JP2003070925A - 安全帯 - Google Patents

安全帯

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JP2003070925A
JP2003070925A JP2001264026A JP2001264026A JP2003070925A JP 2003070925 A JP2003070925 A JP 2003070925A JP 2001264026 A JP2001264026 A JP 2001264026A JP 2001264026 A JP2001264026 A JP 2001264026A JP 2003070925 A JP2003070925 A JP 2003070925A
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rope
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Kentaro Ota
賢太郎 太田
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TENJINYAMA DENSETSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】補助胴綱を電柱に回し掛けして係止する際に、
目で確認して確実に係止でき、しかも漏電・活線や高圧
電圧の検出が可能な安全帯を提供すること。 【解決手段】安全帯1は、胴当てベルト2と、胴当てベ
ルト2に係止可能な胴綱を有している。胴綱は、胴当て
ベルト2の左右に配置する元部胴綱11、受け胴綱15
と、元部胴綱11の前方に配置する第1のリング12に
一端を固着する主胴綱13、補助胴綱14とを有してい
る。主胴綱13の先端には主胴綱フック21を装着し
て、受け胴綱15の先端に配置する第2のリング17に
係止する。また、補助胴綱14の先端には補助胴綱フッ
ク23を装着して第1のリング12又は第2のリング1
7あるいは主胴綱フック21に装着する第3のリング2
2のいずれかに係止する。さらに、補助胴綱フック23
には先端部に電極部236が配置され、電気部品の漏電
・活線や高圧電圧の検出を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電線工事等の高
所作業において、作業者と電柱とを繋止して安全作業を
行なうための安全帯に関する。
【0002】
【従来の技術】電線工事等の高所作業においては、作業
者の胴部に巻付けた胴当てベルトに一端を掛着した1本
の胴綱を、電柱に回し掛けしながら電柱を昇っていき、
高所において電柱に回し掛けた胴綱の他端を胴当てベル
トの他方に係止した後、作業者と電柱とを繋止状態にし
て両手を自由にして所定の電気工事作業を行なってい
た。しかし、昇降柱時に、途中に電話線や支線、又は腕
金材、あるいは看板のアーム材等の障害物がある場合、
胴当てベルトに繋止させていた胴綱は障害物と干渉して
そのままでは昇降できないことから、胴綱を係止解除し
て電柱に掛け直さなければならない。この作業において
は、作業者と電柱との繋止状態が一瞬解除されて墜落の
危険を生じることから、従来では、例えば特開平8−1
41097号に示すように、安全帯に墜落防止のための
補助胴綱を設け、主胴綱の係止解除する際に、補助胴綱
で作業者と電柱とを繋止させている。そして、主胴綱を
胴当てベルトから外して障害物を避けたうえで電柱に掛
け直すことができるように構成された安全帯が提供され
ていた。
【0003】この安全帯30は、図10に示すように、
一端に、V形角環31、他端に結合装置32を取り付け
た胴当てベルト33に、一端にバックル34を取り付け
た外締めベルト36を重合し、長尺胴綱37の両端にフ
ック38、39を設け、その胴綱37に挿通した胴綱伸
縮調節器40の連結フック41をV形角環31に取り付
けて成り、一端の本フック38側の胴綱を電柱等に回し
掛けした後、結合装置32に嵌合して昇降し、電話線等
の回し掛け状態で昇降不可能の場合において、他端の補
助フック39側の胴綱を電柱等に回し掛けした後、結合
装置32に嵌合することによってのみ、前記本フック3
8を結合装置32より解放し、絶えず胴綱連結状態を維
持して電話線等を越えて昇降するものである。つまり、
