JP2003067551A - マーケティング調査方法、及びマーケティング調査のためのシステム - Google Patents

マーケティング調査方法、及びマーケティング調査のためのシステム

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JP2003067551A
JP2003067551A JP2001260264A JP2001260264A JP2003067551A JP 2003067551 A JP2003067551 A JP 2003067551A JP 2001260264 A JP2001260264 A JP 2001260264A JP 2001260264 A JP2001260264 A JP 2001260264A JP 2003067551 A JP2003067551 A JP 2003067551A
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Japan
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analyst
image data
analysis
marketing
image
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English (en)
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Yuichi Yamashita
優一 山下
Yasunari Matsumoto
泰成 松本
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】購買記録だけではマーケティング分析として不
十分であり、購買過程や顧客の属性情報も加えた分析が
望まれる 【解決手段】 コンピュータネットワークを利用したマ
ーケティング調査する技術であって、顧客の行動を撮影
した映像をもとに顧客行動画像データを作成し、前記顧
客行動画像データを分析者の端末に送信し、前記分析者
による前記顧客行動画像データの分析から得られる画像
分析結果データを分析結果データベースに登録し、前記
分析結果データベースに登録された前記画像分析結果デ
ータに基づきマーケティング情報を作成し、前記サーバ
が、前記マーケティング情報をユーザの端末に送信す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マーケティング調
査方法、及びマーケティング調査のためのシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、様々な規模の商店において、売れ
筋商品、死に筋商品などを見極めるための工夫(いわゆ
るマーチャンダイジング)がなされている。その代表的
なものの1つにPOS(Point of Sales)システムが
ある。これは、各商品に印刷されたバーコードを読み取
ることにより、各商品の売上情報を詳細に蓄積し、品揃
えの戦略立案や、在庫管理に利用するためのものであ
る。また、販売時に販売員が顧客の属性(性別、年齢層
など)を入力することにより、よりきめ細かな商品売れ
行き情報を分析することもできる。
【0003】ところが、POSシステムでは、ある商品
が購買されたか否かという言わば結果の情報を蓄積し分
析することはできても、顧客が商品陳列棚の前で示す関
心の度合いや最終的な購買/不購買の決断行動など、購
買に至る過程の情報を収集し、分析することはできな
い。例えば、ある顧客が特定の商品群の陳列棚の前で立
ち止まり、長時間にわたり多数の商品を吟味していた
が、結局いずれの商品も最終的に購買には至らなかっ
た、というような詳細な情報を収集することはできな
い。
【0004】また、POSシステムにおいて、販売時点
で入力できる顧客の属性情報は、時間的な制約などか
ら、せいぜい性別や年齢層の指定程度である。よりきめ
細かなマーチャンダイジング戦略立案のためには、例え
ば、ある女性客が、主婦らしいのかOLらしいのかなど
を服装や年齢などから判断する必要がある。また、購買
者が単独であったか、複数のグループであったかという
点も、購買過程や購買結果を左右することがあるが、そ
のようなグループの構成数情報も収集することはできな
い。
【0005】これらの情報を収集し詳細な分析を行うた
めには、店内に撮影機を設置し、顧客の購買過程を収め
た画像データを、コンピュータを利用して分析する必要
がある。ところが、動画像データはデジタル化したとし
ても非常に容量が大きくなるため、通信の大容量化やコ
ンピュータの処理速度向上が達成されていなかった、以
前の情報通信技術の水準では、ハードウェア面の制約か
