JP2003068765A - 電界効果型トランジスタおよびこの製造方法 - Google Patents

電界効果型トランジスタおよびこの製造方法

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JP2003068765A
JP2003068765A JP2001257410A JP2001257410A JP2003068765A JP 2003068765 A JP2003068765 A JP 2003068765A JP 2001257410 A JP2001257410 A JP 2001257410A JP 2001257410 A JP2001257410 A JP 2001257410A JP 2003068765 A JP2003068765 A JP 2003068765A
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effect transistor
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ohmic
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JP2001257410A
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Takatomo Enoki
孝知 榎木
Suehiro Sugitani
末広 杉谷
Hiroto Kitabayashi
博人 北林
Yasuaki Yamane
康朗 山根
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寄生抵抗の増加を抑制し、耐圧を向上し、高
電圧かつ高電流駆動においても安定な動作が実現できる
ようにする。 【解決手段】 コンタクトドープ層109を新たに備え
ることにより、オーミック層111をゲート電極116
から離すようにしても、ソース抵抗の増大が抑制される
ようにする。また、コンタクトスペーサ層108を新た
に備えることにより、各電極のオーミック層111との
接触部の端部における電界の集中を緩和し、ゲート耐圧
を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘテロ接合により
キャリアを生成する不純物と生成したキャリアとを空間
的に分離した電界効果型トランジスタおよびこの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図9の模式的な断面図に示す
構造の電界効果型トランジスタが提案されている。これ
ら電界効果型トランジスタは、InGaAsなどの半導
体材料における優れた電子輸送特性を、トランジスタの
高周波特性に反映させるため、寄生抵抗の抑制やゲート
耐圧の確保を図った構造となっている。
【0003】はじめに、図9(a)に示す電界効果型ト
ランジスタの構成について、製造方法とともに簡単に説
明する。まず、半絶縁性のInPからなる基板901上
に、アンドープInAlAsからなるバッファ層90
2、InGaAsからなるチャネル層903、アンドー
プInAlAsからなるスペーサ層904、不純物とし
てSiが導入されたn形のInAlAsからなる電子供
給層905、アンドープInAlAsからなるバリア層
906、InPからなるリセスストッパ層907、不純
物としてSiが導入されたn形のInGaAsからなる
オーミック層911を、順次MOCVD法などの気相成
長法によりエピタキシャル成長させて形成する。
【0004】この後、オーミック層911にオーミック
接触し、この接触領域下の電子供給層905およびチャ
ネル層903にオーミック領域を形成しうる金属からな
るソース電極913およびドレイン電極912を形成す
る。上記金属としては、例えば、AuGeなどがある。
各電極を形成した後、電極間を覆う全域に窒化シリコン
または酸化シリコンなどの絶縁膜915を形成し、ソー
ス電極913とドレイン電極912との間の絶縁膜91
5にゲート領域となる開口部を形成する。
【0005】開口部を形成したら、開口部を備えた絶縁
膜915をマスクとし、所定のエッチング液によるウエ
ットエッチングにより、オーミック層911を選択的に
エッチングし、リセスストッパ層907を露出させてリ
セス領域を形成する。このとき、エッチング液として酢
酸系エッチング液やクエン酸エッチング液を用いると、
深さ方向のエッチングはリセスストッパ層907の上面
で停止し、高精度にエッチング深さを制御することが可
能となる。このようにしてリセス領域を形成した後、リ
フトオフ法などにより下部がリセスストッパ層907に
ショットキ接合するゲート電極914を形成することで
電界効果型トランジスタが形成される。
【0006】つぎに、図9(b)に示す電界効果型トラ
ンジスタの構成について、製造方法とともに簡単に説明
する。まず、半絶縁性のInPからなる基板931上
に、アンドープInAlAsからなるバッファ層93
2、InGaAsからなるチャネル層933、アンドー
プInAlAsからなるスペーサ層934、不純物とし
てSiが導入されたn形のInAlAsからなる電子供
給層935、アンドープInAlAsからなるバリア層
936、InPからなるリセスストッパ層937、不純
