JP2003064315A - メタリック塗料組成物 - Google Patents

メタリック塗料組成物

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JP2003064315A
JP2003064315A JP2001254392A JP2001254392A JP2003064315A JP 2003064315 A JP2003064315 A JP 2003064315A JP 2001254392 A JP2001254392 A JP 2001254392A JP 2001254392 A JP2001254392 A JP 2001254392A JP 2003064315 A JP2003064315 A JP 2003064315A
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aluminum
metallic
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aluminum alloy
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JP2001254392A
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Kazuhiko Yokoe
一彦 横江
Katsuhiro Minami
勝啓 南
So Fujieda
宗 藤枝
Yutaka Masuda
豊 増田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイライト部分の輝度を低下させることな
く、シェード部分の光輝感にすぐれたキラキラとしたメ
タリック塗膜を形成しうるメタリック塗料組成物を提供
すること。 【解決手段】 ニッケル、マグネシウム、スズ、銅、マ
ンガン、チタン及び銀から選ばれる1種又は2種の金属
1〜20重量%とアルミニウム99〜80重量%とから
なるアルミニウム合金のフレークをメタリック顔料とし
て含有してなることを特徴とするメタリック塗料組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ハイライト部分の
輝度を低下させることなく、シェード部分の光輝感にす
ぐれたキラキラとしたメタリック塗膜を形成しうるメタ
リック塗料組成物に関する。 【0002】 【従来の技術とその課題】メタリック顔料としてアルミ
ニウムフレークを含有するメタリック塗料は、自動車外
板部のメタリック塗膜形成用塗料として広く使用されて
いる。アルミニウムフレークの組成は、通常、アルミニ
ウム含有率が99.7重量%以上のものが殆どである。
このものは、比較的軟質であるために、粒子状のアルミ
ニウムをボールミルなどで叩き伸ばすことによってフレ
ーク状に容易に成型することができる。かくして得られ
るアルミニウムフレークは、厚さが薄く(通常、0.3
〜0.5μmの範囲内)、偏平状であって折り曲がって
いるものは少なく、しかも粒子表面は平滑性にすぐれて
いる。 【0003】このようなアルミニウムフレークを含有す
るメタリック塗料により形成されるメタリック塗膜は、
ハイライト部分はキラキラとして光輝感にすぐれている
が、シェード部分は光輝感が低下し黒っぽく見えること
がある。つまり、見る角度によって塗膜のキラキラ感が
変化し、特にシェード部分での光輝感の低下は美感性を
損なうために、ハイライト部分及びシェード部分共に、
光輝感にすぐれたキラキラとしたメタリック塗膜を形成
するメタリック塗料組成物の開発が強く要求されてい
る。 【0004】ハイライト部分の輝度を低下させずに、シ
ェード部分の光輝感を向上させる方法として、肉厚(例
えば、0.7μm以上)のアルミフレークを使用するこ
とがあげられるが、そのような肉厚のアルミフレークを
用いると、自動車外板部のメタリック塗膜の膜厚は通常
約15μm程度であるので、塗膜中でアルミフレークが
層状に重なると塗面からはみ出し、表面粗度が大きくな
