS92で水洗時間を計算し、ステップS93で
表1の下段に示した水洗時間総計に加算し、リターンす
る。
【0042】以上のようにして、このシステムは運行計
画データを複数組自動作成するので、各評価諸元ごとに
よりよい順に編集して出力する。
【0043】さらに、このシステムでは船の実際の動き
を示す動静状況を入力することができる。
【0044】図12は、海上での(航海中)通過点入力
画面を示す。動静状況は、入港の日時、作業開始時間な
どの実際の実績、および今後の予定を示す。動静状況
は、各船から定期的に報告される。報告された動静状況
はキーボード2から入力する。図12の入力画面におい
て、41は実績か予定かの別を湿す。”J”は実績、”
Y”は予定を示す。42は通過点の月日時分、43は天
候、44は風向き、45は風力、46は通過点の名称を
示す。このような画面で入力した動静状況に応じて船の
動きを、図13のようにディスプレイ3にビジュアルに
表示することができる。
【0045】図13において、画面101に日本地図1
02が表示され、船の動きを示す表示103がなされて
いる。表示103は時計の形を模した表示であり、その
側に記された数字はその港の入港あるいは出港の日を示
す。時計の表示はその時刻を示す。動静状況が入力され
ると、その入力データに基づいて表示103が描かれ
る。未だ動静状況が入力されていない場合は、運行計画
の予定の沿って表示103が描かれる。入力された動静
状況に基づく表示103と運行計画の予定の沿う表示1
03とは、異なる表示の色で表示され、どこまでが船が
実際に航行した実績のデータであるか一目で分かるよう
になっている。さらに、昼と夜とで時計表示の色を変
え、昼と夜の区別が一目で分かるようになっている。図
13の表示は図14のように拡大して表示させることも
できる。以上のように、始めは船の運行の予定が表示さ
れ、動静状況が入力されるごとに、実際の実績が表示さ
れる。
【0046】図15は、入力された動静データに基づき
ビジュアルに表示するためのデータ作成のメインルーチ
ンを示す。システムが起動されると、まずステップS1
01でカレンダーを読込み、ステップS102で航海時
間を読込み、ステップS103で港湾能力を読込み、ス
テップS104でクレーン能力を読込む。以上の処理は
図5のステップS3〜S6とほぼ同じである。次に、ス
テップS105で図5の処理により作成した計画データ
の中から今回採用した計画のデータを読込む。さらに、
ステップS106で今回の計画データに基づいた船の運
航の状況(動静)データを読込む。ステップS107で
は、航海中の通過点の位置データを読込む。次に、ステ
ップS108で船が航海中かどうか判定し、航海中なら
ばステップS109に進み、航海中でなければステップ
S111に分岐する。ステップS109では、ステップ
S107の位置データを用い、次に入港する港の通過予
定時間を計算する。次に、ステップS110で次の通過
点は港かどうか判別する。港でない場合は、ステップS
109に戻る。通過点が港の場合は、ステップS111
で荷役時間を計算するなど航海スケジュールを再度計算
し(図5と同様の計算)て表示用データとし、ステップ
S112で航海予定が完了したかどうか判別する。航海
予定か完了していなければ、再びステップS11に戻っ
て航海スケジュールを再度計算する。ステップS112
で航海予定が完了していたら処理終了する。
【0047】図15の処理により表示用データが作成さ
れたら、図16に示す表示用ルーチンにより表示を行
う。まずステップS121では図15で計算した通過点
の通過時間を読込む。次に、ステップS122で日本地
図のデータ(海岸線データ)を読込み、ステップS12
3で表示範囲(日本全域、または瀬戸内海のみなど)を
指定したデータを読込む。そして、ステップS124で
指定した範囲の日本地図を表示し、ステップS125で
通過点の位置に時計で通過時間を表示し、処理を終了す
る。
【0048】図17は、図16ステップS125の時計
表示のルーチンを示す。まず、ステップS131で通過
時間の表示データが実績か今後の予定かを判別する。実
績のときはステップS132に進み、予定のときはステ
ップS136に分岐する。ステップS132では時計の
文字盤の色が赤となるようにセットし、ステップS13
3に進む。ステップS136では時計の文字盤の色が緑
となるようにセットし、ステップS133に進む。ステ
ップS133で通過時間が昼間か夜間かを判別する。夜
間のときはステップS134に進み、昼間のときはステ
ップS137に分岐する。ステップS134では時計の
針の色が紫となるようにセットし、ステップS135に
進む。ステップS137では時計の針の色が黄色となる
ようにセットし、ステップS135に進む。最後に、ス
テップS135で時計を表示し、リターンする。
【0049】以上述べた方法で表示される図13,14
のようなデータは、通信制御装置8を介して各港の支店
などに設置された端末機9−1,9−2,9−3,…で
アクセスできる。したがって、各支店でも図13,14
のような表示を見ることができるので、正確な積み卸し
の時間などを把握できその準備をすることができるよう
になる。
【0050】なお、船の運行は天候や海の荒れ具合、荷
の積み卸しの状況などにより、必ずしも計画通りにいく