物としてSiが導入されたn形のInGaAsからなる
オーミック層941を、順次MOCVD法などの気相成
長法によりエピタキシャル成長させて形成する。
【0007】この後、オーミック層941にオーミック
接触し、この接触領域下の電子供給層935およびチャ
ネル層933にオーミック領域を形成しうる金属からな
るソース電極943およびドレイン電極942を形成す
る。上記金属としては、例えば、AuGeなどがある。
各電極を形成した後、ソース電極943とドレイン電極
942との間のオーミック層941に開口領域を形成
し、ソース電極943とドレイン電極942の間の領域
を覆うように、窒化シリコンまたは酸化シリコンなどの
絶縁膜945を形成する。この後、ソース電極943と
ドレイン電極942との間の絶縁膜945にゲート領域
となる開口部を形成し、開口部底部に露出するリセスス
トッパ層937にショットキ接合するゲート電極944
を、リフトオフ法などにより形成すれば、電界効果型ト
ランジスタが形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】まず、図9(a)に示
す電界効果型トランジスタでは、低抵抗なオーミック層
911が、ゲート電極914の近くにまで配置されてい
るため、ソース電極913からゲート電極914までの
抵抗を低く抑えることが容易である。従って、トランジ
スタの電流駆動能力を向上させることが可能となる。し
かしながら、低抵抗なオーミック層911がゲート電極
914に近いため、リセスが形成された領域930にお
けるリセスストッパ層907やオーミック層911の半
導体表面に電界が集中しやすい。このため、トランジス
タのゲート・ドレイン間耐圧が、著しく低下する。
【0009】一方、図9(b)に示すトランジスタ構造
では、オーミック層941とゲート電極944とが離れ
て配置されているため、ゲート電極944周辺の電界強
度が低減され、ゲート耐圧が向上するという利点があ
る。しかしながら、オーミック層941がゲート電極9
44と離れているため、ゲート・ソース間およびゲート
・ドレイン間の抵抗が増加し、十分な電流駆動能力を維
持することが困難な状態となっている。以上説明したよ
うに、上述した従来の電界効果型トランジスタでは、電
流駆動能力の向上と耐圧の確保を同時に両立させること
が困難であった。
【0010】また、上述した従来の電界効果型トランジ
スタは、ソース電極913,ドレイン電極912をオー
ミック層911上に配置することでオーミック接触を実
現している。このオーミック接触の部分における電流の
状態は、図10に示すように、電極端の領域1001に
電流が集中しやすいものとなっている。このような状態
では、高電圧,高電流動作状態において、電極とこれに
接触している半導体との反応が加速化され、オーミック
接触抵抗が著しく劣化する。
【0011】本発明は、以上のような問題点を解消する
ためになされたものであり、寄生抵抗の増加を抑制し、
耐圧を向上し、高電圧かつ高電流駆動においても安定な
動作が実現できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の一形態における
電界効果型トランジスタは、半絶縁性の化合物半導体か
らなる基板と、この基板上に形成された不純物が導入さ
れていない化合物半導体からなるバッファ層と、このバ
ッファ層上に形成され、バッファ層に比べて電気親和力
の大きな化合物半導体からなり不純物が導入されていな
いチャネル層と、このチャネル層上に形成され、チャネ
ル層に比べて電気親和力の小さな化合物半導体からなり
不純物が導入されていないスペーサ層と、このスペーサ
層上に形成され、チャネル層に比べて電気親和力の小さ
な化合物半導体からなりn形の不純物が高濃度に導入さ
れている電子供給層と、この電子供給層上に形成され、
不純物が導入されていない化合物半導体からなるバリア
層と、このバリア層上に形成され、チャネル層に比べて
電気親和力の小さな化合物半導体からなり不純物が導入
されていないリセスストッパ層と、このリセスストッパ
層上に形成され、電気親和力がバリア層以下の化合物半
導体からなり不純物が導入されていないコンタクトスペ
ーサ層と、このコンタクトスペーサ層上に形成され、電
気親和力がバリア層以下の化合物半導体からなりn形の
不純物が導入されたコンタクトドープ層と、このコンタ
クトドープ層上に形成され、リセスストッパ層と同じ化
合物半導体からなる表面制御層と、この表面制御層上に
形成され、電気親和力がチャネル層以上の化合物半導体
からなりn形の不純物が高濃度に導入され、中央部に開
口領域を備えたオーミック層と、開口領域を挾んで対向
配置されてオーミック層上にオーミック接触して形成さ
れたドレイン電極およびソース電極と、表面制御層,コ
ンタクトドープ層,コンタクトスペーサ層を貫通してリ
セスストッパ層の一部を露出するように形成されたリセ
ス領域と、リセス領域内の底部に露出するリセスストッ
パ層にショットキ接合し、かつリセス領域側面とは離間
して形成されたゲート電極とを備え、リセス領域は開口
領域内にこの開口領域より狭く形成され、リセスストッ
パ層は、コンタクトスペーサ層およびコンタクトドープ
層よりエッチングされにくい材料から構成され、表面制
御層は、オーミック層よりエッチングされにくい材料か
ら構成されたものである。この電界効果型トランジスタ
