JP2003062827A - アンカー固定孔穿孔用ドリル - Google Patents
アンカー固定孔穿孔用ドリルInfo
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- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 6
- 239000000463 material Substances 0.000 description 9
- 239000011449 brick Substances 0.000 description 1
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 238000005242 forging Methods 0.000 description 1
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- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 239000004570 mortar (masonry) Substances 0.000 description 1
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E21—EARTH DRILLING; MINING
- E21B—EARTH DRILLING, e.g. DEEP DRILLING; OBTAINING OIL, GAS, WATER, SOLUBLE OR MELTABLE MATERIALS OR A SLURRY OF MINERALS FROM WELLS
- E21B10/00—Drill bits
- E21B10/26—Drill bits with leading portion, i.e. drill bits with a pilot cutter; Drill bits for enlarging the borehole, e.g. reamers
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- E21B—EARTH DRILLING, e.g. DEEP DRILLING; OBTAINING OIL, GAS, WATER, SOLUBLE OR MELTABLE MATERIALS OR A SLURRY OF MINERALS FROM WELLS
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- E21D—SHAFTS; TUNNELS; GALLERIES; LARGE UNDERGROUND CHAMBERS
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 拡底アンカー固定孔を、2種類のドリル
を用いることなく且つ低コストに穿孔することのできる
アンカー固定孔穿孔用ドリルを提供すること。 【解決手段】 底部近傍が拡開した形状を有するアンカ
ー固定孔72を穿孔するアンカー固定孔穿孔用ドリルに
おいて、ドリル本体2のシャンク3寄りに、該ドリル本
体2の外径より大きな径を有するストッパー4が設けら
れており、該ストッパー4におけるドリル先端側の面4
1が、ドリル先端側からシャンク3側に向けて拡がるテ
ーパー曲面となっている。
を用いることなく且つ低コストに穿孔することのできる
アンカー固定孔穿孔用ドリルを提供すること。 【解決手段】 底部近傍が拡開した形状を有するアンカ
ー固定孔72を穿孔するアンカー固定孔穿孔用ドリルに
おいて、ドリル本体2のシャンク3寄りに、該ドリル本
体2の外径より大きな径を有するストッパー4が設けら
れており、該ストッパー4におけるドリル先端側の面4
1が、ドリル先端側からシャンク3側に向けて拡がるテ
ーパー曲面となっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンカー部材を固
定するためのアンカー固定孔、特に、孔の底部近傍が拡
開した形状を有するアンカー固定孔を容易に穿孔でき
る、アンカー固定孔穿孔用ドリルに関する。
