JP2003062537A - Pcb除去方法 - Google Patents

Pcb除去方法

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JP2003062537A
JP2003062537A JP2001252954A JP2001252954A JP2003062537A JP 2003062537 A JP2003062537 A JP 2003062537A JP 2001252954 A JP2001252954 A JP 2001252954A JP 2001252954 A JP2001252954 A JP 2001252954A JP 2003062537 A JP2003062537 A JP 2003062537A
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JP
Japan
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treatment
pcb
added
kerosene
cleaning
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Application number
JP2001252954A
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English (en)
Inventor
Eiji Nishimoto
栄司 西本
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NTRK KK
Original Assignee
NTRK KK
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/54Improvements relating to the production of bulk chemicals using solvents, e.g. supercritical solvents or ionic liquids

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Fire-Extinguishing Compositions (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】費用対効果の点から非常に有利でかつ効果的な
PCB除去技術を提供すること。 【解決手段】浄化対象物を灯油などにより一次洗浄処理
し、得られた洗浄回収液に固体Naを添加して窒素の存
在下に超臨界条件場形成型式の浄化装置中でPCB分解
処理を行い、得られた固体相に水を添加して酸処理、ア
ルカリ処理および中和処理を順次施し、ついでパーム油
を添加して超臨界条件場形成型式の浄化装置中で浮上分
解処理を行い、最終的に得られた固体は廃棄し水は放流
する。 【作用】洗浄などに用いる処理液が灯油などのみであ
り、システム内で処理液を完全リサイクルできる。しか
も最終的に得られた物質はいずれもPCB含有量が完全
に法定基準値以下となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はPCB除去方法に関す
るものであり、より詳しくはPCBを含有した浄化対象
物からPCBを抽出除去して投棄可能な廃材とする方法
の改良に関するものである。
【0002】
【従来技術】この明細書において「浄化対象物」とは例
えばコンデンサーや高圧トランスなどPCBを含有する
(多くの場合絶縁液として)使用済み電気機器を言う。
また「灯油など」とは純粋な灯油およびこの発明による
PCB除去の各処理ステップで得られた洗浄液および処
理回収液であってその組成中に灯油を含んだものを言
う。さらに「PCBの除去」とはPCBの含有量を法定
基準値以下にすることを言うものである。さらに「超臨
界場形成型式の装置」とは特願2000−334436
号「汚染液体処理方法と装置」に開示された装置を言
う。
【0003】上記したような使用済みの電気機器におい
ては、電線や鉄心には表面に付着して、また絶縁紙や木
材には内部に浸透して多量のPCBが含まれており、そ
のまま廃材として投棄した場合には環境を著しく汚染す
るので、投棄する前に含有されているPCBを廃材から
除去する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】PCB除去には従来か
ら種々の方法が提案されているが、いずれも希釈液や洗
浄液として用いた液体から除去処理し難い物質(PCB
以外の)が新たに生成されてしまう。したがってPCB
除去処理により生成された物質の後処理に高価な装置や
複雑な工程を必要とする。この故に従来の方法はいずれ
も費用対効果の点で大きな問題があった。
【0005】かかる従来技術の現状に鑑みてこの発明の
目的は、費用対効果の点から非常に有利でかつ効果的な
PCB除去技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このためこの発明におい
ては、浄化対象物を灯油などにより一次洗浄処理し、得
られた洗浄回収液に固体Naを添加して窒素の存在下に
超臨界条件場形成型式の浄化装置中でPCB分解処理を
行い、得られた固体相に水を添加して酸処理、アルカリ
処理および中和処理を順次施し、ついでパーム油を添加
して超臨界条件場形成型式の浄化装置中で浮上分解処理
を行い、最終的に得られた固体は廃棄し水は放流するこ
とを要旨とするものである。
【0007】
【作用】洗浄などに用いる処理液が灯油などのみであ
り、システム内で処理液を完全リサイクルできる。しか
も最終的に得られた物質はいずれもPCB含有量が完全
に法定基準値以下となる。
【0008】
【実施例】以下代表的な浄化対象物である使用済みの高
圧トランスやコンデンサーなどの電気機器からのPCB
を除去する場合についてこの発明を説明する。これらの
電気機器においては例えば電線や鉄心などには表面にP
CBが付着しており、絶縁紙や木材の場合には内部にP
CBが浸透して、含まれている。これらを廃材として投
棄する前に、灯油などを洗浄液として用いてPCBの含
有量を法定基準値以下にするのである。
【0009】まずPCBが表面に付着している電線など
はそのまま灯油などで洗い流す。またPCBが内部に浸
透している絶縁紙などは細断してから灯油などで洗い流