上記の安全帯30は、補助フック39を結合装置32に
嵌合させなければ本フック38が結合装置32から取り
外せないように構成されていることから、常に、胴綱連
結状態を維持して墜落防止を図るようにしたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般に高所作
業を行なっている作業者が墜落する危険状態は、補助フ
ックを係止する場合に発生しやすい。つまり、高所作業
に慣れた作業者は片手で容易に行なおうとするから、フ
ック係止部が胴当てベルトの横にある場合には、フック
係止部を目で確認することなく掛けることが多い。この
場合、補助フック又は本フックを胴当てベルトのフック
係止部でなく作業服のベルト通し部又は工具ホルダ等に
かけ間違えを起こしてしまう虞があり、作業服のベルト
通し部又は工具ホルダにフックを掛けてしまうと、ベル
ト通し部又は工具ホルダが切れて墜落するという事例が
多く発生していた。
【0005】従来の上記の公報に示される安全帯30で
は、補助フック39を結合装置32に掛けないと本フッ
ク38が外れないように構成されていることから、墜落
の危険性はないものの、高所作業に慣れた作業者は、や
はり、目で確認することなく補助フック39を掛けよう
とする。この安全帯30は、1本の胴綱37の両端に本
フック38と補助フック39が装着されていることか
ら、障害物の大きさによって常に長さ調整を行わねばな
らず、また、結合装置32にインターロック機構を有し
て複雑に構成されているため、補助フック39を結合装
置32に掛けて本フック38を取り外す作業に手間取っ
たり、また、作業範囲に制限があり掛け直しが多かっ
た。
【0006】また、電線工事には、漏電による事故が発
生しやすいことから、通常では、検電器を用意して漏電
・活線の有無及び高圧接近警報を確認してから作業を行
なうこととなる。しかし、検電器は、小型に構成されて
いることから、電柱に昇る際に持ち忘れすることが多
く、その際、検電を行なわずに作業を開始することは危
険を伴っていた。
【0007】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、墜落防止を図るとともに目で確認して短時間で胴
綱の掛け直しと作業範囲の拡大ができるとともに、高所
作業の際に確実に検電及び高圧接近警報を行なうことが
できる安全帯を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかわる安全
帯では、上記の課題を解決するために、以下のように構
成するものである。すなわち、腰の回りに巻装する胴当
てベルトと、前記胴当てベルトに係止可能に配設されて
電柱を巻装可能な胴綱とを有して構成される安全帯であ
って、前記胴綱は、前記胴当てベルトの係止部から前方
に延長した位置において、第1のリングを介して主胴綱
と補助胴綱とに2分岐されるとともに、主胴綱の先端に
主胴綱フックが装着され、補助胴綱の先端に補助胴綱フ
ックが装着され、前記主胴綱フックは、前記胴当てベル
トにおける前記主胴綱との係止部と反対の方向から延設
される受け胴綱に装着される第2のリングに、作業者の
前方における位置で、係止可能に配置され、前記補助胴
綱フックは、前記第1のリング又は第2のリングのいず
れかに係止可能に配置され、前記主胴綱フックを係止す
るとともに前記補助胴綱フックを係止することによって
2閉ループを形成できるように構成されることを特徴と
するものである。
【0009】また好ましくは、前記主胴綱フックには、
前記補助胴綱フックを係止可能な第3のリングが装着さ
れていればよい。
【0010】さらに好ましくは、前記補助胴綱の補助胴
綱フックには、検電部が配置されていればなおよい。
【0011】
【発明の効果】本発明の安全帯は、上記のように構成さ
れていることから、昇降柱時の際に障害物がある場合、
第2のリングに係止されている主胴綱フックを第2のリ
ングから取り外して掛け直す際、例えば、肩に掛けてい
る補助胴綱を電柱に回し掛けした後で補助胴綱フックを
第1のリング又は第2のリングに係止させることによっ
て2閉ループを形成することができる。これによって主
胴綱フックを第2のリングから取り外しても、補助胴綱
による閉ループによって墜落防止を図ることができ安全
な高所作業を行なうことができる。しかも、肝心なこと
