JP2003063372A - リーチ型フォークリフトの制御装置 - Google Patents

リーチ型フォークリフトの制御装置

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JP2003063372A
JP2003063372A JP2001257542A JP2001257542A JP2003063372A JP 2003063372 A JP2003063372 A JP 2003063372A JP 2001257542 A JP2001257542 A JP 2001257542A JP 2001257542 A JP2001257542 A JP 2001257542A JP 2003063372 A JP2003063372 A JP 2003063372A
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Shiyomei Chin
曙銘 陳
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Nippon Yusoki Co Ltd
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Nippon Yusoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】精度の高いアンチスリップ制御が可能な制御装
置を提供する。 【解決手段】両前輪用エンコーダ22,23により、両
前輪の回転速度Vl,Vrがそれぞれ検出され、検出さ
れた両前輪の回転速度Vl,Vr、両前輪及び駆動輪の
配置寸法、ポテンショメータ24による操舵角θに基づ
き、導出部26による演算により、駆動輪がスリップし
ないための第2、第3、第1の推定回転速度Vdl,V
dr,Vdlrが導出されると共に、これらの誤差Ev
dl,Evdr,Evdlrが演算により導出され、誤
差の最も小さくなる推定回転速度が目標回転速度Vdt
として導出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、左右一対の前
輪、駆動輪及びキャスタ輪を備え、走行モータにより駆
動輪を駆動するリーチ型フォークリフトの制御装置に関
し、特にアンチスリップ制御の精度向上を図るものに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、リーチ型フォークリフトは、図
4及び図5に示すように構成されている。即ち、リーチ
型フォークリフト1における車体2の前部の左右両端に
それぞれストラドルアーム3が前方に突設固定され、こ
れら両ストラドルアーム3間に、リフトシリンダ(図示
せず)により昇降されるフォーク4を案内するマスト5
が前後に移動可能に立設されている。また、両ストラド
ルアーム3それぞれには左右の前輪6l,6rが回転自
在に取り付けられ、車体2の後部下方には1個の駆動輪
7が取り付けられると共に、車体2を支持し車体2の進
行に従動する2個のキャスタ輪8が取り付けられてい
る。
【0003】更に、図4に示すように、車体2には、マ
スト5やフォーク4を動作させるための各種の油圧操作
レバー9が配設されると共に、駆動輪7を回転駆動する
ためのアクセラレータ10が配設され、操舵用のステア
リングハンドル11が配設されている。尚、図4には示
されていないが、運転者により操作されるブレーキペダ
ルが車体2に配設され、このブレーキペダルを踏み込ん
でいる間は、駆動輪7の駆動用走行モータの回転軸をロ
ックして駆動輪7に制動をかけるディスクブレーキから
成る駆動輪制動部がロック解除されて走行可能になり、
ブレーキペダルの踏み込みを解除すると、駆動輪制動部
により走行モータの回転軸がロックされて駆動輪7に制
動力がかかるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リーチ型フ
ォークリフト1の場合、通常図5に示すように、駆動輪
7が車体2の中心を通る前後方向の中心線上には配置さ
れておらず、この中心線に対して左右(ここでは、左
方)にずれて配設されているため、駆動輪7のスリップ
が発生し易く、駆動輪7の制動力と車体2の慣性力によ
り、車体2に回転モーメントが作用して運転者の予期し
ない方向へ車体2が旋回し始めるなどの問題点があっ
た。
【0005】このような駆動輪7のスリップを防止する
には、駆動輪7のスリップが発生すれば、駆動輪7の回
転速度を両前輪6l,6rの回転速度に見合うように制
御すればよく、同様の制御として、乗用車におけるトラ
クションコントロールシステムがあるが、バッテリ式の
リーチ型フォークリフト1にもこの手法を適用すること
は可能である。このとき、駆動輪7がスリップしない目
標回転速度を計算してその速度になるように走行モータ
