JP2003069527A - Ofdm送信機およびofdm受信機 - Google Patents

Ofdm送信機およびofdm受信機

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JP2003069527A
JP2003069527A JP2001255106A JP2001255106A JP2003069527A JP 2003069527 A JP2003069527 A JP 2003069527A JP 2001255106 A JP2001255106 A JP 2001255106A JP 2001255106 A JP2001255106 A JP 2001255106A JP 2003069527 A JP2003069527 A JP 2003069527A
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ofdm
signal
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Toshitada Saito
藤 利 忠 斎
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線形性に優れていない部品を採用しても、性
能的に十分な線形性を確保することができるOFDM送信機
およびOFDM受信機を提供すること。 【解決手段】 本発明に係るOFDM送信機は、シリアル/
パラレル変換部1と、逆高速フーリエ変換部(IFFT)2
と、ガード・インターバル付加部3と、非線形補正部4
と、ローパスフィルタ(LPF)5と、D/Aコンバー
タ(DAC)6と、直交変調部7と、局部発振器8と、
中間周波増幅器(IF)9と、高周波増幅器(RF)1
0とを備えている。非線形補正部4は、OFDM送信機内の
各部で発生される非線形歪みを原因とする入出力信号の
非線形特性が線形特性に近づくように、IFFT2での処理
前に補正関数を用いて補正するため、線形性に優れてい
ない部品を利用しても、OFDM送信機全体として線形動作
が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OFDM(直交周波数
分割多重:Orthogonal Frequency Division Multiplex)
変調方式で変調されたOFDM信号を送信するOFDM送信機
と、受信されたOFDM信号を変調前の信号に復調するOFDM
受信機と、に関する。
【0002】
【従来の技術】次世代の移動通信方式や無線LAN方式
の一つに、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multi
plex)変調方式と呼ばれるものがある。OFDM変調方式
は、送信データを直並列変換して複数のサブキャリア信
号にそれぞれ重畳した後、逆フーリエ変換して得られる
OFDM信号を送信するものである。
【0003】OFDM変調方式では、複数の搬送波(サブキ
ャリア信号)を利用してデータを伝送するため、従来の
周波数分割多重(FDM:Frequency Division Multipl
ex)変調方式に比べて周波数利用効率が高くなり、マル
チパス干渉にも強いという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、OFDM変
調方式では、送信データを複数のサブキャリア信号に重
畳するため、信号の最大振幅が平均的な振幅に比べて大
きくなり、また、各サブキャリア信号に変調する際、振
幅方向に情報を持たせるQAM方式を用いるため、電波
を送受信するRFアナログ回路の入出力特性に線形性が
要求される。
【0005】その理由は、RFアナログ回路内のパワー
アンプなどが非線形動作すると、信号波形に歪みが生
じ、送信信号に不要な高調波が重畳されるためである。
すなわち、RFアナログ回路が非線形動作すると、個々
のサブキャリア信号から発生される高調波が、他のサブ
キャリア信号の波形を劣化させるおそれがある。
【0006】このような問題を避けるためには、RFア
ナログ回路を構成する各部品に線形性に優れたものを採
用すればよいが、システムのコストアップになる。ま
た、デジタル的な信号処理を行うためには、送受信機の
内部に、多ビットのD/AコンバータやA/Dコンバー
タが設けなければならないが、線形性のよいD/Aコン