は、補助胴綱フックと第1のリング又は第2のリングの
いずれかに係止する場合でも、作業者の目で確認できる
位置で行なうことができることから、確実に補助胴綱フ
ックを係止したかどうかの確認をすることができる。ま
た、補助胴綱を主胴綱と別に設けていることから、補助
胴綱を主胴綱より長く形成しておけば、障害物の大きさ
が大きいものでも、特に長さ調整を行う必要はなく、短
時間に極めて容易な作業を行なうことができるととも
に、補助胴綱を自在に回し掛けすることによって、現状
に合わせていろいろな掛け方を行なうことができる。
【0012】そして、補助胴綱フックは、現場の状況に
合わせて第1のリング又は第2のリングのいずれかに係
止させることができる。また、第1のリングは主胴綱と
補助胴綱の一端を装着していることから、補助胴綱フッ
クを第1のリングに掛ける際には、主胴綱フックを第2
のリングに係止している状態で電柱あるいは別の障害物
に回し掛けして係止することもでき、この場合、作業中
の横ずれ防止として機能することができる。
【0013】さらに、主胴綱フックに第3のリングが装
着されていることから、例えば、補助胴綱を、作業者の
背側から回し掛けする場合に、補助胴綱フックを第3の
リングに係止させれば、主胴綱フックと第2のリングと
の係止状態とは別に、目の前で容易に補助胴綱を主胴綱
に係止させることができる。
【0014】また、補助胴綱フックには、検電部が配置
されていることから、電柱を昇っていく際に、電線や電
気部品等の障害物があれば、補助胴綱フックの検電部が
高圧電線に近づくことによって高圧接近警報で高圧を検
知することができるとともに検電部を電線や電気部品に
接触させて漏電・活線の有無を検出することができ、市
販の検電器を持ち忘れて電柱に昇っても、確実に検電し
ながら作業を行なうことが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。実施形態の安全帯1は、図1に示
すように作業者の胴部を巻付ける胴当てベルト2と、胴
当てベルト2の左右一対の胴綱係止部3、4に係止され
る胴綱10とを有して構成されている。胴綱10は、胴
当てベルト2の左右一対に配置される一方の胴綱係止部
3に係止可能な係止金具111内に摺動可能に支持され
る元部胴綱11と、元部胴綱11の先端に固着されてフ
ック掛止部121を備えた第1のリング12に一端を装
着する主胴綱13、補助胴綱14と、胴当てベルト2の
他方に配置される胴綱係止部4に係止可能な係止金具1
51内に摺動可能に支持される受け胴綱15とを有して
いる。また、それぞれの胴綱係止部3、4の側部にはフ
ックリング300、400が装着され後述の主胴綱フッ
ク21又は補助胴綱フック23が係止可能に配置されて
いる。
【0016】なお、補助胴綱14は主胴綱13より長尺
状に形成することによって、障害物の大きさ如何にかか
わらず回し掛けができるようにする。また、元部胴綱1
1及び受け胴綱15はそれぞれ長さ調整可能な係止金具
111、151に対してスライド可能に係合することに
よって、第1のリング12又は第2のリング17の位置
を調整できるようにするとともに、端部に結びを形成し
てスライドした際のストッパの役目をしている。
【0017】主胴綱13の他端には、図2に示すような
第3のリング22を有する主胴綱フック21が装着さ
れ、補助胴綱14の他端には、図3に示すような補助胴
綱フック23が装着されている。一方、受け胴綱15の
先端には、主に主胴綱フック21に係止可能な第2のリ
ング17が装着されている。
【0018】主胴綱フック21は、図2に示すように、
フック部211と胴綱連結部212とフック抜け止め部
213とを有し、フック部211の先端に配置される鉤
部214に第3のリング22が挿通されている。胴綱連
結部212はフック部211に回動可能に支持されて主
胴綱13の捩じれが発生しても鉤部214と胴綱連結部
212とが相対的にいずれかの方向に回転することによ
って捩じれを吸収できるように構成されている。また、
フック抜け止め部213は、フック部211に一端を回
動可能に支持されて鉤部214が係止されるリング(実
施形態では第2のリング17)に係止した状態で第2の
リング17側に移動する抜け止め金具215と、第2の
リング17側に移動した抜け止め金具215をロックす
るロック金具216とからなり、ロック金具216はフ
