JP2003071331A - 気液混合流の噴射装置 - Google Patents

気液混合流の噴射装置

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JP2003071331A JP2001262218A JP2001262218A JP2003071331A JP 2003071331 A JP2003071331 A JP 2003071331A JP 2001262218 A JP2001262218 A JP 2001262218A JP 2001262218 A JP2001262218 A JP 2001262218A JP 2003071331 A JP2003071331 A JP 2003071331A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少なくとも液体と気体を混合して気液混合流を
形成しながら噴射するように構成した噴射装置におい
て、気液混合流による吹付け作用の均一性を図り、吹付
けムラが少なく効率的な吹付けが可能な使い勝手のよい
気液混合流の噴射装置を提供する。 【解決手段】気液混合流の流通路を偏平状に形成すると
ともに、該流通路を仕切り31,32により流れに沿っ
た複数の流通路33〜35に分割し、それらの分割され
た各流通路33〜35に対応するように液体噴射口10
〜12を設け、各流通路33〜35を流れる気液混合流
の断面積当りの質量流量がほぼ等しくなるように構成す
る。なお、仕切り31,32の終端部を噴射口より上流
側の流通路の中間位置に設定して、それらの仕切り3
1,32の終端部と噴射口との中間で各気液混合流を合
流させてから噴射するように構成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両、ビルの壁
面、壜、食器等の洗浄用ノズルなど、各種の噴射ノズル
として広く適用可能な気液混合流の噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の噴射装置においては、円
形あるいは偏平状からなる1個の噴射口から気液混合流
を噴射するものが広く知られている。しかしながら、噴
射口が円形である場合には、噴射された気液混合流の中
心部と周辺部では吹付け作用の強さが異なるため、吹付
け作用の強い中心部が通るところと通らないところでは
吹付けムラが生じてしまうという技術的な問題があっ
た。これに対して偏平状の噴射口の場合には、幅広の効
率的な吹付けが可能ではあるが、この場合にも中央部と
周辺部の吹付け作用が均一になるように噴射流を均等に
形成することは容易ではなかった。とりわけ、噴射状態
を変化し得るように構成した場合に、どのような噴射条
件においても常に中央部と周辺部の吹付け作用が均一に
なるように設定することは技術的に困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来の技術的状況に鑑みて発明したもので、気液混合
流による吹付け作用の均一性を図り、吹付けムラが少な
く効率的な吹付けが可能な使い勝手のよい気液混合流の
噴射装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の発明では、少なくとも液体と気体を混合
して気液混合流を形成しながら噴射口から噴射するよう
に構成した噴射装置において、気液混合流の流通路を偏
平状に形成するとともに、該流通路を仕切りにより流れ
に沿った複数の流通路に分割し、それらの分割された前
記各流通路に対応するように液体噴射口を設け、各流通
路を流れる気液混合流の断面積当りの質量流量がほぼ等
しくなるように構成するという技術手段を採用した。本
発明においては、気液混合流の流通路を偏平状に形成
し、その流通路内を仕切りにより複数の流れに分割し
て、各流通路に対応する液体噴射口から液体を供給する
ように構成したので、各流通路の気液混合流を設定通り
により的確に形成することが可能である。すなわち、液
体噴射口の設置数や噴射状態、その設置位置と前記各仕
切りとの位置関係などを勘案することにより、各流通路
の気液混合流の断面積当りの質量流量をほぼ等しい状態
に容易に設定できることから、吹付けムラの少ない均一
性の良好な吹付け範囲の広い偏平状の気液混合流を簡便
に得ることが可能である。
【0005】なお、分割した前記各流通路が並ぶ方向に
各流通路の幅を下流側へ向けて徐々に拡げるように形成
したり(請求項2)、それらの各流通路が並ぶ方向と直
交する方向に各流通路の幅を下流側へ向けて徐々に拡げ
