JP2003071347A - 塗布装置 - Google Patents
塗布装置Info
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- JP2003071347A JP2003071347A JP2001265990A JP2001265990A JP2003071347A JP 2003071347 A JP2003071347 A JP 2003071347A JP 2001265990 A JP2001265990 A JP 2001265990A JP 2001265990 A JP2001265990 A JP 2001265990A JP 2003071347 A JP2003071347 A JP 2003071347A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 帯状の部材に間欠的に塗布層を形成する塗布
装置において、間欠的な塗布層の終端部の近傍において
塗布材料の飛び散り部が形成されることを防止する。 【解決手段】 走行状態の帯状の部材に間欠的に塗布層
を形成する塗布装置において、ブレードとブレードとの
間隔を変化するシャッターを有し、ブレード面に接して
塗布材料の流出を遮断するシャッターのブレード面との
接触部には、少なくとも塗布材料が供給される側を除く
三方に、外周に沿って塗布材料の供給される側との連通
部を有する逃がし溝を設けた塗布装置。
装置において、間欠的な塗布層の終端部の近傍において
塗布材料の飛び散り部が形成されることを防止する。 【解決手段】 走行状態の帯状の部材に間欠的に塗布層
を形成する塗布装置において、ブレードとブレードとの
間隔を変化するシャッターを有し、ブレード面に接して
塗布材料の流出を遮断するシャッターのブレード面との
接触部には、少なくとも塗布材料が供給される側を除く
三方に、外周に沿って塗布材料の供給される側との連通
部を有する逃がし溝を設けた塗布装置。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電池集電
体等の帯状の部材に電池電極用の活物質を含有したスラ
リー等を間欠的に塗布して電池電極等を製造する間欠的
な塗布装置に関する。 【0002】 【従来の技術】帯状の部材を走行状態で塗布材料を均一
に塗布した塗布層を形成した各種の部材の製造が行われ
ている。 【0003】例えば、小型の電子機器用の電源として用
いられる電池として小型で大容量であるリチウムイオン
二次電池等の非水電解液電池が用いられているが、これ
らの電池は、一般には、アルミニウム箔等の正極の電位
において使用可能な帯状の正極集電体に正極活物質のス
ラリーを塗布した後に乾燥および圧縮を行って製造した
正極電極と、帯状の銅箔等を負極集電体として負極活物
質のスラリーを塗布した後に乾燥および圧縮を行って製
造した負極電極を、それぞれ所定の長さに切断し、セパ
レータを介して積層、あるいは巻回した後に電池缶に収
納したり、可撓性の部材によって被覆した後に電解液を
注液して封口することによって製造されている。電池電
極の製造は、帯状の集電体用の部材に一定の厚さで長尺
状の活物質層を形成した後に所定の幅および長さに切断
し、集電用のタブを接続し電池端子と接続することによ
って行われている。 【0004】巻回型の電池においては、最外周部に位置
する電池電極の外周面には、電極活物質は不要である。
したがってこのような電池の場合には、最外周部の活物
質層は電池反応に寄与しないのみではなく、電池の容量
密度の点でも好ましくないので、活物質の塗布の際にあ
らかじめ電極活物質の塗布層を形成しないことが好まし
い。また、積層型の電池においても、集電用のタブの取
り出し部には活物質層を形成しないようにしてタブの溶
接等が容易に行われるようにしたり、あるいは集電用の
タブそれ自体を集電体によって一体に形成することも行
われている。このような場合には、電極活物質層を長尺
状に形成すると、集電用のタブの接続等のために活物質
層を除去することが必要となる。そこで、連続的な活物
質層を形成する方法に代えて帯状の集電体上に間欠的に
所定の長さの電池活物質層を形成する方法が行われてい
る。 【0005】図3は、間欠的な塗布装置による塗布工程
を説明する図であり、図3(A)および図3(B)は、
間欠的な塗布装置による塗布状態を説明する断面図であ
り、図3(C)は間欠的に塗布層を形成した塗布部材を
示す平面図である。図3(A)に示すように、塗布装置
1において、走行方向Aに走行した状態で基材2上に、
塗布材料3が貯溜部4からブレード5とシャッター6の
間に形成されたシャッター開口部7から供給されて、基
材2上に間欠的に塗布層8を有した塗布部材9が作製さ
れる。間欠的な塗布装置においては、図3(B)に示す
ように塗布層8の走行方向Aの終端部Rは、シャッター
6がブレード5の表面に移動しシャッター開口部7が閉
じられることによって形成される。ところが、シャッタ
