JP2003063345A - エアバッグ - Google Patents

エアバッグ

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JP2003063345A
JP2003063345A JP2001257827A JP2001257827A JP2003063345A JP 2003063345 A JP2003063345 A JP 2003063345A JP 2001257827 A JP2001257827 A JP 2001257827A JP 2001257827 A JP2001257827 A JP 2001257827A JP 2003063345 A JP2003063345 A JP 2003063345A
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JP2001257827A
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Norito Mochizuki
紀人 望月
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Nihon Plast Co Ltd
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Nihon Plast Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の乗員の側方にカーテン状に展開する
エアバッグの展開時の位置を安定させる。 【解決手段】 袋状のエアバッグ本体31に、前席膨張室
44と後席膨張室45とを形成する。これら前席膨張室44と
後席膨張室45とを連通する連通部43から、規制膨張室46
を突設する。インフレータが噴射したガスにより、ま
ず、規制膨張室46が膨張展開する。次いで、前席膨張室
44と後席膨張室45とが膨張展開する。エアバッグ1は、
展開した状態で、前席膨張室44と規制膨張室46とでセン
ターピラー12を挟み込み、位置を安定して保持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
車室の側部に沿って膨張展開して乗員を保護する側突用
のエアバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平10−16698
8号公報に示すように、自動車の車室の側部の窓部に沿
ってカーテン状に膨張展開して乗員を保護する側部保護
用のエアバッグ装置が知られている。そして、この種の
エアバッグ装置に用いられるエアバッグは、自動車のル
ーフ(屋根)サイドのトリム部に沿って折り畳んで収納さ
れ、インフレータからガスを供給することにより、下方
に向かって膨張展開するようになっている。また、この
公報記載の構成では、エアバッグは、前後方向に沿って
複数の膨張部に分割され、各膨張部は、上下方向を長手
方向とする円筒状に形成されている。さらに、この公報
記載の形態では、センターピラーの後側に位置する特定
の膨張部を、他の膨張部よりも大径とすることにより、
前席の乗員によりエアバッグに車外方向に向かう荷重が
作用した際に、センターピラーの後側部に大径の膨張部
を当接させ、乗員頭部の車外側への移動量の抑制を図っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、今日におい
て、前席の側部に加え、後席の側部についても一体的に
保護するエアバッグが考えられている。そして、このよ
うに前席及び後席を一体的に保護する構成に、単にセン
ターピラーの後側に膨張部が当接する構成を適用したと
すると、後席の乗員によりエアバッグに車外方向に向か
う荷重が作用した際などには、エアバッグの移動量の抑
制が必ずしも容易でなく、エアバッグの大型化や製造コ
ストの上昇を招きやすい問題を有している。
【0004】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、膨張展開時に位置を容易に安定させることができ
るエアバッグを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエアバッ
グは、ガスが流入して膨張展開する膨張部と、この膨張
部の膨張展開時に被支持部材に対向して配置される対向
部とを具備したものである。
【0006】そして、この構成では、エアバッグの膨張
室の膨張展開時に、対向部が被支持部材に対向して配置
されるため、エアバッグが容易に位置決めされる。