バータやA/Dコンバータを実現するのは技術的に困難
である。
【0007】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、線形性に優れていない部品を
採用しても、性能的に十分な線形性を確保することがで
きるOFDM送信機およびOFDM受信機を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Divis
ion Multiplex)変調方式で変調されたOFDM信号を送信
するOFDM送信機において、デジタル送信データを直並列
変換して複数のサブキャリア信号に重畳した後、逆フー
リエ変換してOFDM信号を生成するIFFT手段と、前記OFDM
信号をアナログ信号に変換するD/A変換手段と、前記
アナログ信号に基づいてRF信号を生成するRF手段
と、前記D/A変換手段でアナログ信号に変換する前
に、前記OFDM送信機内の各部における入出力信号の非線
形特性が線形特性に近づくように補正処理を行う非線形
補正手段と、を備える。
【0009】また、本発明は、OFDM変調方式で変調され
た信号を受信して復調処理を行うOFDM受信機において、
受信信号を増幅するRF手段と、前記RF手段で増幅さ
れた受信信号をデジタルデータに変換するA/D変換手
段と、前記デジタルデータをフーリエ変換して元のデジ
タル送信データを復元するFFT手段と、前記A/D変
換手段でデジタル信号に変換した後に、前記OFDM受信機
内の各部における入出力信号の非線形特性が線形特性に
近づくように補正処理を行う非線形補正手段と、を備え
る。
【0010】本発明では、OFDM送信機内の各部における
入出力信号の非線形特性をデジタル信号の状態で補正で
きるため、線形性に優れた高価な部品を使用しなくて
も、線形性に優れたOFDM送信機を実現できる。
【0011】本発明では、OFDM受信機内の各部における
入出力信号の非線形特性をデジタル信号の状態で補正で
きるため、線形性に優れた高価な部品を使用しなくて
も、線形性に優れたOFDM受信機を実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るOFDM送信機お
よびOFDM受信機について、図面を参照しながら具体的に
説明する。
【0013】(第1の実施形態)図1は本発明に係るOF
DM送信機の第1の実施形態のブロック図である。図1の
OFDM送信機は、シリアル/パラレル変換部1と、逆高速
フーリエ変換部(IFFT)2と、ガード・インターバル付
加部3と、非線形補正部4と、ローパスフィルタ(LP
F)5と、D/Aコンバータ(DAC)6と、直交変調
部7と、局部発振器8と、中間周波増幅器(IF)9
と、高周波増幅器(RF)10と、アンテナ11と、を
備えている。
【0014】シリアル/パラレル変換部1は、畳み込み
符号化を終えた送信データ(I信号とQ信号)を直並列
変換し、サブキャリア数に応じて均等に分割する。IFFT
2は、分割された各送信データ列に対してベースバンド
変調(例えば、QPSK変調)を施した後、逆フーリエ変換
して、時間軸信号に変換する。
【0015】ガード・インターバル付加部3は、変換後
の時間軸信号に、干渉の影響を除去するためのガード・
インターバル信号を付加したベースバンド信号を生成す
る。
【0016】非線形補正部4は、OFDM送信機内の各部で
発生される非線形歪みを補正する。具体的には、送信デ
ータを構成するI信号とQ信号のベクトル長xに基づい
て、AM/AM歪みとAM/PM歪みの逆関数を求める。ここで、
AM/AM歪みとは振幅方向の歪みであり、AM/PM歪みとは位
相方向の歪みである。
【0017】非線形補正部4で補正された信号は、LP
F5でノイズが除去された後、DAC6でアナログ信号
に変換されて直交変調部7に入力される。
【0018】直交変調部7は、ガード・インターバル信
号が付加されたベースバンド信号に対して、局部発振器
8から供給されるキャリア信号を用いて直交変調を施
す。直交変調されたOFDM信号は、IF9とRF10を経
て、所望の伝送周波数帯域に周波数変換される。
【0019】図2はOFDM送信機内の各部(DAC6やI
F9など)の入出力特性を示す図であり、図中の実線A
はOFDM送信機内の各部(DAC6やIF9など)の非線
形特性を示す曲線、実線Bは実線Aとは逆特性の補正関
数の特性曲線、実線Cは補正後の特性曲線である。図示
