JP2003063197A - 固形糊繰出用容器 - Google Patents
固形糊繰出用容器Info
- Publication number
- JP2003063197A JP2003063197A JP2001256665A JP2001256665A JP2003063197A JP 2003063197 A JP2003063197 A JP 2003063197A JP 2001256665 A JP2001256665 A JP 2001256665A JP 2001256665 A JP2001256665 A JP 2001256665A JP 2003063197 A JP2003063197 A JP 2003063197A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slider
- solid glue
- cylinder
- container
- solid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 固形糊の使用残部を少なくして有効に接着の
用に供することができるとともに、紙面等を損傷させな
い固形糊繰出用容器を提供する。 【解決手段】 筒体3の一端に接着された尾栓4と一体
に形成されたネジ杆5に螺合させて、前記筒体3内を昇
降可能としたスライダー2に、柱状の固形糊7を装着さ
せて、筒体3より固形糊7の先端を出没自在とするため
の固形糊繰出用容器1であって、前記スライダー2を、
板体8の、固形糊7を装着する側の中央部に、前記ネジ
杆5を貫通させる筒状体13を設けるとともに、その筒
状体13に、外方に向けて突出し、かつ少なくとも先端
部が前記筒体3の軸線方向に弾性変形可能な係止突起1
0を形成したものとする。
用に供することができるとともに、紙面等を損傷させな
い固形糊繰出用容器を提供する。 【解決手段】 筒体3の一端に接着された尾栓4と一体
に形成されたネジ杆5に螺合させて、前記筒体3内を昇
降可能としたスライダー2に、柱状の固形糊7を装着さ
せて、筒体3より固形糊7の先端を出没自在とするため
の固形糊繰出用容器1であって、前記スライダー2を、
板体8の、固形糊7を装着する側の中央部に、前記ネジ
杆5を貫通させる筒状体13を設けるとともに、その筒
状体13に、外方に向けて突出し、かつ少なくとも先端
部が前記筒体3の軸線方向に弾性変形可能な係止突起1
0を形成したものとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固形糊繰出用容器
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】固形糊繰出用容器は、たとえば、特開平
11−59080号公報、特公平8−5502号公報、
実用新案登録第2534943号公報等に記載されてい
る。
11−59080号公報、特公平8−5502号公報、
実用新案登録第2534943号公報等に記載されてい
る。
【0003】これらのものは、図7に中央縦断面図を示
すように、筒体(01)の一端に装着された尾栓(02)の回動
により、尾栓(02)と一体に形成されたネジ杆(03)を筒体
(01)内で回動させることによって、該ネジ杆(03)との螺
合と、筒体(01)内周面に軸線方向に設けた案内突条(04)
による案内とによって、スライダー(05)を筒体(01)内を
昇降させる構造とし、このスライダー(05)に固形糊(06)
の後端を保持させて、その先端を筒体(01)から出没自在
としてある。
すように、筒体(01)の一端に装着された尾栓(02)の回動
により、尾栓(02)と一体に形成されたネジ杆(03)を筒体
(01)内で回動させることによって、該ネジ杆(03)との螺
合と、筒体(01)内周面に軸線方向に設けた案内突条(04)
による案内とによって、スライダー(05)を筒体(01)内を
昇降させる構造とし、このスライダー(05)に固形糊(06)
の後端を保持させて、その先端を筒体(01)から出没自在
としてある。
【0004】ところで、前記スライダー(05)は、ネジ杆
(03)が螺合して貫通する貫通孔を有する有底円筒形のも
のとされている。
(03)が螺合して貫通する貫通孔を有する有底円筒形のも
のとされている。
【0005】しかし、前記のようなスライダー(05)に
は、次の問題がある。 a) 棒状の固形糊(06)の一端が、単に有底円筒形のスラ
イダー(05)に挿填された状態となっているため、たとえ
ば使用中に、固形糊(06)の先端が被塗布面に接着して引
張られると、固形糊(06)がスライダー(05)から抜け出し
