JP2003071699A - 細孔加工方法およびその装置 - Google Patents
細孔加工方法およびその装置Info
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- JP2003071699A JP2003071699A JP2001267397A JP2001267397A JP2003071699A JP 2003071699 A JP2003071699 A JP 2003071699A JP 2001267397 A JP2001267397 A JP 2001267397A JP 2001267397 A JP2001267397 A JP 2001267397A JP 2003071699 A JP2003071699 A JP 2003071699A
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワイヤの捩れをなくして細孔から成る貫通孔
を有する部品の細孔を効率よく加工する細孔加工方法お
よびその装置を提供することにある。 【解決手段】 細孔から成る貫通孔が形成された複数の
ワークを一定方向に並べるとともに、前記複数のワーク
の細孔にワイヤを挿通し、前記複数のワークを回転させ
ながら前記ワイヤを一方向または往復走行させることに
より前記複数のワークの細孔を加工するに際し、隣り合
う前記複数のワークを互いに逆方向に回転させることを
特徴とする。
を有する部品の細孔を効率よく加工する細孔加工方法お
よびその装置を提供することにある。 【解決手段】 細孔から成る貫通孔が形成された複数の
ワークを一定方向に並べるとともに、前記複数のワーク
の細孔にワイヤを挿通し、前記複数のワークを回転させ
ながら前記ワイヤを一方向または往復走行させることに
より前記複数のワークの細孔を加工するに際し、隣り合
う前記複数のワークを互いに逆方向に回転させることを
特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光ファイバ
コネクタ用フェルールのように細孔から成る貫通孔を有
する部品の細孔加工方法およびその装置に関する。
コネクタ用フェルールのように細孔から成る貫通孔を有
する部品の細孔加工方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバコネクタ用フェルールは、光
ファイバ端末部を固定して光ファイバ同士の光結合を適
正にするためのもので、例えばジルコニア等のセラミッ
クス素材に貫通穴を射出成形で最初から形成しておき、
研磨仕上げしたり、ドリル加工で貫通孔を形成すること
が行われている。後者の場合はドリルの摩耗が激しいこ
と、加工時間がかかること等で実用的でない(例えば、
特開平5−66320号公報、特開2001−4734
5号公報、)。
ファイバ端末部を固定して光ファイバ同士の光結合を適
正にするためのもので、例えばジルコニア等のセラミッ
クス素材に貫通穴を射出成形で最初から形成しておき、
研磨仕上げしたり、ドリル加工で貫通孔を形成すること
が行われている。後者の場合はドリルの摩耗が激しいこ
と、加工時間がかかること等で実用的でない(例えば、
特開平5−66320号公報、特開2001−4734
5号公報、)。
【0003】また、前者の場合、複数個のセラミックス
素材から成るフェルール材を数珠つなぎ状に取り付け、
その細孔へ、研磨材を外周にコーティングした研磨用ワ
イヤを一方向あるいは往復走行させることにより加工
(研磨、ラッピング)することが行われている(例え
ば、特開平5−113523号公報、特開平6−511
62号公報、特開平6−118278号公報、特開平6
−143036号公報、特開平10−6194号公報、
特開平11−48105号公報、特開平6−14303
6号公報、特開2000−343391号公報)。
素材から成るフェルール材を数珠つなぎ状に取り付け、
その細孔へ、研磨材を外周にコーティングした研磨用ワ
イヤを一方向あるいは往復走行させることにより加工
(研磨、ラッピング)することが行われている(例え
ば、特開平5−113523号公報、特開平6−511
62号公報、特開平6−118278号公報、特開平6
