JP2003071481A - 好気性処理槽 - Google Patents
好気性処理槽Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
- Filtration Of Liquid (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】被処理水の水位や処理水量によらず、スクリー
ンの目詰まりを効果的に抑制することができる好気性処
理槽を提供する。 【解決手段】本発明に係る好気性処理槽は、固定化担体
14を分離して被処理水12のみを通過させるスクリー
ン20を備えており、このスクリーン20に水平な水流
をスクリーン20に与えて、固定化担体14がスクリー
ン20に付着することを抑制している。スクリーン20
の流出口22側には、逆流装置26が設けられており、
この逆流装置26によって、スクリーン20の下流領域
から被処理水12を逆流させる。
ンの目詰まりを効果的に抑制することができる好気性処
理槽を提供する。 【解決手段】本発明に係る好気性処理槽は、固定化担体
14を分離して被処理水12のみを通過させるスクリー
ン20を備えており、このスクリーン20に水平な水流
をスクリーン20に与えて、固定化担体14がスクリー
ン20に付着することを抑制している。スクリーン20
の流出口22側には、逆流装置26が設けられており、
この逆流装置26によって、スクリーン20の下流領域
から被処理水12を逆流させる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は好気性処理槽に係
り、特に、下水、し尿、産業廃水等の有機性排水を、微
生物の固定化担体を利用して生物学的に処理する好気性
処理槽に関する。 【0002】 【従来の技術】図7に示すように、従来の好気性処理槽
は、水槽1に下水や産業廃水等の被処理水2が貯留さ
れ、この被処理水2に、微生物を固定化した固定化担体
3、3、…が投入される。水槽1の底部には、散気管な
どの散気装置4が設けられ、この散気装置4から細かな
気泡が散気される。散気された気泡は、被処理水2の液
面まで上昇し、これに伴って被処理水2が流動して水槽
1の内部が攪拌される。これにより、被処理水2と固定
化担体3が混合して流動するので、固定化担体3の微生
物に酸素が供給され、被処理水2のBODや窒素が短時
間で生物学的に処理される。 【0003】水槽1の内部には、担体分離装置5のスク
リーン6が設けられている。スクリーン6は、斜めに配
設されており、被処理水2から固定化担体3を分離して
被処理水2のみを通過させる。これにより、被処理水2
のみが流出口7から排出され、固定化担体3は、水槽1
の内部に保持される。 【0004】また、水槽1の内部には、整流板8がスク
リーン6に沿って配設されている。この整流板8を設け
たことによって、被処理水2は水槽1の内部をスムーズ
に循環し、スクリーン6には、スクリーン6と平行な水
流が与えられる。この水流の洗浄効果によって、スクリ
ーン6の目詰まりが抑制される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
好気性処理槽は、被処理水2の水位や処理水量によっ
て、固定化担体3がスクリーン6に付着して、スクリー
ン6が目詰まりするという問題があった。このため、被
処理水2の水位や処理水量を厳しく管理しなければなら
なかった。 【0006】本発明はこのような事情に鑑みて成された
もので、被処理水の水位や処理水量などによらず、スク
リーンの目詰まりを効果的に抑制することができる好気
性処理槽を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、微生物の固定化担体が浮遊する被処理水に
散気を行う散気手段と、前記固定化担体を前記被処理水
から分離して前記被処理水のみを通過させるスクリーン
部材とを備え、前記スクリーン部材と平行な被処理水の
水流を、前記スクリーン部材に与えることによって該ス
クリーン部材に前記固定化担体が付着することを抑制す
る好気性処理槽において、前記水流に対してスクリーン
部材の下流領域に、前記スクリーン部材を通過した被処
理水の一部を逆流させる逆流手段を設けたことを特徴と
している。 【0008】本発明によれば、スクリーン部材と平行に
形成した被処理水の水流に対して、スクリーン部材の下
流領域を介して被処理水を逆流させるようにしたので、
