JP5704463B2 - シャワー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シャワー装置に関する。
いわゆるエジェクタ効果を利用して水に空気を混入させ、気泡混入水と成して吐出するシャワー装置が知られている。シャワー装置は、その装置内に流入した水を複数の散水孔に分散して吐水するものであるから、吐水に空気を混入させる場合には、装置内に流入した水に空気を混入させてから各散水孔に分散させるように構成されている。
このようなシャワー装置の一例として、下記特許文献1に記載のシャワー装置が提案されている。下記特許文献1に記載されているシャワー装置は、円盤状のハウジングシェルの前面に複数の散水孔が設けられており、ハウジングシェルの後面の中央から流入させた水をそれら複数の散水孔に分配して吐出するものである。このシャワー装置では、ハウジングシェルに水が流入してから空気を混入させて気泡混入水とし、この気泡混入水を円盤状のハウジングシェルの前面全体に分布するように形成されている複数の散水孔に分配するものである。このシャワー装置における気泡混入水の分配態様は、気泡混入水の進行方向に乱流発生拡張部を配置し、この乱流発生拡張部に気泡混入水を衝突させて方向を転換させ、気泡混入水をハウジングシェルの前面全体に行き渡るようにするものである。
また、このようなシャワー装置の別な一例として、下記特許文献2に記載のシャワー装置も提案されている。下記特許文献2に記載されているシャワー装置は、湯水混合栓等のコックを開くと、ホースから水が供給されてオリフィス部材内を水が通過する。このとき、オリフィス部材の下流側に設けられている減圧室においては減圧状態が形成されるので、この減圧室内に開口した内側吸引口から空気が吸引され、水と空気とが混合される。下記特許文献2に記載されているシャワー装置はこのようにして気泡混入水を生成し、シャワーヘッドに設けられた複数の散水孔から吐出するものである。このシャワー装置における気泡混入水の分配態様は、減圧室の下流側に設けられている区画管内のネジ部材や更にその下流側のシャワーヘッド内壁に気泡混入水が当たって方向が転換されながら散水孔に向かうものである。
ところで、下記特許文献1に記載のシャワー装置も、下記特許文献2に記載のシャワー装置も、同様の不均一な気泡成長が起こっており、不均一な粒径の水滴を使用者に当てているものと考えられるため、大粒の雨を浴びているような量感のある心地良い浴び心地のシャワー吐水は実現されていなかった。そこで下記特許文献3では、気泡径を極力均一に保った気泡混入水を散水孔に供給することで、比較的大きく均一な粒径に粒化された水滴を連続して使用者に着水させ、使用者は大粒の雨を浴びているような量感のある浴び心地のシャワーを享受するシャワー装置が提案されている。
具体的には、水を供給するための給水部と、給水部の下流側に設けられ、給水部よりも流路断面積を減少させ、通過する水を下流側に噴射するための絞り部と、絞り部の下流側に設けられ、絞り部を通って噴射される水に空気を混入させて気泡混入水と成すための開口が形成されている空気混入部と、空気混入部の下流側に設けられ、気泡混入水を吐出するための複数の散水孔が配列された散水面が、前記絞り部から噴射される水の噴射方向に沿って形成されている散水部と、を備えるものである。さらに、空気混入部と散水部との間の接続流路には、絞り部から噴射された噴射水流を散水面に沿った幅方向に拡幅する水流拡幅手段が設けられている。その水流拡幅手段は、空気混入部と散水部との間の接続流路において絞り部から噴射された水の噴射方向に直交する断面積を、散水部において散水孔が形成されている面に沿った方向において、絞り部側から散水部側に向かって広くなるように構成している。このように水流拡幅手段を構成することで、拡幅された噴射水流によって散水部側から空気混入部側に水が逆流しないように押しとどめることができ、空気導入口から空気を吸引できなくなるという課題をも解決した優れたシャワー装置である。
特表2006−509629号公報 特許第3747323号公報 特開2011−173084号公報