によれば、コンタクトドープ層により、例えば、ソース
電極−オーミック層−ゲート電極間の抵抗が低減し、コ
ンタクトスペーサ層により、例えばドレイン電極のオー
ミック層との接触部の端部に、電界が集中しにくくな
る。
【0013】上記電界効果型トランジスタにおいて、ド
レイン電極およびソース電極各々の一部は、ゲート電極
側に、オーミック層よりはみ出して表面制御層の表面に
接して形成されたものとすることで、接触部よりコンタ
クトドープ層に至る表面空乏層を形成するようにしても
よい。また、オーミック層の開口領域内のリセス領域よ
り外側の表面制御層上に、オーミック層およびドレイン
電極,ソース電極とは分離して形成されたオーミック層
と同じ材料からなる孤立オーミック層を備えるようにし
てもよい。
【0014】上記電界効果型トランジスタにおいて、オ
ーミック層のドレイン電極,ソース電極が無い領域およ
び開口領域内に露出している表面制御層を覆うように形
成されて中央部に開口部を備えた絶縁膜を備え、ゲート
電極は、一部が開口部よりリセス領域内に嵌入されてリ
セスストッパ層にショットキ接合したものである。ま
た、上記電界効果型トランジスタは、開口領域内に露出
している表面制御層を覆うように形成されて中央部に開
口部を備えた絶縁膜を備える。また、開口領域内に露出
している表面制御層と孤立オーミック層とを覆うように
形成されて中央部に開口部を備えた絶縁膜を備える。
【0015】また、本発明の一形態における電界効果型
トランジスタの製造方法は、半絶縁性の化合物半導体か
らなる基板上に、不純物が導入されていない化合物半導
体からなるバッファ層を形成し、このバッファ層に比べ
て電気親和力の大きな化合物半導体からなり不純物が導
入されていないチャネル層をバッファ層上に形成し、チ
ャネル層に比べて電気親和力の小さな化合物半導体から
なり不純物が導入されていないスペーサ層をバッファ層
上に形成し、チャネル層に比べて電気親和力の小さな化
合物半導体からなりn形の不純物が高濃度に導入されて
いる電子供給層をこのスペーサ層上に形成し、不純物が
導入されていない化合物半導体からなるバリア層を電子
供給層上に形成し、チャネル層に比べて電気親和力の小
さな化合物半導体からなり不純物が導入されていないリ
セスストッパ層をバリア層上に形成し、電気親和力がバ
リア層以下の化合物半導体からなり不純物が導入されて
いないコンタクトスペーサ層をリセスストッパ層上に形
成し、電気親和力がバリア層以下の化合物半導体からな
りn形の不純物が導入されたコンタクトドープ層をコン
タクトスペーサ層上に形成し、リセスストッパ層と同じ
化合物半導体からなる表面制御層をコンタクトドープ層
上に形成し、電気親和力がチャネル層以上の化合物半導
体からなりn形の不純物が高濃度に導入されたオーミッ
ク層を表面制御層上に形成し、表面制御層がオーミック
層よりエッチングされにくい状態のエッチングにより、
オーミック層の中央部に表面制御層の一部表面が露出す
る開口領域形成し、オーミック層上にオーミック接触す
るドレイン電極およびソース電極を開口領域を挾んで対
向配置するように形成し、少なくとも開口領域内に露出
している表面制御層を覆う絶縁膜を形成し、開口領域内
における絶縁膜の中央部に開口領域より狭い開口部を形
成し、リセスストッパ層が、コンタクトスペーサ層およ
びコンタクトドープ層よりエッチングされにくい状態の
エッチングにより、開口部から表面制御層,コンタクト
ドープ層,コンタクトスペーサ層をエッチングし、リセ
スストッパ層の一部が露出するリセス領域を形成し、リ
セス領域内の底部に露出するリセスストッパ層にショッ
トキ接合するゲート電極をリセス領域側面とは離間して
形成しようとしたものであり、リセス領域は、開口部よ
り広く開口領域より狭く形成し、ゲート電極は、一部が
開口部よりリセス領域内に嵌入されてリセスストッパ層
にショットキ接合するように形成するものである。この
製造方法によれば、例えば、ドレイン電極,ソース電極
−オーミック層−ゲート電極という電流の経路に、コン
タクトドープ層とコンタクトスペーサ層が介在する。
【0016】上記電界効果型トランジスタの製造方法に
おいて、ドレイン電極およびソース電極各々の一部が、
ゲート電極側にオーミック層よりはみ出して表面制御層
の表面に接するように、ドレイン電極およびソース電極
を形成するようにしてもよい。また、開口領域の形成に
おいて、オーミック層の開口領域内のリセス領域より外
側の表面制御層上に、オーミック層の一部を残すように
開口領域を形成することで、オーミック層およびドレイ
ン電極,ソース電極とは分離したオーミック層と同じ材
料からなる孤立オーミック層を表面制御層上の開口領域
内に形成するようにしてもよい。
【0017】上記電界効果型トランジスタの製造方法に
おいて、絶縁膜は、オーミック層のドレイン電極,ソー
ス電極が無い領域および開口領域内に露出している表面
制御層を覆うように形成する。また、絶縁膜は、孤立オ
ーミック層および開口領域内に露出している表面制御層
を覆うように形成する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を参照して説明する。 <実施の形態1>はじめに、本発明の第1の実施の形態
について説明する。図1は、本発明の実施の形態におけ
る電界効果型トランジスタの構成例を概略的に示す断面
図である。このトランジスタは、まず、半絶縁性の例え