スクリーン部材の目詰まりを効果的に抑制する水流が形
成される。これにより、被処理水の水位や処理水量に依
らず、常にスクリーン部材の目詰まりを効果的に抑制で
きる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下添付図面に従って、本発明に
係る好気性処理槽の好ましい実施の形態について詳説す
る。 【0010】まず、本発明の根拠となった実験データに
ついて説明する。 【0011】この実験は、図7に示す好気性処理槽を用
いてなされたものであり、担体の充填率を3%とし、散
気量を変えながら、スクリーン6の各部分における負荷
を測定した。この結果を図2に示す。図2において、ス
クリーン位置Xは、スクリーン6と平行な水流方向をX
軸とした時の値である。また、図2のスクリーン負荷
は、スクリーン6にかかる負荷を、流出口7側を正とし
て求めた値である。 【0012】図2から分かるように、散気量が150、
200L/minと多い場合(以下、ケースa)と、散
気量が60、80L/minと少ない場合(以下、ケー
スb)では、異なる傾向が見られた。すなわち、スクリ
ーン負荷は、散気量の値によって二通りの傾向を示し
た。例えば、ケースaでは、スクリーン6の上流領域で
正の値を示していた負荷が、下流側領域で大きく減少
し、負の値になっている。これに対し、ケースbでは、
スクリーン6の上流領域から下流領域になるにつれて負
荷が減少しているものの、下流領域においても負荷は、
正の値を示していた。 【0013】また、実験後のケースaのスクリーン6に
は、図4に示す如く、固定化担体3の付着が見られなか
ったのに対し、実験後のケースbのスクリーン6には、
図3に示す如く、下流領域に集中して固定化担体3の付
着が見られた。 【0014】以上の結果から、次のことが考察される。 【0015】すなわち、ケースbでは、図3に示すよう
に、スクリーン6の全領域において整流板8側から吐出
口7側へスクリーン6を通過する水流が形成されている
と考えられる。そして、その水流の流速は、スクリーン
6の上流領域から下流領域にかけて徐々に減少し、下流
領域では小さな流速になっている。固定化担体3は、こ
の下流領域に付着するが、その原因としては、スクリー
ン6の下流領域で固定化担体3が高濃度となるため、或
いは、スクリーン6とその受枠(不図示)との接合部に
固定化担体3が引っ掛かるためと推測される。スクリー
ン6に一旦付着した固定化担体3は、スクリーン6と水
平な水流を非常に大きい流速(例えば1m/s)で与え
ないと払い落とすことができない。 【0016】一方、ケースaでは、図4に示す水流が形
成されていると考えられる。すなわち、スクリーン6を
一度通過した被処理水の一部が、スクリーン6の下流領
域を介して逆流しているものと考えられる。このような
逆流が形成されることで、付着の生じやすいスクリーン
6の下流領域に固定化担体3が付着せず、流動するもの
と考えられる。つまり、スクリーン6の下流領域に逆流
を形成することによって、全体として、スクリーン6が
目詰まりしにくい水流が形成されていると推測される。 【0017】本発明は、上記実験データに着目して成さ
れたもので、ケースaで見られたような逆流を積極的に
形成することによって、スクリーン6の目詰まりを効果
的に抑制できる好気性処理槽である。 【0018】図1は、本発明を適用した好気性処理槽の
構造を模式的に示した側面図である。 【0019】同図に示すように、水槽10には、排水等
の被処理水12が貯留され、この被処理水12に固定化
担体14、14、…が投入されている。固定化担体14
には、被処理水12を生物学的に処理する微生物が固定
化されており、その密度は水より数%程度大きくなって
いる。 【0020】水槽10の底部には、散気装置16、1
6、…が配設されている。散気装置16は不図示の空気
供給源に連通されており、この空気供給源から供給され
た空気が細かな気泡として散気装置16から被処理水1
2の中に吹き出される。 【0021】水槽10の上部には、流出口22が設けら
れており、この流出口22から被処理水12が流出され
て次の処理工程に送水される。 【0022】流出口22の周囲には、担体分離装置18
が設けられており、スクリーン20が斜めに配設されて
いる。スクリーン20は、格子状、或いは、複数のバー
を等間隔で配置したバー状に形成されており、被処理水
のみがスクリーン20を通過する構造となっている。こ
