JP2003064564A - 吸水材 - Google Patents

吸水材

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JP2003064564A
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cloth
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fibers
layers
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Kazunori Aiyama
和則 相山
Kiyoshi Kobayashi
潔 小林
Tomoshige Sugino
知重 杉野
Hideyuki Yamamoto
英行 山本
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Shiga Shokusan Inc
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Toray Industries Inc
Shiga Shokusan Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水分の漏れ、濡れ感、水分のシミ出しがなく、
優れた着用感が得られ、また洗濯が可能で繰り返し使用
できる吸水材を提供すること。 【解決手段】繊維より成る布帛状吸水材であって、布帛
は100cm2 あたりの空隙量が10cc以上、厚さが
1から10mmで、布帛を構成する主たる繊維は合成繊
維であり、太さが0.01dtexから2dtexであ
ることを特徴とする吸水材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維で構成され、
吸水性が優れた吸水材に関し、さらに詳しくは、病院や
家庭で使用されるおしめ、衣服、雑貨に使用される吸汗
材などの用途に好適な吸水材、また水等の液体を入れた
容器の包装材にに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より使用されている吸水材はアクリ
ル系高分子吸収体を主体としたものであり、水分の吸収
量は多いのであるが、使用後は再利用できず産業廃棄物
として扱われていた。また再利用のできる布帛よりなる
吸収体は水分吸収量が少なく、表面が濡れた状態とな
り、不快感を与える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの従
来の問題を解決し、水分吸収量、濡れ感、再利用性に優
れた吸水材を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。
【0005】すなわち、繊維より成る布帛状吸水材であ
って、布帛は100cm2 あたりの空隙量が10cc以
上、厚さが1から10mmで、布帛を構成する主たる繊
維は合成繊維であり、太さが0.01dtexから2d
texであることを特徴とする吸水材である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の吸水材は、繊維よりなる
布帛状のもので構成されている。
【0007】該布帛状とは、不織布状、織物、編み物等
のシート形状を呈しているものをいい、これら形態を呈
するものであれば使用できる。中では、不織布状のもの
が、厚さ、空隙量など容易に変更できる上、価格的にも
有利であるので好ましい。かかる布帛は、繊維と空隙に
より構成されるが、吸水性を良くするためには空隙と単
繊維の表面積を多くして毛細管現象によって水分を保持
するようにすることが必要である。
【0008】布帛状吸水材は、空隙量が10cc/10
0cm2 以上を有するものであることが必要である。空
隙量は、布帛の容積から繊維の占める容積を差し引いた
値で示される。すなわち、毛細管現象により水分が吸収
された量となるわけで、多ければ多いほど良い。
【0009】経験的に10cc/100cm2 未満であ
れば空隙量が少なく吸水する状態とならず、例えば、お
しめ用とした場合液体の漏れが生じるので使用すること
ができない。1回あたりの尿量は150ccから200
ccであり、2回分以上に当たる最大空隙量は500c
c/100cm2 まであれば効果的に十分である。これ
以上になれば、空間が多すぎて毛細管現象がなくなりま
た押さえたときに圧縮量が大きいため含んだ水分を押し
出すこととなり好ましくない場合がある。
【0010】布帛状吸水材の空隙量とは、次の式で表わ
されるものである。
【0011】 布帛の空隙量=布帛の容積−布帛を構成する繊維の容積 布帛の容積は、布帛状吸水材を重ねて厚さ5cm以上、