を制御する必要がある。
【0006】しかしながら、この場合の目標回転速度
は、両前輪6l,6rのいずれかの回転速度と操舵角に
基づいて計算されるため、ある操舵角付近において計算
誤差が非常に大きくなることがある。このように、従来
の目標回転速度の計算では、計算誤差が十分に評価され
ないため、車両の走行状況によっては計算した駆動輪7
の目標回転速度の誤差が大きくなりすぎ、アンチスリッ
プ制御の精度が悪く、駆動輪7のスリップを抑えること
ができずに駆動輪のタイヤ摩耗を招くという問題があっ
た。
【0007】そこで、本発明は、精度の高いアンチスリ
ップ制御が可能な制御装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、左右一対の前輪、駆動輪及びキャス
タ輪を備え、走行モータにより前記駆動輪を駆動するリ
ーチ型フォークリフトの制御装置において、前記両前輪
の回転速度をそれぞれ検出する左、右前輪速度検出部
と、前記両前輪速度検出部によりそれぞれ検出される前
記両前輪の回転速度、並びに、前記両前輪及び前記駆動
輪の配置寸法に基づき、前記駆動輪がスリップしないた
めの推定回転速度を目標回転速度として演算により導出
する導出部とを備えていることを特徴としている。
【0009】このような構成によれば、両前輪速度検出
部により、両前輪の回転速度がそれぞれ検出され、検出
された両前輪の回転速度並びに、両前輪及び駆動輪の配
置寸法に基づき、導出部により、駆動輪がスリップしな
いための推定回転速度が目標回転速度として演算により
導出されるため、従来のように操舵角の影響を受けず、
どのような走行状況であっても比較的安定した誤差の少
ない目標回転速度を得ることができ、駆動輪のスリップ
を確実に防止することができて駆動輪のタイヤ摩耗を抑
制することができる。
【0010】また、本発明は、左右一対の前輪、駆動輪
及びキャスタ輪を備え、走行モータにより前記駆動輪を
駆動するリーチ型フォークリフトの制御装置において、
前記両前輪の回転速度をそれぞれ検出する左、右前輪速
度検出部と、前記駆動輪の操舵角を検出する操舵角検出
部と、前記両前輪速度検出部によりそれぞれ検出される
前記両前輪の回転速度、並びに、前記両前輪及び前記駆
動輪の配置寸法に基づき、前記駆動輪がスリップしない
ための第1の推定回転速度を演算し、前記左前輪速度検
出部により検出される前記左前輪の回転速度、前記操舵
角検出部により検出される操舵角、並びに、前記配置寸
法に基づき、前記駆動輪がスリップしないための第2の
推定回転速度を演算すると共に、前記右前輪速度検出部
により検出される前記右前輪の回転速度、前記操舵角、
並びに、前記配置寸法に基づき、前記駆動輪がスリップ
しないための第3の推定回転速度を演算し、前記第1な
いし第3の前記推定回転速度それぞれの誤差を演算し、
前記第1ないし第3の推定回転速度のうち前記誤差の最
も小さいものを前記目標回転速度として導出する導出部
とを備えていることを特徴としている。
【0011】このような構成によれば、格納部の格納デ
ータから、現在の操舵角において第1ないし第3の推定
回転速度のうち誤差が最も小さくなるものを判断し、こ
れを目標回転速度として導出するため、さらに誤差の少
ない目標回転速度を得ることができ、駆動輪のスリップ
をいっそう確実に防止することができる。
【0012】また、本発明は、前記駆動輪の全操舵角に
わたり、前記第1ないし第3の推定回転速度それぞれの
演算による前記誤差のうち、前記第1の推定回転速度の
前記誤差が最も小さくなる前記操舵角の範囲、前記第2
の推定回転速度の前記誤差が最も小さくなる前記操舵角
の範囲、前記第3の推定回転速度の前記誤差が最も小さ
くなる前記操舵角の範囲をそれぞれ予め求めて格納部に
格納しておき、前記導出部が、前記第1ないし第3の推
定回転速度のうち、前記操舵角検出部により検出される
現在の操舵角に対応する前記誤差の最も小さい前記推定
回転速度を前記目標回転速度とすることを特徴としてい
る。
【0013】このような構成によれば、例えばROM等
からなる格納部に予め操舵角に対応する配置寸法にかか
わる三角関数演算データを格納しておけばよいため、そ
の都度全演算により目標回転速度を求める必要がなく、
格納部から読み出した三角関数演算データを比例係数と
して目標回転速度を容易に算出することができ、導出部
の負担を軽減することができる。
【0014】また、本発明は、前記駆動輪の回転速度を
検出する駆動輪速度検出部と、前記駆動輪速度検出部に
より検出される前記駆動輪の回転速度が前記導出部によ
り導出される前記目標回転速度になるように前記走行モ
ータを制御する制御部とを備えていることを特徴として
いる。
【0015】このような構成によれば、車両の走行状況