のように、実線Aの特性を持つ信号に対して、実線Bの
特性の関数で補正することにより、実線Cのような線形
な特性が得られる。
【0020】図3はAM/PM歪みの特性曲線を示す図であ
り、横軸は振幅、縦軸は位相回転量を表している。図示
のように、振幅が大きくなるにつれて位相回転量が大き
くなる。図3のようなAM/PM歪みは、I信号およびQ信
号に対して(1)式に示すような回転の行列を掛け合わ
せることにより、相殺することができる。
【数1】 非線形補正部4は、DAC6で発生される歪みのよう
に、I/Q信号のそれぞれで独立に発生する歪みに対し
てはI/Q信号のそれぞれごとに独立した補正関数を用
いて補正を行う。また、IF9やRF10のように、I
/Q信号の両成分に対して一括して発生する歪みに対し
ては、AM/AM歪みやAM/PM歪みに対する補正関数を(I,
Q)ベクトルを対象として補正を行う。
【0021】図4は非線形補正部4の内部構成を示すブ
ロック図である。図4の非線形補正部4は、(2)式に
示す補正関数の係数ベクトルA=(a0,a1,a2,
…)を予め記憶しておく不揮発性メモリ12と、このメ
モリから係数ベクトルを読み出して補正関数を生成し、
この補正関数を用いて補正処理を行う補正処理部13と
を有する。
【数2】 不揮発性メモリ12には、OFDM送信機の製造時や出荷時
などに、OFDM送信機の歪み特性を実際に計測した結果に
基づいて計算した補正関数の係数ベクトルを予め格納し
ておく。非線形補正部4は、OFDM送信機の電源投入時や
リセット時などに、不揮発性メモリ12からデータを読
み出して補正処理を行う。
【0022】なお、非線形補正部4の内部構成は、図4
に示したものに限定されない。例えば、図5は非線形補
正部4の第1の変形例の内部構成を示すブロック図であ
り、不揮発性メモリ12に記憶される内容が図4と異な
っている。図5の不揮発性メモリ12は、関数自体すな
わち(1)式の演算結果を記憶する。非線形補正部4
は、I信号およびQ信号を補正したI'信号およびQ'信
号を不揮発性メモリ12から読み出す。
【0023】図5の場合、非線形補正部4で関数演算を
行わなくて済むため、補正処理を高速に行うことができ
る。
【0024】ただし、あらゆるI信号およびQ信号の組
み合わせに対する関数演算結果I'信号およびQ'信号を
不揮発性メモリ12に格納しておくと、不揮発性メモリ
12のメモリ容量が増えてしまう。
【0025】そこで、図6に示すように、関数f(x)
を離散的にサンプリングしたデータのみ不揮発性メモリ
12に格納してもよい。図6の非線形補正部4は、不揮
発性メモリ12と補正処理部13の他に、補間処理部1
4を有する。補間処理部14は、I信号およびQ信号を
一定間隔でサンプリングした値ごとに、関数演算結果を
不揮発性メモリ12に格納しておく。
【0026】このように、第1の実施形態では、OFDM送
信機内の各部で発生される非線形歪みを原因とする入出
力信号の非線形特性が線形特性に近づくように、IFFT2
での処理後に補正関数を用いて補正するようにしたた
め、線形性に優れていない部品を利用しても、OFDM送信
機全体として線形動作が可能になる。したがって、線形
性に優れた高価な部品を使用しなくて済み、また、線形
性が得られるような回路的な工夫を施す必要もなくな
り、部品コストおよび設計コストの削減が図れる。
【0027】また、補正に必要なデータを不揮発性メモ
リ12に格納しておき、電源投入時等にその不揮発性メ
モリ12の内容を読み出して補正処理を行うようにすれ
ば、短時間で高精度の補正処理が行える。
【0028】なお、図1では、非線形補正部4をガード
インターバル付加部3とLPF5の間に設けたが、図1
以外の場所(例えば、シリアル/パラレル変換部1の前
段側)に非線形補正部4を設けてもよい。
【0029】(第2の実施形態)第2の実施形態は、サ
ブキャリア信号間の出力ばらつきの補正を行うものであ
る。
【0030】第2の実施形態のブロック構成は図1と同
じでもよいし、図1とは異なる位置(例えば、シリアル
/パラレル変換部1とIFFT2との間)に非線形補正部4
を配置してもよい。
【0031】非線形補正部4は、例えばIFFT2により各
サブキャリア信号に変調を施す前に、サブキャリア信号
間のばらつきに対して補正を行う。ここで、OFDM信号
は、図7に示すように、±10MHzの周波数範囲のベ
