JP2003062895A - パリソンの外周部位置調整装置 - Google Patents

パリソンの外周部位置調整装置

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JP2003062895A
JP2003062895A JP2001253139A JP2001253139A JP2003062895A JP 2003062895 A JP2003062895 A JP 2003062895A JP 2001253139 A JP2001253139 A JP 2001253139A JP 2001253139 A JP2001253139 A JP 2001253139A JP 2003062895 A JP2003062895 A JP 2003062895A
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parison
outer peripheral
mold
peripheral portion
position adjusting
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Masami Fujiwara
正己 藤原
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、予備ブロー後のパリソンの外周部
を、ブロー成形型の型合わせ面に沿うキャビィティ空間
の最大巾の外側にはみ出さない位置に移動することがで
き、かつ従来、前記キャビィティ空間の最大巾の外側に
はみ出す位置のパリソンの外周部が前記両型合わせ面に
挟持されることによってバリが発生する不具合を解消す
ることを目的とする。 【解決手段】本発明のパリソンの外周部位置調整装置
は、互いにキャビィティ面71a、71bを対向配置さ
れて型開方向及び型閉方向に相対的に往復移動可能な第
1金型7aと第2金型7bとを備えたブロー成形型7に
よりブロー成形される予備ブロー後のパリソン8aに対
し、第1金型7aと第2金型7bの上下方向外側の少な
くとも一方の外側に配置されて、該パリソン8aの外周
部80aを型合わせ面70a、70bに沿う半径内方向
に縮径し、前記両型合わせ面70a、70bに沿うキャ
ビィティ空間の最大巾L10>パリソン8bの縮径外周
部80bとの位置関係に保持する外周部位置調整手段を
もつことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブロー成形工程に
用いられるパリソンの外周部位置調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軟化状態にある熱可塑性樹脂のパ
リソンを用いてブロー成形により中空樹脂製品が製造さ
れている。
【0003】また前記ブロー成形では、ブロー成形型が
型開き(例えば、互いに水平方向に相対的に往復移動す
る、第1金型と第2金型とが互いにキャビィティ面を所
定の間隔を隔てた対向位置に型開き)した状態にあり、
押し出し成形機により成形され第1金型と第2金型との
間に垂下、位置するパリソンを予備ブローする。
【0004】その後、型締めを行い、型閉じ状態の第1
金型と第2金型とのキャビィティ面により形成されたキ
ャビィティ空間内のパリソンに対し、主ブローを施し、
パリソンを半径外方向に拡張させ、かつパリソンの外周
部を前記キビィティ面に沿って密着させるとともに、こ
の状態で冷却、硬化させる。
【0005】この後、第1金型と第2金型とを型開きす
ることによって、前記キビィティ面形状を転写した外観
形状の樹脂製中空製品(ブロー成形品)が得られる。
【0006】ここにおいて、型開き状態のブロー成形用
の第1金型と第2金型との間に、押し出し成形機より垂
下、位置させたパリソンは、押し出し成形機からの押し
出し圧力、それ自体の温度、自重などのばらつきや、予
備ブローのばらつきなどによって、パリソンの外径のば
らつき、第1金型と第2金型の型合わせ面に沿うパリソ
ンの外周部の位置ののばらつきを発生させる。
【0007】前記パリソンの外径や外周部の位置がばら
つくことによって、第1金型と第2金型の型合わせ面に
沿うキャビィティ空間の最大巾<パリソン外周部との位
置関係となった場合には、ブロー成形に先立つ型締め時
に、前記キャビィティ空間の最大巾より超過したパリソ
ン外周部が第1金型と第2金型の型合わせ面に挟持され
る。
【0008】すると、前記第1金型と第2金型の型合わ
せ面に挟持された領域のパリソン外周部は、ブロー成形
後、得られたブロー成形品の外周部に発生する不要なバ
リとなる。
【0009】このバリは、後工程で除去する必要があ
り、かつこの分、製造コストを高めるため、可及的に低
減することが好ましい。
【0010】ここで、前記パリソン外周部位置がばらつ
くことに起因する不要なバリの発生の低減を図るために
は、前記第1金型と第2金型とを型締めするに先立ち、
予め、パリソンの外周部(外径)を、下記のように種々
の方策を用いて調整、制御することが考えられる。例え
ば、 (1)押し出し成形用のダイ及びコアの径を調整、制御