れにより、流出口22からは、被処理水12のみが流出
され、固定化担体14は、水槽10内に保持される。 【0023】スクリーン20の下方には、整流板24が
スクリーン20と略平行に設置されている。この整流板
24によって、被処理水12は、スクリーン20と整流
板24の間を流れて水槽10の内部をスムーズに循環す
るようになる。これにより、スクリーン20には、スク
リーン20と平行な水流が与えられるので、スクリーン
20に固定化担体14が付着することが抑制される。 【0024】スクリーン20に対して整流板24の反対
側には、逆流装置26が設けられている。逆流装置26
は、モータ28と攪拌翼30から成り、モータ28で攪
拌翼30を回転させることによって、スクリーン20の
下流領域に向けて被処理水12を送出する。これによ
り、スクリーン20の下流領域では、逆流装置26側か
ら整流板24側に向けて被処理水12が逆流する逆流現
象が発生する。なお、攪拌翼30の回転数は、スクリー
ン20の下流領域に逆流が僅かでも発生する程度であれ
ばよい。 【0025】このように本実施の形態では、逆流装置2
6によってスクリーン20の下流領域に逆流を形成した
ので、図4に示すような水流が強制的に形成される。す
なわち、スクリーン20の上流領域において、整流板2
4側から流出口22側に向けてスクリーン20を通過す
る水流が形成されるとともに、スクリーン20を通過し
た被処理水12の一部がスクリーン20の下流領域で整
流板24側に逆流する。これにより、固定化担体14の
濃度や被処理水12の水位に依らず、常にスクリーン2
0の目詰まりを常に効果的に抑制することができる。 【0026】なお、逆流装置26は、スクリーン20の
下流領域に逆流を形成するのであればよく、上述した実
施の形態に限定されるものではない。例えば、図5に示
す逆流装置は、吹き出しノズル32とポンプ34から成
り、ポンプ34を駆動することによって、吹き出しノズ
ル32から被処理水12をスクリーン20の下流領域に
向けて吹き出す。これにより、スクリーン20の下流領
域に逆流が形成され、スクリーン20の目詰まりが抑制
される。なお、図5の吹き出しノズル32から被処理水
12以外の流体を吹き出すようにしてもよい。 【0027】また、図6に示す逆流装置は、羽根車36
とモータ38から成り、モータ38で羽根車36を回転
させることによって、スクリーン20の下流領域に逆流
が形成される。また、羽根車36が回転することによっ
て、スクリーン20の上流領域を通過する水流の流速が
促進される。これにより、スクリーン20の目詰まりを
効果的に抑制することができる。 【0028】 【発明の効果】以上説明したように本発明に係る好気性
処理槽によれば、スクリーン部材と平行に形成した被処
理水の水流に対し、スクリーン部材の下流領域から被処
理水を逆流させるようにしたので、スクリーン部材の目
詰まりを効果的に抑制する水流を形成することができ
る。これにより、被処理水の水位や処理水量などに依ら
ず、スクリーン部材の目詰まりを常に効果的に抑制でき
る。
り、特に、下水、し尿、産業廃水等の有機性排水を、微
生物の固定化担体を利用して生物学的に処理する好気性
処理槽に関する。 【0002】 【従来の技術】図7に示すように、従来の好気性処理槽
は、水槽1に下水や産業廃水等の被処理水2が貯留さ
れ、この被処理水2に、微生物を固定化した固定化担体
3、3、…が投入される。水槽1の底部には、散気管な
どの散気装置4が設けられ、この散気装置4から細かな
気泡が散気される。散気された気泡は、被処理水2の液
面まで上昇し、これに伴って被処理水2が流動して水槽
1の内部が攪拌される。これにより、被処理水2と固定
化担体3が混合して流動するので、固定化担体3の微生
物に酸素が供給され、被処理水2のBODや窒素が短時
間で生物学的に処理される。 【0003】水槽1の内部には、担体分離装置5のスク
リーン6が設けられている。スクリーン6は、斜めに配
設されており、被処理水2から固定化担体3を分離して
被処理水2のみを通過させる。これにより、被処理水2
のみが流出口7から排出され、固定化担体3は、水槽1
の内部に保持される。 【0004】また、水槽1の内部には、整流板8がスク
リーン6に沿って配設されている。この整流板8を設け
たことによって、被処理水2は水槽1の内部をスムーズ
に循環し、スクリーン6には、スクリーン6と平行な水
流が与えられる。この水流の洗浄効果によって、スクリ
