JP2003063377A - マスタシリンダ - Google Patents

マスタシリンダ

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JP2003063377A
JP2003063377A JP2001256214A JP2001256214A JP2003063377A JP 2003063377 A JP2003063377 A JP 2003063377A JP 2001256214 A JP2001256214 A JP 2001256214A JP 2001256214 A JP2001256214 A JP 2001256214A JP 2003063377 A JP2003063377 A JP 2003063377A
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pressure chamber
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master cylinder
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    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D25/00Fluid-actuated clutches
    • F16D25/08Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member
    • F16D25/088Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member the line of action of the fluid-actuated members being distinctly separate from the axis of rotation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T11/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant
    • B60T11/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting by fluid means, e.g. hydraulic
    • B60T11/16Master control, e.g. master cylinders

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングの圧力室に内部応力が集中しない
構成とし、ハウジングの圧力室を強固な構成とする。 【解決手段】 マスタシリンダ1のピストン6が摺動す
るハウジング内における圧力室10の内壁の軸方向に、
径方向内部に突出してピストン6をガイドする複数の突
起部2eと、隣り合う突起部2e間に形成された複数の
凹部2fとを有し、ハウジング2の周方向における凹部
2fの周方向長さL1を突起部2eの周方向長さL2よ
りも大きくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のクラッチあ
るいはブレーキに使用されるマスタシリンダに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年では、車両の油圧式クラッチやブレ
ーキ分野で使用されるマスタシリンダにおいては、低コ
スト化および軽量化の面から、樹脂から成るハウジング
が採用されている。従来のマスタシリンダは、ハウジン
グ内において軸方向に摺動可能なピストンと、ピストン
を支持してガイドするガイドスリーブとを備え、スペー
サディスクを間に挟んで、軸方向両側の2ヶ所に2つの
環状のシール部材が配設され、ポートと圧力室とをシー
ル部材のシールリップの変形によって、連通または遮断
するようにしたものが、例えば、特開2000−192
990号公報において開示されている。
【0003】この様な構成のマスタシリンダにおいてエ
ア抜き作業を行なう場合、ピストンロッドの押圧によっ
てピストンを軸方向に摺動させる。そこで、圧力室から
作動油が流出する経路(例えば、上記公報では圧力接続
部)を塞いだ状態にし、ピストンを戻すことによって、
圧力室に負圧を生じさせる。圧力室が負圧になると作動
油がリザーバから圧力室に流入する経路(例えば、上記
公報では流入接続部)の間にはシール部材が配設されて
いるが、このシール部材のシールリップを負圧によって
内径側に撓ませる。これによって、リザーバ内の作動油
を圧力室内に充填され、マスタシリンダのエア抜き作業
が行なわれる。
【0004】また、上記公報では、樹脂から成るハウジ
ングの圧力室の内周面にシール部材と作動油を外部に流
出する圧力接続部とを結ぶように軸方向の隙間が設けら