しかしながら、このような水流拡幅手段は、絞り部から散水部までにある程度の距離を確保することが必要であり、絞り部から散水部までの距離を更に縮めてシャワー装置全体を小型化するにあたっては更なる工夫が求められるものであった。具体的には、単に絞り部から散水部までの距離を縮めると、噴射された水流の拡幅が不十分なものとなり、一旦散水部側に向かった水が空気導入口側に逆流し空気が吸引できなくなるという新たな課題が発生するものである。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、絞り部から散水部までの距離を短くした場合であっても、絞り部から一旦散水部側に向かった水が空気導入口側に逆流しないシャワー装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係るシャワー装置は、気泡混入水を吐出するシャワー装置であって、(1)水を供給するための給水部と、(2)給水部の下流側に設けられ、給水部から供給された水を噴射孔から下流側に向けて噴射し、加速された噴射水流を生成する絞り部と、(3)絞り部の下流側に設けられ、空気を吸引する空気導入口を有するとともに、空気導入口から吸引された空気を噴射水流に混入させて気泡混入水を生成する空気混入部と、(4)空気混入部の下流側に設けられ、気泡混入水を吐出するための複数の散水孔が噴射水流の噴射方向に沿って形成されている散水面を有する散水部と、を備える。更に本発明に係るシャワー装置では、噴射方向と直交する流路断面において散水面に沿う方向を幅方向とした場合、散水部の前記幅方向の長さは、空気混入部の幅方向の長さよりも長くなるよう構成されており、空気混入部と散水部との間の接続流路には、噴射水流を散水面に沿った幅方向に拡幅する水流拡幅手段が設けられている。その水流拡幅手段は、接続流路の幅方向における中央側の通水抵抗よりも、接続流路の幅方向における両端側の通水抵抗を小さくすることで構成されている。
本発明においては、給水部から供給される水が絞り部を通って空気混入部及び散水部に向けて噴射され、空気混入部及び散水部に一時的に貯留された水が散水部の複数の散水孔から外部へと吐出される。絞り部を通って噴射される水は、空気混入部に形成されている開口から取り込まれた空気を伴って、空気混入部及び散水部に一時的に貯留された水と空気との気液界面に突入することで気泡混入水となり、散水部の複数の散水孔から散水される。
また、気泡混入水を吐出するための複数の散水孔が配列された散水面が噴射水流の噴射方向に沿って形成されているので気泡混入水はその略均一な気泡径のまま散水孔が形成された位置まで到達することができる。このように略均一な気泡径の気泡を含む気泡混入水が散水孔に供給されると、散水孔内及び散水孔から吐出された直後において気泡流又はスラグ流を形成することができる。このように略均一な気泡径の気泡を含み気泡流又はスラグ流として形成される気泡混入水が散水孔から吐出されると、環状流のようにミスト化することなく、吐出方向と略直交する方向にせん断されて略均一に粒化される。従って、比較的大きく均一な粒径に粒化された水滴が連続して使用者に着水し、使用者は大粒の雨を浴びているような量感のある浴び心地のシャワーを享受することができる。
また本発明では、水流拡幅手段を設けることで、絞り部から散水部までの距離が短い場合であっても、噴射孔から噴射された当初は幅狭の噴射水流を十分に拡幅し、散水部に供給することができる。具体的には、本発明の水流拡幅手段は、水が通水抵抗の大きい経路よりも通水抵抗の小さい経路を通って流れようとする性質を利用し、接続流路の幅方向における中央側の通水抵抗よりも、接続流路の幅方向における両端側の通水抵抗を小さくすることで構成されている。このように構成することで、接続流路の幅方向における中央側に噴射された噴射水流の、両端側に広がって流れる性向を強めることができ、絞り部から散水部までの距離が短い場合であっても、噴射水流を十分に拡幅することができる。噴射水流が十分に拡幅されることにより、散水部側から空気混入部側に水が逆流しないように押しとどめることができ、空気導入口から空気を吸引できなくなることを防止できる。
