JP2003071522A - プレス加工方法及びプレス加工用工具 - Google Patents

プレス加工方法及びプレス加工用工具

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JP2003071522A
JP2003071522A JP2001265378A JP2001265378A JP2003071522A JP 2003071522 A JP2003071522 A JP 2003071522A JP 2001265378 A JP2001265378 A JP 2001265378A JP 2001265378 A JP2001265378 A JP 2001265378A JP 2003071522 A JP2003071522 A JP 2003071522A
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Japan
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pipe material
metal pipe
press
tool
groove
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JP2001265378A
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Mamoru Ando
守 安藤
Yasu Yamauchi
鎮 山内
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Fuji Seiki KK
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Fuji Seiki KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 金属製パイプ材の表面に溝状凹部を低コスト
で加工でき、かつ薄手の金属製パイプ材を用いても溝状
凹部の強度低下を来すことのない加工方法及び加工用工
具を提供する。 【解決手段】 金属製パイプ材30表面に溝状凹部をプ
レス成形するプレス加工方法であって、棒形状を有し先
端部にテーパ面15eを形成するとともに一側面に長手
方向に延びて前記テーパ面に達する凸条15aを形成し
たプレス加工用工具15を固定した金属製パイプ材の外
周部と交差するように動かして、金属製パイプ材外周部
にテーパ面を摺接させ、ついで凸条を押しつけて溝状凹
部をプレス成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属製パイプ材表面
に溝状凹部をプレス成形するプレス加工方法及びプレス
加工用工具に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用シートのヘッドレストはヘッドレ
ストレイントに垂設した2本のステーをシートバックの
穴に差し込んで高さ位置が調整可能に取り付けられてい
る。この種のステーは金属製パイプ材から成り、その表
面にはシートバックに取り付けたフックに係合してヘッ
ドレストの高さ位置を調節するための溝状凹部が形成さ
れている。従来、金属製パイプ材表面の溝状凹部は専用
のフライス盤を使って切削加工していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フライ
ス盤による溝状凹部の加工には専用機が必要となるため
コストが高くなる。また、車両用ヘッドレストの軽量化
を図るためステーの材料に使う金属製パイプ材に薄手の
ものを用いた場合、切削により溝状凹部を加工すると凹
部が一段と薄くなって強度が不足するおそれがある。本
発明はかかる問題点に鑑み、金属製パイプ材の表面に溝
状凹部を低コストで加工できる方法及び加工用工具を提
供することを第1の目的とする。また、薄手の金属製パ
イプ材を用いても溝状凹部の強度低下を来すことのない
加工方法及び加工用工具を提供することを第2の目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、金属製パイプ材表面に溝状凹部をプレス成形するプ
レス加工方法であって、棒形状を有し先端部にテーパ面
を形成するとともに一側面に長手方向に延びて前記テー
パ面に達する凸条を形成したプレス加工用工具を固定し
た前記金属製パイプ材の外周部と交差するように動かし
て、金属製パイプ材外周部に前記テーパ面を摺接させ、
ついで前記凸条を押しつけて前記溝状凹部をプレス成形
することを特徴とする。請求項2に記載の発明は金属製