易い。
は、次の問題がある。 a) 棒状の固形糊(06)の一端が、単に有底円筒形のスラ
イダー(05)に挿填された状態となっているため、たとえ
ば使用中に、固形糊(06)の先端が被塗布面に接着して引
張られると、固形糊(06)がスライダー(05)から抜け出し
易い。
【0006】b) 固形糊(06)の全長のうち、通常、15
%前後の後端部分が、有底円筒形のスライダー(05)の内
部に挿填されているが、この挿填された固形糊部分は、
接着に有効に用いることができず無駄になる。
%前後の後端部分が、有底円筒形のスライダー(05)の内
部に挿填されているが、この挿填された固形糊部分は、
接着に有効に用いることができず無駄になる。
【0007】上記の問題点を解決するために、本願出願
人は、先に、特願平11−149058号(特開200
0−33519号)として、新規なスライダーを提案し
た。
人は、先に、特願平11−149058号(特開200
0−33519号)として、新規なスライダーを提案し
た。
【0008】前記先願のスライダーは、その一実施形態
を、図8に斜視図、図9に図8におけるIX〜IX線縦断面
図に示すように、前記ネジ杆(03)が貫通することとなる
板体(07a)の中央部を円柱状(07b)とするとともに、その
側面に外方に向けて突出する単数あるいは複数の係止突
起(07c)(07c)を一体に形成したスライダー(07)である。
を、図8に斜視図、図9に図8におけるIX〜IX線縦断面
図に示すように、前記ネジ杆(03)が貫通することとなる
板体(07a)の中央部を円柱状(07b)とするとともに、その
側面に外方に向けて突出する単数あるいは複数の係止突
起(07c)(07c)を一体に形成したスライダー(07)である。
【0009】このようなスライダー(07)を用いることに
よって、従来の有底円筒形のスライダー(05)にみられた
固形糊の抜け出しを防止することができる。すなわち、
液状の糊を、固化させて棒状の固形糊とするとともに、
前記スライダー(07)に保持させる際に、液状の糊が、前
記スライダー(07)の板体(07a)と係止突起(07c)との間や
係止突起(07c)(07c)の間に入り込んで固化するため、棒
状の固形糊に対して、固形糊の軸線方向にスライダー(0
7)から離脱する向きの力が作用しても、固形糊が前記外
向きの係止突起(07c)(07c)に係止しているため、スライ
ダー(07)から離脱することがない。
よって、従来の有底円筒形のスライダー(05)にみられた
固形糊の抜け出しを防止することができる。すなわち、
液状の糊を、固化させて棒状の固形糊とするとともに、
前記スライダー(07)に保持させる際に、液状の糊が、前
記スライダー(07)の板体(07a)と係止突起(07c)との間や
係止突起(07c)(07c)の間に入り込んで固化するため、棒
状の固形糊に対して、固形糊の軸線方向にスライダー(0
7)から離脱する向きの力が作用しても、固形糊が前記外
向きの係止突起(07c)(07c)に係止しているため、スライ
ダー(07)から離脱することがない。
【0010】更に、前記先願のスライダー(07)には、公
知のスライダー(05)のように、スライダーの周縁に筒面
が存在しないため、固形糊のスライダー(07)側の端部周
面が外部に露出しており、そのため、前記係止突起(07
c)(07c)の外周端が固形糊から露出するまで、固形糊の
端部周面部分を有効に接着に供することができる。
知のスライダー(05)のように、スライダーの周縁に筒面
が存在しないため、固形糊のスライダー(07)側の端部周
面が外部に露出しており、そのため、前記係止突起(07
c)(07c)の外周端が固形糊から露出するまで、固形糊の
端部周面部分を有効に接着に供することができる。
【0011】図10は、図8に示すスライダー(07)を用
いた固形糊繰出用容器(08)に、固形糊(09)を装着して用
いる場合の使用状態を示す中央縦断面図である。使用に
より固形糊(09)の残部がスライダー(07)近傍部分のみに
至った場合にも、紙面(010)等に押圧された固形糊(09)
の外周部(09a)を有効に接着に供することができる。
いた固形糊繰出用容器(08)に、固形糊(09)を装着して用
いる場合の使用状態を示す中央縦断面図である。使用に
より固形糊(09)の残部がスライダー(07)近傍部分のみに
至った場合にも、紙面(010)等に押圧された固形糊(09)
の外周部(09a)を有効に接着に供することができる。
【0012】しかしながら、かかるスライダー(07)に
は、次のような問題がある。 (1) スライダー(07)の係止突起(07c)の外周縁が紙面