ーン6の目詰まりが抑制される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
好気性処理槽は、被処理水2の水位や処理水量によっ
て、固定化担体3がスクリーン6に付着して、スクリー
ン6が目詰まりするという問題があった。このため、被
処理水2の水位や処理水量を厳しく管理しなければなら
なかった。 【0006】本発明はこのような事情に鑑みて成された
もので、被処理水の水位や処理水量などによらず、スク
リーンの目詰まりを効果的に抑制することができる好気
性処理槽を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、微生物の固定化担体が浮遊する被処理水に
散気を行う散気手段と、前記固定化担体を前記被処理水
から分離して前記被処理水のみを通過させるスクリーン
部材とを備え、前記スクリーン部材と平行な被処理水の
水流を、前記スクリーン部材に与えることによって該ス
クリーン部材に前記固定化担体が付着することを抑制す
る好気性処理槽において、前記水流に対してスクリーン
部材の下流領域に、前記スクリーン部材を通過した被処
理水の一部を逆流させる逆流手段を設けたことを特徴と
している。 【0008】本発明によれば、スクリーン部材と平行に
形成した被処理水の水流に対して、スクリーン部材の下
流領域を介して被処理水を逆流させるようにしたので、
スクリーン部材の目詰まりを効果的に抑制する水流が形
成される。これにより、被処理水の水位や処理水量に依
らず、常にスクリーン部材の目詰まりを効果的に抑制で
きる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下添付図面に従って、本発明に
係る好気性処理槽の好ましい実施の形態について詳説す
る。 【0010】まず、本発明の根拠となった実験データに
ついて説明する。 【0011】この実験は、図7に示す好気性処理槽を用
いてなされたものであり、担体の充填率を3%とし、散
気量を変えながら、スクリーン6の各部分における負荷
を測定した。この結果を図2に示す。図2において、ス
クリーン位置Xは、スクリーン6と平行な水流方向をX
軸とした時の値である。また、図2のスクリーン負荷
は、スクリーン6にかかる負荷を、流出口7側を正とし
て求めた値である。 【0012】図2から分かるように、散気量が150、
200L/minと多い場合(以下、ケースa)と、散
気量が60、80L/minと少ない場合(以下、ケー
スb)では、異なる傾向が見られた。すなわち、スクリ
ーン負荷は、散気量の値によって二通りの傾向を示し
た。例えば、ケースaでは、スクリーン6の上流領域で
正の値を示していた負荷が、下流側領域で大きく減少
し、負の値になっている。これに対し、ケースbでは、
スクリーン6の上流領域から下流領域になるにつれて負
荷が減少しているものの、下流領域においても負荷は、
正の値を示していた。 【0013】また、実験後のケースaのスクリーン6に
は、図4に示す如く、固定化担体3の付着が見られなか
ったのに対し、実験後のケースbのスクリーン6には、
図3に示す如く、下流領域に集中して固定化担体3の付
着が見られた。 【0014】以上の結果から、次のことが考察される。 【0015】すなわち、ケースbでは、図3に示すよう
に、スクリーン6の全領域において整流板8側から吐出
口7側へスクリーン6を通過する水流が形成されている
と考えられる。そして、その水流の流速は、スクリーン
6の上流領域から下流領域にかけて徐々に減少し、下流
領域では小さな流速になっている。固定化担体3は、こ
の下流領域に付着するが、その原因としては、スクリー
ン6の下流領域で固定化担体3が高濃度となるため、或
いは、スクリーン6とその受枠(不図示)との接合部に
固定化担体3が引っ掛かるためと推測される。スクリー
ン6に一旦付着した固定化担体3は、スクリーン6と水
平な水流を非常に大きい流速(例えば1m/s)で与え
ないと払い落とすことができない。 【0016】一方、ケースaでは、図4に示す水流が形
成されていると考えられる。すなわち、スクリーン6を
一度通過した被処理水の一部が、スクリーン6の下流領
域を介して逆流しているものと考えられる。このような
逆流が形成されることで、付着の生じやすいスクリーン
6の下流領域に固定化担体3が付着せず、流動するもの
と考えられる。つまり、スクリーン6の下流領域に逆流
を形成することによって、全体として、スクリーン6が