に応じた駆動輪のスリップを確実に防止することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態について図
1ないし図3を参照して説明する。但し、図1はブロッ
ク図、図2及び図3は動作説明図である。尚、本実施形
態におけるリーチ型フォークリフトの基本的な構成は、
図4及び図5に示すものと同じであるため、以下では図
4及び図5も参照して説明する。
【0017】本実施形態におけるリーチ型フォークリフ
ト1には、図1に示すように、駆動輪7(図4及び図5
参照)の駆動用走行モータ20、及びこのモータ20を
駆動するチョッパ回路或いはインバータ回路から成るモ
ータドライバ21が設けられ、両前輪6l,6rの回転
速度Vl,Vrをそれぞれ検出する左、右前輪速度検出
部としての左、右前輪用エンコーダ22,23が設けら
れると共に、駆動輪7の操舵角θを検出する操舵角検出
部としてのポテンショメータ24が設けられ、駆動輪7
の実際の回転速度Vdを検出する駆動輪速度検出部とし
ての駆動輪用エンコーダ25が設けられている。
【0018】更に、図1に示すように、演算により駆動
輪7がスリップしないための目標回転速度Vdtを演算
により導出する導出部26が設けられ、駆動輪用エンコ
ーダ25により検出される実際の回転速度Vdが、導出
部26による目標回転速度Vdtになるようにモータド
ライバ21を制御して走行モータ20を駆動する制御部
27が設けられている。
【0019】この導出部26は、両前輪用エンコーダ2
2,23によりそれぞれ検出される両前輪6l,6rの
回転速度Vl,Vr、並びに、両前輪6l,6r及び駆
動輪7の配置寸法に基づき、第1の推定回転速度Vd1
を演算し、左前輪用エンコーダ22により検出される左
前輪6lの回転速度Vl、ポテンショメータ24により
検出される操舵角θ、並びに、両前輪6l,6r及び駆
動輪7の配置寸法に基づき、第2の推定回転速度Vd2
を演算し、右前輪用エンコーダ23により検出される左
前輪6rの回転速度Vr、ポテンショメータ24により
検出される操舵角θ、並びに、両前輪6l,6r及び駆
動輪7の配置寸法に基づき、第3の推定回転速度Vd3
を演算する。
【0020】更に、導出部26は、第1ないし第3の推
定回転速度Vdlr,Vdl,Vdrの計算誤差Evd
lr,Evdl,Evdrをそれぞれ演算し、第1ない
し第3の推定回転速度Vdlr,Vdl,Vdrのう
ち、計算誤差Evdlr,Evdl,Evdrが最も小
さくなるものを目標回転速度Vdtとして導出する。
【0021】ところで、図2に示すように、車体2の瞬
時旋回中心が点Pである状態における駆動輪7の操舵角
をθとすると、そのときの第2、第3の推定回転速度V
dl,Vdr及び第1の推定回転速度Vdlrはそれぞ
れ、 Vdl=B・Vl/(Bcosθ+Alsinθ)… Vdr=B・Vr/(Bcosθ-Arsinθ)… Vdlr={(B・Vl-B・Vr)2+(Al・Vr+Ar・Vl)2}1/2/(Al+Ar)… と表わされる。ここで、Al,Ar,Bは、それぞれ図
2に示すような各寸法である。
【0022】また、両前輪用エンコーダ22,23によ
りそれぞれ検出される両前輪6l,6rの回転速度V
l,Vrの検出誤差の絶対値をそれぞれΔvl,Δv
r、操舵角θの検出誤差の絶対値をΔθとすると、第
2、第3の推定回転速度Vdl,Vdrの計算誤差Ev
dl,Evdr、及び第1の推定回転速度Vdlrの計
算誤差Evdlrは、 Evdl={B・Δvl+|Vdl(Bsinθ-Alcosθ)|}Δθ/|Bcosθ+Alsinθ|… Evdr={B・Δvr+|Vdr(Bsinθ+Arcosθ)|}Δθ/|Bcosθ-Arsinθ|… Evdlr=(|VcAr/A+Vw・B/A|Δvl+|VcAl/A-VwB/A|Δvr)/|Vdlr |… と表わされる。但し、 Vc=(Vl・Ar+Vr・Al)/A Vw=Vl-Vr A=Al+Ar である。
【0023】例えば、ある車種のリーチ型フォークリフ
ト1について、上記した〜式の演算により計算誤差
Evdl,Evdr,Evdlrを導出した結果、それ
ぞれ図3中の1点鎖線、破線、実線に示すようになっ
た。図3によれば、実際の操舵角θが、(1) −10゜≦
θ<70゜のときには、1点鎖線に示す計算誤差Evd
lが最も小さくなり、(2) −95゜≦θ<−10゜のと
きには、破線に示す計算誤差Evdrが最も小さくな
り、(3) θ<−95゜及び70゜≦θのときには、実線
に示す計算誤差Evdlrが最も小さくなる。
【0024】そこで、実際の操舵角θが、−10゜≦θ
<70゜のときには、上記した式の演算により、第2
の推定回転速度Vdlを駆動輪7がスリップしないため
の目標回転速度Vdtとして導出する。また、実際の操
舵角θが、−95゜≦θ<−10゜のときには、上記し
た式の演算により、第3の推定回転速度Vdrを駆動
輪7がスリップしないための目標回転速度Vdtとして