ーが閉じられる際にシャッター開口部において塗布材料
3が押し切られて基材2上に飛び散り、図3(C)に示
すように、間欠的に形成された塗布層の終端部の近傍に
は、飛び散り部13が形成されることがあった。 【0006】塗布部材が活物質層を間欠的に形成した電
池電極である場合には、基材上に形成された飛び散り部
は、その形状が鋭利な突起状であると、セパレータを傷
つけて対極との間で短絡を生じたり、集電体上に無用な
電流が流れる部位が形成されたり、あるいは集電体上に
タブを接合する際には接合不良を招く等の問題点があっ
た。また、電池電極以外の塗布部材においても、間欠的
に形成した塗布層の走行方向の終端部の近傍に、塗布材
料等の飛び散り等によって使用に耐えることができない
部材が発生することがあった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、連続して走
行する帯状の部材上に、電池活物質層等の一様な厚さの
塗布層を形成することによって電池電極等を形成する塗
布装置において、塗布されるスラリー等の飛び散り部が
形成される問題点を解決して品質の優れた電池電極等の
塗布物が作製可能な塗布装置を提供することを課題とす
るものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の課題は、走行状
態の帯状の部材に間欠的に塗布層を形成する塗布装置に
おいて、ブレード面に接して塗布材料の流出を遮断する
シャッターのブレード面との接触部には、少なくとも塗
布材料が供給される側を除く三方に、外周に沿って塗布
材料の供給される側との連通部を有する逃がし溝を設け
た塗布装置によって解決することができる。逃がし溝と
塗布材料の供給される側との間には複数個の連通部を設
けた前記の塗布装置である。連通部はシャッターのブレ
ード面との接触部に形成した複数個の溝である前記の塗
布装置である。塗布装置が帯状の集電体上に電池電極を
間欠的に形成する電池電極作製用である前記の塗布装置
である。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明は、走行する部材への間欠
的な塗布装置において、塗布層の走行方向の終端部の近
傍において塗布材料が不規則に付着する現象は、シャッ
ターがブレード面に接して塗布材料の供給が遮断される
際に塗布材料が飛び散るために生じることが原因である
ことを見いだした。そしてシャッターがブレード面と接
して塗布材料の供給を遮断する際には、シャッターとブ
レード面との間に存在する塗布材料が貯溜部へ戻るよう
にし、シャッターとブレード面との間から基材上へ飛び
散ることを防止することによって塗布材料が不規則に付
着することを防止することが可能であることを見いだし
たものである。 【0010】以下に、図面を参照して本発明を説明す
る。図1は、本発明の一実施例を説明する図である。図
1(A)、および図1(B)は塗布装置を説明する断面
図であり、図1(C)は、シャッターを説明する斜視図
である。図1(A)に示すように、塗布装置1は走行方
向Aに走行した状態で基材2上に、塗布材料3が貯溜部
4からブレード5とシャッター6の間に形成されたシャ
ッター開口部7から供給される。所定の長さの塗布層8
が形成されると、図1(B)に示すように、シャッター
6がブレード5の壁面に接触してシャッター開口部7を
遮断する。次いで、シャッター開口部を遮断して時間が
所定の時間経過すると、図1(A)に示すように、塗布
が行われる。以上のように、シャッター6とブレード5
との間のシャッター開口部7の開閉を行うことによって
間欠的な塗布層8を設けた塗布部材9が作製される。 【0011】本発明の塗布装置1のシャッター6は、図
1(C)に示すように、ブレード面と接触する接触部1
0には、塗布材料3の供給側を除く三方の外周部の周縁
に沿って、逃がし溝11が形成されており、逃がし溝
は、塗布材料の供給側に連通部12を有している。した
がって、シャッター6の接触部10がブレード5と接触
し、塗布材料3の供給を遮断する際には、シャッター6
とブレード5の間に存在する塗布材料は逃がし溝11に
集められて、連通部12から塗布材料の供給側へ送られ
る。その結果、シャッターによって塗布材料の供給を遮
断する際には、シャッターとブレードの間に存在する塗
布材料が基材上に飛び散る現象を防止することができ
る。 【0012】図2は、シャッターに設けた逃がし溝を説
明する図である。図2(A)は、逃がし溝と連通部を設
けた一例を示す図であり、図2(B)および図2(C)
はその他の例を説明する図である。図2(A)に示すよ
うに、逃がし溝11は、シャッターの接触部10がブレ
ード面に接触した場合に、逃がし溝11を通じて塗布材
料が供給側へ送られるように設けたものであり、その効
果を充分に発揮するためには、逃がし溝は接触部の周縁
部の近傍に設けられることが好ましい。逃がし溝11と
接触部6の周縁部との距離が大きくなると、その間に存
