JP2003064192A - 湿気及びガスバリア性フィルム並びに湿気及びガスバリア性積層フィルム - Google Patents

湿気及びガスバリア性フィルム並びに湿気及びガスバリア性積層フィルム

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JP2003064192A
JP2003064192A JP2001260780A JP2001260780A JP2003064192A JP 2003064192 A JP2003064192 A JP 2003064192A JP 2001260780 A JP2001260780 A JP 2001260780A JP 2001260780 A JP2001260780 A JP 2001260780A JP 2003064192 A JP2003064192 A JP 2003064192A
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JP
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film
moisture
gas
gas barrier
barrier
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JP2001260780A
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English (en)
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Takuto Ikeuchi
拓人 池内
Satoshi Kusuda
智 楠田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿気及びガスバリア性に優れ、透明性を有す
るフィルム、及びそのフィルムを用いた積層フィルムを
提供する。 【解決手段】 分子中に加水分解反応性基( 好ましくは
シリル基またはアリル基) を1個以上有し主鎖がポリイ
ソブチレンからなる液状ポリマーに、マイカが含有され
てなる樹脂組成物を、湿気硬化させるとともにフィルム
状に成形してなる湿気及びガスバリア性フィルム、及び
このフィルムに高ヒートシール性熱可塑性樹脂フィルム
が積層されてなる湿気及びガスバリア性積層フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種包装用フィル
ムとして用いて好適な、湿気及びガスバリア性に優れた
フィルム、及びそのフィルムを用いた積層フィルムに関
する。
【0002】
【従来の技術】湿気硬化性材料や食品の包装用フィルム
には、材料の硬化や内容物の変質を防止するため、水蒸
気等の湿気や酸素等のガスに対してバリア性が要求され
る。従来より、一般に、単一の汎用樹脂フィルムのみで
はガス透過率が大きく、貯蔵安定性に問題があるため、
種々の樹脂フィルムにアルミニウムを蒸着したり、積層
する方法がとられていた(特公昭59−3345号公報
参照)。しかしながら、アルミニウムを蒸着・積層した
フィルムは、水蒸気や酸素などに対するバリア性に極め
て優れた素材であるが、使用後の廃棄処理が大きな問題
となるものであった。更に不透明な素材であることか
ら、内容物を充填包装した場合、外から内容物を視認し
得ないという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
包装用フィルムの問題点に鑑みてなされたもので、湿気
及びガスバリア性に優れ、透明性を有するフィルム、及
びそのフィルムを用いた積層フィルムを提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、分子中に加水分解反応性基
を1個以上有し主鎖がポリイソブチレンからなる液状ポ
リマーに、マイカが含有されてなる樹脂組成物を、湿気
硬化させるとともにフィルム状に成形なる湿気及びガス
バリア性フィルムを提供する。また、請求項2記載の発
明は、加水分解反応性基がシリル基またはアリル基であ
る請求項1記載の湿気及びガスバリア性フィルムを提供
する。
【0005】また、請求項3記載の発明は、透湿度が
0.01g/m2 ・hr以下である請求項1又は2記載
の湿気及びガスバリア性フィルムを提供する。また、請
求項4記載の発明は、請求項1〜3何れか1項記載のフ
ィルムに高ヒートシール性熱可塑性樹脂フィルムが積層
されてなる湿気及びガスバリア性積層フィルムを提供す
る。以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0006】本発明における加水分解反応性基として
は、シリル基またはアリル基等が挙げられ、主鎖がポリ