する。 (2)押し出し成形されつつあるパリソンの押し出しス
ピードを調整、制御する。 (3)パリソンの予備ブロー条件(拡張率)を調整、制
御する。 (4)予備ブローした後のパリソンに対し、パリソンの
軸方向に直交する方向にブロー成形用の第1金型あるい
は第2金型のいずれか一方の位置を移動して調整、制御
する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
(1)〜(4)の場合には、下記のように、それぞれ不
具合を備える。すなわち、前記(1)の場合には、ダイ
及びコアを改造する必要があるため、改造コストが高く
なり、設備コスト面で不利となる。
【0012】前記(2)の場合には、押し出し成形機の
性能上、連続押し出し方式に適用することができない。
【0013】前記(3)の場合には、予備ブロー状態の
パリソン精度に影響するため、調整、制御が困難とな
る。
【0014】前記(4)の場合には、通常、第1金型及
び第2金型は、型開き方向の移動及び型閉じ方向の移動
(パリソンの外周部に対し、キャビィティ面に対向する
方向の移動)に限定されるため、キャビィティ面に沿う
方向への第1金型及び第2金型の移動は、困難である。
【0015】また、特公平4ー79294号公報には、
ノズルから押し出されるパリソンの横断面方向の肉厚を
制御する手段が開示され、さらに特開平6ー867号公
報には、ブロー成形用型内に配置したパリソンをその内
部より拡張して肉厚を引き伸し制御する手段が開示され
ているものの、いずれも、予備ブロー後のパリソンの外
周部の位置決めを効率よく行う手段が無く、かつ従来技
術は見られなかった。
【0016】本発明は、前記事情に鑑みなされたもの
で、予備ブロー後のパリソンの外周部を、ブロー成形型
の型合わせ面に沿うキャビィティ空間の最大巾の外側に
はみ出さない位置に移動することができ、かつ従来、前
記キャビィティ空間の最大巾の外側にはみ出す位置のパ
リソンの外周部が前記両型合わせ面に挟持されることに
よってバリを発生する不具合を解消できる構成のパリソ
ンの外周部位置調整装置を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のパリソンの外周
部位置調整装置は、互いにキャビィティ面を対向配置さ
れて型開方向及び型閉方向に相対的に往復移動可能な第
1金型と第2金型とを備えたブロー成形型によりブロー
成形される予備ブロー後のパリソンに対し、第1金型と
第2金型の上下方向外側の少なくとも一方の外側に配置
されて、該パリソンの外周部を第1金型の型合わせ面及
び第2金型の型合わせ面に沿う半径内方向に縮径し、前
記両型合わせ面に沿うキャビィティ空間の最大巾>パリ
ソンの縮径外周部との位置関係に保持する外周部位置調
整手段をもつことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のパリソンの外周部位置調
整装置(以下、外周部位置調整装置と称す)は、ブロー
成形型によりパリソンをブロー成形して中空樹脂製品を
得る場合であって、ブロー成形される直前の予備ブロー
後のパリソンに対して用いられる。
【0019】すなわち、ブロー成形時に先立ち、予め型
開き状態にされ、互いに所定の間隔を隔てたブロー成形
型の第1金型と第2金型とで形成された空間に、押し出
し成形機から押し出し成形され垂下するパリソンは、可
塑化状態からやや温度が下がるが、賦形可能な状態にあ
る軟化固体となる。このパリソンは、下部(第1金型と
第2金型の下端より下方領域)を互いに接近する2つの
ピンチ板部材で押圧、挟持され、平坦状に閉じられる。
【0020】ついで、このパリソンは、その上方側より
中空内部に所定の気体圧が付与されることによって、予
備ブローされ外周部が半径外方向に拡張される。(これ
は、ブロー成形型の第1金型と第2金型とを型閉じした
後のブロー成形時にパリソンの外周部をキャビィティ面
に素早く、確実に密着しやすい状態とするための配慮で
ある)。
【0021】前記予備ブローを施され拡張したパリソン
の外周部は、前記両型合わせ面に沿うキャビィティ空間
の最大巾<パリソンの外周部との位置関係となる場合が
ある。この場合には、型締めを行うと、前記キャビィテ
ィ空間の最大巾より半径外方向に超過したパリソンの外
周部が前記両型合わせ面に挟持されるため、挟持された
外周部は、ブロー成形により得られた樹脂製中空製品の
外周に発生する不要なバリとなる。
【0022】ここで、本発明の外周部位置調整装置は、
ブロー成形型の型締めに先立ち時に用いられる。すなわ
ち、パリソンを予備ブローすることに伴い、前記両型合
わせ面に沿う半径外方向に拡張し、前記キャビィティ空
間の最大巾より超過した外周部に対し、第1金型と第2
金型の上下方向外側の少なくとも一方の外側において、
外周部位置調整手段を作動させる。
【0023】すると、前記キャビィティ空間の最大巾よ
り超過したパリソン外周部は、外周部位置調整手段の作
動によって、前記両型合わせ面に沿う半径内方向に縮径
し、前記キャビィティ空間の最大巾>パリソンの縮径外
周部との位置関係に保持することができる。
【0024】このように、パリソンの縮径外周部は、前