ら、これら動画像データをもとに詳細なマーケティング
分析を行うことはできなかった。また、顧客の見かけか
ら主婦であるかOLであるかを判断するなどの作業は、
現存する画像認識ソフトウェアなどによる実現はいまだ
に難しい。
【0006】商店における顧客の購買行動の調査結果に
基づきマーチャンダイジング戦略を立案するのみなら
ず、博物館などの来館者の絵画閲覧行動、学習塾の教室
における生徒達の反応、通行量調査における歩行者の状
況などをそれぞれの属性情報と関連付けて調査すること
は、広い意味でのマーケティング調査と呼んで差し支え
ないと思われるが、撮影された動画像データをもとにこ
れらのマーケティング調査を詳細に行うための有効な技
術は開発されていなかった。
【0007】本発明とは目的や解決手段を異にするもの
であるが、関連する技術として、特開平第2000−3
24445号公報に記載された発明「顧客行動画像デー
タ記録装置および顧客工動画像データ記録方法」が挙げ
られる。この発明では、映像に基づき顧客の購買行動を
把握するための技術が提供されているが、この発明はプ
ライバシーの保護を主な目的とするもので、購買行動を
詳細に分析するための分析方法に特別な工夫を有し、高
度なマーケティング戦略立案に役立つという技術を提供
するものではない。また、コンピュータネットワークを
利用した、購買行動画像に基づくマーケティングサービ
スの全体像を提示するものではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のような各種の問
題点に鑑み、本発明では、商店などにおいて顧客が商品
を発見し、関心を抱き、選択し、購買に至るまでの過
程、すなわち購買過程行動を、コンピュータネットワー
ク技術を活用して分析することができ、かつ、購買者の
構成人数や服装などの詳細な属性情報をも収集し、購買
過程行動と関連付けて分析できるマーケティング調査方
法、及びそれに使用するサーバを提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明において、「マー
ケティング調査」とは、商店における顧客の購買行動過
程とその属性(関心の度合い、購買/不購買の結果、単
独/グループの別など)のみならず、博物館などの来館
者の絵画閲覧行動とその属性、学習塾の教室における生
徒達の反応と属性、通行量調査における歩行者の行動と
属性などを調査・分析することを広く指している。
【0010】また、本発明において「顧客」とは商店に
おける顧客のみならず、博物館などの来館者、学習塾の
生徒、通行量調査の対象である歩行者などを広く指して
いる。
【0011】本出願の第1の発明によれば、コンピュー
タネットワークを利用したマーケティング調査方法であ
って、サーバが、顧客の行動を撮影した映像をもとに顧
客行動画像データを作成するステップと、前記サーバ
が、前記顧客行動画像データを分析者の端末に送信する
ステップと、前記サーバが、前記分析者による前記顧客
行動画像データの分析から得られる画像分析結果データ
を分析結果データベースに登録するステップと、前記サ
ーバが、前記分析結果データベースに登録された前記画
像分析結果データに基づきマーケティング情報を作成す
るステップと、前記サーバが、前記マーケティング情報
をユーザの端末に送信するステップとを有するマーケテ
ィング調査方法が提供される。
【0012】本出願の第2の発明によれば、顧客の行動
を撮影した映像をもとに顧客行動画像データを作成する
手段と、前記顧客行動画像データを分析者の端末に送信
する手段と、前記分析者による前記顧客行動画像データ
の分析から得られる画像分析結果データを登録する分析
結果データベースと、前記分析結果データベースに登録
された前記画像分析結果データの内容からマーケティン
グ情報を作成する手段と、前記マーケティング情報をユ
ーザの端末に送信する手段とを備えたシステムが提供さ
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図10を参照しつ
つ本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1
は、本発明のマーケティング調査システムの一実施形態
による全体的なシステム構成を示す図である。Webサ
ーバ101は、本サービスの事業主体であるASP(ア
プリケーション・サービス・プロバイダ)業者(以下、
事業主)が管理運営する、本サービスを実現するための
各種サーバ機能を有するWebサーバである。インター
ネット網127に接続されている。本実施例では、スー
パーマーケット店舗を経営する企業である商店A及び商
店Bが、このマーケティング調査サービスをユーザとし
て利用する。
【0014】商店Aの分析結果閲覧端末111、及び商
