JP2003072380A - ルーフ機構格納部のカバー装置 - Google Patents
ルーフ機構格納部のカバー装置Info
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Abstract
ードトップ車両のルーフ機構格納部において、比較的に
経済的な構造を有するカバー装置を提供する。 【解決手段】 カバー装置は、ルーフ機構を車体の後部
にある座席後部領域の後方に配設されたルーフ機構格納
部内に枢回させることが可能である。該ルーフ機構格納
部を閉じるリッド1は、後部に向かい畳み込むことがで
き、また、前側及び後側カバー部材6,7を有するカバ
ーユニットは、閉じたリッド1の前縁部2と上記座席後
部領域の後縁部との間に形成される空間を閉じる。各カ
バー部材の操作を簡略化するため、後側カバー部材7
は、前側カバー部材6に枢回可能に調整できる仕方で装
着されると共に、該後側カバー部材が前側カバー部材の
後縁部12及びリッド1の前縁部2の間の開口部17を
閉じる作動位置と、該後側カバー部材が開口部17を空
ける不作動位置との間に調整できる。
Description
分に記載の構成を有する、格納可能なルーフ機構を備え
た車両、特にハードトップ車のルーフ機構格納部のカバ
ー装置に関するものである。
トップ車のための上述したようなカバー装置を開示して
おり、このカバー装置において、ルーフ機構は、フロン
トルーフ部と、そこに接続されたリアウィンドウ部とを
有している。該ルーフ機構は、車体に支持された確動制
御装置により枢回されて、車体の後部にある座席後部領
域の後方に配設されたルーフ機構格納部に入ることがで
きる。このルーフ機構格納部は、後部に向かいたたみ込
むことのできるルーフ機構格納部リッドで閉じることが
できる。開閉過程中に、閉じたルーフ機構格納部リッド
の前縁部と車体座席後部領域の後縁部との間に、カバー
ユニットにより閉じることのできる空間が形成される。
このカバーユニットは、前側カバー部材,中央カバー部
材及び後側カバー部材に加えて、2つの側部カバー部材
を有しており、これらカバー部材は、ルーフ機構が格納
されたカバーユニットの閉位置において、空間の実質的
に平らな連続カバーを形成する。このカバーは、同高と
なる仕方で、座席後部領域及び閉じたルーフ機構格納部
リッドに隣接する。
み装置が設けられていて、これにより、後側カバー部材
と中央カバー部材とを、ほぼ垂直に位置決めされた固定
位置へと移動させることができる。この固定位置におい
ては、後側カバー部材及び中央カバー部材の下側面が互
いに当接する。この折りたたみ位置において、中央カバ
ー部材及び後側カバー部材は、前側カバー部材の後縁部
と隣接している。ルーフ機構の枢回に必要な調整通路を
空けるために、カバー部材は折りたたみできることが必
要である。また、全てのカバー部材は、キャリッジ(car
riage)の態様で車両の長手方向に一緒に調整することが
できる。この場合、ルーフ機構が格納されたときに、開
口部を覆うことができるように、車両の長手方向に調整
できることが必要である。ここで、上述の開口部は、ル
ーフ機構格納部リッドの前縁部の直前にルーフ機構が格
納されたときにのみ形成されると共に、ルーフ機構が閉
じられるときにリアウィンドウ部の下縁部領域により閉
じられる。従って、既知のカバー装置のカバーユニット
は、閉じたルーフ機構に割り当てられる前側閉止位置を
有しており、この前側閉止位置において、諸カバー部材
は前方へ変位されてルーフ機構のために開口部を空け
る。また、既知のカバー装置のカバーユニットは、この
前側閉止位置だけでなく、格納されたルーフ機構に割り
当てられる後側閉止位置を有しており、この後側閉止位
置において、後側へ変位される諸カバー部材が開口部を
閉じる。包括的に見ると、この既知カバー装置では、異
なる調整可能性を実現することが比較的に複雑である。
と、冒頭に述べた形式のカバー装置について、比較的に
経済的な構造を有する有利な実施例を提供するという課