サイズはタテ・ヨコ10cm以上をサンプルとし、初め
皺などの余分な空隙を除くため10g/cm2の荷重を
加えて予備圧縮した後、0.5g/cm2 の荷重を加え
て厚さ、タテ・ヨコのサイズを測定し、算出する。また
布帛を構成する繊維の容積は、布帛の重量と容積を測定
し、所定の繊維の比重から算出するものである。
【0012】布帛状吸水材の厚さは、扱い性からは薄い
ほど良いが、空隙量からは厚い方がよい。少なくとも1
mmはあることが必要で、好ましくは最大20mmまで
である。1mm以下では空隙量が少なく従って吸水量が
少なく使用することはできない。また20mm以上では
空隙量は大きく吸水量も多くなるが、扱い性、着用時の
違和感、価格の面から使用できない。最も好ましいのは
3から15mmである。
【0013】布帛状吸水材の比重は0.07〜0.5g
/ccの範囲が好ましい。0.07g/cc未満では空
隙量は多くなるが、毛細管現象による水分の保持および
圧縮率が多くなることによる押さえたときの水分のしみ
出しが多くなるので好ましくない。また0.5g/cc
以上は逆に繊維占有空間が多く、水分保有量が少なくな
り、重く、硬く、高価となるので好ましくない。最も好
ましい範囲は0.1〜0.4g/ccである。
【0014】布帛状吸水材の圧縮率30%以下でなくて
はならない。30%以上では布帛が水分を含んだときに
指などで押さえると凹んで空隙量が少なくなり、その分
水分がしみでることとなり本発明の目的にそぐわないも
のとなる。また全く圧縮しない物は硬すぎて使用上問題
となるので好ましくは2%までである。
【0015】圧縮率の測定は、布帛状吸水材を重ねて5
cm以上をサンプルとし、初め皺などの余分な空隙を除
くため10g/cm2 の荷重を加えて予備圧縮した後、
0.5g/cm2 の荷重を加えて厚さを測定しT1と
し、その後10g/cm2 を加えて厚さを測定しT2と
して次の式にて算出する。
【0016】 圧縮率(%)=(T1−T2)×100/T1 布帛状吸水材は、主として構成するのは合成繊維である
ことが必要である。天然繊維の場合は繊維自身が吸水す
るため繊維自身に濡れ感が生じ、使用時に不快を覚え、
また繰り返し使用する際洗濯による劣化が早い。
【0017】また、アクリル系高分子吸水体は洗濯がで
きないため使い捨てとなるので産業廃棄物問題が生じる
から好ましくない。
【0018】ただし、複数層として使用する場合は中心
層に吸水吸湿性のある天然繊維、例えば木綿・羊毛・麻
などの布帛を使用することはかかる問題は生じにくくな
り使用することが可能である。
【0019】合成繊維は、ポリエステル、ポリアミド、
アクリル、ポリプロピレンおよびポリエチレンなどのい
ずれも使用することができる。
【0020】繊維の太さは重要で、細い方が繊維表面積
が多くなり、また繊維間に生じる空間が小さくなるため
毛細管現象が有効に利用でき水分の保持が良くなるので
好ましい。0.01dtexから2dtexが使用で
き、これより細いと水分の保持が良すぎ、洗濯性、乾燥
性が悪くなり使用することはできない。また単繊維に剛
性がないので空隙の保持性が悪くなる問題も生じる。2
dtex以上は太すぎるため繊維相互が生じる空間が大
きくなり水分の保持が悪くなると同時に使用中水分の移
動が起こり易くなり水分のしみ出しが生じる。
【0021】かかる繊維の断面は、中実、中空、T型、
扁平、涙型などいかなる断面のでも使用することができ
る。特に繊維表面積が大きくなるものが好ましく、T
型、Y型、H型、π型、涙型など複雑な断面は水分の保
持が良く特に好ましい。
【0022】布帛状吸水材の構造は、不織布状、織物、
編み物等いずれでも良いが、価格、扱い易さ、均一な空
隙量を得るためには不織布状のものが好ましい。不織布
状として得るための繊維の結合はニードルパンチ、ウオ
ーターパンチ、熱固定、接着剤などいずれの方法でも良
い。1dtex以下の細い繊度の繊維を得る手段として
はメルトブロー、スパンボンド、海島繊維を利用した海
部分を薬液溶出して得る繊維、複合繊維を高圧水流によ
り繊維を分割して得る繊維などいずれのものでも使用で
きる。
【0023】好ましくは複合繊維である単繊維を高圧水
流による分割する手段によるものであり、安定した不織
布構造物と、複合繊維を複数に分割する作業が一度に完
了するので低価格で布帛を得ることができる。単純に細
い繊維をそのまま不織布とする方法は加工上、特にカー
ド機通過に問題が出やすいので好ましくない。
【0024】また、長繊維不織布であるメルトブローは
細繊度を得ることができるが、吸水材として好ましい素
材であるポリエステルとかナイロンは複雑な技術が必要
となりまた洗濯耐久性の点で好ましくない。さらに海島