店Bの分析結果閲覧端末117は、通常のパーソナルコ
ンピュータなどのコンピュータ端末であって、最終的
に、サーバから送信されるマーケティング分析結果デー
タをブラウザでもって閲覧するためのものである。これ
についての詳しい説明は後述する。
【0015】商店Aの店舗には、このマーケティング調
査によって顧客の購買行動を分析する対象となる商品陳
列棚を撮影するための撮影カメラ115が設置されてい
る。撮影カメラ115は、例えば無線LANのインター
フェイスを備えたデジタルビデオカメラであって、陳列
棚の前における様々な顧客の購買行動を連続的に撮影
し、赤外線通信によって商店Aの映像入力端末113に
画像データを送信する。映像入力端末113は、受信し
た画像データをインターネット経由で事業主のWebサ
ーバ101に送信する。図2は、商店Aにおける実際の
撮影状況、及び画像データ受信状況のイメージを示す図
である。映像入力端末113は、実際には事務室などの
店舗とは別の部屋に配置されている。図では各店舗に1
つの撮影カメラのみを示しているが、実際は、各店舗に
複数の撮影カメラを設置し、複数の商品陳列棚に対する
顧客の購買行動を調査することが可能である。図1にお
ける商店Bの撮影カメラ121、及び映像入力端末11
9は、それぞれ商店Aにおけるものと同様である。
【0016】図1において、分析者データベース103
は、事業主によってあらかじめ募集・登録された、画像
の分析を行う分析者123、125などのリストを登録
したデータベースである。図3は、この分析者データベ
ース103の内容を示す概念図である。図3から分かる
ように、分析者データベース103には、各分析者の住
所、電子メールアドレス、年齢、職業、得意分野などの
属性が登録されている。他に、分析者データベース10
3には、各分析者の分析作業に対する報酬を算定する資
料として、過去の分析作業実績などのデータが記録され
ている。
【0017】映像データベース105は、映像入力端末
113、119から送信された画像データをインターネ
ット及びWebサーバを介して受信し、蓄積する。分析
映像スケジュールデータベース107は、映像データベ
ース105に蓄積された映像のうち、分析処理を行う前
のものの各種属性を記録したものである。図4は、分析
映像スケジュールデータベース107の内容を示す概念
図である。ユーザ名やその店舗所在地(カメラ設置場
所)、対象陳列棚の商品の種類(分析対象キーワー
ド)、撮影時間などの属性が、各未分析画像データに対
して記録されている。後述するが、この分析映像スケジ
ュールデータベース107には、各画像データに対する
分析候補者の割り当てや、最終的に分析作業を担当する
ことになった分析者に関する情報なども加えられる。
【0018】次に、本実施形態によるマーケティング調
査方法の具体的な各プロセスについて説明する。以下の
実施形態では、初期状態において、ASP事業主による
画像データ分析者の採用・登録、及び商店Aと商店Bの
各店舗における画像データの蓄積は、既にある程度済ん
でいるものとする。
【0019】図5は、商店Aのマーケティング担当者に
よる、分析者を指定するプロセスのフローチャートであ
る。担当者は、パーソナルコンピュータなどの端末を起
動し(S201)、Webブラウザを使用して事業主の
本マーケティングサービスユーザ向けWebサイトにア
クセスする(S203)。パスワードを入力する(S2
05)と、当該Webサイトにアクセスした状態とな
る。次に、分析者指定画面へと移動する。分析者指定画
面では、以下に説明する分析者指定作業の各ステップを
行うことができるのであるが、この作業のための(CG
Iなどの)アプリケーションは、全てWebサーバ10
1に準備されており、ユーザ側の端末に必要なのはWe
bブラウザのみである。この指定アプリケーションを起
動した(S207)後、分析者に今回分析を依頼したい
画像データの内容(カメラ設置店舗所在地、カメラ番
号、撮影日・時間、陳列棚の商品種類など)を入力する
(S209)。
【0020】この入力結果は、Webサーバにおいて処
理され、分析映像スケジュールデータベース107の内
容(図4)に追加される(S211)。図4に示してい
る各項目のうち、*の印をつけた項目、すなわち、ユー
ザ名とカメラ設置場所(店舗の所在地)は、分析者の端
末に対しては表示しない。分析者が画像の店舗を知って
いる場合などに、分析者の主観を排除することが難しい
ということと、顧客のプライバシー保護を考慮するため
である。
【0021】次に、ユーザは、希望する分析者の条件を
分析者指定画面上に入力する。Webサーバはこの条件
を読み込んで、自動的に該当する登録分析者に向けて、
分析作業打診の電子メールを送信する(S213)。希