イソブチレンからなる液状ポリマーの両末端にほぼ定量
的に導入されていることが、高い、湿気及びガスバリア
性を発現し得る点で好ましい。
【0007】本発明における樹脂組成物にはマイカが含
有されており、上記液状ポリマーと相俟って、より優れ
た湿気及びガスバリア性を発現し得る。このようなマイ
カとして、マスコバイト(白雲母),フロゴパイト(金
雲母),バイオタイト(黒雲母),セリサイト(絹雲
母),バナジン雲母,クロム雲母,フッ素金雲母,ソー
ダ雲母などを挙げることができる。
【0008】上記液状ポリマーに含有させるマイカの量
は、体積比で(マイカ/樹脂)=(5/100)〜(1
0/100)であることが好ましい。マイカの量が5/
100より少ないと十分な湿気(水蒸気)及び(酸素)
ガスバリア性が得られず、また10/100より多いと
樹脂中にマイカが十分に分散しない虞れがあるととも
に、フィルムにした際の透明性を損なうこととなる。
【0009】本発明のフィルムは、上記樹脂組成物を、
湿気硬化させるとともにフィルム状に成形してなるもの
で、フィルム状に成形するには、例えば、離型性材料上
に、上記樹脂組成物を塗工(流延)し・放置して大気中
の水分により硬化させるとともにフィルム状に成形する
のが便利である。但し、「湿気硬化させるとともにフィ
ルム状に成形」とは、湿気硬化の後に、フィルム状に成
形する種々の方法をも包含する意味である。
【0010】本発明の湿気及びガスバリア性フィルムの
透湿度は0.01g/m2 ・hr以下であることが好ま
しい。透湿度が0.01g/m2 ・hr以下であると、
例えば、後述する一液変成シリコーンの包装用フィルム
として特に好適に用いることができる。上記湿気及びガ
スバリア性フィルムには、本発明の目的達成を損なわな
い範囲で、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤などの添
加剤が添加含有されていても良い。
【0011】本発明の湿気及びガスバリア性フィルム
は、そのままでも使用可能であり、通常、厚みは0.2
5mm以下とされるが、本発明の湿気及びガスバリア性
積層フィルムは、上記本発明の湿気及びガスバリア性フ
ィルムの少なくとも一面に、必要により表裏面に、高ヒ
ートシール性熱可塑性樹脂フィルムが積層されてなるも
のである。この場合も、湿気及びガスバリア性フィルム
とヒートシール性熱可塑性樹脂フィルムの厚みは、通
常、各々0.25mm以下とされる。
【0012】高ヒートシール性熱可塑性樹脂フィルムと
しては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの
ポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、
ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルア
ルコール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリロニ
トリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などからなるフ
ィルムが挙げられる。これらの樹脂フィルムは、複数の
種類を使用することも可能である。
【0013】上記湿気及びガスバリア性フィルムに、高
ヒートシール性熱可塑性樹脂フィルムを積層する方法は
特に限定されず、例えば、ラミネート用接着剤層を介し
て積層するドライラミネーション法、溶融押し出し接着
性樹脂による層を介して積層する押し出しラミネーショ
ン法などを採用することができる。
【0014】本発明の湿気及びガスバリア性積層フィル
ムは、円筒状用容器を作製する際、容易にヒートシール
できる利点がある。即ち、例えば、積層フィルムを筒状
に形成するとともに、その幅方向における両端部を、必
要により重ね合わせて、ヒートシールし、保存用材料を
充填した後にこの長さ方向の両端部を線条材により緊結
するのである。
【0015】尚、湿気及びガスバリア性積層フィルムの
一面に高ヒートシール性熱可塑性樹脂フィルムが積層さ
れてなる場合は、通常、高ヒートシール性熱可塑性樹フ
ィルムを外側に位置するようにしてヒートシールする
と、特に問題なく湿気及びガスバリア性積層フィルムが
得られる。
【発明の実施の形態】(実施例1)分子中に加水分解反
応性基(シリル基またはアリル基)を1個以上有し主鎖
がポリイソブチレンからなる液状ポリマーに、セリサイ
ト(絹雲母)を添加、分散してなる樹脂組成物を、離型
性材料上に、塗工し、放置して大気中の水分により硬化
させて湿気バリア性フィルム(厚さ15μm)を得た。
【0016】湿気バリア性フィルムの表裏面に,厚さ1
5μmのポリエチレンテレフタラートフィルムを押し出