ばInPからなる基板101上に、不純物が導入されて
いない例えばInAlAsからなるバッファ層102を
備え、この上にバッファ層102に比べて電気親和力の
大きな化合物半導体である例えばInGaAsからなり
不純物が導入されていないチャネル層103を備えてい
る。
【0019】また、このトランジスタは、チャネル層1
03上に、チャネル層103に比べて電気親和力の小さ
な化合物半導体である例えばInAlAsからなり不純
物が導入されていないスペーサ層104を介して、チャ
ネル層103に比べて電気親和力の小さな化合物半導体
である例えばInAlAsからなりn形の不純物が高濃
度に導入されている電子供給層105を備え、この上
に、不純物が導入されていない例えばInAlAsから
なるバリア層106を備えている。
【0020】また、このトランジスタは、バリア層10
6上に、チャネル層103に比べて電気親和力の小さな
化合物半導体である例えばInPからなり不純物が導入
されていないリセスストッパ層107,および電気親和
力がバリア層106以下の化合物半導体である例えばI
nAlAsからなり不純物が導入されていないコンタク
トスペーサ層108を介して、電気親和力がバリア層1
06以下の化合物半導体である例えばInAlAsから
なりn形の不純物が導入されたコンタクトドープ層10
9を備えている。
【0021】また、このトランジスタは、コンタクトド
ープ層109上に、リセスストッパ層107と同じ化合
物半導体である例えばInPからなる表面制御層110
を介し、電気親和力がチャネル層103以上の化合物半
導体である例えばInGaAsからなりn形の不純物が
高濃度に導入され、中央部に開口領域111aを備えた
オーミック層111を備え、開口領域111aを挾んで
対向配置され、オーミック層111にオーミック接触す
る例えばAuGeなどの金属からなるドレイン電極11
2,ソース電極113を備えている。
【0022】また、オーミック層111のドレイン電極
112,ソース電極113が無い領域および開口領域1
11a内に露出している表面制御層110を覆うよう
に、中央部に開口部114aを備えた例えば窒化シリコ
ンからなる絶縁膜114が、形成されている。ここで、
表面制御層110と絶縁膜114の界面は、オーミック
層111と絶縁膜114との界面に比較し、熱的に安定
であることが望ましい。
【0023】また、開口部114a下部には、表面制御
層110,コンタクトドープ層109,コンタクトスペ
ーサ層108を貫通してリセスストッパ層107の一部
を露出する開口部であるリセス領域115が形成されて
いる。加えて、一部が開口部114aよりリセス領域1
15内に嵌入されてリセスストッパ層107にショット
キ接合した例えばTi−Pt−Auなどの金属からなる
ゲート電極116が、形成され、以上の各部分により電
界効果型トランジスタを構成している。
【0024】図1に示した電界効果型トランジスタで
は、コンタクトドープ層109を新たに備えるようにし
た。このことにより、図1に示すように、オーミック層
111をゲート電極116から離すようにしても、ソー
ス抵抗の増大が抑制されるようになる。また、図1に示
した電界効果型トランジスタでは、コンタクトスペーサ
層108を新たに備えるようにした。このことにより、
各電極のオーミック層111との接触部の端部における
電界の集中が緩和されるようになり、ゲート耐圧が改善
されるようになる。
【0025】以下、図1の電界効果型トランジスタの製
造方法について説明する。まず、図2に示すように、基
板101上に、バッファ層102,チャネル層103,
スペーサ層104,電子供給層105,バリア層10
6,リセスストッパ層107,コンタクトスペーサ層1
08,コンタクトドープ層109,表面制御層110,
オーミック層111を、例えば、MOCVD法などの気
相成長法により順次エピタキシャル成長させて形成す
る。
【0026】次いで、図3(a)に示すように、公知の
リソグラフィー技術により犠牲パターン132を形成し
た後、犠牲パターン132を含むオーミック層111上
に、例えばスパッタ法などによりAu−Geを堆積し、
金属膜132を形成する。この後、犠牲パターン132
を除去(リフトオフ)することで犠牲パターン上の金属
を除去し、図3(b)に示すように、ドレイン電極11
2およびソース電極113を形成する。
【0027】つぎに、図3(c)に示すように、公知の
リソグラフィー技術により開口領域133aを備えたレ
ジストパターン133を形成し、レジストパターン13
3をマスクとしてオーミック層111を選択的にエッチ
ングし、底部に表面制御層110の一部が露出する開口
領域111aを形成する。このエッチングでは、例え
ば、硫酸と過酸化水素の混合液とエッチング液として用
いればよい。このように、オーミック層111をエッチ
ングするエッチング液に対し、あまりエッチングされな
い材料で表面制御層110を形成しておくことで、開口
領域111aが安定して形成できるようになる。
【0028】次いで、レジストパターン133を除去し
た後、図3(d)に示すように、窒化シリコン膜11
4’を、例えばCVD法により全域に形成する。この
後、図3(e)に示すように、ゲート電極を形成する領
域に開口部134aを備え、また、ドレイン電極11
2,ソース電極113上部が開放したレジストパターン