定するためのアンカー固定孔、特に、孔の底部近傍が拡
開した形状を有するアンカー固定孔を容易に穿孔でき
る、アンカー固定孔穿孔用ドリルに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】アンカ
ーボルト等のアンカー部材は、既設のコンクリート壁材
等の被穿孔部材に穿孔されたアンカー固定孔に挿入され
た後、適宜な手段を併用して該孔に固定される。このよ
うなアンカー部材としては、その底部近傍(アンカー固
定孔に挿入される側)が打撃等により拡開するようにな
された「拡開アンカー部材」があり、この拡開アンカー
部材によれば、アンカー固定孔に挿入後、その底部が拡
開されることにより、拡開した該底部をアンカー固定孔
の孔壁に食い込ませて、機械的に固着することができ
る。また、上記拡開アンカー部材を、アンカー固定孔に
一層強固に固着させるために、底部近傍が拡開した形状
を有するアンカー固定孔(以下、拡底アンカー固定孔と
いう、図5参照)を設けることが行われている。このよ
うな拡底アンカー固定孔を穿孔する場合、通常、以下に
説明するような第1工程及び第2工程を採用する必要が
あり、これらの工程においては、異なる2種類のドリル
が用られる。
ーボルト等のアンカー部材は、既設のコンクリート壁材
等の被穿孔部材に穿孔されたアンカー固定孔に挿入され
た後、適宜な手段を併用して該孔に固定される。このよ
うなアンカー部材としては、その底部近傍(アンカー固
定孔に挿入される側)が打撃等により拡開するようにな
された「拡開アンカー部材」があり、この拡開アンカー
部材によれば、アンカー固定孔に挿入後、その底部が拡
開されることにより、拡開した該底部をアンカー固定孔
の孔壁に食い込ませて、機械的に固着することができ
る。また、上記拡開アンカー部材を、アンカー固定孔に
一層強固に固着させるために、底部近傍が拡開した形状
を有するアンカー固定孔(以下、拡底アンカー固定孔と
いう、図5参照)を設けることが行われている。このよ
うな拡底アンカー固定孔を穿孔する場合、通常、以下に
説明するような第1工程及び第2工程を採用する必要が
あり、これらの工程においては、異なる2種類のドリル
が用られる。
【0003】第1工程として、通常のドリルを用いて、
通常の孔(断面積が均一の孔)を下孔として穿孔した
後、第2工程として、ドリル先端近傍の切り刃が拡開す
るようになされている専用のドリル(以下、拡開ドリル
という)を用いて、孔の底部近傍を拡開するように切削
し、拡底部73(図5参照)を形成する。尚、拡開ドリ
ルを用いれば、技術的には1種類のドリルで拡底アンカ
ー固定孔を穿孔することができるが、拡開ドリルは、構
造が複雑なため通常のドリルに対し単価が高く、また、
使用した際の消耗・劣化も激しいため、通常、拡開ドリ
ルだけで拡底アンカー固定孔を穿孔することは行われて
いない。
通常の孔(断面積が均一の孔)を下孔として穿孔した
後、第2工程として、ドリル先端近傍の切り刃が拡開す
るようになされている専用のドリル(以下、拡開ドリル
という)を用いて、孔の底部近傍を拡開するように切削
し、拡底部73(図5参照)を形成する。尚、拡開ドリ
ルを用いれば、技術的には1種類のドリルで拡底アンカ
ー固定孔を穿孔することができるが、拡開ドリルは、構
造が複雑なため通常のドリルに対し単価が高く、また、
使用した際の消耗・劣化も激しいため、通常、拡開ドリ
ルだけで拡底アンカー固定孔を穿孔することは行われて
いない。
【0004】従って、本発明の目的は、拡底アンカー固
定孔を、2種類のドリルを用いることなく且つ低コスト
に穿孔することのできるアンカー固定孔穿孔用ドリルを
提供することにある。
定孔を、2種類のドリルを用いることなく且つ低コスト
に穿孔することのできるアンカー固定孔穿孔用ドリルを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、孔の底部近傍
が拡開した形状を有するアンカー固定孔を穿孔するアン
カー固定孔穿孔用ドリルにおいて、ドリル本体のシャン
ク寄りに、該ドリル本体の外径より大きな径を有するス
トッパーが設けられており、該ストッパーにおけるドリ
ル先端側の面が、ドリル先端側からシャンク側に向けて