ースバンド信号以外に、不要な周波数成分を有する。こ
のような不要な周波数成分を除去するために、LPF7
やバンドパスフィルタ(BPF)が用いられる。
【0032】ところが、LPF7やBPFは所望の信号
帯域(±10MHz)に対して平坦でない特性を持つた
め、フィルタリングした後のスペクトラム波形は、図8
に示すように、サブキャリア信号によってピーク値がば
らついてしまう。同様に、IF9やRF10も非線形な
特性を持つため、IF9やRF10の影響によっても、
ピーク値がばらついてしまう。
【0033】そこで、非線形補正部4は、OFDM送信機内
部で発生されるサブキャリア信号間の出力ばらつきに対
して、ばらつきの逆特性を持つ関数を利用して、例えば
IFFT2より前段側で、送信データの位相および振幅を補
正する。
【0034】このように、第2の実施形態では、サブキ
ャリア信号間の出力ばらつきの原因となるOFDM送信機内
のLPF7等の非線形特性を、例えばIFFT2での処理前
に補正関数を用いて補正するため、サブキャリア信号間
の出力ばらつきを確実にキャンセルすることができる。
したがって、高価な部品を使ったり、回路構成を工夫し
て、LPF7やBPF等を線形な特性にする必要がなく
なり、部品コストおよび設計コストの削減が図れる。
【0035】(第3の実施形態)第3の実施形態は、直
交変調する際に発生する角度ずれ(非直交性のずれ)に
対する補正を行うものである。
【0036】第3の実施形態のブロック構成は図1と同
じでもよいし、図1とは異なる位置に非線形補正部4を
配置してもよい。
【0037】直交変調部7で直交変調する際、図9に示
すように、I信号とQ信号との位相差が90度からずれ
るおそれがある。この角度ずれは、(I,Q)ベクトル
に(3)式の行列を掛けて得られるベクトルと等価であ
る。
【数3】 この角度ずれを補正する行列は(4)式に示すものであ
る。
【数4】 具体的には、(3)式の角度ずれを補正するには、
(5)式に示すように、(3)式の行列と(4)式の行
列とを掛け合わせればよい。
【数5】 そこで、本実施形態の非線形補正部4は、(4)式に示
す行列を用いて行列演算を行うことにより、直交変調す
る際に発生する角度ずれを補正する。これにより、角度
ずれを確実に補正できる。
【0038】(第4の実施形態)第4の実施形態は、OF
DM受信機内の各部の入出力信号の非線形特性を補正する
ものである。
【0039】図10は本発明に係るOFDM受信機の一実施
形態のブロック図である。図10のOFDM受信機は、高周
波増幅器(RF)21と、中間周波増幅器(IF)22
と、直交復調部23と、局部発振器24と、A/Dコン
バータ(ADC)25と、非線形補正部26と、ローパ
スフィルタ(LPF)27と、ガード・インターバル除
去部28と、高速フーリエ変換部(FFT)29と、パ
ラレル/シリアル変換部30と、を備えている。
【0040】受信信号は、IF22にてIF信号に変換
された後、直交復調部23にて局部発振器24からのキ
ャリア信号を用いて直交復調を施し、ベースバンドOFDM
信号として出力される。ベースバンドOFDM信号は、AD
C25にてデジタル信号に変換され、LPF27で不要
な周波数成分が除去される。
【0041】ガード・インターバル除去部28は、OFDM
送信機内のガード・インターバル付加部で付加した信号
を除去する。FFT29は、ガード・インターバル除去
部28の出力信号を周波数領域の受信データに変換する
とともに、周波数領域においてデマッピングし、各サブ
キャリア信号ごとにパラレルデータを生成する。パラレ
ル/シリアル変換部30は、FFT29が生成したパラ
レルデータをシリアル変換した受信データを出力する。
【0042】非線形補正部26は、OFDM受信機内の各部
(例えば、RF21、IF22、直交復調部23および
ADC25など)で発生される非線形歪みを補正する。
補正する非線形歪みには、AM/AM歪みやAM/PM歪みなどが
含まれる。
【0043】具体的には、ADC25で発生される歪み
のように、I/Q信号のそれぞれで独立に発生する歪み
に対してはI/Q信号のそれぞれごとに独立した補正関
数を用いて補正を行う。また、IF22やRF21のよ
うに、I/Q信号の両成分に対して一括して発生する歪
みに対しては、AM/AM歪みやAM/PM歪みに対する補正関数
を(I,Q)ベクトルを対象として補正を行う。
【0044】このように、第4の実施形態では、OFDM受