記キャビィティ空間の最大巾より半径内方向に位置した
状態となるため、従来のように、ブロー成形型(第1金
型と第2金型)の型締め時に、前記キャビィティ空間の
最大巾より半径外方向の両型合わせ面に挟持されること
が皆無となる。
【0025】そしてこのパリソンは、型閉じされたブロ
ー成形型のキャビィティ空間でブロー成形され、第1金
型のキャビィティ面と第2金型のキャビィティ面に素早
く、確実に密着した状態で冷却され、肉厚が安定し精密
な転写形状の外観をもつ樹脂製中空製品として製造でき
る。
【0026】従って、本発明のパリソンの外周部位置調
整装置を用いた後、ブロー成形を施すことによって、得
られた樹脂製中空製品の外観には、前記両型合わせ面に
沿うキャビィティ空間の最大巾領域外におけるバリの発
生を皆無とすることができ、材料の無駄がなく、また、
ブロー成形後における後工程(仕上げ処理工程)を大幅
に低減できるため、製造コストに優れる。
【0027】なお、前記型合わせ面に沿うキャビィティ
空間の最大巾以内であって、前記型合わせ面に沿うキャ
ビィティ空間の最小巾以外の領域に存在するパリソンの
縮径外周部には、従来の場合におけるバリ発生領域に相
当するパリソンの外周部(前記キャビィティ空間の最大
巾外に存在する領域)が連接されることがないため、こ
の分、バリの発生量を低減し、かつ最小限に抑えること
ができる。
【0028】前記外周部位置調整手段は、予備ブロー後
のパリソンの外周部を第1金型の型合わせ面及び第2金
型の型合わせ面に沿う半径内方向に縮径し、前記両型合
わせ面に沿うキャビィティ空間の最大巾>パリソンの縮
径外周部との位置関係に保持する機能を発揮する。
【0029】前記外周部位置調整手段は、第1金型と第
2金型の上下方向(パリソンの軸方向)に沿った位置
で、第1金型と第2金型の上下方向の2つの外側位置あ
るいは2つの外側位置の一方に設けることができる。
【0030】なお、外周部位置調整手段を前記上下方向
の2つの外側位置に設けた場合には、予備ブロー後のパ
リソンの外周部をその軸方向の上下領域においてより確
実に、素早く第1金型の型合わせ面及び第2金型の型合
わせ面に沿う半径内方向に縮径し、前記両型合わせ面に
沿うキャビィティ空間の最大巾>パリソンの縮径外周部
との位置関係に保持することができる。
【0031】また、外周部位置調整手段としては、第1
金型の型合わせ面及び第2金型の型合わせ面に沿う半径
方向で対向する水平方向の2領域の外周部を互いに接近
する方向に縮径することができるように、複数箇所に対
向配置したものを用いることができる。
【0032】前記外周部位置調整手段は、前記両型合わ
せ面に沿う前記パリソンの半径内方向及び半径外方向に
往復移動可能で該パリソンの外周部の少なくとも一部に
当接し、当接した該外周部を該半径内方向に縮径する位
置決め揺動当接部と、該位置決め揺動当接部を該半径内
方向及び該半径外方向に付勢する駆動部とよりなる構成
とすることができる。
【0033】前記位置決め揺動当接部は、長手方向の途
中を軸支する支軸部を備えるとともに、長手方向の一端
側が前記駆動部に連結され、前記駆動部の往移動時及び
復移動時に支軸部を中心として他端側を揺動させる構成
とすることができる。
【0034】前記位置決め揺動当接部は、縮径対象とす
るパリソンの外周部に当接する当接面を平坦面あるいは
パリソンの周方向に沿う円弧面などとすることができ
る。
【0035】前記外周部位置調整手段は、前記両型合わ
せ面に沿う前記パリソンの半径内方向及び半径外方向に
往復移動可能で該パリソンの外周部の少なくとも一部に
当接し、当接した該外周部を該半径内方向に縮径する位
置決め直進移動当接部と、該位置決め直進移動当接部を
該半径内方向及び該半径外方向に付勢する駆動部とより
なる構成とすることができる。
【0036】前記位置決め直進移動当接部は、前記両型
合わせ面に沿う方向と交差する方向に配置され、パリソ
ンの外周部に対向する当接面と反対側の背面が駆動部に
連結され、駆動部の往移動時及び復移動時にパリソンの
外周部に対し直線的に移動させる構成とすることができ
る。
【0037】前記位置決め直進移動当接部は、縮径対象
とするパリソンの外周部に当接する当接面を平坦面ある
いはパリソンの周方向に沿う円弧面などとすることがで
きる。
【0038】前記駆動部としては、エアーシリンダー、
油圧シリンダー、電気シリンダーなどのシリンダー装置
や、モーター、モーターにカム、レバーなどを連動可能
に組み合わせた駆動装置を用いることができる。
【0039】本発明の外周部位置調整装置は、ブロー成
形を施される樹脂製中空製品として例えば、樹脂製燃料
タンクを製造する場合に用いられるパリソンに適用する
ことができる。
【0040】
【実施例】本発明のパリソンの外周部位置調整装置の実
施例1を図1〜図5に示し、実施例2を図8及び図9に
示すとともに図3〜図5を援用し、それぞれ以下に説明
する。
【0041】(実施例1)図1に示す実施例1のパリソ
ンの外周部位置調整装置(以下、外周部位置調整装置と
称す)1Aは、駆動部2Aと、位置決め揺動当接部6A
とよりなる外周部位置調整手段により構成される。