ック部211に回動可能に支持されている。
【0019】補助胴綱フック23は、図3に示すよう
に、フック部231と胴綱連結部232とフック抜け止
め部233とを有し、フック部231の先端に配置され
る鉤部234には絶縁体235を介して電極部236が
表面上に現れるように配置されている。さらに電極部2
36にはフック部231内に配置されたネオンランプ又
はブザー237が接続できるように配線されて電極部2
36と共に検電部を構成し、電極部236を被検出物に
当てた時に漏電が発生していれば、ネオンランプによる
点灯もしくはブザーによる発音して異常を検出できるよ
うに構成されている。なお、フック部231には、主胴
綱フック21の鉤部214が係止できるフック孔238
が形成され、作業者の作業状態により必要に応じて主胴
綱フック21を補助胴綱フック23に係止することがで
きるとともに、フック部231のいずれかの部位を作業
者が手で握ることによって、アース体を構成するグリッ
プ部として形成されている。
【0020】また、胴綱連結部232は、主胴綱フック
21と同様に、フック部231に回動可能に支持されて
補助胴綱14の捩じれが発生しても鉤部234と胴綱連
結部232とが相対的にいずれかの方向に回転すること
によって捩じれを吸収できるように構成されている。さ
らにフック抜け止め部233はフック部231に回動可
能に支持されて、係止されたリングの抜け止め防止をす
る。
【0021】次に、上記のように構成された安全帯1の
使用状態について図4〜7に基づいて説明する。
【0022】図4に示すように、まず、胴当てベルト2
を作業者の胴に巻付け、元部胴綱11の係止金具111
を胴当てベルト2の胴綱係止部3に係止し、受け胴綱1
5の係止金具151を胴綱係止部4に係止させる。元部
胴綱11の先端には第1のリング12が装着され、主胴
綱13の一端と補助胴綱14の一端とを固着している。
そして、補助胴綱14を作業者の肩に掛け、主胴綱13
を電柱Dに回し掛けして、主胴綱13の主胴綱フック2
1を受け胴綱15の先端に配置された第2のリング17
に係止する。この状態で昇柱を始める。
【0023】昇柱してしばらくすると、電柱Dを横切る
ように腕金や電線又は鉄塔斜材あるいは電話線等の障害
物Lが現れ、電柱Dに回し掛けしている主胴綱13が障
害物Lと干渉することから、主胴綱13を第2のリング
17から係止解除することになる。このときに、作業者
の肩に掛けていた補助胴綱14を持ち直して、まず付近
の電線や電気部品等の被検電部材の漏電又は高圧電圧が
あるかどうか検電をする。検電は、補助胴綱14の補助
胴綱フック23のフック部231を手で握ってアース状
態にした後、電極部236を被検電部材付近に近付ける
ことによって高圧電圧が印加されているかどうかを検出
し、さらに電極部236を被検電部材に当てる。もし高
圧電流が流れていれば高圧接近警報機が検知して作業者
に知らせるとともに、被検電部材に漏電が発生又は低圧
線が活線であると、ネオンランプ237が点灯するか又
はブザー237が発音する。
【0024】そして、漏電・活線がなければ、図5に示
すように、補助胴綱14を電柱Dに回し掛けして、補助
胴綱フック23の鉤部234を、障害物Lの上方から通
して主胴綱フック21が係止されている第2のリング1
7に共に係止する。これによって作業者と電柱との間に
は胴綱10による2閉ループを形成することとなる。
【0025】この際、補助胴綱フック21が第2のリン
グ17に係止する位置は、作業者の前方にあることから
補助胴綱フック21と第2のリング17との係止作用を
目で十分に確認することができる。
【0026】次に、主胴綱フック21の鉤部214を目
で確認できる位置にある第2のリング17より係止解除
して、第2のリング17から取り外し、フック部211
を手でもって障害物Lを乗り越えて再び電柱Dに回し掛
けする。そして、主胴綱フック21を再び第2のリング
17に係止させる。この間、作業者と電柱Dとの間には
補助胴綱14による1閉ループが形成されている。そし
て、この係止作用も目の前で行なうことになる。
【0027】なお、電気工事の作業中においては、主胴
綱13と受け胴綱15とは接続されている状態で、補助
胴綱14のリングへの係止は、障害物の状態によって、
第1のリング12や第2のリング17あるいは第3のリ
ング22、もしくは胴当てベルトのフックリング30
