JP2003071531A - 管端拡径プレス - Google Patents

管端拡径プレス

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JP2003071531A
JP2003071531A JP2001265960A JP2001265960A JP2003071531A JP 2003071531 A JP2003071531 A JP 2003071531A JP 2001265960 A JP2001265960 A JP 2001265960A JP 2001265960 A JP2001265960 A JP 2001265960A JP 2003071531 A JP2003071531 A JP 2003071531A
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tube
pipe
press
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trumpet
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Yoshiaki Takahashi
義昭 高橋
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HATANO CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラッパ状の端部を有する偏向管を、管端拡径
プレスで一動作で成形し、ラッパ管を溶接によって取り
付ける工程を廃止する。金型の押込みと金型の分離をプ
レスの往復1ストローク中に行う。 【解決手段】 長い管を横置きにして、ラッパ状の管端
をプレス成形するようにし、管100の端部に拡径金型
13を押し込むジャッキ11と、管100の他端を支持
する反力装置22と、ジャッキの戻り工程で拡径管端の
小口端面を支持する抜き治具13とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管端をラッパ状に
成形した拡径管を製造する管端拡径プレスに関する。こ
こでラッパ状とは、管内径が管端側に向かって順次拡大
した末広がりの形状を言い、テーパ管形状又はフレアス
カートのような曲面形の形状を言う。
【0002】
【従来の技術】外ケーブルを用いるプレストレストコン
クリート構造物では、外ケーブルを湾曲させて張設す
る。この外ケーブルの湾曲部を支持する部分に、偏向管
を設け、この偏向管を通って外ケーブルを張設する。こ
の場合、偏向管の管端でケーブルが折れ曲がって損傷す
るのを防止するために、偏向管は管端をラッパ状に拡径
成形する必要がある。偏向管は直管である場合もあり、
曲管である場合もある。従来の偏向管は、管の一端又は
両端に末広がりのラッパ管(ラッパ状の短管)を溶接等
によって取付け、必要に応じて亜鉛めっきを施して製造
されていた。このようなラッパ管は、従来、プレス成形
によって製造されていた。すなわち、縦型のプレスを用
いて、ラッパ状の中子金型に短管を押し込んで、拡径さ
せてラッパ管を製造していた。このような従来技術では
長い管の管端にラッパ状の部分を形成することはでき
ず、短尺のラッパ管を長い管の管端部に溶接で取り付け
る必要があった。また、従来のプレスによるラッパ管製
造工程では、ラッパ管に押し込んだ中子金型を同一工程
でラッパ管と分離することはできず、プレス成形後に、
プレス成形工程とは別の工程で金型からラッパ管を取外
す必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ラッパ状の
端部を有する偏向管を、一動作で成形する管端拡径プレ
スを開発し、これを提供することを目的とする。本発明
では、長い管を横置きにして、ラッパ状の管端をプレス
成形するようにし、金型の押込みと金型の分離をプレス
の往復1ストローク中に行うと共に、ラッパ管を溶接に
よって取り付ける工程を原則的に廃止することを課題と
する。なお本発明は、偏向管が湾曲管である場合に適用
するプレスを併せて提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたもので、管端に拡径金型を押し込