複合繊維による海溶出方式は細い繊維を得ることはでき
るのであるが、加工工程が複雑で高価となるので好まし
くない。かかる水流分割複合繊維はできるだけ低い水圧
で分割、交絡できることが好ましいが50kg/cm2
以上は必要で、未満は低水圧で分割することができる繊
維が必要となり、繊維をカード機で開繊シート状とする
際とか原綿作成時延伸行程で分割が起こり、製品と成す
ことはできない。最大250kg/cm 2 程度で、これ
以上は布帛が締まりすぎて空隙量が少なくなるので好ま
しくない。
【0025】水分の吸着をさらに良くするために、吸水
剤を繊維の表面に付着させるのがよい。シリコーン系、
ポリエステル系、ポリアミド系などの吸水剤を接着剤に
より繊維表面に付与する。吸水性を得ることができるも
のであればどのようなものでも使用することができる。
性能は、JIS 1096の吸水性測定法B法バイレッ
クによる吸水性が50mm以上あれば有効で、50mm
未満では水分の拡散が悪く、吸水性が悪くなり、水分の
漏れが生じやすくなる。
【0026】さらに布帛状吸水材を構成する繊維に抗菌
性が付与されていることが好ましい。たとえば大腸菌と
か黄色ブドウ状球菌の繁殖を防止するため有機、無機等
の抗菌剤を付与しておくのがよい。抗菌性のあるものは
いずれのものでも使用できるが、有機物では、第四級ア
ンモニュウム塩化合物、クロルヘキシジンなど、無機物
では銀ゼオライト、硫化銅等が使用できる。また、抗菌
性を付与することは、菌の発生するにおいを防止するこ
とができるので好ましい。かかる抗菌剤の付与手段は、
合成繊維への練り混み、後加工時に接着剤とともに表面
に付着させる方法が提案できるが、いずれの付与方法で
もよい。抗菌性の測定は繊維製品新機能評価協議会で規
定する統一試験方法による測定で、静菌活性値で2以上
あればよい。
【0027】布帛状吸水材は、複数層で構成されている
ことが好ましい。
【0028】本発明において、本発明に係る布帛状吸水
材は単独層で使われる場合もあるものであるが、ここで
言う複数層とは、同種類の層を重合積層したり、また構
成する繊維の太さを変えた層と組み合わせたりすること
を言うものである。布帛状吸水材が複数層で構成されて
いると、製品の要求吸水量に応じ積層層数の調整ができ
るので、容易に吸水量対応ができるために好ましい。層
数は細かく対応できるよう2層から20層が採用でき
る。
【0029】表面層を構成する合成繊維は、他の層より
太い繊維で構成されていることが好ましい。吸水した
際、水分は毛細管現象により太い繊維で構成された層を
素早く通過し、単繊維表面積の大きい細い繊維で構成さ
れた層に吸収される。布帛が単一層の場合は水分が飽和
状態となると表面が濡れた状態となりたとえばおしめ用
途等は不快感となる。さらに表面層に太い繊維を配置す
ることにより濡れ感は少なくなるので好ましい。かかる
表面層を構成する繊維の太さは他の層よりも2倍以上の
太さがあれば有効となる。かかる複数層の結合は積層
し、ニードルとか水流によるパンチ、接着剤での接着、
縫製による結合などいずれの結合法でも利用できる。
【0030】さらに濡れ不快感をなくするために吸水布
帛層に加え、独立した布帛が重合していることが好まし
い。ここで言う独立布帛とは吸水布帛とは全く異なった
布帛を吸水布帛と重ねて構成するもので、例えば、濡れ
感防止の機能を有するものなどが好適なものである。か
かる独立布帛は、織物、編み物、不織布等のうちいずれ
の形態でも使用でき、フイルム状は不適当である。
【0031】特に編み物が柔らかさの点で好ましく使用
できる。素材は天然繊維のような吸水性があるものは洗
濯後の乾燥に時間がかかり、また濡れ感が残るため好ま
しくなく、合成繊維の方が好ましい。また吸水布帛層が
水分を早く吸収できるように独立布帛は通気量が多い方
が良く、300cc/cm2 /sec以上あることが好
ましく、以下では水分の透過が阻害されるので良くな
い。多い方が良いがあまり多いと吸水布帛層が人体と接
触し濡れ不快感となるので、5000cc/cm 2 /s
ec程度までが好ましい。
【0032】通気量の測定方法はJIS L1096の
通気性測定A法による。
【0033】また独立布帛は濡れ不快感をさらに少なく
するため、表面層と他の層が異なる繊維又は構造になっ
ていることがさらに好ましい。たとえば表面層が水分の
透過をさせ易いように太い繊維で構成されて粗な構造と
し、他の層は細い繊維で構成して密な構造とし、表面層
に接触した水分は表面層を早く通過し、他の層はこれを
吸収拡散するので濡れ感は改善すると同時に水分移行が
早く行われる。
【0034】また、他の濡れ感回避手段として、布帛状
吸水材と人体が接触しないようにメッシュ状布帛を介在