(010)等に当接するために、係止突起(07c)の外周縁より
も内部に残存する部分の固形糊(09)は、接着の用に供す
ることができない。 (2) 係止突起(07c)の外周縁が、紙面(010)等を擦り、
その表面を損傷させる場合がある。
は、次のような問題がある。 (1) スライダー(07)の係止突起(07c)の外周縁が紙面
(010)等に当接するために、係止突起(07c)の外周縁より
も内部に残存する部分の固形糊(09)は、接着の用に供す
ることができない。 (2) 係止突起(07c)の外周縁が、紙面(010)等を擦り、
その表面を損傷させる場合がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記先願で
提案したスライダーを、さらに改良し、固形糊の使用残
部を少なくして可及的有効に接着に供することができる
ようにするとともに、紙面等を損傷させることのない固
形糊繰出用容器を提供することを目的とする。
提案したスライダーを、さらに改良し、固形糊の使用残
部を少なくして可及的有効に接着に供することができる
ようにするとともに、紙面等を損傷させることのない固
形糊繰出用容器を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によると上記課題
は、次のようにして解決される。 (1) 筒体の一端に装着された尾栓の回動により、尾栓
と一体に形成されたネジ杆を筒体内で回動させることに
よって、そのネジ杆との螺合と、筒体内周面に軸線方向
に設けた案内突条による案内とによって、筒体内を昇降
させるスライダーを備え、そのスライダーに柱状の固形
糊を装着させて、筒体より固形糊の先端を出没自在とす
るための固形糊繰出用容器であって、前記スライダー
を、板体の、固形糊を装着する側の中央部に、前記ネジ
杆を貫通させる筒状体を設けるとともに、その筒状体
に、外方に向けて突出し、かつ少なくとも先端部が前記
筒体の軸線方向に弾性変形可能な係止突起を形成したも
のとしたことを特徴とする固形糊繰出用容器とする。
は、次のようにして解決される。 (1) 筒体の一端に装着された尾栓の回動により、尾栓
と一体に形成されたネジ杆を筒体内で回動させることに
よって、そのネジ杆との螺合と、筒体内周面に軸線方向
に設けた案内突条による案内とによって、筒体内を昇降
させるスライダーを備え、そのスライダーに柱状の固形
糊を装着させて、筒体より固形糊の先端を出没自在とす
るための固形糊繰出用容器であって、前記スライダー
を、板体の、固形糊を装着する側の中央部に、前記ネジ
杆を貫通させる筒状体を設けるとともに、その筒状体
に、外方に向けて突出し、かつ少なくとも先端部が前記
筒体の軸線方向に弾性変形可能な係止突起を形成したも
のとしたことを特徴とする固形糊繰出用容器とする。
【0015】(2) 上記(1)項において、前記スライダ
ーの筒状体の外周面または上端部に、その筒状体の半径
方向の外方に延びる複数の係止突起を設けたものとす
る。
ーの筒状体の外周面または上端部に、その筒状体の半径
方向の外方に延びる複数の係止突起を設けたものとす
る。
【0016】(3) 上記(1)項において、前記スライダ
ーの筒状体の外周面または上端部に、薄膜鍔状の係止突
起を設け、その鍔状の係止突起の少なくとも周縁が、前
記筒体の軸線方向に弾性変形可能であるようにしたもの
とする。
ーの筒状体の外周面または上端部に、薄膜鍔状の係止突
起を設け、その鍔状の係止突起の少なくとも周縁が、前
記筒体の軸線方向に弾性変形可能であるようにしたもの
とする。
【0017】(4) 上記(3)項において、前記薄膜鍔状
の係止突起に、半径方向の放射状のスリットを施し、そ
のスリットによって形成された放射状に並ぶ複数の各舌
片の少なくとも先端部が、前記筒体の軸線方向に弾性変
形可能であるようにしたものとする。
の係止突起に、半径方向の放射状のスリットを施し、そ
のスリットによって形成された放射状に並ぶ複数の各舌
片の少なくとも先端部が、前記筒体の軸線方向に弾性変
形可能であるようにしたものとする。
【0018】(5) 筒体の一端に装着された尾栓の回動
により、尾栓と一体に形成されたネジ杆を筒体内で回動
させることによって、そのネジ杆との螺合と、筒体内周
面に軸線方向に設けた案内突条による案内とによって、
筒体内を昇降させるスライダーを備え、そのスライダー
に柱状の固形糊を装着させて、筒体より固形糊の先端を
出没自在としうるようにするための固形糊繰出用容器で
あって、前記スライダーを、板体の中央部に前記ネジ杆
を貫通させる貫通孔を設け、その板体の、固形糊を装着