134を形成し、これをマスクとして窒化シリコン膜1
14’を選択的にエッチングする。このエッチングは、
例えば、反応性イオンエッチングにより行えばよい。こ
の処理により、開口部114aを備えた絶縁膜114が
形成される。
【0029】次いで、レジストパターン134を除去し
た後、図4(a)に示すように、絶縁膜114をマスク
とし、まず、希塩酸をエッチング液としたウエットエッ
チングにより、開口部114a下の表面制御層110を
エッチングする。引き続いて、硫酸と過酸化水素の混合
液をエッチング液としたウエットエッチングにより、開
口部114a下のコンタクトドープ層109,コンタク
トスペーサ層108をエッチングし、リセス領域115
を形成する。このエッチングでは、エッチングが等方的
に進行するウエットエッチングなので、開口部114a
下の層は、横方向にもエッチングが進行し、サイドエッ
チングされ、リセス領域115は開口部114aより広
く形成される。なお、このエッチングにおいても、エッ
チングはリセスストッパ層107で停止するので、深さ
方向にリセス領域115が安定して形成できる。
【0030】次いで、図4(b)に示すように、開口部
114a上部が開口した開口部135を備えたレジスト
パターン135を形成した後、この上に例えばスパッタ
法によりゲート金属を堆積することで、金属膜116’
を形成する。この後、レジストパターン135を除去
(リフトオフ)することで、レジストパターン135上
の金属膜116’を除去し、図1に示すように、ゲート
電極116を形成する。
【0031】<実施の形態2>つぎに、本発明の他の形
態における電界効果型トランジスタについて説明する。
図5は、本実施の形態における電界効果型トランジスタ
の概略的な構成例を示す断面図である。このトランジス
タは、表面制御層110上に、まず、電気親和力がチャ
ネル層103以上の化合物半導体である例えばInGa
Asからなりn形の不純物が高濃度に導入され、中央部
に開口領域511aを備えたオーミック層511を備え
る。開口領域511aは、図1に示した電界効果型トラ
ンジスタの開口領域111aより広く形成されている。
【0032】また、図5の電界効果型トランジスタは、
開口領域511a内でリセス領域115より外側に、オ
ーミック層511とは分離した孤立オーミック層517
を備える。孤立オーミック層517は、オーミック層5
11と同一材料から構成されている。加えて、図5の電
界効果型トランジスタは、ドレイン電極512とソース
電極513が、ゲート電極116側に、オーミック層5
11よりはみ出して表面制御層110の表面に接して形
成されている。なお、この電界効果型トランジスタにお
いても、ドレイン電極512とソース電極513の間
に、中央部に開口部514aを備えた例えば窒化シリコ
ンからなる絶縁膜514を備えている。なお、他の符号
は図1と同様である。
【0033】このように構成された電界効果型トランジ
スタによれば、ドレイン電極512の電流が集中する電
極端が、表面制御層110に接しているため、この接触
部において、ショットキ接合または比較的コンタクト抵
抗の高いオーミック接触を形成している。ショットキ接
合を形成している場合、この接触部よりコンタクトドー
プ層109に至る表面空乏層が形成され、電流の流れを
電極端から電極下の内部へと移動させる作用があり、電
極端における電流の集中が緩和されるようになる。この
結果、図5の電界効果型トランジスタによれば、高電圧
かつ高電流領域でも安定なドレイン電極を実現すること
ができる。また、図5の電界効果型トランジスタでは、
孤立オーミック層517を設けるようにしたので、ゲー
ト電極116からドレイン電極512,ソース電極51
3への抵抗を低減でき、電流駆動能力の低下を抑制でき
るようになる。
【0034】以下、図5の電界効果型トランジスタの製
造方法について説明する。まず、前述した実施の形態と
同様に、基板101上に、バッファ層102,チャネル
層103,スペーサ層104,電子供給層105,バリ
ア層106,リセスストッパ層107,コンタクトスペ
ーサ層108,コンタクトドープ層109,表面制御層
110,オーミック層511を、例えば、MOCVD法
などの気相成長法により順次エピタキシャル成長させて
形成する。
【0035】次いで、図6(a)に示すように、公知の
リソグラフィー技術とエッチング技術とによりオーミッ
ク層511を微細加工することで、開口領域511aと
ともに孤立オーミック層517を形成する。この後、図
6(b)に示すように、オーミック層511との間に表
面制御層110の位置が露出するように、犠牲パターン
601を公知のリソグラフィー技術により形成した後、
この上に例えばスパッタ法などによりAu−Geを堆積
し、金属膜512’を形成する。
【0036】この後、犠牲パターン601を除去(リフ
トオフ)することで犠牲パターン上の金属を除去し、図
6(c)に示すように、ドレイン電極512,ソース電
極513を形成する。また、また、図3(d),図3
(e)と同様にし、図6(c)に示すように、中央部に
開口部514aを備えた絶縁膜514を形成する。この
後、図4(a)と同様にし、絶縁膜514をマスクと
し、順次開口部114a下の表面制御層110およびコ
ンタクトドープ層109,コンタクトスペーサ層108
をエッチングし、リセス領域115を形成する。