るように形成してもよい(請求項3)。また、前記仕切
りの終端部は、気液混合流の流通路の中間位置としても
よい(請求項4)。また、前記仕切りの上流側端部は、
前記液体噴射口から適宜な距離離れた位置に配置できる
(請求項5)。また、前記気液混合流の流通路に気体を
供給する気体流通路の断面積をその供給口へ向けて徐々
に縮小するように形成して気体の噴射速度を上げること
により、前記液体噴射口から噴射される液体の減速を抑
えることができる(請求項6)。また、前記気液混合流
の流通路に断面積を絞った最小絞り部を設け、その下流
側の断面積を最小絞り部と同じか又は徐々に拡大するよ
うに形成することにより、気液混合流の各流通路内での
減速を抑えたり、加速することも可能である(請求項
7)。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係る噴射装置は、車両、
ビルの壁面、壜、食器などの洗浄用ノズルや塗装用ノズ
ルなど、各種の噴射ノズルとして広く適用することがで
きる。前記流通路に噴射される液体としては、水道水な
どの普通水や、必要に応じて界面活性剤などの添加剤を
加えて洗浄力や殺菌力等を向上させた洗浄液など、適宜
の液体の使用が可能である。また、その液体の供給圧
は、水道水程度の圧力でもよいが、高圧ポンプ等からの
高圧の吐出圧を用いてもよい。気体に関しては、混合流
の流通路へ噴射される液体噴射流のエジェクタ作用によ
って大気を吸引するように構成してもよいし、圧縮エア
などの加圧気体や、高温気体あるいは蒸気などの高温高
圧気体を使用することも可能である。さらに、前記液体
及び気体のほかに、炭酸水素ナトリウムや研掃材などの
適宜の粉粒体をそれらの液体や気体に混入させて供給し
たり、別個の注入口から流通路に供給するように構成す
ることも可能である。
【0007】前記気液混合流を仕切る仕切りの設置数は
一つでも複数でもよい。すなわち、気液混合流の流通空
間を仕切りにより2分割以上に分割して、複数の流通路
を形成するものであればよい。仕切りの上流側端部の設
置位置に関しては、気液混合流の流通路を仕切るもので
あればよい。例えば、液体噴射口から適宜の距離離れた
位置に仕切りの上流側端部を設けたり、前記液体噴射口
に接するように仕切りの上流側端部を液体噴射口と同じ
位置に配設したり、それより前方に配設して、液体噴射
口が仕切りの上流側端部より後方に開口するように設定
することも可能である。なお、仕切りによって仕切られ
るそれぞれの流通路の断面積は必ずしも一致している必
要性はなく、流通路により断面積が異なるように仕切
り、対応するそれぞれの気液混合流の噴射口の設置数を
変えたり、口径を変えたりして構成することも可能であ
る。要するに、それぞれの流通路を流れる気液混合流の
断面積当りの質量流量がほぼ等しければよく、仕切りの
設置の仕方や、噴射口の具体的形状や設置数に関しては
任意の設定が可能である。噴射範囲を幅広くする場合に
は、気液混合流の流通路をより幅広にしたり広角の末広
がり状にして、仕切り数を増やすことも可能である。
【0008】さらに、前記仕切りは必ずしもノズル部の
先端まで設けなくともよく、その仕切りの終端部を気液
混合流の流通路の中間位置としてもよい。このように構
成すれば、仕切りの終端部より下流側の噴射口との中間
において、前記仕切りにより分割された各気液混合流が
合流して、それらの各気液混合流間に存在する境界が解
消されるので、境のないより良好な噴射流が得られ、前
記気液混合流間の境界によるスジ状の吹付け状態を的確
に回避することができる。因みに、前記仕切りの終端部
の形状に関しては、以下の実施例でも示すように、階段
状ないし傾斜状あるいは二股状等に形成してもよく、こ
の場合には、仕切りの終端部において生じる、各流通路
間の気液混合流の急激な合流が緩和されることから、よ
りスムーズな気液混合流の合流が図れる。
【0009】前記流通路に液体を噴射する液体噴射口に
関しては、各流通路に対して1個あるいは複数個の液体
噴射口を対応させて設置する。その場合に、液体噴射口
を上下方向に複数段並列に並べて配設することも可能で
ある。例えば、上下方向に2個ずつ並べた状態の液体噴
射口をそれぞれの流通路に対応させるようにしてもよ
い。また、各流通路に対応する液体噴射口の設置数に変
化を持たせたり、各液体噴射口からの噴射量に変化をも
たせたりすることも可能である。要は、各流通路を流れ
る気液混合流の断面積当りの質量流量がほぼ等しくなれ
ばよい。例えば、中央部の流通路に2個の液体噴射口を
対応させ、その両側の流通路に3個ずつの液体噴射口を
対応させることも可能である。また、液体噴射口の形状