信機内の各部で発生される非線形歪みを原因とする入出
力信号の非線形特性を、IFFTでの処理前に補正関数を用
いて補正するようにしたため、非線形特性を精度よく補
正できる。したがって、線形性に優れた高価な部品を使
用しなくて済み、また、線形性が得られるような回路的
な工夫を施す必要もなくなり、部品コストおよび設計コ
ストの削減が図れる。
【0045】なお、図10では、非線形補正部26をA
DC25とLPF27との間に設けたが、図10以外の
場所(例えば、LPF27の後段側)に非線形補正部2
6を設けてもよい。
【0046】(第5の実施形態)第3の実施形態は、直
交復調する際に発生する角度ずれ(非直交性のずれ)に
対する補正を行うものである。
【0047】第5の実施形態のブロック構成は図10と
同じである。直交復調部23で直交復調する際、I信号
とQ信号との位相差が90度からずれるおそれがある。
非線形補正部26は、この角度ずれを行列演算によって
補正する。行列演算は、(3)式と同様に、角度ずれの
方向とは逆方向にずれる行列を掛け合わせて行う。これ
により、I信号とQ信号との位相差を90度に維持する
ことができる。
【0048】上述した第2〜第5の実施形態において
も、図4〜図6と同様に、補正に必要なデータを不揮発
性メモリ12等に格納しておき、電源投入時等にその不
揮発性メモリ12の内容を読み出して補正処理を行って
もよい。
【0049】(他の実施形態)第1〜第5の実施形態に
おいて、元になるI/Q信号のデジタルデータの有効桁
数を増やした状態で上述した補正処理を行ってもよい。
【0050】例えば、OFDM送信機では、データの桁数は
最終的にはDAC6での有効桁数に制限されるが、補正
処理を行う時点では、DAC6の有効桁数よりも多い桁
数のデータを用いて補正を行っても特に問題はない。そ
こで、LPF27を通過するまでの間、有効桁数を増や
して各処理を行う。
【0051】また、OFDM受信機も、データの桁数は最終
的にはADC25での有効桁数に制限されるが、補正処
理を行う時点では、ADC25の有効桁数よりも多い桁
数で補正を行っても特に問題はない。そこで、ADC2
5の後段側では有効桁数を増やして各処理を行う。
【0052】このように、有効桁数を増やして補正処理
を行うようにすれば、細かい単位で補正を行うことがで
き、精度の高い補正処理が可能になる。したがって、線
形性のよくない安価な部品を用いてOFDM送信機やOFDM受
信機を構成しても、線形的な特性が得られるように精度
よく補正することができる。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、OFDM送信機またはOFDM受信機内の各部における入
出力信号の非線形特性が線形特性に近づくように補正処
理を行うようにしたため、線形性に優れていない部品を
利用した場合でも、線形性に優れたOFDM送信機またはOF
DM受信機を構成することができる。したがって、線形性
に優れた高価な部品を使用する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るOFDM送信機の第1の実施形態のブ
ロック図。
【図2】OFDM送信機内の各部の入出力特性を示す図。
【図3】AM/PM歪みの特性曲線を示す図。
【図4】非線形補正部の内部構成を示すブロック図。
【図5】非線形補正部の第1の変形例の内部構成を示す
ブロック図。
【図6】関数を離散的にサンプリングしたデータのみ不
揮発性メモリ12に格納するようにした非線形補正部の
ブロック図。
【図7】フィルタリング前のOFDM信号のスペクトラム
図。
【図8】フィルタリング後のOFDM信号のスペクトラム
図。
【図9】I信号とQ信号との位相差が90度からずれる
様子を示す図。
【図10】本発明に係るOFDM受信機の一実施形態のブロ
ック図。
【符号の説明】