拡がるテーパー曲面となっていることを特徴とするアン
カー固定孔穿孔用ドリルを提供することにより、上記目
的を達成したものである。また、本発明は、前記アンカ
ー固定孔穿孔用ドリルを用いて、前記ストッパーが被穿
孔部材の表面に突き当たるまで穿孔した後、前記アンカ
ー固定孔穿孔用ドリルを軸中心に回転させた状態で、前
記ストッパーの前記テーパー曲面を前記被穿孔部材の表
面に当接させながら、該アンカー固定孔穿孔用ドリル
を、該ストッパーを支点として歳差運動させて動かすこ
とにより、前記アンカー固定孔の底部近傍を切削し、拡
開した形状の拡底部を形成することを特徴とするアンカ
ー固定孔の穿孔方法を提供することにより、上記目的を
達成したものである。
が拡開した形状を有するアンカー固定孔を穿孔するアン
カー固定孔穿孔用ドリルにおいて、ドリル本体のシャン
ク寄りに、該ドリル本体の外径より大きな径を有するス
トッパーが設けられており、該ストッパーにおけるドリ
ル先端側の面が、ドリル先端側からシャンク側に向けて
拡がるテーパー曲面となっていることを特徴とするアン
カー固定孔穿孔用ドリルを提供することにより、上記目
的を達成したものである。また、本発明は、前記アンカ
ー固定孔穿孔用ドリルを用いて、前記ストッパーが被穿
孔部材の表面に突き当たるまで穿孔した後、前記アンカ
ー固定孔穿孔用ドリルを軸中心に回転させた状態で、前
記ストッパーの前記テーパー曲面を前記被穿孔部材の表
面に当接させながら、該アンカー固定孔穿孔用ドリル
を、該ストッパーを支点として歳差運動させて動かすこ
とにより、前記アンカー固定孔の底部近傍を切削し、拡
開した形状の拡底部を形成することを特徴とするアンカ
ー固定孔の穿孔方法を提供することにより、上記目的を
達成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明のアンカー固定孔穿
孔用ドリルを、その好ましい一実施形態について、図1
を参照して説明する。本実施形態のアンカー固定孔穿孔
用ドリル(以下、単にドリルともいう)1は、図1に示
すように、底部近傍が拡開した形状を有するアンカー固
定孔72を穿孔するアンカー固定孔穿孔用ドリルにおい
て、ドリル本体2のシャンク3寄りに、該ドリル本体2
の外径より大きな径を有するストッパー4が設けられて
おり、該ストッパー4におけるドリル先端側の面41
が、ドリル先端側からシャンク3側に向けて拡がるテー
パー曲面となっているものである。
孔用ドリルを、その好ましい一実施形態について、図1
を参照して説明する。本実施形態のアンカー固定孔穿孔
用ドリル(以下、単にドリルともいう)1は、図1に示
すように、底部近傍が拡開した形状を有するアンカー固
定孔72を穿孔するアンカー固定孔穿孔用ドリルにおい
て、ドリル本体2のシャンク3寄りに、該ドリル本体2
の外径より大きな径を有するストッパー4が設けられて
おり、該ストッパー4におけるドリル先端側の面41
が、ドリル先端側からシャンク3側に向けて拡がるテー
パー曲面となっているものである。
【0007】本実施形態のドリル1を詳述すると、該ド
リル1は、図1に示すように、前記ストッパー4が設け
られている以外の基本構成は、通常のドリルと同様であ
り、ドリルの主要部であるドリル本体2には、切り刃5
や切り屑排出用のスパイラル溝6が設けられてあり、ま
た、シャンク(柄)3には、ドリルを回転駆動させるた
めの駆動源(図示せず)が取り付けられるようになって
いる。また、ストッパー4は、ドリル本体2に溶接で接
合固定されており、前記ストッパー4において、ドリル
の軸線に対する直交線と前記テーパー曲面41とのなす
角θは、好ましくは6〜30°、更に好ましくは8°〜
12°であり、ドリル本体2の先端からストッパー4の
テーパー曲面41までの距離L2に応じて適宜設定され
る。前記ドリル本体2の先端寄りに設けられている切り
刃5の外径D1と、前記ドリル本体2におけるスパイラ
ル溝6の設けられている部分の外径D2との差(D1−
D2)は、好ましくは0.5〜3mmであり、前記距離
L2に応じて適宜設定される。また、切り刃5の設けら
れている部分のドリル軸線方向の有効長L1は、好まし
くは10〜20mmであり、前記距離L2に応じて適宜