としては、円形や矩形あるいはスリット状などの適宜の
形状が可能である。それらの液体噴射口の向き等は、噴
射流が流通路の入口近傍で壁面に接しないように設ける
ことが望ましい。なお、上述のように液体噴射口を上下
方向にも複数並べて設置する場合などには、それらの液
体噴射口の配置に対応して縦方向の仕切りに横方向の仕
切りを加えて流通路を縦横に分割するようにしてもよ
い。このように、縦方向の仕切りと横方向の仕切りを用
いて流通路を縦横に分割する場合には、それらの縦横の
仕切りの一方あるいは双方の仕切りの終端部を流通路の
中間位置に設定したり、その終端部の形状として前記階
段状ないし傾斜状等を採用してもよい。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例に関し
て説明する。図1は本発明に係る第1実施例の概略を示
した分解組立図である。また、図2は同実施例の縦断面
図であり、図3はその部分拡大図である。図4は同実施
例の水平方向の断面図であり、図5はその部分拡大図で
ある。図6は同実施例の噴射口を示した拡大図である。
図示のように、本実施例の噴射装置1は、長尺のノズル
部2を有しており、下部本体3と上部本体4とを、それ
らの間の上流側に形成される空間に液体供給部5を設置
しながら組立てることにより形成される。液体供給部5
は、複数の部材から組立て形成するように構成してお
り、中央部には偏平貯留部6を形成している。本実施例
では、図5に示したように偏平貯留部6から3本の流路
7〜9を介して先端部に3個の液体噴射口10〜12を
形成している。また、偏平貯留部6の上部には液体供給
路13が接続され、接続部14を介して図示しない加圧
液体供給源から加圧液体が供給されるように構成してい
る。液体供給部5の上流側にはテーパ部15を形成し
て、気体の流れを阻害しないように構成している。さら
に、液体供給部5の側方には係合凸部16,17が形成
してあり、場合に応じて下部本体3及び上部本体4の双
方又は一方に形成した係合凹部18,19に係合するこ
とにより、両者の位置決めを行うように構成している。
【0011】本実施例の前記下部本体3及び上部本体4
は、図3に示したように、液体供給路13の挿入部を除
いてほぼ対称的に形成されており、液体供給部5の設置
空間を形成する凹部20,21の前後に斜面22,23
及び斜面24,25を形成するとともに、その上流側の
斜面22,23に連なるように加圧気体用の接続部26
を形成し、図示しない加圧気体供給源から加圧気体を供
給するように構成している。また、下流側の斜面24,
25の内側には、液体供給部5の下流側に形成したテー
パ部27を配設し、それらの斜面24,25とテーパ部
27との間に断面積が供給口へ向けて徐々に縮小する気
体流通路28,29を形成している。しかして、本実施
例の場合では、前記液体噴射口10〜12から噴射され
る液体噴射流の上下に気体流通路28,29からの加圧
気体が噴射され、それぞれの液体噴射流の周囲を気体噴
射流によって囲むように、各流通路へ向けて液体及び気
体が噴射されることになる。
【0012】次に、本発明の特徴部分に関して説明す
る。図示のように、前記液体噴射口10〜12及び気体
流通路28,29の下流側には、断面積を最小に絞った
最小絞り部30が設けてあり、この最小絞り部30の上
流側の空間において、液体噴射口10〜12から噴射さ
れる液体と気体流通路28,29から噴射される気体と
の混合が促進されて気液混合流の形成が始るように構成
している。この最小絞り部30の上流側の空間は、気体
と液体との混合作用を促進するとともに、液滴状の液体
の減速を抑制するように、下流側へ向けて断面積を徐々
に縮小すべく、上下面をテーパ状の傾斜面に形成してい
る。また、同空間は、図4及び図5に示したように、液
体噴射口10〜12の配列方向に沿った幅広の偏平状に
形成され、本実施例では、その中間から下流側へ向けて
仕切り31,32を設けて気液混合流の流れを複数の流
通路33〜35に分割している。すなわち、幅広の偏平
状の前記空間にて偏平状の気液混合流を形成し、その偏
平状の気液混合流を仕切り31,32により分割して、
流通路33〜35を介してそれぞれの噴射口36〜38
へ導くように構成している。これにより、気液混合流を
流通路33〜35に設定通りに的確かつ安定的に分配す
ることが可能となり、噴射口36〜38からの噴射流に
よって形成される全体としての偏平状の気液混合流につ
いて、中央部と周辺部との間の吹付け作用のムラを的確
に解消できる点で特徴を有する。
【0013】仕切り31,32の位置決めに際しては、