り平滑性を低下させる原因となるので好ましくない。一
方、肉厚のアルミフレークが重ならないようにその配合
量を少なくすると、シェード部分のキラキラを向上させ
ることが困難となる。 【0005】本発明の目的は、肉厚のメタリック顔料を
使用することなく、且つハイライト部分の輝度を低下さ
せずに、シェード部分の光輝感を向上させることのでき
るメタリック塗料を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、今回、或る種の特定の金属との合金アルミニウ
ムのフレークをメタリック顔料として使用することによ
り、上記の目的を達成することができることを見出し、
本発明を完成するに至った。 【0007】かくして、本発明によれば、ニッケル、マ
グネシウム、スズ、銅、マンガン、チタン及び銀から選
ばれる1種又は2種の金属1〜20重量%とアルミニウ
ム99〜80重量%とからなるアルミニウム合金のフレ
ークをメタリック顔料として含有してなることを特徴と
するメタリック塗料組成物が提供される。 【0008】以下に、本発明のメタリック塗料組成物
(以下、「本組成物」という)についてさらに詳細に説
明する。 【0009】 【発明の実施の形態】本組成物は、ニッケル、マグネシ
ウム、スズ、銅、マンガン、チタン及び銀から選ばれる
1種又は2種の金属1〜20重量%とアルミニウム99
〜80重量%とからなるアルミニウム合金のフレーク
(以下、「アルミ合金フレーク」という)をメタリック
顔料として含有してなることを特徴とするメタリック塗
料組成物である。 【0010】本組成物で使用されるアルミ合金フレーク
は、ニッケル、マグネシウム、スズ、銅、マンガン、チ
タン及び銀から選ばれる1種又は2種の金属1〜20重
量%、好ましくは5〜15重量%と、アルミニウム99
〜80重量%、好ましくは95〜85重量%とからなる
アルミニウム合金をフレーク状に調製したものである。
具体的には、例えば、坩堝にアルミニウムのインゴット
と、ニッケル、マグネシウム、スズ、銅、マンガン、チ
タン及び銀から選ばれる1種又は2種の金属を加えて熔
融、熔解し、通常のアトマイズ法により微粉末化するこ
とにより、アルミニウムと上記金属との合金化された粉
末を調製する。ついで、この粉末を潤滑剤と延展媒液と
共にボールミルに入れ、合金化された粉末を延展するこ
とにより、本組成物において使用することができるアル
ミ合金フレークが得られる。上記の潤滑剤は延展中のア
ルミニウムによる爆発を防ぐのに有効であり、例えば、
オレイン酸などの脂肪酸又はその誘導体などがあげられ
る。また、上記の延展媒液としては、例えば、ミネラル
スピリットなどの脂肪族系炭化水素溶剤が好適である。
潤滑剤及び延展媒液の使用量は特に制限されないが、ニ
ッケル、マグネシウム、スズ、銅、マンガン、チタン及
び銀から選ばれる1種又は2種の金属とアルミニウムと
の合計100重量部あたり、一般には、潤滑剤は1〜5
重量部、特に2〜3重量部の範囲内、そして延展媒液は
30〜60重量部、特に40〜50重量部の範囲内が好
ましい。 【0011】アルミ合金フレークにおいて、ニッケル、
マグネシウム、スズ、銅、マンガン、チタン及び銀から
選ばれる1種又は2種の金属とアルミニウムと配合比率
は、これら両成分の合計量を基準にして、ニッケル、マ
グネシウム、スズ、銅、マンガン、チタン及び銀から選
ばれる1種又は2種の金属は1〜20重量%、特に2〜
8重量%の範囲内、そしてアルミニウムは99〜80重
量%、特に98〜90重量%の範囲内が好ましい。前者
の金属成分が1重量%より少なくなると、それを配合し
たことによる効果が希釈されて従来のアルミフレークと
同様の欠点を生じるようになり、他方20重量%より多
くなると、合金粉末の展性が極端に低下するので薄く偏
平状に調製することが困難となり、平滑性にすぐれたメ
タリック塗膜を形成する塗料組成物を得ることができな
くなる。 【0012】アルミニウムと合金化する金属として上記
金属のうちマグネシウムを使用し、アルミニウムとの合
計量を基準にしてマグネシウムの含量が3〜8重量%の