【0042】この外周部位置調整装置1Aは、ブロー成
形型7の垂直方向及び予備ブローされたパリソン8aの
軸方向Pである、ブロー成形型7の上方位置e1(図3
参照)及び下方位置e2の2か所であって、さらに前記
軸方向Pに交差する水平方向(矢印Z参照)の所定間隔
を隔てそれぞれ対称位置(図1及び図2参照)に設置さ
れたー対、計4つを用いている。
【0043】図1及び図2に示す駆動部2Aは、固定治
具(図示せず)により固定保持部材(図示せず)の定位
置に強固に固定保持され側面側からみてL字状の厚板製
の基部3と、基部3に揺動可能に連結、保持されたシリ
ンダー4aと、シリンダー4aに出没可能に往復移動す
るピストン軸5aとを備える。
【0044】シリンダー4aは、その一端40が支軸4
1により基部3Aの一部30に揺動可能に連結、軸支さ
れている。なお、シリンダー4aとしては、エアーシリ
ンダー、油圧シリンダー、電気シリンダーなどを用いる
ことができる。
【0045】ピストン軸5aは、往復移動時におけるシ
リンダー4aからの突出量(ストローク長さ)を目的と
する値に、例えば、図略の突出量を調整可能なストッパ
ー部材を用い、あるいは必要とするピストン軸5aの突
出量に見合うシリンダー4aの駆動量をコンピューター
制御することなどによって、予め種々設定することが可
能である。
【0046】位置決め揺動当接部6Aは、固定治具(図
示せず)により固定保持部材(図示せず)の定位置に強
固に固定保持され側面側からみてL字状の厚板製の基部
60と、基部60に設けられた支軸61により長手方向
の中間が軸支され、さらに一端630側が前記ピストン
軸5aの先端に対し、支軸62により連結、軸支された
位置決め腕部材63aとを備える。
【0047】位置決め腕部材63aは、ピストン軸5a
の往復移動(矢印S1、S2参照)時に一端630側に
駆動力を付与され、かつ前記支軸61を中心として他端
631側が後記する第1金型7aの型合わせ面70a、
第2金型7bの型合わせ面70bに沿うパリソン8aの
半径内方向Z1及び半径外方向Z2に揺動するように構
成されている。この位置決め腕部材63aの揺動範囲
は、ピストン軸5aの前記往移動量及び復移動量によっ
て決まる。
【0048】なお、ピストン軸5aの往移動に伴う位置
決め腕部材63aの揺動範囲は、ブロー成形型7の型開
き状態で予備ブローされたパリソン8aの外周部80a
を、パリソン8aの軸方向P(図3参照)に交差する水
平方向(図1〜図3の矢印Z参照)で第1金型7aの型
合わせ面70a及び第2金型7bの型合わせ面70bに
沿うキャビィティ空間の最大巾L10以下に縮径可能な
位置に移動できるように、予め設定される。
【0049】また、ピストン軸5aの復移動に伴う位置
決め腕部材63aの揺動範囲は、ブロー成形型7の型開
き状態で予備ブローされるパリソン8aの外周部80a
の外側に相当する位置に移動できるように、予め設定さ
れる。
【0050】位置決め腕部材63aは、その長手方向の
一端630側と他端631側との間で、前記支軸61に
軸支される位置を予め種々設定することができる。実施
例1の場合には、支軸61と一端630側の支軸62ま
での間隔長さh1と、支軸61と他端631側の先端ま
での間隔長さh2との比率を1:3とした。この場合に
は、ピストン軸5aの往復移動量が少ないものであって
も、位置決め腕部材63aの他端631側の揺動量を多
くすることが可能である。前記比率1:3は、限定され
るものではなく、必要に応じて種々設定することができ
る。
【0051】前記のように構成された外周部位置調整装
置1Aを適用するブロー成形型7としては、水平方向に
相対移動可能で、かつ互いに接近及び遠ざかり、型開及
び型閉可能に図略の保持部材により保持された第1金型
7aと第2金型7bとよりなる。
【0052】第1金型7a、第2金型7bは、それぞれ
型合わせ面70a、70bから所定の形状に窪み、かつ
ブロー成形目的とする、樹脂製燃料タンク8C(図4、
図5参照)の外観形状を転写するためのキャビィティ面
71a、71bを備えている。
【0053】前記第1金型7a、第2金型7bは、図3
に示すように型閉じ時に型合わせ面70a、70bを密
に当接させ、キャビィティ面71a、71bによって、
密閉されたキャビィティ空間71を形成する。この第1
金型7a、第2金型7bは、図略の冷却媒体を循環させ
る通路を備え、目的とする型温度に冷却制御可能であ
る。また、前記第1金型7a、第2金型7bは、型締め
され、キャビィティ空間71に閉じ込められたブロー成
形対象とするパリソン8bの内部空間81bにメインブ
ローを施すための針状のエアー注入部(図示せず)を備
えている。
【0054】なお、第1金型7a、第2金型7bでのメ
インブロー方式は、前記場合に限定されるものではな
く、目的に応じて従来と同じように種々の方式のものを
用いることができる。
【0055】次いで、前記外周部位置調整装置1Aの使
用状態、作用及び効果を説明する。
【0056】まず、ブロー成形時に先立ち、外周部位置
調整装置1Aは、そのシリンダー4aを駆動させ、ピス
トン軸5aを矢印S2方向に引き戻し移動する。する