れ、ピストンはハウジングの内径にガイドされて摺動を
行うようになっている。この隙間は、例えば、マスタシ
リンダのエア抜きが行える様に、図3に示す如く、樹脂
から成るハウジング内部に形成される圧力室の周方向の
一部に凹部が形成され、それが軸方向に延在する。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、この
ように樹脂より成るハウジングの圧力室に対して、周方
向において部分的に軸方向に延在する溝部を形成した場
合、ピストンが軸方向に移動して圧力室の内部容積が変
化して、圧力室内部に圧力が発生すると、その溝部の内
側に応力が集中してしまう。このため、ハウジングが樹
脂より成る場合には、内部応力の集中によって、樹脂か
ら成るハウジングの強度面においての対策が必要にな
る。
【0006】よって、本発明は上記の問題点に鑑みてな
されたものであり、ハウジングの圧力室に内部応力が集
中しない構成とすること、ハウジングの圧力室を強固な
構成とすることを技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために講じた技術的手段は、一端が開口し他端が閉
塞する有底筒状を呈するとともに、有底筒状における筒
状内部から径方向に向けて開口する第1ポートと該第1
ポートよりも他端側で筒状内部から径方向に向けて開口
する第2ポートを有し、樹脂より成るハウジングと、該
ハウジングの筒状内部に摺動可能に嵌装され、前記筒状
内部とともに圧力室を区画するピストンと、該ピストン
に取り付けられ、前記ピストンを軸方向に移動可能な押
圧部材と、前記圧力室の他端側で前記ピストンの外周面
に沿って形成され、前記ピストンの軸方向の作動をガイ
ドするガイド部材と、前記第1ポートと前記第2ポート
との間に設けられ、前記ピストンの位置に応じて前記第
1ポートと前記第2ポートとを連通・遮断可能なシール
部材と、前記ハウジングの内周面と前記ピストンの外周
面との間に設けられ、前記シール部材の軸方向への移動
を規制する規制部材とを備えたマスタシリンダにおい
て、前記圧力室を区画する前記筒状内部の内周面には、
前記ピストンの摺動をガイドする複数の突起部と、該複
数の突起部間で前記突起部よりも径方向外側に形成され
る複数の凹部とを有し、前記凹部の周方向長さは前記突
起部の周方向長さよりも大きくしたことである。
【0008】上記手段によれば、圧力室を区画する筒状
内部の内周面に、ピストンの摺動をガイドする複数の突
起部と、突起部間で突起部よりも径方向外側に形成され
る複数の凹部とを有し、凹部の周方向長さを突起部の周
方向長さよりも大きくしたので、圧力室内部で圧力がか
かる部分の表面積が従来に比べて増加する。これによ
り、圧力室に内部応力が発生しても広い面積で受けるこ
とができ、その内部応力が分散され、特定部位における
内部応力の集中が防止され、均一化が図れる。
【0009】この場合、複数の突起部が筒状内部の周方
向に関して等間隔で形成されるようにすれば、内部応力
がより均一化されて好適である。
【0010】また、凹部が、ハウジングの他端側に向か
うにつれて突起部との径方向距離が短くなるようにすれ
ば、圧力室における閉塞端と側面との間の応力集中を抑
えることが可能となる。
【0011】更に、ハウジングの筒状内部の外周面に
は、円周状のリブが軸方向に関して複数形成されるよう
にすれば、軸方向に設けられた円周状のリブによりハウ
ジングの圧力室が補強され、強固な構造となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照して説明する。尚、以下に本実施形態を
説明するに当たり、図1において、ハウジング側を前
方、ロッド側を後方、ピストンの移動方向(前方および
後方に移動する方向)を軸方向、出力ポート側を上部、
それと反対側を下部と定義する。
【0013】図1はマスタシリンダ1の構成図である。
マスタシリンダ1は、樹脂より成るハウジング2を有し
ている。ハウジング2は後方が開口2gとなった有底筒
状を呈し、その筒状内部には後述するピストン6とによ
って液密的に形成される圧力室10が区画される。ハウ
ジング2の圧力室後方の開口2gは、段状に大径となっ
ている。また、ハウジング2には上部に向かってポート
部2aが突出しており、そこに圧力室10により昇圧さ
れた作動油が吐出するポート(出力ポート)8が設けら
れている。更に、ハウジング2には、段状となった後部
の上方には孔部2bが設けられ、孔部2bはリザーバか
ら作動油が導入されるポート(入力ポート)11となっ
ている。ハウジング2の後方には、マスタシリンダ1が
車両に締結部材によって取り付けられる際のフランジ部
2cが設けられている。
【0014】ポート8は、ハウジング2の前方にて圧力
室10に径方向に延在する連通孔2aaを介して連通
し、図示しないクラッチ操作シリンダに連結されてお
り、ポート8から供給される作動油の圧力により、図示