また本発明に係るシャワー装置では、水流拡幅手段は、噴射水流の噴射方向に向けて噴射孔を投影させた仮想噴射領域と干渉する位置に設けられたガイド面を有し、ガイド面は、当該ガイド面に沿って流れる噴射水流を、幅方向における中央側から両端側に向けて誘導するように構成されていることも好ましい。
この好ましい態様では、ガイド面を仮想噴射領域と干渉する位置に設けているので、噴射孔から噴射された噴射水流をガイド面に沿わせることができる。ガイド面に沿って流れる噴射水流は、ガイド面によって中央側から両端側に向けて誘導されるので、拡幅された噴射水流が割れることなく幅方向における一端側から他端側にかけて連続した水流となり、空気導入口側への逆流を抑制することができる。
また本発明に係るシャワー装置では、ガイド面は、仮想噴射領域の一部が当該ガイド面と干渉しないように配置されていることも好ましい。
この好ましい態様では、仮想噴射領域の一部がガイド面と干渉しないように配置されているので、その干渉しない仮想噴射領域の一部を幅方向中央側に配置することができる。ガイド面と干渉しない仮想噴射領域の一部を幅方向中央側に配置することで、噴射水流の幅方向中央側に噴射される水流が直接散水部に到達する。従って、ガイド面による拡幅作用によって全ての噴射水流が幅方向両端側に誘導されることを防止することができ、拡幅された噴射水流が割れることなく幅方向における一端側から他端側にかけて連続した水流となり、空気導入口側への逆流を抑制することができる。
また本発明に係るシャワー装置では、ガイド面は、幅方向における中央側が下流側に向けて上り勾配となる一方で、幅方向における中央側から両端側に向けて下り勾配となるように形成されていることも好ましい。
この好ましい態様では、ガイド面の幅方向中央側を上り勾配にすることで通水抵抗を確実に大きくし、ガイド面の幅方向中央側から両端側に向けては下り勾配にすることでその方向への通水抵抗を確実に小さくすることができる。従って、接続流路の幅方向における中央側に噴射された噴射水流の、両端側に広がって流れる性向をより確実に強めることができ、絞り部から散水部までの距離が短い場合であっても、噴射水流を十分に拡幅することができる。
また本発明に係るシャワー装置では、ガイド面は、当該ガイド面に接した噴射水流が一連の水流となる状態を保つように、滑らかな勾配変化によって形成されていることも好ましい。
ガイド面に上り勾配と下り勾配を組み合わせて形成すると、上り勾配同士が繋がれる部分や上り勾配から下り勾配に変化する部分が生じ、その部分において噴射水流の速度ベクトルの急激な変化が生じやすい傾向にある。そのような速度ベクトルの急激な変化は噴射水流の割れに繋がるので、この好ましい態様では、ガイド面を滑らかな勾配変化によって形成することで、ガイド面に接する噴射水流の速度ベクトルの変化を緩やかなものとし、ガイド面に接した噴射水流が割れてしまうような事態を回避することができる。
本発明によれば、絞り部から散水部までの距離を短くした場合であっても、絞り部から一旦散水部側に向かった水が空気導入口側に逆流しないシャワー装置を提供することができる。
本願発明の実施形態に係るシャワー装置を示す斜視図である。 (A)は、図1に示すシャワー装置の散水面側を示す平面図であり、(B)は、図1に示すシャワー装置の給水口側を示す側面図である。 図2の(A)におけるA−A断面側から見た断面斜視図である。 図3のB−B断面を示す図である。 図3のC−C断面を示す図である。 図3のD−D断面を示す図である。 図3のE−E断面を示す図である。 図3のF−F断面を示す図である。 図8のG部を拡大して示す図である。
続いて、本発明の実施形態であるシャワー装置について図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係るシャワー装置F2を示す斜視図である。図2(A)は、シャワー装置F2の散水面側を示す平面図であり、図2(B)は、シャワー装置F2の給水口側を示す側面図である。図1及び図2に示されるように、シャワー装置F2は主に円筒形状を成す本体3によって構成されており、シャワー装置F2(本体3)の上面3aには開口331(空気導入口)が形成されている。シャワー装置F2の上面3aと対向する下面3b(散水面)には複数の散水孔343が形成されている。