−143036号公報、特開平10−6194号公報、
特開平11−48105号公報、特開平6−14303
6号公報、特開2000−343391号公報)。
【0004】また、フェルールを一定方向に回転させな
がら研磨用ワイヤを一方向あるいは往復走行させること
により加工することが行われている(例えば、特開平5
−113523号公報、特開2000−343391号
公報)。その例を第3図に示す。この細孔加工装置は、
ワイヤロール1に巻装された研磨用ワイヤ2を、ホルダ
3に保持した複数のフェルールW1〜W4の細孔a内に
挿通させた後、巻取モータ4により巻き取るように構成
されている。
がら研磨用ワイヤを一方向あるいは往復走行させること
により加工することが行われている(例えば、特開平5
−113523号公報、特開2000−343391号
公報)。その例を第3図に示す。この細孔加工装置は、
ワイヤロール1に巻装された研磨用ワイヤ2を、ホルダ
3に保持した複数のフェルールW1〜W4の細孔a内に
挿通させた後、巻取モータ4により巻き取るように構成
されている。
【0005】また、ホルダ3は回転自在になっており、
モータMと連結されている。この細孔加工装置によれ
ば、モータMによりホルダ3を介してフェルールW1〜
W4が回転されるとともに、巻取モータ4で研磨用ワイ
ヤ2が一定速度で巻き取られることになり、研磨用ワイ
ヤ2の外周面でホルダ3に装着されたフェルールW1〜
W4の細孔aの加工が行われる。
モータMと連結されている。この細孔加工装置によれ
ば、モータMによりホルダ3を介してフェルールW1〜
W4が回転されるとともに、巻取モータ4で研磨用ワイ
ヤ2が一定速度で巻き取られることになり、研磨用ワイ
ヤ2の外周面でホルダ3に装着されたフェルールW1〜
W4の細孔aの加工が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この細孔加工
装置では、ホルダ3が一定方向に回転させられているた
め、研磨材とフェルールW1〜W4との加工抵抗により
研磨用ワイヤ2が捩れてしまったりして、精密加工に不
具合を生じてしまう欠点があった。本発明は斯かる従来
の問題点を解決するために為されたもので、その目的
は、ワイヤの捩れをなくして細孔から成る貫通孔を有す
る部品の細孔を効率よく加工する細孔加工方法およびそ
の装置を提供することにある。
装置では、ホルダ3が一定方向に回転させられているた
め、研磨材とフェルールW1〜W4との加工抵抗により
研磨用ワイヤ2が捩れてしまったりして、精密加工に不
具合を生じてしまう欠点があった。本発明は斯かる従来
の問題点を解決するために為されたもので、その目的
は、ワイヤの捩れをなくして細孔から成る貫通孔を有す
る部品の細孔を効率よく加工する細孔加工方法およびそ
の装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
細孔から成る貫通孔が形成された複数のワークを一定方
向に並べるとともに、前記複数のワークの細孔にワイヤ
を挿通し、前記複数のワークを回転させながら前記ワイ
ヤを一方向または往復走行させることにより前記複数の
ワークの細孔を加工するに際し、隣り合う前記複数のワ
ークを互いに逆方向に回転させることを特徴とする。請
求項2に係る発明は、細孔から成る貫通孔が形成された
複数のワークを個別に回転自在に把持する保持装置と、
隣り合う前記保持装置を互いに逆方向に回転させる回転
装置と、前記複数のワークの細孔に挿通されるワイヤ
と、前記研磨用ワイヤを一方向または往復走行させる駆
動装置とから成ることを特徴とする。
細孔から成る貫通孔が形成された複数のワークを一定方
向に並べるとともに、前記複数のワークの細孔にワイヤ
を挿通し、前記複数のワークを回転させながら前記ワイ
ヤを一方向または往復走行させることにより前記複数の
ワークの細孔を加工するに際し、隣り合う前記複数のワ
ークを互いに逆方向に回転させることを特徴とする。請
求項2に係る発明は、細孔から成る貫通孔が形成された
複数のワークを個別に回転自在に把持する保持装置と、
隣り合う前記保持装置を互いに逆方向に回転させる回転
装置と、前記複数のワークの細孔に挿通されるワイヤ
と、前記研磨用ワイヤを一方向または往復走行させる駆