しないクラッチを切ることができるようになっている。
一方、孔部2bに形成されるポート11は、圧力室10
に径方向に延在する連通孔2baを介して連通してい
る。孔部2bには、樹脂から成るユニオン20が圧入さ
れ、超音波溶着によって、ユニオン20はハウジング2
に固定される。ユニオン20は内部に通孔20aおよび
通孔20aの内径より若干大きいリザーバポート9が設
けられ、作動油を内部に蓄えることができる図示しない
リザーバに接続されている。これにより、リザーバに蓄
えられた作動油は、ユニオン20の通孔20a、リザー
バポート9を通り、孔部2b内のポート11へと導か
れ、連通孔2baを通って、圧力室10へと導くことが
可能である。
【0015】ハウジング2には連通孔2baの前方に内
径と外径にリップ4bを有する環状のシール部材4を備
え、後方には環状のシール部材5を備える。シール部材
4,5は、圧力室10に対して軸方向に摺動可能な状態
で配設される円筒状のピストン6の外周に配設される。
【0016】ピストン6は、図1に示す状態において、
前方は径方向に段部を有する中空台形状のサポートリン
グ12に支持され、後方は有底円筒状のガイドスリーブ
3に支持される。ガイドスリーブ3はピストン6の外周
面を摺動できるよう、ピストン6および圧力室10の内
径と同軸で配設される。ハウジング2とガイドスリーブ
3との間にはサポートリング12が設けられ、サポート
リング12もピストン6と同軸で配設される。この状態
で、ハウジング2の開口2gに対して、サポートリング
12は外形の段部12bに嵌った環状のゴムから成るシ
ール部材24により、ハウジング2の内径とサポートリ
ング12の外径はシールされる。また、ハウジング2と
サポートリング12とは、ハウジング2の数箇所に設け
られた孔およびサポートリング12の外径に設けられた
溝に固定ピン13が挿入され、固定ピン13により、ハ
ウジング2とサポートリング12は一体で固定される。
【0017】サポートリング12の後方段部における内
径の一部には溝部12aが設けられ、この溝部12aに
ガイドスリーブ3の前方から後方に向けてガイドスリー
ブ3に一体で形成された爪部3aが嵌着する。この爪部
3aの溝部12aの嵌着により、サポートリング12に
よってガイドスリーブ3の軸方向の移動が規制される。
従って、ハウジング2に対して、サポートリング12は
固定ピン13により固定され、ガイドスリーブ3は爪部
3aにより固定されるので、ハウジング2に対して、サ
ポートリング12およびガイドスリーブ3は一体で固定
されるものとなる。
【0018】一方、ハウジング2の後方端面には、ハウ
ジング2の開口2gを覆うようにして、後方に凸部が突
出したダストブーツ22がピストン6と同軸で設けられ
る。ダストブーツ22は前方にフランジ部22aを有す
る。マスタシリンダ1がエンジンルーム内から車両のボ
ディに固定される場合、ハウジング2のフランジ部2c
の後方からダストブーツ22のフランジ部22aが車両
のボディに挟まれて固定される。これによって、マスタ
シリンダ1が車両に固定される。
【0019】圧力室10の容積が可変となるように摺動
するピストン6は、前方の端部に開口部6aが設けられ
ている。この開口部6aの径方向において、ピストン外
径から開口部6a内に連通する小径孔6bが周方向に等
間隔で複数個(例えば、4個)設けられている。この小
径孔6bにより、ピストン6の初期位置において、圧力
室10と連通孔2baはサポートリング12の径方向に
複数設けられた連通孔12cを介して連通し、初期位置
での圧力室内に残圧が発生しないようになっている。ま
た、ピストン6の後方の軸方向端面にも開口部6eが設
けられる。開口部6eの底はすり鉢状6cを呈し、そこ
にロッド7の半球状となった先端7aが当接した状態で
配設される。半球状となった先端7aの後方にはフラン
ジ部7bが設けられており、フランジ部7bの後方端面
がピストン6の開口部に設けられた溝部6dに嵌着され
たスナップリング23により規制され、ロッド7はピス
トン6に対して軸方向に抜けないようになっている。こ
の場合、ロッド7は、ガイドスリーブ3の後方端面に設
けられた孔3bおよびダストブーツ22の後方端面に設
けられた孔22bに挿通され、フランジ部7bを中心と
してロッド7は所定角度だけ揺動できる。
【0020】この様な構成において、シール部材4は連
通孔2baと小径孔6bとを、図1に示す初期状態(ロ
ッド7に外力が作用していない状態)では連通させるよ
うに機能するが、ロッド7に対して、図示しないクラッ
チペダルが踏まれ、それに基づく外力がロッド7に作用
して、ピストン6が圧力室10の容積の縮小を行なう前
方に移動した場合には、連通孔2baと圧力室10との
連通を遮断する機能を有する。また、シール部材5は、
圧力室10からピストン6の後方およびサポートリング
12とガイドスリーブ3との間を通って作動油が流れ出
るのを遮断する機能を有する。