導出する。更に、実際の操舵角θが、θ<−95゜及び
70゜≦θのときには、上記した式の演算により、第
1の推定回転速度Vdlrを駆動輪7がスリップしない
ための目標回転速度Vdtとして導出するとよいことが
わかる。
【0025】このように、両前輪用エンコーダ22,2
3により、両前輪6l,6rの回転速度Vl,Vrがそ
れぞれ検出され、検出された両前輪6l,6rの回転速
度Vl,Vr、両前輪6l,6r及び駆動輪7の配置寸
法、ポテンショメータ24による操舵角θに基づき、導
出部26により、〜式の演算により、駆動輪7がス
リップしないための第2、第3、第1の推定回転速度V
dl,Vdr,Vdlrが導出されると共に、これらの
誤差Evdl,Evdr,Evdlrが上記した〜
式の演算により導出され、誤差の最も小さくなる推定回
転速度が目標回転速度Vdtとして導出される。
【0026】従って、上記した実施形態によれば、駆動
輪7がスリップしないための目標回転速度Vdtとし
て、最も誤差の少ない値を得ることができ、駆動輪7の
実際の回転速度Vdをその目標回転速度Vdtになるよ
うに走行モータ20を制御することで、駆動輪7のスリ
ップを確実に防止することができて駆動輪7のタイヤ摩
耗を抑制することができる。
【0027】なお、上記した実施形態では、上記した
〜の演算を行い、現在の操舵角θに応じて、誤差が最
も小さくなる推定回転速度を目標回転速度Vdtとして
導出する場合について説明したが、その車種についての
図3に示すような誤差Evdl,Evdr,Evdlr
のデータから、第1の推定回転速度Vdlrの誤差Ev
dlrが最も小さくなる操舵角の範囲、第2の推定回転
速度Vdlの誤差Evdlが最も小さくなる操舵角の範
囲、第3の推定回転速度Vdrの誤差Evdrが最も小
さくなる操舵角の範囲をそれぞれ予め求めて、例えばR
OM等からなる格納部に格納しておき、導出部26によ
り、第1ないし第3の推定回転速度Vdlr,Vdl,
Vdrのうち、ポテンショメータ24による現在の操舵
角θに対応する誤差の最も小さい推定回転速度を目標回
転速度Vdtとするようにしてもよい。
【0028】こうすれば、その都度上記した〜の演
算を行って目標回転速度Vdtを求める必要がなく、操
舵角に対応して上記した、、式のどれかひとつだ
けを演算し、目標回転速度Vdtとして用いることで、
導出部26の演算の負担を軽減することができる。
【0029】更に、上記した実施形態では、操舵角検出
部であるポテンショメータ24により検出した操舵角θ
を用いる場合について説明したが、ポテンショメータ2
4を使わない場合には、上記した式により演算される
第1の推定回転速度Vdlrを駆動輪7の目標回転速度
Vdtとし、実際の駆動輪7の回転速度Vdがこの目標
回転速度Vdtになるように、制御部27により走行モ
ータ20を制御しても構わない。
【0030】この場合、操舵角θを用いずに、両前輪用
エンコーダ22,23によりそれぞれ検出される両前輪
6l,6rの回転速度Vl,Vr、並びに、図2に示す
両前輪6l,6r及び駆動輪7の配置寸法Al,Ar,
Bに基づいて推定回転速度Vdlrを演算する上、図3
からもわかるように、上記した式による第1の推定回
転速度Vdlrの誤差Evdlr(式の演算による)
は全操舵角にわたって小さい値となるため、どのような
車両の走行状況であっても、駆動輪7がスリップしない
ための目標回転速度Vdtとして誤差の少ない安定した
値を得ることができる。
【0031】更に、ポテンショメータ24が不要になる
分、操舵角θを用いて目標回転速度Vdtを導出する上
記した実施形態に比べて、構成が簡単で済むという利点
がある。
【0032】また、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。
【0033】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、両前輪速度検出部により、両前輪の回転速度が
それぞれ検出され、検出された両前輪の回転速度並び
に、両前輪及び駆動輪の配置寸法に基づき、導出部によ
り、駆動輪がスリップしないための推定回転速度が目標
回転速度として演算により導出されるため、従来のよう
に操舵角の影響を受けず、どのような走行状況であって
も比較的安定した誤差の少ない目標回転速度を得ること
ができ、駆動輪のスリップを確実に防止することができ
て駆動輪のタイヤ摩耗を抑制することができ、精度の高
いアンチスリップ制御が可能な制御装置を提供すること
ができる。
【0034】また、請求項2に記載の発明によれば、格
納部の格納データから、現在の操舵角において第1ない
し第3の推定回転速度のうち誤差が最も小さくなるもの
を判断し、これを目標回転速度として導出するため、さ
らに誤差の少ない目標回転速度を得ることができ、駆動