在する量が多くなるので効果が小さくなるが、一方、あ
まりにも小さいと、周縁部の強度が小さくなるために充
分な耐久性を有するシャッターが得られなくなる。図2
(A)に示したシャッター6では、逃がし溝はその一部
が塗布材料の供給側と連通した連通部12を有してお
り、逃がし溝11に集められた塗布材料は連通部を通じ
て供給側へと送られる。また、図2(B)および図2
(C)は、周縁部に設けた逃がし溝11と塗布材料の供
給側とは、直線状あるいは曲線状の複数個の連通部12
によって結合されている。したがって、逃がし溝に集め
られた塗布材料はそれぞれの連通部12を通じて供給側
へより速やかに送られるので、シャッターによって遮断
される際には、塗布材料が飛び散る可能性を小さくする
ことができる。 【0013】また、逃がし溝は、塗布材料が中央部から
両側に向かって速やかに送られるように、中央部から両
側および背後へ向かう直線、曲線で形成されていること
が好ましく、例えば、幅10μm〜1mmで、長さ30
0mm〜1000mmのものを挙げることができる。 【0014】 【発明の効果】本発明の塗布装置は、走行する帯状の部
材上に間欠的に塗布層を形成するシャッターの先端部の
ブレード面との接触部の、周縁部に逃がし溝を形成した
ので、塗布材料が塗布層の終端部の近傍において飛び散
って付着する等の現象を防止することができるので、品
質が安定した塗布部材を形成することができる。本発明
の塗布装置を電池電極の作製に適用した場合には、品質
が安定し、電池特性が良好な電池電極を得ることができ
る。
体等の帯状の部材に電池電極用の活物質を含有したスラ
リー等を間欠的に塗布して電池電極等を製造する間欠的
な塗布装置に関する。 【0002】 【従来の技術】帯状の部材を走行状態で塗布材料を均一
に塗布した塗布層を形成した各種の部材の製造が行われ
ている。 【0003】例えば、小型の電子機器用の電源として用
いられる電池として小型で大容量であるリチウムイオン
二次電池等の非水電解液電池が用いられているが、これ
らの電池は、一般には、アルミニウム箔等の正極の電位
において使用可能な帯状の正極集電体に正極活物質のス
ラリーを塗布した後に乾燥および圧縮を行って製造した
正極電極と、帯状の銅箔等を負極集電体として負極活物
質のスラリーを塗布した後に乾燥および圧縮を行って製
造した負極電極を、それぞれ所定の長さに切断し、セパ
レータを介して積層、あるいは巻回した後に電池缶に収
納したり、可撓性の部材によって被覆した後に電解液を
注液して封口することによって製造されている。電池電
極の製造は、帯状の集電体用の部材に一定の厚さで長尺
状の活物質層を形成した後に所定の幅および長さに切断
し、集電用のタブを接続し電池端子と接続することによ
って行われている。 【0004】巻回型の電池においては、最外周部に位置
する電池電極の外周面には、電極活物質は不要である。
したがってこのような電池の場合には、最外周部の活物
質層は電池反応に寄与しないのみではなく、電池の容量
密度の点でも好ましくないので、活物質の塗布の際にあ
らかじめ電極活物質の塗布層を形成しないことが好まし
い。また、積層型の電池においても、集電用のタブの取
り出し部には活物質層を形成しないようにしてタブの溶
接等が容易に行われるようにしたり、あるいは集電用の
タブそれ自体を集電体によって一体に形成することも行
われている。このような場合には、電極活物質層を長尺
状に形成すると、集電用のタブの接続等のために活物質
層を除去することが必要となる。そこで、連続的な活物
質層を形成する方法に代えて帯状の集電体上に間欠的に
所定の長さの電池活物質層を形成する方法が行われてい
る。 【0005】図3は、間欠的な塗布装置による塗布工程
を説明する図であり、図3(A)および図3(B)は、
間欠的な塗布装置による塗布状態を説明する断面図であ
り、図3(C)は間欠的に塗布層を形成した塗布部材を
示す平面図である。図3(A)に示すように、塗布装置
1において、走行方向Aに走行した状態で基材2上に、
塗布材料3が貯溜部4からブレード5とシャッター6の
間に形成されたシャッター開口部7から供給されて、基
材2上に間欠的に塗布層8を有した塗布部材9が作製さ
れる。間欠的な塗布装置においては、図3(B)に示す
ように塗布層8の走行方向Aの終端部Rは、シャッター
6がブレード5の表面に移動しシャッター開口部7が閉
じられることによって形成される。ところが、シャッタ
ーが閉じられる際にシャッター開口部において塗布材料
3が押し切られて基材2上に飛び散り、図3(C)に示
すように、間欠的に形成された塗布層の終端部の近傍に
は、飛び散り部13が形成されることがあった。 【0006】塗布部材が活物質層を間欠的に形成した電
池電極である場合には、基材上に形成された飛び散り部
は、その形状が鋭利な突起状であると、セパレータを傷
つけて対極との間で短絡を生じたり、集電体上に無用な
電流が流れる部位が形成されたり、あるいは集電体上に
