JP2003069651A - ゲートウェイ装置 - Google Patents

ゲートウェイ装置

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JP2003069651A JP2001254472A JP2001254472A JP2003069651A JP 2003069651 A JP2003069651 A JP 2003069651A JP 2001254472 A JP2001254472 A JP 2001254472A JP 2001254472 A JP2001254472 A JP 2001254472A JP 2003069651 A JP2003069651 A JP 2003069651A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前記ファクシミリ装置と前記相手端末装置と
の間で設定される通信速度でのリアルタイムネットワー
クファクシミリ通信を実現するために前記パケット網に
おいて必要とされるネットワーク帯域として十分なネッ
トワーク帯域を、ルータへのネットワーク帯域予約によ
り、確保することができるゲートウェイ装置を提供する
こと。 【解決手段】 ファクシミリ装置と相手端末装置との間
で設定される通信速度に相当する必要ネットワーク帯域
が、確保ネットワーク帯域以下となるように調節する通
信速度/ネットワーク帯域調節手段を備えたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話網及びパケッ
ト網経由のリアルタイムファクシミリ通信を行う、ゲー
トウェイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】公衆回線網を介したファクシミリ通信、
具体的には、例えば、ITU−T勧告T.30に準拠し
たG(グループ)3ファクシミリ通信は、送信側端末と
受信側端末とが直接ファクシミリ制御信号をやりとりし
つつファクシミリメッセージの送受信を行う、リアルタ
イムの通信形態のため、送信側端末と受信側端末との間
の能力交換が可能であり、また、通信中に受信側端末に
受信エラーが生じれば、送信側端末でもファクシミリ制
御信号の受信側端末とのやりとりに障害がでて送信エラ
ーとなるため、送信側端末としては、ファクシミリメッ
セージを受信側端末に正しく送信できたか否かの判断が
容易であるという利点がある。
【0003】その反面、公衆回線網を介したファクシミ
リ通信は、通信時間に応じた通信料金が課金されしまう
欠点がある。
【0004】一方、インターネット等のパケット網にお
いては、電子メールによる通信がよく用いられる。電子
メールによるネットワーク通信は、通信料金が基本的に
無料であるという利点がある。
【0005】その反面、電子メールによるネットワーク
通信は、送信側端末と最終的な受信側端末との間にメー
ルサーバが介在して、送信側端末からメールサーバへの
電子メールの送信と、電子メールを最終的に受信する受
信側端末のメールサーバからの自装置宛電子メールの受
信とが、同時には行われない、非リアルタイムの通信形
態であるため、送信側端末と受信側端末との間の能力交
換が不可能であり、また、受信側端末における電子メー
ルのメールサーバからの受信中に受信エラーが生じて
も、送信側端末では、既に電子メールの送信は正常に終
了しているため、送信側端末としては、メッセージを電
子メールにより受信側端末に正しく送信できたか否かの
判断ができないという欠点がある。
【0006】そのため、例えば、送信側端末から電子メ
ールにより送信した文書データの形式(ファイル形式、
符号化形式、解像度等)に、受信側端末が未対応である
ために、送信側端末における文書データの電子メールに
よる送信は成功したのに、受信側端末において受信文書
データを正しく処理できず、結果的に文書データの送信
が失敗に終わってしまうという不具合が生じてしまうこ
とがあった。
【0007】そこで、公衆電話網を介したファクシミリ
通信の利点である端末間の能力交換及びリアルタイム性
と、ネットワークを介した通信の、通信料金がかからな
いという利点とを両立した通信形態として、1999年
4月に、パケット化したファクシミリ制御信号をパケッ
ト網上でやり取りするためのITU-T勧告T.38/H.323 Anne
xDが制定された。
【0008】このITU-T勧告T.38/H.323 AnnexDに基づい
た通信を行うことにより、端末間のファクシミリ通信に
関する能力交換および通信のリアルタイム性が保証され
た通信をネットワーク上で行うことができるようになっ
た。
【0009】ITU-T勧告T.38/H.323 AnnexDに従うネット
ワーク端末(T.38端末)には、ネットワーク直結型
のIAF(Internet Aware Fax)タイプと、専用線や公
衆回線等の電話網へリアルタイムに転送するGW(Gate
way)タイプとの2種類が存在する。
【0010】IAFタイプの端末は、いわば、相手端末
装置(IAFまたはGW)との間でパケット化されたフ
ァクシミリ制御信号としてのT.30信号をリアルタイ
ムでやりとりして、自装置が相手端末装置にとっての最
終宛先として文書データを受信するネットワークファク
シミリ装置である。
【0011】一方、GWタイプの端末は、ネットワーク
を介して相手端末(IAFまたはGW)から受信したパ
ケットから抽出したT.30信号をモデム信号に変換し
て電話網を介して最終宛先となるG3ファクシミリ装置
へ転送し、また電話網を介して前記G3ファクシミリ装
置からモデム信号として受信したT.30信号をパケッ
ト化してネットワークを介して相手端末に転送すること
で、ネットワーク上のT.38端末と電話網上の従来型
のファクシミリ装置との間でのリアルタイム通信を可能
とするものである。
【0012】T.38準拠のGWタイプの端末は、受信
したIPパケットを、情報内容はそのままにT.30信
号に変換して電話網へ転送し、また電話網から受けた
T.30信号を情報内容はそのままにIPパケットに変
換してパケット網に転送することで、IPネットワーク
上のT.38端末と電話網上の従来型のG3ファクシミ
リ装置との間でのリアルタイム通信を可能とするものに
過ぎないため、ファクシミリメッセージ伝送時の高速モ
デムでの通信速度は、電話網を介して自装置と回線接続
される、従来型のG3ファクシミリ装置と、パケット網
を介して自装置とネットワーク接続されるIAFタイプ
の端末、または、パケット網を介して自装置とネットワ
ーク接続されるGWタイプの端末から更に電話網を介し
て接続される従来型のG3ファクシミリ装置との間の
T.30に基づいたプロトコル手順により設定される。
【0013】具体的には、着信側装置がディジタル識別
信号DISにより、対応している通信速度を含む自機能
力を発信側装置に通知し、その発信側装置がその通知さ
れた着信側装置の能力と自機能力との範囲内で通信条件
を設定すると同時にその設定した通信条件をディジタル
送信命令信号DCSにより着信側装置にも通知して設定
させる。
【0014】したがって、GWタイプの端末が接続され
るパケット網における当該GWタイプの端末が使用を許
されるネットワーク帯域は、終端の端末間でT.30に
基づいたプロトコル手順により設定された通信速度での
メッセージデータの伝送を実現できるだけの十分な広さ
が確保されることがT.38準拠のリアルタイムネット
ワークファクシミリ通信の前提となっていた。
【0015】そのため、仮に、GWタイプの端末がパケ
ット網上で使用可能なネットワーク帯域が終端の端末間
でT.30に基づいたプロトコル手順により設定された
通信速度でのメッセージデータの伝送に十分でない場
合、設定された通信速度でのメッセージデータの送受信
を行うことができず、通信エラーとなってしまうという
問題がある。
【0016】一方、ファクシミリ通信が頻繁に行われて
いないオフィス等においては、ファクシミリ通信用の十
分なネットワーク帯域(64Kbps程度)をGWタイプの端
末に割り当てることは、他のアプリケーションの帯域を
縮小することにつながるため効率的ではないという事情
がある。特にISDNルータなどを使用して構築してい
るパケット網などではベースとなる帯域が64K〜128Kbps
程度と狭いため、その中からファクシミリ通信のための
十分な帯域を確保すること自体が難しくなるという問題
がある。
【0017】それらの問題は、ITU-T勧告T.38/H.323 An
nexD準拠のものに限らず、電話網上でやりとりされる
T.30信号とパケット網上でやりとりされるパケット
化されたT.30信号とをリアルタイムに相互変換して
行われるリアルタイムネットワークファクシミリ通信に
おいては、同様に生じ得る問題である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願発明の発
明者は、ゲートキーパが有するネットワーク帯域管理機
能を用いてその問題の解決を図った技術を提案している
が(特願2000−402494号)、現状ではまだ高
価なゲートキーパを必要とする技術のため、設備投資の
費用が増大してしまうという課題があった。また、現状
では帯域管理機能を有しないゲートキーパも市販されて
いるという課題もあった。
【0019】一方、ITU-T勧告H.323のAppendixIIではRS
VP(Resource ReSerVation Protocol=ネットワークリソ
ースを管理するプロトコル)を用いて通信に必要なネッ
トワーク帯域の予約をルータに対して行う方法について
の記述がある。なお、RSVPの仕様についてはRFC2205に
て規定されている。
【0020】本発明は係る事情に鑑みてなされたもので
あり、前記ファクシミリ装置と前記相手端末装置との間
で設定される通信速度でのリアルタイムネットワークフ
ァクシミリ通信を実現するために前記パケット網におい
て必要とされるネットワーク帯域として十分なネットワ
ーク帯域を、ルータへのネットワーク帯域予約により、
確保することができるゲートウェイ装置を提供すること
を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のゲート
ウェイ装置は、パケット網及び電話網に接続され、前記
パケット網内のルータを介した所定のやりとりにより確
保されたネットワーク帯域である確保ネットワーク帯域
の範囲内で前記パケット網を介した通信を行う一方、前
記パケット網を介してゲートウェイ装置またはネットワ
ークファクシミリ装置である相手端末装置から受信する
パケット化されたファクシミリ制御信号をモデム信号に
リアルタイム変換して前記電話網を介してファクシミリ
装置に送信すると共に、前記電話網を介して前記ファク
シミリ装置からモデム信号として受信したファクシミリ
制御信号をリアルタイムでパケット化して前記パケット
網を介して前記相手端末装置に送信することにより、前
記パケット網上の相手端末装置と前記電話網上のファク
シミリ装置との間のリアルタイムファクシミリ通信を可
能とするゲートウェイ装置であって、前記ファクシミリ
装置と前記相手端末装置との間で設定される通信速度に
相当する必要ネットワーク帯域が、前記確保ネットワー
ク帯域以下となるように調節する通信速度/ネットワー
ク帯域調節手段を備えたことを特徴とする。
【0022】請求項2に記載のゲートウェイ装置は、請
求項1に記載のゲートウェイ装置であって、前記通信速
度/ネットワーク帯域調節手段は、着信側の前記ファク
シミリ装置から前記電話網を介して受信した所定のファ
クシミリ制御信号の情報内容として含まれる通信速度能
力に相当する必要ネットワーク帯域が、前記確保ネット
ワーク帯域より広い場合には、前記必要ネットワーク帯
域が前記確保ネットワーク帯域以下となるような当該必
要ネットワーク帯域に相当する通信速度能力に前記所定
のファクシミリ制御信号の通信速度能力に関する情報内
容を書き換えた上でパケット化して前記パケット網上の
相手端末装置に送信するものであることを特徴とする。
【0023】請求項3に記載のゲートウェイ装置は、請
求項1に記載のゲートウェイ装置であって、前記通信速
度/ネットワーク帯域調節手段は、着信側の前記相手端
末装置から前記パケット網を介して受信した所定のファ
クシミリ制御信号の情報内容として含まれる通信速度能
力に相当する必要ネットワーク帯域が、前記確保ネット
ワーク帯域より広い場合には、前記必要ネットワーク帯
域が前記確保ネットワーク帯域以下となるような当該必
要ネットワーク帯域に相当する通信速度能力に前記所定
のファクシミリ制御信号の通信速度能力に関する情報内
容を書き換えた上でモデム信号化して前記電話網上の発
信側の前記ファクシミリ装置に送信することを特徴とす
る。
【0024】請求項4に記載のゲートウェイ装置は、請
求項1に記載のゲートウェイ装置であって、前記通信速
度/ネットワーク帯域調節手段は、発信側の前記相手端
末装置から前記パケット網を介して受信した所定のファ
クシミリ制御信号の情報内容として含まれる設定通信速
度に相当する必要ネットワーク帯域が、前記確保ネット
ワーク帯域より広い場合には、発信側の前記相手端末装
置から前記パケット網を介して受信したモデムトレーニ
ング信号に対して、前記発信側の相手端末装置から再送
信されてくる所定のファクシミリ制御信号により通知さ