続いて、図1の(A)のA−A断面図である図3を参照しながらシャワー装置F2について説明を加える。図3に示されるように、シャワー装置F2は、給水部31と、絞り部32と、空気混入部33と、散水部34とを備えている。シャワー装置F2は更に、空気混入部33と散水部34との間に、接続流路35を備えている。
給水部31は、水を供給するための部分であって、給水口31dから導入した水を絞り部32へと供給する部分である。給水口31dには図示しない給水手段(給水ホース等)が接続可能であって、その給水手段から供給される水が給水部31から絞り部32へと供給される。給水部31は、水の進行方向に沿うように本体3の一部分としての側壁31b及び側壁31cを有している。本実施形態の場合、給水部31の内壁は円筒形を成しているので、側壁31b及び側壁31cは、円筒形を成す内壁の一部分を示している。また、給水口31dと対向し、側壁31b及び側壁31cに繋がるように、側壁31aが形成されている。
絞り部32は、給水部31の下流側に設けられており、給水部31よりも流路断面積を減少させ、通過する水を下流側に噴射するための部分である。絞り部32には、単一の絞り流路である噴射孔321が設けられている。噴射孔321は、給水部31の側壁31aと空気混入部33の側壁33aとを繋ぐように設けられた貫通穴である。
空気混入部33は、絞り部32の下流側に設けられており、絞り部32を通って噴射される水に空気を混入させて気泡混入水と成すための開口331が形成されている部分である。空気混入部33は、水の進行方向に沿うように本体3の一部分としての側壁33b及び側壁33cを有している。本実施形態の場合、空気混入部33の内壁は円筒形を成しているので、側壁33b及び側壁33cは、円筒形を成す内壁の一部分を示している。また、上流側において側壁33b及び側壁33cに繋がるように、側壁33aが形成されている。
散水部34は、空気混入部33の下流側に設けられており、気泡混入水を吐出するための複数の散水孔343が形成されている部分である。散水部34は、水の進行方向に沿うように本体3の一部分としての側壁34b及び側壁34cを有している。本実施形態の場合、散水部34の内壁は円筒形を成しているので、側壁34b及び側壁34cは、円筒形を成す内壁の一部分を示している。散水孔343は、側壁34cに形成されている。また、下流側において側壁34b及び側壁34cに繋がるように、側壁34aが形成されている。
接続流路35は、空気混入部33と散水部34とを繋ぐように、空気混入部33と散水部34との間に設けられている。接続流路35は、水の進行方向に沿うように本体3の一部分としての側壁35ba,35bb及び側壁35ca,35cbを有している。本実施形態の場合、接続流路35の内壁は円筒形を成しているので、側壁35ba,35bb及び側壁35ca,35cbは、円筒形を成す内壁の一部分を示している。
側壁35bb及び側壁35cbによって形成される接続流路35の下流部分は、外側に流路を広げるように形成されている部分である。この状態を図8及び図9を参照しながら説明する。図8は、図3のF−F断面を示す図であり、図9は、図8のG領域を拡大して示す図である。
図8及び図9に示すように、側壁35bb及び側壁35cbによって形成される接続流路35の下流部分は、外側に流路を広げるように形成されている。本実施形態では、接続流路35の長さを短くし、本体3をよりコンパクトにするため、噴射孔321から噴射される噴射水流を散水部34の散水面(散水孔343が形成されている面)に沿って幅方向に拡幅する水流拡幅手段としての側壁35ba(ガイド面)が設けられている。
ガイド面としての側壁35baは、接続流路35の幅方向における中央側の通水抵抗よりも、接続流路35の幅方向における両端側の通水抵抗を小さくするように構成されている。図9に示すように、側壁35baは、m方向が上り勾配となり、n方向が下り勾配となるように形成されている。したがって、側壁35baは、幅方向における中央側が下流側に向けて上り勾配となる一方で、幅方向における中央側から両端側に向けて下り勾配となるように形成されている。
