JP2003070010A - 2板式画像取り込み装置 - Google Patents

2板式画像取り込み装置

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JP2003070010A
JP2003070010A JP2001254732A JP2001254732A JP2003070010A JP 2003070010 A JP2003070010 A JP 2003070010A JP 2001254732 A JP2001254732 A JP 2001254732A JP 2001254732 A JP2001254732 A JP 2001254732A JP 2003070010 A JP2003070010 A JP 2003070010A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2板式画像取り込み装置において、2板の画
像データの周波数帯域の違いに起因する偽色を改善す
る。 【解決手段】 本発明の2板式画像取り込み装置は、光
像を分解して第1光像/、第2光像とに分ける色分解光
学系と;第1光像を撮像して第1画像データを生成する
第1撮像部と;第2光像を空間的に色分割する色フィル
タアレイと;色フィルタアレイを介して第2画像データ
および第3画像データを生成する第2撮像部と;第1画
像データに対して空間周波数フィルタの演算処理を施し
て第2画像データおよび第3画像データの空間周波数帯
域に近づけるフィルタ演算部と;第2画像データ、第3
画像データ、および演算処理後の第1画像データに基づ
いて色差データを算出する色差演算部と;第1画像デー
タおよび色差データに基づいて、カラーの画像データを
出力する画像出力部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2板式画像取り込
み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2板の撮像部を有する2板式画像
取り込み装置が知られている。この種の装置では、まず
ダイクロイックミラー等を用いて、被写体の光像が、第
1光像および第2光像に色分解される。このうち、第1
光像は、一方の撮像部によって撮像される。また、第2
光像は、色フィルタアレイによって空間的に色分解され
た後、もう一方の撮像部によって撮像される。2板式画
像取り込み装置は、これら2板の撮像部からの画像デー
タを処理して、カラーの画像データを生成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
2板式画像取り込み装置では、2板の画像データの処理
に際して、偽色を生じやすいといった問題点があった。
そこで、本発明は、このような偽色を改善した2板式画
像取り込み装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は下記のように構成される。
【0005】《請求項1》請求項1の2板式画像取り込
み装置は、撮影光学系により形成される光像を光学的に
分解して、第1色成分からなる第1光像と、その他の色
成分からなる第2光像とに分ける色分解光学系と;第1
光像を撮像して、第1画像データを生成する第1撮像部
と;第2光像を、像面に混在配置された微小フィルタを
介して、第2色成分と第3色成分とに空間分割する色フ
ィルタアレイと;色フィルタアレイを介して第2光像を
撮像し、第2色成分に対応する第2画像データと、第3
色成分に対応する第3画像データとを生成する第2撮像
部と;第1画像データに対して空間周波数フィルタの演
算処理を施し、演算処理後の第1画像データの空間周波
数帯域を、第2画像データおよび第3画像データの空間
周波数帯域に近づけるフィルタ演算部と;第2画像デー
タ、第3画像データ、および演算処理後の第1画像デー
タに基づいて色差を算出し、色差データを生成する色差
演算部と;第1画像データおよび色差データに基づい
て、カラーの画像データを出力する画像出力部とを備え
る。
【0006】《請求項2》請求項2の2板式画像取り込
み装置は、請求項1の2板式画像取り込み装置におい
て、第2光像を所定のずらし幅だけ光学的にぼかして、
第2画像データおよび第3画像データに生じるモアレを
軽減する光学的ローパスフィルタを備え;フィルタ演算
部の演算処理は、この光学的ローパスフィルタと略等価
な空間周波数特性を有する。
【0007】《請求項3》請求項3の2板式画像取り込
み装置は、請求項2の2板式画像取り込み装置におい
て、光学的ローパスフィルタが、画面の縦横2方向に画
素ピッチずつ光像をずらす4点分離特性を有し;フィル