する側の面上に、前記固形糊を係止する係止部を有し、
かつ少なくとも先端部が前記筒体の半径方向に弾性変形
可能な係止突起を立設させたものとしたことを特徴とす
る固形糊繰出用容器とする。
により、尾栓と一体に形成されたネジ杆を筒体内で回動
させることによって、そのネジ杆との螺合と、筒体内周
面に軸線方向に設けた案内突条による案内とによって、
筒体内を昇降させるスライダーを備え、そのスライダー
に柱状の固形糊を装着させて、筒体より固形糊の先端を
出没自在としうるようにするための固形糊繰出用容器で
あって、前記スライダーを、板体の中央部に前記ネジ杆
を貫通させる貫通孔を設け、その板体の、固形糊を装着
する側の面上に、前記固形糊を係止する係止部を有し、
かつ少なくとも先端部が前記筒体の半径方向に弾性変形
可能な係止突起を立設させたものとしたことを特徴とす
る固形糊繰出用容器とする。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態の固
形糊繰出用容器(1)の使用状態を示す中央縦断面図、図
2は、図1に示す固形糊繰出用容器(1)におけるスライ
ダー(2)の斜視図である。
形糊繰出用容器(1)の使用状態を示す中央縦断面図、図
2は、図1に示す固形糊繰出用容器(1)におけるスライ
ダー(2)の斜視図である。
【0020】本発明の固形糊繰出用容器(1)は、従来公
知のものと同様に、筒体(3)の一端に装着された尾栓
(4)の回動により、尾栓(4)と一体に形成されたネジ杆
(5)を筒体(3)内で回動させることによって、そのネジ
杆(5)との螺合と、筒体(3)内周面に軸線方向に設けた
案内突条(6)による案内とによって、筒体(3)内を昇降
させるスライダー(2)を備え、そのスライダー(2)に柱
状の固形糊(7)を装着させて、筒体(3)より固形糊(7)
の先端を出没自在としうるようになっている。
知のものと同様に、筒体(3)の一端に装着された尾栓
(4)の回動により、尾栓(4)と一体に形成されたネジ杆
(5)を筒体(3)内で回動させることによって、そのネジ
杆(5)との螺合と、筒体(3)内周面に軸線方向に設けた
案内突条(6)による案内とによって、筒体(3)内を昇降
させるスライダー(2)を備え、そのスライダー(2)に柱
状の固形糊(7)を装着させて、筒体(3)より固形糊(7)
の先端を出没自在としうるようになっている。
【0021】本発明の固形糊繰出用容器は、それに組み
込まれているスライダー(2)に特徴がある。すなわち、
本発明におけるスライダー(2)は、板体(8)の、固形糊
(7)を装着する側の中央部に、前記ネジ杆(5)を貫通さ
せる筒状体(9)を設けるとともに、その筒状体(9)に、
外方に向けて突出し、かつ少なくとも先端部(10a)が前
記筒体(3)の軸線方向に弾性変形可能な係止突起(10)を
形成したものである。
込まれているスライダー(2)に特徴がある。すなわち、
本発明におけるスライダー(2)は、板体(8)の、固形糊
(7)を装着する側の中央部に、前記ネジ杆(5)を貫通さ
せる筒状体(9)を設けるとともに、その筒状体(9)に、
外方に向けて突出し、かつ少なくとも先端部(10a)が前
記筒体(3)の軸線方向に弾性変形可能な係止突起(10)を
形成したものである。
【0022】図2に示す実施形態では、係止突起(10)
は、筒状体(9)の外周面に、その筒状体(9)の半径方向
の外方に延びる2個の舌片状の係止突起(10)(10)を、両
者が直径の位置関係になるように配置して形成されてい
る。
は、筒状体(9)の外周面に、その筒状体(9)の半径方向
の外方に延びる2個の舌片状の係止突起(10)(10)を、両
者が直径の位置関係になるように配置して形成されてい
る。
【0023】前記各係止突起(10)(10)は、たとえば合成
樹脂製薄板状、またはゴム製ピン状のもので作られ、少
なくともその先端部(10a)(10a)が筒体(3)の軸線方向、
すなわち符号Sで示す方向に弾性変形可能に形成されて
いる。
樹脂製薄板状、またはゴム製ピン状のもので作られ、少
なくともその先端部(10a)(10a)が筒体(3)の軸線方向、
すなわち符号Sで示す方向に弾性変形可能に形成されて
いる。
【0024】スライダー(2)に、固形糊(7)を装着させ
るには、別途用意した糊装着用筒体(図示せず)の内底
部に、前記スライダー(2)を配設して、上方から液体状
の糊を流し込み、冷却して固化させ、次いで前記糊装着
用筒体から脱型することによって、固形糊(7)の後端が
前記係止突起(10)(10)に係止され、スライダー(2)に装
着された形態のものが得られる。
るには、別途用意した糊装着用筒体(図示せず)の内底