【0037】この後、図4(b)に示したようにしてゲ
ート電極116を形成することで、図5に示す電界効果
型トランジスタが形成される。このようにして形成した
電界効果型トランジスタは、図7に示すように、コンタ
クトスペーサ層108によりゲート電極116近傍の電
界と電流の集中が緩和され、ドレイン電極512の端部
の表面制御層110との接触部分からの空乏層701に
より、この領域における電界と電流の集中が緩和される
ようになる。
【0038】<実施の形態3>つぎに、本発明の他の形
態における電界効果型トランジスタについて説明する。
図8は、本実施の形態における電界効果型トランジスタ
の概略的な構成例を示す断面図である。このトランジス
タは、表面制御層110上に、まず、電気親和力がチャ
ネル層103以上の化合物半導体である例えばInGa
Asからなりn形の不純物が高濃度に導入され、中央部
に開口領域811aを備えたオーミック層811を備え
る。開口領域811aは、図1に示した電界効果型トラ
ンジスタの開口領域111aより広く形成されている。
【0039】また、図8の電界効果型トランジスタにお
いても、ドレイン電極812とソース電極813が、ゲ
ート電極116側に、オーミック層811よりはみ出し
て表面制御層110の表面に接して形成されている。な
お、この電界効果型トランジスタにおいても、ドレイン
電極812とソース電極813の間に、中央部に開口部
814aを備えた例えば窒化シリコンからなる絶縁膜8
14を備えている。なお、他の符号は図1と同様であ
る。
【0040】このように構成された電界効果型トランジ
スタによれば、ドレイン電極812の電流が集中する電
極端が、表面制御層110に接しているため、この接触
部において、ショットキ接合または比較的コンタクト抵
抗の高いオーミック接触を形成している。ショットキ接
合を形成している場合、この接触部よりコンタクトドー
プ層109に至る表面空乏層が形成され、電流の流れを
電極端から電極下の内部へと移動させる作用があり、電
極端における電流の集中が緩和されるようになる。この
結果、図8の電界効果型トランジスタによれば、高電圧
かつ高電流領域でも安定なドレイン電極を実現すること
ができる。
【0041】なお、図8の電界効果型トランジスタで
は、図5の電界効果型トランジスタとは異なり、孤立オ
ーミック層を設けていないので、ゲート電極116とド
レイン電極812,ソース電極813との間の抵抗は増
加する。しかしながら、図8の電界効果トランジスタで
は、ゲート電極116近傍の半導体全抵抗値は増加する
ので、図5の電界効果トランジスタに比較してゲート耐
圧が向上する。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、電気
親和力がバリア層以下の化合物半導体からなり不純物が
導入されていないコンタクトスペーサ層と、電気親和力
がバリア層以下の化合物半導体からなりn形の不純物が
導入されたコンタクトドープ層を設けた。この結果、本
発明によれば、電界効果型トランジスタにおいて、寄生
抵抗の増加が抑制され、耐圧が向上し、高電圧かつ高電
流駆動においても安定な動作が実現できるようになると
いう優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における電界効果型トラ
ンジスタの構成例を概略的に示す断面図である。
【図2】 図1の電界効果型トランジスタの製造過程の
一部を示す断面図である。
【図3】 図2に続く、図1の電界効果型トランジスタ
の製造過程の一部を示す工程図である。
【図4】 図3に続く、図1の電界効果型トランジスタ
の製造過程の一部を示す工程図である。
【図5】 本発明の他の形態における電界効果型トラン
ジスタの構成例を概略的に示す断面図である。
【図6】 図5の電界効果型トランジスタの製造過程の
一部を示す断面図である。
【図7】 図5の電界効果型トランジスタにおける電界
集中の緩和を説明するための断面図である。
【図8】 本発明の他の形態における電界効果型トラン
ジスタの構成例を概略的に示す断面図である。
【図9】 従来よりある電界効果型トランジスタの構成
を概略的に示す断面図である。
【図10】 従来の電界効果型トランジスタにおける電
界集中の状態を説明するための断面図である。
【符号の説明】
101…基板、102…バッファ層、103…チャネル
層、104…スペーサ層、105…電子供給層、107
…リセスストッパ層、108…コンタクトスペーサ層、
109…コンタクトドープ層、110…表面制御層、1
11…オーミック層、111a…開口領域、112…ド
レイン電極、113…ソース電極、114…絶縁膜、1
14a…開口部、115…リセス領域、116…ゲート
電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北林 博人 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 山根 康朗 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5F102 FA01 FA03 GB01 GC01 GD01 GJ06 GK06 GL04 GM04 GM08 GN04 GN08 GQ01 GR04 GS02 GS04 GT03 GV08 HC01 HC11 HC15 HC19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半絶縁性の化合物半導体からなる基板