設定される。前記距離L2は、好ましくは30〜100
mmである。
リル1は、図1に示すように、前記ストッパー4が設け
られている以外の基本構成は、通常のドリルと同様であ
り、ドリルの主要部であるドリル本体2には、切り刃5
や切り屑排出用のスパイラル溝6が設けられてあり、ま
た、シャンク(柄)3には、ドリルを回転駆動させるた
めの駆動源(図示せず)が取り付けられるようになって
いる。また、ストッパー4は、ドリル本体2に溶接で接
合固定されており、前記ストッパー4において、ドリル
の軸線に対する直交線と前記テーパー曲面41とのなす
角θは、好ましくは6〜30°、更に好ましくは8°〜
12°であり、ドリル本体2の先端からストッパー4の
テーパー曲面41までの距離L2に応じて適宜設定され
る。前記ドリル本体2の先端寄りに設けられている切り
刃5の外径D1と、前記ドリル本体2におけるスパイラ
ル溝6の設けられている部分の外径D2との差(D1−
D2)は、好ましくは0.5〜3mmであり、前記距離
L2に応じて適宜設定される。また、切り刃5の設けら
れている部分のドリル軸線方向の有効長L1は、好まし
くは10〜20mmであり、前記距離L2に応じて適宜
設定される。前記距離L2は、好ましくは30〜100
mmである。
【0008】次に、本実施形態のアンカー固定孔穿孔用
ドリル1を用いた、本発明のアンカー固定孔穿孔方法の
好ましい一実施態様を、図2〜図5を参照して以下に説
明する。尚、本発明のドリルは、通常のドリルと同様
に、ドリルをチャック可能な駆動源と組み合わせて用い
られるが、本明細書及び図面においては、ドリルの駆動
源の説明及び図示等を省略する。先ず、前記アンカー固
定孔穿孔用ドリル1を用いて、図2に示すように、前記
ストッパー4が被穿孔部材であるコンクリート壁材7の
表面71に突き当たるまで、下孔を穿孔する。
ドリル1を用いた、本発明のアンカー固定孔穿孔方法の
好ましい一実施態様を、図2〜図5を参照して以下に説
明する。尚、本発明のドリルは、通常のドリルと同様
に、ドリルをチャック可能な駆動源と組み合わせて用い
られるが、本明細書及び図面においては、ドリルの駆動
源の説明及び図示等を省略する。先ず、前記アンカー固
定孔穿孔用ドリル1を用いて、図2に示すように、前記
ストッパー4が被穿孔部材であるコンクリート壁材7の
表面71に突き当たるまで、下孔を穿孔する。
【0009】次に、ドリル1を軸中心に回転させた状態
で、図3に示すように、ストッパー4のテーパー曲面4
1をコンクリート壁材7の表面71に当接させながら、
ドリル1を、ストッパー4を支点として歳差運動(回転
体の回転軸の方向が変わる運動)させるように動かす。
このようにドリル1を動かすと、ドリル先端に設けられ
ている切り刃5により、下孔の底部近傍の孔壁が切削さ
れ、更に該孔壁の切削された部分が、ドリルに生じる小
刻みな上下振動により上下方向にも切削されて、前記ア
ンカー固定孔72の底部近傍に、拡開した形状の拡底部
73を形成することができる。
で、図3に示すように、ストッパー4のテーパー曲面4
1をコンクリート壁材7の表面71に当接させながら、
ドリル1を、ストッパー4を支点として歳差運動(回転
体の回転軸の方向が変わる運動)させるように動かす。
このようにドリル1を動かすと、ドリル先端に設けられ
ている切り刃5により、下孔の底部近傍の孔壁が切削さ
れ、更に該孔壁の切削された部分が、ドリルに生じる小
刻みな上下振動により上下方向にも切削されて、前記ア
ンカー固定孔72の底部近傍に、拡開した形状の拡底部
73を形成することができる。
【0010】このように、本実施形態のアンカー固定孔
穿孔用ドリル1を用いた、本実施形態のアンカー固定孔
穿孔方法によれば、2種類のドリルを用いることなく、
1種類のドリルで拡底アンカー固定孔を穿孔することが
できる。更に、本実施形態のドリル1は、通常のドリル
に、ストッパー4を設けた構成であり、ドリル自体のコ
ストが通常のドリルに比して特に高くないため、通常の
ドリルと拡開ドリルとを用いる従来の穿孔方法に比し
て、コストダウン効果が大きい。更に、本実施形態のア
ンカー固定孔穿孔用ドリル1によれば、拡底アンカー固
定孔72の下孔の深さ(長さ)は、ドリル先端からスト