部に、前記スライダー(2)を配設して、上方から液体状
の糊を流し込み、冷却して固化させ、次いで前記糊装着
用筒体から脱型することによって、固形糊(7)の後端が
前記係止突起(10)(10)に係止され、スライダー(2)に装
着された形態のものが得られる。
【0025】図1は、固形糊(7)を装着した前記スライ
ダー(2)を用いた固形糊繰出用容器(1)の使用状態を示
し、使用により固形糊(7)の残部がスライダー(2)近傍
部分のみに至った場合にも、紙面(P)等に押圧された固
形糊(7)の外周部が消耗するに従い、スライダー(2)の
係止突起(10)が、図示するように筒体(3)の軸線方向の
後端向きに弾性変形し、そのため係止突起(10)近傍の固
形糊(7)の部分をも接着の用に供することができる。
ダー(2)を用いた固形糊繰出用容器(1)の使用状態を示
し、使用により固形糊(7)の残部がスライダー(2)近傍
部分のみに至った場合にも、紙面(P)等に押圧された固
形糊(7)の外周部が消耗するに従い、スライダー(2)の
係止突起(10)が、図示するように筒体(3)の軸線方向の
後端向きに弾性変形し、そのため係止突起(10)近傍の固
形糊(7)の部分をも接着の用に供することができる。
【0026】また、図1における仮想線は、被接着面が
角部である場合を示し、係止突起(10)が、ほぼその角部
の形状に対応して変形するために、一層有効に固形糊
(7)を装着の用に供することができる。
角部である場合を示し、係止突起(10)が、ほぼその角部
の形状に対応して変形するために、一層有効に固形糊
(7)を装着の用に供することができる。
【0027】図3は、本発明の固形糊繰出用容器(1)に
おけるスライダー(11)の別の実施形態を示し、図2に対
応する図面である。
おけるスライダー(11)の別の実施形態を示し、図2に対
応する図面である。
【0028】スライダー(11)の筒状体(13)の上端部に、
薄膜鍔状の係止突起(14)を設け、半径方向に放射状のス
リット(14a)を施し、そのスリット(14a)によって形成さ
れた放射状に並ぶ複数の各舌片(14b)の少なくとも先端
部(14c)が、前記筒体(3)の軸線方向に弾性変形可能に
してある。
薄膜鍔状の係止突起(14)を設け、半径方向に放射状のス
リット(14a)を施し、そのスリット(14a)によって形成さ
れた放射状に並ぶ複数の各舌片(14b)の少なくとも先端
部(14c)が、前記筒体(3)の軸線方向に弾性変形可能に
してある。
【0029】このようなスライダー(11)とすることによ
って、図2に示したスライダー(2)の場合と同様な効果
が得られる。なお、前記薄膜鍔状の係止突起(14)は、図
3においては、筒状体(13)の上端部に設けてあるが、そ
の他、筒状体(13)の外周面に設けてもよく、さらに上端
部と外周面の両者に設けてもよい。また、前記スリット
(14a)は、鍔状の係止突起(14)の少なくとも周縁が、前
記筒体(3)の軸線方向に弾性変形可能であれば、必ずし
も施す必要はない。
って、図2に示したスライダー(2)の場合と同様な効果
が得られる。なお、前記薄膜鍔状の係止突起(14)は、図
3においては、筒状体(13)の上端部に設けてあるが、そ
の他、筒状体(13)の外周面に設けてもよく、さらに上端
部と外周面の両者に設けてもよい。また、前記スリット
(14a)は、鍔状の係止突起(14)の少なくとも周縁が、前
記筒体(3)の軸線方向に弾性変形可能であれば、必ずし
も施す必要はない。
【0030】図4は、さらに別の実施形態のスライダー
(15)の斜視図である。すなわち、板体(16)の中央部に前
記ネジ杆(5)を螺合して貫通させる貫通孔(17)を設け、
その板体(16)の、固形糊(7)を装着する側の面上に、前
記固形糊(7)を係止する係止部(18a)を有し、かつ少な
くとも先端部(18b)が前記筒体(3)の半径方向に弾性変
形可能な係止突起(18)を立設させて形成したスライダー
(15)である。
(15)の斜視図である。すなわち、板体(16)の中央部に前
記ネジ杆(5)を螺合して貫通させる貫通孔(17)を設け、
その板体(16)の、固形糊(7)を装着する側の面上に、前
記固形糊(7)を係止する係止部(18a)を有し、かつ少な
くとも先端部(18b)が前記筒体(3)の半径方向に弾性変
形可能な係止突起(18)を立設させて形成したスライダー
(15)である。
【0031】図5は、図4に示すスライダー(15)を用い
た固形糊繰出用容器(1)に、固形糊(7)を装着して使用
する場合の状態を示す中央縦断面図であり、図1に対応
する図面である。
た固形糊繰出用容器(1)に、固形糊(7)を装着して使用