望する分析者の条件指定とは、例えば、食品の陳列棚に
対する顧客購買行動の画像であれば、食品の購買経験が
豊富な主婦経験者を指定するといったことである。
【0022】この作業打診電子メールに対して、所定の
期間内に、定員数を超える登録分析者からの名乗りがあ
った場合は、これらの分析候補者全員をとりあえず分析
映像スケジュールデータベース107に登録しておく
(S217)。このように定員数が満たされた場合は、
Webブラウザを終了するなど(S219)により、指
定作業を終了することができる(S221)。
【0023】作業打診電子メールに対して、所定の期間
内に、登録分析者からの名乗りが定員数に満たない場合
は、とりあえず名乗りのあった分析者を分析映像スケジ
ュールデータベースに記録された当該画像データに対し
て登録し(S223)、次に、前回よりも甘い条件で、
分析者希望条件を入力する。するとやはりWebサーバ
の処理に基づき、新たな条件に該当する登録分析者に向
けて作業打診電子メールが送信される(S225)。そ
して、所定の期間内に残りの定員数を超える登録分析者
からの名乗りがあった可動化を判断し(S227)、あ
った場合は、これらの分析者全員を分析映像スケジュー
ルデータベース107に登録しておく(S229)。ス
テップS227において、残りの定員数に満たない場合
には、ステップS223〜S227を必要なだけ繰り返
し、定員数を確保する。
【0024】次に、上記分析者指定プロセスにて指定さ
れ、分析映像スケジュールデータベース107に登録さ
れた分析者による、分析作業獲得プロセス(図6)につ
いて説明する。上記分析者指定プロセスでは、ユーザの
条件に見合う登録分析者が複数割り当てられただけで、
個々の映像をどの分析者が実際に分析するかについては
決定していない。
【0025】まず、登録分析者は、上記分析者指定プロ
セスにて打診に返答しておいた作業可能画像データの一
覧を見るために、自身の端末を起動し(S301)、W
ebブラウザを起動してインターネットに接続し(S3
03)、パスワードを入力して(S305)、作業獲得
のためのWeb画面にアクセスする(S307)。この
作業獲得プロセスを行うためのCGIなどを含むWeb
アプリケーションは、Webサーバに準備されているの
で、分析者の端末に必要なのはWebブラウザのみであ
る。
【0026】次に、分析映像スケジュールデータベース
107から、当該分析者に割り当てられている分析作業
可能画像リストが抽出され、表示される(S309)。
このとき、各画像データの短時間のデモ映像が表示され
る(S311)と好ましい。分析者が自分に向いている
画像かどうかなどの判断を容易に行うことができるから
である。
【0027】次に分析者は、作業可能リストから実際に
分析作業を行いたい画像を選択し、作業獲得申し込みの
入力を行う(S315)。申し込み作業を行わないと判
断する(S313)場合は、すぐにWebブラウザを終
了するなどしてこのプロセスを終了(S323)しても
よい。Webサーバは、受信した作業獲得希望の情報を
処理し、実際に当該分析者が作業可能な画像データにつ
いての確定通知を発信する(S317)。この作業確定
通知は、分析者に送信されるとともに、分析映像スケジ
ュールデータベース107に記録される(S319)。
分析作業画像を確保した分析者は、Webブラウザを終
了する(S321)などしてこのプロセスを終了(S3
23)する。
【0028】次に図7を参照して、分析者による分析作
業プロセスについて説明する。分析作業も、やはり分析
者端末のWebブラウザを介して行うことができる。必
要なWebアプリケーションは、Webサーバ101に
準備されている。分析者はまず、端末を起動し(S40
1)、Webに接続し(S403)、パスワードを入力
して(S405)、分析作業用のWeb画面にアクセス
する(S407)。
【0029】すると、分析可能映像スケジュールデータ
ベース107から抽出された、当該分析者の担当分の分
析対象画像リストが表示される(S409)。分析者は
このリストの中から一番最初に分析する画像データを選
択する(S411)。すると、映像データベース105
から当該画像データが送信される(S413)。ここ
で、当該画像データは、分析者端末に完全にダウンロー
ドしてしまうこととしてもよいが、プライバシーの保護
などの観点から、ストリーミング配信を行いつつ分析作
業を行い、画像データ自体を分析者が取得できないよう
にする方が好ましい。画像配信が開始されるといよいよ
分析作業の開始となる(S415)。
【0030】図8は、分析作業用Web画面の一例を示
すイメージ図である。画面左側には画像データ表示ウィ
ンドウ501が設けられている。このウィンドウ501
に表示される分析対象画像データは、ウィンドウの下方