タブを接合する際には接合不良を招く等の問題点があっ
た。また、電池電極以外の塗布部材においても、間欠的
に形成した塗布層の走行方向の終端部の近傍に、塗布材
料等の飛び散り等によって使用に耐えることができない
部材が発生することがあった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、連続して走
行する帯状の部材上に、電池活物質層等の一様な厚さの
塗布層を形成することによって電池電極等を形成する塗
布装置において、塗布されるスラリー等の飛び散り部が
形成される問題点を解決して品質の優れた電池電極等の
塗布物が作製可能な塗布装置を提供することを課題とす
るものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の課題は、走行状
態の帯状の部材に間欠的に塗布層を形成する塗布装置に
おいて、ブレード面に接して塗布材料の流出を遮断する
シャッターのブレード面との接触部には、少なくとも塗
布材料が供給される側を除く三方に、外周に沿って塗布
材料の供給される側との連通部を有する逃がし溝を設け
た塗布装置によって解決することができる。逃がし溝と
塗布材料の供給される側との間には複数個の連通部を設
けた前記の塗布装置である。連通部はシャッターのブレ
ード面との接触部に形成した複数個の溝である前記の塗
布装置である。塗布装置が帯状の集電体上に電池電極を
間欠的に形成する電池電極作製用である前記の塗布装置
である。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明は、走行する部材への間欠
的な塗布装置において、塗布層の走行方向の終端部の近
傍において塗布材料が不規則に付着する現象は、シャッ
ターがブレード面に接して塗布材料の供給が遮断される
際に塗布材料が飛び散るために生じることが原因である
ことを見いだした。そしてシャッターがブレード面と接
して塗布材料の供給を遮断する際には、シャッターとブ
レード面との間に存在する塗布材料が貯溜部へ戻るよう
にし、シャッターとブレード面との間から基材上へ飛び
散ることを防止することによって塗布材料が不規則に付
着することを防止することが可能であることを見いだし
たものである。 【0010】以下に、図面を参照して本発明を説明す
る。図1は、本発明の一実施例を説明する図である。図
1(A)、および図1(B)は塗布装置を説明する断面
図であり、図1(C)は、シャッターを説明する斜視図
である。図1(A)に示すように、塗布装置1は走行方
向Aに走行した状態で基材2上に、塗布材料3が貯溜部
4からブレード5とシャッター6の間に形成されたシャ
ッター開口部7から供給される。所定の長さの塗布層8
が形成されると、図1(B)に示すように、シャッター
6がブレード5の壁面に接触してシャッター開口部7を
遮断する。次いで、シャッター開口部を遮断して時間が
所定の時間経過すると、図1(A)に示すように、塗布
が行われる。以上のように、シャッター6とブレード5
との間のシャッター開口部7の開閉を行うことによって
間欠的な塗布層8を設けた塗布部材9が作製される。 【0011】本発明の塗布装置1のシャッター6は、図
1(C)に示すように、ブレード面と接触する接触部1
0には、塗布材料3の供給側を除く三方の外周部の周縁
に沿って、逃がし溝11が形成されており、逃がし溝
は、塗布材料の供給側に連通部12を有している。した
がって、シャッター6の接触部10がブレード5と接触
し、塗布材料3の供給を遮断する際には、シャッター6
とブレード5の間に存在する塗布材料は逃がし溝11に
集められて、連通部12から塗布材料の供給側へ送られ
る。その結果、シャッターによって塗布材料の供給を遮
断する際には、シャッターとブレードの間に存在する塗
布材料が基材上に飛び散る現象を防止することができ
る。 【0012】図2は、シャッターに設けた逃がし溝を説
明する図である。図2(A)は、逃がし溝と連通部を設
けた一例を示す図であり、図2(B)および図2(C)
はその他の例を説明する図である。図2(A)に示すよ
うに、逃がし溝11は、シャッターの接触部10がブレ
ード面に接触した場合に、逃がし溝11を通じて塗布材
料が供給側へ送られるように設けたものであり、その効
果を充分に発揮するためには、逃がし溝は接触部の周縁
部の近傍に設けられることが好ましい。逃がし溝11と
接触部6の周縁部との距離が大きくなると、その間に存
在する量が多くなるので効果が小さくなるが、一方、あ
まりにも小さいと、周縁部の強度が小さくなるために充
分な耐久性を有するシャッターが得られなくなる。図2
(A)に示したシャッター6では、逃がし溝はその一部
が塗布材料の供給側と連通した連通部12を有してお
り、逃がし溝11に集められた塗布材料は連通部を通じ
て供給側へと送られる。また、図2(B)および図2
(C)は、周縁部に設けた逃がし溝11と塗布材料の供
給側とは、直線状あるいは曲線状の複数個の連通部12