と、この移動は、支軸62を介して位置決め腕部材63
aの一端630側を矢印S2方向に付勢する。これに伴
い、位置決め腕部材63aは、支軸61を中心として揺
動し、他端631側を半径外方向(矢印Z2参照)に移
動する。この位置決め腕部材63aの揺動による他端6
31側の移動量は、予備ブロー後のパリソン8aの外周
部80aの外側位置となるように制御がなされる(図1
参照)。
【0057】なお、前記制御は、図3(位置決め腕部材
63aの他端631のみを示す)に示されるように軸方
向Pの第1金型7aと第2金型7bの上方位置e1及び
下方位置e2の、2か所で、図1、図2に示されるよう
に平面側から見てそれぞれ所定の間隔を隔てて対向配置
された一対の合計4か所でほぼ同時になされる。
【0058】一方、図1に示すように予め型開き状態に
され、互いに所定の間隔を隔てたブロー成形型7の第1
金型7aと第2金型7bとで形成された空間Sに、押し
出し成形機9(図3、図4参照)から押し出し成形され
垂下するパリソン8aは、可塑化状態からやや温度が下
がるが、賦形可能な状態にある軟化固体となる。
【0059】このパリソン8aは、下部(第1金型7a
と第2金型7bの下端より下方領域)で互いに水平方向
に接近する2つのピンチ板部材10a、10b(図4参
照)によって押圧、挟持され、平坦状に閉じられる。
【0060】ついで、このパリソン8aは、その上方側
より中空内部81aに所定の気体圧が付与されることに
よって、予備ブローされ外周部80a(図1参照)が半
径外方向(矢印Z2参照)に拡張され、かつ前記キャビ
ィティ空間の最大巾L10より超過した外径L20とな
る。
【0061】このパリソン8aの外径L20は、押し出
し成形機9からの押し出し圧力、それ自体の温度、自重
などのばらつきや、前記予備ブローのばらつきなどによ
って影響され、ばらつき、かつ外周部80a位置がばら
つく。
【0062】ここで、ブロー成形型7の型締めに先立
ち、各外周部位置調整装置1Aは、〔図3(位置決め腕
部材63aの他端631のみを示す)〕に示されるよう
に軸方向Pの第1金型7aと第2金型7bの上方位置e
1及び下方位置e2の、2か所で、かつ図1、2に示さ
れるように平面側から見てそれぞれ所定の間隔を隔てて
対向配置された一対の合計4か所でほぼ同時に、シリン
ダー4aの往作動制御がなされる。
【0063】すると、各シリンダー4aは、ピストン軸
5aを突出する方向に往移動(矢印S1参照)させる。
このピストン軸5aの往移動は、支軸62によって位置
決め腕部材63aの一端630側を揺動する付勢力とし
て伝達され、かつ支軸61によって位置決め腕部材63
aの他端631側を半径内方向(矢印Z1参照)に揺動
させる。
【0064】この位置決め腕部材63aの他端631側
の揺動によって、パリソン8aの外周部80a(外径L
20)は、第1金型7aの型合わせ面70a、第2金型
7bの型合わせ面70bに沿う半径方向(矢印Z参照)
で、かつ周方向のほぼ180°対向する位置の2か所に
おいて半径内方向(矢印Z1参照)にそれぞれ押圧され
て図2に示す位置にまで縮径し、前記両型合わせ面70
a、70bに沿うキャビィティ空間の最大巾L10>パ
リソン8bの縮径外周部80b(外径L21)との位置
関係に保持することができる。
【0065】すなわち、前記両型合わせ面70a、70
bに沿うパリソン8bの縮径外周部80b(外径L2
1)は、第1金型7aと第2金型7bとの型締め(型閉
じ)時において、軸方向Pの全領域(両型合わせ面70
a、70bの上端と下端との間の領域)で、それぞれ予
め、目的に応じて種々設定された値でかつ前記キャビィ
ティ空間の最大巾L10以内に押さえることができる。
【0066】このため、パリソン8bの縮径外周部80
b領域は、従来の場合のように、前記キャビィティ空間
の最大巾L10より超過したパリソン8aの外周部80
a領域が型締めされた第1金型7aと第2金型7bとの
両型合わせ面70a、70bとによって挟持されること
がないため、前記領域で挟持されることによるバリの発
生を皆無とすることができる。
【0067】さらに、前記縮径されたパリソン8bの縮
径外周部80bは、型閉じされたブロー成形型7のキャ
ビィティ空間71でブロー成形され、第1金型7aのキ
ャビィティ面71aと第2金型7bのキャビィティ面7
1bに素早く、確実に密着した状態で冷却され、肉厚が
安定し精密な転写形状の外観をもつ樹脂製燃料タンク8
Cとして製造できる。
【0068】従って、実施例1の外周部位置調整装置1
Aによれば、ブロー成形を施すことによって、得られた
樹脂製燃料タンク8Cの外観には、前記両型合わせ面7
0a、70bに沿うキャビィティ空間の最大巾L10領
域外(前記半径外方向Z2)におけるバリの発生を皆無
とすることができ、材料の無駄がなく、また、ブロー成
形後における後工程(仕上げ処理工程)を大幅に低減で
きるため、製造コストに優れる。
【0069】なお、両型合わせ面70a、70bに沿う
キャビィティ空間の最大巾L10以内であって、両型合
わせ面70a、70bに沿うキャビィティ空間の最小巾
L11以外の領域に存在するパリソン8bの縮径外周部