に配置された進行管理ボタン503で再生や一時停止な
どの操作を行うことができる。なお、個々に表示される
顧客の映像(特に顔の部分)には、プライバシー保護の
観点から、濃度階調を低下させるなどの画像処理を行
い、分析者が個人を特定できないようにすることが好ま
しい。
【0031】分析者は、ある顧客が特徴的な購買行動を
示したところで、画像の再生を一時停止し、Web画面
右側の分析シート505にその内容を入力する。例え
ば、商品棚の前の顧客が、商品Fを手にして熟考したな
らば、分析シート505の分析事項の(2)商品情報の
欄に、商品名(商品F)を入力し、熟考のチェックボッ
クスにチェックする。その際、顧客の属性情報(人数、
性別、年齢層、見かけ)を同様にチェックしておく。ま
た、(5)の代表画像取込欄で、画像取得ボタンをクリ
ックすることにより、画像データ表示ウィンドウ501
で一時停止表示されている画像を縮小して取り込むこと
ができる。
【0032】1つの分析シート505に入力を終えた
ら、分析シート下方にある次分析シートのボタンをクリ
ックすると、新しいブランクの分析シート505が表示
され、入力済みの分析シートは自動的にWebブラウザ
に向けて送信される。送信された分析シートは、分析デ
ータベース109(図1)に蓄積される。このようにし
て、1つの特徴的行動ごとに1つの分析シートに入力
し、順次送信する。ここで、この例では「熟考」と「購
入」の2つの特徴的行動のみを入力することとしている
が、適宜さらに詳細な購買行動を入力できることとして
もよい。また、この例では、(3)不審行動というチェ
ックボックスを設けており、盗難などの疑いがある行動
についてチェックしておくこともできる。
【0033】なお、画面左側の画像データ表示ウィンド
ウ501は、その商品陳列棚表示部分(ディスプレイ上
のピクセル位置)に、その位置に配置されている商品の
属性情報(名前など)が対応付けられる。具体的には、
ある顧客が手に取った商品が画面上で判別し難いときに
は、画面上で当該商品の陳列部分をクリックすれば、そ
の商品名がポップアップ式に表示される。このポップア
ップ表示商品名507は、分析シートの(2)商品情報
欄に自動的に入力されるので、キーボードによるテキス
ト入力の手間が省けて便利である。かつまた、より正確
に個々の商品名を記録することができるため、商品ごと
の顧客の関心を分析し、より詳細なマーケティング戦略
立案を可能にする。
【0034】図9は、図8と同様に分析作業用Web画
面の一例を示すイメージ図であるが、分析対象となる顧
客が複数存在している場合の例である。この場合は、分
析シートに記載される分析事項が、どの顧客群を対象に
したものであるかを明らかにするために、画像データ表
示ウィンドウ501にてある顧客群を特定できるように
なっている。具体的には、マウスでドラッグすることに
より、特定の顧客群を曲線で囲むことができる。囲んだ
顧客は、その分析シートの時間には同じ購買行動を示し
た顧客群であり、分析シートの(1)のお客様情報欄を
「複数」としてその人数をチェックし、(2)の商品情
報において手にした商品に対する行動をチェックする。
(5)の代表画像表示欄には曲線付きの代表画像が取り
込まれるので、多数存在する顧客のうち、どの顧客群が
分析対象であるのかがよく分かる。
【0035】以上のように、分析Web画面にて分析作
業を終えた分析者は(図7、S417)、分析終了ボタ
ンをクリックして全ての分析データを分析データベース
109に登録する(S419)。Webサーバ101は
これを受けて、分析者データベース103内の、当該分
析者の作業時間及び分析シート枚数累計データを更新す
る(S421)。
【0036】次にWebサーバ101は、当該分析者の
分析実績データを資料として、今回の作業報酬を算定す
る(S423)。ここで、作業報酬の算定には、各作業
者の分析スキルや分析作業実績を反映させることが望ま
しい。例えば、分析者データベース103に記録された
分析スキルや分析作業実績に応じて、作業の基本報酬や
分析シートごとの出来高給に所定の倍率を掛けて合計報
酬額を算定する。
【0037】次に分析者は、別の画像データを続けて分
析するか否かの判断を行い(S425)、作業を終了す
る場合は、Webブラウザを終了し(S427)、作業
を終える(S429)。引き続き別の画像を分析する場
合は、S409のステップに戻り、以降の各ステップを
繰り返す。
【0038】次に、図10のフローチャートを参照し
て、ユーザによる分析結果の閲覧プロセスについて説明
する。この分析結果閲覧も、やはりユーザ端末のWeb
ブラウザを介して行うことができる。必要なWebアプ
リケーションは、Webサーバ101に準備されてい