れる設定通信速度に相当する必要ネットワーク帯域が前
記確保ネットワーク帯域以下になるまで、前記発信側の
相手端末装置に対してダミーのトレーニング失敗信号を
送信することを特徴とする。
【0025】請求項5に記載のゲートウェイ装置は、請
求項1に記載のゲートウェイ装置であって、前記通信速
度/ネットワーク帯域調節手段は、発信側の前記ファク
シミリ装置から前記電話網を介して受信した所定のファ
クシミリ制御信号の情報内容として含まれる設定通信速
度に相当する必要ネットワーク帯域が、前記確保ネット
ワーク帯域より広い場合には、発信側の前記ファクシミ
リ装置から前記電話網を介して受信した所定のモデムト
レーニング信号に対して、前記発信側のファクシミリ装
置から再送信されてくる前記所定のファクシミリ制御信
号により通知される設定通信速度に相当する必要ネット
ワーク帯域が前記確保ネットワーク帯域以下になるま
で、前記発信側のファクシミリ装置に対してダミーのト
レーニング失敗信号を送信することを特徴とする。
【0026】請求項6に記載のゲートウェイ装置は、請
求項1に記載のゲートウェイ装置であって、前記通信速
度/ネットワーク帯域調節手段は、前記ルータに要求し
て確保する前記確保ネットワーク帯域を、前記相手端末
装置と前記ファクシミリ装置との間のリアルタイムファ
クシミリ通信におけるファクシミリ伝送手順の各フェー
ズで変更することを特徴とする。
【0027】請求項7に記載のゲートウェイ装置は、請
求項1に記載のゲートウェイ装置であって、前記通信速
度/ネットワーク帯域調節手段は、前記パケット網上の
発信側の前記相手端末装置と、前記電話網上の着信側の
ファクシミリ装置との間のリアルタイムネットワークフ
ァクシミリ通信を中継する場合に、前記ルータに要求し
て確保した前記確保ネットワーク帯域が、ファクシミリ
通信に必要な所定の最低限帯域以下の場合には、前記フ
ァクシミリ装置への前記電話網を介した発呼を行わない
で通信を中止することを特徴とする。
【0028】請求項8に記載のゲートウェイ装置は、請
求項1に記載のゲートウェイ装置であって、前記通信速
度/ネットワーク帯域調節手段は、前記ルータにネット
ワーク帯域を要求した結果、前記ルータが帯域予約機能
を備えていなかった場合、予め記憶登録しておいた帯域
情報を前記確保ネットワーク帯域として、前記ファクシ
ミリ装置と前記相手端末装置との間で設定される通信速
度に相当する必要ネットワーク帯域が、前記確保ネット
ワーク帯域以下となるように調節することを特徴とす
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0030】なお、以下説明する実施の形態において
は、電話網上の、ITU-T勧告T.30準拠のG3ファクシミ
リ装置と、パケット網上のITU-T勧告T.38/H.323 AnnexD
準拠の相手端末装置(ゲートウェイ装置またはネットワ
ークファクシミリ装置)との間にITU-T勧告T.38/H.323
AnnexD準拠のゲートウェイ装置が介在して行われるリア
ルタイムネットワークファクシミリ通信に本発明を適用
している。
【0031】しかし、今後勧告の進展により、G3ファ
クシミリ装置以外のファクシミリ装置(例えばG4ファ
クシミリ装置)と、パケット網上の相手端末装置との間
のゲートウェイ装置を介したリアルタイムネットワーク
ファクシミリ通信が、T.38に代わる新たな勧告が規
定される等して実現されたような場合には、本発明を、
本発明の趣旨を逸脱せず本質的に同じ構成で適用するこ
とができるのはいうまでもない。
【0032】先ず、図1に、本発明の実施の形態に係る
ゲートウェイ装置1を含むリアルタイムネットワークフ
ァクシミリ通信システムの構成例について示す。
【0033】同図に示すシステムは、説明の便宜上、左
側の着信側システムと、右側の発信側システムとが、一
定のネットワーク帯域(例えば64kbbs)の通信ライン7
0により接続されたシステムとなっている。
【0034】発信側のG3ファクシミリ装置であるG3
ファクス40aは、電話網50aを介して、発信側T.
38端末装置としてのゲートウェイ装置(GW)1aに
発呼して宛先指定を行う。
【0035】発信側T.38端末装置としてのネットワ
ークファクシミリ装置(IAF)20aは、自装置の操
作部等から宛先指定を直接受ける。
【0036】発信側T.38端末装置としてのGW1a
やIAF20aは、パケット網60aにおいてルータ8
0bを介して通信を行い、宛先の着信側T.38端末装
置としてのGW1bやIAF20bに通信ライン70及
びパケット網60bを介してT.38/H.323 AnnexDパケッ
ト信号を送信する。
【0037】一方、着信側T.38端末装置としてのG
W1bやIAF20bは、パケット網60bにおいてル
ータ80bを介して通信を行い、発信側T.38端末装
置としてのGW1aやIAF20a(を介したG3ファ
クス40a)との間でパケット網60b及び通信ライン
70を介してT.38/H.323 AnnexDパケット信号をやりと
りしてリアルタイムネットワークファクシミリ通信を行
う。
【0038】なお、GW1bは、更に、発信側からSE
TUPパケットにより通知される電話網50b上の着信
側のG3ファクス40bに発呼して、G3ファクス40
bと、発信側T.38端末装置との間のリアルタイムネ
ットワークファクシミリ通信を中継する。
【0039】GW1aは、パケット網60a上から渡さ
れたT.38/H.323 AnnexDパケット信号をT.30信号に変換
して、電話網50a上のG3ファクス40aに転送する
一方、電話網50a上から渡されたT.30信号をT.38/H.3
23 AnnexDパケット信号に変換してパケット網60aを
介して転送する。
【0040】GW1bは、パケット網60b上から渡さ
れたT.38/H.323 AnnexDパケット信号をT.30信号に変換
して、電話網50b上のG3ファクス40bに転送する
一方、電話網50b上から渡されたT.30信号をT.38/H.3
23 AnnexDパケット信号に変換してパケット網60bを
介して転送する。
【0041】本発明は、GW1bまたはIAF20bの
着信側T.38端末装置にとっての発信側GW1aとな
って、発信側G3ファクス40aと着信側T.38端末
装置との間のリアルタイムネットワークファクシミリ通
信を中継する場合、または、GW1aまたはIAF20
aの発信側T.38端末装置にとっての着信側GW1b
となって、着信側G3ファクス40bと発信側T.38
端末装置との間のリアルタイムネットワークファクシミ
リ通信を中継する場合についてのものである。
【0042】図2に発信側ゲートウェイ装置1aまたは
着信側ゲートウェイ装置1bとなるゲートウェイ装置1
のブロック構成について示す。
【0043】同図において、ゲートウェイ装置1は、シ
ステム制御部2、ROM3、RAM4、記憶装置5、オ
ペポート6、LANコントローラ7、トランス8、モデ
ム9、網制御部10、及び、システムバス11により構
成されている。
【0044】システム制御部2は、ROM3に書き込ま
れた制御プログラムに従って、RAM4を作業領域とし
て使用しながら、装置各部を制御するマイクロコンピュ
ータである。
【0045】ROM3は、前述したように、システム制
御部2が上記装置各部を制御するための制御プログラム
が記憶されているリードオンリメモリである。RAM4
は、前述したようにシステム制御部2の作業領域として
使用されるランダムアクセスメモリである。
【0046】記憶装置5は、ハードディスク装置等によ
り構成され、データを蓄積するためのものである。操作
表示部6は、装置の動作状態の表示や各種操作入力を受
け付けるためのものである。
【0047】LANコントローラ10は、トランス8を
介してパケット網60から受信したデータのデコード、
またパケット網60へ送信するデータのエンコードを行
ったり、送信フレームや受信フレームのバッファリング
を行うことで、パケット網60からのデータを送受信す
るためのトランスフォーマーであるトランス8を介した
LANプロトコルを制御して、そのLANプロトコル上
でシステム制御部2がTCP/IPプロトコルを制御し
て、T.38/H.323 AnnexDに基づいたリアルタイムネット
ワークファクシミリ通信を行えるようにするためのもの
である。
【0048】モデム9は、G3ファクシミリモデムで、
網制御部10を介して電話網50に送信するデータを変
調する一方、網制御部10を介して電話網50から受信
した信号を復調するものである。また、モデム9は、相
手先番号に対応するDTMF信号の送出も行う。
【0049】網制御部10は、電話網50に接続され
て、電話網50の回線の極性反転の検出、回線の直流ル
ープの閉結・解放や、回線解放の検出、発信音の検出、
ビジートーン等のトーン信号の検出、呼出信号の検出等
の回線との接続制御や、相手先番号に対応する選択信号
の、20PPSまたは10PPSのダイヤル回線に対応
したダイヤルパルス信号による送出を行うものである。
システムバス11は、上記各部がデータをやり取りする
ための信号ラインである。
【0050】図3に、ゲートウェイ装置1におけるソフ
トウェア構成を示す。
【0051】ゲートウェイ装置1は、T.38/H.323 Annex
Dに従うGWタイプのネットワーク端末であり、電話網
50を介したT.30に基づいたG3ファクシミリ通信機能
と、そのG3ファクシミリ通信機能と並行して実行され
る、パケット網60を介したT.38/H.323 AnnexDにもと
づいたパケット通信機能とを備えたものとして構成され
ている。
【0052】そのため、図3に示すソフトウェア構成に
おいては、「ファクスプロトコル(T.30)制御」
は、電話網でのファクスデータ通信を行う「MODEM
制御」と、「LANコントローラ制御」、ネットワーク
を制御するための「TCP/IP」プロトコル、及びリ
アルタイムネットワークファクシミリ通信を制御するた
めの「T.38パケット制御」より構成されるプロトコ
ルスタックとの双方の上に位置する。更に、「ファクス
プロトコル(T.30)制御」の上には、「オペポート
制御」、及び、装置動作全体の統括的制御を行う「全体
制御」が位置する。
【0053】次に、本発明を実現するために使用するRS
VP(Resource ReSerVation Protocol=ネットワークリソ
ースを管理するプロトコル)を用いた通信の基本シーケ
ンスについて、図4に示す。なお、RSVPは、ITU-T勧告
H.323のAppendixIIに記述された、通信に必要なネット
ワーク帯域の予約をルータに対して行うことが可能なプ
ロトコルで、その仕様についてはRFC2205にて規定され
ている。
【0054】図4において、ゲートウェイ装置GWやI
AF等のH.323端末が、パケット網内のルータを介
して、相手先のH.323端末であるゲートウェイ装置
GWを介して、電話網上の電話(Tel)/ファクス
(FAX)との間で通信を行う場合、H.323端末間
で呼制御用TCPチャンネルを確立し(フェーズF
1)、OLC(OpenLogicalChannel)メッセージを送信・
受信する(フェーズF2)。OLCを受信したゲートウ
ェイ装置GWは、Tel/FAXに対して発呼し(フェ
ーズF3)、Tel/FAXが応答すると(フェーズF
4)、OLC_Ackメッセージを返す(フェーズF
5)。
【0055】そして、発信側から着信側に各ルータを介
してRSVP_Pathメッセージを送信し(フェーズF6a、
F6b、F6c)、それに対して着信側が、帯域確保要
求のRSVP_Resvメッセージを各ルータを介して返信する
ことにより(フェーズF7a、7b、7c)、ネットワ
ーク待機の確保要求を行う。発信側は、それに対して、
各ルータを介して帯域確保成功を示す応答(RSVP_Con
f)を行い(フェーズF8a、F8b、F8c)、以
後、その確保されたネットワーク帯域を用いて、音声/
データ通信を行う(フェーズF9)。
【0056】フェーズF9の通信が終了すると、発信側
はCLC(CloseLogicalChannel)メッセージを送信
し、それを着信側が受信すると(フェーズF10)、着
信側のゲートウェイ装置GWは、Tel/FAXとの間
で接続されている回線を切断すると共に(フェーズF1
1)、帯域解放を示すRSVP_Tearメッセージを発信側の
H.323端末に返信してリソースの解放を行い通信を
終了する。
【0057】次に、本発明の実施の形態に係るゲートウ
ェイ装置1が着信側ゲートウェイ装置1bとして行う、
第1実施形態に係る着信側処理について、図5及び図6
を参照して説明する。また、図5及び図6に示す処理手
順に対応するリアルタイムネットワークファクシミリ通
信の通信シーケンスについて図7に示す。
【0058】図5において、着信側GW1bは、呼制御
用TCPチャンネルの確立後(図7のフェーズF1
0)、発信側T.38端末(IAF20aまたはGW1
a)からSETUPパケットを受信する(処理101:
図7のフェーズF11)。また、SETUPパケットに
より、着信側の宛先(ファクス番号)を取得する。ま
た、受信SETUPパケットは、fastConnect手順のも
ので、そのSETUP内のOLC(OpenLogicalChannel)に
より、相手端末がRSVPを使用できるかどうか調査する。