す。この結果得られた洗浄回収液には以下の処理を施
し、残廃材には後記する後処理を施す。
【0010】洗浄回収液を超臨界条件場形成型式の装置
に入れ、固体Naと灯油などを添加し、窒素の存在下で
PCBの分解処理を行う。
【0011】この際Naは適量添加するのは実務上難し
いので、適量の約20%くらい過剰に添加する。また灯
油などは洗浄および水素の供給のために添加するもので
ある。さらに酸素雰囲気中で処理を行うとPCBがダイ
オキシンになるので、窒素の存在下で処理を行う。この
PCB分解処理においては下記の反応が起きる。
【0012】
【化1】
【0013】この処理により洗浄回収液は廃油と固体相
とに分離する。廃油は組成的には灯油と全んど同じなの
で、システム内の各処理ステップにおいて適宜再利用し
てもよく、別途燃料として利用してもよい。
【0014】固体相はNaClを主として含み、この他
にビフェニール重合体(重合が極端に進んだものが粉状
で析出する)と過剰に添加されたNaから生成されたN
aOHなどを含んでいる。
【0015】この固体相に水を添加すると全体が混合液
状となるので、これに以下の後処理を施す。
【0016】まず酸性高分子を添加して酸処理を行って
pHを2くらいにする。固体相には前記の物質の他に金
属酸化物(CuO、PbO、FeOおよびPOなど)が
微量含まれているので、この酸処理により還元して金属
を分離抽出する。
【0017】ついで塩基性高分子を添加してアルカリ処
理を行ってpHを11くらいにする。これにより分離抽
出された金属が高分子に付加される。
【0018】さらに両性低分子を添加して中和処理を行
ってpHを7くらいにする。
【0019】最後にパーム油を添加して超臨界場形成型
式の装置中で浮上分解処理すると、NaClとビフェニ
ールとからなる固体が水と分離して浮上する。
【0020】この固体はPCBの含有量が法定基準値以
下なのでそのまま産業廃棄物として投棄できる。また水
は組成的には清水であるのでそのまま放流しても環境を
汚染することはない。
【0021】つぎに一次洗浄の結果得られた残廃材の後
処理を説明する。この残廃材は容器およびプラスチック
および金属および碍子などからなる第1の残廃材群と、
紙およびアルミおよび木材などからなる第2の残廃材群
とに分別される。
【0022】第1の残廃材群には灯油などを添加して二
次洗浄する。この際に得られた洗浄回収液は灯油などと
して適宜システム内で再利用する。洗浄済みの残廃材は
PCBの含有量が法定基準値以下なので産業廃棄物とし
て投棄してもよく、適宜リサイクルに回してもよい。
【0023】第2の残廃材群には灯油などを添加してP
CBの抽出を繰り返し行う。抽出液は灯油などとして適
宜システム内で再利用する。残廃材は紙およびアルミお
よび木材などからなっているので、これにNaOHを添
加して溶解混合液とする。この混合液に硫酸を添加して
中和した後水を添加すると、アルミは沈殿し残液には紙
と木材が含まれている。
【0024】この残液を脱水処理すると紙および木材と
水とに分離する。紙および木材はPCBを全んど含んで
いないのでそのまま焼却処理し、水は清水なので放流す
る。
【0025】
【発明の効果】処理液が灯油などのみであり、洗浄など
に用いた処理液をシステム内で完全再利用できるので非
常に経済的である。また最終的に得られた物質はいずれ
もPCB含有量が完全に法定基準値以下となるので、環
境を汚染する虞なく投棄または放流することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】浄化対象物からPCBを除去する主工程を示す
フローチャートである。
【図2】PCB除去後の残廃材の後処理工程を示すフロ
ーチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07B 37/06 B09B 3/00 304Z C07C 25/18 ZAB Fターム(参考) 2E191 BA13 BB00 BC01 BC05 BD11 3B201 AA47 BB92 CC11 CD22 4D004 AA22 AB06 BA05 CA13 CA34 CA39 CA40 CC04 CC12 4H006 AA05 AC13 AC26 BE10 BE21 EA22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浄化対象物を灯油などにより一次洗浄処
    理し、得られた洗浄回収液に固体Naを添加して窒素の
    存在下で超臨界条件場形成型式の浄化装置中でPCB分
    解処理を行い、得られた固体相に水を添加して酸処理、
    アルカリ処理および中和処理を順次施し、ついでパーム
    油を添加して超臨界条件場形成型式の浄化装置中で浮上
    分解処理を行い、最終的に得られた固体は廃棄し水は放
    流することを特徴とするPCB除去方法。
  2. 【請求項2】 前記の一次洗浄処理の結果得られた第1
    の残廃材群は灯油などにより二次洗浄処理後廃棄し、第
    2の残廃材群には灯油などを添加してのPCB抽出処理
    を数回繰り返し、得られた固体相にNaOHを添加して
    混合液とし、爾後中和処理を施し、得られたアルミはリ
    サイクルし、同じく紙と残液の混合物には脱水処理を施
    すことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 PCB除去の各処理ステップで得られた
    洗浄および処理回収液をシステム内の各処理ステップで
    再利用することを特徴とする請求項1,2のいずれかひ
    とつに記載の方法。
JP2001252954A 2001-08-23 2001-08-23 Pcb除去方法 Pending JP2003062537A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105026061A (zh) * 2013-01-16 2015-11-04 裵熙东 利用棕榈油生产加工工序中最终排出的排放水和棕榈副产物的处理设备及处理方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105026061A (zh) * 2013-01-16 2015-11-04 裵熙东 利用棕榈油生产加工工序中最终排出的排放水和棕榈副产物的处理设备及处理方法

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