範囲内に調整されたアルミニウム・マグネシム合金は、
本発明の目的を達成するのに特に適している。 【0013】また、アルミ合金フレークの大きさとして
は、厚さが0.2〜0.8μm、特に0.5〜0.7μ
mの範囲内、長径が5〜30μm、特に10〜20μm
の範囲内、そして短径が5〜20μm、特に5〜15μ
mの範囲内にあることが望ましい。 【0014】本組成物は、上記のアルミ合金フレークを
メタリック顔料として含有してなることを特徴とするメ
タリック塗料組成物であり、具体的には、例えば、アル
ミフレーク合金、熱硬化性樹脂組成物及び有機溶剤、さ
らに必要に応じて着色顔料などの塗料添加剤を適宜配合
することによって調製することができる。 【0015】本組成物における塗膜形成成分としての熱
硬化性樹脂組成物は、架橋性官能基を含有する基体樹脂
と架橋剤とから構成され、加熱すると両成分が架橋反応
し3次元に硬化することができる組成物である。基体樹
脂としては、水酸基、カルボキシル基、ケイ素含有基、
エポキシ基、(ブロック)イソシアネート基などから選
ばれる少なくとも1種の官能基を1分子中に2個以上有
する、アクリル樹脂、ビニル樹脂、アルキド樹脂、ポリ
エステル樹脂、ウレタン樹脂などがあげられ、また、架
橋剤としては、併用する樹脂が有する官能基と反応し得
る基をもつもの、メラミン樹脂、尿素樹脂、(ブロッ
ク)ポリイソシアネート化合物、カルボキシル基含有化
合物又は樹脂、エポキシ基含有化合物又は樹脂などがあ
げられる。基体樹脂と架橋剤との配合比率は、厳密に制
限されるものではないが、一般的には、これら両成分の
合計固形分重量を基準にして、基体樹脂は50〜90重
量%、特に65〜85重量%の範囲内、そして架橋剤は
50〜10重量%、特に35〜15重量%の範囲内が好
ましい。 【0016】着色顔料としては、例えば、酸化チタン、
マイクロ酸化チタン、亜鉛華、カーボンブラック、カド
ミウムレッド、モリブデンレッド、クロムエロー、酸化
クロム、プルシアンブルー、コバルトブルーなどの無機
系顔料、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン
顔料、イソインドリン顔料、スレン系顔料、ペリレン系
顔料などの有機系顔料などの無彩色系又は有彩色系のソ
リッドカラー顔料があげられる。 【0017】有機溶剤としては、例えば、へキサン、ヘ
プタン、キシレン、トルエン、シクロヘキサンなどの炭
化水素系;酢酸メチル、差、酢酸エチル、酢酸エチレン
グリコールモノメチルエーテル、酢酸ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテルなどのエステル系;イソプロピ
ルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、
ジエチレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテ
ル系;エチルアルコール、ブチルアルコール、ヘキシル
アルコールなどのアルコール系;メチルイソブチルケト
ン、メチルエチルケトン、イソホロン、アセトフェノン
などのケトン系などの通常の塗料用有機溶剤を制限なく
使用することができる。 【0018】本組成物は、アルミ合金フレークをメタリ
ック顔料として、熱硬化性樹脂組成物、さらに必要に応
じて着色顔料などと共に有機溶剤に混合分散することに
よって調製することができる。本組成物におけるアルミ
合金フレークの配合比率は、厳密に制限されるものでは
なく、本組成物の用途等に応じて変えることができる
が、一般的には、熱硬化性樹脂組成物100重量部(固
形分)あたり、1〜20重量%、特に5〜15重量%の
範囲内が適している。また、着色顔料は、本組成物によ
り形成される塗膜のメタリック感が消失することなく、
しかも下地隠蔽膜厚が15〜80μm、好ましくは20
〜50μm程度になるように配合することが好ましく、
具体的には、熱硬化性樹脂組成物100重量部(固形
分)あたり、0.1〜10重量%、特に0.2〜5重量