相手端末がRSVPをサポートしていなかった場合は従来技
術で通信を行うが、このとき通信エラーとすることも可
能である。
【0059】着信側GW1bは、処理101でSETU
Pパケットを受信して、それにより、相手端末がRSVPを
サポートしていることがわかった場合、続いて、着信側
G3ファクス40bに対して電話網50bを介して発呼
し(処理102:図7のフェーズF12)、その発呼に
対する応答を受ける(処理103:図7のフェーズF1
3)。
【0060】そして、発信側T.38端末装置に対して
CONNECTパケットを送信する(処理104:図7
のフェーズF14)。なお、その場合送信するCONN
ECTパケットは、fastConnect手順のもので、そのC
ONNECT内のOLC(OpenLogicalChannel)により、自
端末もRSVプロトコルをサポートしていることを示すOLC
_Ack(OpenLogicalChannelAck)メッセージを返す。
【0061】その後、発信側の相手端末からRSVP_Path
メッセージを受け取り(処理105:図7のフェーズF
15)、ネットワーク上のルータに対してRSVP_Resvメ
ッセージによりリソースの予約要求を行う(処理10
6:図7のフェーズF16)。
【0062】このとき予約する帯域は現状G3ファクシミ
リ通信の最大速度がV.34で33.6Kbps、ISDNのG3で64Kbps
であることと、パケットネットワークでの遅延を考慮
し、現状では64K〜128Kbps程度が望ましい値である。こ
の値については、ユーザのネットワーク環境や将来のフ
ァクシミリプロトコルの拡張を考慮して、ユーザ設定し
た値を記憶装置に保存することを可能とする。
【0063】予約要求が受け付けられれば、帯域確保成
功を示す応答(RSVP_Conf)が得られるが(処理10
7:図7のフェーズF17)、予約要求に対して、帯域
確保が失敗した場合(RSVP Error)(判断108のN
o)、リトライ回数が満了していない限り、処理106
に戻って、帯域幅を少なくするなど内容を変更して帯域
確保要求(RSVP_Resv)を再度発行する(判断110の
No)。
【0064】リトライ回数が満了してしまった場合には
(判断110のYes)、通信エラーとして、図6の処
理208に移行する。
【0065】リトライ回数の満了までに帯域予約が成功
した場合には(判断108のYes)、確保できた帯域
幅(確保ネットワーク帯域)としてのbit_rate(=A)
を記憶装置5に保存し(処理111:図7のフェーズF
18)、図6の処理201に移行する。
【0066】これにより、以後の着信側GW1bにおけ
るパケット網60bを介した通信は、確保ネットワーク
帯域Aの範囲内で行われ、また、行う必要がある。
【0067】図6の処理201では、図7のフェーズF
19で確立されたデータチャンネルを使用して、フェー
ズF20のファクスプロトコル処理を開始する(処理2
01)。
【0068】そして、処理201で開始されたフェーズ
F20のファクスプロトコル処理、すなわち、電話網5
0bを介して受信した被呼局識別信号CED、被呼端末
識別信号CSI、ディジタル識別信号DIS等のT.3
0信号のモデム信号を受信し、パケットに変換し、パケ
ット網60bを介して送信する処理や逆の処理を行って
いる間に、ディジタル識別信号DISのモデム信号を受
信する(処理202:図7のフェーズF20c)。
【0069】そして、その受信したディジタル識別信号
DISのFIF(ファクシミリ情報フィールド)の内容
のうちのビット11、12、13及び14の組合せによ
り通知される着信側、すなわち、G3ファクス40bが
対応している、必要ネットワーク帯域としての通信速度
(=B)を調査する(処理203)。
【0070】そして、処理203で取得した必要ネット
ワーク帯域Bが、処理111で保持していた確保ネット
ワーク帯域Aより広いか否かを判断する(判断20
4)。
【0071】そして、必要ネットワーク帯域Bが確保ネ
ットワーク帯域A以下の場合には(判断204のN
o)、ディジタル識別信号DISで通知される通信速度
能力の最高速度が、発信側T.38/H.323 AnnexD端末、つ
まり、IAF20a、または、GW1a(を介したG3
ファクス40a)により図7のフェーズF20fのディ
ジタル送信命令信号DCSにより設定されたとしても、
以後のファクシミリメッセージデータの伝送時にパケッ
ト網60bにおいて帯域オーバーが生じることがないた
め、処理202でモデム信号として受信したディジタル
識別信号DISを内容を書き換えることなくそのまま発
信側端末にパケット送信し(処理206:図7のフェー
ズF20e)、以後のフェーズF20のファクスプロト
コル処理を行う(処理207)。
【0072】必要ネットワーク帯域Bが確保ネットワー
ク帯域Aよりも広い場合には(判断204のYes)、
そのままでは、着信側G3ファクス40bの通信速度能
力と同じかそれ以上の通信速度能力を、発信側T.38
端末(を介した発信側G3ファクス40a)が備えてい
る場合には、必要ネットワーク帯域Bが確保ネットワー
ク帯域Aよりも広い状態のまま、以後のファクシミリメ
ッセージデータの伝送が行われてしまい、パケット網6
0bにおいて帯域オーバーが生じて通信エラーとなるお
それがあるため、処理202でモデム信号として受信し
たディジタル識別信号DISの通信速度能力についての
内容(ビット番号11ないし14のビット列により定義
されている)を確保ネットワーク帯域A(例えば9,000b
ps)以下に、必要ネットワーク帯域Bがなるような通信
速度能力(7,200bps:ビット列では例えば「1,1,0,
1」)に書換え変換し(処理205:図7のフェーズF
20d)、その書換え変換後のディジタル識別信号DI
Sをパケットに変換して発信側T.38端末に送信し
(処理206:図7のフェーズF20e)、以後フェー
ズF29のファクスプロトコル処理を継続する。
【0073】処理207のフェーズF20の通信が終了
した後、または、判断110がYesとなった後、fast
Connect手順により、CLC(CloseLogicalChannel)を含むR
ELCOMPメッセージを受信すると(処理208)、相手端
末に対して帯域解放(RSVP_Tear)のパケット送出し、
リソースの解放を行って(処理209)、処理を終了す
る。
【0074】このように、着信側G3ファクス40bか
ら受信したディジタル識別信号DISの内容を着信側G
W1bが変換することにより、発信側T.38端末(を
介した発信側G3ファクス40a)に対して、着信側G
3ファクス40bの通信速度能力が低いとみせかけて、
帯域オーバーとなるような通信速度が発信側T.38端
末(を介した発信側G3ファクス40a)において設定
されてしまうことを防止することで、ルータに対して要
求することにより確保されるネットワーク帯域の広さに
よらず、常に正常なリアルタイムネットワーク通信の中
継が可能となる。
【0075】次に、本発明の実施の形態に係るゲートウ
ェイ装置1が発信側ゲートウェイ装置1aとして行う、
第2実施形態に係る発信側処理について、図8及び図9
を参照して説明する。また、図8及び図9に示す処理手
順に対応するリアルタイムネットワークファクシミリ通
信の通信シーケンスについて図10に示す。
【0076】図8において、発信側GW1aは、図10
のフェーズF30に示す発信側G3ファクス40aから
の電話網50aを介した着呼を受け(処理301)、そ
の着呼に対して図10のフェーズF31に示す応答を行
う(処理302)。
【0077】そして、図10のフェーズF32により着
信側の宛先(IPアドレス(及びファクス番号))を取
得すると、発信側GW1aは、呼制御用TCPチャンネ
ルの確立後(図10のフェーズF33)、着信側T.3
8端末(IAF20aまたはGW1a)に対してSET
UPパケットを送信する(処理303:図10のフェー
ズF34)。また、SETUPパケットにより、着信側
の宛先(ファクス番号)を通知する。また、受信SET
UPパケットは、fastConnect手順のもので、そのSE
TUP内のOLC(OpenLogicalChannel)により、自端末がR
SVPをサポートしていることを相手に通知する。
【0078】そして、着信側T.38端末装置からCO
NNECTパケットを受信する(処理304:図10の
フェーズF35)。なお、その場合送信するCONNE
CTパケットは、fastConnect手順のもので、そのCO
NNECT内のOLC(OpenLogicalChannel)により、着信
側もRSVプロトコルをサポートしていることを示すOLC_A
ck(OpenLogicalChannelAck)メッセージが返されるもの
とする)。
【0079】着信側がRSVプロトコルをサポートしてい
ないことが分かった場合には、従来技術で通信を行う
が、このとき通信エラーとすることも可能である。
【0080】相手端末がRSVプロトコルをサポートして
いる場合、続いて、RSVP_Pathメッセージを送信し(処
理305:図10のフェーズF36)、ネットワーク上
のルータのパスを通知し帯域予約要求を行う。このと
き、経路途中のルータにより、エラー(PathError)が
返ってきた場合、通常手順通信あるいはエラー終了する
が、RSVP_Resvメッセージが受信されると、リソースの
予約要求が受け入れられるたことになる(処理306:
図10のフェーズF37)。
【0081】このとき予約する帯域は現状G3ファクシミ
リ通信の最大速度がV.34で33.6Kbps、ISDNのG3で64Kbps
であることと、パケットネットワークでの遅延を考慮
し、現状では64K〜128Kbps程度が望ましい値である。こ
の値については、ユーザのネットワーク環境や将来のフ
ァクシミリプロトコルの拡張を考慮して、ユーザ設定し
た値を記憶装置に保存することを可能とする。
【0082】RSVP_Resvメッセージが受信されて帯域予
約が成功すると、確保できた帯域幅(確保ネットワーク
帯域)としてのbit_rate(=A)を記憶装置5に保存す
ると共に(処理307:図10のフェーズF38)、帯
域確保成功を示す応答(RSVP_Conf)を相手端末に送信
する(処理308:図10のフェーズF39)。
【0083】これにより、以後の発信側GW1aにおけ
るパケット網60aを介した通信は、確保ネットワーク
帯域Aの範囲内で行われ、また、行う必要がある。
【0084】処理309では、図10のフェーズF40
で確立されたデータチャンネルを使用して、フェーズF
41のファクスプロトコル処理を開始する(処理30
9)。
【0085】そして、処理309で開始されたフェーズ
F41のファクスプロトコル処理、すなわち、パケット
網60aを介して受信した被呼局識別信号CED、被呼
端末識別信号CSI、ディジタル識別信号DIS等の、
ファクシミリ制御信号としてのT.30信号のパケット
を受信し、モデム信号へ変換し、電話網50aを介して
送信する処理や逆の処理を行っている間に、ディジタル
識別信号DISのパケットを受信する(処理401:図
10のフェーズF41c)。
【0086】そして、その受信したディジタル識別信号
DISのFIF(ファクシミリ情報フィールド)の内容
のうちのビット11、12、13及び14の組合せによ
り通知される着信側、すなわち、IAF20b、また
は、GW1bを介したG3ファクス40bの通信速度能
力に対応する必要ネットワーク帯域Bを調査する(処理
402)。
【0087】そして、処理402で取得した必要ネット
ワーク帯域Bが、処理307で保持していた確保ネット
ワーク帯域Aより広いか否かを判断する(判断40
3)。
【0088】そして、必要ネットワーク帯域Bが確保ネ
ットワーク帯域A以下の場合には(判断403のN
o)、ディジタル識別信号DISで通知される通信速度
能力の最高速度が、発信側G3ファクス40aにより、
図10のフェーズF41fのディジタル送信命令信号D
CSにより設定されたとしても、以後のファクシミリメ
ッセージデータの伝送時にパケット網60aにおいて帯
域オーバーが生じることがないため、処理401でパケ
ットとして受信したディジタル識別信号DISを内容を
書き換えることなくそのまま発信側G3ファクス40a
にモデム信号として送信し(処理405:図10のフェ
ーズF41e)、以後のフェーズF41のファクスプロ
トコル処理を行う(処理207)。
【0089】必要ネットワーク帯域Bが確保ネットワー
ク帯域Aよりも広い場合には(判断403のYes)、
そのままでは、着信側T.38端末の通信速度能力以上
の通信速度能力を、発信側G3ファクス40aが備えて
いる場合には、必要ネットワーク帯域Bが確保ネットワ
ーク帯域Aよりも広い状態のまま、以後のファクシミリ
メッセージデータの伝送が行われてしまい、パケット網
60aにおいて帯域オーバーが生じて通信エラーとなる
おそれがあるため、処理401でパケットとして受信し
たディジタル識別信号DISのファクシミリ情報フィー
ルドの情報内容のうちの、通信速度能力についての内容
(ビット番号11ないし14のビット列により定義され
ている)を確保ネットワーク帯域A(例えば9,000bps)
以下に、必要ネットワーク帯域Bか゜なるような通信速
度能力(例えば7,200bps:ビット列では例えば「1,1,0,