題に関するものである。
記載の特徴を有するカバー装置によって解決される。即
ち、本発明のカバー装置は、後側カバー部材が、前側カ
バー部材に枢回可能に調整できる仕方で装着されると共
に、該後側カバー部材が、前記前側カバー部材の後縁部
及びルーフ機構格納部リッドの前縁部の間の開口部を閉
じる作動位置と、前記後側カバー部材が前記開口部を空
ける不作動位置との間に調整できることを特徴とするも
のである。有利な諸実施例は従属請求項に提案されてい
る。本発明に従って提案されているような前側カバー部
材への後側カバー部材の装着や、後側カバー部材の調整
のために備えられた調整運動機能により、例えばアクチ
ュエータ装置のように、諸カバー部材を調整するために
設けられた諸手段を簡略化する可能性が与えられる。特
に、座席後部領域及びルーフ機構格納部リッドの間にあ
るルーフ機構のための開口部を空けたり閉ざしたりする
ために、個々のカバー部材を車両の長手方向に調整する
必要がない。これは、後側カバー部材がたたんでしまい
込まれるときに、前側カバー部材が空間を閉鎖すべく閉
じたルーフ機構の下縁部領域の内側に実質的に同じ高さ
で当接するようになるような方法で後側カバー部材の寸
法が精確に選ばれているために実現されていることであ
る。
材は、その不作動位置をとるために前側カバー部材の下
側に畳み込むことができるような方法で、前側カバー部
材に装着することができる。この実施例においては、ル
ーフ機構が閉じられるときに、必要とはされていない後
側カバー部材が車両の内部外に配設され、その結果、一
方では、前側カバー部材により形成された荷物棚の領域
において車両内でより広い内部スペースを利用できるよ
うになり、他方では、このようにして得られた全体的な
視覚効果は高い審美的価値をもつことになる。
を調整するために、レバー装置を前側カバー部材に取り
付けることができる。このレバー装置は、入力端におけ
る線状調整を後側カバー部材の枢回調整に変換する。線
状運動は、外部駆動装置からレバー装置に特別容易に伝
えることができるので、後側カバー部材の調整運動に必
要なこの外部駆動装置は、車両の適当な箇所で前側カバ
ー部材の外に比較的に少ない経費で収納することができ
る。
請求項、図面、及び図面に関する各図の関連説明から得
られる。
述した種々の特徴は、特定の組合せで使用されるだけで
なく、本発明の範囲から逸脱することなくその他の組合
せで、或いは独立して使用されうる。
示されており、この一例について以下の記載でより詳し
く説明することにする。
ている(乗用車は背面図以外では図示されていない)。
この乗用車は、格納可能なルーフ機構を有しており、従
って、コンバーチブル車と呼ばれるものである。このル
ーフ機構は、ハードトップと好んで呼ばれており、換言
すれば、金属もしくはプラスチックから製作された外板
エレメントをもつルーフ機構である。同様に、格納可能
なルーフ機構が基本的に布材料からなるソフトトップと
呼ばれるルーフ機構も可能である。乗用車のリアもしく
は後部には、下げたルーフ機構を収容するためのルーフ
機構格納部が形成されている。このルーフ機構格納部
は、ルーフ機構格納部リッド1で閉じることができる
が、該ルーフ機構格納部リッド1は、ルーフ機構格納部
を開くために後部に向かい折りたたむことができるよう
に、乗用車の車体に装着されている。ルーフ機構を収容
するためのスペースの隣りに或いは下方に、ルーフ機構
格納部がブーツもしくは収納部と呼ばれる付加的な収納
スペースを含んでいれば、ルーフ機構格納部リッド1
は、このブーツもしくは収納部を開くために前方に折り
たたむことができるように、具体化することも可能であ
る。
は、その前縁部2と乗用車の座席後部領域4の後縁部3
との間に空間(開口部)が画成されている。この空間
は、図1において、前側カバー部材6と、後側カバー部
材7と、2つの側部カバー部材8とを有するカバーユニ
ット5によって閉じられている。ルーフ機構が格納され
るときに、ルーフ機構格納部リッド1と座席後部領域4