【0007】請求項2記載のエアバッグは、請求項1記
載のエアバッグにおいて、膨張部の膨張展開時に、対向
部は、被支持部材を間にして対をなして配置されるもの
である。
【0008】そして、この構成では、エアバッグの膨張
室の膨張展開時に、対向部が被支持部材を間に対をなし
て配置されるため、エアバッグが容易に位置決めされ
る。
【0009】請求項3記載のエアバッグは、請求項1ま
たは2記載のエアバッグにおいて、膨張部の膨張展開時
に、対向部は、ガスの圧力で被支持部材を挟持するもの
である。
【0010】そして、この構成では、エアバッグの膨張
室の膨張展開時に、ガスの圧力で対向部が被支持部材を
挟持するため、エアバッグの位置が容易に安定する。
【0011】請求項4記載のエアバッグは、請求項1な
いし3いずれか記載のエアバッグにおいて、車輌の車室
の側部に沿って膨張展開するエアバッグであって、被支
持部材は、車輌の側部に設けられたピラーを備え、対向
部は、ピラーの前後に対向するものである。
【0012】そして、この構成では、エアバッグは、車
輌のピラーの前後に対向して、車室の側部に沿って安定
して膨張展開し、また、乗員がエアバッグに衝突した際
にも位置が安定して保持され、乗員の側部保護に適した
エアバッグが提供される。
【0013】請求項5記載のエアバッグは、車輌に設け
られた被支持部材に近接して膨張展開するエアバッグで
あって、ガスが流入して膨張展開する膨張部を備え、こ
の膨張部の膨張展開時に、この膨張部の少なくとも一側
と、前記被支持部材とが、車輌前後方向に沿って配列さ
れ、前記膨張部が前後方向に位置決めされるものであ
る。
【0014】そして、この構成では、膨張部の膨張展開
時に、この膨張部の少なくとも一側と、被支持部材と
が、車輌前後方向に沿って配列されているので、膨張部
が前後方向に容易に位置決めされる。
【0015】請求項6記載のエアバッグは、請求項1な
いし5いずれか記載のエアバッグにおいて、第1の膨張
室と、被支持部材に対して前記第1の膨張室の反体側に
位置する第2の膨張室と、これら第1の膨張室と第2の
膨張室とに連通し、ガスが供給される連通部と、この連
通部に直接的に連通し、前記第1の膨張室と前記第2の
膨張室との間に膨張展開し、これら第1の膨張室と第2
の膨張室とのいずれかとの間に前記被支持部材を挟持す
る第3の膨張室とを備えたものである。
【0016】そして、この構成では、第3の膨張室と第
1の膨張室及び第2の膨張室のいずれかとの間で被支持
部材を挟持するため、エアバッグの位置が容易に安定す
る。第3の膨張室は、ガスが供給される連通部に直接的
に連通するため、迅速に膨張展開して被支持部材に当接
あるいは対向し、安定した位置決めが容易になる。
【0017】請求項7記載のエアバッグは、請求項6記
載のエアバッグにおいて、少なくとも一部が被支持部材
を覆う非膨張部を備え、第3の膨張室は、連通部から前
記非膨張部側に突設されたものである。
【0018】そして、この構成では、膨張部の容積の拡
大を抑制しつつ、エアバッグの安定した位置決めが可能
になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエアバッグの一実
施の形態を図面を参照して説明する。
【0020】図1ないし図3において、1はエアバッグ
で、このエアバッグ1を備えたエアバッグ装置2は、車
輌としての自動車3の車室4のルーフサイド部5に配置
され、側突用エアバッグ装置、側部用エアバッグ装置な
どとも呼ばれる側突保護用のエアバッグ装置2、すなわ
ち、側面衝突時などの衝撃から被保護物である乗員を保
護し、さらに、所定の時間だけ膨張展開した状態を維持
して自動車3の横転時などにも乗員を保護するエアバッ
グ装置2を構成している。なお、以下、前後、両側、上
下の各方向については、自動車3の直進方向である前方
向を基準として説明する。すなわち、前後方向について
は、自動車3の直進方向である前方向(図1及び図3に
示す矢印Fr方向)を前方向とし、両側方向については、
車室4の外側すなわち車外方向を外側方向(図2及び図
3に示す矢印O方向)として説明する。
【0021】そして、この自動車3は、車室4内に被保
護物としての乗員が着座可能な前席及び後席を備え、こ
れら前席及び後席に対応して、それぞれ上部に開口可能
な窓部6を備えた前部ドア7及び後部ドア8が設けられ
ている。また、車室4の両側には、前側から順に、Aピ
ラー11、被支持部材であるピラーとしてのBピラーであ
るセンターピラー12、及びCピラー13が設けられ、これ