1」)に書換え変換し(処理404:図10のフェーズ
F41d)、その書換え変換後のディジタル識別信号D
ISを、モデム信号に変換して発信側G3ファクス40
aに送信し(処理405:図10のフェーズF41
e)、以後フェーズF41のファクスプロトコル処理を
継続する。
【0090】処理406のフェーズF41の通信が終了
した後、fastConnect手順により、CLC(CloseLogicalCha
nnel)を含むRELCOMPメッセージを送信し(処理40
7)、それに対する相手端末からの帯域解放(RSVP_Tea
r)のパケットを受信してリソースの解放が行われて
(処理408)、処理が終了する。
【0091】このように、着信側T.38端末から受信
したディジタル識別信号DISの内容を発信側GW1a
が変換することにより、発信側G3ファクス40aに対
して、着信側T.38端末の通信速度能力が低いとみせ
かけて、帯域オーバーとなるような通信速度が発信側G
3ファクス40aにおいて設定されてしまうことを防止
することで、ルータに対して要求することにより確保さ
れるネットワーク帯域の広さによらず、常に正常なリア
ルタイムネットワーク通信の中継が可能となる。
【0092】次に、本発明の実施の形態に係るゲートウ
ェイ装置1が着信側ゲートウェイ装置1bとして行う、
第3実施形態に係る着信側処理について、図11及び図
12を参照して説明する。また、図11及び図12に示
す処理手順に対応するリアルタイムネットワークファク
シミリ通信の通信シーケンスについて図13に示す。
【0093】図11において、着信側GW1bは、呼制
御用TCPチャンネルの確立後(図13のフェーズF5
0)、発信側T.38端末(IAF60aまたはGW1
a)からSETUPパケットを受信する(処理501:
図13のフェーズF51)。また、SETUPパケット
により、着信側の宛先(ファクス番号)を取得する。ま
た、受信SETUPパケットは、fastConnect手順のも
ので、そのSETUP内のOLC(OpenLogicalChannel)に
より、相手端末がRSVPを使用できるかどうか調査する。
相手端末がRSVPをサポートしていなかった場合は従来技
術で通信を行うが、このとき通信エラーとすることも可
能である。
【0094】着信側GW1bは、処理501でSETU
Pパケットを受信して、それにより、相手端末がRSVPを
サポートしていることがわかった場合、続いて、着信側
G3ファクス40bに対して電話網50bを介して発呼
し(処理502:図13のフェーズF52)、その発呼
に対する応答を受ける(処理503:図13のフェーズ
F53)。
【0095】そして、発信側T.38端末装置に対して
CONNECTパケットを送信する(処理504:図1
3のフェーズF54)。なお、その場合送信するCON
NECTパケットは、fastConnect手順のもので、その
CONNECT内のOLC(OpenLogicalChannel)により、
自端末もRSVプロトコルをサポートしていることを示すO
LC_Ack(OpenLogicalChannelAck)メッセージを返す。
【0096】その後、発信側の相手端末からRSVP_Path
メッセージを受け取り(処理505:図13のフェーズ
F55)、ネットワーク上のルータに対してRSVP_Resv
メッセージによりリソースの予約要求を行う(処理50
6:図13のフェーズF56)。
【0097】このとき予約する帯域は現状G3ファクシミ
リ通信の最大速度がV.34で33.6Kbps、ISDNのG3で64Kbps
であることと、パケットネットワークでの遅延を考慮
し、現状では64K〜128Kbps程度が望ましい値である。こ
の値については、ユーザのネットワーク環境や将来のフ
ァクシミリプロトコルの拡張を考慮して、ユーザ設定し
た値を記憶装置に保存することを可能とする。
【0098】予約要求が受け付けられれば、帯域確保成
功を示す応答(RSVP_Conf)が得られるが(処理50
7:図13のフェーズF57)、予約要求に対して、帯
域確保が失敗した場合(RSVP Error)(判断508のN
o)、リトライ回数が満了していない限り、処理506
に戻って、帯域幅を少なくするなど内容を変更して帯域
確保要求(RSVP_Resv)を再度発行する(判断510の
No)。
【0099】リトライ回数が満了してしまった場合には
(判断510のYes)、通信エラーとして、図12の
処理608に移行する。
【0100】リトライ回数の満了までに帯域予約が成功
した場合には(判断508のYes)、確保できた帯域
幅(確保ネットワーク帯域)としてのbit_rate(=A)
を記憶装置5に保存し(処理511:図13のフェーズ
F58)、図13のフェーズF59により確立されたデ
ータチャンネル上でフェーズF60のファクスプロトコ
ル処理を開始して、着信側G3ファクス40bからディ
ジタル識別信号DISのモデム信号を受信すると(処理
512:図13のフェーズF60c)、その受信したデ
ィジタル識別信号DISのモデム信号を内容の変更なし
にそのままパケットに変換して発信側T.38端末に送
信してしまう(処理513:図13のフェーズF60
d)。
【0101】すると、発信側T.38端末(を介した発
信側G3ファクス40a)は、フェーズF60dで通知
された着信側の通信速度能力と自装置の通信速度能力の
範囲内の通信速度(通常は最大の通信速度)を設定し
て、その他の通信パラメータの設定と共にディジタル送
信命令信号DCSにより送信してくるため、そのディジ
タル送信命令信号DCSを受信する(図12の処理60
1:図13のフェーズF60e)。
【0102】そして、その受信したディジタル送信命令
信号DCSのFIF(ファクシミリ情報フィールド)の
内容のうちのビット11、12、13及び14の組合せ
により通知される発信側が対応している、必要ネットワ
ーク帯域としての通信速度(=B)を調査する(処理6
02)。
【0103】そして、処理602で取得した必要ネット
ワーク帯域Bが、処理511で保持していた確保ネット
ワーク帯域Aより広いか否かを判断する(判断60
3)。
【0104】必要ネットワーク帯域Bが確保ネットワー
ク帯域A以上の場合には(判断603のYes)、発信
側T.38端末からトレーニングチェック信号TCFの
パケットを受信する(処理604:図13のフェーズF
60f)。ただし、その場合受信したTCF信号のパケ
ットについては、モデム信号に変換して着信側G3ファ
クス40bに送信する処理は行わない。
【0105】そして、その受信したTCF信号のパケッ
トに対して、トレーニングエラー信号FTTのパケット
を発信側T.38端末に送信して(処理605:図13
のフェーズF60g)、処理601に戻る。その場合処
理601で受信するディジタル送信命令信号DCSの通
信速度の設定は、トレーニングエラー信号FTTの受信
を受けて、発信側T.38端末(を介したG3ファクス
40a)において前に設定した速度よりも遅く設定され
ていることになる。
【0106】そのため、判断603がYesとなった場
合でも、判断603のYesのループが1回または複数
回繰り返されることで、必要ネットワーク帯域Bが確保
ネットワーク帯域Aよりも狭くなり、判断603がNo
となる。
【0107】判断603がNoとなって初めて、処理6
01でパケットとして受信したディジタル識別信号DI
Sをモデム信号に変換して、着信側G3ファクス40b
に送信し(処理606:図13のフェーズF60i)、
以後フェーズF60のファクスプロトコル処理を継続す
る(処理607)。
【0108】処理607のフェーズF60の通信が終了
した後、または、判断510がYesとなった後、fast
Connect手順により、CLC(CloseLogicalChannel)を含むR
ELCOMPメッセージを受信すると(処理608)、相手端
末に対して帯域解放(RSVP_Tear)のパケット送出し、
リソースの解放を行って(処理609)、処理を終了す
る。
【0109】このように、発信側T.38端末から受信
したディジタル送信命令信号DCSにより設定された通
信速度ではモデムトレーニングが失敗してしまうとみせ
かけて、帯域オーバーとなるような通信速度が発信側
T.38端末(を介したG3ファクス40a)において
設定されてしまうことを防止することで、ルータに対し
て要求することにより確保されるネットワーク帯域の広
さによらず常に正常なリアルタイムネットワーク通信の
中継が可能となり、また、発信側のT.38端末(を介
したG3ファクス40a)において最終的に設定される
通信速度に合わせて必要ネットワーク帯域Bが確保ネッ
トワーク帯域A以下になるように調節されるため、確保
ネットワーク帯域Aを無駄なく使用して効率的なファク
シミリ通信が可能となる。
【0110】次に、本発明の実施の形態に係るゲートウ
ェイ装置1が発信側ゲートウェイ装置1aとして行う、
第4実施形態に係る発信側処理について、図14及び図
15を参照して説明する。また、図14及び図15に示
す処理手順に対応するリアルタイムネットワークファク
シミリ通信の通信シーケンスについて図16に示す。
【0111】図14において、発信側GW1aは、図1
6のフェーズF70に示す発信側G3ファクス40aか
らの電話網50aを介した着呼を受け(処理701)、
その着呼に対して図16のフェーズF71に示す応答を
行う(処理702)。
【0112】そして、図16のフェーズF72により着
信側の宛先(IPアドレス(及びファクス番号))を取
得すると、発信側GW1aは、呼制御用TCPチャンネ
ルの確立後(図16のフェーズF73)、着信側T.3
8端末(IAF20aまたはGW1a)に対してSET
UPパケットを送信する(処理703:図16のフェー
ズF74)。また、SETUPパケットにより、着信側
の宛先(ファクス番号)を通知する。また、受信SET
UPパケットは、fastConnect手順のもので、そのSE
TUP内のOLC(OpenLogicalChannel)により、自端末がR
SVPをサポートしていることを相手に通知する。
【0113】続いて、RSVP_Pathメッセージを送信し
(処理704:図16のフェーズF75)、ネットワー
ク上のルータのパスを通知し帯域予約要求を行う。この
とき、経路途中のルータにより、エラー(PathError)
が返ってきた場合、通常手順通信あるいはエラー終了す
るが、RSVP_Resvメッセージが受信されると、リソース
の予約要求が受け入れられたことになる(処理705:
図16のフェーズF76)。
【0114】このとき予約する帯域は現状G3ファクシミ
リ通信の最大速度がV.34で33.6Kbps、ISDNのG3で64Kbps
であることと、パケットネットワークでの遅延を考慮
し、現状では64K〜128Kbps程度が望ましい値である。こ
の値については、ユーザのネットワーク環境や将来のフ
ァクシミリプロトコルの拡張を考慮して、ユーザ設定し
た値を記憶装置に保存することを可能とする。
【0115】RSVP_Resvメッセージが受信されて帯域予
約が成功すると、帯域確保成功を示す応答(RSVP_Con
f)を相手端末に送信すると共に(処理706:図16
のフェーズF77)、確保できた帯域幅(確保ネットワ
ーク帯域)としてのbit_rate(=A)を記憶装置5に保
存する(処理707:図16のフェーズF78)。
【0116】そして、着信側T.38端末装置からCO
NNECTパケットを受信する(処理708:図16の
フェーズF79)。なお、その場合送信するCONNE
CTパケットは、fastConnect手順のもので、そのCO
NNECT内のOLC(OpenLogicalChannel)により、着信
側もRSVプロトコルをサポートしていることを示すOLC_A
ck(OpenLogicalChannelAck)メッセージが返されるもの
とする)。
【0117】着信側がRSVプロトコルをサポートしてい
ないことが分かった場合には、従来技術で通信を行う
が、このとき通信エラーとすることも可能である。
【0118】これにより、以後の発信側GW1aにおけ
るパケット網60aを介した通信は、確保ネットワーク
帯域Aの範囲内で行われ、また、行う必要がある。
【0119】処理709では、図16のフェーズF80
で確立されたデータチャンネルを使用して、フェーズF
81のファクスプロトコル処理を開始する(処理70
9)。
【0120】そして、着信側T.38端末からディジタ
ル識別信号DISのパケットを受信すると(処理71
0:図16のフェーズF81c)、その受信したディジ
タル識別信号DISのパケットを内容の変更なしにその
ままモデム信号に変換して発信側G3ファクス40aに
送信してしまう(処理711:図16のフェーズF81
d)。
【0121】すると、発信側G3ファクス40aは、フ
ェーズF81dで通知された着信側の通信速度能力と自
装置の通信速度能力の範囲内の通信速度(通常は最大の
通信速度)を設定して、その他の通信パラメータの設定
と共にディジタル送信命令信号DCSにより送信してく
るため、そのディジタル送信命令信号DCSを受信する
(図15の処理801:図136フェーズF81e)。
【0122】そして、その受信したディジタル送信命令
信号DCSのFIF(ファクシミリ情報フィールド)の
内容のうちのビット11、12、13及び14の組合せ