ガイド面としての側壁35baの形態を、図4〜図7を参照しながら更に説明する。図4は、図3におけるB−B断面を示す図である。図5は、図3におけるC−C断面を示す図である。図6は、図3におけるD−D断面を示す図である。図7は、図3におけるE−E断面を示す図である。
図4に示すように、最も下流側において側壁35baと噴射孔321とが干渉するように、側壁35baの形状と、側壁35baと噴射孔321との相対的な位置関係が定められている。したがって、噴射水流の噴射方向に向けて噴射孔321を投影させた仮想噴射領域と、側壁35baとが干渉するように構成されている。側壁35baと噴射孔321(仮想噴射領域)との干渉度合いは、図4に示す位置において最も大きくなるが、その場合であっても、噴射孔321(仮想噴射領域)の一部が側壁35baと干渉しないように構成されている。
図5に示すように、図4に示した位置よりもやや上流側においては側壁35baと噴射孔321(仮想噴射領域)との干渉度合いは、図4に示した位置における干渉度合いよりも少なくなっている。図6に示すように、図5に示した位置よりもやや上流側においては側壁35baと噴射孔321(仮想噴射領域)とは干渉していない。また、図7に示すように、更に上流側においては、側壁35baが平面となり、側壁35baと噴射孔321(仮想噴射領域)とは干渉していない。
図4〜図7を参照しながら説明したように、ガイド面である側壁35baの勾配変化は滑らかなものであり、ガイド面である側壁35baに接した噴射水流が一連の水流となる状態を保ち、割れたり乱れたりしないように構成されている。
続いて、シャワー装置F2内部の水の流れについて説明する。給水部31に給水手段(図示しない)から水が所定圧力以上で供給されると、絞り部32に形成された噴射孔321を通って下流側に水が噴射される。噴射孔321から下流側の空気混入部33、接続流路35及び散水部34に噴射された水は、空気混入部33の側壁33b,33cとは干渉しないように噴射される。上述したように、噴射水流の一部が接続流路35のガイド面である側壁35baと干渉し、幅方向両端側へと流れが誘導される。
このように絞り部32から水が噴射され、接続流路35の側壁35baの作用によって拡幅され、その拡幅された噴射水流が散水部34に供給されると、散水部34、接続流路35及び空気混入部33の少なくとも一部に一時的に水が溜まり、その溜まった水と空気との界面である気液界面が形成される。そして、噴射された水が気液界面から溜まった水に対して突入し、空気混入部33に存在する空気を巻き込んで気泡混入水が生成される。気泡混入水は各水流に分かれて各散水孔343から外部に吐出される。空気混入部33には開口331が形成されているので、噴射された水が気液界面から溜まった水に対して突入し、空気混入部33に存在する空気を巻き込んでも、空気が常に供給される状態を維持することができる。
上述したように本実施形態に係るシャワー装置F2は、気泡混入水を吐出するシャワー装置であって、(1)水を供給するための給水部31と、(2)給水部31の下流側に設けられ、給水部31から供給された水を噴射孔321から下流側に向けて噴射し、加速された噴射水流を生成する絞り部32と、(3)絞り部32の下流側に設けられ、空気を吸引する空気導入口である開口331を有するとともに、開口331から吸引された空気を噴射水流に混入させて気泡混入水を生成する空気混入部33と、(4)空気混入部33の下流側に設けられ、気泡混入水を吐出するための複数の散水孔343が噴射水流の噴射方向に沿って形成されている散水面である下面3bを有する散水部34と、を備える。更に本実施形態に係るシャワー装置F2では、空気混入部33と散水部34との間の接続流路35には、噴射水流を散水面である下面3bに沿った幅方向に拡幅する水流拡幅手段としての側壁35baが設けられている。その水流拡幅手段としてのガイド面である側壁35baは、接続流路35の幅方向における中央側の通水抵抗よりも、接続流路の幅方向における両端側の通水抵抗を小さくするように構成されている。