1 シリアル/パラレル変換部 2 逆高速フーリエ変換部(IFFT) 3 ガード・インターバル付加部 4,26 非線形補正部 5,27 ローパスフィルタ(LPF) 6 D/Aコンバータ(DAC) 7 直交変調部 8,24 局部発振器 9,22 中間周波増幅器(IF) 10,21 高周波増幅器(RF) 25 A/Dコンバータ(ADC) 23 直交復調部 28 ガード・インターバル除去部 29 高速フーリエ変換部(FFT) 30 パラレル/シリアル変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 DD01 DD23 DD24 DD33 DD34 5K060 BB07 CC04 CC11 DD04 FF06 HH01 HH06 HH11 HH31 KK06 LL22 LL30 5K061 BB12 CC08 JJ07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】OFDM(Orthogonal Frequency Division Mu
    ltiplex)変調方式で変調されたOFDM信号を送信するOFD
    M送信機において、 デジタル送信データを直並列変換して複数のサブキャリ
    ア信号に重畳した後、逆フーリエ変換してOFDM信号を生
    成するIFFT手段と、 前記OFDM信号をアナログ信号に変換するD/A変換手段
    と、 前記アナログ信号に基づいてRF信号を生成するRF手
    段と、 前記D/A変換手段でアナログ信号に変換する前に、前
    記OFDM送信機内の各部における入出力信号の非線形特性
    が線形特性に近づくように補正処理を行う非線形補正手
    段と、を備えることを特徴とするOFDM送信機。
  2. 【請求項2】前記非線形補正手段は、前記OFDM信号に含
    まれる前記複数のサブキャリア信号それぞれの信号成分
    の振幅ずれおよび位相ずれを補正することを特徴とする
    請求項1に記載のOFDM送信機。
  3. 【請求項3】前記OFDM信号に対して所定周波数のキャリ
    ア信号を用いて直交変調を施す直交変調手段を備え、 前記D/A変換手段は、直交変調前のOFDM信号をアナロ
    グ信号に変換し、 前記非線形補正手段は、直交変調を施す際に発生するデ
    ジタル送信データの角度ずれを補正することを特徴とす
    る請求項1または2に記載のOFDM送信機。
  4. 【請求項4】前記非線形補正手段が補正処理に用いる補
    正係数または補正関数のデータを格納する記憶手段を備
    え、 前記非線形補正手段は、前記記憶手段に格納されている
    データに基づいて補正処理を行うことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載のOFDM送信機。
  5. 【請求項5】前記非線形補正手段は、前記D/A変換手
    段の入力ビット数よりも有効桁数の多いデータに基づい
    て補正処理を行うことを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載のOFDM送信機。
  6. 【請求項6】OFDM変調方式で変調された信号を受信して
    復調処理を行うOFDM受信機において、 受信信号を増幅するRF手段と、 前記RF手段で増幅された受信信号をデジタルデータに
    変換するA/D変換手段と、 前記デジタルデータをフーリエ変換して元のデジタル送
    信データを復元するFFT手段と、 前記A/D変換手段でデジタル信号に変換した後に、前
    記OFDM受信機内の各部における入出力信号の非線形特性
    が線形特性に近づくように補正処理を行う非線形補正手
    段と、を備えることを特徴とするOFDM受信機。
  7. 【請求項7】前記デジタルデータに対して所定周波数の
    キャリア信号を用いて直交復調を施す直交復調手段を備
    え、 前記FFT手段は、直交復調後のデジタルデータをフー
    リエ変換し、 前記非線形補正手段は、直交復調を施す際に発生したデ
    ジタルデータの角度ずれを補正することを特徴とする請
    求項6に記載のOFDM受信機。
  8. 【請求項8】前記非線形補正手段が非線形特性の補正処
    理に用いる補正係数または補正関数のデータを格納する
    記憶手段を備え、 前記非線形補正手段は、前記記憶手段に格納されている
    データに基づいて補正処理を行うことを特徴とする請求
    項6または7に記載のOFDM受信機。
  9. 【請求項9】前記非線形補正手段は、前記A/D変換手
    段の出力ビット数よりも有効桁数の多いデータに基づい
    て補正処理を行うことを特徴とする請求項6〜8のいず
    れかに記載のOFDM受信機。
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