により通知される発信側が対応している、必要ネットワ
ーク帯域としての通信速度(=B)を調査する(処理8
02)。
【0123】そして、処理802で取得した必要ネット
ワーク帯域Bが、処理707で保持していた確保ネット
ワーク帯域Aより広いか否かを判断する(判断80
3)。
【0124】必要ネットワーク帯域Bが確保ネットワー
ク帯域A以上の場合には(判断803のYes)、発信
側G3ファクス40aからトレーニングチェック信号T
CFのモデム信号を受信する(処理804:図16のフ
ェーズF81f)。ただし、その場合受信したTCF信
号のモデム信号については、パケットに変換して着信側
T.38端末に送信する処理は行わない。
【0125】そして、その受信したTCF信号のモデム
信号に対して、トレーニングエラー信号FTTのモデム
信号を発信側G3ファクス40aに送信して(処理80
5:図16のフェーズF81g)、処理801に戻る。
その場合処理801で受信するディジタル送信命令信号
DCSの通信速度の設定は、トレーニングエラー信号F
TTの受信を受けて、発信側G3ファクス40aにおい
て前に設定した速度よりも遅く設定されていることにな
る。
【0126】そのため、判断803がYesとなった場
合でも、判断803のYesのループが1回または複数
回繰り返されることで、必要ネットワーク帯域Bが確保
ネットワーク帯域Aよりも狭くなり、判断803がNo
となる。
【0127】判断803がNoとなって初めて、処理8
01でモデム信号として受信したディジタル識別信号D
ISをパケットに変換して、着信側T.38端末に送信
し(処理806:図16のフェーズF81i)、以後フ
ェーズF81のファクスプロトコル処理を継続する(処
理807)。
【0128】処理807のフェーズF81の通信が終了
した後、fastConnect手順により、CLC(CloseLogicalCha
nnel)を含むRELCOMPメッセージを送信し(処理80
8)、それに対する相手端末からの帯域解放(RSVP_Tea
r)のパケットを受信してリソースの解放が行われて
(処理809)、処理が終了する。
【0129】このように、発信側G3ファクス40aか
ら受信したディジタル送信命令信号DCSにより設定さ
れた通信速度ではモデムトレーニングが失敗してしまう
とみせかけて、帯域オーバーとなるような通信速度が発
信側3ファクス40aにおいて設定されてしまうことを
防止することで、ルータに対して要求することにより確
保されるネットワーク帯域の広さによらず常に正常なリ
アルタイムネットワーク通信の中継が可能となり、ま
た、発信側のG3ファクス40aにおいて最終的に設定
される通信速度に合わせて必要ネットワーク帯域Bが確
保ネットワーク帯域A以下になるように調節されるた
め、確保ネットワーク帯域Aを無駄なく使用して効率的
なファクシミリ通信が可能となる。
【0130】次に、本発明の実施の形態に係るゲートウ
ェイ装置1が着信側ゲートウェイ装置1bとして行う、
図5及び図6に示した第1実施形態に係る着信処理の変
形例である、第5実施形態に係る着信側処理について、
図17及び図18を参照して説明する。また、図17及
び図18に示す処理手順に対応するリアルタイムネット
ワークファクシミリ通信の通信シーケンスについて図1
9に示す。
【0131】図17において、着信側GW1bは、呼制
御用TCPチャンネルの確立後(図19のフェーズF9
0)、発信側T.38端末(IAF20aまたはGW1
a)からSETUPパケットを受信する(処理901:
図19のフェーズF91)。また、SETUPパケット
により、着信側の宛先(ファクス番号)を取得する。ま
た、受信SETUPパケットは、fastConnect手順のも
ので、そのSETUP内のOLC(OpenLogicalChannel)に
より、相手端末がRSVPを使用できるかどうか調査する。
相手端末がRSVPをサポートしていなかった場合は従来技
術で通信を行うが、このとき通信エラーとすることも可
能である。
【0132】着信側GW1bは、処理901でSETU
Pパケットを受信して、それにより、相手端末がRSVPを
サポートしていることがわかった場合、続いて、着信側
G3ファクス40bに対して電話網50bを介して発呼
し(処理902:図19のフェーズF92)、その発呼
に対する応答を受ける(処理903:図19のフェーズ
F93)。
【0133】そして、発信側T.38端末装置に対して
CONNECTパケットを送信する(処理904:図1
9のフェーズF94)。なお、その場合送信するCON
NECTパケットは、fastConnect手順のもので、その
CONNECT内のOLC(OpenLogicalChannel)により、
自端末もRSVプロトコルをサポートしていることを示すO
LC_Ack(OpenLogicalChannelAck)メッセージを返す。
【0134】その後、発信側の相手端末からRSVP_Path
メッセージを受け取り(処理905:図19のフェーズ
F95)、ネットワーク上のルータに対してRSVP_Resv
メッセージによりリソースの予約要求を行う(処理90
6:図19のフェーズF96)。
【0135】このとき予約する帯域としては、ファクシ
ミリメッセージの伝送時に必要となる高速モデム(例え
ば33.6Kbps)用の帯域ではなく、T.30に基づいた伝
送制御手順における制御信号のやりとりに使用される低
速モデム(300bps)用の帯域に抑える。これにより、
T.30信号をやりとりするために必要な最低限の帯域
だけを確保でき、T.30に基づいた伝送制御手順にお
ける制御信号のやりとりに必要な分以上の無駄に広い帯
域を確保してしまうことがない。
【0136】予約要求が受け付けられれば、帯域確保成
功を示す応答(RSVP_Conf)が得られるが(処理90
7:図19のフェーズF97)、予約要求に対して、帯
域確保が失敗した場合(RSVP Error)(判断908のN
o)、リトライ回数が満了していない限り、処理906
に戻って、帯域幅を少なくするなど内容を変更して帯域
確保要求(RSVP_Resv)を再度発行する(判断910の
No)。
【0137】リトライ回数が満了してしまった場合には
(判断910のYes)、通信エラーとして、図18の
処理1014に移行する。
【0138】リトライ回数の満了までに帯域予約が成功
した場合には(判断908のYes)、図18の処理1
001に移行する。
【0139】図18の処理1001では、図19のフェ
ーズF98で確立されたデータチャンネルを使用して、
フェーズF99のファクスプロトコル処理を開始する
(処理1001)。
【0140】そして、処理1001で開始されたフェー
ズF99のファクスプロトコル処理、すなわち、電話網
50bを介して受信した被呼局識別信号CED、被呼端
末識別信号CSI、ディジタル識別信号DIS等のT.
30信号のモデム信号を受信し、パケットに変換し、パ
ケット網60bを介して送信する処理や逆の処理を行っ
ている間に、ディジタル識別信号DISのモデム信号を
受信する(処理1002:図19のフェーズF99
c)。
【0141】そして、その受信したディジタル識別信号
DISのFIF(ファクシミリ情報フィールド)の内容
のうちのビット11、12、13及び14の組合せによ
り通知される着信側G3ファクス40bが対応してい
る、必要ネットワーク帯域としての通信速度(=B)を
調査する(処理1003)。
【0142】そして、その必要ネットワーク帯域B(こ
の場合V.34の33.6Kbps)を、ネットワーク上のルータに
対してRSVP_Resvメッセージによりリソースの予約要求
を行う(処理1004:図19のフェーズF99d)。
【0143】予約要求が受け付けられれば、帯域確保成
功を示す応答(RSVP_Conf)が得られるが(処理100
5:図19のフェーズF99e)、予約要求に対して、
帯域確保が失敗した場合(RSVP Error)(判断1006
のNo)、リトライ回数が満了していない限り、処理1
004に戻って、帯域幅を少なくするなど内容を変更し
て帯域確保要求(RSVP_Resv)を再度発行する(判断1
008のNo)。
【0144】リトライ回数が満了してしまった場合には
(判断1008のYes)、通信エラーとして、処理1
014に移行する。
【0145】リトライ回数の満了までに帯域予約が成功
した場合には(判断1006のYes)、確保できた帯
域幅(確保ネットワーク帯域)としてのbit_rate(=
A)を記憶装置5に保存する(処理1009)。
【0146】そして、処理1003で取得した必要ネッ
トワーク帯域Bが、処理1009で保持していた確保ネ
ットワーク帯域Aより広いか否かを判断する(判断10
04)。
【0147】そして、必要ネットワーク帯域Bが確保ネ
ットワーク帯域A以下の場合には(判断1010のN
o)、ディジタル識別信号DISで通知される通信速度
能力の最高速度が、発信側T.38/H.323 AnnexD端末、つ
まり、IAF20a、または、GW1a(を介したG3
ファクス40a)により図19のフェーズF99gのデ
ィジタル送信命令信号DCSにより設定されたとして
も、以後のファクシミリメッセージデータの伝送時にパ
ケット網60bにおいて帯域オーバーが生じることがな
いため、処理1002でモデム信号として受信したディ
ジタル識別信号DISを内容を書き換えることなくその
まま発信側端末にパケット送信し(処理1012:図1
9のフェーズF99f)、以後のフェーズF99のファ
クスプロトコル処理を行う(処理1013)。
【0148】必要ネットワーク帯域Bが確保ネットワー
ク帯域Aよりも広い場合には(判断1010のYe
s)、そのままでは、着信側G3ファクス40bの通信
速度能力と同じかそれ以上の通信速度能力を、発信側
T.38端末(を介した発信側G3ファクス40a)が
備えている場合には、必要ネットワーク帯域Bが確保ネ
ットワーク帯域Aよりも広い状態のまま、以後のファク
シミリメッセージデータの伝送が行われてしまい、パケ
ット網60bにおいて帯域オーバーが生じて通信エラー
となるおそれがあるため、処理1002でモデム信号と
して受信したディジタル識別信号DISの通信速度能力
についての内容(ビット番号11ないし14のビット列
により定義されている)を確保ネットワーク帯域A(例
えば9,000bps)以下に、必要ネットワーク帯域Bがなる
ような通信速度能力(7,200bps:ビット列では例えば
「1,1,0,1」)に書換え変換し(処理1011)、その
書換え変換後のディジタル識別信号DISをパケットに
変換して発信側T.38端末に送信し(処理1012:
図19のフェーズF99f)、以後フェーズF99のフ
ァクスプロトコル処理を継続する(処理1013)。
【0149】なお、処理1013におけるファクスプロ
トコル処理においては、図19に示すように、フェーズ
F99i、F99jの画情報のファクシミリメッセージ
の伝送終了後、伝送後手順に移行する前に、フェーズF
99k及びフェーズF99lにより、確保するネットワ
ーク帯域を、T.30に基づいた伝送制御手順における
制御信号のやりとりに使用される低速モデム(300bps)
用の帯域に抑える。これにより、フェーズF99m以降
の伝送後手順においても、T.30信号をやりとりする
ために必要な最低限の帯域だけを確保でき、T.30に
基づいた伝送制御手順における制御信号のやりとりに必
要な分以上の無駄に広い帯域を確保してしまうことがな
い。
【0150】処理1013のフェーズF99の通信が終
了した後、または、判断1008がYesとなった後、
fastConnect手順により、CLC(CloseLogicalChannel)を
含むRELCOMPメッセージを受信すると(処理101
4)、相手端末に対して帯域解放(RSVP_Tear)のパケ
ット送出し、リソースの解放を行って(処理101
5)、処理を終了する。
【0151】このように、リアルタイムネットワークフ
ァクシミリ通信の開始から終了まで一定のネットワーク
帯域を確保するのではなく、呼制御フェーズや能力交換
フェーズなど、データフェーズ以外の通信手順を行って
いるときに、ルータに要求するネットワーク帯域を減ら
すことで、トータルではより少ないネットワーク帯域で
通信することができるようになる。
【0152】なお、この第5実施形態は、第1実施形態
の変形例であるが、同様の変形は、第2、第3及び第4
実施形態にたいしても同様に適用できるのはいうまでも
ない。また、DIS/DCSの値に関わらず画情報転送
前に固定の値(例えば64Kbps)の帯域予約要求(RSVP_R
esv)送出するなど本発明のみを実施することも可能で
ある。
【0153】次に、本発明の実施の形態に係るゲートウ
ェイ装置1が着信側ゲートウェイ装置1bとして行う、
図17及び図18に示した第5実施形態に係る着信処理
の変形例である、第6実施形態に係る着信側処理につい
て、図20、図21及び図22を参照して説明する。ま
た、図20、図21及び図22に示す処理手順に対応す
るリアルタイムネットワークファクシミリ通信の通信シ
ーケンスについて図23に示す。
【0154】図20において、着信側GW1bは、呼制
御用TCPチャンネルの確立後(図23のフェーズF1
00)、発信側T.38端末(IAF20aまたはGW
1a)からSETUPパケットを受信する(処理110