液体噴射口10〜12からの液体の噴射状態や、気体流
通路28,29からの気体の噴射状態、気液混合流の混
合状態等を勘案しながら、各流通路33〜35を流れる
気液混合流の断面積当りの質量流量がほぼ等しくなるよ
うに、仕切り31,32の上流側端部の位置、すなわち
液体噴射口10〜12と仕切り31,32の前端部との
位置関係や、仕切り31,32相互間の間隔等を設定す
る。その結果、噴射口36〜38から噴射される気液混
合流の断面積当りの質量流量もほぼ等しくなり、均一性
の良好な噴射状態が得られる。なお、仕切り31,32
によって分割された流通路33〜35を流下する気液混
合流は、その間においても更に混合が促進され、混合状
態のより良好な気液混合流として噴射口36〜38から
外部へ噴射されることになる。また、各流通路33〜3
5の断面積に関しては、本実施例では、最小絞り部30
から下流側へ向けて断面積が徐々に拡大するように構成
しているが、断面積を一定に設定することも可能であ
る。なお、各流通路33〜35の最前端を最小絞り部に
設定することも可能である。因みに、最小絞り部から下
流側へ向けて断面積を徐々に拡大した場合には気液混合
流の加速が可能であり、ラバールノズルのように気液混
合流の流速を音速近くあるいはそれ以上に加速すること
も可能である。
【0014】図4に示したように、本実施例における仕
切り31,32は、隣接する噴射口36〜38相互間の
間隙を小さくするため、厚さを下流側へ向けて徐々に薄
く形成している。これらの仕切り31,32は、下部本
体3及び上部本体4の双方又はいずれか一方に削り出し
により形成したり、鋳造等により一体成形したり、ある
いは後から付設するように構成することができる。ま
た、本実施例では、3個の液体噴射口10〜12に対応
させて、仕切り31,32により3つの流通路33〜3
5を形成したが、場合に応じてそれらの設置数を変更す
ることが可能なことはいうまでもない。また、図6に示
したように、噴射口36〜38に関しては、流通路33
〜35の下流側端部をそのまま開口して偏平状の噴射口
とするという形態を採用したが、それぞれの流通路33
〜35の下流側端部の中央部に円形や矩形等の適宜形状
の1個の噴射口を形成したり、それらの流通路33〜3
5の下流側端部に沿って複数の噴射口を列設するように
してもよい。さらに、仕切り31,32の終端部の位置
に関しては、気液混合流の流通路33〜35の中間に設
定することも可能であり、この場合には、仕切り31,
32の終端部より下流側の噴射口との中間において、仕
切り31,32により分割された各気液混合流を合流さ
せて、それらの各気液混合流間の境界を解消した上、一
個の噴射口から境のない噴射流として噴射させることが
できる。なお、図中、39は下部本体3及び上部本体4
を一体的に締付けるためのボルト締付孔を示したもので
ある。
【0015】図7は本発明に係る第2実施例を示した縦
断面図、図8は同実施例の水平方向の断面図、図9は噴
射口を示した拡大図である。本実施例の噴射装置40
は、前記第1実施例の変形例であり、図9に示したよう
に、噴射口41〜43を並列的な配列に変更した点で特
徴を有する。このために、本実施例の仕切り44,45
は、図8に示したように、下流側へ向けて厚さを徐々に
大きく形成して、これらの仕切り44,45によって形
成される流通路46〜48が噴射口41〜43に連なる
ように、それらの流通路46〜48の各通路幅を噴射口
41〜43へ向けて徐々に縮小している。また、図7に
示したように、流通路46〜48は、噴射口41〜43
に連なるように、下流側へ向けて通路高さを徐々に高く
なるように形成し、それに合わせて前記仕切り44,4
5の高さも下流側へ向けて徐々に高くしている。すなわ
ち、各流通路46〜48が並ぶ方向と直交する方向に幅
広の偏平状になるように、それらの流通路46〜48の
上下方向の幅を下流側へ向けて徐々に拡げるように形成
した。したがって、本噴射装置40におけるノズル部4
9の高さ寸法は、前記第1実施例の場合より大きく設定
される。しかして、本実施例の場合には、ノズル部49
を偏平状の噴射口41〜43の方向に沿って移動するよ
うにしてもよいが、ノズル部49を噴射口41〜43に
直交する方向、すなわちそれらの噴射口41〜43が並
んでいる方向に沿って移動するようにすれば、噴射口4
1〜43からの偏平状の気液混合流は並列的に噴射され
ることから、1回の噴射行程により、噴射口の設置数だ
け、すなわち本実施例では各噴射口41〜43からの気
液混合流による計3回の吹付けを一度に実行することが
可能である。