らピラー11,12,13により、車体パネルを構成する複数
の金属板などからなる図2に示す天井パネル15が支持さ
れている。さらに、この天井パネル15の下側には、ルー
フ(天井板)16が設けられ、このルーフ16の両側の縁部
は、天井パネル15の両側の縁部に装着されたトリム17に
より下側から覆われている。また、天井パネル15の両側
の縁部には、ドア7,8に密着するパッキング体18が取
り付けられている。
【0022】また、エアバッグ装置2は、前後の座席の
乗員を保護可能な、いわゆる前後席用エアバッグであ
り、天井パネル15、ルーフ16、及びトリム17に囲まれた
ルーフサイド部5に細長く折り畳んだ状態で収納される
エアバッグ1と、後席の乗員の車体上方に収納され、エ
アバッグ1にガスを供給するインフレータ21と、折り畳
んだエアバッグ1をルーフサイド部5に支持するブラケ
ット23となどを備えている。また、このブラケット23
は、ボルト24及びナット25により天井パネル15に固定さ
れている。
【0023】そして、エアバッグ1は、側突用エアバッ
グ、カーテンエアバッグ、あるいは、インフレータブル
カーテンタイプなどとも呼ばれるもので、図1などに示
すように、複数の基布を組み合わせて偏平な袋状をなす
エアバッグ本体31と、このエアバッグ本体31の内側に位
置する筒状のインナーパイプ32と、エアバッグ本体31の
前側部に取り付けられた紐状の基布であるテンションス
トラップ33となどを備えている。
【0024】そして、エアバッグ本体31は、展開形状で
は、全長1500mmで、車体側である外側に配置される
外側基布35と、車室4側に配置される内側基布36とを重
ね、連結部としての所定の縫製部37で縫い合わせて、ガ
スが流入して膨張展開する袋状の膨張部38と、車輌の後
方であるエアバッグ本体31の後側上部に位置してこの膨
張部38を外部に連通するガス導入口39と、ガスが流入せ
ず膨張展開しないシート状の非膨張部41とが設けられて
いる。さらに、エアバッグ本体31の膨張部38は、中空部
である気室であり、エアバッグ本体31の前後方向(図3
に示す矢印A)である長手方向の中央部の上部に位置す
る連通部43と、この連通部43の前側に連通する第1の膨
張室としての前席膨張室44と、この連通部43の後側に位
置する第2の膨張室としての後席膨張室45と、これら前
席膨張室44と後席膨張室45との間に位置し、連通部43の
中間部の下側に連通する第3の膨張室としての規制膨張
室46とを備えている。そして、前席膨張室44の後側部
と、規制膨張室46の前側部とが、対向部としての挟持部
48を構成している。また、長手方向である前後方向の中
間部、すなわち、前席膨張室44と後席膨張45との間に
は、一枚の基布、本実施の形態では外側基布35のみから
なる非膨張部41が設けられており、規制膨張室46は、こ
の非膨張部41の中に位置して形成されている。
【0025】また、縫製部37は、膨張部38の外周を縫製
する外周連結部としての外周縫製部51と、各膨張室の展
開時の幅寸法を偏平に規制する規制部52とを備えてい
る。そして、この規制部52は、膨張部38の1カ所あるい
は複数カ所に位置し、外周縫製部51と一体にあるいは別
個に形成されている。そして、本実施の形態では、規制
部52は、前席膨張室44に位置して、外周縫製部51から独
立した直線状の規制部54が形成されているとともに、後
席膨張室45に位置して、外周縫製部51に連続した曲線状
の規制部55が形成されている。この後側の規制部55は、
ガス導入口39の下側部から前側に向かった後、下側後方
に向かって巻き込むように形成されている。また、各規
制部54,55の端末部には、これら端末部を保護する保護
部である保護縫製部56が形成されている。
【0026】また、エアバッグ本体31の上縁部には、ル
ーフサイド部5への取り付けのための取付部である取付
片62が所定間隔で複数設けられ、各取付片62には、それ
ぞれブラケット23にビスなどの取付手段で取り付けられ
る通孔62aが設けられている。
【0027】さらに、エアバッグ1の先端部には、挿通
部64aを設けた案内部64が設けられている。そして、テ
ンションストラップ33は、基端部33aがエアバッグ本体3
1に固定された上、案内部64の挿通部64aを挿通して前側
に引き出されている。
【0028】また、インナーパイプ32は、インナ、スリ
ーブ、あるいはインナーチューブなどとも呼ばれる筒状
体で、前後の端部を開口とし、例えば、矩形状の基布を
筒状に縫い合わせて形成されている。そして、このイン
ナーパイプ32は、外側基布35と内側基布36との間に位置