タ演算部は、 1 2 1 2 4 2 1 2 1 からなる3行3列の重み係数行列による局所積和演算
を、第1画像データに施す。
【0008】《請求項4》請求項4の2板式画像取り込
み装置は、請求項2の2板式画像取り込み装置におい
て、光学的ローパスフィルタが、画面の斜め2方向に
「画素ピッチの1/√2倍」ずつ光像をずらす4点分離
特性を有し;フィルタ演算部は、 0 1 0 1 4 1 0 1 0 からなる3行3列の重み係数行列による局所積和演算
を、第1画像データに施す。
【0009】《請求項5》請求項5の2板式画像取り込
み装置は、請求項1の2板式画像取り込み装置におい
て、第1撮像部と第2撮像部とが、光像を基準にして画
素位置を空間的にずらして配置され;フィルタ演算部
は、非等方な重み係数行列による局所積和演算を第1画
像データに施すことにより、第1画像データ〜第3画像
データの画素位置を揃え;色差演算部は、フィルタ演算
部により画素位置の揃った第1画像データ〜第3画像デ
ータに基づいて、色差データを生成し;画像出力部は、
色差データの画素位置を位相シフトして、第1撮像部か
ら出力される第1画像データと画素位置を揃えた上で、
カラーの画像データを出力する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明にか
かる実施形態を説明する。
【0011】《第1の実施形態》第1の実施形態は、請
求項1,2,4にかかる実施形態である。図1は、第1
の実施形態における2板式画像取り込み装置11のブロ
ック図である。図1において、2板式画像取り込み装置
11には、撮影レンズ12が装着される。この撮影レン
ズ12の像空間には、ダイクロイックミラーなどの色分
解光学系13が配置される。この色分解光学系13は、
G成分の第1光像を反射し、RB成分を含む第2光像を
透過する。
【0012】この第2光像の結像光路には、光学的ロー
パスフィルタ14a、および色フィルタアレイ15aを
介して、撮像素子16aが配置される。また、第1光像
の結像光路には、光学的ローパスフィルタ14aと同様
の光学的厚さを有するダミーの光学部材14bを介し
て、撮像素子16bが配置される。なお、このようなダ
ミーの光学部材14bを貼り合わせる代わりに、色分解
光学系13の反射側の寸法を、その光学的厚さの分だけ
厚く設計してもよい。
【0013】撮像素子16bのG信号(第1画像データ
に対応)は、A/D変換部17bを介してデジタル化さ
れた後、信号処理部18に入力される。一方、撮像素子
16aのRB信号(第2画像データおよび第3画像デー
タに対応)も、A/D変換部17aを介してデジタル化
された後、信号処理部18に入力される。この信号処理
部18では、これらの信号に対して、黒レベル補正、ガ
ンマ補正、およびホワイトバランス補正などの信号処理
を施す。
【0014】信号処理部18で処理されたG信号は、色
差演算用のフィルタ演算部19に入力される。フィルタ
演算部19で演算処理されたG信号は、色差演算部20
に入力される。一方、信号処理部18で処理されたRB
信号も、色差演算部20に入力される。この色差演算部
20では、RB信号とG信号との色差を画素単位に算出
し、色差信号(R−G)、(B−G)を生成する。
【0015】この色差信号(R−G)、(B−G)は、
色差補間部21に入力され、色差補間の処理を受ける。
なお、ここでの色差補間では、色差信号やG信号の類似
する方向を考慮し、その方向に重点的に補間演算を行う
ことが好ましい。この色差補間部21で補間処理された
色差信号(R−G)、(B−G)は、必要に応じて色差
ローパスフィルタ22を介した後、画像出力部24に入
力される。
【0016】一方、信号処理部18のG信号も、必要に
応じてエッジ強調処理部23でエッジ強調処理を受けた
後、画像出力部24に入力される。この画像出力部24
内の加算器では、G信号と色差信号(R−G)、(B−
G)とが画素単位に加算され、R信号とB信号とが生成
される。画像出力部24は、このように生成されたRG
Bのカラー画像信号を外部に出力する。
【0017】[発明との対応関係]ここで、発明と本実
施形態との対応関係について説明する。なお、ここでの
対応関係は、参考のために一解釈を例示するものであ
り、本発明を徒らに限定するものではない。請求項記載
の色分解光学系は、色分解光学系13に対応する。請求
項記載の第1撮像部は、撮像素子16bに対応する。請
求項記載の色フィルタアレイは、色フィルタアレイ15
aに対応する。請求項記載の第2撮像部は、撮像素子1
6aに対応する。請求項記載のフィルタ演算部は、フィ
ルタ演算部19に対応する。請求項記載の色差演算部
は、色差演算部20に対応する。請求項記載の画像出力