との間の空間は、カバーユニット5の4つのカバー部材
6,7,8により本質的に隙間なく閉じられ、その際、
カバー部材6,7,8は、ほぼ面一でルーフ機構格納部
リッド1の表面及び座席後部領域4の後縁部3の表面と
ほぼ面一で隣り合っている。ルーフ機構が閉じられると
きに、後側カバー部材7及び側部カバー部材8は折り畳
まれるので、折り畳まれた後側カバー部材7によって開
口部17(図3参照)が画成されており、ルーフ機構格
納部から引き出されたルーフ機構の後下縁部がこの開口
部17を貫通して延在している。一方、折り畳まれた各
側部カバー部材8が開口部18を画成し、閉じられたル
ーフ機構(図3において符号10により表わされてい
る)のC形ピラー(図3において符号9で表わされてい
る)が開口部18(図3参照)を貫通して延在してい
る。前側カバー部材6は、ルーフ機構が閉じられる閉位
置において乗用車の内部に荷物棚を形成する。
枢回できるように装着されており、一方、後側カバー部
材7は、前側カバー部材6の回りに枢回できるように装
着されている。側部カバー部材8はルーフ機構格納部リ
ッド1の回りに枢回できるように装着されている。本発
明に従い提案されているような個々のカバー部材6,
7,8の装着により、図2〜図5に関して特に詳細にこ
れから説明するような特別の調整運動が可能となる。図
2及び図3にはカバーユニット5のカバー部材6,7,
8とルーフ機構格納部リッド1のみが例示されており、
一方、図4及び図5には後側カバー部材7の調整機構に
関する詳細が記載されている。
構格納部内にしまい込まれており、カバーユニット5は
その閉位置に配置されているので、全てのカバー部材
6,7,8は一体形状で空間を閉じるように機能してい
る。この過程において、側部カバー部材8及び後側カバ
ー部材7はたたまれておらず、伸びている。
て、前縁部11で、座席後部領域4の後縁部3(図1参
照)に隣接している。前側カバー部材6は後側カバー部
材7の後縁部12で前縁部13と隣接している。後側カ
バー部材7については、その後縁部14で、ルーフ機構
格納部リッド1の前縁部2に隣接している。側部カバー
部材8は、ルーフ機構格納部リッド1の前縁部2と、後
側カバー部材7の側縁部領域15及び前側カバー部材6
の側縁部領域16とに隣接している。更に、側部カバー
部材8は、座席後部領域4の後縁部3と隣接している
(図1参照)。
ために、ルーフ機構格納部リッド1は、側部カバー部材
8を伸ばした作動位置にしたまま、後部へ向かって先ず
折り畳まれる。その後、ルーフ機構10はルーフ機構格
納部の外部に枢回されて、それまで開いていた乗用車の
内部を閉鎖する。前側カバー部材6及び後側カバー部材
7の調整運動は同期しているので、前側カバー部材6が
適切な時期に前部に向かい折り畳まれると、後側カバー
部材7が前側カバー部材6の下側に折り畳んでしまえる
ようになっている。前側カバー部材6を垂直方向に位置
決めする結果として、また、後側カバー部材7を畳み込
む結果として、ルーフ機構10のために十分に大きな調
整通路を利用することができる。ルーフ機構10が閉じ
られるときに、前側カバー部材6は次いで後部及び底部
に向かい再び折りかえされるが、後側カバー部材7は、
前側カバー部材6の下側で、不作動位置と呼ばれる畳み
込まれた位置に留まっている。ルーフ機構格納部リッド
1を前部に向かいかつ底部に向かい折り返す前に、側部
カバー部材8はルーフ機構格納部リッド1の下側に畳み
込まれ、その不作動位置に入る。
が閉じられて、そしてルーフ機構格納部が閉じられると
きに得られる状態を示している。この状態において、前
側カバー部材6及びルーフ機構格納部リッド1は同じ閉
位置にあり、空間及びルーフ機構格納部を閉じるために
ルーフ機構10が格納されるときにも、前側カバー部材
6及びルーフ機構格納部リッド1は図2においてこの閉
位置を占めている。しかし、図2とは対照的に、この状
態では、後側カバー部材7は前側カバー部材6の下側に
畳み込まれており、また側部カバー部材8はルーフ機構