0、400や補助胴綱フック231のフック孔238の
いずれかに係止させることができる。
【0028】例えば、図6に示すように、障害物Lが作
業者の目の前を横切っている電線や腕金であれば、補助
胴綱14を電線又は腕金に回し掛けして第2のリング1
7に係止されている主胴綱フック21の第3のリング2
2(又は第2のリング17)に係止させたり、図7に示
すように、補助胴綱14を作業者の背に回し掛けして第
2のリング17に係止されている主胴綱フック21の第
3リング22に係止させたりする。さらに、補助胴綱1
4を作業者の背に回してたすき掛けして補助胴綱フック
23を主胴綱フック21の第3のリング22(又は第2
のリング17)に係止させることもできる。この場合、
作業者の上体を補助胴綱14で支持することができ安定
した姿勢で作業を行なうことができる。
【0029】次に、主胴綱13の主胴綱フック21が第
2のリング17へ係止できれば補助胴綱14の補助胴綱
フック23を第2のリング17から係止解除させて再び
肩に掛けて昇柱を再開する。そして所定の高さに到達す
ると所定の電気工事を行なう。このときに付近に腕金L
1が架設されていれば、図8に示すように、補助胴綱1
4を腕金L1に回し掛けして補助胴綱フック23を第1
のリング12のフック掛止部121又は第2のリング1
7あるいは第3のリング22に係止させることもでき
る。これによって、作業者が電気工事作業している間の
横ずれを防止することができる。
【0030】上記のように、実施形態の安全帯1を使用
することによって、昇降柱する際に障害物Lがある場
合、第2のリング17に係止されている主胴綱フック2
1を第2のリング17から取り外して掛け直す際、例え
ば、肩に掛けている補助胴綱14を電柱Dに回し掛けし
た後で補助胴綱フック23を第1のリング12又は第2
のリング17あるいは第3のリング22に係止させるこ
とによって2閉ループを形成することができる。これに
よって主胴綱フック21を第2のリング17から取り外
しても、補助胴綱14による閉ループによって墜落防止
を図ることができ安全な高所作業を行なうことができ
る。しかも、肝心なことは、補助胴綱フック23と第1
のリング12又は第2のリング17あるいは第3のリン
グ22のいずれかに係止する場合でも、作業者の目で確
認できる位置で行なうことができることから、確実に補
助胴綱フック23を係止したかどうかの確認をすること
ができる。
【0031】また、実施形態の安全帯1は、主胴綱13
と補助胴綱14とを別に設けていることから、補助胴綱
14を主胴綱13より長く形成しておけば、障害物Lの
大きさが大きいものでも、特に長さ調整を行う必要はな
く、短時間に極めて容易な作業を行なうことができると
ともに、補助胴綱14を自在に回し掛けすることによっ
て、現状に合わせていろいろな掛け方を行なうことがで
きる。
【0032】そして、補助胴綱フック23は、現場の状
況に合わせて第1のリング12又は第2のリング17さ
らには第3のリング22もしくは胴当てベルト2のフッ
クリング300、400のいずれかに係止させることが
できる。
【0033】さらに、第1のリング12は主胴綱13と
補助胴綱14の一端を装着していることから、補助胴綱
フック23を第1のリング12のフック掛止部121に
掛ける際には、主胴綱フック21を第2のリング17に
係止している状態で電柱Dあるいは別の障害物Lに回し
掛けして係止することができ、この場合作業中の横ずれ
防止として機能することができる。
【0034】さらに、主胴綱フック21に第3のリング
22が装着されていることから、例えば、補助胴綱14
を、作業者の背側から回し掛けする場合に、補助胴綱フ
ック23を第3のリング22に係止させれば、主胴綱フ
ック21と第2のリング17との係止状態とは別に、目
の前で容易に補助胴綱14を主胴綱13に係止させるこ
とができる。
【0035】また、補助胴綱フック23には、電極部2
36が配置されていることから、電柱Dを昇っていく際
に、電線や電器部品等の障害物Lがあれば、補助胴綱フ
ック23の電極部236で漏電を検出することができ、
市販の検電器を持ち忘れて電柱に昇っても、確実に検電
しながら作業を行なうことが可能となる。
【0036】なお、本発明の安全帯は上記の形態に限ら
ず、他の形態にも適用できる。例えば、図9に示すよう