%の範囲内が適している。 【0019】ここで、下地隠蔽膜厚は、JISK540
0 7.2(2)(f)に規定される白黒の市松模様の
隠蔽力試験紙を鋼板に張り付け、膜厚が連続的に変化す
るように本組成物を傾斜塗りし、乾燥硬化後、拡散昼光
のもとで塗膜を目視観察し、隠蔽力試験紙の市松模様が
見えなくなる最小膜厚(μm)を電磁式膜厚計で測定し
た値である。 【0020】本組成物は、自動車外板などの金属製又は
プラスチック製の被塗物に直接、又はカチオン電着塗料
などの下塗り塗料そして場合によりさらに中塗り塗料を
塗装し、これらの塗膜を硬化してなる被塗物に塗装する
ことができる。 【0021】本組成物は、塗装時における固形分含有率
を20〜60重量%、好ましくは25〜50重量%、粘
度を10〜30秒/フォードカップ#4/20℃、好ま
しくは15〜25秒/フォードカップ#4/20℃に調
整し、被塗物に、例えばエアスプレー、エアレススプレ
ー、静電塗装機などの方法で、硬化塗膜に基く膜厚で隠
蔽膜厚又はそれ以上の厚さ、例えば15〜80μm、好
ましくは20〜50μm程度又はそれ以上に塗装するこ
とが好ましい。かくして塗装された塗膜は、約120〜
約180℃、好ましくは約130〜約160で10〜4
0分間加熱することにより架橋硬化させることができ
る。 【0022】本組成物の硬化塗面又は未硬化の塗面には
クリヤ塗料を塗装することも可能である。 【0023】クリヤ塗料は無色又は有色の透明塗膜を形
成しうる塗料であって、具体的には、熱硬化性樹脂組成
物及び有機溶剤を必須成分とし、さらに必要に応じて着
色顔料を塗膜の透明性を阻害しない程度に含有させてな
る有機溶剤系クリヤ塗料を好適に使用することができ
る。ここで使用される熱硬化性樹脂組成物、有機溶剤及
び着色顔料としては上記の本組成物の説明で例示したも
のと同様のものを好適に使用することができる。クリヤ
塗料は塗装時における固形分含有率を20〜60重量
%、好ましくは25〜50重量%、粘度を10〜30秒
/フォードカップ#4/20℃、好ましくは15〜25
秒/フォードカップ#4/20℃に調整しておくことが
好ましい。 【0024】本組成物を上記のように被塗物に塗装し、
その塗膜を室温で1〜5分間程度放置した後、又は上記
の条件で加熱して架橋硬化してから、本組成物の塗面に
クリヤ塗料を例えばエアスプレー、エアレススプレー、
静電塗装機などの方法で、硬化塗膜に基く膜厚で、例え
ば20〜100μm、好ましくは25〜70μm程度に
塗装することが好ましい。かくして塗装された塗膜は、
約120〜約180℃、好ましくは約130〜約160
で10〜40分間加熱して本組成物とクリヤ塗料の両塗
膜又はクリヤ塗膜を架橋硬化させることにより複層塗膜
を形成することができる。 【0025】 【発明の効果】本組成物によれば、ハイライト部分の輝
度を低下させることなく、シェード部分の光輝感にすぐ
れたキラキラとしたメタリック塗膜を形成することが可
能である。 【0026】本組成物が含有するアルミ合金フレーク
は、ニッケル、マグネシウム、スズ、銅、マンガン、チ
タン及び銀から選ばれる1種又は2種の金属1〜20重
量%とアルミニウム99〜80重量%とからなるアルミ
ニウム合金であり、これまでメタリック顔料として使用
されていたアルミニウム含有率が99.7重量%以上の
アルミニウムフレークに比べて硬質である。そのため、
このようなアルミニウム合金の粉末を潤滑材と延展媒液
と共にボールミルに入れ、延展すると、従来のアルミニ
ウムフレークに比べて展性が少なくなり、その結果、個
々のアルミニウム合金粒子は偏平に平たく伸ばされるこ
とは少なく、反りが生じ、凹凸が発生し、この反りや凹
凸に基いて、ハイライト部分の輝度を低下させることな
く、シェード部分の光輝感にもすぐれたキラキラとした
メタリック塗膜を形成することが可能になるものと推察
される。 【0027】しかも、本組成物に含まれるアルミ合金フ
レークの厚さは、従来のアルミニウムフレークに比べて
やや厚い程度、例えば、均0.2〜0.8μm程度であ
るので、本組成物により形成される硬化塗膜の表面から