輪のスリップをいっそう確実に防止することが可能にな
る。
【0035】また、請求項3に記載の発明によれば、例
えばROM等からなる格納部に予め一部の三角関数演算
データを格納しておけばよいため、目標回転速度を得る
ための導出部の負担を軽減することが可能になる。
【0036】また、請求項4に記載の発明によれば、車
両の走行状況に応じた駆動輪のスリップを確実に防止す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態のブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図3】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図4】この発明の背景となるリーチ型フォークリフト
の斜視図である。
【図5】この発明の背景となるリーチ型フォークリフト
の概略を表わす平面図である。
【符号の説明】
1 リーチ型フォークリフト 6l,6r 左、右前輪 7 駆動輪 22,23 左、右前輪用エンコーダ(左、右前輪速度
検出部) 24 ポテンショメータ(操舵角検出部) 25 駆動輪用エンコーダ(駆動輪速度検出部) 26 導出部 27 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の前輪、駆動輪及びキャスタ輪
    を備え、走行モータにより前記駆動輪を駆動するリーチ
    型フォークリフトの制御装置において、 前記両前輪の回転速度をそれぞれ検出する左、右前輪速
    度検出部と、 前記両前輪速度検出部によりそれぞれ検出される前記両
    前輪の回転速度、並びに、前記両前輪及び前記駆動輪の
    配置寸法に基づき、前記駆動輪がスリップしないための
    推定回転速度を目標回転速度として演算により導出する
    導出部とを備えていることを特徴とするリーチ型フォー
    クリフトの制御装置。
  2. 【請求項2】 左右一対の前輪、駆動輪及びキャスタ輪
    を備え、走行モータにより前記駆動輪を駆動するリーチ
    型フォークリフトの制御装置において、 前記両前輪の回転速度をそれぞれ検出する左、右前輪速
    度検出部と、 前記駆動輪の操舵角を検出する操舵角検出部と、 前記両前輪速度検出部によりそれぞれ検出される前記両
    前輪の回転速度、並びに、前記両前輪及び前記駆動輪の
    配置寸法に基づき、前記駆動輪がスリップしないための
    第1の推定回転速度を演算し、前記左前輪速度検出部に
    より検出される前記左前輪の回転速度、前記操舵角検出
    部により検出される操舵角、並びに、前記配置寸法に基
    づき、前記駆動輪がスリップしないための第2の推定回
    転速度を演算すると共に、前記右前輪速度検出部により
    検出される前記右前輪の回転速度、前記操舵角、並び
    に、前記配置寸法に基づき、前記駆動輪がスリップしな
    いための第3の推定回転速度を演算し、前記第1ないし
    第3の前記推定回転速度それぞれの誤差を演算し、前記
    第1ないし第3の推定回転速度のうち前記誤差の最も小
    さいものを前記目標回転速度として導出する導出部とを
    備えていることを特徴とするリーチ型フォークリフトの
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動輪の全操舵角にわたり、前記第
    1ないし第3の推定回転速度それぞれの演算による前記
    誤差のうち、前記第1の推定回転速度の前記誤差が最も
    小さくなる前記操舵角の範囲、前記第2の推定回転速度
    の前記誤差が最も小さくなる前記操舵角の範囲、前記第
    3の推定回転速度の前記誤差が最も小さくなる前記操舵
    角の範囲をそれぞれ予め求めて格納部に格納しておき、
    前記導出部が、前記第1ないし第3の推定回転速度のう
    ち、前記操舵角検出部により検出される現在の操舵角に
    対応する前記誤差の最も小さい前記推定回転速度を前記
    目標回転速度とすることを特徴とする請求項2に記載の
    リーチ型フォークリフトの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動輪の回転速度を検出する駆動輪
    速度検出部と、前記駆動輪速度検出部により検出される
    前記駆動輪の回転速度が前記導出部により導出される前
    記目標回転速度になるように前記走行モータを制御する
    制御部とを備えていることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載のリーチ型フォークリフトの制御装
    置。
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