格納部リッド1の下側に畳み込まれている。
位置にしまい込まれると、ルーフ機構10の下側後縁部
(図示せず)の延在する開口部17が前側カバー部材6
の後縁部12とルーフ機構格納部リッド1の前縁部2と
の間に形成される。畳み込まれた各側部カバー部材8
は、前側カバー部材とルーフ機構格納部リッド1との間
にある、破線で表わされた閉じたルーフ機構10のC形
ピラー9のための開口部18を画成している。ルーフ機
構10が閉止されるときに、畳み込まれたカバー部材7
及び8はこうして隠され、特に審美的に好ましい車両室
内を提供する。これは、ルーフ機構10が閉じたとき
に、前側カバー部材6がその後縁部12で閉じたルーフ
機構10の下側内縁部と実質的に連続的に隣接するよう
に、側部カバー部材8及び後側カバー部材7の大きさが
選択されている、という事実により特に可能である。
を調整するために、レバー装置19が前側カバー部材6
に直接的に或いは担持板20(破線で表示)を介して間
接的に取り付けて設けられている。このレバー装置19
は、内端でレバー装置に作用すると共に双頭矢印21に
より符号化されて表わされた直線状の調整が前側カバー
部材6に平行に延びる枢回軸22回りの後側カバー部材
7の枢回調整に変換されるような態様で具体化されてい
る。ここで、後側カバー部材7はヒンジ23により前側
カバー部材6に装着されている。レバー装置19は、前
側カバー部材6上に実質的に垂直に配置されると共に同
前側カバー部材6に関して固定されたピボット軸25の
回りに枢回することができるように前側カバー部材6に
装着された、偏向レバー24を有している。双頭矢印2
1に沿った偏向レバー24に直線状の調整を加えるため
に、プッシュプルのケーブルユニット27が符号26で
示された部分でこの偏向レバー24に作用している。か
かるプッシュプルのケーブルユニット27は、圧縮及び
引張に対する剛性は大きい可撓性のチューブ29内を延
びる、圧縮及び引張に対する剛性は大きい可撓性ケーブ
ル28から構成されるのが一般的である。このチューブ
29は、ホルダ30によって前側カバー部材6に取り付
けられている。可撓性ケーブル28は、チューブ29か
ら軸心方向に現われる端部のところに、ロッド部材もし
くは管状部材31を有している。この管状部材31は、
曲げ剛性が大きく、また引張及び圧縮に対する剛性が大
きく、接続部材32を用いて符号26で示された部分で
偏向レバー24に対し枢動可能に作用している。プッシ
ュプルのケーブルユニット27は、その外端(図示せ
ず)で、後側カバー部材7の枢回を調整するために使用
すべきである適当な外部線状駆動装置に接続することが
できる。ここで、好適な実施例は、プッシュプルのケー
ブルユニット27がルーフ機構の枢回を調整するために
設けられると共に車体に支持される確動制御装置(図示
せず)に一体化されている実施例である。後側カバー部
材7の調整は、この確動制御装置とプッシュプルケーブ
ルユニット27との間の機械的確動継手によってルーフ
機構の調整運動と確実に同期させることができる。その
結果、絶えず一定の同期運動が後側カバー部材7に対し
て得られる。
球形自在継手34により偏向レバー24に装着されると
共に、他端で第2球形自在継手35により取付部材36
に装着された連結ロッド33が作用している。なお、取
付部材36は後側カバー部材7に装着されている。後側
カバー部材7の作動位置(図4に示す)において、連結
ロッド33は前側カバー部材6の下側に沿って実質的に
平らに延びており、その結果、比較的に平らな全体構造
が得られる。
たときにガイドリンク37の中に延びて入る。前側カバ
ー部材6又は担持板20に装着されているこのガイドリ
ンク37は、この場合、連結ロッド33の全長にわたり
その長手方向軸線に関して横断する方向に係合する。こ
の構造によって、後側カバー部材7の作動位置が強制的
に安定化されると共に、調整されて作動位置に入った後
側カバー部材7を確実にロックする手段が形成される。
ね部材39が偏向レバー24に対して符号38で示す一