【0021】次に、マスタシリンダ1の作動について説
明する。図1はクラッチペダルを踏み込んでいない非操
作状態(即ち、クラッチが完全係合した状態)を示す。
この状態でのピストン6の位置においては、小径孔6b
の軸方向における位置がシール部材4の内径に形成され
たリップより後方の状態となり、この状態では連通孔2
baと小径孔6bは連通する。その結果、圧力室10は
ポート11と連通し、圧力が作用しない無圧状態とな
る。
【0022】この状態から、図示しないクラッチペダル
を踏み込むと、クラッチペダルに接続されるロッド7の
軸方向の移動により、ピストン6がロッド7に押圧され
て、軸方向前方に移動する。すると、ピストンの小径孔
6bがシール部材4のリップ4bの内径を通過して、連
通孔2baと小径孔6bとの連通が遮断される。その結
果、圧力室10はポート11との連通が絶たれ、ピスト
ン6の前方への移動に伴い圧力室10の容積が縮小され
て昇圧が開始される。無圧状態で圧力室10に存在して
いた作動油は、ピストン6の前方への移動により連通孔
2aaを介してポート8から吐出され、その吐出された
圧力によって、ポート8に接続されるクラッチ操作シリ
ンダにその作動油が導入されて、クラッチの断操作が行
われる。
【0023】この場合、ピストン6が軸方向に移動した
状態では、圧力室10にはクラッチ反力相当の内圧が発
生し、シール部材4の受圧面積相当の荷重がサポートリ
ング12をハウジング1から脱落する方向に作用する
が、本実施形態においては、サポートリング12は固定
ピン13によって、ハウジング2と一体で固定している
ので、シール部材5およびガイドスリーブ3に対して、
この荷重は作用しない。
【0024】次に、本発明について、詳細に説明する。
【0025】樹脂より成るハウジング1の圧力室10を
区画する筒状内部の内周面には、ピストン6が摺動を行
なう際にピストン6をガイドする複数の突起部2eと、
マスタシリンダ1の作動初期(例えば、マスタシリンダ
1を最初に車両に組み付けた状態あるいはリザーバに蓄
えられる作動油を入れ替えた場合等)におけるエア抜き
作業時に、リザーバからユニオン20、ポート11を介
して、圧力室10に作動油を導入すべく突起部2eより
も径方向外側に形成される複数の凹部2fとを周方向に
おいて交互に等間隔で複数個有している。
【0026】そこで、図2にハウジング2の圧力室10
における内壁の形状を示す。圧力室10の内壁には、軸
方向において、ピストン6の外径と径の大きさが一致す
る複数の突起部2eと、隣り合う突起部2e間に形成さ
れた複数の凹部2fが、周方向に等間隔で形成され、凹
部2fの周方向長さL1は突起部2eの周方向長さL2
よりも大きくなっている。この図2においては、突起部
2eと凹部2fは共に8個づつハウジング2に一体で形
成されている。この様に、ハウジング2に設けられた圧
力室10の周方向において、突起部2eと凹部2fが交
互に等間隔になっているので、圧力室10の内壁が単に
円周状になっている場合に比べて、圧力室10での内壁
の表面積を大きく確保することができる。このため、圧
力室10の内部に内部応力が発生しても、内部応力を内
壁全体に分散できるので、圧力室内の特定部位に内部応
力が集中することがなくなる。
【0027】ハウジング2の内壁に形成される突起部2
eは、ピストン6が摺動する場合にピストン6の外径と
突起先端の内径の大きさが一致することから、ピストン
6のガイドとして機能する。一方、周方向において隣り
合う突起部2eの間に設けられる凹部2fは、圧力室1
0の内部をピストン6が摺動する場合でも、凹部2fと
ピストン6の外径との間に軸方向において隙間が形成さ
れるものとなる。凹部2fの形成によって、ピストン6
が連通孔2aaの内径に当接する閉塞端いっぱいまで移
動した場合でも、圧力室10とシール部材4との間で作
動油が流れる流路を確実に確保できる。
【0028】このため、マスタシリンダ1のエア抜きを
行なう場合、ピストン6を、例えば、閉塞端いっぱいま
で前方に移動させた後、ポート8を塞ぎ、ポート8を塞
いだ状態でピストン6を初期状態まで戻す作業を行なう
が、この場合、圧力室10はピストン6の後方への移動
に従い負圧となる。この際、圧力室10およびポート8
につながる流路においてエアが存在する場合には、ピス
トン6を前方へ移動させた際に、図示しないクラッチ操
作シリンダのエア抜き栓から排出される。更に、ピスト
ン6の後方への移動による負圧発生で、リザーバから作
動油が圧力室10の内部に導入され、エア抜きが行なえ
る。負圧になった圧力室10では、圧力室10の凹部2
fとピストン6の外径との間には周方向において軸方向
に延在した隙間が凹部2fにより複数できるので、その
凹部2fによる複数の隙間を通って、作動油が圧力室1
0へと導かれるために、効率良くマスタシリンダ1の初
期のエア抜きを行なうことができる。
【0029】更に、別の請求項として、マスタシリンダ
1の圧力室10が設けられるハウジング2の外径には、