パイプ材の外周部と交差するように動かして金属製パイ
プ材表面に溝状凹部をプレス成形するプレス加工方法に
用いるプレス加工用工具であって、棒形状を有し先端部
にテーパ面を形成するとともに一側面に長手方向に延び
て前記テーパ面に達する凸条を形成したことを特徴とす
る。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明に係る加工方法は特殊なプ
レス加工によって金属製パイプ材の表面に溝状凹部を成
形するので、専用のフライス盤を必要としない。そのた
め加工コストを低減できる。また、切削加工のように加
工箇所が薄くならないので、材料に薄手の金属製パイプ
材を用いて溝状凹部を加工しても切削加工のようには強
度が低下しない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に基づき説明
するに、図1及び図2には本発明の一実施形態に係るプ
レス加工方法に用いる金型10の構造が模式的に図示さ
れている。当該金型10は外形がU字形の金属パイプ材
30の表面に溝状凹部を成形して車両用ヘッドレストの
ステーを製造する行程に使われる。
【0007】この金型10は上型11と下型12及び芯
金40を備え、上型11の台板13にホルダー14が固
定されている。このホルダー14に4本のプレス加工用
工具15,16が固定されている。また、ホルダー14
にはコイルスプリング17を介してストリッパー18が
取り付けられている。ストリッパー18の下面には金属
製パイプ材30が嵌合する断面半円形の嵌合溝18aと
各プレス加工用工具が貫通する貫通穴18bが形成され
ている。
【0008】本実施形態に用いられるプレス加工用工具
は第1工具と第2工具の2種類あって、プレス加工用第
1工具15の詳細を図3〜図6に示し、プレス加工用第
2工具16を図7〜図9に示す。第1工具15は一側面
に断面半山形の凸条15aを形成した棒形状を有する。
凸条15aの断面形状は図5に示すように平坦な頂部1
5bとそれに続く斜面15cから成っている。そして、
工具先端部の凸条15aを形成した側面を所定の角度で
切削して内外二つの連続するテーパ面15d,15eが
形成されている。外側のテーパ面15dは内側のテーパ
面15eより急角度に形成されている。また、内側のテ
ーパ面15eと頂部15bの間に面取り加工した曲面1
5fが形成されている。工具基端部には取付ボルト用の
ネジ穴15gが形成されている。
【0009】第2工具16は棒形状を有し一側面に断面
半山形の凸条16aが形成されている。この山形凸条1
6aは第1工具の山形凸条と同一形状を有し、頂部16
bと斜面16cから成る。そして、先端部には第1工具
15と同じ角度の内外二つの連続するテーパ面16d,
16eと曲面16fが形成されている。基端部には取付
ボルト用のネジ穴16gが形成されている。さらにこの
第2工具には山形凸条16aと平行に断面矩形の凸条1
6hが形成されている。
【0010】下型12の台板19にはダイ20とステー
受け台21が固定されている。ダイ20は図10に示す
ように、プレス加工用第1工具15が嵌入する三つの第
1穴20aと、第2工具16が嵌入する一つの第2穴2
0bが形成されている。これら四つの穴20a,20b
は横一直線に整列配置されている。そして、このダイ2
0の上面には整列配置した四つの穴20a,20bと平
行に金属製パイプ材30が嵌合する断面半円形の嵌合溝
20cが形成されている。また、ステー受け台21の上
面にも金属製パイプ材30が嵌合する断面半円形の嵌合
溝21aが形成されている。
【0011】芯金40は図11に示すように、断面形状
が略矩形で金属製パイプ材10に挿入される挿入部41
と、円形の一部外周を平坦にカットした断面形状を有
し、冶具で回転しないように固定される基部42と、断
面円形の摘み部43とから成り、挿入部41の底部は金
属製パイプ材10の内径とほぼ同じ曲率半径となるよう
に製作されている。
【0012】金型10の構造は以上の通りであって、金
属製パイプ材30の表面に溝状凹部を成形してステーに
加工するには、同パイプ材30の一端をダイ20の嵌合
溝20cに嵌合し、他端をステー受け台21の嵌合溝2
1aに嵌合するように載置する。芯金40を図12に示
すように挿入し、冶具(図示略)で回転しないように固
定する。そして、プレス加工用工具15,16を取り付
けた上型11を下降させる。上型11が下降すると、ス
トリッパー18の嵌合溝18aが金属製パイプ材30に
被さり、同パイプ材がコイルスプリングによってダイ及
びステー受け台に押さえ付けられて固定される。さらに
上型11が下降すると、工具15,16がパイプ材30