むジャッキと、該管の他端を支持する反力装置と、該ジ
ャッキの戻り工程で拡径管端の小口端面を支持する金型
抜き治具とを備えたことを特徴とする管端拡径プレスで
ある。このプレスは作動方向を水平方向とすると長い管
の加工も容易になり好ましい。金型抜き治具はプレスの
ジャッキの戻り工程で拡径した管端の小口を支持するも
のであれば形式を問わない。
【0005】上記拡径金型として、軸方向の長さの長い
金型を用い、必要なストロークだけ金型を管端に押し込
んで、長さと拡径寸法の異なるラッパ状管端部を形成す
ることができるようにすると好ましく、この場合に金型
の押込みストロークを調整可能としたプレスとすれば好
適である。
【0006】次に本発明は、曲管から成る偏向管を加工
する装置を提供する。この装置は、前記反力装置とし
て、管端の管軸直交面と正面が一致するように傾動する
傾動反力板と、管の湾曲方向分力を支持するずれ止め反
力板とを備えることによって曲管の加工にも対応するこ
とができる。本発明では曲管であっても反力装置で反力
を効果的に支持することができる範囲の曲率及び管長を
有する曲がり管であれば、ラッパ状の管端部を成形する
ことができる。さらに曲りの大きい湾曲管に対しては管
の曲がり増加を防止するために、管の中間部の側面を支
持する管側面支持装置を用いると良い。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図1は実施例の管端拡径プレス1の
側面図である。この管端拡径プレス1はプレス本体10
と延長架台20とを水平に連接し、端部を拡径加工すべ
き管100を、長手軸が水平になるように配置し、ジャ
ッキ11は水平方向に作動する。このような配列とする
ことにより、縦型プレスに比べて長さの長い管100を
容易にセットして加工することができる。プレス本体1
0にはラッパ管を加工するプレス金型12を管100に
押圧するジャッキ11を加力スタンド15に取付けてい
る。また、後に説明する金型抜き治具13を備えてい
る。また、ジャッキ11を作動させる油圧ユニット17
を付属している。延長架台20上には管100を保持す
るワーク支持台21が設けられ管100(ワーク)を支
持する。
【0008】また反力スタンド22が設けられている。
加力スタンド15と反力スタンド22とはゲビンデスタ
ーブ23によって結合され、ナット16、24が反力ス
タンドの位置決めすると共にゲビンデスターブ23を固
定する。ゲビンデスターブ23の長さ、反力スタンド2
2の設置位置は容易に変更することができ、長さの異な
る管100を容易に設定し、加工することができる。ま
たナット16、24はボールねじ等を用いた電動スライ
ド式としてもよい。
【0009】ゲビンデスターブ(例えば住友電工製PC
鋼棒)は軽量で抗張力が高く、取扱いが容易である。カ
プラで接続することにより、より長い管の成形も可能で
ある。また動作中、ゲビンデスターブに圧縮荷重が働か
ないので折損等の危険性も全くない。
【0010】図2〜図6は図1に示す実施例の管端拡径
プレス1の作動説明図である。図2はゲビンデスターブ
23を設定し、管100を支持台21上に載せ、金型1
2を管100の端部に押し込む準備が完了した状態を示
している。図3は金型12を管100内に進入させて、
管端にラッパ管101の形成完了時を示すものである。
管の他端は反力スタンド22に支持されている。図4は
金型12が後退し、管100の端部ラッパ管101の小
口面102が、金型抜き治具13に当って停止し、金型
12が管端から抜き取られた状態を示している。
【0011】図5、図6は、図3、図4の部分拡大図
で、図5は管100の端部に金型12が完全に押込ま
れ、ラッパ管101の小口102が金型12の直径より
大きくなり、図6に示すように金型抜き治具13に当
り、金型12が自動的に管端から離脱する。図7は金型
12をさらに長く、大きくした例を示している。この場
合管100内に押込む金型12の長さは、ラッパ管10
1の成形大きさの要求に合致するように金型12の押込
みストロークを調整する。この調整は、ジャッキ11の
ストロークを調整する公知の手段を用いればよい。図7
の場合、金型抜き治具13は図8に示すように、補助治
具14を用いる。補助治具14は、半円形のリング状を
なし、金型12の上方から金型12上に載せる。その端