る。ユーザの担当者はまず、端末を起動し(S60
1)、Webに接続し(S603)、パスワードを入力
して(S605)、閲覧作業用のWeb画面にアクセス
する(S607)。
【0039】まず、分析結果の閲覧を行う上で、分析対
象であった原画像データを再生して見るか否かの判断を
行い(S609)、原画像データを再生する必要がない
と判断した場合は、次に、分析結果の閲覧を行うか否か
の判断を行う(S611)。そして分析結果の閲覧を行
う場合は、Web画面に分析済みの分析結果リストが表
示されるので、その中から所望の分析結果を選択する
(S613)。選択した分析結果が、分析データベース
109から抽出され、Webサーバにより送信される
(S615)。
【0040】次にユーザ担当者は、個別表示もしくは集
計表示の判断を行う(S617)。個別表示では、分析
者の作成した分析シートが一枚ずつ表示される。集計表
示では、全分析シートをもとにWebサーバにて適宜集
計処理した結果のみが表示される(S633)。ここ
で、集計方法としては例えば、顧客の性別、年齢別商品
関心度ランキングや、商品別集客種類ランキングなど、
様々なものが作成可能であり、ユーザの選択(S63
1)に応じて該当する集計結果が送信される。
【0041】個別表示を選択した場合には、分析シート
ごとに顧客行動状況が表示される。表示形式は、図8又
は図9に示した画面右側の分析シートと同様のものであ
る。ただし、図8の分析シートの上部に設けられた分析
者氏名などの情報は、ユーザに対しては開示されないこ
ととすることが好ましい。また、個別表示では、ある時
点の分析シートを特に詳細に調べたいときに、詳細映像
閲覧要求(S623)を行うことができる。この要求を
行うと、例えば当該分析シートの時点の前後30秒にお
ける原動画像が、ユーザ端末に向けてストリーミング配
信され(S635)、表示される(S637)。
【0042】ステップS609において、分析結果の原
画像に対する閲覧要求を行ったときには、まず閲覧可能
な原画像のリストが表示され、所望の原画像を選択する
(S639)。すると、映像データベース105から当
該原画像がストリーミング配信され(S641)、表示
される(S643)。原画像の閲覧が終了した後、個別
表示もしくは集計表示の分析結果を参照したい場合に
は、分析結果の閲覧継続要求を行い(S625)、ステ
ップS609へと戻る。
【0043】分析結果の閲覧プロセスが最終的に終了し
た際には、Webブラウザを終了し(S627)、完結
させる(S629)。
【0044】以上説明してきた上記実施形態において
は、分析者の募集・採用は事業主が行うこととしたが、
ユーザ企業がこれに参加もしくはこれを担当することと
してもよい。本発明における分析作業は、高度な専門知
識やパーソナルコンピュータなどの端末作業に対する特
別な熟練などは必要としないため、在宅の主婦や高齢者
などを活用することが好ましい。
【0045】また、本発明のマーケティング調査の対象
としては、上記実施形態のような商店における顧客の購
買行動過程と属性に限るものではなく、博物館などの来
館者の絵画閲覧行動とその属性、学習塾の教室における
生徒達の反応と属性、通行量調査における歩行者の行動
と属性などにも適用することが可能である。
【0046】以上の様に、本発明の実施の形態によれ
ば、コンピュータネットワークを利用し、分析者の目視
に基づく詳細な画像分析作業を行うことにより、顧客の
購買に至る行動過程や、顧客群の人数や服装などの詳細
な属性情報を緻密に分析することができ、その結果を利
用して高度なマーケティング戦略を立案することができ
る。
【0047】分析者の作業報酬額算定の際に、分析者デ
ータベースに記録された分析者のスキルや分析作業実績
などを反映させる実施形態においては、同様の作業を遂
行した場合でも分析者ごとに個別に報酬額を評価するこ
とによって、分析者のインセンティブを高めることがで
きる。
【0048】分析者による分析画面のインターフェイス
は、基本的にマウスなどのポインタのみで操作可能であ
り、情報処理の高いスキルを有しない作業者でも容易に
作業を行うことができる。また、分析画面インターフェ
イスの画像データ表示ウィンドウにおいて、画像ピクセ
ル位置と売り場の商品位置情報とが対応付けられている
場合は、マウスで画像上の商品位置をクリックするだけ
で実際に配置されている商品に関する情報を表示させる
ことができ、便利である。
【0049】
【発明の効果】本発明のマーケティング調査方法、及び
サーバによれば、分析作業を自動化せずに分析者の目視
による作業により実現したので、顧客の購買行動の過程
をも詳細に調べることができるとともに、人数や服装な
ど詳細な購買者属性情報をも関連付けて分析することが