ッパー4のテーパー曲面41までの距離L2(図1参
照)で決まるので、前記実施態様のように、ストッパー
4が被穿孔部材7の表面71に突き当たるまで、下孔を
穿孔すれば、該下孔を自ずと正確な深さで穿孔すること
ができ、また、その後、ドリル1をストッパー4を支点
として際差運動させるように動かせば、拡底アンカー孔
72における拡底部73を、容易且つ確実に切削するこ
とができる。
穿孔用ドリル1を用いた、本実施形態のアンカー固定孔
穿孔方法によれば、2種類のドリルを用いることなく、
1種類のドリルで拡底アンカー固定孔を穿孔することが
できる。更に、本実施形態のドリル1は、通常のドリル
に、ストッパー4を設けた構成であり、ドリル自体のコ
ストが通常のドリルに比して特に高くないため、通常の
ドリルと拡開ドリルとを用いる従来の穿孔方法に比し
て、コストダウン効果が大きい。更に、本実施形態のア
ンカー固定孔穿孔用ドリル1によれば、拡底アンカー固
定孔72の下孔の深さ(長さ)は、ドリル先端からスト
ッパー4のテーパー曲面41までの距離L2(図1参
照)で決まるので、前記実施態様のように、ストッパー
4が被穿孔部材7の表面71に突き当たるまで、下孔を
穿孔すれば、該下孔を自ずと正確な深さで穿孔すること
ができ、また、その後、ドリル1をストッパー4を支点
として際差運動させるように動かせば、拡底アンカー孔
72における拡底部73を、容易且つ確実に切削するこ
とができる。
【0011】以上、本発明のアンカー固定孔穿孔用ドリ
ルを、その好ましい実施形態について説明したが、本発
明のアンカー固定孔穿孔用ドリルは、前述した実施形態
に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、下記のように適宜変更が可能である。
ルを、その好ましい実施形態について説明したが、本発
明のアンカー固定孔穿孔用ドリルは、前述した実施形態
に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、下記のように適宜変更が可能である。
【0012】例えば、ドリル本体の切り刃やスパイラル
溝及びシャンクの形状や大きさは、適宜変更することが
できる。前記実施形態においては、ストッパー4が、ド
リル本体2のシャンク3寄りに溶接で接合されている
が、本発明のドリルにおいては、ドリル全体を鍛造又は
鋳造により一体的に成形することもできる。また、スト
ッパーをボルトでドリル本体に固定する構造とすること
もできる。また、ストッパーをドリル本体に対してドリ
ルの軸方向に摺動可能に設けることができ、また、スト
ッパーをドリル本体から着脱自在に設けることもでき
る。ストッパーをドリル本体に対してドリルの軸方向に
摺動可能に設けてあると、ドリル先端からストッパー4
のテーパー曲面41までの距離L2(図1参照)を変更
し、穿孔するアンカー固定孔の深さ(長さ)を変更する
ことができる。また、ストッパーをドリル本体から着脱
自在に設けてあると、前記距離L2(図1参照)又はス
トッパーのテーパー曲面のテーパー角θ(図1参照)を
変更し、穿孔するアンカー固定孔の深さ(長さ)又は拡
底部73(図5参照)の大きさ等を変更することができ
る。
溝及びシャンクの形状や大きさは、適宜変更することが
できる。前記実施形態においては、ストッパー4が、ド
リル本体2のシャンク3寄りに溶接で接合されている
が、本発明のドリルにおいては、ドリル全体を鍛造又は
鋳造により一体的に成形することもできる。また、スト
ッパーをボルトでドリル本体に固定する構造とすること
もできる。また、ストッパーをドリル本体に対してドリ
ルの軸方向に摺動可能に設けることができ、また、スト
ッパーをドリル本体から着脱自在に設けることもでき
る。ストッパーをドリル本体に対してドリルの軸方向に
摺動可能に設けてあると、ドリル先端からストッパー4
のテーパー曲面41までの距離L2(図1参照)を変更
し、穿孔するアンカー固定孔の深さ(長さ)を変更する
ことができる。また、ストッパーをドリル本体から着脱
自在に設けてあると、前記距離L2(図1参照)又はス
トッパーのテーパー曲面のテーパー角θ(図1参照)を
変更し、穿孔するアンカー固定孔の深さ(長さ)又は拡