80bには、従来の場合におけるバリ発生領域に相当す
るパリソン8aの外周部80a(前記キャビィティ空間
の最大巾L10外に存在する領域)が連接されることが
ないため、かつこの分、バリの発生量を低減し、かつ最
小限に抑えることができる。
【0070】ここで、実施例1では、前記のように構成
された外周部位置調整装置1Aとして、軸方向Pに所定
の間隔を隔てた上方位置e1及び下方位置e2の2か所
で、さらに軸方向Pに交差する水平方向に所定間隔を隔
た対称位置に設置されたー対、計4つを用いる場合で説
明したが、その設置の仕方は、これに限定されるもので
はなく、例えば上方位置e1及び下方位置e2のいずれ
か一方や、平面側から見てそれぞれ所定の間隔を隔てて
対向配置された一対ではなく、片方のみ設置して用いる
など、必要に応じて種々使い方を変更できる。
【0071】なお、前記のようにして製造される樹脂製
燃料タンク8Cは、複雑な外観形状(図5参照)であ
り、その製造時に前記キャビィティ空間の最大巾L10
領域外でバリKを発生させないためには、例えば、図3
におけるキャビィティ面71aの輪郭に近いパリソン8
bの縮径外周部80bにおける部分領域a、b、c、d
を半径内方向Z1に精度よく制御する必要があり、かつ
この制御が重要となる。
【0072】また、樹脂製燃料タンク8Cは、耐衝撃性
及び耐燃料透過性に優れるものであることが重要である
ため、肉厚t(図6、図7参照)方向に複数層(図示せ
ず)で形成されるとともに肉厚tが部分的に薄くなるこ
となく強度を保持でき、かつ肉厚t方向の中間部に非透
過性層(図示せず)が形成されており、前記縮径外周部
80bが最大巾L10以内であっても、型閉じ状態での
前記両型合わせ面70a、70bに挟持される領域(図
3の点で示す領域)では、最小限のバリKを発生する
が、これ以外の領域では、前記両型合わせ面70a、7
0bに挟持されないため、製造された樹脂製燃料タンク
8Cの外周部80c(図6に示す前記両型合わせ面70
a、70bの境界部Oに対向する部分)にバリKを発生
させず、かつ均一な肉厚tを形成できる。
【0073】さらに、図7に示されるように、樹脂製燃
料タンク8Cの外周部80cで両型合わせ面70a、7
0bの境界部OにバリKが発生する領域では、肉厚tを
介して対向する内周面82c側が窪み、この分肉厚tが
薄くなることを防止する配慮が必要となる。
【0074】また、前記縮径外周部80bが最大巾L1
0以内であっても、型閉じ状態での前記両型合わせ面7
0a、70bに挟持される領域(図3の点で示す領域)
では、最小限のバリKを発生することがあっても、予
め、例えば、図7に示すように、前記両型合わせ面70
a、70bの境界部Oに、キャビィティ面71a、71
bに連接する断面略三角形の窪み72を形成することに
よって、最小限のバリKを外周面80c側に発生させる
ものの、バリKを発生させることによる樹脂製燃料タン
ク8Cの内周面81c側に窪みを形成することなく、逆
に、内周面82c側に肉盛り部分83cを形成でき、か
つ肉盛り部分83cによって補強でき、必要とする強度
を得ることができる。
【0075】ここで、実施例1の外周部位置調整装置1
Aによれば、前記両型合わせ面70a、70bに沿うキ
ャビィティ空間の最大巾L10領域外(前記半径外方向
Z2)におけるバリの発生を皆無とすることができるた
め、バリの発生を皆無とすることができる領域での両型
合わせ面70a、70bの境界部Oに、キャビィティ面
71a、71bに連接する前記断面略三角形の窪み72
を形成せずに済、この分、ブロー成形型の製造コストを
低減することもでき、耐衝撃性及び耐燃料透過性に優れ
る樹脂製燃料タンク8Cをブロー成形する場合にその機
能を充分に発揮し得る。
【0076】(実施例2)図8及び図9に示す実施例2
のパリソンの外周部位置調整装置(以下、外径巾調整装
置と称す)1Bは、駆動部2Bと、位置決め直進移動当
接部6Bとよりなる外周部位置調整手段により構成さ
れ、ブロー成形型7の上方位置e1(援用して示す実施
例1の図3参照)及び下方位置e2においてそれぞれ対
称位置(援用して示す実施例1の図1及び図2参照)に
ー対が設置され用いられる。
【0077】図8及び図9に示す駆動部2Bは、図略の
固定治具及び固定保持部材により位置に強固に固定保持
された図略の基部に揺動可能に連結、保持されたシリン
ダー4bと、シリンダー4bに出没可能に往復移動する
ピストン軸5bとを備える。
【0078】シリンダー4bは、その一端40が支軸4
1により基部3Bの一部30に揺動可能に連結、軸支さ
れている。なお、シリンダー4bは、エアーシリンダ
ー、油圧シリンダー、電気シリンダーなどを用いること
ができる。
【0079】ピストン軸5bは、往復移動時におけるシ
リンダー4bからの突出量(ストローク長さ)を目的と
する値に、例えば、図略の突出量を調整可能なストッパ
ー部材を用い、あるいは必要とするピストン軸5bの突
出量に見合うシリンダー4bの駆動量をコンピューター
制御することなどによって、予め種々設定することが可
能である。
【0080】位置決め直進移動当接部6Bは、両型合わ
せ面70a、70bに沿う方向と交差する方向(矢印X