本実施形態においては、給水部31から供給される水が絞り部32を通って空気混入部33及び散水部34に向けて噴射され、空気混入部33及び散水部34に一時的に貯留された水が散水部34の複数の散水孔343から外部へと吐出される。絞り部32を通って噴射される水は、空気混入部33に形成されている開口331から取り込まれた空気を伴って、空気混入部33及び散水部34に一時的に貯留された水と空気との気液界面に突入することで気泡混入水となり、散水部34の複数の散水孔343から散水される。
また、気泡混入水を吐出するための複数の散水孔343が配列された散水面が噴射水流の噴射方向に沿って形成されているので、気泡混入水はその略均一な気泡径のまま散水孔343が形成された位置まで到達することができる。このように略均一な気泡径の気泡を含む気泡混入水が散水孔343に供給されると、散水孔内及び散水孔から吐出された直後において気泡流又はスラグ流を形成することができる。このように略均一な気泡径の気泡を含み気泡流又はスラグ流として形成される気泡混入水が散水孔から吐出されると、環状流のようにミスト化することなく、吐出方向と略直交する方向にせん断されて略均一に粒化される。従って、比較的大きく均一な粒径に粒化された水滴が連続して使用者に着水し、使用者は大粒の雨を浴びているような量感のある浴び心地のシャワーを享受することができる。
また本実施形態では、水流拡幅手段としてのガイド面である側壁35baを設けることで、絞り部32から散水部34までの距離が短い場合であっても、噴射孔321から噴射された当初は幅狭の噴射水流を十分に拡幅し、散水部34に供給することができる。具体的には、水が通水抵抗の大きい経路よりも通水抵抗の小さい経路を通って流れようとする性質を利用し、接続流路35の幅方向における中央側の通水抵抗よりも、接続流路の幅方向における両端側の通水抵抗を小さくするように構成されている。このように構成することで、接続流路35の幅方向における中央側に噴射された噴射水流の、両端側に広がって流れる性向を強めることができ、絞り部32から散水部34までの距離が短い場合であっても、噴射水流を十分に拡幅することができる。噴射水流が十分に拡幅されることにより、散水部側から空気混入部側に水が逆流しないように押しとどめることができ、空気導入口から空気を吸引できなくなることを防止できる。
また本実施形態では、水流拡幅手段は、噴射水流の噴射方向に向けて噴射孔321を投影させた仮想噴射領域と干渉する位置に設けられたガイド面である側壁35baを有し、ガイド面である側壁35baは、当該側壁35baに沿って流れる噴射水流を、幅方向における中央側から両端側に向けて誘導するように構成されている。
このように、ガイド面である側壁35baを仮想噴射領域と干渉する位置に設けているので、噴射孔321から噴射された噴射水流をガイド面である側壁35baに沿わせることができる。ガイド面である側壁35baに沿って流れる噴射水流は、ガイド面である側壁35baによって中央側から両端側に向けて誘導されるので、拡幅された噴射水流が割れることなく幅方向における一端側から他端側にかけて連続した水流となり、空気導入口である開口331側への逆流を抑制することができる。
また本実施形態では、ガイド面である側壁35baは、仮想噴射領域の一部が当該ガイド面である側壁35baと干渉しないように配置されている。
このように、仮想噴射領域の一部がガイド面である側壁35baと干渉しないように配置されているので、その干渉しない仮想噴射領域の一部を幅方向中央側に配置することができる。ガイド面である側壁35baと干渉しない仮想噴射領域の一部を幅方向中央側に配置することで、噴射水流の幅方向中央側に噴射される水流が直接散水部に到達する。従って、ガイド面である側壁35baによる拡幅作用によって全ての噴射水流が幅方向両端側に誘導されることを防止することができ、拡幅された噴射水流が割れることなく幅方向における一端側から他端側にかけて連続した水流となり、空気導入口である開口331側への逆流を抑制することができる。
また本実施形態では、ガイド面である側壁35baは、幅方向における中央側が下流側に向けて上り勾配となる一方で、幅方向における中央側から両端側に向けて下り勾配となるように形成されている。