とは限らない。そのため、動静状況が運行計画に対して
大幅にずれてきたような場合は、計画を見直す必要があ
る。このシステムでは、上述のような手順で運行計画デ
ータを迅速に自動作成することができるので、運行計画
を見直す場合も即時に対応できる。見直した計画は、端
末機9−1,9−2,9−3,…にて各支店にも即時に
送られるので、各支店の側でも見直し計画に即時に対応
できるようになる。見直した計画は、端末機9−1,9
−2,9−3,…にて各支店にも同時に送られるので、
各支店の側でも見直し計画に即時に対応できるようにな
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複数組の荷データおよび船の積込み可能重量データ
を入力し船の運行計画データを自動作成し、輸送する荷
の総重量および総航行距離が大きい運行計画データを上
位から所定数だけ出力するようにしているので、高い輸
送効率で輸送を行うことができるような輸送計画を迅速
に自動作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る船の運行計画自動作
成システムのブロック図
【図2】 船の積込み可能重量データ入力時の画面表示
【図3】 荷データの入力時の画面表示例
【図4】 運行計画をダイヤグラム形式で出力した例
【図5】 このシステムのメインルーチンを示すフロー
チャート
【図6】 船輸送すべき荷を選択するルーチンを示すフ
ローチャート
【図7】 最短の寄港順位・航海経路決定ルーチンを示
すフローチャート
【図8】 荷物の積込み計算ルーチンを示すフローチャ
ート
【図9】 航海計算ルーチンを示すフローチャート
【図10】 荷物の卸し計算ルーチンを示すフローチャ
ート
【図11】 水洗計算ルーチンを示すフローチャート
【図12】 動静入力画面の表示例
【図13】 船の運行計画および動静状況をビジュアル
に表示した例
【図14】 図13の表示を拡大表示した例
【図15】 入力された動静より、以降の予定を計算す
るルーチンを示すフローチャート
【図16】 動静と予定を表示するルーチンを示すフロ
ーチャート
【図17】 時計を表示するルーチンを示すフローチャ
ート
【符号の説明】
1…中央処理装置(CPU)、2…キーボード、3…デ
ィスプレイ、4…プリンタ、5…メモリ、6…ディスク
装置、7…フロッピーディスク装置、8…通信制御装
置、9−1,9−2,9−3…端末機。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船輸送の運行計画を自動作成する運行計
    画自動作成システムであって、 船輸送すべき荷の種類、積出し港、荷卸し港、および納
    入時期を含む荷データを複数組入力する荷データ入力手
    段と、 荷の輸送に用いる船の積込み可能重量データを入力する
    積込み可能重量データ入力手段と、 上記複数組の荷データおよび上記積込み可能重量データ
    に基づいて、所定期間内における船の運行計画データを
    複数組自動作成する運行計画データ作成手段と、該複数
    組の運行計画データのそれぞれについて、輸送する荷の
    総重量および総航行距離を算出する算出手段と、 上記総重量または総航行距離が大きい運行計画データを
    上位から所定数だけ出力する出力手段とを具備すること
    を特徴とする船の運行計画自動作成システム。
  2. 【請求項2】 さらに、前記運行計画データをダイヤグ
    ラム形式で出力する手段を備えた請求項1に記載の船の
    運行計画自動作成システム。
  3. 【請求項3】 さらに、船の実際の動きを示す動静状況
    を入力する手段を備え、動静状況の入力後に再度その船
    の見直し運行計画データを自動作成し出力する請求項1
    または2に記載の船の運行計画自動作成システム。
JP3183956A 1991-06-28 1991-06-28 船の運行計画自動作成システム Pending JPH0512308A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002016236A1 (fr) * 2000-08-25 2002-02-28 Mitsui & Co., Ltd. Systeme de gestion d'affretement de navire
JP2003072951A (ja) * 2001-09-06 2003-03-12 Nisshin:Kk 複合輸送される貨物のトラッキング・マルチサービスシステム
JP2009227406A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Railway Technical Res Inst 配船計画作成装置、プログラム及び配船計画作成方法
JP2012148896A (ja) * 2010-12-28 2012-08-09 Jfe Steel Corp 配送計画作成装置及び配送計画作成プログラム
WO2015033443A1 (ja) * 2013-09-06 2015-03-12 日本郵船株式会社 船舶の航行スケジュールの管理を支援するための装置、プログラム、記録媒体および方法

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