部は、画像出力部24に対応する。請求項記載の光学的
ローパスフィルタは、光学的ローパスフィルタ14aに
対応する。
【0018】[第1の実施形態の特徴点について]以
下、第1の実施形態の特徴点について詳しく説明する。
図2は、撮像素子16a,16bにおける画素配列の様
子を示す図である。図2では、説明を分かりやすくする
ため、像面の向きを揃えた状態で示している。この図2
中の点Z、Z′は、撮像面上において対応する像点の位
置を示すものである。なお、撮像素子16aの出力画像
は、色フィルタアレイ15aによって、市松模様状のR
成分およびB成分に空間分割される。
【0019】この図2に示されるように、撮像素子16
a,16bは、撮像面上の光像を位置の基準にして、画
素の位相を一致させて配置される。これは、2板式画像
取り込み装置11の組み立て調整工程において、撮像素
子16a,16bの出力画像をモニタ上にオーバーラッ
プ表示しながら、双方の出力画像が一致するように撮像
素子16a,16bの位置を合わせることにより実現す
る。
【0020】図3(A)〜(C)は、光学的ローパスフ
ィルタ14aの光学特性と、フィルタ演算部19の演算
処理との関係を示す図である。この図3(A)に示すよ
うに、光学的ローパスフィルタ14aは、4点分離特性
を有し、画素配列の斜め2方向それぞれに、「画素ピッ
チPの1/√2倍」のずらし幅ずつ光像をぼかす。
【0021】図3(B)には、この光学的ローパスフィ
ルタ14aにより拡大されるRB画素のアパーチャを示
す。このアパーチャの重なり具合を重み係数に置き換え
ることにより、光学的ローパスフィルタ14aと略等価
な空間周波数特性を有する重み係数行列が作成される。
【0022】図3(C)は、このように作成されたG信
号の重み係数行列である。この重み係数行列は、 0 1 0 1 4 1 0 1 0 のような3行3列の要素から構成される。フィルタ演算
部19は、この重み係数行列による局所積和演算をG信
号に施し、色差演算用のG信号を生成する。(なお、図
3中に示す『1/8』は、演算処理後のレベル調整用の
除数であり、ビットシフト演算などによって実行され
る)
【0023】このように光学的ローパスフィルタ14a
と略等価な演算処理をフィルタ演算部19で実行するこ
とにより、この色差演算用のG信号とRB信号との帯域
差がほぼ解消し、帯域差によって発生する偽の色差信号
が確実に低減する。その結果、偽の色差信号によって発
生していた偽色を改善することが可能になる。
【0024】ところで、画像出力部24では、最終的な
RGB信号の生成に当たって、帯域制限されないG信号
(フィルタ演算部19の演算処理を受けていないもの)
を使用する。このG信号は、視覚感度の高い成分であ
り、鮮鋭度への寄与が大きい。したがって、画像出力部
24において帯域制限されないG信号を使用することに
より、鮮鋭度の高いカラーの画像データを出力すること
が可能になる。次に、別の実施形態について説明する。
【0025】《第2の実施形態》第2の実施形態は、請
求項1〜3にかかる実施形態である。なお、第2の実施
形態における2板式画像取り込み装置の構成は、第1の
実施形態(図1,図2)と同じである。そのため、ここ
では図1の参照符号をそのまま説明に使用し、構成に関
する重複説明を省略する。
【0026】図4(A)〜(C)は、光学的ローパスフ
ィルタ14aの光学特性と、フィルタ演算部19の演算
処理との関係を示す図である。図4(A)に示すよう
に、光学的ローパスフィルタ14aは、4点分離特性を
有し、画素配列の縦横2方向それぞれに、画素ピッチP
のずらし幅で光像をぼかす。
【0027】図4(B)には、この光学的ローパスフィ
ルタ14aにより拡大されるRB画素のアパーチャを示
す。このアパーチャの重なり具合を重み係数に置き換え
ることにより、光学的ローパスフィルタ14aと略等価
な空間周波数特性を有する重み係数行列が作成される。
【0028】図4(C)は、このように作成されたG信
号の重み係数行列である。この重み係数行列は、 1 2 1 2 4 2 1 2 1 のような3行3列の要素から構成される。フィルタ演算
部19は、この重み係数行列による局所積和演算をG信
号に施して、色差演算用のG信号を生成する。(なお、
図4中に示す『1/16』は、演算処理後のレベル調整
用の除数であり、ビットシフト演算などによって実行さ
れる)
【0029】このように光学的ローパスフィルタ14a
と略等価な演算処理をフィルタ演算部19で実行するこ
とにより、色差演算用のG信号とRB信号との帯域差が
ほぼ解消し、帯域差によって発生する偽の色差信号が確
実に低減する。その結果、偽の色差信号による偽色発生