して、後端の開口をガス導入口39に連結するように配置
され、外周縫製部51に一体的に縫合してエアバッグ本体
31に固定されている。そして、インナーパイプ32の他端
の開口は、連通部43の中間部に配置され、さらに、本実
施の形態では、連通部43から規制膨張室46が分岐する分
岐部46aに、あるいは分岐部46aに対向して配置されてい
る。すなわち、インナーパイプ32は、エアバッグ本体31
にガスが導入される部分を覆うように配置され、インフ
レータ21の噴射する高温高圧のガスからエアバッグ本体
31を保護するとともに、ガスを連通部43に案内する。
【0029】また、外側基布35、内側基布36、及びイン
ナーパイプ32は、ポリアミド系合成高分子材(ナイロン
66)製の織布である基布を用いて構成され、350dte
x(315デニール)、打ち込み数24.4本/cm(62本
/インチ)、被覆材としてのシリコンラバーを45g/m
でコーティングして所定の気密性を確保している。ま
た、縫製部37は、上糸1400dtex(1260デニー
ル)、下糸1400dtex(1260デニール)の糸を使用
して、運針数3.5針/cmの本縫いで形成している。ま
た、テンションストラップ33は、他の基布と同じ基布で
あるが、被覆材をコーティングを施していないいわゆる
ノンコート布を使用して形成している。
【0030】次に、このエアバッグ1の展開時の動作を
説明する。
【0031】まず、このエアバッグ装置2は、側面衝突
などの衝撃を受けると、図示しない制御装置によりイン
フレータ21が作動し、このインフレータ21のガス吹出口
21aから噴射されるガスにより折り畳まれたエアバッグ
1が膨張展開し、ルーフ16の側縁部近傍及びトリム17を
変形させながらルーフサイド部5から下方に突出してカ
ーテン状に前後の窓部6を覆い、前席及び後席の各乗員
の頭部、胸部を保護するように展開し、すなわち、前席
及び後席の乗員の外側方向への移動を規制し、乗員を保
護する。さらに、エアバッグ本体31は、被覆材のコーテ
ィングなどにより所定の気密性が確保され、展開後も数
秒間展開形状を維持するようになっている。
【0032】この時、インフレータ21から供給されるガ
スは、ガス導入口39からエアバッグ1に導入され、イン
ナーパイプ32に案内されて、連通部43に導かれる。する
と、このガスは、まず、連通部43から規制膨張室46に充
填され、次いで、前席膨張室44に充填されるとともに、
後席膨張室45に充填される。すなわち、エアバッグ1
は、まず、規制膨張室46に充填が完了する。すると、挟
持部を構成する規制膨張室46の前側部が、センターピラ
ー12の後側部と当接する。次いで、前席膨張室44が膨張
しつつ展開して、膨張が完了する。すると、挟持部を構
成する前席膨張室44の後側の外周縁部が、センターピラ
ー12の前側部と当接する。この状態で、図3に示すよう
に、規制膨張室46と前席膨張室44とでセンターピラー12
を挟持して、エアバッグ1の少なくとも前後方向の移動
が規制される。
【0033】このように、本実施の形態によれば、前後
席用のカーテンエアバッグであるエアバッグ1におい
て、前席膨張室44と後席膨張室45との間に、規制膨張室
46を設けたため、展開時に、前席膨張室44と規制膨張室
46とからなる挟持部48でセンターピラー12を前後から挟
み込み、エアバッグ1の挙動を容易に安定させることが
できる。そこで、前後席用のエアバッグ1において、例
えば、乗員に車外方向の力(図3に示す矢印F)が加わ
り、乗員が車外へ押し出されようとしても、センターピ
ラー12を挟み込んだ膨張室44,46がストッパとして機能
し、エアバッグ1の少なくとも前後方向(図3に示す矢
印A)の移動を規制し、エアバッグ1の挙動を容易に安
定させ、乗員を保護できる。
【0034】すなわち、車輌である自動車3のセンター
ピラー12にまたがって前席及び後席に着座した乗員の頭
部近傍の車体に沿って折り畳んだエアバッグ1を取り付
け、このエアバッグ1のエアバッグ本体31にガス導入口
39よりインフレータ21のガスを導入して、下方に展開す
るカーテンエアバッグ装置において、エアバッグ本体31
に、展開時にセンターピラー12を自動車3の前後方向に
て挟持する膨張室44,46を形成したため、インフレータ
のガスにより、これら膨張室44,46がセンターピラー12
を前後から挟持し、展開初期において、エアバッグ本体
31の車輌前後方向の略中心位置を車体に対して位置決め
でき、乗員拘束性を向上できる。
【0035】また、規制膨張室46は、ガスを前後の膨張