端で関節式に作用している。この空気ばね39は、符号
40で示す他端で前側カバー部材6に対して、固定され
てはいるが、ピボット軸25に平行に延びる軸線回りに
回転可能に接続されている。空気ばね39は、同空気ば
ねにより偏向レバー24に、従って、レバー装置19全
体にプレストレスを与えて、後側カバー部材7がその折
り畳み状態から伸びた作動位置を占めている図4の位置
に入れるような方法で、位置決めされ偏向レバー24に
接続されている。
7が図4に示した作動位置にある場合に、偏向レバー2
4が第1オーバーセンター位置を占めることである。こ
の第1オーバーセンター位置においては、図4における
連結ロッド33の力の伝達方向は偏向レバー24のピボ
ット軸25を左側に通る。これは、第1オーバーセンタ
ー位置において、連結ロッド33を介して偏向レバー2
4に加えられる圧縮力が偏向レバー24を反時計方向
に、即ち、後側カバー部材7の不作動化を防止する方向
に駆動することを意味している。この結果、後側カバー
部材7に作用する復元力が偏向レバー24の枢回を引き
起こすことはできない。この範囲で作動位置は安定して
いる。
5に示す)にある場合に、偏向レバー24は第2オーバ
ーセンター位置を有し、この位置においては、図5によ
る空気ばね39の力の方向は偏向レバー24のピボット
軸25の真下を通る。これは、第2オーバーセンター位
置において、空気ばね39を介して偏向レバー24に加
えられる圧縮力(ばね復元力)が偏向レバー24を時計
方向に、即ち、後側カバー部材7の作動を防止する方向
に駆動することを意味している。これは空気ばね39が
不作動位置を固定することを意味する。
に作動する。
す)から枢回して不作動位置(図5に示す)に入れるた
めに、符号26のところでプッシュプルのケーブルユニ
ット27を介して偏向レバー24に対する張力調整が行
われ、その結果、偏向レバー24は時計方向に駆動され
る。時計方向へ偏向レバー24を回転調整している間、
空気ばね39にそのばね力と反対の方向に応力が加えら
れる。また、この過程において、取付部材36を介して
後側カバー部材7に引張力が加えられるように、連結ロ
ッド33はガイドリンク37外に移動される。その結
果、設けられている諸レバーアームにより、ピボット軸
22回りの後側カバー部材7の枢回調整が確実に行われ
る。この枢回調整中に、第2球形自在継手35と前側カ
バー部材6との間の距離が先ず長くなり、再び短くなっ
て、それに応じて連結ロッド33の空間傾斜が同時に変
化する。所望の運動を実現するために、後側カバー部材
7を前側カバー部材6に装着させているヒンジ23は、
例えば、後側カバー部材7が図4の作動位置にあるとき
に、上述のように規定されたピボット軸22が連結ロッ
ド33の第1及び第2球形自在継手34,35のほぼ間
を延びるような方法で、位置決めしうる。
作動位置に達しており、即ち、後側カバー部材7は前側
カバー部材6の下側に折りたたまれていて、2つのカバ
ー部材6及び7がそれらの上側面を互いに平行に延ばし
ながら下側面同士をあたかも当接させるようにして、全
体的に、非常に平らな配列が得られる。
られる偏向レバー24の第2オーバーセンター位置は、
空気ばね39の比較的に強い復元力により偏向レバー2
4を更に時計方向に、即ち、後側カバー部材7の不作動
方向に駆動するという効果を有している。このようにし
て、後側カバー部材7の不作動位置が確実にされる。後
側カバー部材7を付勢もしくは作動するために、空気ば
ね39の復元力に何よりも先に勝たねばならない圧縮力
がプッシュプルのケーブルユニット27を介して偏向レ
バー24に加えられるべきである。しかし、第2オーバ
ーセンター位置を乗り越えた後は、空気ばね39の復元
力は、後側カバー部材7の作動を支援する。
ット駆動装置(図示せず)を設け、これにより、ピボッ
ト軸線22に平行に延びる軸線回りに前側カバー部材6
を乗用車の車体に関して枢回状に調整することが可能で
ある。このピボット駆動装置は、確動制御装置(既に説