しラミネーション法により積層して、目的とする湿気及
びガスバリア性積層フィルムを得た(PET15μm/
湿気及びガスバリア性フィルム15μm/PET15μ
m)。
【0017】この積層フィルムを筒状に形成するととも
に、その幅方向における両端部を重ね合わせてヒートシ
ールし、変成シリコーン(積水化学工業(株)社、セキ
スイボンド#75)を充填した後に、この包装材の長さ
方向の両端部を線条材により緊結することにより、直径
50mm、長さ200mmの円筒状容器に変成シリコー
ンを密封した。
【0018】(比較例1)厚さ15μmの無延伸ナイロ
ンの表裏面に、厚さ30μmの延伸ポリプロピレンをラ
ミネートして積層フィルム(OPP30μm/NY15
μm/OPP30μm)を得た。この積層フィルムか
ら、実施例1と同様にして円筒状容器を作成し、変成シ
リコーンを密封した。
【0019】(比較例2)厚さ7μmのアルミニウム箔
に、表面に厚さ12μmのポリエチレンテレフタラート
を,裏面に厚さ70μmの線状低密度ポリエチレンをラ
ミネートして積層フィルム(PET12μm/Al15
μm/LLDPE70μm)を得た。この積層フィルム
から、実施例1と同様にして円筒状容器を作成し、変成
シリコーンを密封した。
【0020】〔評価〕実施例1で得た湿気バリア性フィ
ルム、及び、比較例1、2で得た積層フィルムに用いた
中間層フィルムの透明性を目視で判定した。また、実施
例1及び比較例1、2で得た積層フィルムの透湿度(水
蒸気透過率)を測定した。更に、実施例1及び比較例
1、2における円筒状容器に密封した変成シリコーンの
硬化状態を1ヶ月後に確認した これらの結果は、表1に示す通りであった。 尚、表1における硬化状態は、◎まったく硬化しなかった、 ○ほとんど硬化しなかった、 ×硬化していた、 透明性は、 ○内容物を視認できた、 ×内容物を視認できなかった、 ことを表す。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の湿気及びガスバリア性フィルム
は、上述の通りの構成とされており、フィルムとして湿
気及びガスバリア性が良好で透明性を発現し得る上記液
状ポリマーに、マイカを含有せしめてなる樹脂組成物を
湿気硬化させるとともにフィルム状に成形してなるの
で、透明性を維持したまま、より湿気及びガスバリア性
に優れたフィルムを、比較的簡便に提供し得る。アルミ
ニウムを用いないものではこれまでにない水蒸気バリア
性フィルムを提供し得る。また、このフィルムに内容物
を確認できる程度の透明性を持たせることにより、様々
な用途での使用が可能となる。また、アルミニウムを用
いないので、透明性を持たせるだけでなく、レトルト用
食品を直接電子レンジで加熱ができる。高ヒートシール
性熱可塑性樹脂フィルムが積層されてなる湿気及びガス
バリア性積層フィルムは、湿気硬化性材料や食品の包装
用フィルムとして好適に使用し得る。特に変成シリコー
ンの充填、保存用容器に加工して好適に使用し得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA21 AA78 AB26 AD05 AE17 AE22 AF08 AH04 BA02 BB02 BC01 BC10 BC17 4F100 AC05A AK01B AK09A AK41 AL05A AL06A AL08A BA02 BA07 CA23A GB15 JB12A JB16B JD02A JD04A JL12B JN01 YY00A 4J002 BB181 BB201 DJ056 FD016 FD206 GG00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子中に加水分解反応性基を1個以上有
    し主鎖がポリイソブチレンからなる液状ポリマーに、マ
    イカが含有されてなる樹脂組成物を、湿気硬化させると
    ともにフィルム状に成形してなることを特徴とする湿気
    及びガスバリア性フィルム。
  2. 【請求項2】 加水分解反応性基がシリル基またはアリ
    ル基であることを特徴とする請求項1記載の湿気及びガ
    スバリア性フィルム。
  3. 【請求項3】 透湿度が0.01g/m2 ・hr以下で
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の湿気及びガ
    スバリア性フィルム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3何れか1項記載のフィルム
    に高ヒートシール性熱可塑性樹脂フィルムが積層されて
    なることを特徴とする湿気及びガスバリア性積層フィル
    ム。
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