面はラッパ管101の小口102に当接する。図9は金
型12を後退させたとき補助治具14の他方の端面が金
型抜き治具13に当接し、管100の移動が阻止され金
型12が管100から抜き取られる。図10は金型抜取
り装置18を示すもので図8に示す金型抜き治具13と
補助治具14を併せた機能を備えた自動化装置である。
複数の金型抜き腕を放射状に配置し、矢印19に示すよ
うに放射方向に往復動するようにした。この金型抜取り
装置18は図示省略した駆動装置により、必要なときに
図10に示すようにラッパ管の小口面102に当接する
位置に移動する。金型12の後退動作に対応して自動的
に半径方向内側に向って移動するように構成することが
でき、自動化に貢献する。
【0012】図11は、曲管110の端部にラッパ管を
形成する本発明の別の実施例の管端拡径プレス1を示す
側面図である。プレス本体10の構成は図1と同様であ
り、ワーク支持台、ゲビンデスターブ、金型抜き治具等
は図示省略した。
【0013】この実施例では、反力装置であるエンドプ
レートは、固定エンドプレート30と可動プレート40
とから成っている。固定エンドプレート30は、下端基
部31に押しボルト36を備え、ねじ棒頭35を捻って
押しボルト36を前後進させ押しボルト36が当て板4
3に当接する位置を微調整する。下端基部31の上方ス
タンド32に軸受34をボルト33で固定している。可
動プレート40は、固定エンドプレート30の軸受34
に支持されたピン42と、押しボルト36とによってそ
の背面の当て板43を支持され、傾動する。そしてこの
傾動面に曲管110の端部の軸直交面を当接させて曲管
110に加えられる軸力の反力を支持する。
【0014】図12は、可動プレート40の傾動動作を
示すもので、傾動反力板41はピン12を中心として押
しボルト36の前後進により41aで示すように傾動す
る。
【0015】図13は固定エンドプレート30の背面図
(図12のA−A矢視図)を示すもので、4隅にゲビン
デスターブ23及びそれを固定するナット16を示して
いる。またほぼ中央部の左右の軸受34を備え、これを
固定エンドプレート30に取付けるボルト33が示され
ている。軸受34は、この図の紙面の奥側にある。固定
エンドプレート30の下部に押しボルト36が示されて
いる。この固定エンドプレート30の奥側に可動プレー
ト40(傾動反力板41)が取付けられている。
【0016】図14〜図17は可動プレート40の説明
図である。図14は曲管110の曲りが小さい場合の可
動プレート40の正面図、図15はその側面図である。
図15では、可動プレート40の傾動反力板41は前面
がほぼ鉛直の状態にあり、曲管110の端面は傾動反力
板41のほぼ中央部に位置しており、傾動反力板41が
曲管110の軸方向反力を支持する。曲管110の上側
を抑えるずれ止め反力板51は曲管110の反力の湾曲
方向分力を支持する部材である。傾動反力板41に多数
の取付孔(ねじ孔)45が鉛直方向に配設されており、
曲管110の支持位置に応じて取付ボルト52の固定位
置を変更する。また傾動反力板41は、反力の湾曲方向
分力を支持する支持部44を突設してあり、ずれ止め反
力板51の支持力をねじジャッキ53を介装して支持す
る。
【0017】図16は曲管110の曲りが大きくなっ
て、傾動反力板41を図12に41aで示すように傾け
たときの傾動反力板41の正面図、図17はその側面図
である。図14、図15と同一の部材は同一の参照番号
を附して示してある。異なる点は、曲管110の端面の
当接位置が傾動反力板41の正面の下方に移動している
ことである。このため、ずれ止め反力板51も下方へ移
動して固定してあり、ねじジャッキ53と支持部44と
の間に補助部材54を介装している。補助部材54は取
付ボルト55によって傾動反力板41に取付けられてい
る。
【0018】図18〜図20に曲管110の端面の下側
の位置を位置決めする支持部材60を示した。図18
は、図14、図15に対応する状態、図20は、図1
6、図17に対応する状態、図19はその中間の状態を
示すものである。
【0019】支持部材60は頂部部材61と基底部材6
2と高さ調整部材63とから成っている。頂部部材61
は曲管110の端部の下側を支持する。基底部材62は
曲管110の端部の曲管長さ方向の位置に応じて移動