する場合の状態を示す中央縦断面図であり、図1に対応
する図面である。
【0032】紙面等に押圧された固形糊(7)の外周部が
消耗するに従い、スライダー(15)の係止突起(18)が、図
示するように筒体(3)の半径方向の中心向きに弾性変形
し、そのため係止突起(18)近傍の固形糊(7)の部分をも
接着の用に有効に供することができる。
消耗するに従い、スライダー(15)の係止突起(18)が、図
示するように筒体(3)の半径方向の中心向きに弾性変形
し、そのため係止突起(18)近傍の固形糊(7)の部分をも
接着の用に有効に供することができる。
【0033】図6は、さらに別の実施形態のスライダー
(19)である。すなわち、板体(20)の中央部に前記ネジ杆
(5)を螺合し貫通させる貫通孔(21)を設け、その板体(2
0)の、固形糊(7)を装着する側の面上に、先端部(22a)
を、三味線の枹状に漸次拡幅し、かつその先端部(22a)
が前記筒体(3)の半径方向に弾性変形可能な係止突起(2
2)を、板体(20)の周辺部近傍から中心部に向けて傾斜し
て立設させて形成したスライダー(19)である。
(19)である。すなわち、板体(20)の中央部に前記ネジ杆
(5)を螺合し貫通させる貫通孔(21)を設け、その板体(2
0)の、固形糊(7)を装着する側の面上に、先端部(22a)
を、三味線の枹状に漸次拡幅し、かつその先端部(22a)
が前記筒体(3)の半径方向に弾性変形可能な係止突起(2
2)を、板体(20)の周辺部近傍から中心部に向けて傾斜し
て立設させて形成したスライダー(19)である。
【0034】係止突起(22)の先端部を三味線の枹状に形
成した部分が、固形糊(7)の係止部として作用し、かつ
係止突起(22)を傾斜して立設させることによって、固形
糊(7)の係止作用を一層高めることができる。
成した部分が、固形糊(7)の係止部として作用し、かつ
係止突起(22)を傾斜して立設させることによって、固形
糊(7)の係止作用を一層高めることができる。
【0035】この実施形態のスライダー(19)を用いた場
合も、図4に示したスライダー(15)と同様な作用効果を
奏する。
合も、図4に示したスライダー(15)と同様な作用効果を
奏する。
【0036】
【発明の効果】本発明によると、次のような効果を奏す
ることができる。 (1) 請求項1記載の発明によれば、使用により固形糊
の残部が、スライダー近傍部分のみに至った場合にも、
紙面等に押圧された固形糊の外周部が消耗するに従い、
スライダーの係止突起が、筒体の軸線方向に弾性変形
し、そのため係止突起の近傍の固形糊の部分をも接着の
用に有効に供することができる。さらに、係止突起が弾
性変形するために、使用の際に紙面等を損傷することも
ない。
ることができる。 (1) 請求項1記載の発明によれば、使用により固形糊
の残部が、スライダー近傍部分のみに至った場合にも、
紙面等に押圧された固形糊の外周部が消耗するに従い、
スライダーの係止突起が、筒体の軸線方向に弾性変形
し、そのため係止突起の近傍の固形糊の部分をも接着の
用に有効に供することができる。さらに、係止突起が弾
性変形するために、使用の際に紙面等を損傷することも
ない。
【0037】(2) 請求項2記載の発明によれば、前項
の効果を奏するスライダーを比較的簡単な構造で形成す
ることができる。
の効果を奏するスライダーを比較的簡単な構造で形成す
ることができる。
【0038】(3) 請求項3記載の発明によれば、固形
糊を係止する作用を高め、かつ前記(1)項の効果を奏す
るスライダーを容易に形成することができる。
糊を係止する作用を高め、かつ前記(1)項の効果を奏す
るスライダーを容易に形成することができる。
【0039】(4) 請求項4記載の発明によれば、前記
(3)項の効果に加えて、さらに係止突起の先端部が、筒
体の軸線方向に容易に弾性変形するため、固形糊を殆ん
ど残部を残さずに可及的有効に接着の用に供するとい
う、本発明が意図する効果を高度に達成することができ
る。
(3)項の効果に加えて、さらに係止突起の先端部が、筒
体の軸線方向に容易に弾性変形するため、固形糊を殆ん
ど残部を残さずに可及的有効に接着の用に供するとい
う、本発明が意図する効果を高度に達成することができ
る。
【0040】(5) 請求項5記載の発明によれば、係止
突起の先端部が、筒体の半径方向に弾性変形可能である
ため、筒体の軸線近傍の固形糊までも、有効に接着の用
に供することができる。
突起の先端部が、筒体の半径方向に弾性変形可能である
ため、筒体の軸線近傍の固形糊までも、有効に接着の用
に供することができる。