動装置とから成ることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態に基づいて説明する。図1は、本発明に係る細孔加工
方法の一実施形態を示す(請求項1に対応する)。本実
施形態に係る細孔加工方法を説明する。先ず、細孔から
成る貫通孔12が形成された4個のフェルール(ワー
ク)11a,11b,11c,11dを、それぞれの貫
通孔12の位置を同軸方向に揃えて並べる。ここで、貫
通孔12は、例えば、光ファイバまたは光ファイバ素線
を挿入するための孔であり、その孔径は適用されるタイ
プにより異なるが、例えば、SC型と呼ばれるフェルー
ルではφ0.126mm、深さ10mmとされている。
態に基づいて説明する。図1は、本発明に係る細孔加工
方法の一実施形態を示す(請求項1に対応する)。本実
施形態に係る細孔加工方法を説明する。先ず、細孔から
成る貫通孔12が形成された4個のフェルール(ワー
ク)11a,11b,11c,11dを、それぞれの貫
通孔12の位置を同軸方向に揃えて並べる。ここで、貫
通孔12は、例えば、光ファイバまたは光ファイバ素線
を挿入するための孔であり、その孔径は適用されるタイ
プにより異なるが、例えば、SC型と呼ばれるフェルー
ルではφ0.126mm、深さ10mmとされている。
【0009】次に、各フェルール11a,11b,11
c,11dの貫通孔12に研磨材を外周にコーティング
した研磨用ワイヤ13を挿通する。次に、各フェルール
11a,11b,11c,11dを回転させながら研磨
用ワイヤ13を一方向または往復走行させることにより
各フェルール11a,11b,11c,11dの貫通孔
12を加工する。
c,11dの貫通孔12に研磨材を外周にコーティング
した研磨用ワイヤ13を挿通する。次に、各フェルール
11a,11b,11c,11dを回転させながら研磨
用ワイヤ13を一方向または往復走行させることにより
各フェルール11a,11b,11c,11dの貫通孔
12を加工する。
【0010】この際、各フェルール11a,11b,1
1c,11dは、隣り合う各フェルール11a,11
b,11c,11dの回転が互いに逆方向に回転するよ
うに図示しない回転装置により回転される。研磨用ワイ
ヤ13による加工が終了すると、研磨用ワイヤ13の走
行が停止されるとともに、回転装置による各フェルール
11a,11b,11c,11dの回転が停止される。
1c,11dは、隣り合う各フェルール11a,11
b,11c,11dの回転が互いに逆方向に回転するよ
うに図示しない回転装置により回転される。研磨用ワイ
ヤ13による加工が終了すると、研磨用ワイヤ13の走
行が停止されるとともに、回転装置による各フェルール
11a,11b,11c,11dの回転が停止される。
【0011】以上のように、本実施形態によれば、研磨
用ワイヤ13を挿通させた各フェルール11a,11
b,11c,11dが夫々逆方向に回転させられている
ため、研磨用ワイヤ13にコーティングされた研磨材と
各フェルール11a,11b,11c,11dの貫通孔
12との加工抵抗が各フェルール11a,11b,11
c,11dへ加わっても研磨用ワイヤ13が捩れてしま
うことがないので、各フェルール11a,11b,11
c,11dに必要な精度を充分与えることができる。
用ワイヤ13を挿通させた各フェルール11a,11
b,11c,11dが夫々逆方向に回転させられている
ため、研磨用ワイヤ13にコーティングされた研磨材と
各フェルール11a,11b,11c,11dの貫通孔
12との加工抵抗が各フェルール11a,11b,11
c,11dへ加わっても研磨用ワイヤ13が捩れてしま
うことがないので、各フェルール11a,11b,11
c,11dに必要な精度を充分与えることができる。
【0012】また、フェルール11a,11b,11
c,11dの加工時に研磨用ワイヤ13が捩れることが
ないので、研磨用ワイヤ13自体の寿命が延び、長期な
加工が可能になる。なお、上記実施形態では、4個のフ
ェルール(ワーク)11a,11b,11c,11dの
貫通孔12の加工方法について説明したが、フェルール
(ワーク)の数は任意であり、本発明はこれに限定する
ものではない。
c,11dの加工時に研磨用ワイヤ13が捩れることが