方向)に伸びるように配置され、両型合わせ面70a、
70bに沿う方向(矢印Z方向)に往復移動する板状部
材が用いられる。
【0081】位置決め直進移動当接部6Bは、パリソン
8aの外周部80aに対向する当接面60bと反対側の
背面61bが前記ピストン軸5bの先端に連結され、ピ
ストン軸5bの往復移動(矢印Z1、Z2参照)に伴
い、両型合わせ面70a、70bに沿いパリソン8aの
外周部80aに対し直線的に移動可能である。
【0082】この位置決め直進移動当接部6Bの移動範
囲は、ピストン軸5bの前記往移動(矢印S1参照)量
及び復移動(矢印S2参照)量によって決まる。
【0083】なお、ピストン軸5bの往移動に伴う直進
移動当接部6Bの移動範囲は、ブロー成形型7の型開き
状態で予備ブローされたパリソン8aの外周部80a
を、パリソン8aの軸方向P(援用して示す図3参照)
に交差する方向(図8、図9の矢印Z参照)で第1金型
7aの型合わせ面70a及び第2金型7bの型合わせ面
70bに沿うキャビィティ空間の最大巾L10以下に縮
径可能な位置に移動できるように、予め設定される。
【0084】また、ピストン軸5bの復移動に伴う直進
移動当接部6Bの移動範囲は、ブロー成形型7の型開き
状態で予備ブローされるパリソン8aの外周部80aの
外側に相当する位置に移動できるように、予め設定され
る。
【0085】次に、前記のように構成された外径巾調整
装置1Bの使用状態を説明する。
【0086】まず、ブロー成形時に先立ち、外径巾調整
装置1Bは、そのシリンダー4aを駆動させ、ピストン
軸5bを矢印Z2方向に引き戻し移動する。すると、こ
の移動は、直進移動当接部6Bを矢印Z2方向に付勢
し、かつ予備ブロー後のパリソン8aの外周部80a領
域外に移動、位置するように制御がなされる(図8参
照)。
【0087】なお、前記制御は、図3に示す実施例1に
おける位置決め腕部材63aの他端631の代わりに位
置する位置決め直進移動当接部6Bが軸方向Pの第1金
型7aと第2金型7bの上方位置e1及び下方位置e2
の、2か所で、図8、図9に示されるように平面側から
見てそれぞれ所定の間隔を隔てて対向配置された一対の
合計4か所でほぼ同時になされる。
【0088】一方、図8に示すように予め型開き状態に
され、互いに所定の間隔を隔てたブロー成形型7の第1
金型7aと第2金型7bとで形成された空間Sに、押し
出し成形機9(援用して示す実施例1の図3、図4参
照)から押し出し成形され垂下するパリソン8aは、可
塑化状態からやや温度が下がるが、賦形可能な状態にあ
る軟化固体となる。
【0089】このパリソン8aは、下部(第1金型7a
と第2金型7bの下端より下方領域)を互いに接近する
2つのピンチ板部材10a、10bで押圧、挟持され、
平坦状に閉じられる。
【0090】ついで、このパリソン8aは、その上方側
より中空内部に所定の気体圧が付与されることによっ
て、予備ブローされ外周部80a(図8参照)が半径外
方向(矢印Z2参照)に拡張される。
【0091】ここで、実施例1の外周部位置調整装置1
Bは、ブロー成形型7の型締めに先立ち用いられ、かつ
前記予備ブローを施され拡張し前記キャビィティ空間の
最大巾L10より超過したパリソン8aの外周部80a
(外径L20)を、位置決め直進移動当接部6B(援用
して示す実施例1の図4参照)により、軸方向Pの第1
金型7aと第2金型7bの上方位置e1及び下方位置e
2の、2か所で、図1、2に示されるように平面側から
見てそれぞれ所定の間隔を隔てて対向配置された一対の
合計4か所でほぼ同時に、往作動制御がなされる。
【0092】すると、各外径巾調整装置1Bは、そのシ
リンダー4bがピストン軸5bを突出する方向に往移動
(矢印Z1参照)させる。このピストン軸5bの往移動
は、直進移動当接部6Bに付勢力として伝達され、かつ
半径内方向(矢印Z1参照)に移動させる。この直進移
動当接部6Bの移動によって、パリソン8aの外周部8
0a(外径L20)は、第1金型7aの型合わせ面70
a、第2金型7bの型合わせ面70bに沿う半径方向
(矢印Z参照)で、かつ周方向のほぼ180°対向する
位置の2か所において半径内方向(矢印Z1参照)にそ
れぞれ押圧されて図9に示す位置にまで縮径し、前記両
型合わせ面70a、70bに沿うキャビィティ空間の最
大巾L10>パリソン8bの縮径外周部80b(外径L
21)との位置関係に保持することができる。
【0093】従って、実施例2の外周部位置調整装置1
Bは、前記実施例1の外周部位置調整装置1Aの場合と
同じ効果を得ることができる。
【0094】
【発明の効果】本発明のパリソンの外周部位置調整装置
は、予備ブロー後のパリソンの外周部を、ブロー成形型
の型合わせ面に沿うキャビィティ空間の最大巾の外側に
はみ出さない位置に移動することができ、かつ従来、前
記キャビィティ空間の最大巾の外側にはみ出す位置のパ
リソンの外周部が前記両型合わせ面に挟持されることに
よってバリを発生する不具合を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のパリソンの外周部位置調整装置を示