    と、 この基板上に形成された不純物が導入されていない化合
    物半導体からなるバッファ層と、 このバッファ層上に形成され、前記バッファ層に比べて
    電気親和力の大きな化合物半導体からなり不純物が導入
    されていないチャネル層と、 このチャネル層上に形成され、前記チャネル層に比べて
    電気親和力の小さな化合物半導体からなり不純物が導入
    されていないスペーサ層と、 このスペーサ層上に形成され、前記チャネル層に比べて
    電気親和力の小さな化合物半導体からなりn形の不純物
    が高濃度に導入されている電子供給層と、 この電子供給層上に形成され、不純物が導入されていな
    い化合物半導体からなるバリア層と、 このバリア層上に形成され、前記チャネル層に比べて電
    気親和力の小さな化合物半導体からなり不純物が導入さ
    れていないリセスストッパ層と、 このリセスストッパ層上に形成され、電気親和力が前記
    バリア層以下の化合物半導体からなり不純物が導入され
    ていないコンタクトスペーサ層と、 このコンタクトスペーサ層上に形成され、電気親和力が
    前記バリア層以下の化合物半導体からなりn形の不純物
    が導入されたコンタクトドープ層と、 このコンタクトドープ層上に形成され、前記リセススト
    ッパ層と同じ化合物半導体からなる表面制御層と、 この表面制御層上に形成され、電気親和力が前記チャネ
    ル層以上の化合物半導体からなりn形の不純物が高濃度
    に導入され、中央部に開口領域を備えたオーミック層
    と、 前記開口領域を挾んで対向配置されて前記オーミック層
    上にオーミック接触して形成されたドレイン電極および
    ソース電極と、 前記表面制御層,前記コンタクトドープ層,前記コンタ
    クトスペーサ層を貫通して前記リセスストッパ層の一部
    を露出するように形成されたリセス領域と、 前記リセス領域内の底部に露出する前記リセスストッパ
    層にショットキ接合し、かつ前記リセス領域側面とは離
    間して形成されたゲート電極とを備え、 前記リセス領域は前記開口領域内にこの開口領域より狭
    く形成され、 前記リセスストッパ層は、前記コンタクトスペーサ層お
    よびコンタクトドープ層よりエッチングされにくい材料
    から構成され、 前記表面制御層は、前記オーミック層よりエッチングさ
    れにくい材料から構成されたことを特徴とする電界効果
    型トランジスタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電界効果型トランジスタ
    において、 前記ドレイン電極およびソース電極各々の一部は、前記
    ゲート電極側に、前記オーミック層よりはみ出して前記
    表面制御層の表面に接して形成されたものであることを
    特徴とする電界効果型トランジスタ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電界効果型トランジスタ
    において、 前記オーミック層の開口領域内の前記リセス領域より外
    側の前記表面制御層上に、前記オーミック層および前記
    ドレイン電極,ソース電極とは分離して形成された前記
    オーミック層と同じ材料からなる孤立オーミック層を、
    新たに備えことを特徴とする電界効果型トランジスタ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電界効果型トランジスタ
    において、 前記オーミック層の前記ドレイン電極,ソース電極が無
    い領域および前記開口領域内に露出している前記表面制
    御層を覆うように形成されて中央部に開口部を備えた絶
    縁膜を備え、 前記ゲート電極は、一部が前記開口部より前記リセス領
    域内に嵌入されて前記リセスストッパ層にショットキ接
    合したものであることを特徴とする電界効果型トランジ
    スタ。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の電界効果型トランジスタ
    において、 前記開口領域内に露出している前記表面制御層を覆うよ
    うに形成されて中央部に開口部を備えた絶縁膜を備え、 前記ゲート電極は、一部が前記開口部より前記リセス領
    域内に嵌入されて前記リセスストッパ層にショットキ接
    合したものであることを特徴とする電界効果型トランジ
    スタ。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の電界効果型トランジスタ
    において、 前記開口領域内に露出している前記表面制御層と前記孤
    立オーミック層とを覆うように形成されて中央部に開口
    部を備えた絶縁膜を備え、 前記ゲート電極は、一部が前記開口部より前記リセス領
    域内に嵌入されて前記リセスストッパ層にショットキ接
    合したものであることを特徴とする電界効果型トランジ
    スタ。
  7. 【請求項7】 半絶縁性の化合物半導体からなる基板上
    に、不純物が導入されていない化合物半導体からなるバ