ないので、研磨用ワイヤ13自体の寿命が延び、長期な
加工が可能になる。なお、上記実施形態では、4個のフ
ェルール(ワーク)11a,11b,11c,11dの
貫通孔12の加工方法について説明したが、フェルール
(ワーク)の数は任意であり、本発明はこれに限定する
ものではない。
【0013】また、研磨材を外周にコーティングした研
磨用ワイヤ13を用いた場合について説明したが、本発
明はこれに限らず、ラッピングペーストなどを塗布した
ワイヤを用いても良い。なお、研磨用ワイヤ13は、テ
ーパワイヤとすることが望ましい。図2は、本発明に係
る細孔加工装置の一実施形態を示す(請求項2に対応す
る)。
磨用ワイヤ13を用いた場合について説明したが、本発
明はこれに限らず、ラッピングペーストなどを塗布した
ワイヤを用いても良い。なお、研磨用ワイヤ13は、テ
ーパワイヤとすることが望ましい。図2は、本発明に係
る細孔加工装置の一実施形態を示す(請求項2に対応す
る)。
【0014】本実施形態に係る細孔加工装置20は、細
孔から成る貫通孔12が形成された4個のフェルール
(ワーク)11a,11b,11c,11dを個別に回
転自在に把持する保持装置21a,21b,21c,2
1dと、隣り合う保持装置21a,21b,21c,2
1dを互いに逆方向に回転させる2個のモータ22,2
3と、4個のフェルール(ワーク)11a,11b,1
1c,11dの貫通孔12に挿通される研磨用ワイヤ2
4と、研磨用ワイヤ24を一方向または往復走行させる
巻取モータ25とから成る。
孔から成る貫通孔12が形成された4個のフェルール
(ワーク)11a,11b,11c,11dを個別に回
転自在に把持する保持装置21a,21b,21c,2
1dと、隣り合う保持装置21a,21b,21c,2
1dを互いに逆方向に回転させる2個のモータ22,2
3と、4個のフェルール(ワーク)11a,11b,1
1c,11dの貫通孔12に挿通される研磨用ワイヤ2
4と、研磨用ワイヤ24を一方向または往復走行させる
巻取モータ25とから成る。
【0015】保持装置21a,21b,21c,21d
は、4個のフェルール(ワーク)11a,11b,11
c,11dにそれぞれ取り付けられた公知のチャックで
ある。保持装置21a,21cは、フェルール11a,
11cを右方向に回転するようにモータ22に連絡して
いる。
は、4個のフェルール(ワーク)11a,11b,11
c,11dにそれぞれ取り付けられた公知のチャックで
ある。保持装置21a,21cは、フェルール11a,
11cを右方向に回転するようにモータ22に連絡して
いる。
【0016】保持装置21b,21dは、フェルール1
1b,11dを左方向に回転するようにモータ23に連
絡している。研磨用ワイヤ24は、ロール30に巻装さ
れ、位置出しローラ31、ワイヤ送り出しローラ32,
32を介して4個のフェルール(ワーク)11a,11
b,11c,11dの貫通孔12内に挿通され、ワイヤ
回収ローラ33,33、位置出しローラ34を介して巻
取モータ25に巻き取られるようになっている。
1b,11dを左方向に回転するようにモータ23に連
絡している。研磨用ワイヤ24は、ロール30に巻装さ
れ、位置出しローラ31、ワイヤ送り出しローラ32,
32を介して4個のフェルール(ワーク)11a,11
b,11c,11dの貫通孔12内に挿通され、ワイヤ
回収ローラ33,33、位置出しローラ34を介して巻
取モータ25に巻き取られるようになっている。
【0017】次に、斯くして構成された本実施形態に係
る細孔加工装置20による作用を説明する。先ず、4個
のフェルール(ワーク)11a,11b,11c,11
dに保持装置21a,21b,21c,21dをそれぞ
れ取り付ける。各フェルール(ワーク)11a,11
b,11c,11dは、それぞれの貫通孔12が同一軸
線上に並ぶように保持装置21a,21b,21c,2
1dを介して図示しない支持装置にそれぞれ取り付けら
れる。
る細孔加工装置20による作用を説明する。先ず、4個
のフェルール(ワーク)11a,11b,11c,11
dに保持装置21a,21b,21c,21dをそれぞ
れ取り付ける。各フェルール(ワーク)11a,11
b,11c,11dは、それぞれの貫通孔12が同一軸