【0016】図10は本発明に係る第3実施例を示した
水平方向の断面図、図11は同実施例を部分的に拡大し
て示した縦断面図である。本実施例の噴射装置50は、
前記第1実施例の変形例であり、図10に示したよう
に、そのノズル部51内の気液混合流の流通路を3つの
流通路52〜54に分割形成する仕切り55,56の終
端部57,58を噴射口59より上流側の中間位置に設
定し、前述のように、それらの終端部57,58より下
流側において、仕切り55,56により分割された各気
液混合流を合流させて各気液混合流間の境界を解消した
上、一個の噴射口59から境のない噴射流として噴射す
るように構成した点で特徴を有する。図11に示したよ
うに、本実施例における仕切り55,56の終端部5
7,58は階段状に形成されており、それらの仕切り5
5,56の終端部57,58における混合領域を長くと
ることにより急激な合流を緩和して、よりスムーズな気
液混合流の合流を図っている。なお、仕切り55,56
の終端部57,58の形状として、図12に示したよう
に傾斜状を採用した場合にも、同様に急激な合流が緩和
され、スムーズな気液混合流の合流が得られる。
【0017】図13は本発明に係る第4実施例のノズル
部を拡大して示した縦断面図である。本実施例は、前記
第1実施例の変形例であり、図示のように前記各仕切り
31,32の下流側部分に段部60を形成したものであ
る。本実施例の場合には、段部60の後部は前記噴射口
36〜38まで延びており、仕切り31,32によって
分割される各気液混合流をそれらの流通路の下流側にお
いて部分的に合流させながら噴射口36〜38から噴射
することにより、各気液混合流間の境界を軽減ないし解
消するように構成した点で特徴を有する。なお、段部6
0に替えて、図14に示した傾斜部61あるいは図15
に示した二股部62を採用してもよい。
【0018】図16は本発明に係る第5実施例の要部を
示した縦断面図、図17は同実施例の水平方向の断面
図、図18は噴射口を示した拡大図である。本実施例の
噴射装置63は、前記第1実施例に対して、気体の供給
の仕方を大気を吸引する方式に変更した点で特徴を有す
る。すなわち、本実施例の噴射装置63においては、下
部本体64及び上部本体65はほぼ対称的に形成してあ
り、液体供給部66の設置空間を形成する凹部67,6
8の上流側に大気に開放された吸引口69,70を形成
し、下流側に斜面71,72を形成している。下流側の
斜面71,72の内側には、液体供給部66の下流側に
形成したテーパ部73を配設し、それらの斜面71,7
2とテーパ部73との間に断面積が供給口へ向けて徐々
に縮小するように気体流通路74,75を形成してい
る。しかして、本実施例の場合には、加圧液体供給管7
6を介して液体供給部66に供給された液体は、液体噴
射口77〜79から噴射され、その液体噴射流によるエ
ジェクタ作用により吸引口69,70から大気が吸引さ
れ、気体流通路74,75を介して噴射される。断面積
を最小に絞った最小絞り部80の上流側の空間では、そ
れらの液体と空気とが混合されて偏平状の気液混合流が
形成され、仕切り81,82により分割された流通路8
3〜85を介して噴射口86〜88に流下する。気液混
合流は、流通路83〜85内を流下する間にも更に混合
が促進され、噴射口86〜88から外部へ混合状態の良
好な偏平状の気液混合流として噴射される。なお、本実
施例の場合においても、噴射口を一個にまとめて、仕切
り81,82の終端部を該噴射口より上流側の中間位置
に設定し、それらの仕切り81,82の終端部と噴射口
との中間で気液混合流を合流した上、境界のない一つの
噴射流として噴射させる形態も可能である。さらに、前
記液体供給部66の外周部に形成した気体流通路74,
75に替えて、前記液体噴射口77〜79と最小絞り部
80との間の空間に接続する図示しない気体流通路を設
け、該気体流通路を介して、液体噴射口77〜79から
の液体噴射流のエジェクタ作用に基づく前記空間の負圧
によって気体を吸引するように構成することも可能であ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明においては、気液混合流の流通路
を偏平状に形成し、その偏平状の流通路を仕切りによっ
て複数の流通路に分割して、それぞれの流通路内の気液
混合流の断面積当りの質量流量がほぼ等しくなるように
構成したので、均一性の良好な偏平状の噴射流を的確か
つ安定的に形成することができる。なお、各流通路を分
割形成する仕切りの終端部を噴射口より上流側の流通路
の中間位置に設定し、それらの仕切りの終端部と噴射口