このように、ガイド面である側壁35baの幅方向中央側を上り勾配にすることで通水抵抗を確実に大きくし、ガイド面である側壁35baの幅方向中央側から両端側に向けては下り勾配にすることでその方向への通水抵抗を確実に小さくすることができる。従って、接続流路35の幅方向における中央側に噴射された噴射水流の、両端側に広がって流れる性向をより確実に強めることができ、絞り部32から散水部34までの距離が短い場合であっても、噴射水流を十分に拡幅することができる。
また本実施形態では、ガイド面である側壁35baは、当該側壁35baに接した噴射水流が一連の水流となる状態を保つように、滑らかな勾配変化によって形成されている。
ガイド面である側壁35baに上り勾配と下り勾配を組み合わせて形成すると、上り勾配同士が繋がれる部分や上り勾配から下り勾配に変化する部分が生じ、その部分において噴射水流の速度ベクトルの急激な変化が生じやすい傾向にある。そのような速度ベクトルの急激な変化は噴射水流の割れに繋がるので、本実施形態では、ガイド面である側壁35baを滑らかな勾配変化によって形成することで、側壁35baに接する噴射水流の速度ベクトルの変化を緩やかなものとし、側壁35baに接した噴射水流が割れてしまうような事態を回避することができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
3:本体
3a:上面
3b:下面
31:給水部
31a:側壁
31b:側壁
31c:側壁
31d:給水口
32:絞り部
33:空気混入部
33a:側壁
33b:側壁
33c:側壁
34:散水部
34a:側壁
34b:側壁
34c:側壁
35:接続流路
35ba,35bb:側壁
35ca,35cb:側壁
321:噴射孔
331:開口
343:散水孔
F2:シャワー装置

Claims (5)

  1. 気泡混入水を吐出するシャワー装置であって、
    水を供給するための給水部と、
    前記給水部の下流側に設けられ、前記給水部から供給された水を噴射孔から下流側に向けて噴射し、加速された噴射水流を生成する絞り部と、
    前記絞り部の下流側に設けられ、空気を吸引する空気導入口を有するとともに、前記空気導入口から吸引された空気を前記噴射水流に混入させて気泡混入水を生成する空気混入部と、
    前記空気混入部の下流側に設けられ、前記気泡混入水を吐出するための複数の散水孔が前記噴射水流の噴射方向に沿って形成されている散水面を有する散水部と、を備え、
    前記噴射方向と直交する流路断面において前記散水面に沿う方向を幅方向とした場合、前記散水部の前記幅方向の長さは、前記空気混入部の前記幅方向の長さよりも長くなるよう構成されており、
    前記空気混入部と前記散水部との間の接続流路には、前記噴射水流を前記散水面に沿った前記幅方向に拡幅する水流拡幅手段が設けられており、
    前記水流拡幅手段は、前記接続流路の前記幅方向における中央側の通水抵抗よりも、前記接続流路の前記幅方向における両端側の通水抵抗を小さくすることで構成されてなることを特徴とするシャワー装置。
  2. 前記水流拡幅手段は、前記噴射水流の噴射方向に向けて前記噴射孔を投影させた仮想噴射領域と干渉する位置に設けられたガイド面を有し、
    前記ガイド面は、当該ガイド面に沿って流れる前記噴射水流を、前記幅方向における中央側から両端側に向けて誘導するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシャワー装置。
  3. 前記ガイド面は、前記仮想噴射領域の一部が当該ガイド面と干渉しないように配置されていることを特徴とする請求項2に記載のシャワー装置。
  4. 前記ガイド面は、前記幅方向における中央側が下流側に向けて上り勾配となる一方で、前記幅方向における中央側から両端側に向けて下り勾配となるように形成されていることを特徴とする請求項3に記載のシャワー装置。
  5. 前記ガイド面は、当該ガイド面に接した前記噴射水流が一連の水流となる状態を保つように、滑らかな勾配変化によって形成されていることを特徴とする請求項4に記載のシャワー装置。
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