    ッファ層を形成する工程と、 このバッファ層に比べて電気親和力の大きな化合物半導
    体からなり不純物が導入されていないチャネル層を前記
    バッファ層上に形成する工程と、 前記チャネル層に比べて電気親和力の小さな化合物半導
    体からなり不純物が導入されていないスペーサ層を前記
    バッファ層上に形成する工程と、 前記チャネル層に比べて電気親和力の小さな化合物半導
    体からなりn形の不純物が高濃度に導入されている電子
    供給層を前記スペーサ層上に形成する工程と、 不純物が導入されていない化合物半導体からなるバリア
    層を前記電子供給層上に形成する工程と、 前記チャネル層に比べて電気親和力の小さな化合物半導
    体からなり不純物が導入されていないリセスストッパ層
    を前記バリア層上に形成する工程と、 電気親和力が前記バリア層以下の化合物半導体からなり
    不純物が導入されていないコンタクトスペーサ層を前記
    リセスストッパ層上に形成する工程と、 電気親和力が前記バリア層以下の化合物半導体からなり
    n形の不純物が導入されたコンタクトドープ層を前記コ
    ンタクトスペーサ層上に形成する工程と、 前記リセスストッパ層と同じ化合物半導体からなる表面
    制御層を前記コンタクトドープ層上に形成する工程と、 電気親和力が前記チャネル層以上の化合物半導体からな
    りn形の不純物が高濃度に導入されたオーミック層を前
    記表面制御層上に形成する工程と、 前記表面制御層が前記オーミック層よりエッチングされ
    にくい状態のエッチングにより、前記オーミック層の中
    央部に前記前記表面制御層の一部表面が露出する開口領
    域形成する工程と、 前記オーミック層上にオーミック接触するドレイン電極
    およびソース電極を、これが前記開口領域を挾んで対向
    配置するように形成する工程と、 少なくとも前記開口領域内に露出している前記表面制御
    層を覆う絶縁膜を形成する工程と、 前記開口領域内における前記絶縁膜の中央部に前記開口
    領域より狭い開口部を形成する工程と、 前記リセスストッパ層が、前記コンタクトスペーサ層お
    よびコンタクトドープ層よりエッチングされにくい状態
    のエッチングにより、前記開口部から前記表面制御層,
    前記コンタクトドープ層,前記コンタクトスペーサ層を
    エッチングし、前記リセスストッパ層の一部が露出する
    リセス領域を形成する工程と、 前記リセス領域内の底部に露出する前記リセスストッパ
    層にショットキ接合するゲート電極を前記リセス領域側
    面とは離間して形成する工程と、 を備え、 前記リセス領域は、前記開口部より広く前記開口領域よ
    り狭く形成し、 前記ゲート電極は、一部が前記開口部より前記リセス領
    域内に嵌入されて前記リセスストッパ層にショットキ接
    合するように形成することを特徴とする電界効果型トラ
    ンジスタの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の電界効果型トランジスタ
    の製造方法において、 前記ドレイン電極およびソース電極各々の一部が、前記
    ゲート電極側に前記オーミック層よりはみ出して前記表
    面制御層の表面に接するように、前記ドレイン電極およ
    び前記ソース電極を形成することを特徴とする電界効果
    型トランジスタの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の電界効果型トランジスタ
    の製造方法において、 前記開口領域の形成において、前記オーミック層の開口
    領域内の前記リセス領域より外側の前記表面制御層上
    に、前記オーミック層の一部を残すように前記開口領域
    を形成することで、前記オーミック層および前記ドレイ
    ン電極,ソース電極とは分離した前記オーミック層と同
    じ材料からなる孤立オーミック層を前記表面制御層上の
    前記開口領域内に形成することを特徴とする電界効果型
    トランジスタの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の電界効果型トランジス
    タの製造方法において、 前記絶縁膜は、前記オーミック層の前記ドレイン電極,
    ソース電極が無い領域および前記開口領域内に露出して
    いる前記表面制御層を覆うように形成することを特徴と
    する電界効果型トランジスタの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の電界効果型トランジス
    タの製造方法において、 前記絶縁膜は、前記孤立オーミック層および前記開口領
    域内に露出している前記表面制御層を覆うように形成す
    ることを特徴とする電界効果型トランジスタの製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113284802A (zh) * 2021-06-28 2021-08-20 厦门市三安集成电路有限公司 一种高电子迁移率晶体管及其制备方法

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