目詰まりしにくい水流が形成されていると推測される。 【0017】本発明は、上記実験データに着目して成さ
れたもので、ケースaで見られたような逆流を積極的に
形成することによって、スクリーン6の目詰まりを効果
的に抑制できる好気性処理槽である。 【0018】図1は、本発明を適用した好気性処理槽の
構造を模式的に示した側面図である。 【0019】同図に示すように、水槽10には、排水等
の被処理水12が貯留され、この被処理水12に固定化
担体14、14、…が投入されている。固定化担体14
には、被処理水12を生物学的に処理する微生物が固定
化されており、その密度は水より数%程度大きくなって
いる。 【0020】水槽10の底部には、散気装置16、1
6、…が配設されている。散気装置16は不図示の空気
供給源に連通されており、この空気供給源から供給され
た空気が細かな気泡として散気装置16から被処理水1
2の中に吹き出される。 【0021】水槽10の上部には、流出口22が設けら
れており、この流出口22から被処理水12が流出され
て次の処理工程に送水される。 【0022】流出口22の周囲には、担体分離装置18
が設けられており、スクリーン20が斜めに配設されて
いる。スクリーン20は、格子状、或いは、複数のバー
を等間隔で配置したバー状に形成されており、被処理水
のみがスクリーン20を通過する構造となっている。こ
れにより、流出口22からは、被処理水12のみが流出
され、固定化担体14は、水槽10内に保持される。 【0023】スクリーン20の下方には、整流板24が
スクリーン20と略平行に設置されている。この整流板
24によって、被処理水12は、スクリーン20と整流
板24の間を流れて水槽10の内部をスムーズに循環す
るようになる。これにより、スクリーン20には、スク
リーン20と平行な水流が与えられるので、スクリーン
20に固定化担体14が付着することが抑制される。 【0024】スクリーン20に対して整流板24の反対
側には、逆流装置26が設けられている。逆流装置26
は、モータ28と攪拌翼30から成り、モータ28で攪
拌翼30を回転させることによって、スクリーン20の
下流領域に向けて被処理水12を送出する。これによ
り、スクリーン20の下流領域では、逆流装置26側か
ら整流板24側に向けて被処理水12が逆流する逆流現
象が発生する。なお、攪拌翼30の回転数は、スクリー
ン20の下流領域に逆流が僅かでも発生する程度であれ
ばよい。 【0025】このように本実施の形態では、逆流装置2
6によってスクリーン20の下流領域に逆流を形成した
ので、図4に示すような水流が強制的に形成される。す
なわち、スクリーン20の上流領域において、整流板2
4側から流出口22側に向けてスクリーン20を通過す
る水流が形成されるとともに、スクリーン20を通過し
た被処理水12の一部がスクリーン20の下流領域で整
流板24側に逆流する。これにより、固定化担体14の
濃度や被処理水12の水位に依らず、常にスクリーン2
0の目詰まりを常に効果的に抑制することができる。 【0026】なお、逆流装置26は、スクリーン20の
下流領域に逆流を形成するのであればよく、上述した実
施の形態に限定されるものではない。例えば、図5に示
す逆流装置は、吹き出しノズル32とポンプ34から成
り、ポンプ34を駆動することによって、吹き出しノズ
ル32から被処理水12をスクリーン20の下流領域に
向けて吹き出す。これにより、スクリーン20の下流領
域に逆流が形成され、スクリーン20の目詰まりが抑制
される。なお、図5の吹き出しノズル32から被処理水
12以外の流体を吹き出すようにしてもよい。 【0027】また、図6に示す逆流装置は、羽根車36
とモータ38から成り、モータ38で羽根車36を回転
させることによって、スクリーン20の下流領域に逆流
が形成される。また、羽根車36が回転することによっ
て、スクリーン20の上流領域を通過する水流の流速が
促進される。これにより、スクリーン20の目詰まりを
効果的に抑制することができる。 【0028】 【発明の効果】以上説明したように本発明に係る好気性
処理槽によれば、スクリーン部材と平行に形成した被処
理水の水流に対し、スクリーン部材の下流領域から被処
理水を逆流させるようにしたので、スクリーン部材の目
詰まりを効果的に抑制する水流を形成することができ
る。これにより、被処理水の水位や処理水量などに依ら