との中間において、同仕切りによって分割された各気液
混合流を合流させて、各気液混合流間に存在する境界を
解消した上、一個の噴射口から境のない良好な噴射流と
して噴射させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1実施例の概略を示した分解
組立図である。
【図2】 同実施例の縦断面図である。
【図3】 図2の部分拡大図である。
【図4】 同実施例の水平方向の断面図である。
【図5】 図4の部分拡大図である。
【図6】 同実施例の噴射口を示した拡大図である。
【図7】 本発明に係る第2実施例の縦断面図である。
【図8】 同実施例の水平方向の断面図である。
【図9】 同実施例の噴射口を示した拡大図である。
【図10】 本発明に係る第3実施例を示した水平方向
の断面図である。
【図11】 同実施例における仕切りの終端部を拡大し
て示した縦断面図である。
【図12】 仕切りの終端部に関する変形例を拡大して
示した縦断面図である。
【図13】 本発明に係る第4実施例のノズル部を拡大
して示した縦断面図である。
【図14】 同実施例の変形例を示した縦断面図であ
る。
【図15】 同実施例の他の変形例を示した縦断面図で
ある。
【図16】 本発明に係る第5実施例の要部を示した縦
断面図である。
【図17】 同実施例の要部を示した水平方向の断面図
である。
【図18】 同実施例の噴射口を示した拡大図である。
【符号の説明】
1…噴射装置、2…ノズル部、3…下部本体、4…上部
本体、5…液体供給部、6…偏平貯留部、7〜9…流
路、10〜12…液体噴射口、13…液体供給路、14
…接続部、15…テーパ部、16,17…係合凸部、1
8,19…係合凹部、20,21…凹部、22〜25…
斜面、26…接続部、27…テーパ部、28,29…気
体流通路、30…最小絞り部、31,32…仕切り、3
3〜35…流通路、36〜38…噴射口、39…ボルト
締付孔、40…噴射装置、41〜43…噴射口、44,
45…仕切り、46〜48…流通路、49…ノズル部、
50…噴射装置、51…ノズル部、52〜54…流通
路、55,56…仕切り、57,58…仕切りの終端
部、59…噴射口、60…段部、61…傾斜部、62…
二股部、63…噴射装置、64…下部本体、65…上部
本体、66…液体供給部、67,68…凹部、69,7
0…吸引口、71,72…斜面、73…テーパ部、7
4,75…気体流通路、76…加圧液体供給管、77〜
79…液体噴射口、80…最小絞り部、81,82…仕
切り、83〜85…流通路、86〜88…噴射口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも液体と気体を混合して気液混
    合流を形成しながら噴射口から噴射するように構成した
    噴射装置において、気液混合流の流通路を偏平状に形成
    するとともに、該流通路を仕切りにより流れに沿った複
    数の流通路に分割し、それらの分割された前記各流通路
    に対応するように液体噴射口を設け、各流通路を流れる
    気液混合流の断面積当りの質量流量がほぼ等しくなるよ
    うに構成したことを特徴とする気液混合流の噴射装置。
  2. 【請求項2】 分割した前記各流通路が並ぶ方向に各流
    通路の幅を下流側へ向けて徐々に拡げるように形成した
    請求項1に記載の気液混合流の噴射装置。
  3. 【請求項3】 分割した前記各流通路が並ぶ方向と直交
    する方向に各流通路の幅を下流側へ向けて徐々に拡げる
    ように形成した請求項1に記載の気液混合流の噴射装
    置。
  4. 【請求項4】 前記仕切りの終端部を気液混合流の流通
    路の中間位置とした請求項1〜3のいずれか一項に記載
    の気液混合流の噴射装置。
  5. 【請求項5】 前記仕切りの上流側端部を前記液体噴射
    口から適宜な距離離れた位置に配置した請求項1〜4の
    いずれか一項に記載の気液混合流の噴射装置。
  6. 【請求項6】 前記気液混合流の流通路に気体を供給す
    る気体流通路の断面積をその供給口へ向けて徐々に縮小
    するように形成した請求項1〜5のいずれか一項に記載
    の気液混合流の噴射装置。
  7. 【請求項7】 前記気液混合流の流通路に断面積を絞っ
    た最小絞り部を設け、その下流側の断面積を最小絞り部
    と同じか又は徐々に拡大するように形成した請求項1〜
    6のいずれか一項に記載の気液混合流の噴射装置。
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