明した)と前側カバー部材6のピボット駆動装置との間
に機械的確動継手が形成されるような仕方でルーフ機構
を調整するため、上述の確動制御装置に好適に組み込ま
れる。前側カバー部材6を十分に大きく調整可能とする
ためには、この前側カバー部材6の枢回中心となる軸線
を前側カバー部材6からもっと遠い距離又はもっと近い
距離のところに配置する必要がありうる。また、このよ
うに比較的に大きな調整路(adjustment paths)であって
も後側カバー部材7のためのアクチュエータ駆動装置(a
ctuator drive)を確保可能とするために、プッシュプル
のケーブルユニット27は、それに対応した可撓構造と
なっており、これは可撓性のケーブル28及び可撓性の
チューブもしくはスリーブ29により実現されている。
前述したように、プッシュプルのケーブルユニット27
の他端(図4及び図5には示されていない)もまたルー
フ機構を調整するため上述の確動制御装置に好適に組み
込まれており、この場合、組込みは前側カバー部材6の
ためのピボット駆動装置の組込みとは基本的に無関係に
行うことができる。ルーフ機構10のための確動制御装
置に対する前側カバー部材6及び後側カバー部材7のた
めの駆動手段の機械的確動継手によって、前側カバー部
材6及び後側カバー部材7の枢回調整は、ルーフ機構の
調整運動途中に適当な方式で組み入れることができ、運
動途中のこの同期は、ルーフ機構の各調整手順について
機械的確動継手により再現可能である。従って、この方
法により全運動過程の機能信頼性が促進される。
フ機構格納部リッドの間にあるルーフ機構のための開口
部を空けたり閉ざしたりするために、個々のカバー部材
を車両の長手方向に調整する必要がなく、諸カバー部材
を調整するために設けられた諸手段を簡略化することが
でき、経済的である。また、車両内でより広い内部スペ
ースを利用できるようになり、他方では、このようにし
て得られた全体的な視覚効果は高い審美的価値をもつこ
とになる。
置を備えた乗用車の後部の斜視図である。
ルーフ機構が下げられた自動車(図示せず)のルーフ機
構格納部リッドとの斜視図である。
視図である。
れた状態を示す、前側カバー部材から見た図である。
いる状態を示す図である。
ー装置を備えた乗用車の後部の斜視図である。
成を示す図である。
面から見た構成を示す図である。
た構成を示す図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 格納可能なルーフ機構(10)を備えた
車両、特にハードトップ車両のルーフ機構格納部のカバ
ー装置であって、前記ルーフ機構(10)を車体の後部
にある座席後部領域(4)の後方に配設された前記ルー
フ機構格納部内に枢回させることが可能であると共に、
該ルーフ機構格納部をルーフ機構格納部リッド(1)で
閉じることが可能であり、該ルーフ機構格納部リッド
(1)は、後部に向かいたたみ込むことができると共
に、前側カバー部材(6)及び後側カバー部材(7)を
有するカバーユニット(5)で閉じることができる空間
を前記閉じたルーフ機構格納部リッド(1)の前縁部
(2)と前記座席後部領域(4)の後縁部(3)との間
に残している、ルーフ機構格納部のカバー装置におい
て、 前記後側カバー部材(7)は、前記前側カバー部材
(6)に枢回可能に調整できる仕方で装着されると共
に、該後側カバー部材(7)が、前記前側カバー部材
(6)の後縁部(12)及び前記ルーフ機構格納部リッ
ド(1)の前記前縁部(2)の間の開口部(17)を閉
じる作動位置と、前記後側カバー部材(7)が前記開口
部(17)を空ける不作動位置との間に調整できること
を特徴とするカバー装置。 - 【請求項2】 前記後側カバー部材(7)は、その前記
不作動位置において、前記前側カバー部材(6)の下側
に折りたたまれていることを特徴とする請求項1に記載
のカバー装置。 - 【請求項3】 前記後側カバー部材(7)の前記調整の
ため、入力端の線状調整を前記後側カバー部材(7)の
枢回調整に変換するレバー装置(19)が前記前側カバ