1:図23のフェーズF101)。また、SETUPパ
ケットにより、着信側の宛先(ファクス番号)を取得す
る。また、受信SETUPパケットは、fastConnect手
順のもので、そのSETUP内のOLC(OpenLogicalChann
el)により、相手端末がRSVPを使用できるかどうか調査
する。相手端末がRSVPをサポートしていなかった場合は
従来技術で通信を行うが、このとき通信エラーとするこ
とも可能である。
【0155】着信側GW1bは、処理1101でSET
UPパケットを受信して、それにより、相手端末がRSVP
をサポートしていることがわかった場合、発信側T.3
8端末装置に対してCONNECTパケットを送信する
(処理1102:図23のフェーズF101)。なお、
その場合送信するCONNECTパケットは、fastConn
ect手順のもので、そのCONNECT内のOLC(OpenLog
icalChannel)により、自端末もRSVプロトコルをサポー
トしていることを示すOLC_Ack(OpenLogicalChannelAck)
メッセージを返す。
【0156】そして、タイマT1の計時をスタートさ
せ、(処理1103)、発信側の相手端末からRSVP_Pat
hメッセージを受け取り(処理1104:図23のフェ
ーズF103)、ネットワーク上のルータに対してRSVP
_Resvメッセージによりリソースの予約要求を行う(処
理1105:図23のフェーズF104)。
【0157】このとき予約する帯域としては、ファクシ
ミリメッセージの伝送時に必要となる高速モデム(例え
ば33.6Kbps)用の帯域ではなく、T.30に基づいた伝
送制御手順における制御信号のやりとりに使用される低
速モデム(300bps)用の帯域に抑える。これにより、
T.30信号をやりとりするために必要な最低限の帯域
だけを確保でき、T.30に基づいた伝送制御手順にお
ける制御信号のやりとりに必要な分以上の無駄に広い帯
域を確保してしまうことがない。
【0158】予約要求が受け付けられれば、帯域確保成
功を示す応答(RSVP_Conf)が得られるが(処理110
6:図23のフェーズF105)、予約要求に対して、
帯域確保が失敗した場合(RSVP Error)(判断1107
のNo)、リトライ回数が満了していない限り、処理1
105に戻って、帯域幅を少なくするなど内容を変更し
て帯域確保要求(RSVP_Resv)を再度発行する(判断1
109のNo)。
【0159】リトライ回数が満了してしまった場合には
(判断1109のYes)、通信エラーとして、図22
の処理1308に移行する。
【0160】リトライ回数の満了までに帯域予約が成功
した場合には(判断1107のYes)、確保できた帯
域幅(確保ネットワーク帯域)としてのbit_rate(=
A)を記憶装置5に保存して(処理1110)、図21
の処理1201に移行し、着信側G3ファクス40bに
対して電話網50bを介して発呼する(処理1201:
図23のフェーズF106)。
【0161】そのように、ネットワーク帯域が確保でき
て初めて、着信側のG3ファクス40bに発呼するよう
にしているため、ネットワーク帯域が確保できず、結果
的に通信エラーとなってしまうような電話網を介した発
呼を行わないで済み、その分無駄な電話代を節約するこ
とができる。
【0162】次に、処理1201における発呼に対する
応答があるかを判断し(判断1202:図23のフェー
ズF107)、応答があった場合には(判断1202の
Yes)、通話/通信中や発呼トーンCNGに対する応
答がない等のエラーがあれば(判断1205のYe
s)、図22の処理1308に移行するが、それらのエ
ラーがなければ(判断1205のNo)、図22の処理
1301に移行する。
【0163】判断1202において、応答がない場合に
は(判断1202のNo)、処理1103で計時を開始
したタイマT1の計時が満了するまで(判断1203の
Yes)、ダミーのディジタル識別信号DISのパケッ
トを発信側のT.38端末に対して送信する(判断12
03のNo、処理1204:図23のフェーズF109
b)。タイマT1の計時が満了した場合は(判断120
3のYes)、図22の処理1308に移行する。
【0164】これは、電話網50b上の着信側G3ファ
クス40bとは呼接続が完了していないのにパケット網
上のT.38端末とは、図23のフェーズF108で呼
接続が完了しているという不整合が一時的に生じている
状態で、着信側G3ファクス40bのリンギング検出回
数が多めに設定されていた場合など、発信側T.38端
末がタイムアウトを起こしてしまう場合があることに鑑
みての処理である。
【0165】また、実際に発呼して回線接続されてみた
らファクシミリ装置ではなく電話機だったということも
あり、そのような場合に、パケット網上の発信側相手端
末にT1タイムアウトが発生する前にダミーのDISを
送出し、電話網上の着信側ファクスから応答がくるまで
の間の時間を稼ぎ、着信側ファクスから正常にDISを
受け取ったときにそれを発信側T.38端末に対して再
送することで、着信側GW1bと着信側ファクス40b
とのやりとりのに要する時間のために、発信側T.38
端末におけるタイムアウトが発生してしまうのを防止す
ることができる。
【0166】図22の処理1301では、図23のフェ
ーズF108で確立されたデータチャンネルを使用し
て、フェーズF109のファクスプロトコル処理を開始
する(処理1301)。
【0167】そして、処理1301で開始されたフェー
ズF109のファクスプロトコル処理、すなわち、電話
網50bを介して受信した被呼局識別信号CED、被呼
端末識別信号CSI、ディジタル識別信号DIS等の
T.30信号のモデム信号を受信し、パケットに変換
し、パケット網60bを介して送信する処理や逆の処理
を行っている間に、ディジタル識別信号DISのモデム
信号を受信する(処理1302:図23のフェーズF1
09e)。
【0168】そして、その受信したディジタル識別信号
DISのFIF(ファクシミリ情報フィールド)の内容
のうちのビット11、12、13及び14の組合せによ
り通知される着信側G3ファクス40bが対応してい
る、必要ネットワーク帯域としての通信速度(=B)を
調査する(処理1303)。
【0169】そして、処理1303で取得した必要ネッ
トワーク帯域Bが、処理1110で保持していた確保ネ
ットワーク帯域Aより広いか否かを判断する(判断13
04。
【0170】そして、必要ネットワーク帯域Bが確保ネ
ットワーク帯域A以下の場合には(判断1304のN
o)、ディジタル識別信号DISで通知される通信速度
能力の最高速度が、発信側T.38/H.323 AnnexD端末、つ
まり、IAF20a、または、GW1a(を介したG3
ファクス40a)により図23のフェーズF109gの
ディジタル送信命令信号DCSにより設定されたとして
も、以後のファクシミリメッセージデータの伝送時にパ
ケット網60bにおいて帯域オーバーが生じることがな
いため、処理1302でモデム信号として受信したディ
ジタル識別信号DISを内容を書き換えることなくその
まま発信側端末にパケット送信し(処理1306:図2
3のフェーズF109f)、以後のフェーズF109の
ファクスプロトコル処理を行う(処理1307)。
【0171】必要ネットワーク帯域Bが確保ネットワー
ク帯域Aよりも広い場合には(判断1304のYe
s)、そのままでは、着信側G3ファクス40bの通信
速度能力と同じかそれ以上の通信速度能力を、発信側
T.38端末(を介した発信側G3ファクス40a)が
備えている場合には、必要ネットワーク帯域Bが確保ネ
ットワーク帯域Aよりも広い状態のまま、以後のファク
シミリメッセージデータの伝送が行われてしまい、パケ
ット網60bにおいて帯域オーバーが生じて通信エラー
となるおそれがあるため、処理1302でモデム信号と
して受信したディジタル識別信号DISの通信速度能力
についての内容(ビット番号11ないし14のビット列
により定義されている)を確保ネットワーク帯域A(例
えば9,000bps)以下に、必要ネットワーク帯域Bがなる
ような通信速度能力(7,200bps:ビット列では例えば
「1,1,0,1」)に書換え変換し(処理1305)、その
書換え変換後のディジタル識別信号DISをパケットに
変換して発信側T.38端末に送信し(処理1306:
図23のフェーズF109f)、以後フェーズF109
のファクスプロトコル処理を継続する(処理130
7)。
【0172】なお、処理1307におけるファクスプロ
トコル処理においては、図23に示すように、フェーズ
F109i、F109jの画情報のファクシミリメッセ
ージの伝送終了後、伝送後手順に移行する前に、フェー
ズF109k及びフェーズF109lにより、確保する
ネットワーク帯域を、T.30に基づいた伝送制御手順
における制御信号のやりとりに使用される低速モデム
(300bps)用の帯域に抑える。これにより、フェーズF
109m以降の伝送後手順においても、T.30信号を
やりとりするために必要な最低限の帯域だけを確保で
き、T.30に基づいた伝送制御手順における制御信号
のやりとりに必要な分以上の無駄に広い帯域を確保して
しまうことがない。
【0173】処理1307のフェーズF109の通信が
終了した後、判断1109がYesとなった後、判断1
203がYesとなった後、または、判断1205がY
esとなった後、fastConnect手順により、CLC(CloseLo
gicalChannel)を含むRELCOMPメッセージを受信すると
(処理1308)、相手端末に対して帯域解放(RSVP_T
ear)のパケット送出し、リソースの解放を行って(処
理1309)、処理を終了する。
【0174】なお、この第6実施形態は、第5実施形態
の変形例であるが、同様の変形は、第1及び第3実施形
態にたいしても同様に適用できるのはいうまでもない。
【0175】次に、本発明の実施の形態に係るゲートウ
ェイ装置1が着信側ゲートウェイ装置1bとして行う、
図5及び図6に示した第1実施形態に係る着信処理の変
形例である、第7実施形態に係る着信側処理について、
図24及び図25を参照して説明する。また、図24及
び図25に示す処理手順に対応するリアルタイムネット
ワークファクシミリ通信の通信シーケンスについて図2
6に示す。
【0176】図24において、着信側GW1bは、呼制
御用TCPチャンネルの確立後(図26のフェーズF1
10)、発信側T.38端末(IAF20aまたはGW
1a)からSETUPパケットを受信する(処理140
1:図26のフェーズF111)。また、SETUPパ
ケットにより、着信側の宛先(ファクス番号)を取得す
る。また、受信SETUPパケットは、fastConnect手
順のもので、そのSETUP内のOLC(OpenLogicalChann
el)により、相手端末がRSVPを使用できるかどうか調査
する。
【0177】相手端末がRSVに対応していなかった場合
には(判断1402のNo)、着信側G3ファクス40
bに対して電話網50bを介して発呼し(処理140
3:図26のフェーズF112)、その発呼に対する応
答を受ける(処理1404:図26のフェーズF11
3)。
【0178】そして、発信側T.38端末装置に対して
CONNECTパケットを送信し(処理1405:図2
6のフェーズF114)、処理1410で、記憶装置5
に予め記憶・登録していたネットワーク帯域を、確保ネ
ットワーク帯域としてのbit_rate(=A)として取得し
(処理1410)、図26の処理1501に移行する。
【0179】判断1402において、相手端末がRSVに
対応していた場合には(判断1402のYes)、着信
側G3ファクス40bに対して電話網50bを介して発
呼し(処理1406)、その発呼に対する応答を受ける
(処理1407)。
【0180】そして、発信側T.38端末装置に対して
CONNECTパケットを送信する(処理1408)。
なお、その場合送信するCONNECTパケットは、fa
stConnect手順のもので、そのCONNECT内のOLC(O
penLogicalChannel)により、自端末もRSVプロトコルを
サポートしていることを示すOLC_Ack(OpenLogicalChann
elAck)メッセージを返す。
【0181】その後、発信側の相手端末からRSVP_Path
メッセージを受信しない場合には(判断1409のN
o)、記憶装置5に予め記憶・登録していたネットワー
ク帯域を、確保ネットワーク帯域としてのbit_rate(=
A)として取得し(処理1410)、図26の処理15
01に移行する。
【0182】発信側の相手端末からRSVP_Pathメッセー
ジを受信した場合には(判断1409のYes)、ネッ
トワーク上のルータに対してRSVP_Resvメッセージによ
りリソースの予約要求を行う(処理1411)。
【0183】このとき予約する帯域は現状G3ファクシミ
リ通信の最大速度がV.34で33.6Kbps、ISDNのG3で64Kbps
であることと、パケットネットワークでの遅延を考慮
し、現状では64K〜128Kbps程度が望ましい値である。こ
の値については、ユーザのネットワーク環境や将来のフ
ァクシミリプロトコルの拡張を考慮して、ユーザ設定し
た値を記憶装置に保存することを可能とする。
【0184】予約要求が受け付けられれば、帯域確保成