を確実に改善することが可能になる。
【0030】ところで、画像出力部24では、最終的な
RGB信号の生成に当たって、帯域制限されないG信号
(フィルタ演算部19の演算処理を受けていないもの)
を使用する。このG信号は、視覚感度の高い成分であ
り、鮮鋭度への寄与が大きい。したがって、画像出力部
24で、この帯域制限されないG信号を使用することに
より、鮮鋭度の高いカラーの画像データを出力すること
が可能になる。次に、別の実施形態について説明する。
【0031】《第3の実施形態》第3の実施形態は、請
求項1,2,5にかかる実施形態である。図5は、第3
の実施形態における2板式画像取り込み装置31のブロ
ック図である。なお、第3の実施形態において、第1の
実施形態(図1)と共通する構成要件については同じ参
照符号を図5に示し、ここでの重複説明を省略する。
【0032】第3の実施形態における構成上の特徴は、
図5に示すように、画像出力部24内に、色差ローパス
フィルタ22が設けられている点である。以下、第3の
実施形態の具体的な特徴点について詳しく説明する。図
6(A)は、撮像素子16a,16bにおける画素配列
の様子を示す図である。図6(A)では、説明を分かり
やすくするため、像面の向きを揃えた状態で示してい
る。この図6(A)中の点Z、Z′は、撮像面上におい
て対応する像点の位置を示すものである。
【0033】図6(A)に示すように、撮像面上の光像
(例えば像点Z,Z′)を基準にすると、撮像素子16
aおよび撮像素子16bは、画素位置が縦横方向に半位
相ずれる。これは、撮像素子16a,16bの出力画像
をモニタ上に拡大表示しながら、撮像素子16a,16
bの画素位置をずらすことによって実現する。図6
(B)〜(D)は、光学的ローパスフィルタ14aの光
学特性と、フィルタ演算部19の演算処理との関係を示
す図である。
【0034】図6(B)に示すように、光学的ローパス
フィルタ14aは、4点分離特性を有し、画素配列の縦
横2方向それぞれに、画素ピッチPのずらし幅で光像を
ぼかす。
【0035】図6(C)には、この光学的ローパスフィ
ルタ14aにより拡大されるRB画素のアパーチャを示
す。このアパーチャの重なり具合を重み係数に置き換え
ることにより、光学的ローパスフィルタ14aと略等価
な空間周波数特性を有する重み係数行列が作成される。
【0036】図6(D)は、このように作成されたG信
号の重み係数行列である。この重み係数行列は、 0 0 0 0 1 1 0 1 1 のような3行3列の非等方な要素から構成される。フィ
ルタ演算部19は、この重み係数行列による局所積和演
算をG信号に施して、色差演算用のG信号を生成する。
(なお、図6中に示す『1/4』は、演算処理後のレベ
ル調整用の除数であり、ビットシフト演算などによって
実行される)
【0037】このとき、非等方な重み係数行列の使用に
より、色差演算用のG信号は、縦横方向に画素が半位相
ずつシフトする。その結果、撮像面上においてずれてい
たG信号とRB信号とが一致するようになる。したがっ
て、両信号を画素単位にそのまま減算することが可能に
なり、色差信号(R−G),(B−G)を直接的に算出
することが可能になる。
【0038】さらに、このフィルタ演算部19の演算処
理により、この色差演算用のG信号とRB信号との帯域
差がほぼ解消する。特に、ここでは、非等方な重み係数
行列を使用する。そのため、局所積和演算における画素
の参照範囲が狭い。その結果、演算処理による中域成分
の消失を防止することが可能になる。したがって、色差
演算用のG信号とRB信号との帯域特性を中域成分まで
揃えることが可能になり、偽色発生をさらに改善するこ
とが可能になる。
【0039】ところで、このように作成される色差信号
(R−G),(B−G)は、最終的に出力するG信号と
は画素位置の位相がずれている。そこで、色差ローパス
フィルタ22は、補間処理後の色差信号(あるいは補間
処理前の色差信号)に対して、図6(E)に示すような
重み係数行列による局所積和演算を施す。この図6
(E)に示す重み係数行列は、図6(D)の重み係数行
列と点対称な要素から構成される。この色差ローパスフ
ィルタ22の演算処理により、色差信号(R−G),
(B−G)のノイズ低減と位相シフトとが一度に実行さ
れる。
【0040】画像出力部24内の加算器では、位相シフ
ト後の色差信号(R−G)、(B−G)とG信号とが、
画素単位に加算され、R信号とB信号とが生成される。
画像出力部24は、このように生成されたRGBのカラ
ー画像信号を外部に出力する。
【0041】《実施形態の補足事項》なお、上述した実
施形態では、ダイクロイックミラーなどによる色分解光
学系13を使用している。しかしながら、本発明の色分