し、かつブロー成形型が型開き状態にあり、予備ブロー
されたパリソンの外周部巾の調整に先立つ作動前の状態
を示す概略平面図。
【図2】実施例1のパリソンの外周部位置調整装置を示
し、かつブロー成形型の型開き状態において、予備ブロ
ーされたパリソンの外周部巾を、第1金型と第2金型の
型合わせ面に沿うキャビィティ空間の最大巾>パリソン
の縮径外周部との位置関係に保持した状態を示す概略平
面図。
【図3】図2におけるA、A線断矢視位置における、ブ
ロー成形型の型開き状態及びブロー成形型の型閉じ状態
を示す概略側面図。
【図4】図3におけるブロー成形型の型開き状態でのB
矢視図。
【図5】図2における型開き状態のブロー成形型が型閉
じ状態に移行し、かつブロー成形が施され、キャビィテ
ィ面に沿った外観形状を備えた樹脂製燃料タンクの得ら
れた状態を示す概略横断面図。
【図6】実施例1のパリソンの外周部位置調整装置の使
用例における型閉じ状態のブロー成形型と樹脂製燃料タ
ンクのバリを発生しない領域との関係を示す概略部分断
面。
【図7】実施例1のパリソンの外周部位置調整装置の使
用例における型閉じ状態のブロー成形型と樹脂製燃料タ
ンクのバリを発生する領域との関係を示す概略部分断
面。
【図8】実施例2のパリソンの外周部位置調整装置を示
し、かつブロー成形型が型開き状態にあり、予備ブロー
されたパリソンの外周部巾の調整に先立つ作動前の状態
を示す概略平面図。
【図9】実施例2のパリソンの外周部位置調整装置を示
し、かつブロー成形型の型開き状態において、予備ブロ
ーされたパリソンの外周部巾を、第1金型と第2金型の
型合わせ面に沿うキャビィティ空間の最大巾>パリソン
の縮径外周部との位置関係に保持した状態を示す概略平
面図。
【符号の説明】
1A、1B…パリソンの外周部位置調整装置 2A、2B…駆動部 4a、4b…シリンダー 5a、
5b…ピストン軸 6A…位置決め揺動当接部 6B…位置決め直
進移動当接部 8a…予備ブロー後のパリソン 8b…型合わせ面に沿う外周部位置をキャビィティ空間
の最大巾以下に調整後のパリソン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いにキャビィティ面を対向配置されて型
    開方向及び型閉方向に相対的に往復移動可能な第1金型
    と第2金型とを備えたブロー成形型によりブロー成形さ
    れる予備ブロー後のパリソンに対し、第1金型と第2金
    型の上下方向外側の少なくとも一方の外側に配置され
    て、該パリソンの外周部を第1金型の型合わせ面及び第
    2金型の型合わせ面に沿う半径内方向に縮径し、前記両
    型合わせ面に沿うキャビィティ空間の最大巾>パリソン
    の縮径外周部との位置関係に保持する外周部位置調整手
    段をもつことを特徴とするパリソンの外周部位置調整装
    置。
  2. 【請求項2】前記外周部位置調整手段は、前記両型合わ
    せ面に沿う前記パリソンの半径内方向及び半径外方向に
    往復移動可能で該パリソンの外周部の少なくとも一部に
    当接し、当接した該外周部を該半径内方向に縮径する位
    置決め揺動当接部と、該位置決め揺動当接部を該半径内
    方向及び該半径外方向に付勢する駆動部とよりなる請求
    項1記載のパリソンの外周部位置調整装置。
  3. 【請求項3】前記位置決め揺動当接部は、長手方向の途
    中を軸支する支軸部を備えるとともに、長手方向の一端
    側が前記駆動部に連結され、前記駆動部の往移動時及び
    復移動時に支軸部を中心として他端側を揺動させる構成
    である請求項2記載のパリソンの外周部位置調整装置。
  4. 【請求項4】前記外周部位置調整手段は、前記両型合わ
    せ面に沿う前記パリソンの半径内方向及び半径外方向に
    往復移動可能で該パリソンの外周部の少なくとも一部に
    当接し、当接した該外周部を該半径内方向に縮径する位
    置決め直進移動当接部と、該位置決め直進移動当接部を
    該半径内方向及び該半径外方向に付勢する駆動部とより
    なる請求項1記載のパリソンの外周部位置調整装置。
  5. 【請求項5】前記位置決め直進移動当接部は、前記両型
    合わせ面に沿う方向と交差する方向に配置され、パリソ
    ンの外周部に対向する当接面と反対側の背面が駆動部に
    連結され、駆動部の往移動時及び復移動時にパリソンの
    外周部に対し直線的に移動させる構成である請求項4記
    載のパリソンの外周部位置調整装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105346056A (zh) * 2015-11-27 2016-02-24 苏州同大机械有限公司 中空塑料吹塑成型机用的料坯夹住机械手
JP2016531762A (ja) * 2013-09-26 2016-10-13 プラスチック・オムニウム・アドヴァンスド・イノベーション・アンド・リサーチ プラスティック材料から燃料タンクを生産する方法

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