させることが好ましい。さらにはかかるメッシュ状布帛
は撥水性を付与することが好ましい。
【0035】かかる独立した表面布帛は布帛状吸水材の
片面に部分的に結合されているが、反対面である裏面に
結合され、サンドイッチ状となっていても良い。
【0036】撥水レベルはJIS L1092「繊維製
品の防水試験方法」のA法、スプレー法による2級以上
あれば使用できる。
【0037】撥水剤はシリコーン、フッ素などいずれの
撥水剤も使用できるが、耐久性からフッ素系が好まし
い。撥水剤の付与方法は接着剤と混合し繊維表面に付け
る方法が好ましい。
【0038】両層は部分的に結合されていることが必要
で、縫製などの方法で周辺部又は周辺部の一部、さらに
は内面の一部をキルテイングなどの方法で縫製するのが
よい。
【0039】かかる縫い糸も水分を吸収しやすく、非吸
水層と同様濡れ不快感の対象となるので表面に位置する
こととなる糸も上記撥水加工されていることが好まし
い。
【0040】液体を入れるための容器の包装材として使
用する場合、水分を含ませて保水させ、液体容器を包装
すると水の蒸発潜熱により容器内の液体の温度を低下さ
せることができる。包装しないものに比べて、例えば5
度から9度の温度差となる。
【0041】本発明に係る吸水材の一例を図面によって
さらに詳しく説明する。
【0042】図1は、本発明の吸水材の一例を示す概念
断面図である。複数層で構成された布帛状吸水材1と濡
れ感を回避する独立した布帛2が重合されて縫い糸3に
より部分的に結合されているものである。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに詳しく
説明する。 実施例1 ポリエステルとナイロンの複合繊維で断面がミカン型
で、実の部分がナイロン、実と実の間の隔離部分にポリ
エステルを配置した実が6個、実を隔離する部分が1個
の7分割であるトータル太さ1.9dtex、38mm
の繊維をカード機にかけ開繊してシートを作成した。か
かるシートを積層重合しウオータージェットパンチ機に
よりプレパンチとして水圧20kg/cm2 で表裏各1
回行い、次いで水圧100kg/cm2 表裏各2回の合
計6回通過させた。
【0044】さらにポリエステル系とポリアミド系吸水
剤および接着剤の水溶液に浸漬し、乾燥時の吸水剤の付
着量が重量比で2%となるように絞った後乾燥機により
乾燥させ本発明布帛状吸水材を作成した。分割後の単繊
維太さはナイロン部分が0.2dtx、ポリエステル部
分が0.57dtxである。
【0045】独立した布帛としてポリエステル糸55d
tx12フィラメントと55dtx46フィラメントの
2種類の糸を使い、トリコット編み機にて前者が裏面、
後者が表面に来るよう編み立てを行った。
【0046】かかる布帛状吸水材と独立した布帛をサイ
ズ幅25cm、長さ60cmに裁断して積層し、周辺を
ポリエステルマルチフィラメント糸20綿番手にフッ素
系撥水剤を0.5%付与した縫い糸を使って四周辺を縫
製し一体化して本発明の布帛状吸水材を作成した。 比較例 ポリエステル繊維3.3dtx、51mm単一成分繊維
をカード機にかけ開繊してシートを作成した。かかるシ
ートを積層重合しニードルパンチ機により吸水材布帛を
作成した。かかる布帛をサイズ幅25cm長さ60cm
に裁断して比較例吸水剤を作成した。
【0047】
【表1】
【0048】実施例と比較例の性量と性能を表1に示し
た。
【0049】また、おしめとして実用した結果、本発明
品は濡れ感を全く覚えず、濡れたまま着座しても水分の
シミ出しがなく使用できたのに対し、比較例は水分の漏
れが生じ、着座時においてしみ出しが激しくまた濡れ感
も相当な状態であった。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、例えばおしめとして使
用した場合水分の漏れがなく、濡れ感を覚えず、また着
座に置いても水分のシミ出しがなく快適に使用でき、ま
た繰り返し洗濯もできるため経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る布帛状吸水材の一例構造を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
1:布帛状吸水材 2:独立した布帛 3:縫い糸