はみ出ることは殆どなく、平滑性のすぐれたメタリック
塗膜を形成することができる。 【0028】 【実施例】以下、本発明に関する実施例及び比較例につ
いてさらに具体的に説明する。部及び%はいずれも重量
を基準にしたものであり、塗膜の膜厚は硬化塗膜につい
てのものである。また、成分の配合量は原則として固形
分量で示す。 1.実施例及び比較例 実施例 1 水酸基含有アクリル樹脂(水酸基価120、酸価5、数
平均分子量13000)75部及びブチルエーテル化メ
ラミン樹脂(数平均分子量1000)25部、アルミ合
金フレーク(注1)15部を有機溶剤(酢酸エチル/キ
シレン=1/1重量比)に混合し、固形分含有率50重
量%、粘度13秒/フォードカップ#4/20℃の本組
成物を得た。 【0029】(注1)アルミ合金フレーク:坩堝にアル
ミニウム95%及びニッケル5%の比率で加えて熔融、
熔解し、アトマイズ法により微粉末化してアルミニウム
とニッケルとの合金化された粉末を調製し、ついで、こ
の合金化粉末を潤滑剤(オレイン酸)と延展媒液(ミネ
ラルスピリット)と共にボールミルに入れ、合金化され
た粉末を延展することにより得られるニッケル・アルミ
ニウム合金のフレーク。厚さ平均0.5〜0.7μm、
長径10〜20μm、短径5〜15μm。 実施例 2 水酸基含有アクリル樹脂(水酸基価120、酸価5、数
平均分子量13000)75部、ブチルエーテル化メラ
ミン樹脂(数平均分子量1000)25部及びアルミ合
金フレーク(注2)10部を有機溶剤(酢酸エチル/キ
シレン=1/1重量比)に混合し、固形分含有率50重
量%、粘度13秒/フォードカップ#4/20℃の本組
成物を得た。 【0030】(注2)アルミ合金フレーク:坩堝にアル
ミニウム85%及びニッケル15%の比率で加えて熔
融、熔解し、アトマイズ法により微粉末化してアルミニ
ウムとニッケルとの合金化された粉末を調製し、つい
で、この合金化粉末を潤滑剤(オレイン酸)と延展媒液
(ミネラルスピリット)と共にボールミルに入れ、合金
化された粉末を延展することにより得られるニッケル・
アルミニウム合金のフレーク。厚さ平均0.5〜0.7
μm、長径10〜20μm、短径5〜15μm。 実施例 3 水酸基含有アクリル樹脂(水酸基価120、酸価5、数
平均分子量13000)75部、ブチルエーテル化メラ
ミン樹脂(数平均分子量1000)25部、アルミ合金
フレーク(注3)15部を有機溶剤(酢酸エチル/キシ
レン=1/1重量比)に混合し、固形分含有率50重量
%、粘度13秒/フォードカップ#4/20℃の本組成
物を得た。 【0031】(注3)アルミ合金フレーク:坩堝にアル
ミニウム95%及びマグネシウム5%の比率で加えて熔
融、熔解し、アトマイズ法により微粉末化してアルミニ
ウムとマグネシウムとの合金化された粉末を調製し、つ
いで、この合金化粉末を潤滑剤(オレイン酸)と延展媒
液(ミネラルスピリット)と共にボールミルに入れ、合
金化された粉末を延展することにより得られるマグネシ
ウム・アルミニウム合金のフレーク。厚さ平均0.5〜
0.7μm、長径10〜20μm、短径5〜15μm。 【0032】比較例 1 水酸基含有アクリル樹脂(水酸基価120、酸価5、数
平均分子量13000)75部及びブチルエーテル化メ
ラミン樹脂(数平均分子量1000)25部及びアルミ
ニウムフレーク(注4)15部を有機溶剤(酢酸エチル
/キシレン=1/1重量比)に混合し、固形分含有率5
0重量%、粘度13秒/フォードカップ#4/20℃の
比較用組成物を得た。 【0033】(注4)アルミニウムフレーク:アルミニ
ウムを99.7%以上含有するアルミニウムフレーク。
厚さ平均0.5〜0.7μm、長径10〜20μm、短
径5〜15μm。 2.性能試験結果 金属板(大きさ100×80×0.8mm)にカチオン
電着塗料(「エレクロン9200」、関西ペイント
(株)製、商品名、エポキシ樹脂系)及び中塗り塗料
(「ESプライマー」、関西ペイント(株)製、商品
名、ポリエステル樹脂・メラミン樹脂系)を塗装し、塗
膜を加熱硬化してなる被塗物に、実施例1〜3及び比較
例1で得たメタリック塗料をエアスプレーで膜厚20μ