でき、高度なマーケティング戦略を立案することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の概略システム構成を示
すブロック図である。
【図2】 本発明の一実施形態における、購買者の撮影
方法を示す概略図である。
【図3】 本発明の一実施形態における、分析者登録デ
ータベースの内容を示す概念図である。
【図4】 本発明の一実施形態における、分析映像スケ
ジュールデータベースの内容を示す概念図である。
【図5】 本発明の一実施形態における、分析者指定プ
ロセスのフローチャートである。
【図6】 本発明の一実施形態における、分析者の作業
獲得プロセスのフローチャートである。
【図7】 本発明の一実施形態における、分析者の分析
作業プロセスのフローチャートである。
【図8】 本発明の一実施形態における、分析作業用W
eb画面の一例を示すイメージ図である。
【図9】 分析対象顧客が複数である場合の、分析作業
用Web画面の一例を示すイメージ図である。
【図10】 本発明の一実施形態における、ユーザによ
る分析結果閲覧プロセスのフローチャートである。
【符号の説明】
101 Webサーバ 103 分析者データベース 105 映像データベース 107 分析映像スケジュールデータベース 109 分析データベース 111 商店Aの分析結果閲覧端末 113 商店Aの撮影カメラ 115 商店Aの映像入力端末 117 商店Aの分析結果閲覧端末 119 商店Aの撮影カメラ 121 商店Aの映像入力端末 127 インターネット網 501 画像データ表示ウィンドウ 505 分析シート 507 ポップアップ式表示商品名

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータネットワークを利用したマ
    ーケティング調査方法であって、 サーバが、顧客の行動を撮影した映像をもとに顧客行動
    画像データを作成するステップと、 前記サーバが、前記顧客行動画像データを分析者の端末
    に送信するステップと、 前記サーバが、前記分析者による前記顧客行動画像デー
    タの分析から得られる画像分析結果データを分析結果デ
    ータベースに登録するステップと、 前記サーバが、前記分析結果データベースに登録された
    前記画像分析結果データに基づきマーケティング情報を
    作成するステップと、 前記サーバが、前記マーケティング情報をユーザの端末
    に送信するステップとを有することを特徴とするマーケ
    ティング調査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマーケティング調査方
    法において、さらに、前記サーバが、前記分析者の分析
    作業スキルや作業経験などの能力に応じて当該分析者の
    作業報酬額を定めるステップを有することを特徴とする
    マーケティング調査方法。
  3. 【請求項3】 顧客の行動を撮影した映像をもとに顧客
    行動画像データを作成する手段と、 前記顧客行動画像データを分析者の端末に送信する手段
    と、 前記分析者による前記顧客行動画像データの分析から得
    られる画像分析結果データを登録する分析結果データベ
    ースと、 前記分析結果データベースに登録された前記画像分析結
    果データの内容からマーケティング情報を作成する手段
    と、 前記マーケティング情報をユーザの端末に送信する手段
    と、 を備えたマーケティング調査のためのシステム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のマーケティング調査の
    ためのシステムにおいて、前記顧客行動画像データは店
    舗の売り場を撮影した画像データであって、この売り場
    撮影画像データと、この撮影画像データに含まれる商品
    の属性情報とを前記分析者の前記端末に送信する手段を
    更に備えており、前記売り場撮影画像データが前記端末
    のディスプレイ上に表示された際に、操作入力により前
    記商品が指定されると当該商品の前記属性情報が表示さ
    れるべく、前記売り場撮影画像データと前記商品属性情
    報とが関連づけられていることを特徴とするシステム。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載のマーケティン
    グ調査のためのサーバにおいて、さらに、サーバが、前
    記分析者の分析作業スキルや作業経験などの能力に応じ
    て分析者の作業報酬額を定める手段を有することを特徴
    とするシステム。
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