【図1】本発明の一実施形態の固形糊繰出用容器の使用
状態を示す中央縦断面図である。
状態を示す中央縦断面図である。
【図2】図1に示す固形糊繰出用容器におけるスライダ
ーの斜視図である。
ーの斜視図である。
【図3】本発明における別の実施形態のスライダーの斜
視図である。
視図である。
【図4】同じく、さらに別の実施形態のスライダーの斜
視図である。
視図である。
【図5】図4に示すスライダーを用いた固形糊繰出用容
器に、固形糊を装着した場合の使用状態を示す中央縦断
面図であり、図1に対応する図面である。
器に、固形糊を装着した場合の使用状態を示す中央縦断
面図であり、図1に対応する図面である。
【図6】本発明における、さらに別の実施形態のスライ
ダーの斜視図である。
ダーの斜視図である。
【図7】従来公知の固形糊繰出用容器の中央縦断面図で
ある。
ある。
【図8】本願出願人が、先願において提案したスライダ
ーの斜視図である。
ーの斜視図である。
【図9】図8に示すスライダーの中央縦断面図である。
【図10】図8に示すスライダーを用いた固形糊繰出用
容器に、固形糊を装着した場合の使用状態を示す中央縦
断面図である。
容器に、固形糊を装着した場合の使用状態を示す中央縦
断面図である。
(1)固形糊繰出用容器
(2)スライダー
(3)筒体
(4)尾栓
(5)ネジ杆
(6)案内突条
(7)固形糊
(8)板体
(9)筒状体
(10)係止突起
(10a)先端部
(11)スライダー
(12)板体
(13)筒状体
(14)係止突起
(14a)スリット
(14b)舌片
(14c)先端部
(15)スライダー
(16)板体
(17)貫通孔
(18)係止突起
(18a)係止部
(18b)先端部
(19)スライダー
(20)板体
(21)貫通孔
(22)係止突起
(22a)先端部
(01)筒体
(02)尾栓
(03)ネジ杆
(04)案内突条
(05)スライダー
(06)固形糊
(07)スライダー
(07a)板体
(07b)円柱状
(07c)係止突起
(08)固形糊繰出用容器
(09)固形糊
(09a)外周部
Claims (5)
- 【請求項1】 筒体の一端に装着された尾栓の回動によ
り、尾栓と一体に形成されたネジ杆を筒体内で回動させ
ることによって、そのネジ杆との螺合と、筒体内周面に
軸線方向に設けた案内突条による案内とによって、筒体
内を昇降させるスライダーを備え、そのスライダーに柱
状の固形糊を装着させて、筒体より固形糊の先端を出没
自在とするための固形糊繰出用容器であって、 前記スライダーを、板体の、固形糊を装着する側の中央
部に、前記ネジ杆を貫通させる筒状体を設けるととも
に、その筒状体に、外方に向けて突出し、かつ少なくと
も先端部が前記筒体の軸線方向に弾性変形可能な係止突
起を形成したものとしたことを特徴とする固形糊繰出用
容器。 - 【請求項2】 前記スライダーの筒状体の外周面または
上端部に、その筒状体の半径方向の外方に延びる複数の
係止突起を設けたことを特徴とする請求項1記載の固形
糊繰出用容器。 - 【請求項3】 前記スライダーの筒状体の外周面または
上端部に、薄膜鍔状の係止突起を設け、その鍔状の係止
突起の少なくとも周縁が、前記筒体の軸線方向に弾性変
形可能であるようにしたことを特徴とする請求項1記載
の固形糊繰出用容器。 - 【請求項4】 前記薄膜鍔状の係止突起に、半径方向の
放射状のスリットを施し、そのスリットによって形成さ
れた放射状に並ぶ複数の各舌片の少なくとも先端部が、
前記筒体の軸線方向に弾性変形可能であるようにしたこ
とを特徴とする請求項3記載の固形糊繰出用容器。 - 【請求項5】 筒体の一端に装着された尾栓の回動によ
り、尾栓と一体に形成されたネジ杆を筒体内で回動させ
ることによって、そのネジ杆との螺合と、筒体内周面に
軸線方向に設けた案内突条による案内とによって、筒体
内を昇降させるスライダーを備え、そのスライダーに柱
状の固形糊を装着させて、筒体より固形糊の先端を出没
自在としうるようにするための固形糊繰出用容器であっ
て、 前記スライダーを、板体の中央部に前記ネジ杆を貫通さ
せる貫通孔を設け、その板体の、固形糊を装着する側の
面上に、前記固形糊を係止する係止部を有し、かつ少な
くとも先端部が前記筒体の半径方向に弾性変形可能な係
止突起を立設させたものとしたことを特徴とする固形糊