ー部材(6)に取り付けられていることを特徴とする請
求項1又は2に記載のカバー装置。 - 【請求項4】 前記レバー装置(19)は、前記前側カ
バー部材(6)に対して実質的に垂直に延びるピボット
軸(25)の回りに枢回可能に装着される偏向レバー
(24)を有しており、該偏向レバー(24)には、一
端に対して前記線状調整が行われると共に、連結ロッド
(33)が第1球形自在継手(34)により他端で装着
されており、該連結ロッド(33)は、その他端で、第
2球形自在継手(35)により前記後側カバー部材
(7)に直接又は間接に作用しており、前記偏向レバー
(24)に作用する引張調整力により前記連結ロッド
(33)を介して前記後側カバー部材(7)に引張調整
を行い、該引張調整力で前記後側カバー部材(7)を前
記前側カバー部材(6)の下側にたたんでしまい込むこ
とを特徴とする請求項3に記載のカバー装置。 - 【請求項5】 前記後側カバー部材(7)の前記作動位
置に達したときに、前記連結ロッド(33)がその両端
間でガイドリンク(37)に入り込み、該ガイドリンク
(37)が、その長手方向に関して横断方向に、前記連
結ロッド(33)にその両端間で側方から係合すること
を特徴とする請求項4に記載のカバー装置。 - 【請求項6】 回転の軸線(22)を中心として前記後
側カバー部材(7)が枢回可能に調整しうる仕方で前記
前側カバー部材(6)により装着され、前記軸線(2
2)は、前記連結ロッド(33)の前記球形自在継手
(34)及び(35)間で前記後側カバー部材(7)の
前記作動位置において、前記前側カバー部材(6)の面
上へ前記連結ロッド(33)の投影面が延びるようにし
たことを特徴とする請求項4又は5に記載のカバー装
置。 - 【請求項7】 前記後側カバー部材(7)の前記作動位
置において、前記偏向レバー(24)は、前記連結ロッ
ド(33)を介して前記偏向レバー(24)に加えられ
る圧力により、前記偏向レバー(24)を、前記後側カ
バー部材(7)の不作動を防止する方向に駆動する、第
1オーバーセンター位置を占めていることを特徴とする
請求項4〜6のいずれか1項に記載のカバー装置。 - 【請求項8】 前記レバー装置(19)は、前記作動位
置から出て前記不作動位置に入る前記後側カバー部材
(7)の調整を防止する、及び/又は、前記不作動位置
から出て前記作動位置に入る前記後側カバー部材(7)
の調整を支援する、ばね手段(39)有していることを
特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載のカバー
装置。 - 【請求項9】 前記ばね手段(39)は前記偏向レバー
(24)に係合することを特徴とする請求項8に記載の
カバー装置。 - 【請求項10】 前記後側カバー部材(7)の前記従動
位置において、前記偏向レバー(24)は、前記ばね手
段(39)を介して前記偏向レバー(24)に加えられ
る圧力により、前記偏向レバー(24)を、前記後側カ
バー部材(7)の作動化を防止する方向に駆動する、第
2オーバーセンター位置を占めていることを特徴とする
請求項9に記載のカバー装置。 - 【請求項11】 前記レバー装置は、線状の調整を伝達
する可撓性継手部材(27)を介して、前記ルーフ機構
(10)を支持するため前記車体に支持された前記確動
制御装置に機械的に確実に結合されていることを特徴と
する請求項3〜10のいずれか1項に記載のカバー装
置。 - 【請求項12】 前記可撓性継手部材は、プッシュプル
のケーブルユニット(27)として具体化されているこ
とを特徴とする請求項11に記載のカバー装置。 - 【請求項13】 前記レバー装置(19)とは独立して
前記ルーフ機構(10)の前記確動制御装置に機械的に
確実に結合されているピボット装置が前記前側カバー部
材(6)について設けられていることを特徴とする請求
項10又は11に記載のカバー装置。
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