底部73(図5参照)の大きさ等を変更することができ
る。
【0013】また、本発明のアンカー固定孔穿孔用ドリ
ルにより穿孔される被穿孔部材は、コンクリート壁材以
外にも、例えば、モルタル壁材、石材、煉瓦材、ブロッ
ク材等が挙げられる。
ルにより穿孔される被穿孔部材は、コンクリート壁材以
外にも、例えば、モルタル壁材、石材、煉瓦材、ブロッ
ク材等が挙げられる。
【0014】
【発明の効果】本発明のアンカー固定孔穿孔用ドリルに
よれば、拡底アンカー固定孔を、2種類のドリルを用い
ることなく且つ低コストに穿孔することができる。
よれば、拡底アンカー固定孔を、2種類のドリルを用い
ることなく且つ低コストに穿孔することができる。
【図1】本発明の一実施形態のアンカー固定孔穿孔用ド
リルを示す正面図である。
リルを示す正面図である。
【図2】本発明の一実施形態のアンカー固定孔穿孔用ド
リルを用いて、下孔を穿孔した状態を示す作業図であ
る。
リルを用いて、下孔を穿孔した状態を示す作業図であ
る。
【図3】アンカー固定孔の拡底部を切削している状態の
本発明の一実施形態のアンカー固定孔穿孔用ドリルにお
けるストッパー近傍を示す作業図である。
本発明の一実施形態のアンカー固定孔穿孔用ドリルにお
けるストッパー近傍を示す作業図である。
【図4】アンカー固定孔の拡底部を切削している状態の
本発明の一実施形態のアンカー固定孔穿孔用ドリルにお
けるドリルの先端部近傍を示す作業図である。
本発明の一実施形態のアンカー固定孔穿孔用ドリルにお
けるドリルの先端部近傍を示す作業図である。
【図5】本発明の一実施形態のアンカー固定孔穿孔用ド
リルを用いて穿孔された拡底アンカー固定孔を示す断面
図である。
リルを用いて穿孔された拡底アンカー固定孔を示す断面
図である。
1 アンカー固定孔穿孔用ドリル
2 ドリル本体
3 シャンク
4 ストッパー
41 テーパー面
5 切り刃
7 被穿孔部材(コンクリート壁材)
71 表面
72 アンカー固定孔
73 拡底部
Claims (5)
- 【請求項1】 孔の底部近傍が拡開した形状を有するア
ンカー固定孔を穿孔するアンカー固定孔穿孔用ドリルに
おいて、 ドリル本体のシャンク寄りに、該ドリル本体の外径より
大きな径を有するストッパーが設けられており、該スト
ッパーにおけるドリル先端側の面が、ドリル先端側から
シャンク側に向けて拡がるテーパー曲面となっているこ
とを特徴とするアンカー固定孔穿孔用ドリル。 - 【請求項2】 ドリルの軸線に対する直交線と前記テー
パー曲面とのなす角が、6〜30°であることを特徴と
する請求項1に記載のアンカー固定孔穿孔用ドリル。 - 【請求項3】 前記ドリル本体の先端寄りに設けられて
いる切り刃の外径D1と、前記ドリル本体におけるスパ
イラル溝の設けられている部分の外径D2との差(D1
−D2)が、0.5〜3mmであることを特徴とする請
求項1又は2に記載のアンカー固定孔穿孔用ドリル。 - 【請求項4】 前記ドリル本体の先端から前記ストッパ
ーのテーパー曲面までの距離が、30〜100mmであ
ることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のアン
カー固定孔穿孔用ドリル。 - 【請求項5】 請求項1に記載のアンカー固定孔穿孔用
ドリルを用いるアンカー固定孔穿孔方法であって、 前記アンカー固定孔穿孔用ドリルを用いて、前記ストッ
パーが被穿孔部材の表面に突き当たるまで穿孔した後、 前記アンカー固定孔穿孔用ドリルを軸中心に回転させた
状態で、前記ストッパーの前記テーパー曲面を前記被穿
孔部材の表面に当接させながら、該アンカー固定孔穿孔
用ドリルを、該ストッパーを支点として歳差運動させて
動かすことにより、前記アンカー固定孔の底部近傍を切
削し、拡開した形状の拡底部を形成することを特徴とす
るアンカー固定孔の穿孔方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001256275A JP2003062827A (ja) | 2001-08-27 | 2001-08-27 | アンカー固定孔穿孔用ドリル |
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