の外周部と交差し、ダイの穴20a,20bに嵌入す
る。図11に第1工具15が金属製パイプ材30の外周
部と交差する状態を模式的に図示する。
【0013】まず、工具15の先端部がパイプ材30に
接近し、先端部の内側テーパ面15eがパイプ材30の
外周部に押し付けられる。ついで、曲面15f、凸条1
5aが順に押し付けられる。その結果、パイプ材30表
面には図12に示すような溝状凹部30aが成形され
る。同様にして、第2工具15によってパイプ材30の
表面に溝状凹部30bと溝状凹部30cが成形される。
この溝状凹部30bは第2工具16の半山形凸条16a
によって成形されるが、溝状凹部30aと同一形状にな
る。一方、溝条凹部30cは第2工具の凸条16hによ
って成形される。これら溝状凹部30a,30bの側面
形状を図15に示す。また、溝状凹部30cの側面形状
を図16に示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプレス加工方法に使
う金型を示す正面図である。
【図2】同金型を示す側面図である。
【図3】同金型に取り付けるプレス加工用第1工具を示
す平面図である。
【図4】同プレス加工用第1工具を示す側面図である。
【図5】同プレス加工用第1工具を示す断面図である。
【図6】同プレス加工用第1工具の主要部を示す部分拡
大側面図である。
【図7】金型に取り付けるプレス加工用第2工具を示す
平面図である。
【図8】同プレス加工用第2工具を示す側面図である。
【図9】同プレス加工用第2工具を示す断面図である。
【図10】金型のダイを示す平面図である。
【図11】プレス加工方法に用いる芯金を示す斜視図で
ある。
【図12】同芯金を金属製パイプ材に挿入した状態を示
す斜視図である。
【図13】プレス加工用第1工具の作動説明図である。
【図14】プレス加工した金属製パイプ材を示す斜視図
である。
【図15】同パイプ材の溝状凹部を示す部分拡大側面図
である。
【図16】同パイプ材の他の溝状凹部を示す部分拡大側
面図である。
【符号の説明】
10…金型、11…上型、12…下型、13…台板、1
4…ホルダー、15…プレス加工用第1工具、15a…
凸条、15e…テーパ面、16…プレス加工用第2工
具、16a…凸条、16e…テーパ面、17…コイルス
プリング、18…ストリッパー、19…台板、20…ダ
イ、30…金属製パイプ材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製パイプ材表面に溝状凹部をプレス
    成形するプレス加工方法であって、棒形状を有し先端部
    にテーパ面を形成するとともに一側面に長手方向に延び
    て前記テーパ面に達する凸条を形成したプレス加工用工
    具を固定した前記金属製パイプ材の外周部と交差するよ
    うに動かして、金属製パイプ材外周部に前記テーパ面を
    摺接させ、ついで前記凸条を押しつけて前記溝状凹部を
    プレス成形することを特徴とするプレス加工方法。
  2. 【請求項2】 金属製パイプ材の外周部と交差するよう
    に動かして金属製パイプ材表面に溝状凹部をプレス成形
    するプレス加工方法に用いるプレス加工用工具であっ
    て、棒形状を有し先端部にテーパ面を形成するとともに
    一側面に長手方向に延びて前記テーパ面に達する凸条を
    形成したことを特徴とするプレス加工用工具。
JP2001265378A 2001-09-03 2001-09-03 プレス加工方法及びプレス加工用工具 Withdrawn JP2003071522A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005035159A1 (ja) * 2003-10-14 2005-04-21 Eishin Inc. 中空パイプの凹部形成方法及び装置
JP2005219068A (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Soowa Techno:Kk ヘッドレストステーのノッチプレス成形用芯金

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WO2005035159A1 (ja) * 2003-10-14 2005-04-21 Eishin Inc. 中空パイプの凹部形成方法及び装置
JPWO2005035159A1 (ja) * 2003-10-14 2006-12-21 エイシンテクノ株式会社 中空パイプの凹部形成方法及び装置
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