功を示す応答(RSVP_Conf)が得られることになるが、
そのRSVP_Confのパケットが受信されない場合には(判
断1412のYes)、記憶装置5に予め記憶・登録し
ていたネットワーク帯域を、確保ネットワーク帯域とし
てのbit_rate(=A)として取得し(処理1410)、
図26の処理1501に移行する。
【0185】RSVP_Confのパケットが受信された場合に
は(判断1412のYes)、予約要求に対して、帯域
確保が失敗した場合(RSVP Error)(判断1413のN
o)、リトライ回数が満了していない限り、処理141
1に戻って、帯域幅を少なくするなど内容を変更して帯
域確保要求(RSVP_Resv)を再度発行する(判断141
5のNo)。
【0186】リトライ回数が満了してしまった場合には
(判断1415のYes)、通信エラーとして、図25
の処理1508に移行する。
【0187】リトライ回数の満了までに帯域予約が成功
した場合には(判断1413のYes)、確保できた帯
域幅(確保ネットワーク帯域)としてのbit_rate(=
A)を記憶装置5に保存し(処理1416)、図25の
処理1501に移行する。
【0188】これにより、以後の着信側GW1bにおけ
るパケット網60bを介した通信は、確保ネットワーク
帯域Aの範囲内で行われ、また、行う必要がある。
【0189】図25の処理1501では、図26のフェ
ーズF116で確立されたデータチャンネルを使用し
て、フェーズF117のファクスプロトコル処理を開始
する(処理1501)。
【0190】そして、処理1501で開始されたフェー
ズF117のファクスプロトコル処理、すなわち、電話
網50bを介して受信した被呼局識別信号CED、被呼
端末識別信号CSI、ディジタル識別信号DIS等の
T.30信号のモデム信号を受信し、パケットに変換
し、パケット網60bを介して送信する処理や逆の処理
を行っている間に、ディジタル識別信号DISのモデム
信号を受信する(処理1502:図26のフェーズF1
17c)。
【0191】そして、その受信したディジタル識別信号
DISのFIF(ファクシミリ情報フィールド)の内容
のうちのビット11、12、13及び14の組合せによ
り通知される着信側、すなわち、G3ファクス40bが
対応している、必要ネットワーク帯域としての通信速度
(=B)を調査する(処理1503)。
【0192】そして、処理1503で取得した必要ネッ
トワーク帯域Bが、処理1416で保持していた、また
は、処理1410で取得した確保ネットワーク帯域Aよ
り広いか否かを判断する(判断1504)。
【0193】そして、必要ネットワーク帯域Bが確保ネ
ットワーク帯域A以下の場合には(判断1504のN
o)、ディジタル識別信号DISで通知される通信速度
能力の最高速度が、発信側T.38/H.323 AnnexD端末、つ
まり、IAF20a、または、GW1a(を介したG3
ファクス40a)により図26のフェーズF117fの
ディジタル送信命令信号DCSにより設定されたとして
も、以後のファクシミリメッセージデータの伝送時にパ
ケット網60bにおいて帯域オーバーが生じることがな
いため、処理1502でモデム信号として受信したディ
ジタル識別信号DISを内容を書き換えることなくその
まま発信側端末にパケット送信し(処理1506:図2
6のフェーズF117e)、以後のフェーズF117の
ファクスプロトコル処理を行う(処理1507)。
【0194】必要ネットワーク帯域Bが確保ネットワー
ク帯域Aよりも広い場合には(判断1504のYe
s)、そのままでは、着信側G3ファクス40bの通信
速度能力と同じかそれ以上の通信速度能力を、発信側
T.38端末(を介した発信側G3ファクス40a)が
備えている場合には、必要ネットワーク帯域Bが確保ネ
ットワーク帯域Aよりも広い状態のまま、以後のファク
シミリメッセージデータの伝送が行われてしまい、パケ
ット網60bにおいて帯域オーバーが生じて通信エラー
となるおそれがあるため、処理1502でモデム信号と
して受信したディジタル識別信号DISの通信速度能力
についての内容(ビット番号11ないし14のビット列
により定義されている)を確保ネットワーク帯域A(例
えば9,000bps)以下に、必要ネットワーク帯域Bがなる
ような通信速度能力(7,200bps:ビット列では例えば
「1,1,0,1」)に書換え変換し(処理1505:図26
のフェーズF117d)、その書換え変換後のディジタ
ル識別信号DISをパケットに変換して発信側T.38
端末に送信し(処理1506:図26のフェーズF11
7e)、以後フェーズF117のファクスプロトコル処
理を継続する。
【0195】処理1507のフェーズF117の通信が
終了した後、または、判断1415がYesとなった
後、fastConnect手順により、CLC(CloseLogicalChanne
l)を含むRELCOMPメッセージを受信すると(処理150
8)、相手端末がRSVP対応でない場合には(判断150
9のNo)、それで処理を終了するが、相手端末がRSVP
対応の場合には(判断1509のYes)、相手端末に
対して帯域解放(RSVP_Tear)のパケット送出し、リソ
ースの解放を行って(処理1509)、処理を終了す
る。
【0196】このように、確保ネットワーク帯域Aをパ
ケット網内のルータを介してを得るためには、前記パケ
ット網上の相手端末装置が帯域予約機能対応でなければ
ならず、また経路途中に介在するルータも帯域予約機能
対応でなければならないことに鑑みて、あらかじめ確保
すべきネットワーク帯域についての情報を自装置におい
て記憶登録しておくことで、ファクシミリ通信に割り当
てるネットワーク帯域をゲートウェイ装置自身が管理す
ることができ、前記パケット網上の相手端末装置やルー
タが帯域予約機能に対応していない場合でも、ファクシ
ミリ通信に必要な帯域を制限することができるようにな
る。
【0197】なお、この第7実施形態は、第1実施形態
の変形例であるが、同様の変形は、第2実施形態にたい
しても同様に適用できるのはいうまでもない。また、従
来のゲートウェイ装置に対して単にファクシミリ通信に
割り当てる帯域を制限する目的のみの場合には、この第
7実施形態を、第1または第2実施形態のRSVP手順を除
いたものと組み合わせることも有用である。
【0198】また、G3ファクシミリ通信においては、
呼接続完了(SETUP/CONNECT)後、発信側においては、
相手ファクシミリからのフラグ受信までの時間(35±5
秒)、着信側においては、発信側からのDCS受信までの
時間(35±5秒)としてのタイマーT1、CFR送信か
ら最初のPIX受信(6±1秒)までの時間としてのタイマ
ーT2、コマンドに対する応答(3秒±15%)までの時間
としてのタイマT4等の各種タイマ値が規定されている
が、ファクシミリ通信では通信の各フェーズで許容する
応答信号の最大タイムアウト値が異なるため、常に同じ
ネットワーク遅延率を要求する必要はないことに鑑み
て、以上説明した第1ないし第7実施形態において、上
記タイマーの計時を開始する直前のタイミングで最大許
容遅延率を変更したRSVP_resvメッセージを送出するよ
うにすることで、すなわち、ルータに要求する許容する
最大遅延率をファクシミリ伝送手順に定められた各タイ
マーに連動して変更することで、呼制御フェーズや能力
交換フェーズ、データフェーズなどで、相手端末からの
応答を待っているときに、ルータに要求する最大遅延率
を個別に設定でき、より効率的にネットワーク資源を使
用することができるようになる。
【0199】なお、以上説明した実施の形態において
は、GWタイプのT.38端末であるゲートウェイ装置
1に本発明を適用したが、本発明はそれに限らず、ゲー
トウェイ装置1と同様なリアルタイムファクシミリ通信
の中継機能を兼ね備えたIAFタイプのT.38端末
(ネットワークファクシミリ装置)、ゲートウェイ装置
1と同様なリアルタイムファクシミリ通信の中継機能を
兼ね備えたG3ファクシミリ装置等に対しても同様に適
用可能であることはいうまでもない。
【0200】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、発信側/
着信側の前記ファクシミリ装置と着信側/発信側の前記
相手端末装置(ネットワークファクシミリ装置または、
公衆網を介してファクシミリ装置と接続されるゲートウ
ェイ装置)との間で設定される通信速度での通信を妨げ
ないような前記パケット網上でのネットワーク帯域であ
る前記必要ネットワーク帯域が、前記パケット網内のル
ータを介した所定のやりとりにより確保されたネットワ
ーク帯域である前記確保ネットワーク帯域以下になるよ
うに調節されるため、前記パケット網におけるネットワ
ーク帯域が狭いために、前記ファクシミリ装置と前記相
手端末装置との間の通信にエラーが生じてしまうような
事態の発生を防止して正常な通信を行うことが可能とな
る効果が得られる。
【0201】請求項2に係る発明によれば、前記パケッ
ト網の残ネットワーク帯域が少ない等の理由で、前記必
要ネットワーク帯域よりも、前記パケット網内のルータ
を介した所定のやりとりにより確保されたネットワーク
帯域である前記確保ネットワーク帯域のほうが狭くなっ
てしまうような場合には、着信側の前記ファクシミリ装
置から受信したファクシミリ制御信号の通信速度能力を
書き換えて、発信側の前記相手端末装置に送信して、前
記着信側のファクシミリ装置の通信速度能力を低く見せ
かけるようにすることにより、前記発信側の相手端末装
置(当該相手端末装置がゲートウェイ装置の場合には電
話網を介した発信側のファクシミリ装置)が自装置の通
信速度能力と着信側からのファクシミリ制御信号により
通知された通信速度能力との範囲内で決定・設定する実
際の通信速度に相当する前記必要ネットワーク帯域が前
記確保ネットワーク帯域以下になるように調節すること
ができ、前記確保ネットワーク帯域が狭い場合でも、通
信エラーの発生を防止した正常な通信が可能となる効果
が得られる。
【0202】請求項3に係る発明によれば、前記パケッ
ト網の残ネットワーク帯域が少ない等の理由で、前記必
要ネットワーク帯域よりも、前記パケット網内のルータ
を介した所定のやりとりにより確保されたネットワーク
帯域である前記確保ネットワーク帯域のほうが狭くなっ
てしまうような場合には、着信側の前記相手端末装置か
ら受信したファクシミリ制御信号の通信速度能力を書き
換えて、発信側の前記ファクシミリ装置に送信して、前
記着信側の相手端末装置の通信速度能力を低く見せかけ
るようにすることにより、前記発信側のファクシミリ装
置が自装置の通信速度能力と着信側からのファクシミリ
制御信号により通知された通信速度能力との範囲内で決
定・設定する実際の通信速度に相当する前記必要ネット
ワーク帯域が前記確保ネットワーク帯域以下になるよう
に調節することができ、前記確保ネットワーク帯域が狭
い場合でも、通信エラーの発生を防止した正常な通信が
可能となる効果が得られる。
【0203】請求項4に係る発明によれば、前記パケッ
ト網の残ネットワーク帯域が少ない等の理由で、前記必
要ネットワーク帯域よりも、前記パケット網内のルータ
を介した所定のやりとりにより確保されたネットワーク
帯域である前記確保ネットワーク帯域のほうが狭くなっ
てしまうような場合には、発信側の前記相手端末装置か
らファクシミリ制御信号で設定された通信速度でのモデ
ムトレーニングが失敗したかのようにみせかけて最終的
な設定通信速度に相当する前記必要ネットワーク帯域が
前記確保ネットワーク帯域以下になるように調節するこ
とができ、前記確保ネットワーク帯域が狭い場合でも、
通信エラーの発生を防止した正常な通信が可能となる効
果が得られる。また、着信側からのファクシミリ制御信
号による通信速度能力ではなく、発信側からのファクシ
ミリ制御信号による設定通信速度により通信速度を調節
するようにしているため、前記確保ネットワーク帯域の
範囲内でネットワーク帯域の無駄のない最適通信速度に
調節することができる利点がある。
【0204】請求項5に係る発明によれば、前記パケッ
ト網の残ネットワーク帯域が少ない等の理由で、前記必
要ネットワーク帯域よりも、前記パケット網内のルータ
を介した所定のやりとりにより確保されたネットワーク
帯域である前記確保ネットワーク帯域のほうが狭くなっ
てしまうような場合には、発信側の前記ファクシミリ装
置からファクシミリ制御信号で設定された通信速度での
モデムトレーニングが失敗したかのようにみせかけて最
終的な設定通信速度に相当する前記必要ネットワーク帯
域が前記確保ネットワーク帯域以下になるように調節す
ることができ、前記確保ネットワーク帯域が狭い場合で
も、通信エラーの発生を防止した正常な通信が可能とな
る効果が得られる。また、着信側からのファクシミリ制
御信号による通信速度能力ではなく、発信側からのファ
クシミリ制御信号による設定通信速度により通信速度を
調節するようにしているため、前記確保ネットワーク帯
域の範囲内でネットワーク帯域の無駄のない最適通信速
度に調節することができる利点がある。
【0205】請求項6に係る発明によれば、ファクシミ
リ通信では通信手順の各フェーズで伝送速度が異なるた
め、データ転送フェーズで必要なネットワーク帯域を通
信開始時から終了時まで占有してしまう必要はないこと