解光学系は、これに限定されるものではない。例えば、
ハーフミラーなどで光像を分解した後で、色フィルタを
使用して、第1光像および第2光像をそれぞれ生成して
もよい。
【0042】また、上述した実施形態では、色分解光学
系13の反射光路側でG成分の画像信号を生成してい
る。このように、視覚的に感度の高い成分(疑似的な輝
度成分)を反射することにより、色分解用の光学素子
(光学薄膜など)を透過する際の光像劣化、像歪み、お
よび結像位置のずれなどを回避することができる。その
結果、視覚的に感度の高い成分の良好なカラー画像信号
を生成することができる。しかしながら、本発明は、こ
れに限定されるものではない。例えば、色分解光学系1
3がG成分を透過し、かつRB成分を反射するようにし
ても勿論かまわない。
【0043】また、上述した実施形態では、GRBの原
色成分を第1色成分〜第3色成分にそれぞれ割り当てて
いる。しかしながら、本発明は、特定の色成分に限定さ
れるものではない。例えば、YRBその他の任意の色成
分を、第1色成分〜第3色成分に割り当ててもよい。
【0044】なお、上述した実施形態では、局所積和演
算による空間周波数フィルタ処理を実施している。しか
しながら、本発明は、この局所積和演算に限定されるも
のではない。一般に、空間周波数成分を操作する演算処
理であれば何でもよい。例えば、離散コサイン変換や離
散ウェーブレット変換その他の直交変換により、画像デ
ータを空間周波数領域に変換した上で、空間周波数領域
上で直にフィルタ操作の演算処理を行ってもよい。ま
た、演算処理としても、積和演算に限定されるものでは
ない。メディアン値演算や最大値演算や最小値演算を使
用してもちろんよい。
【0045】また、上述した実施形態では、最終的なカ
ラーの画像データとして、RGB信号を出力している。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではな
い。例えば、別の表色系に従ったカラーの画像データを
出力してもよい。また、YCbCrのような輝度/色差
からなるカラーの画像データを出力してもよい。
【0046】なお、上述した実施形態では、色差データ
の補間処理を実施している。しかしながら、本発明はこ
れに限定されるものではない。例えば、色差データにつ
いては補間処理を特に行わずに、色差間引きされた状態
(例えば、色差間引き率4:2:2の状態)で出力して
もよい。
【0047】また、第3の実施形態では、色差信号につ
いて局所積和演算を実施して、色差信号の位相をシフト
している。しかしながら、位相シフトは局所積和演算に
限定されるものではない。例えば、離散的な色差信号か
ら、ナイキスト周波数に基づいて帯域制限された連続波
形を再現し、その連続波形を再標本化することで位相シ
フトを実現してもよい。この場合、色差信号の高域成分
が消失しないという効果が得られる。
【0048】なお、上述した実施形態では、正方画素を
前提として説明を行っている。しかしながら、本発明は
これに限定されるものではない。本発明を、長方画素や
斜め配列画素(いわゆるハニカム画素)に適用してもも
ちろんよい。
【0049】
【発明の効果】本発明では、色差算出に際して、第1画
像データに演算処理を施して空間周波数帯域を制限す
る。この演算処理により、第1画像データ〜第3画像デ
ータの帯域差が縮小し、この帯域差に起因して生じてい
た偽の色差信号が低減する。その結果、偽の色差信号に
よる偽色発生を改善することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における2板式画像取り込み装
置11のブロック図である。
【図2】撮像素子16a,16bにおける画素配列の様
子を示す図である。
【図3】第1の実施形態における重み係数行列を説明す
る図である。
【図4】第2の実施形態における重み係数行列を説明す
る図である。
【図5】第3の実施形態における2板式画像取り込み装
置31のブロック図である。
【図6】第3の実施形態における演算処理を説明する図
である。
【符号の説明】