繰出用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001256665A JP2003063197A (ja) | 2001-08-27 | 2001-08-27 | 固形糊繰出用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001256665A JP2003063197A (ja) | 2001-08-27 | 2001-08-27 | 固形糊繰出用容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003063197A true JP2003063197A (ja) | 2003-03-05 |
Family
ID=19084449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001256665A Withdrawn JP2003063197A (ja) | 2001-08-27 | 2001-08-27 | 固形糊繰出用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003063197A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7073966B2 (en) | 2002-06-26 | 2006-07-11 | Tombow Pencil Co., Ltd. | Solid paste dispenser and slider for use therewith |
JP2016088522A (ja) * | 2014-10-30 | 2016-05-23 | 株式会社吉野工業所 | 繰出容器 |
-
2001
- 2001-08-27 JP JP2001256665A patent/JP2003063197A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7073966B2 (en) | 2002-06-26 | 2006-07-11 | Tombow Pencil Co., Ltd. | Solid paste dispenser and slider for use therewith |
JP2016088522A (ja) * | 2014-10-30 | 2016-05-23 | 株式会社吉野工業所 | 繰出容器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1016357B1 (en) | Dispenser for rod-like glue | |
JP2003063197A (ja) | 固形糊繰出用容器 | |
US20060204314A1 (en) | Solid paste dispenser and a slider for use therewith | |
WO2004064179A3 (en) | Product dispenser | |
JP4143988B2 (ja) | 糊容器のスライダー | |
JP2005282591A5 (ja) | ||
JP2003320794A (ja) | 固形糊繰出容器用のスライダー | |
KR200385937Y1 (ko) | 마스카라 용기의 와이퍼 구조 | |
JP4709373B2 (ja) | チップ保護具を具備した出没式筆記具 | |
KR940007247Y1 (ko) | 축설이 용이한 상자용 바퀴 | |
JPH0331637Y2 (ja) | ||
JP2002086989A (ja) | 固形物繰り出し容器 | |
KR200294030Y1 (ko) | 마스카라액의 산화를 방지하는 마스카라 케이스 및 립클로우즈 | |
JPH0543691Y2 (ja) | ||
US20030098036A1 (en) | Structure of a lip brush | |
JP2002086990A (ja) | 固形物繰り出し容器 | |
JPS5915815U (ja) | 部品の取付構造 | |
JPH0114243Y2 (ja) | ||
JPH0369219U (ja) | ||
JPS59134458U (ja) | ハンガ−フツク | |
JPS5940023U (ja) | 口紅等のカ−トリツヂ容器 | |
JP2002096597A (ja) | 固形糊用容器 | |
JPS6054567U (ja) | 紙コップディスペンサ− | |
JPH0635179U (ja) | 棒状固形物の繰出し容器 | |
JPS58120984U (ja) | センサ用カバ−の固定構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080729 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20101207 |