室44,45に導く連通部43から分岐して形成し、この規制
膨張室46の外周縁部と前席膨張室44あるいは後席膨張室
45の外周縁部との間でセンターピラー12のピラーガーニ
ッシュを挟持する構成を採り、規制膨張室46を連通部43
から分岐して形成したため、インフレータ21のガスを先
に規制膨張室46に充填させることができる。そこで、エ
アバッグ本体31の車輌前後方向の略中心位置を、まず、
車体に対して位置決めでき、次いで、前席膨張室44ある
いは後席膨張室45の外周縁部をセンターピラー12のピラ
ーガーニッシュに当接させて確実に挟持できる。すなわ
ち、規制膨張室46は、ガスが供給される連通部43に直接
的に連通するため、迅速に膨張展開してセンターピラー
12に当接あるいは対向し、容易に安定して位置決めでき
る。
【0036】また、規制膨張室46を設けたため、乗員の
保護の機能を主とする前席膨張室44及び後席膨張室45の
みを用いる場合に比べて、エアバッグ1の位置を容易に
安定できる。
【0037】さらに、規制膨張室46は、連通部43の下部
に設けられた非膨張部41に形成し、センターピラー12を
覆うように設けられているため、膨張部38の容積の増加
を抑制できる。そこで、インフレータ21の出力を上昇さ
せずに、エアバッグ本体31を車体に対して容易に位置決
めして展開できる。
【0038】このようにして、本実施の形態によれば、
車輌の側部用に適したエアバッグ1及びエアバッグ装置
2を提供できる。
【0039】なお、縫製部37は、適宜の形状を採ること
ができる。例えば、図4に示すように、前席膨張室44に
位置する規制部54についても、外周縫製部51に連続した
曲線状に形成することができる。
【0040】また、第3の膨張室としての規制膨張室46
は、適宜の形状を採ることができる。例えば、図5に示
すように、規制膨張室46の例えば先端部と後席膨張室45
とを連結させ、規制膨張室46が前後方向に突っ張る力を
増加させて、エアバッグ1の位置をより安定させること
ができる。
【0041】また、エアバッグ1は、車輌のいずれかの
部材に当接して前後方向の位置決めが可能な構成であれ
ば良い。例えば、膨張部同士の間にセンターピラー12を
挟持するほか、膨張部と非膨張部とでセンターピラー12
を挟持することもできる。また、対向部としての挟持部
は、膨張展開した状態で、ガスの圧力によりセンターピ
ラー12に圧力を加えつつ挟持する構成に限られず、単に
接触する構成としても良く、あるいは、対向部は、僅か
な間隔を介してセンターピラー12に対向する構成とする
こともできる。
【0042】また、被当接部材は、センターピラーに限
られず、他のピラーなどとすることもできる。
【0043】また、エアバッグ本体31及びインナーパイ
プ32などに用いる基布は、各種織物の他、編物、不織布
などの布帛、シート、フィルム、あるいはこれらの積層
体などを用いることができる。また、縫製などの接合に
より円筒状とするほか、一体的に円筒状に形成すること
もできる。また、これら基布には、気密性、耐熱性、補
強などのため、適宜の被覆材で被覆することもできる。
さらに、インナーパイプ32は、エアバッグ本体31とは別
体に形成する他、エアバッグ本体31と一体的に形成する
こともできる。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載のエアバッグによれば、エ
アバッグの膨張室の膨張展開時に、対向部が被支持部材
に対向して配置されるため、エアバッグを容易に位置決
めできる。
【0045】請求項2記載のエアバッグによれば、請求
項1記載の効果に加え、エアバッグの膨張室の膨張展開
時に、対向部が被支持部材を間に対をなして配置される
ため、エアバッグを容易に位置決めできる。
【0046】請求項3記載のエアバッグによれば、請求
項1または2記載の効果に加え、エアバッグの膨張室の
膨張展開時に、ガスの圧力で対向部が被支持部材を挟持
するため、エアバッグの位置を容易に安定できる。
【0047】請求項4記載のエアバッグによれば、請求
項1ないし3記載の効果に加え、エアバッグは、車輌の
ピラーの前後に対向して、車室の側部に沿って安定して
膨張展開でき、また、乗員がエアバッグに衝突した際に
も位置を安定して保持でき、乗員の側部保護に適したエ
アバッグを提供できる。
【0048】請求項5記載のエアバッグによれば、膨張
部の膨張展開時に、この膨張部の少なくとも一側と、被
支持部材とが、車輌前後方向に沿って配列されているた
め、膨張部を前後方向に容易に位置決めできる。
【0049】請求項6記載のエアバッグによれば、請求