線上に並ぶように保持装置21a,21b,21c,2
1dを介して図示しない支持装置にそれぞれ取り付けら
れる。
【0018】次に、ロール30に巻装された研磨用ワイ
ヤ24を引き出し、位置出しローラ31、ワイヤ送り出
しローラ32,32を介して4個のフェルール(ワー
ク)11a,11b,11c,11dの貫通孔12内に
挿通する。フェルール(ワーク)11dの貫通孔12か
ら挿出する研磨用ワイヤ24は、ワイヤ回収ローラ3
3,33、位置出しローラ34を介して巻取モータ25
に巻き取られる。
ヤ24を引き出し、位置出しローラ31、ワイヤ送り出
しローラ32,32を介して4個のフェルール(ワー
ク)11a,11b,11c,11dの貫通孔12内に
挿通する。フェルール(ワーク)11dの貫通孔12か
ら挿出する研磨用ワイヤ24は、ワイヤ回収ローラ3
3,33、位置出しローラ34を介して巻取モータ25
に巻き取られる。
【0019】次に、モータ22,23および巻取モータ
25を駆動し、研磨用ワイヤ24を矢印方向へ巻き取り
ながら、隣り合う4個のフェルール(ワーク)11a,
11b,11c,11d同士を逆回転(反転)させる。
これによって、研磨用ワイヤ24が下降し、その外周面
で4個のフェルール(ワーク)11a,11b,11
c,11dの各貫通孔12が加工される。
25を駆動し、研磨用ワイヤ24を矢印方向へ巻き取り
ながら、隣り合う4個のフェルール(ワーク)11a,
11b,11c,11d同士を逆回転(反転)させる。
これによって、研磨用ワイヤ24が下降し、その外周面
で4個のフェルール(ワーク)11a,11b,11
c,11dの各貫通孔12が加工される。
【0020】研磨用ワイヤ24による加工が終了する
と、モータ22,23および巻取モータ25の駆動を停
止する。以上のように、本実施形態によれば、研磨用ワ
イヤ24を挿通させた4個のフェルール(ワーク)11
a,11b,11c,11dが夫々逆方向に回転させら
れているため、研磨用ワイヤ24にコーティングされた
研磨材と各フェルール11a,11b,11c,11d
の貫通孔12との加工抵抗が各フェルール11a,11
b,11c,11dへ加わっても研磨用ワイヤ24が捩
れてしまうことがないので、各フェルール11a,11
b,11c,11dは必要な精度を充分得ることができ
る。
と、モータ22,23および巻取モータ25の駆動を停
止する。以上のように、本実施形態によれば、研磨用ワ
イヤ24を挿通させた4個のフェルール(ワーク)11
a,11b,11c,11dが夫々逆方向に回転させら
れているため、研磨用ワイヤ24にコーティングされた
研磨材と各フェルール11a,11b,11c,11d
の貫通孔12との加工抵抗が各フェルール11a,11
b,11c,11dへ加わっても研磨用ワイヤ24が捩
れてしまうことがないので、各フェルール11a,11
b,11c,11dは必要な精度を充分得ることができ
る。
【0021】また、フェルール11a,11b,11
c,11dの加工時に研磨用ワイヤ24が捩れることが
ないので、研磨用ワイヤ24自体の寿命が延び、長期な
加工が可能になる。なお、上記実施形態では、研磨用ワ
イヤ24が一定方向へ走行する場合について説明した
が、巻取モータ25を往復動できるモータとして往復走
行させるようにしても良い。
c,11dの加工時に研磨用ワイヤ24が捩れることが
ないので、研磨用ワイヤ24自体の寿命が延び、長期な
加工が可能になる。なお、上記実施形態では、研磨用ワ
イヤ24が一定方向へ走行する場合について説明した
が、巻取モータ25を往復動できるモータとして往復走
行させるようにしても良い。
【0022】また、上記実施形態では、保持装置21
a,21b,21c,21dを2つのモータ22,23
による回転駆動するようにしたが、1つの駆動モータを
利用して隣り合うチャックが反転するようにしても、ま
た、保持装置21a,21b,21c,21dごとに駆
動モータを設けても良い。また、研磨用ワイヤ24の走
行方向は、縦方向または横方向の何れでも良い。
a,21b,21c,21dを2つのモータ22,23
による回転駆動するようにしたが、1つの駆動モータを
利用して隣り合うチャックが反転するようにしても、ま