に鑑みて、一定のネットワーク帯域を確保するのではな
く、呼制御フェーズや能力交換フェーズなど、データフ
ェーズ以外の通信手順を行っているときに、ルータに要
求するネットワーク帯域を減らすことで、トータルでは
より少ないネットワーク帯域で通信することが可能にな
り、より効率的にネットワーク資源を使用することが可
能となる効果が得られる。
【0206】請求項7に係る発明によれば、ネットワー
ク環境が劣悪な場合、ファクシミリ通信に必要な最低限
の帯域を確保できないことがり、そのようなときに前記
電話網上のファクシミリ装置に発呼することは電話代の
無駄遣いになってしまうことに鑑みて、ファクシミリ通
信がいずれ失敗することが推測できるような場合には前
記電話網上のファクシミリ装置に発呼する前に通信を中
止するようにしたため、無駄な電話代を節約することが
可能となる効果が得られる。
【0207】請求項8に係る発明によれば、前記確保ネ
ットワーク帯域を得るためには、前記パケット網上の相
手端末装置が帯域予約機能対応でなければならず、また
経路途中に介在するルータも帯域予約機能対応でなけれ
ばならないことに鑑みて、あらかじめ確保すべきネット
ワーク帯域についての情報を自装置において記憶登録し
ておくことで、ファクシミリ通信に割り当てるネットワ
ーク帯域を本発明に係るゲートウェイ装置自身が管理す
ることができ、前記パケット網上の相手端末装置やルー
タが帯域予約機能に対応していない場合でも、ファクシ
ミリ通信に必要な帯域を制限することが可能となる効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るゲートウェイ装置を
含むリアルタイムネットワークファクシミリ通信システ
ムの構成について示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るゲートウェイ装置の
ブロック構成について示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るゲートウェイ装置に
おけるソフトウェア構成について示す図である。
【図4】RSVPを使用したH.323シーケンスの一
例について示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るゲートウェイ装置に
おける第1実施形態に係る着信側処理手順について示す
フローチャートである。
【図6】図5と共に、本発明の実施の形態に係るゲート
ウェイ装置における第1実施形態に係る着信側処理手順
について示すフローチャートである。
【図7】図5及び図6の処理手順に対応する通信シーケ
ンスについて示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るゲートウェイ装置に
おける第2実施形態に係る発信側処理手順について示す
フローチャートである。
【図9】図8と共に、本発明の実施の形態に係るゲート
ウェイ装置における第2実施形態に係る発信側処理手順
について示すフローチャートである。
【図10】図8及び図9の処理手順に対応する通信シー
ケンスについて示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係るゲートウェイ装置
における第3実施形態に係る着信側処理手順について示
すフローチャートである。
【図12】図11と共に、本発明の実施の形態に係るゲ
ートウェイ装置における第3実施形態に係る着信側処理
手順について示すフローチャートである。
【図13】図11及び図12の処理手順に対応する通信
シーケンスについて示す図である。
【図14】本発明の実施の形態に係るゲートウェイ装置
における第4実施形態に係る発信側処理手順について示
すフローチャートである。
【図15】図14と共に、本発明の実施の形態に係るゲ
ートウェイ装置における第4実施形態に係る発信側処理
手順について示すフローチャートである。
【図16】図14及び図15の処理手順に対応する通信
シーケンスについて示す図である。
【図17】本発明の実施の形態に係るゲートウェイ装置
における第5実施形態に係る着信側処理手順について示
すフローチャートである。
【図18】図17と共に、本発明の実施の形態に係るゲ
ートウェイ装置における第5実施形態に係る着信側処理
手順について示すフローチャートである。
【図19】図17及び図18の処理手順に対応する通信
シーケンスについて示す図である。
【図20】本発明の実施の形態に係るゲートウェイ装置
における第6実施形態に係る着信側処理手順について示
すフローチャートである。
【図21】図20と共に、本発明の実施の形態に係るゲ
ートウェイ装置における第6実施形態に係る着信側処理
手順について示すフローチャートである。
【図22】図20及び図21と共に、本発明の実施の形
態に係るゲートウェイ装置における第6実施形態に係る
着信側処理手順について示すフローチャートである。
【図23】図20、図21及び図22の処理手順に対応
する通信シーケンスについて示す図である。
【図24】本発明の実施の形態に係るゲートウェイ装置
における第7実施形態に係る着信側処理手順について示
すフローチャートである。
【図25】図24と共に、本発明の実施の形態に係るゲ
ートウェイ装置における第7実施形態に係る着信側処理
手順について示すフローチャートである。
【図26】図24及び図25の処理手順に対応する通信
シーケンスについて示す図である。
【符号の説明】
1、1a、1b ゲートウェイ装置 2 システム制御部 3 ROM 4 RAM 5 記憶装置 6 オペポート 7 LANコントローラ 8 トランス 12 モデム 13 網制御部 14 システムバス 20a、20b IAF 30a、30b ゲートキーパ装置 40a、40b G3ファクス 50、50a、50b 電話網 60、60a、60b パケット網 70 通信ライン 80a、80b ルータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C062 AA02 AA29 AA30 AB38 AC28 AC29 AC43 AE14 5C075 AB90 CA08 CA14 CA90 CD21 CD90 CE11 FF90 5K030 GA19 HA01 HA08 HB04 HC01 HC02 HD03 HD05 JT05 KA01 KA03 KA06 KA13 LC01 5K051 AA03 BB03 CC01 CC02 DD01 EE01 EE02 FF11 FF16 HH15 HH27

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パケット網及び電話網に接続され、前記
    パケット網内のルータを介した所定のやりとりにより確
    保されたネットワーク帯域である確保ネットワーク帯域
    の範囲内で前記パケット網を介した通信を行う一方、前
    記パケット網を介してゲートウェイ装置またはネットワ
    ークファクシミリ装置である相手端末装置から受信する
    パケット化されたファクシミリ制御信号をモデム信号に
    リアルタイム変換して前記電話網を介してファクシミリ
    装置に送信すると共に、前記電話網を介して前記ファク
    シミリ装置からモデム信号として受信したファクシミリ
    制御信号をリアルタイムでパケット化して前記パケット
    網を介して前記相手端末装置に送信することにより、前
    記パケット網上の相手端末装置と前記電話網上のファク
    シミリ装置との間のリアルタイムファクシミリ通信を可
    能とするゲートウェイ装置であって、 前記ファクシミリ装置と前記相手端末装置との間で設定
    される通信速度に相当する必要ネットワーク帯域が、前
    記確保ネットワーク帯域以下となるように調節する通信
    速度/ネットワーク帯域調節手段を備えたことを特徴と
    するゲートウェイ装置。
  2. 【請求項2】 前記通信速度/ネットワーク帯域調節手
    段は、着信側の前記ファクシミリ装置から前記電話網を
    介して受信した所定のファクシミリ制御信号の情報内容
    として含まれる通信速度能力に相当する必要ネットワー
    ク帯域が、前記確保ネットワーク帯域より広い場合に
    は、前記必要ネットワーク帯域が前記確保ネットワーク
    帯域以下となるような当該必要ネットワーク帯域に相当
    する通信速度能力に前記所定のファクシミリ制御信号の
    通信速度能力に関する情報内容を書き換えた上でパケッ
    ト化して前記パケット網上の相手端末装置に送信するも
    のであることを特徴とする請求項1に記載のゲートウェ
    イ装置。
  3. 【請求項3】 前記通信速度/ネットワーク帯域調節手
    段は、着信側の前記相手端末装置から前記パケット網を
    介して受信した所定のファクシミリ制御信号の情報内容
    として含まれる通信速度能力に相当する必要ネットワー
    ク帯域が、前記確保ネットワーク帯域より広い場合に
    は、前記必要ネットワーク帯域が前記確保ネットワーク
    帯域以下となるような当該必要ネットワーク帯域に相当
    する通信速度能力に前記所定のファクシミリ制御信号の
    通信速度能力に関する情報内容を書き換えた上でモデム
    信号化して前記電話網上の発信側の前記ファクシミリ装
    置に送信することを特徴とする請求項1に記載のゲート
    ウェイ装置。
  4. 【請求項4】 前記通信速度/ネットワーク帯域調節手
    段は、発信側の前記相手端末装置から前記パケット網を
    介して受信した所定のファクシミリ制御信号の情報内容
    として含まれる設定通信速度に相当する必要ネットワー
    ク帯域が、前記確保ネットワーク帯域より広い場合に
    は、発信側の前記相手端末装置から前記パケット網を介
    して受信したモデムトレーニング信号に対して、前記発
    信側の相手端末装置から再送信されてくる所定のファク
    シミリ制御信号により通知される設定通信速度に相当す
    る必要ネットワーク帯域が前記確保ネットワーク帯域以
    下になるまで、前記発信側の相手端末装置に対してダミ
    ーのトレーニング失敗信号を送信することを特徴とする
    請求項1に記載のゲートウェイ装置。
  5. 【請求項5】 前記通信速度/ネットワーク帯域調節手
    段は、発信側の前記ファクシミリ装置から前記電話網を
    介して受信した所定のファクシミリ制御信号の情報内容
    として含まれる設定通信速度に相当する必要ネットワー
    ク帯域が、前記確保ネットワーク帯域より広い場合に
    は、発信側の前記ファクシミリ装置から前記電話網を介
    して受信した所定のモデムトレーニング信号に対して、
    前記発信側のファクシミリ装置から再送信されてくる前
    記所定のファクシミリ制御信号により通知される設定通
    信速度に相当する必要ネットワーク帯域が前記確保ネッ
    トワーク帯域以下になるまで、前記発信側のファクシミ
    リ装置に対してダミーのトレーニング失敗信号を送信す
    ることを特徴とする請求項1に記載のゲートウェイ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記通信速度/ネットワーク帯域調節手
    段は、前記ルータに要求して確保する前記確保ネットワ
    ーク帯域を、前記相手端末装置と前記ファクシミリ装置
    との間のリアルタイムファクシミリ通信におけるファク
    シミリ伝送手順の各フェーズで変更することを特徴とす
    る請求項1に記載のゲートウェイ装置。
  7. 【請求項7】 前記通信速度/ネットワーク帯域調節手
    段は、前記パケット網上の発信側の前記相手端末装置
    と、前記電話網上の着信側のファクシミリ装置との間の
    リアルタイムネットワークファクシミリ通信を中継する
    場合に、前記ルータに要求して確保した前記確保ネット
    ワーク帯域が、ファクシミリ通信に必要な所定の最低限
    帯域以下の場合には、前記ファクシミリ装置への前記電
    話網を介した発呼を行わないで通信を中止することを特
    徴とする請求項1に記載のゲートウェイ装置。
  8. 【請求項8】 前記通信速度/ネットワーク帯域調節手
    段は、前記ルータにネットワーク帯域を要求した結果、
    前記ルータが帯域予約機能を備えていなかった場合、予
    め記憶登録しておいた帯域情報を前記確保ネットワーク
    帯域として、前記ファクシミリ装置と前記相手端末装置
    との間で設定される通信速度に相当する必要ネットワー
    ク帯域が、前記確保ネットワーク帯域以下となるように
    調節することを特徴とする請求項1に記載のゲートウェ
    イ装置。
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JP2007104524A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Kyocera Mita Corp Ipゲートウェイ、通信方法、プログラム及びその記録媒体
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