によって結合されている。したがって、逃がし溝に集め
られた塗布材料はそれぞれの連通部12を通じて供給側
へより速やかに送られるので、シャッターによって遮断
される際には、塗布材料が飛び散る可能性を小さくする
ことができる。 【0013】また、逃がし溝は、塗布材料が中央部から
両側に向かって速やかに送られるように、中央部から両
側および背後へ向かう直線、曲線で形成されていること
が好ましく、例えば、幅10μm〜1mmで、長さ30
0mm〜1000mmのものを挙げることができる。 【0014】 【発明の効果】本発明の塗布装置は、走行する帯状の部
材上に間欠的に塗布層を形成するシャッターの先端部の
ブレード面との接触部の、周縁部に逃がし溝を形成した
ので、塗布材料が塗布層の終端部の近傍において飛び散
って付着する等の現象を防止することができるので、品
質が安定した塗布部材を形成することができる。本発明
の塗布装置を電池電極の作製に適用した場合には、品質
が安定し、電池特性が良好な電池電極を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例を説明する図であ
る。 【図2】図2は、シャッターに設けた逃がし溝を説明す
る図である。 【図3】図3は、間欠的な塗布装置による塗布方法を工
程を説明する図である。 【符号の説明】 1…塗布装置、2…基材、3…塗布材料、4…貯溜部、
5…ブレード、6…シャッター、7…シャッター開口
部、8…塗布層、9…塗布部材、10…接触部、11…
逃がし溝、12…連通部、13…飛び散り部、A…走行
方向、R…終端部
る。 【図2】図2は、シャッターに設けた逃がし溝を説明す
る図である。 【図3】図3は、間欠的な塗布装置による塗布方法を工
程を説明する図である。 【符号の説明】 1…塗布装置、2…基材、3…塗布材料、4…貯溜部、
5…ブレード、6…シャッター、7…シャッター開口
部、8…塗布層、9…塗布部材、10…接触部、11…
逃がし溝、12…連通部、13…飛び散り部、A…走行
方向、R…終端部
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 走行状態の帯状の部材に間欠的に塗布層
を形成する塗布装置において、ブレードとブレードとの
間隔を変化するシャッターを有し、ブレード面に接して
塗布材料の流出を遮断するシャッターのブレード面との
接触部には、少なくとも塗布材料が供給される側を除く
三方に、外周に沿って塗布材料の供給される側との連通
部を有する逃がし溝を設けたことを特徴とする塗布装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001265990A JP2003071347A (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001265990A JP2003071347A (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 塗布装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003071347A true JP2003071347A (ja) | 2003-03-11 |
Family
ID=19092372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001265990A Pending JP2003071347A (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 塗布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003071347A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6881441B1 (en) * | 1999-06-10 | 2005-04-19 | Kao Corporation | Method for intermittently forming laid layers |
-
2001
- 2001-09-03 JP JP2001265990A patent/JP2003071347A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6881441B1 (en) * | 1999-06-10 | 2005-04-19 | Kao Corporation | Method for intermittently forming laid layers |
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A711 | Notification of change in applicant |
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