項1ないし5いずれか記載の効果に加え、第3の膨張室
と第1の膨張室及び第2の膨張室のいずれかとの間で被
支持部材を挟持するため、エアバッグの位置を容易に安
定できる。第3の膨張室は、ガスが供給される連通部に
直接的に連通するため、迅速に膨張展開して被支持部材
に当接あるいは対向し、容易に安定して位置決めでき
る。
【0050】請求項7記載のエアバッグによれば、請求
項6記載の効果に加え、被支持部材を覆う非膨張部に第
3の膨張室を備えたため、膨張部の容積の拡大を抑制し
つつ、エアバッグを安定して位置決めできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグ及びインフレータの一実施
の形態を示す車輌に取り付け展開した状態の説明図であ
る。
【図2】同上エアバッグを車輌に取り付けた状態を示す
一部の断面図である。
【図3】同上エアバッグの動作を示す図1のI−I相当
位置の説明図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示すエアバッグおよ
びインフレータの一部の側面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施の形態を示すエアバッ
グおよびインフレータの一部の側面図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ 3 車輌としての自動車 4 車室 12 被支持部材としてのセンターピラー 38 膨張部 41 非膨張部 43 連通部 44 第1の膨張室としての前席膨張室 45 第2の膨張室としての後席膨張室 46 第3の膨張室としての規制膨張室 48 対向部としての挟持部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスが流入して膨張展開する膨張部と、 この膨張部の膨張展開時に被支持部材に対向して配置さ
    れる対向部とを具備したことを特徴とするエアバッグ。
  2. 【請求項2】 膨張部の膨張展開時に、対向部は、被支
    持部材を間にして対をなして配置されることを特徴とす
    る請求項1記載のエアバッグ。
  3. 【請求項3】 膨張部の膨張展開時に、対向部は、ガス
    の圧力で被支持部材を挟持することを特徴とする請求項
    1または2記載のエアバッグ。
  4. 【請求項4】 車輌の車室の側部に沿って膨張展開する
    エアバッグであって、 被支持部材は、車輌の側部に設けられたピラーを備え、 対向部は、ピラーの前後に対向することを特徴とする請
    求項1ないし3いずれか記載のエアバッグ。
  5. 【請求項5】 車輌に設けられた被支持部材に近接して
    膨張展開するエアバッグであって、 ガスが流入して膨張展開する膨張部を備え、 この膨張部の膨張展開時に、この膨張部の少なくとも一
    側と、前記被支持部材とが、車輌前後方向に沿って配列
    され、前記膨張部が前後方向に位置決めされることを特
    徴とするエアバッグ。
  6. 【請求項6】 第1の膨張室と、 被支持部材に対して前記第1の膨張室の反体側に位置す
    る第2の膨張室と、 これら第1の膨張室と第2の膨張室とに連通し、ガスが
    供給される連通部と、 この連通部に直接的に連通し、前記第1の膨張室と前記
    第2の膨張室との間に膨張展開し、これら第1の膨張室
    と第2の膨張室とのいずれかとの間に前記被支持部材を
    挟持する第3の膨張室とを備えたことを特徴とする請求
    項1ないし5いずれか記載のエアバッグ。
  7. 【請求項7】 少なくとも一部が被支持部材を覆う非膨
    張部を備え、 第3の膨張室は、連通部から前記非膨張部側に突設され
    たことを特徴とする請求項6記載のエアバッグ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012524846A (ja) * 2009-04-24 2012-10-18 コーロン インダストリーズ インク エアバッグガス注入用チューブ状織物部材及びその製造方法
JP2018127139A (ja) * 2017-02-09 2018-08-16 芦森工業株式会社 カーテンエアバッグ装置
JP2019010989A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 豊田合成株式会社 頭部保護エアバッグ装置

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