に元部胴綱11と受け胴綱15とは1本の背受け胴綱1
8で形成されていてもよい。つまり、一端を第1のリン
グ12に固着した背受け胴綱18の他端には第2のリン
グ17を装着し、背受け胴綱18は一方で係止金具15
1を備えて胴当てベルト2の胴綱係止部3に係止され、
他方で係止金具151を備えて胴当てベルト2の胴綱係
止部4に係止されている。なお、図例では、障害物は電
柱Dの垂直方向に沿って配置された看板L2であり、補
助胴綱14は看板L2の上方を通って第2のリング17
に係止することとなり、また、掛け直すために係止解除
した主胴綱13は、看板L2の上方を通って第2のリン
グ17に係止することとなる。
【0037】さらに、元部胴綱11の結びを係止金具1
11付近に配置するように元部胴綱11を前方に移動す
ることによって、第1のリング12の位置を前方に移動
して全体を長く調整することも可能である。この場合、
主胴綱13を電柱Dに回し掛けして主胴綱フック21を
第1のリング22に係止させて1閉ループを形成し、補
助胴綱フック23を電柱Dに回し掛けして第2のリング
17に係止させることもできる。
【0038】また、第3のリング22を主胴綱フック2
1に装着するのではなく、8の字形のリング状に形成し
て、一方の孔を補助胴綱14の綱の回りに係合させ、他
方の孔を第3のリングとして形成してもよい。そしてこ
の場合、補助胴綱14を、例えば、支線や腕金等に回し
掛けて、巻付けた補助胴綱フック23を第3のリングに
係止させて1閉ループを形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の安全帯を示す平面図である。
【図2】図1における主胴綱フックを示す詳細図であ
る。
【図3】図1における補助胴綱フックを示す詳細図であ
る。
【図4】図1の安全帯で作業者と電柱とを繋止する状態
を示す簡略平面図である。
【図5】作業者が昇柱して補助胴綱を係止する状態を示
す概略斜視図である。
【図6】補助胴綱を第2のリングに係止する別の形態を
示す簡略平面図である。
【図7】補助胴綱を第2のリングに係止する別の形態を
示す簡略平面図である。
【図8】補助胴綱を第1のリングに係止する形態を示す
簡略平面図である。
【図9】安全帯の別の形態を示す簡略平面図である。
【図10】従来の安全帯を示す平面図である。
【符号の説明】
1…安全帯 2…胴当てベルト 10…胴綱 11…元部胴綱 12…第1のリング 13…主胴綱 14…補助胴綱 15…受け胴綱 17…第2のリング 21…主胴綱フック 22…第3のリング 23…補助胴綱フック 236…電極部 237…ネオンランプ又はブザー 238…フック孔 300…フックリング 400…フックリング D…電柱 L…障害物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腰の回りに巻装する胴当てベルトと、前
    記胴当てベルトに係止可能に配設されて電柱を巻装可能
    な胴綱とを有して構成される安全帯であって、 前記胴綱は、前記胴当てベルトの係止部から前方に延長
    した位置において、第1のリングを介して主胴綱と補助
    胴綱とに2分岐されるとともに、主胴綱の先端に主胴綱
    フックが装着され、補助胴綱の先端に補助胴綱フックが
    装着され、 前記主胴綱フックは、前記胴当てベルトにおける前記主
    胴綱との係止部と反対の方向から延設される受け胴綱に
    装着される第2のリングに、作業者の前方における位置
    で、係止可能に配置され、 前記補助胴綱フックは、前記第1のリング又は第2のリ
    ングのいずれかに係止可能に配置され、 前記主胴綱フックを係止するとともに前記補助胴綱フッ
    クを係止することによって2閉ループを形成できるよう
    に構成されることを特徴とする安全帯。
  2. 【請求項2】 前記主胴綱フックには、前記補助胴綱フ
    ックを係止可能な第3のリングが装着されていることを
    特徴とする請求項1記載の安全帯。
  3. 【請求項3】 前記補助胴綱の補助胴綱フックには、検
    電部が配置されていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の安全帯。
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