た、保持装置21a,21b,21c,21dごとに駆
動モータを設けても良い。また、研磨用ワイヤ24の走
行方向は、縦方向または横方向の何れでも良い。
【0023】また、研磨材を外周にコーティングした研
磨用ワイヤ13を用いた場合について説明したが、本発
明はこれに限らず、ラッピングペーストなどを塗布した
ワイヤを用いても良い。なお、研磨用ワイヤ13は、テ
ーパワイヤとすることが望ましい。
磨用ワイヤ13を用いた場合について説明したが、本発
明はこれに限らず、ラッピングペーストなどを塗布した
ワイヤを用いても良い。なお、研磨用ワイヤ13は、テ
ーパワイヤとすることが望ましい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、ワイヤを挿通させる各
ワークが夫々逆方向に回転させられているため、研磨
材、ラッピングペーストなどとワークとの加工抵抗が各
ワークへ加わってもワイヤが捩れてしまうことがなくな
り、各ワークに必要な精度を施すことができる。また、
加工時にワイヤの捩れが起こらないので、ワイヤ自体の
寿命が延び、長期な加工が可能になる。
ワークが夫々逆方向に回転させられているため、研磨
材、ラッピングペーストなどとワークとの加工抵抗が各
ワークへ加わってもワイヤが捩れてしまうことがなくな
り、各ワークに必要な精度を施すことができる。また、
加工時にワイヤの捩れが起こらないので、ワイヤ自体の
寿命が延び、長期な加工が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る細孔加工方法の一実施形態を示す
説明図である。
説明図である。
【図2】本発明に係る細孔加工装置の一実施形態を示す
説明図である。
説明図である。
【図3】従来の細孔加工装置を示す説明図である。
11a,11b,11c,11d フェルール(ワー
ク) 12 貫通孔 13,24 研磨用ワイヤ 20 細孔加工装置 21a,21b,21c,21d 保持装置 22,23 モータ 25 巻取モータ 30 ロール 31,34 位置出しローラ 32 ワイヤ送り出しローラ 33 ワイヤ回収ローラ
ク) 12 貫通孔 13,24 研磨用ワイヤ 20 細孔加工装置 21a,21b,21c,21d 保持装置 22,23 モータ 25 巻取モータ 30 ロール 31,34 位置出しローラ 32 ワイヤ送り出しローラ 33 ワイヤ回収ローラ
Claims (2)
- 【請求項1】 細孔から成る貫通孔が形成された複数の
ワークを一定方向に並べるとともに、前記複数のワーク
の細孔にワイヤを挿通し、前記複数のワークを回転させ
ながら前記ワイヤを一方向または往復走行させることに
より前記複数のワークの細孔を加工するに際し、隣り合
う前記複数のワークを互いに逆方向に回転させることを
特徴とする細孔加工方法。 - 【請求項2】 細孔から成る貫通孔が形成された複数の
ワークを個別に回転自在に把持する保持装置と、 隣り合う前記保持装置を互いに逆方向に回転させる回転
装置と、 前記複数のワークの細孔に挿通される研磨用ワイヤと、 前記ワイヤを一方向または往復走行させる駆動装置とか
ら成ることを特徴とする細孔加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001267397A JP2003071699A (ja) | 2001-09-04 | 2001-09-04 | 細孔加工方法およびその装置 |
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CN103009226A (zh) * | 2012-12-25 | 2013-04-03 | 山东鑫汇铜材有限公司 | 一种铜杆抛光机 |
CN104708524A (zh) * | 2013-12-11 | 2015-06-17 | 中国航空工业第六一八研究所 | 一种激光陀螺腔体光阑孔抛光方法 |
CN106738389A (zh) * | 2016-12-15 | 2017-05-31 | 重庆川仪自动化股份有限公司 | 一种料管定位组件及宝石元件的旋扩工装和夹紧定位方法 |
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