ず、スクリーン部材の目詰まりを常に効果的に抑制でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る好気性処理槽の構造を模式的に示
す側面図 【図2】スクリーンにおける負荷分布を示す図 【図3】固定化担体が付着したスクリーンを示す模式図 【図4】固定化担体の付着がないスクリーンを示す模式
図 【図5】図1と異なる逆流装置を備えた好気性処理槽を
示す模式図 【図6】図1と異なる逆流装置を備えた好気性処理槽を
示す模式図 【図7】従来の好気性処理槽を示す模式図 【符号の説明】 10…水槽、12…被処理水、14…固定化担体、16
…散気装置、18…担体分離装置、20…スクリーン、
22…流出口、24…整流板、26…逆流装置、28…
モータ、30…攪拌翼、32…吹き出しノズル、34…
ポンプ、36…羽根車、38…モータ
す側面図 【図2】スクリーンにおける負荷分布を示す図 【図3】固定化担体が付着したスクリーンを示す模式図 【図4】固定化担体の付着がないスクリーンを示す模式
図 【図5】図1と異なる逆流装置を備えた好気性処理槽を
示す模式図 【図6】図1と異なる逆流装置を備えた好気性処理槽を
示す模式図 【図7】従来の好気性処理槽を示す模式図 【符号の説明】 10…水槽、12…被処理水、14…固定化担体、16
…散気装置、18…担体分離装置、20…スクリーン、
22…流出口、24…整流板、26…逆流装置、28…
モータ、30…攪拌翼、32…吹き出しノズル、34…
ポンプ、36…羽根車、38…モータ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】微生物の固定化担体が浮遊する被処理水に
散気を行う散気手段と、前記固定化担体を前記被処理水
から分離して前記被処理水のみを通過させるスクリーン
部材とを備え、前記スクリーン部材と平行な被処理水の
水流を、前記スクリーン部材に与えることによって該ス
クリーン部材に前記固定化担体が付着することを抑制す
る好気性処理槽において、 前記水流に対してスクリーン部材の下流領域に、前記ス
クリーン部材を通過した被処理水の一部を逆流させる逆
流手段を設けたことを特徴とする好気性処理槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001268712A JP2003071481A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 好気性処理槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001268712A JP2003071481A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 好気性処理槽 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006122876A (ja) * | 2004-11-01 | 2006-05-18 | Nishihara Environment Technology Inc | 水処理装置 |
JP2008194620A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Hitachi Plant Technologies Ltd | 廃水処理方法及び装置 |
JP2009148669A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Jfe Engineering Corp | 担体分離用スクリーン装置 |
-
2001
- 2001-09-05 JP JP2001268712A patent/JP2003071481A/ja active Pending
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JP2006122876A (ja) * | 2004-11-01 | 2006-05-18 | Nishihara Environment Technology Inc | 水処理装置 |
JP2008194620A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Hitachi Plant Technologies Ltd | 廃水処理方法及び装置 |
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