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 65/40 B65D 81/26 K 4L047 81/26 81/28 C D06M 15/59 81/28 A41B 17/00 Z D06M 15/507 D06M 101:16 15/59 15/507 Z // A41B 17/00 A41B 13/02 B D06M 101:16 (72)発明者 小林 潔 大阪市北区堂島1丁目6番20号 東レ株式 会社大阪事業場内 (72)発明者 杉野 知重 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 滋賀殖 産株式会社内 (72)発明者 山本 英行 滋賀県大津市大江1丁目1番1号 東レ株 式会社瀬田工場内 Fターム(参考) 3B029 BA03 BA05 BA14 BD22 HA01 HB03 HB05 3E067 AA03 BA17A BB15A BB16A BB25A CA09 CA30 GB09 3E086 AD30 BA04 BA15 BA18 BA24 BB45 BB90 4C098 AA09 CC03 DD10 DD25 DD26 DD28 4L033 AB04 AC03 AC07 AC10 CA17 CA22 CA45 CA55 4L047 AA12 AA13 AA19 AA27 AB08 BA04 CA04 CA05 CA20 CB10 CC04 CC16 DA00

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維より成る布帛状吸水材であって、該布
    帛状吸水材は100cm2 あたりの空隙量が10cc以
    上、厚さが1mm〜20mmで、該布帛状吸水材を構成
    する主たる繊維は、合成繊維であって太さが0.01d
    texから2dtexであることを特徴とする吸水材。
  2. 【請求項2】吸水剤が、布帛状吸水材の構成繊維の表面
    に付着していてバイレック法による吸水性が50mm以
    上であることを特徴とする請求項1記載の吸水材。
  3. 【請求項3】布帛状吸水材の圧縮率が、30%以下であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の吸水材。
  4. 【請求項4】布帛状吸水材を構成する繊維が、複合繊維
    を出発原料とするものであり、50kg/cm2 以上の
    水圧処理により複数繊維に分割されてなることを特徴と
    する請求項1から3のいずれかに記載の吸水材。
  5. 【請求項5】布帛状吸水材を構成する合成繊維が、抗菌
    性を有していることを特徴とする請求項1から4のいず
    れかに記載の吸水材。
  6. 【請求項6】布帛状吸水材は、同種類の層が複数層重合
    されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか
    に記載の吸水材。
  7. 【請求項7】布帛状吸水材が、構成する繊維の太さが異
    なった複数層で構成され、吸水材の表面層を構成する繊
    維は、他の層の構成繊維よりよりも太い繊維で構成され
    ていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記
    載の吸水材。
  8. 【請求項8】布帛状吸水材の表面層には、独立した布帛
    が位置していて該独立した布帛が通気量300cc/c
    2 /sec以上のものであり、それらが全体として請
    求項1から7のいずれかに記載の吸水材を成しているこ
    とを特徴とする吸水材。
  9. 【請求項9】布帛状吸水材の表面層には、独立した布帛
    が位置していて、該独立した布帛は複数層で構成され、
    該複数層は該複数層における表面層と他の層とは異なっ
    た構造のもので、該複数層における表面層は他の層より
    構成する繊維が太く、それらが全体として請求項1から
    8のいずれかに記載の吸水材を成していることを特徴と
    する吸水材。
  10. 【請求項10】布帛状吸水材の表面層には、独立した表
    面布帛が位置してかかる独立布帛は撥水性を有している
    ものであり、それらが全体として請求項1から9のいず
    れかに記載の吸水材を成していることを特徴とする吸水
    材。
  11. 【請求項11】布帛状吸水材と独立した表面布帛を結合
    する手段が縫製であり、該縫製に用いられている縫い糸
    が撥水加工されたものであることを特徴とする請求項1
    から10のいずれかに記載の吸水材。
  12. 【請求項12】吸水材が、おしめ用のものである請求項
    1から11のいずれかに記載の吸水材。
  13. 【請求項13】吸水材が、液体を入れるための容器の包
    装材であることを特徴とする請求項1から11のいずれ
    かに記載の吸水材。
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