mにそれぞれ塗装し、室温で3分間静置してから、その
未硬化塗面にクリヤ塗料(注5)をエアスプレーで膜厚
40μmに塗装し、140℃で30分間加熱して両塗膜
を同時に硬化させた。 【0034】このようにして得られたメタリック塗膜の
性能試験を行ない、その結果を表1に示す。 【0035】(注5)クリヤ塗料:水酸基含有アクリル
樹脂(水酸基価85、酸価3、数平均分子量1200
0)75部及びブチルエーテル化メラミン樹脂(数平均
分子量1000)25部を有機溶剤(酢酸エチル/キシ
レン=1/1重量比)に混合し、固形分含有率40重量
%、粘度20秒/フォードカップ#4/20℃のクリヤ
塗料を得た。 【0036】塗膜の性能試験方法は下記のとおりであ
る。 【0037】ハイライト部分の光輝感:輝度値は米国X
−Rite社製の携帯型変角分光光度計(「MA68−
2」、商品名)を使用して測定した。このMA68−2
で測定したハイライト側15度(角度は正反射光を0度
とした開き角で表示)の分光反射率を測定後、JISZ
8701を用いて3刺激値XYZを求め、このうち明る
さを表わすY値をIV68値として、輝度感を表わす値
とした。値が大きいほど輝値が大きく、目視でも輝度感
が高い。 【0038】キラキラ面積率(%):塗膜をビデオマイ
クロスコープで落射の光学条件で、200倍で撮影し、
画像を256階調のグレー画像(TIFF形式)で保存
し、画像処理ソフトNIH IMAGE(米国保険局が
作成し、フリーソフトとして配布している)で、アルミ
フレークの面積率を式1を用いて求めた。 【0039】式1:アルミフレークの面積率S%=10
0×(ある輝度レベル以上の画素数/測定面積全体の画
素数) 式中、「ある輝度レベルの画素数」とは、キラキラ光っ
ている部分とそうでない部分とを分離するためにシュレ
ッシュホールド(閾値)を階調110で白黒画像に2値
化したときの階調110以上の画素数を意味する。 【0040】シェードのキラキラ感:現在測定する装置
がないので、目視で観察を行なった。塗板をハイライト
が見える観察状態から斜めに傾けてシェードが見える観
察条件に塗板を回転した時に、シェード領域(およそ光
源が45度入射、目視受光角度が正反射光から偏角で7
5度)に現れるアルミ合金フレークから反射する光の量
と数からキラキラ感を測定した。◎はキラキラ感がすぐ
れれている、△はキラキラ感がややすぐれている、×は
キラキラ感が認められない、ことを示す。 【0041】クリヤ塗膜の仕上り性:塗板のシーングロ
ス(85度入射、85度受光)の条件で、目視観察し、
クリヤ塗膜の平滑性を評価した。○は平滑性良好、△は
微小な突起部が少し見え、平滑性にやや問題あり、×は
微少突起が多く見え、平滑性に問題ある、ことを示す。 【0042】 【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤枝 宗 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内 (72)発明者 増田 豊 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内 Fターム(参考) 4J038 CG141 CG142 DA141 DA142 DA161 DA162 DD001 DD002 DD121 DD122 DG031 DG032 DG261 DG262 DG301 DG302 HA066 KA06 KA08 KA20 NA01 NA17

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ニッケル、マグネシウム、スズ、銅、マ
    ンガン、チタン及び銀から選ばれる1種又は2種の金属
    1〜20重量%とアルミニウム99〜80重量%とから
    なるアルミニウム合金のフレークをメタリック顔料とし
    て含有してなることを特徴とするメタリック塗料組成
    物。
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