11,31 2板式画像取り込み装置 12 撮影レンズ 13 色分解光学系 14a 光学的ローパスフィルタ 14b ダミーの光学部材 15a 色フィルタアレイ 16a,16b 撮像素子 17a,17b A/D変換部 18 信号処理部 19 フィルタ演算部 20 色差演算部 21 色差補間部 22 色差ローパスフィルタ 23 エッジ強調処理部 24 画像出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/64 H04N 1/46 A Fターム(参考) 5B047 AB04 BA02 BB04 BB06 BC01 BC07 BC09 CA12 CB05 CB10 DB01 DC11 5B057 BA12 BA15 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE06 CH09 5C065 AA01 BB13 BB31 CC03 DD18 EE03 EE14 GG02 GG13 GG15 GG18 GG22 GG23 5C066 AA01 BA01 CA08 DD07 GA01 GA02 HA03 KC07 KE01 KE19 KM05 5C079 HB01 JA12 JA13 JA22 LA33 MA11 NA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系により形成される光像を光学
    的に分解して、第1色成分からなる第1光像と、その他
    の色成分からなる第2光像とに分ける色分解光学系と、 前記第1光像を撮像して、第1画像データを生成する第
    1撮像部と、 前記第2光像を、像面に混在配置された微小フィルタを
    介して、第2色成分と第3色成分とに空間分割する色フ
    ィルタアレイと、 前記色フィルタアレイを介して前記第2光像を撮像し、
    前記第2色成分に対応する第2画像データと、前記第3
    色成分に対応する第3画像データとを生成する第2撮像
    部と、 前記第1画像データに対して空間周波数フィルタの演算
    処理を施し、前記演算処理後の前記第1画像データの空
    間周波数帯域を、前記第2画像データおよび前記第3画
    像データの空間周波数帯域に近づけるフィルタ演算部
    と、 前記第2画像データ、前記第3画像データ、および前記
    演算処理後の前記第1画像データに基づいて色差を算出
    し、色差データを生成する色差演算部と、 前記第1画像データおよび前記色差データに基づいて、
    カラーの画像データを出力する画像出力部とを備えたこ
    とを特徴とする2板式画像取り込み装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の2板式画像取り込み装
    置において、 前記第2光像を所定のずらし幅だけ光学的にぼかして、
    前記第2画像データおよび前記第3画像データに生じる
    モアレを軽減する光学的ローパスフィルタを備え、 前記フィルタ演算部の前記演算処理は、前記光学的ロー
    パスフィルタと略等価な空間周波数特性を有することを
    特徴とする2板式画像取り込み装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の2板式画像取り込み装
    置において、 前記光学的ローパスフィルタは、画面の縦横2方向に画
    素ピッチずつ光像をずらす4点分離特性を有し、 前記フィルタ演算部は、 1 2 1 2 4 2 1 2 1 からなる3行3列の重み係数行列による局所積和演算
    を、前記第1画像データに施すことを特徴とする2板式
    画像取り込み装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の2板式画像取り込み装
    置において、 前記光学的ローパスフィルタは、画面の斜め2方向に
    「画素ピッチの1/√2倍」ずつ光像をずらす4点分離
    特性を有し、 前記フィルタ演算部は、 0 1 0 1 2 1 0 1 0 からなる3行3列の重み係数行列による局所積和演算
    を、前記第1画像データに施すことを特徴とする2板式
    画像取り込み装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の2板式画像取り込み装
    置において、 前記第1撮像部と前記第2撮像部とは、光像を基準にし
    て画素位置が空間的にずらして配置され、 前記フィルタ演算部は、非等方な重み係数行列による局
    所積和演算を前記第1画像データに施すことにより、前
    記第1画像データ〜第3画像データの画素位置を揃え、 前記色差演算部は、前記フィルタ演算部により画素位置
    の揃った前記第1画像データ〜前記第3画像データに基
    づいて、前記色差データを生成し、 前記画像出力部は、前記色差データの画素位置を位相シ
    フトして、前記第1撮像部から出力される前記第1画像
    データと画素位置を揃えた上で、カラーの前記画像デー
    タを出力することを特徴とする2板式画像取り込み装
    置。
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