軸方向において等間隔で複数の環状のリブ2dが設けら
れている。ピストン6が移動する際、圧力室10の内壁
にはピストン6により昇圧された圧力が内部応力として
作用するが、軸方向には複数のリブ2dが設けられてい
るので、この内部応力による圧力室10の膨張を防止す
ることができる。これにより、圧力室10が破壊されな
いよう補強できる構成となる。
【0030】本実施形態において、凹部2fの幅L1は
圧力室10の内径全周長さの1/2以上であれば、ピス
トン6が摺動する場合にピストン6のガイドを損なわな
いようにすることができる。また、突起部2eは周方向
において、3ヶ所以上設ければ、ピストン6のガイド機
能を十分に果たすことができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、圧力室を区画する筒状
内部の内周面に、ピストンの摺動をガイドする複数の突
起部と、突起部間で突起部よりも径方向外側に形成され
る複数の凹部とを有し、凹部の周方向長さを突起部の周
方向長さよりも大きくしたので、圧力室内部で圧力がか
かる部分の表面積が従来に比べて増加する。これによ
り、圧力室に内部応力が発生しても広い面積で受けるこ
とができ、その内部応力が分散され、特定部位における
内部応力の集中が防止され、均一化が図れる。
【0032】この場合、複数の突起部が筒状内部の周方
向に関して等間隔で形成されるようにすれば、内部応力
がより均一化されて好適である。
【0033】また、凹部が、ハウジングの他端側に向か
うにつれて突起部との径方向距離が短くなるようにすれ
ば、圧力室における閉塞端と側面との間の応力集中を抑
えることが可能となる。
【0034】更に、ハウジングの筒状内部の外周面に
は、円周状のリブが軸方向に関して複数形成されるよう
にすれば、軸方向に設けられた円周状のリブによりハウ
ジングの圧力室が補強され、強固な構造となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるマスタシリンダの
構成を示す断面図である。
【図2】図1に示すA−A断面図である。
【図3】従来のハウジング内に形成される圧力室の断面
図である。
【符号の説明】
1 マスタシリンダ 2 ハウジング 2d リブ 2e 突起部 2f 凹部 3 ガイドスリーブ(ガイド部材) 4 シール部材 5 シール部材 6 ピストン 7 プッシュロッド(押圧部材) 8 ポート(第2ポート) 10 圧力室 11 ポート(第1ポート) 12 サポートリング(規制部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が開口し他端が閉塞する有底筒状を
    呈するとともに、有底筒状における筒状内部から径方向
    に向けて開口する第1ポートと該第1ポートよりも他端
    側で筒状内部から径方向に向けて開口する第2ポートを
    有し、樹脂より成るハウジングと、 該ハウジングの筒状内部に摺動可能に嵌装され、前記筒
    状内部とともに圧力室を区画するピストンと、 該ピストンに取り付けられ、前記ピストンを軸方向に移
    動可能な押圧部材と、 前記圧力室の他端側で前記ピストンの外周面に沿って形
    成され、前記ピストンの軸方向の作動をガイドするガイ
    ド部材と、 前記第1ポートと前記第2ポートとの間に設けられ、前
    記ピストンの位置に応じて前記第1ポートと前記第2ポ
    ートとを連通・遮断可能なシール部材と、 前記ハウジングの内周面と前記ピストンの外周面との間
    に設けられ、前記シール部材の軸方向への移動を規制す
    る規制部材と、を備えたマスタシリンダにおいて、 前記圧力室を区画する前記筒状内部の内周面には、前記
    ピストンの摺動をガイドする複数の突起部と、該複数の
    突起部間で前記突起部よりも径方向外側に形成される複
    数の凹部とを有し、前記凹部の周方向長さは前記突起部
    の周方向長さよりも大きいことを特徴とするマスタシリ
    ンダ。
  2. 【請求項2】 前記複数の突起部は、前記筒状内部の周
    方向に関して等間隔で形成されることを特徴とする請求
    項1に記載のマスタシリンダ。
  3. 【請求項3】 前記凹部は、前記ハウジングの他端側に
    向かうにつれて前記突起部との径方向距離が短くなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のマスタシリンダ。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングの前記筒状内部の外周面
    には、円周状のリブが軸方向に関して複数形成されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のマスタシリンダ。
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