し、ベースフレーム65に固定される。高さ調整部材6
3は多数のプレートシムから構成され、頂部部材61の
高さ位置を任意に調整することができる。頂部部材61
と基底部材62は結合ボルト64によって結合される。
図20では、高さ調整部材63を用いない状態になって
いる。実施例の装置では図20の状態のとき、傾動反力
板41の鉛直からの傾きは約20度となっている。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、長さの長い偏向管を継
目無しで製作することができ、ラッパ状の部分との境目
の溶接が不要である。本発明のプレスは横型で上部がオ
ープンのため、長尺のワークでも取付け取外しが容易で
ある。また反力装置の位置決めは通常はスライド部を設
けた高精度の機械加工した機構を必要とするが、本発明
ではゲビンデスターブにエンドプレートを取付け、ワー
クの位置決めと、成形時の反力支持を負担するようにし
た。ゲビンデスターブの採用により、取付構造が簡易で
融通性に富みかつ安価である。
【0021】本発明では1ストロークで成形を行い、戻
り工程で金型の分離を行う抜きプレートを取り付けるこ
とにより成形から金型の分離までを1行程で行うことが
できる。
【0022】また、金型の途中止め加工を可能にするこ
とにより、1つの金型で製形部の長さを任意に選択でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の管端拡径プレスの側面図である。
【図2】実施例の管端拡径プレスの作動説明図である。
【図3】実施例の管端拡径プレスの作動説明図である。
【図4】実施例の管端拡径プレスの作動説明図である。
【図5】実施例の管端拡径プレスの作動説明図である。
【図6】実施例の管端拡径プレスの作動説明図である。
【図7】実施例の管端拡径プレスの作動説明図である。
【図8】実施例の管端拡径プレスの作動説明図である。
【図9】実施例の管端拡径プレスの作動説明図である。
【図10】補助治具の別の実施例を示す模式図である。
【図11】本発明の別の実施例の管端拡径プレスの側面
図である。
【図12】可動プレートの傾動動作を示す図である。
【図13】固定エンドプレートの背面図(図12のA−
A矢視図)図である。
【図14】可動プレートの正面図である。
【図15】可動プレートの側面図である。
【図16】可動プレートの正面図である。
【図17】可動プレートの側面図である。
【図18】支持部材の側面図である。
【図19】支持部材の側面図である。
【図20】支持部材の側面図である。
【符号の説明】
1 管端拡径プレス 10 プレス本体 11 ジャッキ 12 金型 13 金型抜き治具 14 補助治具 15 加力スタンド 16 ナット 17 油圧ユニット 18 金型抜取り装置 19 矢印 20 延長架台 21 ワーク支持台 22 反力スタンド 23 ゲビンデスターブ 24 ナット 30 固定エンドプレート 31 下端基部 32 上方スタンド 33 ボルト 34 軸受 35 ねじ棒頭 36 押しボルト 40 可動プレート 41 傾動反力板 42 ピン 43 当て板 44 支持部 45 取付孔(ねじ孔) 51 ずれ止め反力板 52 取付ボルト 53 ジャッキ 54 補助部材 55 取付ボルト 60 支持部材 61 頂部部材 62 基底部材 63 高さ調整部材 64 結合ボルト 100 管 101 ラッパ管 102 小口面 110 曲管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管端に拡径金型を押し込むジャッキと、
    該管の他端を支持する反力装置と、該ジャッキの戻り工
    程で拡径管端の小口端面を支持する金型抜き治具とを備
    えたことを特徴とする管端拡径プレス。
  2. 【請求項2】 拡径金型の押込みストロークを調整可能
    としたことを特徴とする請求項1記載の管端拡径プレ
    ス。
  3. 【請求項3】 前記反力装置は管端の管軸直交面と正面
    が一致するように傾動する傾動反力板と、管の湾曲方向
    分力を支持するずれ止め反力板とを備えたことを特徴と
    する請求項1記載の管端拡径プレス。
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